近年、世界的に評価が高まっている「日本ワイン」。原料に国産ブドウを100%使用して日本国内で醸造されるワインのことで、繊細かつ果実味あふれる味わいが多くのワイン愛好家を魅了しています。

そこで今回は、豊富に揃う日本ワインのなかから、おすすめ銘柄を赤・白・スパークリング・ロゼと種類ごとにピックアップ。日本ワインの基礎知識と選ぶ際のポイントも詳しく解説します。ぜひ参考に、お気に入りの1本を見つけてみてください。

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日本ワインとは?国産ワインとの違いを解説

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まず、「国産ワイン(国内製造ワイン)」とは、日本国内で醸造されるワイン全般のこと。海外から輸入したブドウや濃縮果汁を使用したワイン、ブドウ以外の果実を用いたフルーツワインなども、日本国内で醸造されていれば国産ワインに分類されます。

一方「日本ワイン」とは、国産ワインのうち日本で収穫されたブドウのみを原料としたワインのこと。日本産以外のブドウを一部でも使用したワインは、日本ワインを名乗れず国産ワインとされます。

日本ワインをブランド化するため、2015年に日本ワインと国産ワインを区別する基準が国税庁によって制定されました。日本ワインはボトルの裏ラベルに「日本ワイン」の表示が義務化され、諸条件を満たせばブドウの産地・品種・収穫年なども記載できます。

日本の風土で育まれたブドウを用いる日本ワインは、繊細で果実味豊かな銘柄が豊富。穏やかな味わいは和食とも相性がよく、日々の食事と一緒に楽しめます。

日本ワインの選び方

産地の特徴をチェック

日本ワイン発祥の地としてワイナリー数が多い「山梨」

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日本ワインの発祥地で生産量、ワイナリー数ともに多い山梨県。年間の日照時間が長く、降水量が少ないというブドウ栽培に適した気候のもと、約100社のワイナリーから良質なブドウを用いた個性豊かなワインが生み出されています。

県内では多彩なブドウ品種が栽培されていますが、なかでも山梨を代表するのが「甲州種」。日本固有の白ワイン用ブドウ品種で、甲州で造る「甲州ワイン」は、和食に合う繊細な味わいにより海外からも人気を集めています。

また、山梨は、国税庁の定める「地理的表示(GI)」にワイン産地としてはじめて認定された地域としても有名。原料や製法、品質に厳しい基準が設けられており、すべてクリアした山梨県産ワインのみラベルへの「GI Yamanashi」の表示が認められます。

山梨県産の上質な日本ワインを求めている方は、ぜひ「GI Yamanashi」認定の有無にも注目してみてください。

ブドウ栽培とワイン造りが盛んな「長野」

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約70のワイナリーが点在する全国2位の日本ワイン生産地、長野県。雨が少なく水はけのよい土壌に加えて、日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きいというブドウ栽培に適した気候で、糖度と酸味の濃縮したブドウから高品質なワインが醸造されています。

また、長野県は南北に長く、各エリアで温度差や気候条件が異なるのも特徴。そのため、桔梗ヶ原ワインバレーや千曲川ワインバレーなどさまざまな栽培適地が存在しており、バレーごとに個性の異なるワインも楽しめます。

なお、2021年に長野県産のワインも国税庁の定める地理的表示に認定されました。「GI長野」の認定ワインには紺や赤色のシール、より厳格な基準を満たした銘柄には金色の「GI長野プレミアム」シールが付けられ、品質が確保されています。

ぜひ、長野県産の日本ワインを選ぶ際のひとつの目安にしてみてください。

フルーツの名産地としても有名な「山形」

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サクランボやラ・フランス、リンゴなどさまざまな果物の収穫量が全国トップクラスを誇り、フルーツ王国とも称される山形県。ブドウ栽培とワイン醸造の歴史も古く、ブドウの生産量は全国3位、日本ワインの生産量は全国4位とされています。

ワイナリーは県内南部の置賜地区を中心に点在。内陸部は傾斜地で水はけがよく、日照時間の長さや降水量の少なさなどブドウ栽培に恵まれた条件が揃っており、香り高く健全で果実味豊かなブドウが収穫されています。

山形産の日本ワインは、総じてブドウ本来の香味が引き立つ、さわやかでやさしい味わいが魅力。なお、2021年に山形県産ワインも地理的表示を獲得しており、基準を満たしたワインには「GI YAMAGATA」の表記が認められています。

寒暖差を利用したワイン造りが魅力の「北海道」

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冷涼で一日の寒暖差が激しい北海道。フランスのシャンパーニュやアルザスなど、世界の名だたる銘醸地とも似た気候で、シャルドネやピノ・ノワールなどヨーロッパ系の品種が多く栽培されています。

日本ワインの生産量は、山梨、長野に次ぐ全国第3位。糖度が高く有機酸も豊富なブドウが収穫できる産地として近年ワイン造りが急速に活発化し、55社を超えるワイナリーから多様性に富んだ味わいのワインが生み出されています。

また、2018年には地理的表示も取得。「北海道で収穫されたブドウを100%使用する」などの基準をクリアしたワインにのみ、「GI Hokkaido」の表示が認められます。北海道産の上質な日本ワインを求めている方は、ぜひチェックしてみてください。

ブドウ品種で選ぶ

甲州

「甲州」は、約1300年の歴史をもつ日本古来の白ワイン用ブドウ品種です。原産地である山梨県を中心に広く栽培され、日本ワインで特に多く醸造されている品種としても知られています。

果皮は薄く紫がかったピンク色で、和柑橘や梨、みりんなどの和を感じさせるアロマが特徴。ワインは、上品な酸味をまとう穏やかですっきりとした味わいに仕上がり、後口には甲州特有の心地よい渋みも感じさせます。

醸造方法により多彩なスタイルのワインが造られるのも甲州の魅力のひとつ。「シュール・リー」製法で仕立てた辛口タイプや、低温発酵させた甘口タイプ、樽熟成による重厚なタイプなど、さまざまな味わいを楽しめます。

また、甲州を用いた日本ワインはあらゆる和食と好相性。日々の食中酒として幅広く活躍します。

マスカット・ベーリーA

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「マスカット・ベーリーA」は、甲州に次いでワインに多く使われるとされている新潟県原産の黒ブドウ品種です。主要産地は山梨県・山形県・長野県などですが、湿気や寒さ、病気などに強いため、東北から九州まで広い地域で栽培されています。

房と粒が大きく、皮は薄めで、醸造すると明るい色調に仕上がるのが特徴。ストロベリー・ラズベリー・クランベリーなどの赤系果実とキャンディーの甘い香りが魅力です。豊かな果実味とフレッシュな酸、軽やかなタンニンが織りなすなめらかな味わいも楽しめます。

フルーティーでライトなタイプから、凝縮感のあるエレガントなタイプまで、造られるワインのスタイルも豊富。比較的飲みやすいので、渋みの強いワインが苦手な方にもおすすめです。

その他の品種

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日本ワインには、日本固有種のほかにも多様なブドウ品種が用いられています。ヨーロッパ系品種ならシャルドネとメルローが代表的。シャルドネからは柑橘果実のニュアンスをまとう豊かな白ワイン、メルローからはまろやかでエレガントな赤ワインが造られます。

また、白ワイン用のナイアガラやデラウェア、赤ワイン用のコンコードやキャンベル・アーリーなどのアメリカ系品種も人気。甘くフルーティーに香るアロマティックなワインが豊富に展開されています。

ぜひ、品種にも注目してお気に入りの1本を見つけてみてください。異なる品種を用いたワインを飲み比べて、味わいの違いを堪能するのも日本ワインの醍醐味のひとつです。

料理に合わせて選ぶ

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日本ワインは料理に合わせて選ぶのもおすすめ。互いの香味が引き立ち、日本ワインのおいしさをより深く味わえます。

たとえば、肉料理や濃いめの料理に合わせるなら赤ワインに注目。豚肉や鶏肉料理、ピザなどにはマスカット・ベーリーAなどで造る軽めの赤、牛肉を用いたコクのある料理にはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどで醸す重厚な赤がよく合います。

前菜や魚料理などと一緒に楽しむなら白ワインをチェック。なかでも、チーズや野菜には甲州を用いたさわやかな白、魚介や白身魚にはシャルドネなどで造る厚みのある白がぴったりです。

また、ロゼなら中華料理、スパークリングワインならデザートやフルーツなどとも好相性。ぜひ、日本ワインと料理の組み合わせで至福のマリアージュを堪能してみてください。

ワイナリーの受賞歴をチェック

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近年、多くの日本ワインの造り手が国内外の権威あるワインコンクールで名誉ある賞を獲得しています。そのため、選ぶ際には、ワイナリーの受賞歴に注目してみるのもおすすめです。

たとえば2014年には、世界最大級のワインコンクール「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)」で、山梨の「中央葡萄酒」が甲州ワインとして日本初の金賞を獲得。日本ワインの実力と甲州ブドウの魅力を世界に知らしめました。

同コンテストでは、2019年に「盛田甲州ワイナリー」が金賞を、2021年に「白百合醸造」や「ルミエール」がプラチナ賞を受賞。2023年には「サントリーフロムファーム」がプラチナ賞を受賞しています。

また、2018年より開始された「日本ワイナリーアワード」にも注目。高品質な日本ワインを生み出す優良ワイナリーが毎年5つ星・4つ星・3つ星・コニサーズワイナリーの4段階で表彰されています。

日本ワインのおすすめ|赤ワイン

まるき葡萄酒(Maruki Winery) いろベーリーA

まるき葡萄酒(Maruki Winery) いろベーリーA

山梨県産の良質なマスカット・ベーリーAを厳選して使用した赤の日本ワインです。造り手は、現存する日本最古のワイナリーとして知られる山梨県勝沼の「まるき葡萄酒」。丹念に醸造し、ブドウ本来のナチュラルな香味を引き出した親しみやすい1本です。

グラスを明るく彩る透明度の高いガーネットの液色に、木イチゴを想わせるチャーミングなアロマが魅力的。口の中には、ふくよかな果実味と軽やかなタンニンが重なり合って広がり、程よい酸味が控えめながらも全体をエレガントにまとめ上げます。

余韻にほのかな甘みが残るやさしい味わいは、赤ワイン初心者の方や、渋みの少ないライトボディを好む方におすすめ。しょうゆや味噌などで甘めに味付けした和食と相性がよいので、日々の食中酒にもぴったりです。

サドヤ(SADOYA) シャトー・ブリヤン ルージュ

サドヤ(SADOYA) シャトー・ブリヤン ルージュ

日本ではじめて本格派ワインを造ったと謳う山梨の名門「サドヤ」が手がける赤の日本ワイン。甲府市善光寺町サドヤ農場産のカベルネ・ソーヴィニヨンを贅沢に使用し、こだわりの熟成法で丹念に仕立てた高級銘柄です。

鼻腔をくすぐるのは、ブラックベリー・カシス・プラムなどの黒系果実を連想させる華やかなアロマや、スミレと針葉樹の複雑なニュアンス。口に含めば、なめらかなタンニンと凝縮した果実味が奏でる、重厚でコクのある味わいを感じられます。

また本銘柄は、「オーストリア・ウィーン国際ワインコンクール2021」で金賞を受賞した実力派。記念日用の特別な1本や、大切な方へ贈るプレゼントなどにもおすすめです。

林農園 五一わいん エステート メルロ

林農園 五一わいん エステート メルロ

メルローの銘醸地として有名な長野県塩尻市桔梗ヶ原に位置する老舗「林農園」が展開する銘柄。自社農園のメルローを使用し、フレンチオーク樽での熟成を経て仕上げる贅沢な1本です。

グラスから立ち上がるのは、カシスやブラックベリーを想わせる華やかなアロマと上品な熟成香。豊かな果実味と美しい酸、穏やかなタンニンが一体化したコクのある味わいは、ビーフシチューやステーキなどの牛肉料理とよく合います。

なお、林農園は「日本ワイナリーアワード2023」で4つ星を受賞したワイナリーのひとつ。手がけるワインも、国内外のコンクールで名誉ある賞を多数獲得しており、世界的にも実力が認められています。

タケダワイナリー(TAKEDA WINERY) ルージュ 赤 辛口

タケダワイナリー(TAKEDA WINERY) ルージュ 赤 辛口

「日本ワイナリーアワード2023」で6年連続の5つ星を獲得した、山形の「タケダワイナリー」が造る日本ワイン。手摘みした山形県産マスカット・ベーリーAを100%使用し、自社の格上ワインと同等の手間と製法レベルで丹念に醸すこだわりの1本です。

グラスから漂う、赤系果実のチャーミングな香りが魅力的。口に含めば、ハツラツとした酸となめらかなタンニンが心地よく折り重なり、ブドウ本来のポテンシャルを豊かに堪能できます。

バランスのとれた軽やかな味わいは、洋食にはもちろん、しょうゆやみりんで味付けした和食とも好相性。比較的価格が安いので、気軽に楽しむデイリーワインを求めている方にもおすすめです。

熊本ワインファーム(KUMAMOTO WINE FARM) キャンベル・アーリー

熊本ワインファーム(KUMAMOTO WINE FARM) キャンベル・アーリー

1999年に熊本県熊本市で設立された「熊本ワインファーム」が手がける日本ワイン。アメリカ系品種のキャンベル・アーリーを使用し、渋みの少ない親しみやすい味わいに仕立てた、赤ワイン初心者の方にもおすすめの甘口タイプです。

ブドウの収穫から醸造、瓶詰めに至るまで一切火入れを行わない生詰めワインのため、ブドウ由来の香りが豊かに際立つのが特徴。美しいルビーの液色とカシスキャンディーのような甘いアロマが、飲用シーンを明るく華やかに演出します。

5~11℃程度にしっかりと冷やし、ドライフルーツやナッツなどと一緒に楽しむのがおすすめ。なお、本銘柄は、アジア最大のワインコンペティション「サクラアワード2022」でシルバー賞も獲得しています。

日本ワインのおすすめ|白ワイン

中央葡萄酒 グレイスワイン グリド甲州

中央葡萄酒 グレイスワイン グリド甲州

日本ワインを牽引するトップワイナリーのひとつ「中央葡萄酒」が造る、スタンダードな日本ワイン。山梨県産の甲州を贅沢に使用し、ブドウ本来のおいしさをシンプルに引き出した、国内外のワインコンクールでも華麗な受賞歴を誇る人気銘柄です。

グラスから漂うのは、白桃・洋ナシ・オレンジのフレッシュな果実香とジャスミンのフローラルな香り、そして白コショウやクローヴのスパイス香。口に含めば、果実の旨味とさわやかな酸味がまろやかに広がり、後口でかすかなほろ苦さも感じられます。

繊細で親しみやすい辛口テイストは、とくに食中酒におすすめ。和食とも洋食とも相性が良好です。

盛田甲州ワイナリー(MORITA KOSHU WINERY) シャンモリ 山梨 甲州

盛田甲州ワイナリー(MORITA KOSHU WINERY) シャンモリ 山梨 甲州

GI Yamanashi認定の上質な日本ワインです。「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」をはじめ、名だたるコンクールでも数々の栄誉を受ける実力派の1本。造り手の「盛田甲州ワイナリー」も「日本ワイナリーアワード2023」で3つ星に表彰されています。

ブドウ品種には、山梨県産の甲州を100%使用。青リンゴやグレープフルーツを想わせるさわやかな果実香が鼻腔をくすぐり、口の中には果実の上品な甘みとフレッシュな酸味、甲州特有のほろ苦さがきれいに重なり合って心地よく広がります。

比較的価格が安くコスパがよいため、日々の晩酌で気軽に楽しむデイリーワインにもぴったり。バランスのよいすっきりとした香味は、焼き魚や出汁巻き卵、天ぷらなどの和食と合わせるのがおすすめです。

マンズワイン(MANNS WINES) ソラリス 千曲川 シャルドネ

マンズワイン(MANNS WINES) ソラリス 千曲川 シャルドネ

長野県小諸市産の高品質なシャルドネを使用した白の日本ワイン。欧州系ブドウ品種の名産地、長野の千曲川ワインバレーでいち早くワイン造りをはじめた老舗「マンズワイン」が、製法にもこだわって仕立てる贅沢な1本です。

テーブルを上品に彩る、艶やかなライムイエローの液色が印象的。グラスを近づければ、青リンゴや白い花のような香りが広がり、鼻腔を心地よくくすぐります。

口の中を豊かに満たす厚みのある果実味と、後口を引き締めるやわらかな酸味も魅力。シャルドネの魅力が詰まったクリアな味わいは、シャルドネワイン好きの方へのプレゼントにもおすすめです。

北海道ワイン(HOKKAIDO WINE) おたる 特撰ナイヤガラ

北海道ワイン(HOKKAIDO WINE) おたる 特撰ナイヤガラ

GI Hokkaidoに指定されている、プレゼントにもおすすめの日本ワインです。ブドウ品種には、北海道を代表する良質なナイアガラを厳選使用。一度氷結し、甘みを凝縮させた果汁で仕込んだ甘口タイプの白ワインです。

豊かに立ち上がるブドウ由来の力強いアロマと、瓶詰め時に加熱殺菌を行わない生ワイン製法による果実味豊かな味わいが魅力的。アルコール度数が8.5%と、一般的な日本ワインよりも低めの仕上がりで飲みやすいのもポイントです。

フルーティーな香味は、食後のデザートワインにぴったり。デザート代わりに、またはお気に入りのスイーツと合わせて、濃厚な甘みと旨味をゆったりと堪能してみてください。

サントリー(SUNTORY) 登美の丘ワイナリー 登美 ノーブルドール 2010 ハーフ

サントリー(SUNTORY) 登美の丘ワイナリー 登美 ノーブルドール 2010 ハーフ

サントリー「登美の丘ワイナリー」が手がける白の日本ワイン「ノーブルドール」。自社農園で採れる高品質なリースリング・イタリコ種の貴腐ブドウを使用し、約8年の長期熟成を経て仕上げた、特別な記念日用にぴったりの高級銘柄です。

琥珀の美しい液色から放たれるのは、焦がしたザラメの甘いアロマと、ドライパイナップルを想わせる芳醇な香り。口に含めば、蜜のように濃厚な甘みとブドウ由来のきれいな酸味がふくらみ、長く続く余韻も楽しめます。

まずは、ワインだけの単体飲みで、気品と重厚感あふれる香味をじっくりと堪能するのがおすすめ。ブルーチーズなど、塩分の強いコクのある料理と一緒に味わえば、互いの旨味とおいしさが引き立つ至福のマリアージュも堪能できます。

日本ワインのおすすめ|スパークリング

マンズワイン(MANNS WINES) 酵母の泡 ルージュ

マンズワイン(MANNS WINES) 酵母の泡 ルージュ

マスカット・ベーリーAで仕立てた赤の日本ワイン「酵母の泡 ルージュ」。密閉したタンク内で二次発酵を起こさせる「シャルマ方式」を採用し、長く続くきめの細かい泡とブドウ由来の芳醇なアロマを豊かに引き出した本格スパークリングワインです。

グラスをエレガントに彩る、深く美しい真紅の液色が印象的。口に含めば、シルキーな泡とともにチェリー・木イチゴ・スミレを連想させる芳醇なアロマと果実味が広がり、後口にはややビターな風味も感じられます。

繊細でクリーンな味わいは、さまざまな料理と楽しむ食中酒におすすめ。とくに、豚の角煮や麻婆豆腐など、甘辛い味付けの和食やスパイシーな中華料理とよく合います。

丸藤葡萄酒工業(MARUFUJI WINERY) 2020 エチュード ルバイヤート

丸藤葡萄酒工業(MARUFUJI WINERY) 2020 エチュード ルバイヤート

「日本ワイナリーアワード2023」で6年連続の5つ星を獲得している山梨の名門「丸藤葡萄酒工業」が造る日本ワイン。本銘柄は、酸度の高い早摘みシャルドネを使用し、オーク樽での発酵後に約5ヶ月間熟成させて仕上げた2020年のヴィンテージ品です。

シャルドネ100%のブラン・ド・ブランならではのさわやかな柑橘香と、樽熟成由来の芳醇なバニラ香が魅力。口の中には、やわらかくシルキーな泡とともに、ハツラツとした酸味が心地よく広がります。

合わせる料理は、和食なら山菜や白身魚の天ぷら、洋食なら魚介類のカルパッチョやクリームコロッケなどが好相性。GI Yamanashiにも指定されている高品質なスパークリングワインなので、大切な方へ贈るプレゼントにもおすすめです。

高畠ワイナリー(TAKAHATA WINERY) 嘉-yoshi-スパークリング シャルドネ

高畠ワイナリー(TAKAHATA WINERY) 嘉-yoshi-スパークリング シャルドネ

日本を代表するシャルドネ産地、山形県南部の高畠町で造られる日本ワインです。造り手は、「日本ワインアワード」で5つ星常連の老舗「高畠ワイナリー」。高畠町産シャルドネで贅沢に醸造した、柑橘果実と白い花が香る辛口スパークリングワインです。

淡く輝く美しいレモンイエローの液色に、グラスの底から優美に立ち上がる繊細な泡が魅力。ブドウの豊かな旨味と上品な酸が織りなすコクとキレが調和した味わいは、和洋中さまざまな料理と相性がよく、日々の食中酒として活躍します。

また、本銘柄はGI YAMAGATA認定ワインで品質も良好。自宅用にはもちろん、ちょっとしたパーティーなどの手土産にもおすすめです。

シャトージュン(Chateau Jun) ジュン スパークリング ロゼ

シャトージュン(Chateau Jun) ジュン スパークリング ロゼ

ファッションメーカー「JUNグループ」直営のワイナリー「シャトージュン」が手がける日本ワイン。山梨県産のデラウェアとマスカット・ベーリーAで仕立てたロゼワインに炭酸ガスを吹き込んだ、スパークリングワイン初心者の方にもおすすめの1本です。

グラスから漂うのは、イチゴや桃を連想させるみずみずしい果実香とキャンディーの甘い香り。クリーミーな泡とともにやさしい甘みとさわやかな酸味が広がるやや甘口の味わいは、ハーブやスパイスを用いるエスニック料理やベリー系のデザートとよく合います。

また、サーモンピンクが艶やかに映える、エレガントなボトルデザインも魅力のひとつ。パーティーやイベントなどに持ち寄れば華やかに演出できます。

安心院葡萄酒工房(AJIMU BUDOUSHU KOUBOU) 安心院 スパークリングワインロゼ

安心院葡萄酒工房(AJIMU BUDOUSHU KOUBOU) 安心院 スパークリングワインロゼ

大分県宇佐市の安心院盆地で良質なワインを醸す「安心院葡萄酒工房」の日本ワイン。早摘みした酸度の高いメルローをシャンパンと同じ瓶内二次発酵で醸造し、さらに3年以上の瓶熟を経て販売するこだわり銘柄です。

鮮やかなチェリーピンクの液色と、シルキーな泡立ちが魅力。口の中にはやわらかな果実味と豊かな酸に加え、穏やかなタンニンと苦みが重なり合って心地よく広がります。

本銘柄は食中酒にも食後酒にもぴったり。ペアリングには、赤身の魚や生ハム、チェリーパイなどがおすすめです。

また、数多くのワインコンクールで受賞を重ねる実力派の1本としても有名。ワイナリーも「日本ワイナリーアワード2023」で5つ星を獲得しています。

日本ワインのおすすめ|ロゼ

サントリー(SUNTORY) FROM FARM マスカット・ベーリーA 日本のロゼ

サントリー(SUNTORY) FROM FARM マスカット・ベーリーA 日本のロゼ

サントリーの日本ワインブランド「フロムファーム」が展開する、日々の食中酒におすすめの1本。山梨県産のマスカット・ベーリーAと、フルーティーな香りを引き出す厳選酵母で丹念に醸造した甘口のロゼワインです。

グラスを彩る鮮やかなピンクの液色に、鼻腔をくすぐるイチゴと桃のアロマが特徴。ほのかに甘みをまとうフレッシュな味わいで、生き生きとした酸味と果実味が口の中を心地よく満たします。

しょうゆやみりんなどの発酵調味料で味付けした和食が好相性。ほかにも、エビチリなどの甘辛い中華やケチャップを用いた洋食、コクのあるチーズ料理などさまざまな料理と合わせて楽しめます

盛田甲州ワイナリー(MORITA KOSHU WINERY) シャンモリ 遅摘み完熟甘口 ロゼ

盛田甲州ワイナリー(MORITA KOSHU WINERY) シャンモリ 遅摘み完熟甘口 ロゼ

チェリーピンクの液色がテーブルを華やかに彩る日本ワイン。通常より2週間ほど収穫を遅らせて糖度を高めた山梨県産甲州に、じっくり熟した黒ブドウのベーリーアリカントAを巧みにブレンドした、親しみやすい甘口ロゼワインです。

グラスから豊かに立ち上がるのは、アメリカンチェリーやザクロなど、黒系果実と赤系果実が織りなす芳醇なアロマ。口に含めば、真っ赤に熟れたイチゴやレーズンのような濃厚な甘みが華やかに広がります。

比較的価格が安いので、デイリーワインにもおすすめ。食後酒として飲むならエビチリなどのスパイシーな料理、食後酒ならパンナコッタなどのトロリと甘い口当たりのデザートがよく合います。

朝日町ワイン(ASAHIMACHI WINE) 朝日町ワイン ロゼ

朝日町ワイン(ASAHIMACHI WINE) 朝日町ワイン ロゼ

「日本ワイナリーアワード2023」で4つ星を受賞した山形のワイナリー、「朝日町ワイン」が手がける日本ワイン。本銘柄も、国内外の権威あるワインコンクールで多数の受賞歴を誇る本格派の1本です。

ブドウ品種にはマスカット・ベーリーAを100%使用。果皮ごと浸漬し、途中で果汁のみを取り出す「セニエ法」を採用しています。造られるワインは濃く鮮やかなローズピンクの液色で、やさしい口当たりに仕上げられています。

イチゴやフルーツキャンディー、バラを想わせる甘く可憐なアロマと、まろやかな果実味が織りなすバランスのよい味わいが魅力的。さまざまな食事と合わせられますが、なかでも肉料理と一緒に楽しむのがおすすめです。

はこだてわいん(HAKODATE WINE) 北海道100 メルローロゼ

はこだてわいん(HAKODATE WINE) 北海道100 メルローロゼ

GI北海道に認定されており、質にこだわる方にもおすすめの日本ワインです。ブドウ品種には、北海道余市町の契約農園産メルローを100%使用。発酵途中で果汁のみを取り出す「セニエ法」で醸造し、熟成せずにボトリングした果実味あふれる1本です。

テーブルシーンを可憐に彩る、淡く美しいサーモンピンクの液色が印象的。グラスを鼻に近づければ、フルーティーで華やかなアロマが豊かに立ち上がります。

すっきりとした口当たりながら、コクを感じられるのも特徴。素材の味を生かして調理した魚介や鶏肉料理などとよく合います。

都農ワイン(TSUNO WINE) キャンベル・アーリー ロゼ

都農ワイン(TSUNO WINE) キャンベル・アーリー ロゼ

食前酒からデザートワインまで幅広く楽しめる甘口タイプの日本ワインです。造り手は、良質なワインを多く展開し、国内外のワインコンクールでも数々の賞を受賞している宮城県の「都農ワイン」。本銘柄も世界的な評価を受ける人気の1本です。

ジューシーで甘酸っぱい生食用の黒ブドウ品種、キャンベル・アーリーを使用。仕上がるロゼワインは、オレンジがかった透明感のあるピンク色で、イチゴ・アセロラ・ラズベリー・桃のやさしいアロマを放ちます。

やわらかな甘みとさわやかな酸味が織りなすフルーティーな味わいも魅力的。食前酒ならフレッシュチーズ、食中酒なら甘辛い味付けの和食や中華料理、さらにデザートワインならチーズケーキや和菓子などと合わせるのがおすすめです。