繊細な口当たりが魅力の「日本ワイン」。最近では、出荷量・輸出量ともに毎年増加傾向にあり、日本での知名度はもちろん、世界の銘醸ワインとも肩を並べる品質に注目が集まっています。

そこで今回は、どんな料理とも相性のよい「日本ワイン」のおすすめ銘柄をご紹介。「日本ワイン」と「国産ワイン」の違いなども詳しく解説するので、日本ワイン初心者もぜひ参考にしてみてください。

日本ワインと国産ワインの違い

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「日本ワイン」と「国産ワイン」は、似ているようで明確な違いがあります。まず「日本ワイン」とは「国産ブドウを100%使用した、日本国内で製造された果実酒」のことです。

そのなかでも、特定の基準を満たした「日本ワイン」のラベルには、産地や品種、年号などが表示されているため、より明確に「日本ワイン」かそうでないかを見分けられます。

一方、海外から輸入したブドウや凝縮果汁を使った国内製造のワインは、総称して「国産ワイン」と呼ばれ「日本ワイン」とは名乗れません。なお、2つの違いは主に国産のブドウを使っているかどうかの違いのため、ワインのクオリティを区別するものではないので注意しましょう。

日本ワインの選び方

産地で選ぶ

北海道

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ヨーロッパ原産の醸造用ブドウ品種の産地として国内有数の北海道。なかでも「ワイン特区」として認定された余市町をはじめ、岩見沢市や三笠市などの空知エリアや、富良野市、池田町などがおもな産地です。

梅雨のない北海道は、湿気が少なく気温の寒暖差が大きいのが特徴。ドイツをはじめ、フランス北部のシャンパーニュ地方や、フランスとドイツの国境付近にあるアルザス地方に気候が似ていることから、白ブドウ品種の栽培に適した気候とされてきました。

近年は地球温暖化の影響もあり、比較的暖かい地域でも育つ高級赤ワイン用品種「ピノ・ノワール」を使ったワインも生産されています。

山形

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フルーツの産地としても有名な山形県は、ブドウ栽培も盛んなことから、山梨や長野に次ぐ有数のワイン産地。歴史は古く、江戸時代からブドウ栽培を行い、明治初期にはワイン醸造が始まったとされています。

冷涼な地域で造られるワインの品質は、ワイン通の間でも高く評価されており「日本三大産地」として数えられるほど。なかでもよく知られている産地は朝日町・高畠町・天童市などです。

山形県では、県内産のブドウのみを使い、品質基準審査に合格した良質な「日本ワイン」を「山形県産認証ワイン」とするなど、独自の差別化を図っています。

長野

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朝晩の気温差が大きく、降雨量が比較的少ない長野県もまた、ブドウ栽培とワイン造りが盛んな地域です。気候や土壌の条件がヨーロッパ原産のブドウ品種栽培に適していることもあり、「メルロー」や「シャルドネ」などを使用したワインが数多く造られています。

産地は塩尻市や飯綱町、小布施町などが有名。最近では「桔梗ヶ原」「日本アルプス」「千曲川」「天竜川」の4つの産地に分けてブランド化を図る「信州ワインバレー構想」が話題を呼んでいます。

また、長野県には独自の原産地呼称制度があり、厳しい基準をクリアしたワインだけが「長野県原産地呼称管理制度認定ワイン(N.A.C.ワイン)」を名乗ることができます。

山梨

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ワインの生産量日本一を誇る山梨県。ブドウ栽培が盛んな甲府盆地は朝晩の寒暖差が大きく、食用にもできるほど甘く芳醇なブドウが実ることでも有名です。甲府市のブドウ栽培の歴史は800年も前にさかのぼり「日本ワイン」の発祥地ともいわれています。

山梨では「甲州」や「マスカット・ベーリーA」など、日本固有のブドウ品種を使ったワインが多いのが特徴です。産地は甲州市勝沼町や笛吹市など広範囲にわたります。良質な「日本ワイン」を造るワイナリーの数も国内最多の県です。

ブドウ品種で選ぶ

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「日本ワイン」に使われる国産のブドウ品種は、「ナイアガラ」などのアメリカ系品種に属する「第1グループ」と、「メルロー」などのヨーロッパ系品種に属する「第2グループ」、そして日本固有品種に属する「第3グループ」に分けられ、現在約20種類が主要な品種として多く使われています。

なかでも「日本固有品種」と呼ばれる3種類は、まだまだ海外への流通経路が少ない希少なブドウ。「日本ワイン」の奥深さを知るには、ぜひとも覚えておきたい品種です。

甲州

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数少ない日本固有品種のひとつとされる「甲州」。その歴史は1000年以上もあり、奈良時代に伝わったとされています。果皮の色はうっすらと赤みを帯びていますが白ワイン用の品種です。

生食用と醸造用両方に使われる品種で、控えめな果実の香りとほどよい酸味がある味わいが魅力。収穫量のほとんどは山梨県が占め、現在では日本を誇る国際的な品種としても認められています。

マスカット・ベーリーA

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新潟県が原産地の日本固有品種「マスカット・ベーリーA」。「日本のワインの父」として知られる川上善兵衛が、日本初の醸造用赤ブドウ品種として開発しました。

果皮は濃い紫色で、果実は大きく甘いことから生食用としても人気があります。ワインは濃く鮮やかな色調に仕上がり、イチゴのように甘く、フルーティーな香りとまろやか渋みが特徴です。全国的に栽培されている品種ですが、収穫量の約80%は醸造用として使用されます。

ブラック・クィーン

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ラブルスカ種ベーリーと、ビニフェラ種ゴールデン・クィーンというブドウの交配によって開発された、日本固有の赤ワイン用品種です。果皮は濃い黒紫色で、ワインの色調も非常に濃いめ。酸味が強くふくよかなタンニンが特徴的な、辛口の赤ワインに仕上がります。

新潟・長野・山梨・岩手と広い地域で栽培されていますが、収穫量はほかの品種と比べ少ないため、希少価値も高まり近年注目が集まっている品種です。

日本ワインのおすすめ

サントリー(SUNTORY) 登美の丘ワイナリー 登美の丘 2016

「サントリー登美の丘ワイナリー」は、山梨県にある日本屈指の老舗ワイナリー。広大な自社農園で大切に育てられたブドウを使い、一貫したワイン造りを行っています。

なかでもメルローやカルベネ・ソーヴィニヨン、カルベネ・フランを主体としたスタンダード銘柄が「登美の丘」です。濃いガーネット色が印象的な赤ワインは、チェリーのような甘い香りに加え、バラやスミレといった花のアロマが特徴です。ほどよい酸味とタンニンで、口当たりもなめらか。

また、しっかりとした余韻があり、ハンバーグなどの煮込み料理とも好相性です。同銘柄の「2015年ヴィンテージ」は、ANA国際線のファーストクラス用ワインとして採用されています。「日本ワイン」の奥深さを存分に堪能できる、おすすめの1本です。

ダイヤモンド酒造 シャンテY・A ますかっとベーリーA Y cube

山梨県の「ダイヤモンド酒造」は「日本ワイナリーアワード2018」にて5つ星を受賞した老舗ワイナリー。なかでも日本固有品種であるマスカット・ベーリーAを使った赤ワインは、ワイン愛好家からの評価も上々です。

「Y cube」は、マスカット・ベーリーA特有の芳しい甘い香りと、柔らかな口当たりが特徴。酸味やタンニンの渋みが少なく、初めて「日本ワイン」を飲む方にもおすすめです。和食や、あっさりめの洋食によく合い、良質なデイリーワインとしても楽しめます。

アルプス ミュゼドゥヴァン 松本平ブラッククイーン

「アルプス」は、長野県塩尻市にあるワイン・ジュース・ブランデーを製造する大手メーカーです。自社農園「アルプスファーム」では、日本固有ブドウ品種であるブラック・クィーンをはじめ、メルロー、シャルドネといった主力品種を数多く栽培しています。

なかでも信州松本平産ブラック・クィーンを100%使った「ミュゼドゥヴァン」は「アルプス」の主力銘柄。熟したベリーや黒果実の香りが引き立ち、酸味と渋みのバランスがとれた辛口赤ワインです。さらにフレンチオーク樽で熟成することによって、深みのある味わいに仕上がっています。

デイリーワインとして飲めるコストパフォーマンスの高さも魅力です。こってりとした煮込み料理やウォッシュタイプのチーズとも相性抜群。長野県独自の原産地呼称制度「N.A.Cワイン」として認定されているおすすめの1本です。

シャトー勝沼 Imamura MuscatBaileyA&BlackQueen

山梨県勝沼で最古のワイナリー「シャトー勝沼」は、ブドウ栽培においても日本最古。ワイン造りを手がけて130余年、ブドウの栽培から醸造まで、一貫したワイン造りに取り組んでいます。

なかでも「Imamura」は、個性的なラベルが魅力的な赤ワイン。シャトー勝沼三代目当主の「手」をモチーフとした斬新なデザインです。日本固有のブドウ品種であるマスカット・ベーリーAとブラック・クィーンをブレンドしたふくよかな味わいが感じられます。

果実の香りが口いっぱいに広がり、ブドウジュースを飲んでいるような爽やかでライトな口当たりが魅力です。焼き鳥やすき焼きなど、甘いベースのタレとも相性抜群。リーズナブルに「日本ワイン」を楽しみたい方におすすめです。

シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015

「日本ワイン」界をリードする大手ワイナリー「シャトー・メルシャン」。山梨をはじめ、長野・福島・秋田で育てたブドウを使い、良質なワインを造っています。

なかでも「甲州きいろ香」は、ワイン香の世界的な権威でもあるボルドー大学との共同開発によって誕生した白ワイン。日本固有の品種である甲州のフレッシュな柑橘系の香りを最大限に生かした傑作です。

爽やかな酸味とフレッシュなミネラル感は、白身魚やあっさりとした和食にぴったり。ワインを題材とした人気漫画「神の雫」でも登場しています。「日本ワイン」初心者にもおすすめしたい、飲みやすく飽きのこない白ワインです。

中央葡萄酒株式会社 グレイス甲州 2017

世界的にも評価の高い「日本ワイン」を多く世に送り出している「中央葡萄酒株式会社」。「日本ワイン」を世界に広めたパイオニア的存在です。「グレイスワイン」という名でも親しまれています。

「グレイス甲州」は、グレイスワインの代表銘柄のひとつで、山梨県産の甲州を100%使用した辛口白ワインです。華々しい数々の受賞歴が、品質の高さを物語っています。

女性らしいエレガントな香りが印象的です。フレッシュなミネラル感に加え、すっきりとした酸味がバランスよくまとまり、スムーズなのどごしが味わえます。和食にもよく合い、日本人の味覚にマッチしたおすすめの1本です。

勝沼醸造 アルガブランカ・クラレーザ

山梨県甲州市勝沼にある「勝沼酒造」は、日本固有ブドウ品種である甲州にこだわり「日本ワイン」を造り続けるワイナリー。独特な育成環境恵まれた勝沼で、良質なワイン造りを実践しています。

「アルガブランカ・クラレーザ」は、透き通ったクリアな色調が美しい辛口白ワインです。山梨産の甲州を100%使用しており、澱を取り除かずにゆっくりとワインと接触させる「シュールリー製造法」により、旨みを最大限に引き出しています。

味わいは、酸味がやや強くすっきりとした爽快感が魅力。味噌や醤油を使った和食とも好相性で、気軽に飲めるテーブルワインとしてもおすすめです。

高畠ワイナリー まほろばの貴婦人

高畠ワイナリー まほろばの貴婦人

東北最大規模を誇る「高畠ワイナリー」は、山形県にあります。赤・白・ロゼのすべてのカテゴリーにおいて、世界基準のワインを作ることで有名です。本製品は貴婦人の名が表すとおり、優雅で上品な印象の赤ワイン。同ワイナリーの創業以来、ベストセラーの銘柄です。

希少な甘口ワインで、はちみつのようなしっとりとしたやわらかい甘みがあります。カカオやビターチョコのような苦みとの絶妙なバランスがポイント。飲みやすいので、女性や赤ワインの渋みが苦手な方にもおすすめです。

北海道ワイン 葡萄作りの匠 北島秀樹ツヴァイゲルト

北海道ワイン 葡萄作りの匠 北島秀樹ツヴァイゲルト

北島秀樹氏は北海道に300軒以上あるブドウ栽培農家なかでトップ3に選ばれ、高く評価される人物です。ブドウ品種にこだわりがあり、栽培する品種は3種のみ。本製品はツヴァイゲルト種を100%使用した赤ワインです。

ツヴァイゲルト種独特の赤い果実の香りと、コショウのようなスパイシーさが印象的に残ります。果実味と酸味、渋みのバランスがよく、全体的にやわらかいので、若いヴィンテージでも尖ったところがなく飲みやすいのが特徴です。「匠」と称される人物が作ったブドウということで話題性があるため、ホームパーティーの手土産にも向いています。

キスヴィン・ワイナリー キスヴィン甲州 レゼルヴ

キスヴィン・ワイナリー キスヴィン甲州 レゼルヴ

2013年に創業した新しいワイナリーながら、世界の注目を集める「キスヴィン・ワイナリー」。同ワイナリー最大の特徴は、ブドウのクオリティの高さです。自社栽培のブドウを手間暇かけて栽培し、納得するまで完熟させることで、厚みのある味わいのワインに仕上げています。

甲州種は日光を当てずにゆっくり熟させることで、美しい酸を残しているのがポイント。キスヴィン甲州の上級タイプにあたる本製品は、樽熟成で生まれるふくよかなコクが魅力です。スタイリッシュで高級感溢れるラベルデザインは、プレゼントにも喜ばれます。

五一わいん エステート 龍眼

五一わいん エステート 龍眼

長野県にある林農園は1951年創業の歴史あるワイナリーで、「五一わいん」の名で知られます。メルローの銘譲地として名高い桔梗ヶ原に、初めてメルロをー植えた生産者として有名です。本製品は、長野県で多く栽培されるブドウ品種「龍眼」を100%使用して造られた白ワイン。

白い花のような上品で爽やかなアロマが特徴です。心地よい酸が感じられ、やや辛口のきりっとした味わい。てんぷらや焼き魚、寿司など和食全般によく合います。醸造用のブドウ品種として近年注目されている、龍眼の風味を試してみたい方にもおすすめです。