通常のワインよりも飲み口が甘く、まろやかな味わいが特徴の「ポートワイン」。しかし、日本ではまだまだ馴染みがないため、どのようなポートワインを選べばよいか判断に迷うところです。

そこで、今回はポートワインの選び方やおすすめの銘柄についてご紹介。ポートワインの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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ポートワインとは?

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ポートワインとは、ポルトガルで14世紀のなかごろから造られ始めた酒精強化ワインのこと。酒精とはアルコールのことを指します。ワインを醸造する段階でアルコールを添加しているので、一般的なワインと比べてアルコール度数が高いのが特徴です。

また、ポートワインはアルコール度数だけでなく、その味わいも特徴的。発酵の途中でアルコールを加えるので糖の分解が止まり、ワインの中でまろやかな甘味が生まれます。日本の酒税法では甘味果実酒に分類され、料理にはもちろんスイーツと合わせるのもおすすめのワインです。なお、本記事ではポートワイン以外に同じ製法で作られたポートタイプのワインも紹介しているのでチェックしてみてください。

ポートワインの選び方

種類で選ぶ

ルビーポート

ルビーポートとは、黒ブドウを原料としたポートワインのこと。バルセイロという樽やステンレスタンクを使い、酸素との接触を抑えて熟成させることで、美しいルビー色を生み出します。熟成期間は2~3年と短く、甘く飲みやすいのが特徴です。

ヴィンテージポート

ヴィンテージポートとは、ルビーポートのなかでも特別な種類のポートワインのことです。特に優れたブドウが収穫できた年にしか造ることができません。ヴィンテージポートは瓶内でゆっくりと熟成を進ませるため、最低でも15年以上の熟成期間が必要とされています。

トウニーポート

トウニーポートとは、ルビーポートを酸化熟成させ、黄褐色に変色したポートワインのこと。10年以上の樽熟成を経ることで、深いコクと奥深い味わいが生まれます。また、樽の豊かなフレーバーもワインに溶け込んでいるのが特徴です。

ホワイトポート

ホワイトポートとは、白ブドウを原料としたポートワインのこと。低温発酵でじっくり3~5年かけて樽熟成させたのち、グレープ・スピリッツを添加して造られます。味わいは比較的辛口のモノが多く、チョコレートやケーキなどの香りづけとしても用いられるポートワインです。

シッパー(商社)で選ぶ

サンデマン(SANDEMAN)

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ポートワインの代表的なシッパーとして挙げられるのが1790年に創業したサンデマンです。現代でも伝統的な製法でポートワイン造りを行っており、安定した奥深い味わいが特徴。日本でも人気が高く、世代を超えて愛されているシッパーです。

グラハム(GRAHAM’S)

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1820年に創業したグラハムは、ポートワインの代名詞といわれるシッパーです。最高品種のブドウと優れた技術により、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」というワインコンペでは1993年から12個ものゴールドメダルを獲得しています。

カーヴェス・メッシアス(Caves Messias)

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コスパの高さでいえば、カーヴェス・メッシアスは外せないシッパーです。最高評価であるAクラスの農園で収穫したブドウを全ての製品で100%使用。果実感たっぷりのポートワインを1,000円台から入手できます。質の高いポートワインを安価に楽しみたい方におすすめのシッパーです。

飲む用途で選ぶ

一般的なポートワインは甘口の銘柄がほとんどですが、辛口のタイプもあります。食前酒として飲んだり料理と合わせて飲んだりする時は、辛口のポートワインを選ぶと料理の味を損ねません。

甘口のポートワインの場合は、食後酒として楽しむのがおすすめ。苦味のあるチョコレートや酸味のあるフルーツタルトなどのスイーツと合わせると、ポートワインの旨味がより引き立ちます。

同じポートワインでも、製法や銘柄によってさまざまな飲み口があります。どのようなシーンでポートワインを飲みたいか、じっくりと考えてから選ぶようにしましょう。

ポートワインのおすすめ

サンデマン(SANDEMAN) ホワイトポート

サンデマン(SANDEMAN) ホワイトポート

厳選された手摘みブドウを3年間熟成させ、バランスのよい甘味と旨味を造り出した辛口のポートワインです。口に含むと、南国のフルーツを思わせる味わいとバニラのニュアンスが感じられます。

しっかりとしたコクがあるため、ジンジャーエールなどの炭酸水で割っても味が薄まりません。食前酒や寝酒などで楽しむのはもちろん、魚料理やケーキ作りなど料理酒として使うのもおすすめ。少量加えるだけで、高級感のある味わいが実現します。

サンデマン(SANDEMAN) ルビーポート

サンデマン(SANDEMAN) ルビーポート

本製品は、世界各国で支持を集めるサンデマンの販売量No.1のポートワインです。質の高い手摘みブドウを原料に平均3年間熟成させ、力強くコクのある旨味を引き出しています。

食前酒として味わうのはもちろん、チョコレートやフルーツなどとの相性も抜群。糖度が高いため、特別な保管をしなくとも開栓後4週間ほどは新鮮な状態を保てます。世代を超えて愛される、伝統的なポートワインを堪能したい方におすすめの銘柄です。

KWV ケープ・ルビーポート

KWV ケープ・ルビーポート

南国のフルーツを思わせる豊かな香りと、柔らかな口当たりが楽しめるポートタイプのワイン。熟成にはフレンチオークの小樽を使用しているため、樽由来の渋味や芳醇な味わいも楽しめます。

原料には、甘味と優しい果実感のあるティンタ・バロッカと呼ばれる黒ブドウを使用。ハチミツのような濃厚な味わいがあるため、料理と一緒に飲むよりも食後酒として楽しむのがおすすめのポートワインです。

テイラー(Taylor’s) ファイン ルビー

テイラー(Taylor’s) ファイン ルビー

3世紀以上の歴史をもつ老舗ショッパーである、テイラーの味が気軽に楽しめる銘柄です。フレッシュなカシスを思わせる豊かな香りと、果実感たっぷりのコクのある味わいが堪能できます。

アルコール度数は20%と高めですが、甘く飲みやすいので鼻や喉への刺激がほとんどありません。チーズや酸味のあるフルーツなどと一緒に飲むと、さらにポートワインの旨味が引き立つのでおすすめです。

テイラー(Taylor’s) トゥニー・ポート 20年

テイラー(Taylor’s) トゥニー・ポート 20年

まるで紅茶のような深い琥珀色が特徴のポートワインです。一口含めば20年間の熟成を経て生まれたカラメルのコクと、ナッツの芳醇な香りが広がります。

通常のトウニーポートよりもさらに苦味・雑味が少ないので、舌や喉への刺激もありません。また、グラス一杯でフルーツパイを食べたような満足感が得られます。食後の口直しとして飲むのもおすすめの銘柄です。

ケヴェド(Quevedo) トウニー・ポートワイン

ケヴェド(Quevedo) トウニー・ポートワイン

本製品は、フレンチオーク樽とバルセイロと呼ばれる木樽で4年間じっくりと酸化熟成させたポートワイン。樽を思わせる、ナッツやキャラメルのような甘いフレーバーが特徴です。

口に含むとブドウの酸味が舌に触れ、その後果実のような甘味に変化。最後にゆるやかな渋味が感じられ、少量でもさまざまな風味を楽しめます。料理と合わせるよりも、ポートワインだけで堪能するのがおすすめの製品です。

ケヴェド(Quevedo) レイトボトルド・ヴィンテージ・ポートワインLBV 2012年

ケヴェド(Quevedo) レイトボトルド・ヴィンテージ・ポートワインLBV 2012年

通常のヴィンテージポートは収穫後2年で瓶詰めされますが、本製品はステンレスタンクで4~6年熟成された後に瓶詰めされています。そのため、熟成を待たずとも充分な旨味が堪能できるポートワインです。

また、開封せずにおくと次第に熟成が進み、濃いルビー色が淡く変化していきます。最大で15年間熟成が進むので、自分好みの色と味わいに調整できるのも特徴。また、開栓してから2ヶ月間は風味が劣化しないので、少量ずつ楽しみたい方におすすめのポートワインです。

カーヴェス・メッシアス(Caves Messias) トワニーポートワイン

カーヴェス・メッシアス(Caves Messias) トワニーポートワイン

リーズナブルでありながら、質の高いポートワインを造り出すことで知られるカーヴェス・メッシアスの製品。最高ランクに認定された自社農園で手摘みされた黒ブドウを100%使用しています。

ワインの熟成は夏と冬で40℃以上も寒暖差があるドウロ渓谷で行われるため、熟成感と骨格のある味わいが実現。グラスに注ぐと、新鮮なベリーの香りにバニラや木樽の香りが広がります。まろやかな甘みがあり飲みやすいので、トウニーポートに初めて挑戦する方にもおすすめの製品です。

ニーポート(Niepoort) ルビーポート

ニーポート(Niepoort) ルビーポート

本製品の原料は、徹底した品質管理がされた自社農園から収穫したブドウのみを使用。収穫後はラガールと呼ばれる桶で、足踏みにより丁寧に搾汁します。足を使った搾汁は手間と技術が必要なため、一部の高級ワインでしか行われていません。

その飲み口はとても滑らかで、新鮮なチェリーとブドウのほどよい酸味が特徴。また、飲み込んでからも余韻が続くので、少量でも満足感があります。伝統的な製法で造られたポートワインを堪能したい方におすすめの銘柄です。

ニーポート(Niepoort) ホワイトポート

ニーポート(Niepoort) ホワイトポート

大樽で1年間熟成させた後、さらに小さな古樽で熟成させたポートワインです。原料には、平均樹齢60年以上の古木から収穫したブドウを使用。古木は収穫できるブドウの量が少ないため、旨味が1粒1粒に濃縮されています。

飲み口はすっきりとした甘さで、酸味や渋味も少ないため喉への嫌な刺激がありません。食前酒として飲んだり食後酒としてチーズやフルーツと楽しんだりと、さまざまなシーンで活躍できる銘柄です。

グラハム(GRAHAM’S) トゥニー・ポート 30年

グラハム(GRAHAM’S) トゥニー・ポート 30年

年月を重ねた芳醇な香りと、ブレンドを繰り返すことで生まれた力強い味わいが特徴のポートワインです。原料のブドウは、肥沃なドウロ地区のなかでも特に優れたキンタ畑で収穫されたモノを使用しています。

圧搾されたブドウはラガレスと呼ばれる発酵タンクで熟成された後、さらに瓶熟成で深く奥深い味わいに変化。ケースの木箱の風合いも高級感を与えており、ギフトにもおすすめの製品です。

ヴィニョス・ボルゲス(Vinhos Borges) ルビーポート

ヴィニョス・ボルゲス(Vinhos Borges) ルビーポート

2015年に「AWCウィーン国際ワインコンクール」にて銀賞を獲得した、味わい・香り・品質の全てにおいて最高級のポートワインです。グラスに注げば、新鮮なストロベリーとミントの爽やかなフレーバーが立ち上ります。

口に含むとポートワイン特有の甘味とまろやかさが広がり、最後の一滴まで飽きさせません。後味がすっきりしているので、食前酒にもおすすめのポートワインです。