日本でも人気が高まっているシェリー酒。食前酒として提供されるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、実は食中や食後にぴったりのモノなど種類が豊富にあります。

そこで今回は、おすすめのシェリー酒の銘柄をご紹介。シェリー酒の種類ごとの特徴や選び方についても解説しているので、好みのモノを見つけてみてください。

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シェリー酒とは?

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シェリー酒は白ワインの一種で、スペインのアンダルシア州とその周辺で生産されるモノのみが名乗ることを許されたお酒です。シェリーは英語名で、スペイン語では「ビノ・デ・ヘレス」といいます。

シェリー酒は、ポルトガルのポートワインとマデイラワインと並ぶ世界三大酒精強化ワインとして有名です。酒精強化ワインとは、製造する際に別途アルコールを添加して度数を高めて造るワインのこと。一般的には、ブランデーが添加アルコールとして使われています。

熟成させたワインにブランデーなどのアルコールを加えることで完成したシェリー酒には、ナッツのような香ばしい香りが出るのが特徴。日本ではあまり馴染みがありませんでしたが、豊かな風味を好む人が増え最近人気が高まっています。

度数はどのくらい?

製造過程でブランデーを加えているだけあり、一般的なワインよりもアルコール度数が高いことがシェリー酒の特徴です。通常のワインはアルコール度数12〜15%ほどですが、シェリー酒は15〜22%。日本酒の多くが15%前後、焼酎が20〜25%であるため、比較的高めの度数です。

シェリー酒の選び方

甘口か辛口かをチェック

ビノ・へネロソ

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辛口好きの方におすすめしたいシェリー酒が、ビノ・ヘネロソと呼ばれるものです。シェリー酒に使われる3種類のブドウのうち、パロミノ種というものが原料。発酵を完了させるため、辛口のシェリー酒に仕上がるのが特徴です。

ビノ・ヘネロソのシェリー酒のなかにも種類があり、「フィノ」「マンサニーリャ」「アモンティリャード」「オロロソ」「パロ・コルタド」の5つに分類されます。

ビノ・ドゥルセ・ナトゥラル

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ビノ・ドゥルセ・ナトゥラルは、甘口のシェリー酒です。モスカテル種かペドロ・ヒメネス種という甘い品種のブドウを過熟するか、天日干ししたモストを使って造られているのが特徴。途中で発酵を止めてブドウの甘さを残します。

ビノ・ドゥルセ・ナトゥラルには、原料に採用しているブドウの名称と同じく「ペドロ・ヒメネス」と「モスカテル」という2種類のシェリー酒が存在します。どちらも濃厚な甘さを楽しめるので、甘口のお酒が好きな方やスイーツ好きの方におすすめです。

ビノ・へネロソ・デ・リコール

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辛口のビノ・へネロソと甘口のビノ・ドゥルセ・ナトゥラルをブレンドして造られたシェリー酒が、ビノ・へネロソ・デ・リコールです。ブレンドする比率によって甘さが変化するため、好きな甘さのシェリー酒を探す楽しみがあります。

ベースとなるのは辛口シェリー酒のフィノ・アモンティリャード・オロロソで、そこに甘口シェリー酒や濃縮精留果汁を加えて甘さと辛さのバランスを変えるのが特徴。フィノをベースにすると「ペール・クリーム」、アモンティリャードがベースだと「ミディアム」、オロロソをベースにすると「クリーム」というシェリー酒です。

どの料理に合うかチェック

食中酒として飲むなら辛口のシェリー酒を選ぶのがおすすめですが、料理の種類によって合うシェリー酒が異なります。辛口のなかでもフィノやマンサニーリャは、塩味系の料理におすすめ。エビや貝類を塩味で調理したオードブルや、白身魚のフライなどにぴったりです。熟成チーズや中華系のソースなど、こってりした料理とも合います。

オロロソはしっかりとした味付けで、煮込んだ肉料理におすすめです。スパイスが効いたエスニック料理とも相性抜群。そして、甘口と辛口のブレンドであるペール・クリームやミディアムは、辛口や甘辛の味付けの料理に合います。また、クリームやペドロ・ヒメネスは、デザートを食べる際におすすめです。

飲むタイミングをチェック

シェリー酒は食前酒として嗜むものだと思われがちですが、食事中に飲む食中酒としても、デザート感覚で食後に楽しむ食後酒としてもおすすめです。食前酒として飲むのであれば、食事に引きずらないよう辛口のシェリー酒を選びましょう。特にキリッとした辛さでスッキリとした味わいのシェリー酒は、食前酒に適しています。

食中酒として飲むのであれば、辛口のなかでもまろやかな味わいのシェリー酒を選んでみてください。食事の味を邪魔せず、ほどよく調和します。また、食後酒として飲むときは、甘口のシェリー酒がおすすめです。ブドウの甘さが際立った甘口のシェリー酒であれば、デザートとして楽しめます。

シェリー酒のおすすめ銘柄

ウイリアム・ハンバート・コレクション ドン・ソイロ・アモンティリャード

ウイリアム・ハンバート・コレクション ドン・ソイロ・アモンティリャード
芳醇な香りと辛口のキリッとした味わい

産膜酵母下での8年以上の熟成と、4年もの酸化熟成を経て生み出されたシェリー酒。原料にはパロミノ種のブドウを使用した、ビノ・へネロソです。長期熟成による繊細で芳醇な香りが漂い、辛口のキリッとした味わいが特徴です。

辛さのなかに、ローストされたような芳ばしさやほのかな甘さ、さらに酸味が複雑に絡み合う深く豊かな味わいも楽しめます。まろやかな口当たりで、食前酒や、食中酒として楽しむのにおすすめです。

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ マンサニージャ・ラ・ヒターナ

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ マンサニージャ・ラ・ヒターナ
ライトな口当たりで強いお酒が苦手な方にも

スペイン南部の自治州にある港町「サンルーカル・デ・バラメダ」でのみ製造されているシェリー酒。原料にはパロミノ種のブドウを使用したビノ・ヘネロソです。ライトな口当たりで、辛口のスッキリした味わいと、フレッシュでフルーティーなリンゴの香りが広がります。

アルコール度数は15%と低め。強いお酒が苦手な方でも飲みやすく、価格も安いため、初心者が気軽に楽しむのにもおすすめです。

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ オロロソ・ファラオン

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ オロロソ・ファラオン
豊かな風味で力強い辛口のフルボディ

スペイン語で高い香りという意味を持つオロロソの、豊かな風味が楽しめるシェリー酒。原料にはパロミノ種のブドウを使用。クルミを思わせる芳醇な香りが広がるのが特徴です。

濃い琥珀色のシェリー酒で、膨らみのある奥深い味わいを堪能できます。豊かでふくよかなオロロソの香りや、フルボディで力強い辛口の味わいを楽しみたい方におすすめの銘柄です。

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ アモンティリャード・ナポレオン

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ アモンティリャード・ナポレオン

ラベルに描かれた、フランスの皇帝ナポレオンがインパクトと高級感を漂わせるシェリー酒。原料にはパロミノ種のブドウを使用したアモンティリャードです。8年間の熟成による、複雑でコク深く豊かな風味が楽しめます。

琥珀色の美しいシェリー酒からは、ヘーゼルナッツを想起させる芳ばしく上品な香りが広がるのが特徴。辛口のドライな味わいのため、ホワイトミート・キノコ・野菜を用いた料理など、幅広い食事と合わせて楽しむのにおすすめのシェリー酒です。

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ ペドロヒメネス・トゥリアナ

ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ ペドロヒメネス・トゥリアナ

ペドロ・ヒメネス種のブドウを数日間かけて天日干しにした原料を100%使用し、平均熟成15年の甘口シェリー酒。レーズンやプルーンを思わせる濃厚な果実の香りが漂い、長期熟成による芳醇で豊かな甘みのある味わいが楽しめます。

滑らかでとろけるような飲み口が堪能できるのもポイント。また、アルコール度数が15%と低めで、初心者や強いお酒が苦手な方でも飲みやすい銘柄です。

ゴンザレス・ビアス ティオ・ペペ

ゴンザレス・ビアス ティオ・ペペ

スペインでは80%の方に認知され、75ヶ国以上で1000万本以上の販売数を誇っている世界的人気を集める有名ブランドのシェリー酒。原料に「ゴンザレス・ビアス」が保有する畑で栽培された、パロミノ種を使って造られた銘柄です。

淡い黄金色で優雅に輝く色合いが美しく、独特なナッツを思わせる香りと、スッキリとした辛口の味わいが特徴。シャープでありつつ繊細で軽やかな風味が漂い、ドライな飲み口が食欲をそそります。

2~5°Cの温度に冷やし、食前酒や魚介類などの料理と一緒に楽しむのに適したシェリー酒。フルーツやジュースと合わせてカクテルにして味わうのもおすすめです。

ゴンザレス・ビアス クロフト ペール・クリーム

ゴンザレス・ビアス クロフト ペール・クリーム

ペール・クリームの先駆け的存在として、スペインを中心にヨーロッパ全域で人気を集めているシェリー酒です。原料にはパロミノ種のブドウを全量使用し、4年間の熟成を経て出荷されます。

色味は澄んで輝きのある黄金色で、繊細なアロマに酵母由来のフルーティーさが重なった香りが特徴。口当たりは軽やかで、爽やかさのなかにほどよい甘みも感じられます。

さまざまな飲用シーンに対応しているのもポイント。飲む前に冷蔵庫で冷やして食前酒で飲むほか、食後のデザート感覚でも楽しめます。

ゴンザレス・ビアス デル・デューク アモンティリャード

ゴンザレス・ビアス デル・デューク アモンティリャード

スペイン語で「デル・デューク」は「公爵」の意味で、公爵のアモンティリャードという名前の高貴なシェリー酒です。ソレラシステムというシェリー酒の熟成を行う独特の方法により、アメリカンオーク樽で30年以上貯蔵。重厚で深いコクと滑らかな口当たりが特徴です。

しっかりとした骨格のある味わいの辛口シェリー酒で、食前酒にも濃厚な味の料理と一緒に楽しむのにもおすすめの銘柄です。

ゴンザレス・ビアス アルフォンソ

ゴンザレス・ビアス アルフォンソ

長期熟成による深く豊かで刺激的な味わいが堪能できるシェリー酒。パロミノ種のブドウを原料に使用したオロロソシェリーです。辛口のスパイシーな味わいと、力強くも快さを感じる高級葉巻のような香りが楽しめます。

アルコール度数も18%と比較的高く、しっかりとした骨格のある味わいを備えているのも魅力です。スパイシーで刺激のある味わいと香りは、食前酒でも食中酒としても適した銘柄。食事には、スープ料理や肉料理と一緒に味わうのにおすすめです。

ゴンザレス・ビアス エレガンテ

ゴンザレス・ビアス エレガンテ

スパイシーで豊かな香りと、スッキリとした繊細に漂う風味が楽しめるシェリー酒。原料にパロミノ種のブドウを100%使用した、辛口のフィノです。辛口ながら、丸みがあるまろやかな味わいを楽しめます。

食前酒としてや、魚介類との相性がよいため、シーフードを用いた料理と一緒に味わうのにもおすすめ。また、アルコール度数が15%と低めで、価格が安いのも魅力です。強いお酒が苦手な方や、初心者がシェリー酒を気軽に楽しむのにも適しています。

ゴンザレス・ビアス ノエ

ゴンザレス・ビアス ノエ

30年にもおよぶ長期熟成を行った、深いコクと非常に濃厚で深い甘みが堪能できる高級シェリー酒。原料となるペドロ・ヒメネス種のブドウは、収穫をあえて遅らせ天日干しにより糖分が高められており、上品で凝縮された強い甘さが感じられます。

優雅で甘い香りに、ほのかなウッディな風味を伴い、とろけるように滑らかな口当たりも特徴です。また、濃厚な甘さのなかにも心地よい酸味があり、しつこくない爽やかな飲み口が楽しめるのも魅力。スッキリとした上品な甘さのため、食後酒としてゆったりと味わうのにおすすめです。

ゴンザレス・ビアス ソレラ 1847

ゴンザレス・ビアス ソレラ 1847

ソレラシステムによって熟成を経ており、甘く滑らかでとろけるような口当たりが特徴のシェリー酒。原料には、パロミノ種70%とペドロ・ヒメネス種30%を使用してブレンドした、オロロソタイプのクリームシェリーです。

アルコール度数は18%と高めの銘柄で、食後酒や寝酒としても楽しめます。ケーキなどのスイーツや、エスプレッソと合わせて楽しむのにもおすすめのシェリー酒です。

デルガド スレタ マンサニーリャ ラ・ゴヤ

デルガド スレタ マンサニーリャ ラ・ゴヤ

2004年に、スペイン王家のフェリペ皇太子とレティシア皇太子妃の結婚式で振る舞われたことで有名なシェリー酒。原料には、上質なシェリー酒を造るのに適した、石灰質土壌で栽培されたパロミノ種が使われたマンサニーリャです。

芳ばしくフレッシュで繊細な香りが広がり、ライトで辛口の味わいが楽しめるのもポイント。また、海風からの強い影響を受ける場所で醸造と熟成を行っており、後味にはほのかに潮の風味が余韻に感じられます。

価格も安いため、初心者や本格的なシェリー酒の味わいを手軽に楽しみたい方にもおすすめの銘柄です。

グティエレス・コロシア アモンティリャード

グティエレス・コロシア アモンティリャード

年間の生産数がわずかに5万本と、希少なシェリー酒。フィノをアメリカンオーク樽でさらに熟成させたアモンティリャードです。複雑で風味豊かな、キリッとした辛口の味わいが楽しめます。

また、かすかにナッツを思わせる芳ばしい香りもポイント。燻製をはじめ、幅広い肉料理と一緒に味わうのにおすすめのシェリー酒です。

バルデスピノ プロメサ モスカテル

バルデスピノ プロメサ モスカテル

ハチミツや柑橘系の果実を感じさせる、上品で柔らかい酸味と甘さのバランスのとれた味わいが特徴のシェリー酒。原料には、モスカテル種のブドウを使用した、甘口の銘柄です。

フレッシュな甘みと、奥行きがあるコク深いブドウの風味が堪能できるのが魅力。コクがあり、バランスのよい味わいをじっくりと楽しみたい方におすすめです。

バルデスピノ エルカンダド ペドロヒメネス

バルデスピノ イノセンテ フィノ

芳醇な香りと、複雑に入り混じる味わいを余韻まで堪能できるシェリー酒です。原料にはしっかり熟したペドロ・ヒメネス種のブドウを全量使用。すべて天日干しで乾燥させ、糖分を極限まで凝縮させて造られます。

口に含むとレーズンやイチジクなどのアロマに、ほのかなコーヒーやリコリスのニュアンスも感じられるのが特徴。口当たりも滑らかな極甘口の味わいは、そのまま食後酒として楽しむほか、アイスクリームやアイスコーヒーのトッピングとしてもおすすめです。

バルデスピノ イノセンテ フィノ

単一の畑のみで収穫された、パロミノ種のブドウを原料に使用したシェリー酒です。アメリカンオーク樽で発酵した後、最低8年間熟。フレッシュな香りとコク深さを併せ持った味わいが特徴です。

食前酒としてだけでなく、食中酒としても相性がよく、さまざまな料理とのペアリングを楽しめます。日本料理との相性もぴったり。しっかり冷やしてから飲むのがおすすめです。

エミリオ・ルスタウ アモンティリャード ロス・アルコス

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上質な熟成感を堪能できるシェリー酒です。原料にはパロミノ種のブドウを使用。辛口ながらヘーゼルナッツやレーズンのアロマが際立った味わいが特徴で、口当たりは非常に滑らかに仕上がっています。

アルコール度数は18.5%と高めなので、飲みごたえを求める方にもぴったり。飲む前に冷蔵庫で軽く冷やし、あたたかい前菜と合わせるのがおすすめです。

エミリオ・ルスタウ オロロソ エンペラトゥリス・エウヘニア

エミリオ・ルスタウ オロロソ エンペラトゥリス・エウヘニア

フランス最後の皇后「エウヘニア」の名を冠したプレミアムなシェリー酒です。アメリカンオーク樽を用いた伝統的なソレラシステムで、平均15年間じっくり熟成させた1本。スモーキーな樽香やビターチョコレートを思わせる、複雑で濃厚な味わいが特徴です。

辛口ながら、滑らかな口当たりと余韻に残る心地よい酸味を併せ持っているのがポイント。食前酒や食中酒のほか、食後酒としても楽しめます。アルコール度数は20%と高めなので、力強い飲みごたえのシェリー酒を求める方にもおすすめです。

エミリオ・ルスタウ マンサニーリャ パピルーサ

エミリオ・ルスタウ マンサニーリャ パピルーサ

海岸に面するサンルーカル・デ・バラメダで製造された銘柄で、かすかに潮の風味を伴うのが特徴のシェリー酒。原料にはパロミノ種のブドウを使用した、フィノのテイストに近いマンサニーリャです。

ライトでクリアな口当たりの辛口シェリーで、柑橘系のフレッシュで爽快な香りが広がります。アルコール度数が低めの15%なので、初心者でも楽しみやすい銘柄。貝類などをはじめとするシーフード料理と相性がよく、食前酒としてもおすすめのシェリー酒です。

エミリオ・ルスタウ モスカテル エミリン

エミリオ・ルスタウ モスカテル エミリン

ソレラシステムの伝統的な製法により8年間熟成された、極甘口で濃厚な味わいが楽しめるシェリー酒。天日干しにしたモスカテル種のブドウを原料に使用しており、凝縮した果実の風味と甘みが特徴のビノ・ドゥルセ・ナトゥラルです。

フローラルなマスカットの香りが漂い、芳醇で濃厚な味わいが存分に堪能できます。本来の味わいを食後酒として優雅に楽しんだり、フルーツケーキなどのスイーツと合わせたりして楽しむのにもおすすめです。

ヒメネス・スピノラ シェリー ペドロ・ヒメネス ソレラ

ヒメネス・スピノラ シェリー ペドロ・ヒメネス ソレラ

ペドロ・ヒメネス種のブドウを天日干しにした原料のみを使用している、果実の自然な甘みが味わえるシェリー酒です。ブドウから得られる濃厚な果実の甘さに、爽やかな酸味を伴うクリアな味わいと風味が特徴。長く残り続ける複雑で豊かな余韻も楽しめます。

アルコール度数は15%と低め。フルーティーで濃厚な甘みで、食後に満喫するデザートワインとしておすすめのシェリー酒です。

ヒメネス・スピノラ シェリー オールド・ハーヴェスト ミディアム

ヒメネス・スピノラ シェリー オールド・ハーヴェスト ミディアム

蔵元がプライベートで保有していた1964年のシェリー酒をベースに、最低15年の酸化熟成を行ったブレンドタイプの銘柄。長期熟成ならではの凝縮感に反して飲み口は柔らかく、豊かな風味が長く続きます。

原料にはペドロ・ヒメネス種のブドウを全量使用。100%手摘み収穫、100%天日干しの伝統製法を守って造られています。アルコール度数は17%です。

バロン ミカエラ ミディアム

バロン ミカエラ ミディアム

ライトで繊細に漂う香りやほのかな甘みが楽しめる、食後酒におすすめのシェリー酒。ペドロ・ヒメネスをブレンドした中甘口で、ミディアムタイプの銘柄です。

プルーンやドライフルーツなどの果実を思わせる芳醇な香りと、コクがありほどよく甘さを伴っているのが特徴。アルコール度数は15%と低めで飲みやすく、気軽に甘さとフルーティーな香りのバランスのよい味わいが楽しめます。

バロン ミカエラ マンサニージャ

バロン ミカエラ マンサニージャ

シェリー酒の入門編として広く愛される本格派の辛口銘柄です。原料にはパロミノ種のブドウを使用しており、熟成期間は5年。リンゴ酸由来の爽やかな風味が特徴で、軽やかに楽しめます。

食前酒のほか、食中酒としてもおすすめです。生ハムやシーフードをはじめ、揚げ物や酢の物など、さまざまな料理と好相性。しっかりと冷やして楽しんでみてください。

バロン ミカエラ ペドロヒメネス

バロン ミカエラ ペドロヒメネス

果実の豊かな香りや、力強い甘さと酸味を伴う味わいのバランスのよさが特徴のシェリー酒。ペドロ・ヒメネス種のブドウ100%を原料に使用しており、4~5年熟成させた極甘口で深い香りと味わいが楽しめます。

フラメンコの衣装にも使われている、鮮やかなショールが描かれたおしゃれなラベルデザインもポイント。プレゼントにもおすすめのシェリー酒です。

オズボーン ペドロヒメネス 1827

オズボーン ペドロヒメネス 1827

スペインで2番目に古い企業であり、王室御用達ブランドとしても名を知られる「オズボーン」が造るシェリー酒。ペドロ・ヒメネス種のブドウを原料に使用しており、天日で約2週間干してから仕込んだ長期熟成品です。

アルコール度数は17%で、口に含んだ瞬間に広がるイチジクやローストコーヒーのような力強いアロマと、干しブドウの余韻が長く残ります。極甘口の味わいながら、バランスがよく心地よい滑らかな口当たりが特徴です。

そのままストレートで飲むほか、チョコレート作りの際の香り付けにもおすすめ。また、アイスクリームにトッピングするとほどよい苦味や旨みが際立ち、大人のスイーツとしても楽しめます。

ボデガス・トラディシオン パロ・コルタド トラディシオン V.O.R.S.

ボデガス・トラディシオン パロ・コルタド トラディシオン V.O.R.S.

繊細な香りと力強い味わいをあわせ持つ、パロ・コルタドタイプの辛口シェリー酒。パロミノ種のブドウを100%用いて仕込み酒精強化した原酒を、アメリカンオーク樽で30年以上じっくりと熟成させて仕上げた、高級かつ希少な1本です。

グラスに注ぐとあらわれるのは、深いマホガニーの液色に、熟成によって生まれた奥行きのあるアロマとアーモンドのニュアンス。口に含めば、ふくよかな旨みとシャープな塩気が滑らかに広がり、ビターアーモンドの風味を纏う長い余韻も堪能できます。

飲む際には、10~12℃程度に冷やして楽しむのがおすすめ。ペアリングには、ローストナッツやイベリコ豚の生ハム、塩漬けした魚などの旨みが凝縮した料理がよく合います。

ペマルティン アモンティリャード

ペマルティン アモンティリャード

スペイン・アンダルシアで200年以上愛され続けているシェリー酒ブランド「ぺマルティン」。本銘柄は、パロミノ種で仕込んだ辛口フィノをアメリカンオーク樽で3年以上熟成させ、深い琥珀色とナッツ様の複雑な香りを引き出したアモンティリャードです。

アルコール度数18%の力強い飲みごたえと、まろやかな口当たりで広がるマイルドな風味が魅力。食前酒にはもちろん、食中酒にもおすすめです。

飲み頃の温度は、冷やしすぎない14℃程度。熟成チーズ・生ハム・アスパラガス・アーティチョークなどと合わせて、ぜひゆっくりと楽しんでみてください。

ホセ・エステベス マンサニーリャ ラ ギータ

ホセ・エステベス マンサニーリャ ラ ギータ

食前酒におすすめのシャープで軽やかなシェリー酒「ラ ギータ」。海辺に近いサンルーカル・デ・バラメダの街で造られているマンサニーリャを代表する1本です。

外観は淡くツヤめく麦わら色で、グラスから立ち上がる、青りんごやパイナップル様の華やかな果実香とナッツの香ばしい香りが印象的。フレッシュな口当たりで飲み心地がよく、舌の上で転がせば、柔らかな果実味とともにほのかな塩味を感じられます。

アルコール度数が15%と、シェリー酒のなかでは控えめなため、チャレンジしやすいのもうれしいポイント。キリッとドライな辛口テイストは、さまざまな前菜と相性がよく、晩酌シーンのお供に幅広く活躍します。

ウィズダム シェリー フィノ

ウィズダム シェリー フィノ

パロミノ種100%で仕立てた、フィノタイプの辛口シェリー酒です。グラスをやさしく彩る、淡い麦わら色の液色が好印象。鼻を近づければ、アーモンドに焼きたてのパンやハーブのニュアンスが溶け込んだ、繊細かつ複層的な香りを堪能できます。

スッキリと軽やかな口当たりで、飲みやすいのもポイント。ひと口含めば、キレのあるドライな味わいが広がり、後口にはアーモンドを想わせる余韻も感じられます。

4~6℃程度によく冷やし、サラダやフリットなどの軽食や、焼き魚や刺身などのシンプルな魚介料理に合わせて味わうのがおすすめ。本銘柄をサイダーなどの炭酸飲料で割り、ミントの葉や柑橘類などを添えたカクテルを作っても爽やかに楽しめます。

サンデマン シェリー ミディアム ドライ

サンデマン シェリー ミディアム ドライ

さまざまなワインを巧みにブレンドした、ミディアム・ドライタイプのシェリー酒。琥珀色の美しい液色がグラスを彩り、ナッツの香ばしい香りが鼻腔をくすぐる、エレガントな1本です。

ほのかな甘みを纏うまろやかな味わいと、爽やかな酸味を感じるドライな後味が特徴。パテやチーズなど、クリーミーでコクのあるおつまみと合わせれば、口中で豊かなマリアージュを奏でます。

造り手は、1790年に設立されたシェリー酒とポートワインの名門メーカー「サンデマン」。黒マントの男性をシルエットで描いたおしゃれなラベルデザインは、お呼ばれ時の手みやげやちょっとした贈り物にもぴったりです。

ウィリアムズ&ハンバート カナスタ クリーム

ウィリアムズ&ハンバート カナスタ クリーム

食前酒、デザートワインにと幅広く楽しめる甘口シェリー酒「カナスタ クリーム」。オロロソをベースに、ペドロヒメネス種の甘口ワインをブレンドして甘みづけした、クリームタイプのシェリー酒を代表する1本です。

ドライフルーツとナッツ、ローストシュガーが溶け合う甘く濃密なアロマが魅力的。滑らかな舌触りで洗練された甘みが広がり、フィニッシュには長く優雅な余韻も堪能できます。

アルコール度数が19.5%と高く、ロックスタイルや好みのドリンクで割ったカクテルで味わうのもおすすめ。ペアリングには、ブルーチーズやフォアグラ、アイスクリームやフレッシュフルーツなどがよく合います。

カトリコ・アグリコラ モスカテル・デ・パサス ロス・マドロニャレス

カトリコ・アグリコラ モスカテル・デ・パサス ロス・マドロニャレス

1922年創業したスペイン最古とされる共同組合「カトリコ・アグリコラ」がモスカテル種で造るシェリー酒。モスカテルの主要産地として知られるチピオナ地域のブドウを厳選して用い、天日干ししてから丁寧に仕込んだ甘口タイプの銘柄です。

仕上がるシェリーは濃く深い琥珀の液色で、マスカットレーズン・ハチミツ・デーツに花のアロマが重なる濃密な香りを放つのが特徴。ひと口飲めば、凝縮した果実の甘みが舌を柔らかく包み込み、マスカットレーズンとハチミツの華やかな余韻を残します。

飲用シーンを格上げする上質な香味は、特別な日に飲む1本にもおすすめ。熟成チーズやフォアグラを用いたとっておきの料理、アイスクリームやケーキといった甘くとろけるデザートなどに合わせて、ぜひまったり優雅に堪能してみてください。

アントニオ・バルバディージョ ぺイルクリーム

1821年から続く家族経営の老舗ボデガ「アントニオ・バルバディージョ」が造るシェリー酒。5年熟成させたモスカテル種の甘口シェリーと、パロミノ種のドライシェリーをブレンドしてやや甘口テイストに仕上げたペール・クリームです。

フルーティーで親しみやすい味わいは、シェリー酒初心者の入門編にもおすすめ。デザートワインとしてフルーツやチーズ、クレーム・ブリュレなどに合わせたり、食中酒として豚肉のローストやチキンカレーなどに合わせたりと楽しみ方も多彩です。