「ジョージアワイン」とはクレオパトラが好んで飲んだともいわれている歴史あるワイン。産地のジョージアはヨーロッパとアジアに位置している国で、フランスやイタリアなどよりも古い歴史を持ち「ワイン発祥の地」とも呼ばれています。
そこで今回は、ジョージアワインのおすすめ銘柄をご紹介。ジョージアワイン独特の製造方法や代表的なブドウ品種なども解説するので、選ぶ際の参考にしてみてください。
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ジョージアワインとは、旧ソビエト連邦に属していたジョージアで作られたワインです。トルコの北側に位置し、カスピ海と黒海に隣接。なお、ジョージアはかつてグルジアと呼ばれていたため、グルジアワインとも呼ばれます。
ジョージアの位置するコーカサス地方はワインの生産が古くから盛ん。一説では約8000年以上前からワインが製造されていたと言われています。ワインの産地として有名なフランスやイタリアなどよりも歴史が古く、ワイン発祥の地とも呼ばれている土地です。
味わいの傾向としてはフルーティーで、辛口のワインが多く醸造されています。特に、白ワイン用のブドウの果皮や種を取り除かずに醸造させる「アンバーワイン」が有名です。
ジョージアワインの製造方法
ジョージアワインの伝統的な作り方として「クヴェリ」製法があります。「クヴェリ」とは大きな丸い土壺のこと。その中にぶどうを入れ、発酵させたあと、さらに土壺を地中に埋めて再度発酵させることで、より味わい深いワインができあがります。
土壺の内側はオーガニックの蜜蝋でコーティングされているため、土の匂いや味が染みつきません。野生酵母に頼った伝統的な製造方法なので無添加で作られているのもポイント。フルーティーな味わいを楽しめます。
ジョージアワインで使われる代表的な品種
サペラヴィ
サペラヴィは、ジョージアで育った赤ワイン用の土着品種です。ジョージア東部のカヘティ地方で主に栽培されています。若いブドウの場合は酸味が強く、成熟するとだんだんとなめらかなタンニンが出てきて渋みが増すのが特徴です。
タイプは辛口の赤やロゼ、セミスイート、甘口など幅広く、好みに合わせて選べるのでプレゼントやお土産にもおすすめ。ややスパイシーですが、ほどよく酸味や甘さがあり、肉料理などにも合います。
ルカツィテリ
ルカツィテリは、ジョージア東部のカヘティ地方で主に作られている品種です。ジョージア内の栽培面積第1位の品種でもあり、テーブルワインから高級ワインまで、さまざまな銘柄に使われています。
口の中で弾けるようなフレッシュな風味が特徴。香りが控えめなので、ブドウの香りをワインに付与するためにアロマティック品種の「ムツヴァネ」などともブレンドされます。
ジョージアワインのおすすめ
キンズマラウリ・ピロスマニ
ジョージアでも有名なぶどう栽培地「カヘティ地方」の、アラザニで収穫したサペラヴィ種のぶどうを使っているジョージアワインです。「ピロスマニ」という名前は、ジョージアの有名な画家の名前から付けてられおり、その土地ならではの歴史が感じられます。
また、遅摘みのサペラヴィ種を100%使っているので、やや甘口の赤ワイン。鮮やかなルビー色で、フルーティーな味わいが口いっぱいに広がる、爽やかな風味が楽しめます。
ジョージアらしい陶器も魅力。ワインを素焼き陶器に入れるのはジョージア特有の文化なので、ボトルデザインでもジョージアワインを楽しめます。
キンズマラウリ
ジョージアでも有名なブドウ産地「カヘティ地方」の、クヴァレリ地方で造られている甘口の赤ワインです。ジョージア土着のサペラヴィ種のなかでも遅摘みのモノを使用。やや渋みを抑えたミディアムボディで、自然な果実の味わいをしっかりと感じられます。色は濃いルビー色で、豊かな香りを漂わせているのも魅力です。
なお、ジョージアがまだ旧ソビエト連邦に属していた頃には、モスクワのクレムリンでも愛飲。当時イギリスのチャーチル首相が訪れた際にも振る舞われており、その味わいを絶賛したという逸話もあります。
シャラウリ・ワイン・セラーズ サペラヴィ
ジョージアの主要ぶどう産地カヘティ地方で育てられた、サペラヴィ種のぶどうを100%使用したジョージアワインです。スパイシーで、やや渋みもある上品な赤ワインで芳醇な香りも魅力。特に赤身の肉料理やジビエ料理などにおすすめです。
また、2017年にはジョージア・インターナショナル・ワインコンペティションで銀賞を獲得。酸と果実のバランスも取れたミディアムボディで、さまざまな料理に合わせやすい1本です。
フヴァンチカラ
「リオニ」という峡谷地域で採れたぶどうだけを使用した貴重なジョージアワインです。アレクサンドレウリ種とムジュレトリ種のぶどうを50%ずつ使用しています。
遅摘みのぶどうを使っているので、やや甘口の赤ワイン。天然の甘みが味わえることから、「真珠」にもたとえられます。
爽やかな味わいなので、辛口が好みの方にもおすすめ。さまざまな食事に合わせやすいミディアムボディで、フルーツ・デザート・チーズなどと組み合わせても美味しくいただけます。
また、ジョージアワインならではの素焼きの陶器も魅力。親しみやすい濃厚な味わいと独特なボトルデザインから、プレゼントにもおすすめの銘柄です。
カヘティアン・ツィナンダリ
カヘティ地方の「ツィナンダリ」地域で造られたジョージアワインです。ジョージアを代表する辛口の白ワインのひとつ。ルカツィテリ種とムツヴァネ種をブレンドしており、トロピカルフルーツのような香りとフレッシュな味わいが特徴です。
さまざまな料理に合わせやすいミディアムボディですが、個性的な香りを持っています。特に野菜やシーフードサラダなどと組み合わせるのがおすすめです。
チョティアシュヴィリ ヒフヴィ
バニラや桃などの甘い香りが魅力的なジョージアワインです。ヒフヴィ種のぶどうを100%使っており、甘酸っぱい風味が特徴。タンニンがほどよく含まれているので、苦みが後に残ります。
また、「クヴェリ製法」で造られたオレンジワインならではの色合いも魅力。見た目からも熟成の深みが伝わります。アロマの香りと爽やかな味わいが特徴的な華やかな白ワインです。
ゴッツァ ツィツカ・ツォリコウリ
ジョージアの中部「カルトリ地方」で栽培されたツィツカとツィコウリを50%ずつ使用したジョージアワインです。ブドウの栽培には循環型農業の「ビオディナミ農法」を取り入れて作っており、自然な味わいが楽しめます。
鮮やかなオレンジ色をしており、コクのある濃厚な風味が特徴。ハッカやポンカンのような優しい香りです。レモネードのように爽やかな酸味がありますが、後味には果実の味をしっかりと感じられる辛口のオレンジワインです。
最近話題になっているオレンジワインも、ジョージアが発祥だと言われています。独特な製造方法でナチュラルな味わいを楽しめるのも魅力。比較的安価なボトルが多いので、試しに飲みたいという方も手軽に入手できるワインです。ジョージアワイン独特の素焼きの陶器ボトルは、テーブルのインテリアとしても映えます。