山形県で生産される「山形ワイン」。生産量も多く、最近では若手の生産者も参入して国産ワインの一大産地として数えられています。ぶどうはもちろん、山形の名産品であるさくらんぼを使ったワインも展開されており、選ぶ楽しみも魅力のひとつです。
そこで今回は、山形ワインのおすすめを紹介します。県内の多様なワイナリーから個性豊かな商品をピックアップ。山形ワインが気になっている方は参考にしてみてください。
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山形ワインの特徴
山形ワインは、国内でぶどうの生産量が3位、ワイン生産量4位の山形県で造られるワインです。ワイナリーの数は10ヵ所を超え、老舗から若手まで混在しているのが特徴。中小規模が多いながらも、コンクールなどでよい成績を収めています。
デラウェアとマスカットベリーAを主要品種とし、ほかにも多様な品種を栽培してワインに使用しているのもポイントです。味わいのバリエーションが多いので、選ぶ楽しみも魅力。今後も製造技術の発展が見込まれており、国産ワインが気になる方におすすめの産地です。
山形ワインの選び方
有名ワイナリーの特徴をチェック
山形ワインを選ぶ際は、有名ワイナリーをチェックするのがおすすめ。たとえば、「タケダワイナリー」では、フランスでワイン造りを学んだ5代目社長・岸平典子氏が、自然との共存を意識したワイン造りを行っています。
「蔵王ウッディファーム」は、果樹栽培とワイン醸造を手がけるワイナリー。自社畑で育てた果実を使った、ドメーヌスタイルを貫いているのが特徴です。
「ベルウッドヴィンヤード」は2017年に上山市久保手で創業。2020年にワイナリーとしての活動を始めた新進気鋭の造り手です。上山のテロワールと生産者のこだわりが詰まった、魅力的なワインを展開しています。ほかにもさまざまなワイナリーが存在しているので、有名ワイナリーのワインを揃えて飲み比べるのもおすすめです。
原材料をチェック
山形ワインを選ぶ際は、原材料にも注目。さまざまな品種を用いた商品があるので、好みのワインを選ぶ手がかりになるのがポイントです。たとえば、適度な苦味が味にアクセントを与える「甲州」や、日本一の生産量を誇るデラウェアなどがあります。
ブラッククイーン種は栽培者が少なく希少な品種なので、贈答用などに使いたい方にぴったり。なかには複数のぶどうをブレンドして仕上げている商品も存在し、奥行きのある味わいが魅力です。
また、ぶどう以外にも山形の名産品であるさくらんぼを使ったワインもあります。好みの品種が分かるとワインが選びやすくなるので、ぜひ使用している原材料をチェックしてみてください。
度数をチェック
山形ワインを購入する際は、ラベルに記載されたアルコール度数にも注目してみてください。山形ワインには10%程度のモノから14%程度のモノまで、幅広いアルコール度数の商品が存在します。
ワインに慣れていない方は、アルコール度数が低くて飲みやすい商品を選ぶのがおすすめ。飲みごたえを重視したい方は、アルコール度数が高いワインをチョイスして楽しんでみてください。
山形ワインのおすすめランキング
第1位 朝日町ワイン マイスターセレクション アッサンブラージュルージュ
豊かな果実味のある山形ワインです。赤の辛口ワイン。山形県朝日町産マスカットベリーA種を45%、ブラッククィーン種を45%に、メルロー種を10%ブレンドしているのが特徴です。
熟成にはフランス産のワイン樽を使用しています。3種類の品種をブレンドすることで、品種の個性を活かしながらより複雑な味わいを実現しているのがポイントです。
「2013年日本ワインコンクール」で銀賞、「2017SAKURA”Japan Women’s Wine Award」でゴールドを受賞しています。さまざまな受賞歴のある山形ワインを堪能したい方はチェックしてみてください。
第2位 クラブ高畠ワイナリー まほろばの貴婦人 赤
クラブ高畠ワイナリーが手がける山形ワインです。赤の甘口ワイン。ワイナリーが始まって以来、根強い人気を有する商品です。香りは赤いバラ・カシス・ベリー・マスカットが混ざった、奥行きのある香り。味わいは、ハチミツのようななめらかさと甘みがあり、カカオ・ビターチョコを思わせるコクのある苦味を楽しめます。
ブラックルビーのような深い赤色も印象的。使用しているのは、オーストラリア産カベルネ・ソーヴィニヨン種と、オーストラリア・リバーランド産のオレンジマスカット種です。アルコール度数は11.5%。甘みの感じられる赤の山形ワインを探している方におすすめの1本です。
第3位 月山ワイン 豊穣神話 甲州
山形県鶴岡市の甲州を100%使用した山形ワイン。やや辛口の白ワインです。醸造では、果汁に皮を浸して作るスキンコンタクトを行っているのが特徴。甲州ならではの苦味を活かした仕上がりです。キレのある酸味と豊かな味わいを楽しめます。
色調は淡い黄色。白桃やアンズのようなアロマを堪能できます。2017年ヴィンテージは、「日本ワインコンクール2018」で金賞・コストパフォーマンス賞を受賞。皮の味わいも活かした白ワインを飲みたい方におすすめです。
第4位 タケダワイナリー ドメイヌ・タケダ ブラッククイーン古木 赤
奥深い味わいを堪能できる山形ワインです。ワイナリーが所有する畑のブラッククイーン種のなかでも、樹齢40年の古木から収獲されたぶどうを使用。4代目が植樹したモノを、現在は5代目が大切に受け継いでいます。
ブラッククイーン種は栽培者の少ない希少な品種。深みのある味わいが特徴です。ブラッククイーン種本来の味わいと、古木ならではの力強さのあるワインに仕上がっています。
アルコール度数は10%です。古木のぶどうを用いた特別感もあるため、贈答用にもぴったり。樹齢40年のぶどうから生まれた赤ワインが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
第5位 東根フルーツワイン 山形県産さくらんぼ紅さやか100%ワイン
さくらんぼを使った山形ワインです。原材料には紅さやかを使用。さくらんぼの名産地である山形ならではのフルーツワインです。1本500mlあたり、1.2kg程度の完熟紅さやかを使って仕込んでいます。
美しい紅色が特徴。華やかな香りと果実の甘みを堪能できます。クリームチーズやバルサミコ酢と合わせて楽しむのがおすすめです。
「FOODEX JAPAN 2019」で開催された「ご当地フードグランプリ」で、アルコール部門銅賞を受賞。「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」でも成績を残しています。アルコール度数は10%。さくらんぼを使ったワインが気になる方におすすめの山形ワインです。
第6位 天童ワイン わんだふる
飲みやすいワインを追求して誕生した山形ワイン。赤ワインの渋みや酸味を抑えて仕上げた、甘口のワインです。厳選した山形県産のぶどうを原料に使用して、良質なワインに仕上げています。ぶどう農家を直接訪ねて質のよいぶどうを仕入れているのがポイントです。
フルーティーな香りと芳醇な味わいが魅力。食後酒として楽しむのがおすすめです。アルコール度数は10%。飲み頃の温度は7~10℃程度です。天童ワインは、山形県北部に位置する天童市で1984年からワイン造りを行うワイナリー。飲みやすい赤ワインを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
第7位 クラブ高畠ワイナリー 高畠ゾディアック シャルドネ ナイトハーベスト
シャルドネを100%使用した山形ワインです。白の辛口ワイン。原材料の持つポテンシャルを引き出すことを追求した、ワイナリーを代表する商品です。「GI認証」を受けているのもポイント。一定の水準を満たした地域ブランドとして認証されています。
グレープフルーツ・桃・パイナップル・樽によるトースト香・バニラ・ナッツといった複雑な香り。やさしく繊細なテクスチャーに、酸と果実の風味があわさった複雑な味わいと謳われています。
アルコール度数は13.5%。工夫を凝らした製法により、奥行きのある味わいに仕上がった山形ワインを飲みたい方におすすめです。
第8位 朝日町ワイン 柏原ヴィンヤード遅摘み赤
収穫時期をずらしたぶどうを使って作った山形ワインです。山形県朝日町の柏原地区で契約栽培された、マスカットベリーA種を使用。甘さと果実の風味が高まるのを待ち、通常より遅い11月上旬に収穫した遅摘み果実にこだわっています。
山砂と粘土の土地によって育ったぶどうは色の濃さが特徴。樽で熟成はせず、完熟した果実の濃密でスパイシーな風味を活かしたワインに仕上がっています。
「日本ワインコンクール2018」で、金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞を受賞したワインです。価格と味わいを重視したい方はチェックしてみてください。
第9位 蔵王ウッディファーム 原口畑プティ・マンサンオレンジ
蔵王ウッディファームが手がける、オレンジの山形ワインです。造り手の現在と過去、そしてワインが作られる風土を表現する1本。果実の持つポテンシャルを活かしながら、甘さに頼らない味作りを大切にしています。
ワインセラーなどで寝かせてから楽しむのもおすすめ。アルコール度数は14.2%です。飲みごたえのあるワインを楽しみたい方にもぴったり。使用している品種はプティ・マンサンです。
蔵王ウッディファームでは、全量山形県かみのやま市の自社畑で栽培したぶどうを使用。ドメーヌスタイルのワイナリーとして知られています。造り手のこだわりが詰まったオレンジワインを試してみたい方はチェックしてみてください。
第10位 奥羽自慢 HOCCA Pinot Gris
ラベルにかわいらしいイラストをあしらった山形ワインです。山形の冷涼な気候で育てられたぶどうを使用しています。芳醇な果実の味わいと、柑橘系の酸味を感じられるスタンダードなタイプの白ワイン。青リンゴやハーブのニュアンスがあります。
また、原料として使われるピノグリらしいチャーミングなアロマと、樽熟成による甘みも特徴。色調は、わずかに赤みがかった黄色です。アルコール度数は12%。気取ることのない味わいで、家庭料理との相性もぴったりです。ラベルから楽しめる山形ワインを探している方はぜひチェックしてみてください。
第11位 クラブ高畠ワイナリー 高畠マジェスティック ローグル・ブルー 青おに
こだわりのブレンドを施した山形ワインです。原料には契約農家の渋江道彦氏が栽培したメルローをメインに、カベルネ・ソーヴィニヨンとプティ・ヴェルドを混ぜて使用しています。
小粒で熟した実のみを厳選しているのが特徴です。プラムやトーストのような香りに、密度の濃いフェノール分となめらかなタンニンを感じられると謳われています。
味わいが濃く、メンチカツ・ビーフシチュー・ローストビーフといった牛肉系の料理と合わせるのがおすすめ。アルコール度数は14%です。飲み頃の温度は17~20℃。濃厚な山形ワインを探している方はチェックしてみてください。
第12位 ベルウッドヴィンヤード メリメロ コレクション ヴァン ペティアン
微発泡タイプの山形ワイン。発酵途中で瓶詰めし、瓶内発酵を行っているのが特徴です。酵母が生み出す泡を閉じ込めるアンセストラル法を採用。濁りや澱がありますが、ぶどう本来の味わいを堪能できます。
山形県上山市産の有核デラウエア、ナイアガラ、スチューベン、シャルドネ、ピノ・ノワールと5種類のぶどうをブレンド。スキンコンタクトで皮のうまみを引き出した、複雑な仕上がりです。
メリメロは「ごちゃまぜ」を意味する言葉で、ヴィンテージによってブレンドが異なるのもポイント。飲む際は吹きこぼれやすいので、汚れてもよい場所でゆっくり開栓してみてください。
第13位 タケダワイナリー ドメイヌ・タケダ デラウェア樽熟成 白
タケダワイナリーのデラウェアを使った白の山形ワインです。自家農園で収穫した種ありデラウェア種を100%使用。スキンコンタクトで皮のうまみを引き出し、樽発酵・熟成させて醸造しています。
キレのある酸とデラウェアの持つパワフルな芳香が特徴。余韻が長く、バランスのよい味わいを堪能できます。山形県はぶどうの名産地として知られていますが、なかでもデラウェアの生産量が多く、全国1位の生産量です。山形ワインを楽しむなら、ぜひ1度デラウェアを使った商品を試してみてください。
第14位 ベルウッドヴィンヤード アッサンブラージュロゼ コレクション クラシック
ロゼタイプの山形ワインです。ぶどうの味わいを引き出したスティルワインのシリーズ。原料の個性を活かしながら醸しています。澱が自然に下がるのを待ち、上澄みを濾過せず瓶詰めしているのが特徴です。
原材料には山形県上山市産のマスカットベリーA、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ブラック・クイーン、カベルネ・フランをブレンド。スキンコンタクトと低温発酵で仕上げています。
華やかな風味とキレのある酸味を楽しめるのが魅力です。辛口なので食中酒としてぴったり。色合いも美しいので、贈答用やホームパーティーで開けるワインとしてもおすすめです。
第15位 佐藤ぶどう酒 金渓ワイン 赤
佐藤ぶどう酒が手がける、赤の山形ワイン。同社を代表する1本です。山形県産マスカットベリーA種を100%使用。ライトな酸味で、タンニンが少ないワインです。
飲みやすいので、味の濃いワインが苦手な方にもおすすめ。佐藤ぶどう酒は、山形県南陽市赤湯にある地域密着型のワイナリーです。原料の持つ特徴を活かし、少量生産でていねいに醸しているのが魅力。気軽に飲みたいワインを探している方はチェックしてみてください。
山形では多様なワインが製造されています。歴史のあるワイナリーから新進気鋭のワイナリーまで、新旧入り交じる生産者にも注目。辛口から甘口まで幅広い商品が造られているので、ワインに慣れていない方でも楽しめます。ぜひ気になるワインを手に取って、山形ワインの魅力を体感してみてください。