マティーニやマンハッタンなどのカクテルに使われているお酒「ベルモット」。そのまま飲んでベルモット特有の香りを楽しむのはもちろん、ロックやソーダで割って自分好みにアレンジして飲むのもおすすめです。
ベルモットはたくさんの種類があり、使われているハーブ類で味がそれぞれ異なるためどれを選ぶべきか悩んでしまいます。そこで今回は、ベルモットのおすすめ銘柄をご紹介。ベルモットの特徴や選び方を事前に頭に入れて、ぜひお気に入りの一品を見つけてください。
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ベルモットの特徴
ベルモットは、白ワインにハーブやスパイスで香りを付けたフレーバードワイン。白ワインがベースながらアルコール度数が14~20%と比較的高いため、食前酒としても人気があります。名前の由来になっているヴェルムトはドイツ語で、ニガヨモギという意味。
ニガヨモギをはじめ、ナツメグやコリアンダーなどのハーブやスパイスで香りが付けられているため、使われているハーブ類によって味わいが異なります。芳醇な香りが特徴ですが、スパイスによっては好き嫌いが分かれることもあるお酒です。
シェリーとの違い
ベルモットと同じように、白ワインをベースにしたお酒として知られるのがシェリーです。甘味果実酒と呼ばれる同じ種類に属しますが、シェリーはポルトガルのポートワインと同じ酒精強化ワインになります。
葡萄を樽で発酵させる過程まではシェリーもベルモットも同じです。ただ、シェリーは発酵の途中で添加アルコールを加えるためアルコール濃度が高くなるのが特徴。ハーブやスパイスで香りが付けられているベルモットは、シェリーとは香りや味わいが大きく異なります。
ベルモットの選び方
種類で選ぶ
スイートベルモット
カクテルのマンハッタンに使われるのがスイートベルモット。ドライベルモットに比べると甘みとハーブの風味をより強く感じ、なかでもスイートベルモットはロッソとビアンコに分けられます。ロッソは赤みがかった色合いで、ハーブの香りと苦みが強いのが特徴です。
ビアンコはハーブの香りが控えめなので飲みやすく、初心者にはビアンコがおすすめ。独特の味わいを楽しみたい方はロッソ、すっきりとした飲み口が好きな方はビアンコが最適です。
ドライベルモット
ドライベルモットは、カクテルのマティーニに使われていることで知られています。スイートベルモットはイタリアで多く生産されていますが、ドライベルモットはフランス産が主流です。スイートベルモットに比べるとすっきりとした飲み口で、辛口の白ワインが好きな方におすすめ。
香りが控えめのため飲みやすく、ワインと同じようにそのまま楽しめます。甘いのが苦手な方や白ワインに飽きた時に、少し違った味わいを楽わえるのが魅力。お酒として飲む以外にも、料理の風味やコクを加えるアクセントに使うのも人気があります。
香りで選ぶ
ベルモットは使用しているハーブやスパイス類で味が大きく変わるため、いろいろな味わいを楽しめるのが魅力です。バニラを使ったモノは甘い味わいで、辛口のスパイスを使ったモノはすっきりとした飲み口になります。
ハーブやスパイスの特有の香りが苦手な方には、オレンジなどのフルーツのフレーバーを使ったベルモットがおすすめです。特にベルモットを初めて飲む方は、フルーツフレーバーを最初に試してみてください。香りで選ぶのもベルモットの楽しみ方のひとつです。
どんなカクテルを作りたいかで選ぶ
ベルモットを使ったカクテルで有名なのがマティーニやマンハッタン、ムーランルージュ、アメリカーノ、ネグロー二などです。作るカクテルによって用意するベルモットが異なるため、カクテルに合わせてベルモットを選びましょう。
使うベルモットの香りや味わいでカクテルの味も左右されるため、事前にどういうカクテルを作りたいのかよく考えて選ぶのがおすすめです。定番のカクテルはもちろんベルモットにジュースやリキュールを合わせて、自分好みのオリジナルのカクテルを作ってみるのも楽しいですよ。
ベルモットのおすすめ|スイートベルモット
マルティーニ(MARTINI) ヴェルモット マルティーニ ビアンコ
1863年に創業され、世界シェア1位のベルモットとして知られるマルティーニ。選び抜かれた白ワインから作られたピュアな黄金色が美しく、ロックで飲むのがおすすめです。苦みが少ないため飲みやすく、一口飲むとフローラルのアロマが口の中にやさしく広がります。
まろやかな飲み口にフルーティーな味わいが特徴で、ベルモットそのままの味を楽しみたい方にぴったり。初心者の方にも飲みやすく、芳醇な香りが食欲をそそるので食前酒にもおすすめです。
チンザノ ベルモット ロッソ
カクテルによく使われるスイートベルモット。白ワインにカラメルで色付けし、15~40種のハーブやスパイスを配合したこだわりの味わいです。香りが高くニガヨモギや柑橘系のアロマを感じ、口の含むとほのかなベリーの味わいを楽しめる一品。
オンザロックで飲むのはもちろん、ソーダで割ってもおいしく飲めます。奥深い味が特徴で、苦味がきいた甘口がマンハッタンやネグローニを作るのにぴったりです。
チンザノ ベルモット オランチョ
オレンジ色がきれいな甘口のベルモット。オレンジの天然フレーバーを加え、従来のハーブやスパイスの効いた味わいが苦手な方にもおすすめです。甘口なので初心者にも飲みやすく、フルーティーな味わいでソーダで割って飲むとさらに飲みやすくなります。
クセのないまろやかさが魅力で、オレンジジュースで割るとカクテルのような仕上がりに。いつもとは違うベルモットを楽しみたい方にもぴったりで、ぜひ一度試して欲しい一品です。
ガンチア ガンチア・ヴェルモット・ビアンコ
美しい黄金色が特徴のビアンコベルモットは、アルプス産のハーブやスパイス類を配合したこだわりの味わい。繊細で芳醇なアロマが食欲をそそり、食前酒におすすめでオンザロックやソーダで割ってもおいしく飲めます。
カクテルのベースにも最適で、お好みのカクテル作りに活躍すること間違いなし。スムーズな口当たりにやさしい味わいが特徴で、ビアンコを初めて飲む方にぜひ試してほしい1本です。
ノイリー・プラット(Noilly Prat) スイート・ヴェルモット
ノイリー・プラットは、1813年にフランスで誕生したフレンチベルモットのトップブランド。カナディアンオークの大樽でじっくりと寝かせ、ハーブを配合した後手作業で3週間ていねいにかき混ぜるこだわりの製造過程で知られています。
20種類以上の厳選されたハーブをブレンドした深い味わいが魅力で、リッチなアロマを感じる上質な仕上がり。樽熟成によるバニラ香が豊かで、食前酒はもちろんデザートワインにもぴったりの1本。ベルモットそのものの味わいを楽しみたい方におすすめです。
カルパノ(Carpano) アンティカ フォーミュラ
ベルモットの創始者として知られるカルパノは「キング・オブ・ベルモット」と呼ばれています。昔ながらのレシピと製法で作られ続けるこだわりの1本で、美しいアンバーレッドがテーブル映えしてプレゼントとしてもおすすめ。
バニラやニガヨモギなどのハーブやスパイスをブレンドし、ドライフルーツやバニラのアロマを感じるリッチな味わいが特徴です。一口飲むと奥行きのある複雑な味が口の中に広がり、甘みと苦みのバランスが見事でベルモットそのものの味を楽しめます。
アリシアン クラフト ヴェルモット
天然素材にこだわった、カリフォルニア州ソノマカウンティ産のベルモット。シャルドネ100%を使い、天然の培養酵母を使用し人工的な香辛料を使わずに作られたこだわりの1本です。ソノマの天然素材を使って風味付けし、ハーブティーのようなアロマを楽しめる味わいが特徴。
一口飲むとアーティチョークやリンドウなどの余韻を感じ、バランスの取れたアロマを楽しめます。そのまま飲むのはもちろん、カクテルのベースに使うとより味わいを引き立てます。
マンチーノ ビアンコ ヴェルモット
ベルモットそのものの味わいを楽しみたい方におすすめの1本。37種類のハーブを使った複雑ながら奥深い味が魅力で、ほろ苦さと同時にオレンジやピンクグレープフルーツなどの柑橘類系の甘酸っぱさの余韻が残ります。
ジンジャーやミントなどのさっぱりとした清涼感のある飲み口で、すっきりとしたスイートベルモットが飲みたい方にもぴったり。オンザロックやソーダ割りで、シンプルに飲みたい一品です。
チンザノ ベルモット ビアンコ
初心者にも飲みやすいさっぱりとした味わいが特徴のビアンコ。一口飲むと白桃やバニラなどの甘いアロマがふわっと広がり、ハーブやスパイスのほろ苦さがフィニッシュとしてくるのが特徴です。
甘さと苦さのバランスがよく、フレッシュな香りが食欲をそそり食前酒にもぴったり。ロックやソーダ割りでシンプルに飲むのもおすすめで、カクテルのベースとしても活躍します。
ガンチア ガンチア・ヴェルモット ロッソ
イタリアで最もクラッシックなベルモットと呼ばれるガンチアのロッソ。昔から守られる秘伝のレシピが、5世代にわたって受け継がれています。美しいルビーレッドがテーブル映えして、甘口タイプのリッチな味わいが食前酒としてぴったり。アルプス産のハーブやスパイスを使ったこだわりの味わいで、甘さとスパイシーのバランスが絶妙です。
ロックやソーダ割りで飲むのもおすすめ。好みのジュースやリキュールと合わせてカクテルとしても楽しめます。コストパフォーマンスが高いベルモットを探している方にもおすすめです。
ベルモットのおすすめ|ドライベルモット
セイクレッド エクストラ ドライ ヴェルモット
本格派のベルモットが飲みたい方にぴったりの、イギリス産のドライベルモット。ロンドンのホテル「デュークス」で出されるマティーニにも使用され、プロにも愛される一品です。イギリスとイタリアの白ワインに、ニガヨモギ、カンゾウ、クローヴ、タイムなどの16種類のハーブをしっかりと熟成させた豊かなアロマと味わいが魅力。
ハーブの独特のフレーバーと苦みが効いたドライな飲み口で、まさに大人の味わい。マティーニを作りたい方におすすめの1本で、自分用はもちろんプレゼントにもおすすめです。
ドラン シャンベリー・ドライ
1821年に創業した老舗のドラン社が作るドライベルモットで、ユニ・ブランから作られる白ワインに天然の高山植物のみを使用した独自の味わいが魅力です。厳しい基準を設けて作られたこだわりの味は、高い評価を得ています。ミントのようなすっきりとした飲み口で、柑橘類系の果物の爽やかな余韻を楽しめるのが魅力。
苦みが少なくクセのない味わいが飲みやすく、初めてベルモットを飲む方にもおすすめです。白ワインと同じようにそのまま飲むのはもちろん、ロックやソーダ割りでシンプルに楽しめます。
ノイリー・プラット ドライ
1813年にフランスで創業し、ドライマティーニには欠かせない辛口ベルモットの定番として世界中のバーテンダーから支持されています。20種類のハーブに漬け込んだ豊かなアロマとフレーバーが素晴らしく、リンドウ、カモミール、オレンジピールなどのアロマが複雑に絡み合い奥深い味に仕上がっています。
熱を加えてもコクや香りが飛ばないため、料理酒としても人気の1本。家に置いておくと料理からカクテルまで、幅広く活躍します。
ガンチア ヴェルモット・ドライ
1850年にイタリアで設立されたガンチアは、イタリアのなかでもクラッシックなベルモットのひとつとして知られています。アルプス産のハーブやスパイスをブレンドしたドライな飲み口で、大人の味わいを楽しめる1本。
辛口タイプのベルモットが飲みたい方におすすめで、繊細なアロマと共に爽やかな余韻に浸れます。そのまま冷やしてシンプルに飲むのがおすすめで、コストパフォーマンスが高くデイリーに飲める一品です。
マルティーニ ヴェルモット エキストラ・ドライ
クセの少ないベルモットを飲みたい方におすすめなのが、マルティーニのエキストラドライ。ハーブやスパイスのアロマが控えめで、すっきりとした辛口で爽やかな余韻を楽しめる1本。
レモンなどの柑橘類系のフルーツやフローラルなアロマを感じ、ほどよい苦みと酸味のバランスが絶妙です。まろやかでコクのある葡萄そのもののおいしさを味わえて、白ワインの代わりにパスタやチキン料理の隠し味としても活躍します。料理にもカクテルにも使える、コストパフォーマンスが高いベルモットを探している方におすすめです。
チンザノ ベルモット エクストラドライ
清涼感のある飲み口で、白ワインそのものの風味を楽しめます。ハーブやスパイスの味わいをしっかりと感じる辛口で、最後にほどよい苦みが余韻として残る大人の味わいに仕上がっています。一口飲むとミントのようなアロマがふわっと広がり、爽やかな味わいを楽しめるのが魅力。
しっかりと冷やして食前酒として飲んだり、好みのリキュールやソーダで割ってカクテルを作ったりとアレンジを楽しめます。カクテルベースに使いやすく、家に1本常備しておくと重宝します。
フェルディナンズ ザール・ドライ・リースリング・ヴェルモット
リースリング種による白ワインをベースにした世界初のベルモット。13種類のフルーツや自家製ハーブを配合し、全て手摘みされたハーブ類を使うこだわりが自慢です。リースリングを使ったベルモットはほかにはないため、ベルモット好きな方にはぜひ試して欲しいおすすめの1本。
リースリング特有の爽やかとミネラル感のある飲み口を楽しめ、冷やしてそのまま飲むと白ワインそのものの味わいを感じられます。自分用はもちろん、プレゼントしてもおすすめです。
ヴェルモット ロイヤル ブラン NV ラ・カンティニ
コニャックに使われるユニブラン・コロンバール・フォールブランシェをベースにして作られています。18種類のハーブに酒精強化ワインのピノー・デ・シャラントを加えた、まろやかな味わいのベルモット。
ヨモギ、カルダモン、シナモン、ナツメグ、ジンジャーなどのスパイシーさと、柑橘系の果物やフローラルなアロマが混在した複雑な味わいを楽しめます。全体のバランスが取れた完成度の高い1本で、おしゃれなラベルがテーブル映えしておもてなしにもぴったりです。
ベルモットを使うおすすめのカクテル
マティーニ
シャープなフォルムのマティーニグラスに入ったマティーニは、エレガントかつクールな雰囲気。カクテルの王様と呼ばれるマティーニの名前の由来は諸説あり、マティーニ社のベルモットを使用していた説や、ニューヨークのマティーニという名前のバーテンダーが最初に作った説が有力です。
作り方はシンプルで、ジンとドライベルモットを合わせ仕上げにオリーブを飾ります。ジュースやサイダーを使わないリキュールのみのカクテルで、アルコール度も高くまさに大人の味わい。キレのあるすっきりとした飲み口で、簡単に作れるのでぜひ自分で作ってみたいカクテルのひとつです。
マンハッタン
カクテルの王様がマティーニなら、マンハッタンはカクテルの女王。マリリン・モンローが主演する映画「お熱いのがお好き」で有名になったカクテルで、甘口のスイートベルモット・ウイスキー・アンゴスチュラビターズを使って作ります。
やさしい色合いの赤がロマンチックな印象で、女性受けするカクテルのひとつ。苦みのあるアンゴスチュラビターズを少量加えて、砂糖漬けのさくらんぼを飾ることでほんのりとした苦みと甘みの両方を楽しめます。
ネグローニ
ネグローニはイタリアのフィレンツ発のカクテル。ネグローニ伯爵がレストランで注文していた食前酒が初まりといわれています。ピンク色がおしゃれな雰囲気で一見甘めに見えますが、辛口のすっきりとした味わい。
スイートベルモット・カンパリ・ドライジンの異なる特徴をもったリキュールを合わせた奥深い味わいが特徴です。輪切りのオレンジを加えることでオレンジの甘酢っぱい味わいが、カクテルをさらに引き立てます。
白ワインをベースにハーブやスパイスをブレンドしたベルモット。カクテルや料理にも使える便利なお酒で、ぜひ家に常備しておきたい1本です。ブランドや使用されているハーブの種類によって、さまざまな味わい楽しめるのも魅力。スイートやドライタイプもあり、好みのカクテルを作るなどアレンジを楽しみながらベルモットへの親しみを深めてください。