黒ブドウが醸す美しいルビーの液色と深い渋みが魅力の「赤ワイン」。造られる産地やブドウ品種などによって、軽やかなライトボディから重厚なフルボディまで多彩な味わいの銘柄が展開されており、料理に合わせて選べば至福のマリアージュを堪能できます。
今回は、豊富に揃う赤ワインのなかからおすすめの銘柄をピックアップ。選ぶ際のポイントについても詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
赤ワインと白ワインの違いとは?
赤ワインと白ワインのおもな違いは、ブドウ品種と醸造方法です。赤ワインの主原料は、黒い果皮を持つ黒ブドウ品種。果汁・果皮・種をまるごと使用し、25~30℃程度のやや高い温度で発酵させて造られています。
黒ブドウの果皮には赤い色素成分である「アントシアニン」が含まれているため、鮮やかな赤い液色のワインに仕上がるのが特徴。また、ポリフェノールの一種である「タンニン」が種から溶け出して、特有の渋味を感じる味わいが生み出されています。
一方、白ワインの原料は白ブドウ品種が主流。果皮と種を取り除いて絞った果汁のみを使用し、15~20℃程度の低温で発酵させて、淡いゴールドの液色とフレッシュな風味を引き出しています。
また、赤ワインと白ワインでは相性のよい料理が変わるのも違いのひとつ。赤ワインにはジューシーな肉料理や濃い味付けの料理、白ワインには素材を生かしたシンプルな料理や魚介料理などがよく合います。
赤ワインの選び方
味の濃さやコクなどで選ぶなら「ボディ」をチェック
飲みやすい口当たりの「ライトボディ」
「ボディ」とは、赤ワインの味わいの特徴を表現する言葉のひとつ。明確な基準はありませんが、口に含んだ際に感じるコク・厚み・渋味・力強さなどの度合いによって、ライトボディ・ミディアムボディ・フルボディに大別されます。
「ライトボディ」は、3種類のなかで最も渋味や酸味の少ない、軽やかな赤ワインのことです。淡い液色とフレッシュな香りに、フルーティーで飲みやすい味わいが特徴。アルコール度数も低めの銘柄が多いので、赤ワイン初心者の方にもおすすめです。
ライトボディの軽い口当たりは、脂の少ないさっぱりした食材と好相性。おつまみなら生ハムやチーズ、メインなら魚介料理や野菜料理、しょうゆやトマトソースで軽めに味付けした鶏肉料理などと合わせて楽しめます。
料理に合いやすい「ミディアムボディ」
ライトボディとフルボディの中間に位置するのが「ミディアムボディ」の赤ワイン。香りが強すぎず、酸味・渋味・コク・果実味のバランスもよいため、赤ワイン初心者から上級者の方まで万能に楽しめるのが特徴です。
しょうゆや味噌で味付けした和食にトマトソースで煮込んだ洋食、オイスターソースを用いた中華料理など、ジャンルを問わず幅広い料理に合わせやすいのもポイント。日々の食卓で気軽に赤ワインを堪能したい方にもおすすめです。
肉やクセの強い料理に合う「フルボディ」
「フルボディ」は、コクがあり、液色・香り・味ともに濃厚な赤ワインのことです。渋味・酸味・果実味が強く、アルコール度数も高めで飲みごたえ十分。とくに、赤ワインを飲み慣れている上級者の方やお酒に強い方などにおすすめのタイプです。
また、フルボディの赤ワインには長期保存に耐えられる銘柄もあり、熟成による香味の変化を楽しめるのも魅力。どっしりと重厚感あふれる味わいは、ステーキやビーフシチューなどのこってりした肉料理や、ジビエなどクセの強い料理によく合います。
ブドウの品種で選ぶ
カベルネ・ソーヴィニヨン
「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、フランス・ボルドー地方を原産とする赤ワイン用黒ブドウ品種の代表格。深い色味と豊富なタンニンを備えており、しっかりした渋味と酸味に凝縮した果実味を感じる、重厚な赤ワインに仕上がるのが特徴です。
「赤ワイン界の王様」とも称される芳醇な香りとコクのある味わいは、特別な日に飲む1本にもおすすめ。食事と一緒に楽しむなら、牛肉や仔羊肉などの赤身肉を用いた料理がよく合います。
また、世界中のワイン産地で広く栽培されているポピュラーな品種なので、ラインナップが豊富なのもポイント。リーズナブルなモノから高級銘柄まで、好みやシーンに合わせて選べます。
メルロー
「メルロー」は、カベルネ・ソーヴィニヨンに次ぐ、世界第2位の栽培面積を誇る人気の黒ブドウ品種。フランス・ボルドー地方が原産ですが、イタリア・アメリカ・日本などでも栽培されており、優れた環境適応力で各産地から質のよいワインが生み出されています。
濃く深い色合いの果実で、プラムやブラックチェリーを想わせる香りに、やわらかなタンニンとまろやかな果実味が特徴。丸みのあるやさしい味わいの赤ワインに仕上がるため、渋味の強いワインが苦手な方や初心者の方などにもおすすめの品種です。
ペアリングには、ハンバーグやミートボールなどのやわらかな肉料理がぴったり。なお、メルローは単体で醸造されるだけでなく、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを主体とした赤ワインのブレンドにも広く使用されています。
シラー
「シラー」は、ブラックベリーや黒コショウを想わせるスパイシーな香りに、豊富なタンニンと酸味が特徴の個性的な黒ブドウ品種。原産地であるフランス・ローヌ地方とオーストラリアが2大産地で、オーストラリアでは「シラーズ」とも呼ばれています。
仕上がる赤ワインは色が濃く、フルーティーさとタンニンの渋味がバランスよく溶け合う濃厚な味わいが特徴。土地の個性も反映しやすく、ローヌ地方ではスパイシーで気品のあるワインが、オーストラリアでは果実味豊かなフルボディのワインが生まれています。
力強いシラーは、スパイスを効かせたパンチのある肉料理と好相性。とくに、牛肉やラム肉などの赤身肉や鹿・イノシシ・鴨などのジビエを、こんがりとローストしたりしっとりと煮込んだりしたモノがよく合います。
マスカット・ベーリーA
新潟県を原産とする日本固有の黒ブドウ品種「マスカット・ベーリーA」。醸造用のほかに生食用としても人気が高く、現在では生産量1位を誇る山梨県をはじめ、日本各地で広く栽培されています。
イチゴなどの赤系果実とキャンディーを連想させる甘くチャーミングな香りに、軽やかなタンニンを備えているのが特徴。赤ワインに仕立てれば、フレッシュな果実味が広がるやさしい口当たりを堪能できます。
食事と合わせるなら、甘くフルーティーなソースを用いた料理がぴったり。焼き鳥・焼き豚・すき焼きなど、みりん・しょうゆ・だしなどで甘い味わいに仕上げた和食と合わせてもおいしく楽しめます。
ワインの産地で選ぶ
定番のフランスワイン
恵まれた気候風土のもと、国内全域で個性豊かなワインが生み出されているワイン王国のフランス。テーブルワインから高級銘柄まで価格の幅も広く、赤ワイン選びで迷った際には、定番のフランスワインからチェックするのもおすすめです。
日本に輸入されているフランスワインの多くは、認定原産地統制呼称法(A.O.C)によって生産地域・品種・製造法などが厳しく管理されたトップカテゴリーに位置する銘柄。そのため、味わいが安定した良質なワインを手に入れられるのも魅力です。
代表的な赤ワイン産地は、2大銘醸地として世界に名を馳せるボルドーとブルゴーニュ。ボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどを用いた重厚な赤ワインが、ブルゴーニュでは単一品種で繊細かつエレガントな赤ワインが造られています。
安くておいしいチリワイン
チリは、南北4300kmにも広がる細長くて気候の変化に富んだ国。とくに、年間を通して雨量が少なく、乾燥した地中海性気候の中部では毎年安定して糖度の高いブドウが栽培されており、良質なチリワインが生産されています。
他国に比べて人件費が安く生産コストを抑えられる点、現在日本へのワイン輸入に関税がかからない点から、高品質なチリワインを比較的低価格で手に入れられるのもポイント。コスパのよいテーブルワインとして多くのワイン愛好家から人気を集めています。
赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、カルメネールなどの品種を用いたブドウの果実味と旨味のあふれる味わいが魅力。お手頃なチリワインが人気の一方、近年では複雑味のあるエレガントな高級ワインも注目されつつあります。
なお、古くからワイン造りを行うヨーロッパ諸国「旧世界」に対して、比較的歴史の新しいチリは「新世界」のワイン生産国にカテゴライズされます。
種類の豊富なイタリアワイン
フランスと並ぶ世界的なワイン生産国のイタリア。全国的にブドウ栽培に適した気候風土を備えており、国内にある20の州すべてでワイン造りが盛んに行われています。
また、南北に細長い国土のイタリアは地域によって気候や土壌が変わるため、栽培されるブドウ品種が土地ごとに異なるのも特徴。国際品種や、500種を超えて栽培される土着品種を用いて、各産地からバラエティーに富んだワインが豊富に生み出されています。
赤ワインの銘醸地はピエモンテ州とトスカーナ州。ピエモンテ州では重厚な「バローロ」や「バルバレスコ」、トスカーナ州では高貴な「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」や親しみやすい「キャンティ」、モダンなスタイルの「スーパータスカン」などが有名です。
スパイシーな品種が有名なオーストラリアワイン
オーストラリアは、チリとともに新世界を牽引するワイン生産国です。世界第6位の広大な国土面積による多様性に富んだテロワールが特徴。夏は暑く、冬には適度に雨が降るワイン造りに適した気候も備えており、個性豊かで良質なワインが生産されています。
オーストラリアを代表する黒ブドウ品種はシラーズ(シラー)。とくに、南オーストラリア州のバロッサ・ヴァレーでは世界屈指の品質を誇るシラーズが栽培されており、なめらかなタンニンと芳醇なアロマを備えた力強い赤ワインが造られています。
また、リーズナブルなテーブルワインから高級銘柄までさまざまな価格の赤ワインが揃い、用途やシーンに合わせて選びやすいのもポイント。近年では、オーガニック農法やビオディナミ農法によるナチュラルワインも注目を集めています。
カジュアルから高級まで幅広いアメリカワイン
新世界のワインに分類されるアメリカワイン。ワイン造りの歴史は220年ほどながら、生産量はフランス・イタリア・スペインと名だたるヨーロッパ諸国に次いで世界第4位に位置し、カリフォルニアを中心にして高水準な銘柄が醸造されています。
赤ワインは総じて、果実味あふれるフルーティーでボリューミーな味わいが特徴。タンニンがまろやかな飲みやすい銘柄も豊富なので、ワイン初心者の方にもおすすめです。
また、ワインのラインナップが豊富なのも魅力。デイリーワインとして気軽に楽しめるカジュアルな銘柄から、カリフォルニア屈指の銘醸地ナパ・ヴァレーで造られる「オーパス・ワン」などの高級銘柄まで、幅広く展開されています。
穏やかな味わいの多い日本ワイン
日本ワインとは、国産ブドウのみを原料に国内で醸造された純日本産ワインのこと。2018年施行の「果実酒等の製法品質表示基準」により、日本で造られるワインは「日本ワイン」と、濃縮ブドウ果汁などの海外原料を含む「国内製造ワイン」に区分されました。
日本ワインの代表産地は、ワイン県を掲げる山梨県をはじめ、長野県・北海道・山形県など。日本の気候風土に合わせてブドウ栽培技術や醸造技術が年々磨かれ、近年では国際的なワインコンクールで輝かしい称号を獲得する日本ワインが次々と生み出されています。
赤ワインには、日本固有種のマスカット・ベーリーAのほか、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどの国際品種も使用。穏やかな飲み口と上品な味わいの銘柄が多く、洋食のほか、繊細な和食とのマリアージュも楽しめます。
ブドウの収穫年をチェック
赤ワインを選ぶ際には、ブドウの収穫年を指す「ヴィンテージ」にも注目。ラベルに収穫年が記載されたワインは「ヴィンテージワイン」と呼ばれ、「2015」のヴィンテージ表記があれば2015年に収穫されたブドウで造られていることを意味します。
ブドウは気象条件によって出来栄えが変わるため、造られるワインも毎年仕上がりが変わるのが特徴。そのため、ヴィンテージをチェックすれば、より好みやシーンに合う赤ワインを見つけやすくなります。
極めて質のよいブドウが収穫できた「当たり年」のヴィンテージワインは、高品質かつ長期熟成のポテンシャルも備えているため、コレクションや贈り物にぴったり。また、大切な方へのプレゼントなら、誕生日などの記念年にちなんだヴィンテージを選ぶのもおすすめです。
赤ワインのおすすめ|飲みやすい初心者向け
ジャン・ピエール・ムエックス(JEAN PIERRE MOUEIX) レ・ヴァンダンジュ
ボルドー右岸を代表するワイン商「ジャン・ピエール・ムエックス」の赤ワインです。メルロー主体のミディアムボディで、グラスを彩る深いルビーの液色が魅力。ラズベリーなどの赤系果実とプラムを想わせる黒系果実のアロマが甘く芳醇に香ります。
ジューシーな果実味に、まろやかなタンニンときれいな酸味が重なるエレガントな味わいも好印象。フレッシュで心地よい余韻が続く軽快なスタイルは、飲み疲れしにくいため、ボルドーワインの入門編にもおすすめです。
また、比較的価格が安いので、気軽にチャレンジしやすいのもポイント。鶏肉や豚肉のグリル、煮込みハンバーグやトマト煮込みなどとよく合います。
タヴェルネッロ(TAVERNELLO) オルガニコ サンジョヴェーゼ
世界的な人気を博すイタリアワインブランド「タヴェルネッロ」の赤ワイン。有機栽培のサンジョヴェーゼを100%使用して醸造されたオーガニックワインです。
グラスに注ぐと、チェリー・プラム・スミレの花を想わせるチャーミングな香りが立ち上がるのが特徴。口中には、やわらかなタンニンと軽快な酸味が果実味に溶け込む親しみやすい味わいが広がります。初心者の方でも飲みやすい1本です。
フルーティーですっきりとした香味はさまざまな食事と合わせやすく、日々の食中酒におすすめ。なかでも、パスタやピザ、カルパッチョなどのイタリア料理に合わせると、豊かなマリアージュを堪能できます。
サンテロ(SANTERO) 天使のロッソ
イタリア生まれのスパークリングワインメーカー「サンテロ」が、ピエモンテ産の黒ブドウを独自にブレンドし、ナチュラルな果実味を引き出した甘口タイプのスパークリングです。
透明感のある美しいルビーの液色と、炭酸の泡とともに弾けるマスカットのふくよかな香りが特徴。口中へさわやかに広がるブドウ由来のやさしい甘みは、パーティーの乾杯酒などにもおすすめです。
アルコール度数が7.5%と、一般的な赤ワインの半分程度に仕立てられており、飲みやすいのもポイント。赤ワイン初心者の方にもぴったりです。
カンティーナ・フラテリ・ベリーニ(Cantine Fratelli Bellini) ベリーニ キアンティ フィアスコボトル
イタリアのトスカーナ地方で造られる伝統的な赤ワイン「キャンティ」。ブドウ品種はサンジョヴェーゼを主体としており、果実味と酸味のバランスがよいフードフレンドリーな味わいで、世界中のワイン愛好家に親しまれています。
本銘柄の造り手は、キャンティの銘醸地ルフィナ地区を本拠とする老舗「カンティーナ・フラテリ・ベリーニ」。軽やかなミディアムボディで、口に含めばフローラルなアロマとともに、フレッシュな果実味と酸味を豊かに感じられます。
藁をまとうキャンティボトルに詰められたクラシカルな佇まいも魅力のひとつ。映画「ローマの休日」に登場したことでも有名な話題性の高いワインなので、自宅用のデイリーワインにはもちろん、ホームパーティーなどを盛り上げる特別な1本にもおすすめです。
モンテス(MONTES) アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン
チリワインを牽引する名門「モンテス」が造るフラッグシップの赤ワインです。ブドウ品種には、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にメルローをブレンド。発酵後に、フレンチオーク樽で約12ヶ月間じっくり熟成させて仕立てるプレミアムな銘柄です。
赤系・黒系果実の芳醇なアロマに、黒コショウや樽由来の香りが重なり、複雑なニュアンスを楽しめるのが特徴。凝縮した果実味と豊かな酸味が広がる力強い味わいで、心地よい余韻を長く堪能できます。
比較的価格が安いので、フルボディの赤ワインにチャレンジしてみたい方にもおすすめ。食事と合わせるなら、肉の旨味とコクがあふれるボロネーゼやスパイスを効かせた赤身肉のステーキ、ラムチョップなどの肉料理がおすすめです。
コノスル(Cono Sur) メルロー ビシクレタ レゼルバ
コスパ重視の方におすすめの赤ワイン。造り手は、1993年にチリで設立された新進気鋭のワイナリー「コノスル」です。メルローを主体に混醸し、ステンレススチールタンクで約10ヶ月間熟成。メルローの個性をリーズナブルに堪能できる1本です。
テーブルを優雅に演出する、深く濃いルビーの液色が好印象。鼻を近づければ、赤系果実にコーヒーやチョコレートのニュアンスが重なる、複雑で奥行きのあるアロマが心地よく漂います。
なめらかな口当たりで飲みやすいのもポイント。穏やかなタンニンとジューシーな果実味が広がる辛口テイストは、チーズや生ハム、ハンバーガーやステーキなど旨味が詰まった料理とよく合います。
ロス ヴァスコス(LOS VASCOS) カベルネ ソーヴィニヨン
ボルドーの名門「シャトー・ラフィット・ロートシルト」がチリで造るプレミアム赤ワイン「ロス ヴァスコス」。カベルネ・ソーヴィニヨンを100%使用し、ステンレスタンクでの発酵および熟成し、果実本来の旨味を引き出したフレッシュで気品あふれる銘柄です。
グラスから漂うのは、ブルーベリーやスミレの花を連想させる可憐な香りと、ほのかに重なるグローブやナツメグのスパイシーなニュアンス。ほどよいコクが広がるミディアムボディで、凝縮した果実味と軽やかな酸味、穏やかな渋味をバランスよく堪能できます。
食中酒として飲むなら、甘みのある料理や濃い味付けの料理と合わせるのがおすすめ。ボルドースタイルの赤ワインをリーズナブルに楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
イエローテイル(yellow tail) シラーズ
オーストラリアの代表品種シラーズを100%使用した人気の赤ワインです。どっしりとしたフルボディで、黒みがかった濃い紫の液色に、熟したベリーと黒コショウの個性的な香りが特徴。口に含めば、力強い果実味と豊かな渋味が心地よく重なり合います。
飲み頃の温度は、8~14℃程度とやや低め。スパイスをふんだんに使ったエスニック料理や、山椒・柚子胡椒・七味などで辛みをきかせた和食などと合わせてカジュアルに楽しむのがおすすめです。
ワラビーのイラストが映えるおしゃれな佇まいも魅力的。パーティーの手土産や、ちょっとしたプレゼントにもぴったりです。
カーニヴォ(Carnivor) カベルネ・ソーヴィニヨン
肉専用黒ワインと謳われている、アメリカ・カリフォルニア産の赤ワインです。本銘柄は、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のフルボディタイプ。完熟ブドウが醸すチョコレートやエスプレッソの濃厚な香りに、ほどよいタンニンと長い余韻がさまざまな肉料理を引き立てます。
とくに相性のよい料理は、焼き肉・ビーフステーキ・ローストビーフ・スペアリブ・ハンバーグなど。炭火で豪快に肉を焼き上げるバーベキューなどのお供にも重宝します。
重厚感のある辛口ながらも、なめらかな舌触りと果実味あふれる味わいで飲みやすいのもポイント。肉料理好きの方にはもちろん、赤ワイン初心者の方にもおすすめです。
サッポロ(SAPPORO) グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 絢 AYA
サッポロビールが展開する日本ワインブランド「グランポレール」の赤ワイン。山梨産のマスカット・ベーリーAを主体に使用し、丹念に醸してその年に収穫されたブドウならではの個性を引き出しているこだわりの1本です。
鼻腔をくすぐる赤系果実のチャーミングな香りに、口中を上品に満たすなめらかな口当たりときれいな酸味が魅力。タンニンの渋味が穏やかなライトボディは、日々の日本食と合わせて気軽に楽しむデイリーワインにぴったりです。
また本銘柄は、国際的なワインコンペのひとつ「サクラアワード2024」でのゴールド受賞や、サミットでのおもてなしワインとして採用された経歴を持つ実力派としても有名。クセの少ない飲みやすい味わいで、来客用やプレゼントにもおすすめです。
赤ワインのおすすめ|高級
シャトー・ラトゥール(CHATEAU LATOUR) レ・フォール・ド・ラトゥール 2016
ボルドーの当たり年とされる2016年の赤ワイン。第1級のボルドーワインを生み出すボルドー5大シャトーのひとつ「シャトー・ラトゥール」が、ファーストラベルとは異なる区画のブドウで丹念に醸す、ハイクオリティーなセカンドラベルです。
グラスから豊かに立ち上がるのは、黒系果実を想わせる芳醇なアロマと、リコリス・クローヴ・葉巻などのスパイシーなニュアンス。フレッシュな果実味とシルキーなタンニン、上品な酸味が層を成すリッチな味わいで、果実の余韻が長く続きます。
とくに、大切な記念日に開ける高級赤ワインを求めている方におすすめ。数十年の長期熟成も可能とされています。
シャトー・カロン・セギュール(Chateau Calon Segur) シャトー カロン セギュール 2020
ハートのラベルが気品を醸すおしゃれな赤ワインです。造り手は、フランス・ボルドー格付け第3級の「シャトー・カロン・セギュール」。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にメルローなどを混醸した、クラシカルなフルボディの高級銘柄です。
濃いルビーの液色が魅力。黒系果実のアロマに、スミレ・ハーブ・トーストなどのニュマンスが重なる香りも特徴です。豊かな果実味とふくよかなタンニンが口中を満たしながら、心地よい余韻を残します。
飲み頃温度は16~18℃程度。ペアリングには、ラムの香草焼きや牛肉のワイン煮込みなどといった濃厚な肉料理がおすすめです。
ジャン・グリヴォ(JEAN GRIVOT) ヴォーヌ・ロマネ ボシエール 2020
ブルゴーニュの名門「ジャン・グリヴォ」が造る赤ワイン。ヴォーヌ・ロマネのピノ・ノワールを100%使用して仕立てた、エレガントで香味豊かな1本です。
深いルビーレッドの液色と、ベリー系果実にスミレやバラのニュアンスをまとった華やかなアロマが魅力的。口に含めば、ふくよかな果実味に上品なタンニンと酸味が心地よく折り重なり、後口にダークチェリーやシナモンを連想させるきれいな余韻を残します。
本銘柄は、ブルゴーニュワイン委員会が「偉大なグレートヴィンテージ」と評価した、ブルゴーニュワインの当たり年とされる2020年のヴィンテージ。長期熟成にも耐えるポテンシャルを秘めた高級銘柄なので、大切な方へのプレゼントにもおすすめです。
コンチャ・イ・トロ(CONCHA Y TORO) ドン・メルチョー 2020
プレミアムチリワインの先駆的赤ワイン「ドン・メルチョー」。チリ最大規模の名門「コンチャ・イ・トロ」が、創始者ドン・メルチョーの名を冠して丹念に醸すフラッグシップの高級銘柄です。
ブドウ品種には、チリの特級畑とされるプエンテ・アルトの良質なカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に使用。フレンチオーク樽で約15ヶ月間熟成させて、赤系果実と花からなる奥深いアロマに、どっしりと濃厚でエレガントな果実味を豊かに引き出しています。
テーブルを華やかに演出する濃く美しい紫の液色は、大切な記念日を盛り上げる特別な1本にもおすすめ。熟成したチーズや良質な脂の肉料理などがよく合います。
カヴァロット(CAVALLOTTO) バローロ ブリッコ・ボスキス 2019
イタリアワインの王様とも称されるピエモンテ州生まれの赤ワイン「バローロ」。本銘柄は、ピエモンテ州原産の黒ブドウ品種ネッビオーロを100%使用し、創業当時からの伝統製法で仕立てられたクラシカルな1本です。
鼻腔を豊かにくすぐるのは、熟したチェリーやラズベリーの香りにスミレやバラ、バルサミコやリコリスなどが重なる奥深いアロマ。シルクのようになめらかな口当たりで、凝縮した果実味にハツラツとした酸味、熟成由来の旨味を豊かに感じられます。
果実とミネラルが織りなす長く優美な余韻も魅力的。飲みごたえのある重厚なフルボディは、牛ほほ肉の煮込みやキノコのリゾットなど、コクのある料理と好相性です。
ジャンニ・ブルネッリ(GIANNI BRUNELLI) ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2018
イタリア中部に位置するトスカーナ州のモンタルチーノ地区で造られる赤ワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」。ピエモンテのバローロやバルバレスコと並ぶイタリア3大銘酒のひとつで、サンジョヴェーゼの変異種であるサンジョヴェーゼ・グロッソを100%用いた高級ワインです。
本銘柄は、スラヴォニアンオーク樽で約30ヶ月間じっくりと熟成させて仕上がるこだわりの1本。グラスに注げば、チャーミングな赤系果実に、ラベンダー・ミント・スパイス・アーモンドが重なる官能的なアロマが高らかに香ります。
凝縮感のある果実味にシルキーなタンニンが調和したバランスのよい味わいも魅力的。すぐに飲んでも楽しめるほか、熟成を重ねてからまろやかに開いた風味をゆったりと堪能するのもおすすめです。
テヌータ・サン・グイド(TENUTA SAN GUIDO) サッシカイア 2020
イタリアのワイン法にとらわれずに、土着品種と外来品種を巧みに使用して自由なスタイルで醸される「スーパータスカン」の赤ワイン。「サッシカイア」は、1968年に生み出されたスーパータスカンの元祖として、今もなお存在感を放ち続ける有名銘柄です。
熟したブラックベリーやスミレの花の香りに、タバコ・バニラ・カラメルなどのニュアンスが加わって複雑な印象へと変化。力強いフルボディで、口中にはジューシーな果実味が広がり、黒系果実・紅茶・トリュフなどを想わせる複雑な余韻が続きます。
本銘柄は、熟度の高い良質なブドウが収穫された2020年のヴィンテージ。長期熟成のポテンシャルも備えていますが、比較的若いうちから楽しめるとされているので、記念日に開ける高級赤ワインを求めている方にもおすすめです。
ロックフォード・ワインズ(Rockford Wines) ロックフォード バスケットプレス シラーズ 2016
バロッサ・ヴァレーの名門「ロックフォード・ワインズ」が手がける赤ワイン。バロッサ・ヴァレー産のシラーズを100%贅沢に使用し、伝統的な醸造法で丁寧に造り上げられたプレミアムワインです。
濃厚なフルボディながらも重すぎず、こなれたタンニンとピュアな果実味が溶け合うエレガントさをまとっているのが特徴。ドライフルーツやコーヒー、オーク樽由来のトースト香をほのかに感じる豊かな風味を堪能できます。
2016年のオーストラリアワインは、優れたヴィンテージと評価されており、自分へのこほうびとしてはもちろん、お世話になっている方への贈り物にもおすすめです。
オーパス・ワン・ワイナリー(OPUS ONE WINERY) オーパス・ワン 2019
世界的に有名で人気が高い、アメリカ・カリフォルニア屈指の赤ワイン「オーパス・ワン」。カリフォルニア州のなかでも銘醸地として名高いナパ・ヴァレーの良質なカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に醸し、長い年月を経てリリースされるプレミアムワインです。
ブラックプラム・ブルーベリー・カシスにバラの花が溶け込む芳醇なアロマが魅力。口当たりはまろやかで、きめ細やかなタンニンと酸味、みずみずしい果実味が心地よく調和し、ダークチョコレートを想わせる余韻を長く堪能できます。
数十年単位の熟成ポテンシャルを秘めていますが、フレッシュな味わいを好む場合はすぐに楽しむのもおすすめ。濃厚なチーズや肉料理と合わせると、口中に優美なマリアージュが広がります。
サントリー(SUNTORY) サントリーフロムファーム 登美 赤 2019
サントリー「登美の丘ワイナリー」がこだわり抜いて造るフラッグシップの赤ワイン。とりわけ好区画で収穫される良質なプティ・ヴェルドとメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンを独自にブレンドした、コクがあふれるフルボディの日本ワインです。
黒系果実の華やかな香りに白コショウのスパイシーなニュアンスが溶け合う魅惑的なアロマが好印象。口に含むと、クレームドカシスを彷彿させる甘美な香りが鼻を抜け、力強い果実味ときめ細かいタンニンを豊かに感じられます。
重厚感のある風味は、赤ワインを単体飲みでじっくりと堪能したいシーンにもおすすめ。食事と一緒に飲むなら、料理は和牛のステーキなどが好相性です。
赤ワインのおすすめ|料理用
サントリー(SUNTORY) 赤玉スイートワイン
1907年の登場以来、100年以上にわたり多くの人々に愛され続けているロングセラーの赤ワイン。ブドウジュースなどにも用いられる北アメリカ原産のコンコード種を使用して、フルーティーな香りと甘くジューシーな味わいに仕立てた飲みやすい1本です。
ロック・ストレート・炭酸割りなどさまざまな飲み方ができる汎用性の高さも魅力。パーティーなどの華やかなシーンでは、スパークリングワインで割る赤玉ロワイヤルや、好みのフルーツで仕立てる赤玉フルーティサングリアなどを楽しむのもおすすめです。
また、赤玉は料理用ワインとしても幅広く活躍。肉料理・魚料理・スイーツなどに赤玉を加えれば、いつもの味わいにやさしい甘みやまろやかな酸味、豊かなコクをプラスできます。
サントリー(SUNTORY) 料理天国 赤 500ml紙パック
ワインと料理のスペシャリストがタッグを組んで造った、料理用の赤ワイン。1979年の発売から現在に至るまで、プロの厨房や家庭のキッチンで広く愛用されている人気の銘柄です。
料理に使うと、肉や魚の臭みを軽減したり、やわらかくして素材の旨味を引き出したりできるのが特徴。煮込み料理に蒸し料理、ゼリーなどのデザートにと、和洋中ジャンルを問わずさまざまな料理をおいしく仕上げられます。
比較的価格が安くコスパがよいので、料理にたっぷりと使いたい方にもおすすめ。また、容器に紙パックを採用しているため、使い終わったあとの処理が簡単なのもポイントです。
シャトー酒折 グランシェフ
山形県甲府市の実力派ワイナリー「シャトー酒折」が造るこだわりの料理用赤ワイン。世界4大酒精強化ワインと称されるイタリアのマルサラワインとポルトガルのマデイラワインに、国内製造ワインを独自にブレンドして仕立てた贅沢な1本です。
熟成由来の複雑な香りと、豊かに感じられるブドウの果実味が特徴。煮詰めても甘みと酸味のバランスが崩れずに料理を引き立てるため、本格的な味わいに仕上がります。
ペットボトル容器に詰められた1800mlの大容量タイプで、使い勝手もコスパも良好。煮物やカレー、トマトベースのパスタなど、普段の家庭料理にたっぷりと赤ワインを使いたい方におすすめです。
サッポロ(SAPPORO) ポリフェノールでおいしさアップの濃い赤ワイン
1800mlの大容量サイズで飲用に料理用にと幅広く楽しめる赤ワインです。ペットボトル入りで軽くて扱いやすく、開栓後も残りを保存しやすいのがメリット。価格が安いため、コスパ重視の方にもぴったりです。
100mlあたりに185mgのポリフェノールが含まれたフルボディタイプで、果実味あふれるふくよかな味わいが特徴。食中酒なら、7〜9℃程度に冷やし、メンチカツ・ハンバーグなどの肉料理と合わせるのがおすすめです。
また、料理酒として使うなら、お肉の漬け込みやビーフシチューなどの煮込み料理を作る際に活躍。いつもの料理にコクと風味がプラスされて、おいしさがアップすると謳われています。
宝酒造(TAKARA SHUZO) タカラ料理のための赤ワイン
京都・伏見に本社を置く大手酒造メーカー「宝酒造」が手がける、料理専用の赤ワインです。容量300mlのほどよいサイズ感で扱いやすいのが特徴。1人暮らしや少人数家族の方などでも、気軽に赤ワイン料理を楽しめます。
アルコール度数12%で、旨味成分であるコハク酸を豊富に含んでいるのが特徴。肉料理に使えば、お肉がふっくらとやわらかく仕上がり、味わいにもコクとまろやかさをプラスできます。
また、本銘柄には食塩が添加されていないため、健康志向の方にもおすすめ。味付けに塩気の影響を与えないため、料理本来のおいしさを堪能できます。
赤ワインの売れ筋ランキングをチェック
赤ワインのランキングをチェックしたい方はこちら。
各銘醸地から多彩な銘柄が展開されている赤ワイン。伝統製法で造られる重厚なフルボディを好む方はフランスやイタリア、コスパ重視の方は新世界に分類されるチリやオーストラリアなどの赤ワインがおすすめです。贈答用なら、高級銘柄もチェックしてみてください。