赤ワイン特有の渋みや重さが少なく、軽やかな飲み口を楽しめる「甘口の赤ワイン」。初心者にも手軽に飲めるのが魅力ですが、赤ワインは甘口・辛口の判断が難しいため好みのモノを探しにくいのが難点です。
そこで今回は、甘口の赤ワインの選び方やおすすめの銘柄をご紹介。食前酒として楽しめるモノやワイン好きの方にも喜ばれるモノなど幅広くピックアップしています。甘口の赤ワインに興味がある方は、チェックしてみてください。
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甘口の赤ワインとは?
甘口の赤ワインの最大の魅力は、渋みが少なくすっきりと飲みやすいこと。アルコール度数も比較的低いモノが多く、お酒があまり強くない方にも適しています。しかし、甘口の赤ワインは辛口に比べると種類が少ないのが難点です。
そもそもワインの甘口・辛口は、発酵の過程でワインにどれだけ糖分が残るかで決まります。ブドウ果汁に含まれる糖分は、発酵が進むにつれて少しずつアルコールに変化。糖分を使い果たすと辛口のワインができ、発酵を止めて糖分を残すと甘口のワインができます。
赤ワインは果皮からブドウの色や成分を抽出するため、白ワインより発酵温度は高め。急に冷やして発酵を止めると質が落ち、発酵を止めきらないと瓶のなかで再発酵するリスクがあります。管理がしにくいことから、甘口の赤ワインはあまり造られていません。
甘口の赤ワインのおすすめ
シャトー勝沼 無添加・無補糖 赤ワイン 甘口
山梨を代表する老舗ワイナリー「シャトー勝沼」の赤ワイン。酸化防止剤や保存料を使用しておらず、ブドウ本来の味わいを楽しめるのが特徴です。補糖も一切行っていないので、まろやかで自然な甘さとバランスのとれた酸味を実現しています。
ブドウ品種は、フルーティーな味わいと上品な香りが魅力のコンコードを採用。食中酒としてだけでなく、デザートワインとしてもおすすめの銘柄です。価格も比較的手頃のため、気軽に飲める赤ワインを探している方はチェックしてみてください。
カビッキオーリ ランブルスコ ロッソ ドルチェ
イタリアを代表する赤の微発泡性ワイン。アルコール度数が低く渋みも控えめなので、赤ワイン初心者にも飲みやすい銘柄です。しっかり冷やしてから飲むと、きめ細やかな気泡やキリッとした後味が際立ちます。
生ハム・レバーペースト・ピザ・パスタなど、イタリアンとの相性が良好。甘みが強すぎず、単独で食前酒として飲むのも適しています。リーズナブルなため、ホームパーティーにもおすすめの銘柄です。
ブルガマイスター ヴェーバー ディーンハイマー・シュロス・ドルンフェルダー
生産者の自家消費用に造っていたワインが、あまりのおいしさに販売されるようになったとされる銘柄。ベリー系の芳醇なアロマと完熟したプラムを思わせる優しい甘さが特徴です。柔らかな酸味はありますが、苦みはあまり感じません。
生産者は、家族経営によるワイン造りを行うドイツの醸造所「ヴェーバー家」。リーズナブルながら、高品質なワインを造る生産者として知られています。初心者からフルボディの赤ワインが好きな方まで、幅広い層におすすめの銘柄です。
モーゼルランド アクツェンテ ドルンフェルダー モーゼル 赤ワイン
ドイツ・モーゼル地方産のドルンフェルダーを100%使用した赤ワイン。自然に優しい栽培方法で造られた高品質なブドウを厳選し、ブドウ品種の特性をしっかり出しているのが特徴です。みずみずしい木イチゴのアロマや、完熟果実の甘みを楽しめます。
渋みや苦味が少なく、口当たりも柔らかいため赤ワイン初心者や女性にもおすすめです。ワインのテイストはミディアムボディで、甘さが後に残りにくいのもポイント。食後酒としてデザートやチーズなどと合わせて飲むのもおすすめです。
はこだてわいん 北海道100 キャンベルアーリー
北海道産キャンベルアーリー種を北海道で醸造した、こだわりの国産ワイン。生食用ブドウを使用しているため、凝縮された果実感とフレッシュさを感じられるのが特徴です。軽やかな飲み口なので、クセのあるお酒が苦手な方にも適しています。
アロマは非常にフルーティーで、ストロベリーやラズベリーを思わせる果実香がメイン。甘みだけでなく渋みや酸味もほどよくあるため、赤ワインらしい味わいも楽しめる銘柄です。
はこだてわいん キャンベルアーリー しばれづくり 赤
北海道産のキャンベルアーリー種を100%使った、甘口の赤ワインです。果汁にした後で冷凍凝縮させ発酵させる、独自の「しばれ製法」で果汁内の水分を除去。香りと糖度が濃縮され、豊かな甘みと、いちごのような甘い香りが楽しめます。
しっかりと甘い味わいで、食後のデザートワインにおすすめ。まろやかな酸味があり、ナッツ・チーズ・生ハム・レバーパテなどとマッチします。
北海道ワイン おたる赤 甘口
瓶詰め時に加熱殺菌を行わず、繊細な香りや豊かな果実味を楽しめる「おたるワイン」。野性味を感じる山ぶどう系の品種やフルーティーな生食用品種をブレンドし、独特のコクが特徴です。
甘口ながらほどよい酸味もあり、肉料理はもちろんピザやカツオのたたきなど、さまざまな料理と好相性。冷やして飲むだけでなく、あたためてホットワインとして楽しむのもおすすめです。
ジョージアワイン キンズマラウリ
遅摘みしたジョージア固有種サペラヴィを100%使用し、クヴェリ製法によって造られる赤ワイン。オーク樽で1年以上かけて熟成させた上品な紫色と、熟したブルーベリーやラズベリーのようなアロマを感じるのが特徴です。
味は甘口ですが、赤ワイン特有の渋みや酸味があるため、甘さが後に残りにくいのもポイント。初心者から赤ワインを飲み慣れている方まで、幅広い層に人気があります。チーズやアンチョビなど、塩分の強いおつまみと楽しみたい銘柄です。
盛田甲州ワイナリー シャンモリ 山梨県産 マスカットベリーA
世界的なワインコンクールでも多数の受賞歴をもつ「盛田甲州ワイナリー」の赤ワイン。山梨県産マスカット・ベリーA種を100%使用し、イチゴやベリーのような果実の甘い香りが特徴です。
飲み口はすっきりと飲みやすいライトボディで、繊細な味付けの和食との相性も良好。ほどよい酸味や渋みもあるため、甘すぎるワインが苦手な方にもおすすめの銘柄です。価格も比較的手頃なので、赤ワインを飲む機会が多い方はチェックしてみてください。
エーデルワイン(Edel Wein) 月のセレナーデ 赤
岩手県のワイナリー「エーデルワイン」で造られた甘口の赤ワインです。岩手県で生産したキャンベル種のブドウのみを使用。口に含むと、果実の甘くフルーティーな味わいが口いっぱいに広がります。
香りもいちごジャムやわたあめのような甘さがあり、アイスやフルーツと一緒に飲むデザートワインとしてもおすすめ。軽い口当たりのライトボディで、赤ワインを飲み慣れていない方も飲みやすい仕上がりです。
ブラウンブラザーズ(Brown Brothers) シエナ
さまざまな料理と合わせやすい、オーストラリア産の甘口赤ワインです。スモール種とカベルネ・ソーヴィニヨン種をブレンドした、独自のシエナ種を採用。口に含むと、ブルーベリー・ラズベリー・バニラなどのような甘い風味が広がります。
後味がさわやかな微発泡タイプなので、スイーツのほか中華料理や肉料などともマッチ。また、本ワインはタンニンの含有量が比較的少なく、赤ワインの渋みが苦手な方も飲みやすい味わいです。
ワインを使ったカクテルやサングリアにもおすすめ。冷やして飲むのが一番美味しい飲み方ですが、あたたかいグリューワインやホットワインにも向いています。
高畠ワイナリー まほろばの貴婦人 赤
オーストラリア産のカベルネ・ソーヴィニヨン種を使った甘口の赤ワインです。貴腐ワインと似た、ハチミツのようなやわらかい甘みが特徴。カカオやビターチョコレートのようなコクと苦味も程よくプラスされており、デザートワインとしてもおすすめです。
グラスに顔を近づけると、カシス・ベリー・マスカットなどのフルーティな香りに加え、優雅なローズの香りがあります。「貴婦人」と名前にある通りの上品な仕上がりで、大人のディナーシーンにおすすめです。
グラハム(Graham’s) ファイン ルビー
ポートワインの代名詞ともいえるブランド「グラハム」が展開する甘口の赤ワインです。若いブドウを瓶詰めしており、フレッシュさのなかにブドウの自然な甘み感じられます。
力強いフルボディで、口に入れるとブラックチェリーの香りが広がり、後味も濃厚。濃い味のチーズやどっしりとしたチョコレートスイーツ、スパイスが効いた料理などとの組み合わせがおすすめです。
サントネージュ(Sainte Neige) リラ フルーツ ベリーと赤ワイン ペットボトル 00472
比較的リーズナブルな価格で展開した、ペットボトルタイプの赤ワインです。普段から飲みやすいデイリーワインを探している方におすすめ。アルコール度数が7%と低めで、お酒に弱い方も飲みやすい赤ワインです。
味わいはさっぱりとした甘口で、さまざまな料理やスイーツとマッチ。安いながらも、口に含むと果実の香りがしっかりと広がります。後味がすっきりとしており、食後に赤ワイン単品で飲みたい方にもおすすめです。
オズボーン(Osborne) ペドロ ヒメネス 1827
18世紀末から250年以上も続くスペインのブランド、オズボーンが展開する甘口の赤ワインです。本ワインはシェリーワインのプレミアムシリーズ。2014年には賞の受賞歴もあり、甘口の赤ワインが好きな方へのプレゼントにもおすすめです。
口に含むと豊かな香りが広がります。ブドウを乾燥させた後にアメリカンオーク樽で熟成させており、甘さも濃厚です。スイーツ・アイス・ブルーチーズなどとの組み合わせも美味しく、デザートワインに向いています。
岩の原葡萄園 善 甘口 赤
創業から130年も続く新潟県のワイナリー「岩の原葡萄園」が展開する甘口の赤ワインです。収穫したばかりのようなブドウのフレッシュな香りが魅力。口に含むと、ブドウを丸ごと口に入れたような自然な甘さが広がります。
軽めの飲み口で、普段のデイリーワインとしてもおすすめ。甘みがある肉料理やフルーツのコンポート、スイーツなどと合います。開け閉めしやすいスクリューキャップを採用しており、開栓後は冷蔵庫で手軽に保管可能です。
アルプス あずさワイン ブラック甘口
日照量が豊富な長野県塩尻で収穫した黒ブドウを使った、甘口の赤ワインです。黒ブドウと4種類の黒い果実をブレンドしており、フルーティで濃厚な味わいが楽しめます。
また、本ワインは酸化防止剤無添加。加えてポリフェノール量の多さを謳っており、健康志向の方にもおすすめです。アルコールが8%と控えめなので、お酒が弱い方も手軽に楽しめます。
サントリー(SUNTORY) デリカメゾン 甘口赤
ご飯と一緒に飲みやすいよう造られた、まろやかな味わいの赤ワインです。渋みを抑えており、口当たりも軽やかなライトボディ。赤ワインを飲み慣れていない方にもおすすめです。
味わいは果実感が強めのほどよい甘口で、甘みがある肉じゃがやすき焼きなどとマッチ。ポテトサラダやフライドポテトなど、芋を使った料理とも合います。
また、アルコール分が9.5%とやや低めなので、お酒に弱い方も手軽に飲めます。比較的リーズナブルで手に取りやすい価格で展開しており、デイリーワインとしてもおすすめです。
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甘口の赤ワインの選び方
産地で選ぶ
ドイツ
世界中のワイン産地のなかでも北に位置するドイツ。冷涼な気候でじっくりとブドウが熟成されることから、口当たりがよくきれいな酸が生まれます。複数のブドウがブレンドされることはほんどなく、単一品種で造られるワインが多いのも特徴です。
1980年頃までのドイツは白ワインの生産が中心でしたが、最近の赤ワインブームにより、赤ワインの生産も増えています。上品な酸を活かした甘口の赤ワインも豊富で、初心者にもおすすめの産地です。
イタリア
温暖で日照時間も長く、ワイン造りに適した環境のイタリア。20の州すべてでワイン用のブドウが栽培され、州ごとに異なる味わいのワインを楽しめるのが特徴です。伝統的な製法で造られるモノや高級なモノなど、ワインの種類もさまざまあります。
また、「イタリアのワインは水よりも安い」といわれるほど、リーズナブルかつ高品質な銘柄が多いのも魅力。ワインを頻繁に飲む方や、甘口の赤ワインを気軽に試してみたい方はチェックしてみてください。
日本
日本のワインの最大の特徴は、さまざまな味わいの銘柄があること。日本の国土は南北に伸びているため、地域によって気候が大きく異なります。ワインの味は気候風土により変わるため、土地の特性を活かした多種多様なワインを楽しめるのが魅力です。
日本のワインをはじめて飲むなら「日本ワイン発祥の地」といわれる山梨がおすすめ。世界的に評価されているワイナリーも多く、高品質な国産ワインを飲みたい方に適しています。
果実感の強いワインが好きな方は、北海道ワインをチェック。昼夜の寒暖差が大きく降雨量の少ない北海道は、フランスの銘醸地によく似た気候風土があります。旨味が凝縮されたブドウを収穫でき、ジューシーで凝縮感のあるワインを造ることが可能です。
ジョージア
紀元前8000年頃からワイン造りが行われていたとされるジョージア。その歴史はフランスやイタリアなど名だたるワイン生産国よりも長く「ワイン発祥の地」といわれています。ジョージアには500以上の土着品種があり、幅広い味わいや香りを楽しめるのが特徴です。
伝統的なジョージアワインを飲みたい方は「クヴェリ製法」で造られた銘柄をチェックしましょう。クヴェリとは、内側をオーガニックの蜜蝋でコーティングした土壺のこと。人力で潰したブドウをクヴェリに入れ、野生酵母の力でじっくり熟成を促す非常に手間のかかる製法です。
クヴェリ製法で造られたワインは、凝縮された果実の芳醇さが魅力で、タンニンが豊富に含まれています。フルーティーで滑らかな口当たりも楽しめるので、女性や初心者にもおすすめのワインです。
品種で選ぶ
ドルンフェルダー
ドルンフェルダーとは、1955年にドイツで交配され誕生した赤ワイン品種です。チェリーやカシスを思わせる果実香と柔らかな渋みが特徴。ドルンフェルダーの甘口ワインはアルコール度数が低めなので、強いお酒が苦手な方にも適しています。
フォアグラ・鹿肉・レバーといったクセのある料理や、ケーキやアイスクリームなどのスイーツとの相性も良好。フルーティーで酸味も控えめなため、赤ワイン初心者や女性におすすめの品種です。
ランブルスコ
ランブルスコとは、微発砲赤ワインを造るブドウ品種の総称。大量に実をつける性質があり、高品質かつリーズナブルなワインが造れる品種として知られています。
ランブルスコには100種類以上の亜種があるといわれ、種によって味わいが異なるのが特徴。ワインの味わいが甘口か辛口かを判断するには、ラベルに書かれた残糖量の表記をチェックしてみましょう。
残糖量の表記は、糖分が少ない順からSecco(セッコ)・Semi-Secco(セミセッコ)・Amabile(アマービレ)・Dolce(ドルチェ)という名称がつけられています。残糖量が高いモノほど甘みを感じやすい傾向にあるため、赤ワインを選ぶ際の参考にしてみてください。
キャンベルアーリー
キャンベルアーリーとは、1890年代に発表されたアメリカ生まれの黒ブドウのことです。もともとは生食用として造られた品種で、奥深い甘みとほどよい酸味が特徴。日本には1897年頃に導入され、現在は北海道・岩手・青森など冷涼な地域を中心に栽培されています。
キャンベルアーリーのワインの魅力は、ストロベリーのような果実香とフレッシュな酸味。甘みが強すぎずすっきりとした飲み口なので、肉料理はもちろん魚介類と合わせるのもおすすめです。
ボディで選ぶ
ボディとは、ワインの味わいやボリューム感などを表現するワイン専門用語のこと。ワインのボディは、フルボディ・ミディアムボディ・ライトボディの3種類に分類されます。
フルボディのワインは濃厚で重厚感のある味わいが特徴。アルコール度数も高いモノが多いため、赤ワイン初心者には飲みにくさを感じる場合もあります。また、甘さよりも渋みを感じやすい傾向があるのがポイントです。
ミディアムボディは、フルボディとライトボディの中間の味わいを指します。果実味や渋みなどのバランスがよく、飲みやすいのが魅力。ただし、ミディアムボディと表記されていても渋みを強く感じることもあるため、ブドウ品種や産地などもチェックしておきましょう。
ライトボディとは、フルボディとは反対に軽い飲み口のワインのこと。渋みが少なくフルーティーなので、甘さを感じやすく造られています。アルコール度数もフルボディよりも低めに設定される傾向があり、お酒の弱い方にもおすすめです。
初心者やアルコールが苦手な方でも飲みやすい甘口の赤ワイン。甘みの強いモノだけでなく、しっかりとした酸味や渋みのあるモノもあるため、赤ワインを飲み慣れている方にもおすすめです。赤ワインは甘口・辛口と表記されることがほとんどないため、ブドウ品種や産地などを参考に好みの味わいを探してみてください。