山梨県は日本ワイン発祥の地といわれている県です。また、同県を中心に栽培される日本の固有種、甲州ブドウは800年以上の歴史をもつといわています。山梨県のワイナリーの数は日本一を誇り、その数は70以上です。

そこで今回は、おすすめの「山梨ワイン」をご紹介。山梨ワインの歴史やブドウの品種、有名ワイナリーについてもあわせて解説しているので、山梨ワインについての知識を深めつつ、好みに合った銘柄を選んでみてください。

山梨ワインとは?

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山梨県は平成25年に国内で初めて、ワインにおける地理的表示の認定を受けました。具体的には、山梨県で収穫された指定品種のブドウのみを使用し、山梨県内で製造されていることなどの要件を満たしたワインだけが「山梨」を表示できます。ラベルに表示された「GI YAMANASHI」が目印のひとつです。

山梨ワインには、日本を代表するブドウ品種である「甲州」や「マスカット・ベーリーA」のほか、世界的人気の「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「シャルドネ」など、さまざまなブドウを使用したワインがあります。世界的なコンクールで賞を獲得した銘柄もあり、国際的な認知度が高まってきているワインです。

山梨ワインの歴史

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山梨県のワイン造りは明治時代の初め、フランスから持ち帰った技術をもとにして勝沼に設立された醸造所が起源と言われています。その後もブドウ栽培に適した気候を利用してブドウ栽培地とワイナリーは増え続け、現在では、日本ワインの生産量でもワイナリーの数でも日本一を誇るワイン県に成長しました。

県内で特にワイン生産が盛んなのが、約30のワイナリーが集まる勝沼地区です。山梨ワインの種類はバリエーションが多いため、選ぶ際には重視するポイントを決めて探すのがおすすめ。ブドウ品種やワイナリーの知識を備え、味の好みや合わせる料理などを念頭に置いておくと選びやすくなります。

山梨ワインの選び方

ブドウの品種をチェック

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甲州

800年以上の歴史を持つと言われる日本固有の品種です。山梨県を中心に栽培され、食用または白ワイン醸造用として使用されます。ほどよい甘みと酸味のなかにわずかな渋みのある味わいが特徴。シュール・リー製法や樽仕込みで造られた甲州のワインには、独特で複雑な味わいがプラスされます。

マスカット・ベーリーA

日本を代表する黒ブドウ品種です。食用としても多く流通し、主に赤ワインとして醸造されます。イチゴのような甘い香りとフレッシュな果実味が強く、鋭い酸味があり、渋みが少ないのが特徴。フルーティーなワインが好みの方におすすめです。

カベルネ・ソーヴィニヨン

世界でも広く栽培されているブドウ種のひとつで、赤ワインの醸造に使われます。しっかりとした渋みがあり、重厚で濃厚な飲みごたえのある味わいが特徴。どっしりとした味わいから「赤ワインの王様」と評されています。牛肉料理とのペアリングに適したワインです。

メルロー

赤ワインのブドウ品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると酸味や渋みが控えめです。芳醇でまろやかな風味が特徴で、赤ワイン特有の渋みが苦手な方にもおすすめ。なめらかでやさしい舌触りで、エレガントな印象を受けるワインに仕上がります。

シャルドネ

「白ワインの女王」と評され、世界中で栽培されている白ワインのブドウ品種です。シャルドネは、栽培される地域の気候や土壌の影響を受けやすい品種と言われます。醸造方法によっても全く違う味わいが生まれるため、造り手の個性が楽しめるワインです。

ワイナリーで選ぶ

まるき葡萄酒

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明治10年に創業され、現存する最古の醸造所を保有するワイナリーです。「サスティナビリティ」と呼ばれる手法を採用し、畑を耕さず雑草をそのままにして自然に近い状態でブドウ栽培をしています。畑で羊を飼い、自由に草を食べ排せつさせることで土壌の状態を整えるという、ユニークな取り組みです。「日本食に合うワイン」をコンセプトに掲げています。

中央葡萄酒

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1923年に勝沼で創業し、「グレイスワイン」の名称で親しまれるワイナリーです。ブドウ栽培に力を入れており、広大な自社農場でメルロー・シャルドネ・甲州などを栽培しています。世界20か国に輸出をおこない、海外コンクール受賞歴も多数ある国際的地位の高いワイナリーです。

山梨ワインのおすすめ銘柄|白

中央葡萄酒 甲州 鳥居平畑 プライベートリザーブ 3850

中央葡萄酒 甲州 鳥居平畑 プライベートリザーブ 3850

中央葡萄酒は、甲州ブドウの名前を世界に知らしめ、日本ワインの世界的地位を確立したワイナリーです。個性が少なく、補糖や補酸が必要とされてきた甲州種をあえてナチュラルな状態で醸造することで、クリアで上品な味わいの白ワインを生み、国際的に評価されました。

本製品は同ワイナリーがブドウ栽培から醸造までこだわった、甲州の特別限定醸造ワインです。日本ブドウの発祥地と言われる鳥居平地区で収穫された高品質な甲州を使用して、フレッシュな果実味としっかりした酸味が感じられる力強いワインに仕上がっています。天ぷらや魚介のマリネなどと合わせるのがおすすめです。

ルミエール 光 甲州

ルミエール 光 甲州

ルミエールは明治18年に創業されました。創業時から丁寧なブドウ作りにこだわり、あえて畑を耕さず自然に近い状態で育てる不起耕栽培を採用しています。大正時代には皇室御用達にもなった由緒正しいワイナリーです。

本製品は自社栽培された甲州を100%使用した山梨ワイン。オーク樽で発酵したあと、約2年間長期熟成されているため、濃い色調になっているのが特徴です。同ワイナリーの白ワインのなかでも特に、どっしりとした力強さがあります。ほどよい酸味と旨みが織りなす、厚みのあるハーモニーが絶品です。

シャトー勝沼 甲州樽熟

シャトー勝沼 甲州樽熟

シャトー勝沼は明治10年に創業した、勝沼最古のワイナリーとして知られます。創業当時から三代にわたってブドウ園を保有し、栽培から販売まで一貫して行ってきました。本製品は、すべて甲州を使用した山梨ワインです。

あえて古い樽を使用し1年半の間熟成させることで、樽の香りがほどよくワインに移り、甲州らしい柑橘系の香りと爽やかな酸味を引き立てています。すっきりとしたやや辛口の味わいなので、和食をはじめさまざまな料理と好相性です。

原茂ワイン ハラモ甲州シュール・リー

原茂ワイン ハラモ甲州シュール・リー

シュール・リーとは、フランスのロワール地方で古くから採用されてきた製法で、発酵終了後に発生したオリを取り除かずにそのままにしておく方法のこと。この製法で造られたワインは香りに複雑味が増し、旨みに深みや幅が生まれるのが特徴です。

本製品は山梨県産の甲州を5ケ月間、オリと一緒に熟成させています。ピーチやマンゴーなどの複雑な香りが感じられ、果実の旨みが詰まったコクが魅力の山梨ワイン。同銘柄のヴィンテージは、コンクールの受賞歴が多数ある実力派のワインなのでおすすめです。

まるき葡萄酒 まるき 甲州

まるき葡萄酒 まるき 甲州

あえてろ過を粗めにすることで、甲州の持つ清涼でエレガントな魅力を残す工夫をしている山梨ワインです。柑橘系の爽やかな香りとやわらかい酸味、すっきりとした口当たりが特徴のやや辛口に仕上げられています。

「日本酒に合うワイン」というコンセプトのとおり、焼き魚や寿司などのあっさりした和食をはじめ、筑前煮などの煮物にも好相性です。同銘柄のヴィンテージは日本ワインコンクールで、2015年以降毎年のように賞を受賞している実力派。甲州の魅力が存分に感じられる白ワインとしておすすめです。

マンズワイン 山梨 甲州

マンズワイン 山梨 甲州

マンズワインは日本のブドウによるワイン造りをモットーに、山梨・長野の両県で醸造を行うワイナリーです。キッコーマン株式会社の出資によって1962年に設立された勝沼ワイナリーは、山梨県内で最大級の規模を誇ります。

本製品は、山梨県内の高品質な甲州を厳選して造った山梨ワイン。甲州の控えめな酸味とフルーティーな香りが生かされ、甲州らしさがきわだっています。おだやかな辛口に仕上げられているため、シャープな風味やキレが苦手な方に最適。繊細で上品な味わいは、和食と合わせるのがおすすめです。

盛田甲州ワイナリー シャンモリ 山梨 甲州

盛田甲州ワイナリー シャンモリ 山梨 甲州

甲州を100%使用した山梨ワインです。甲州の特徴を生かして、すっきりと爽やかな味わいに仕上げられています。バランスがよく程よい余韻で食欲をそそる味わい。上品で繊細な和食に合わせるのに適しています。

日本ワインの愛好家から支持される名品ですが、2018ヴィンテージが「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2019」で金賞を獲得するなど、国際的にも高評価を獲得した銘柄です。

シャトー酒折 甲州セミスイート

シャトー酒折 甲州セミスイート

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県産甲州を100%使用した、やや甘口の山梨ワインです。白桃や熟したリンゴのような香りがあり、おだやかな甘みと柑橘系の清涼感がポイント。ベタっとした甘さではなく、酸味とのバランスのよいフレッシュですっきりとした味わいなので、食中酒としても料理の味を邪魔しません。

シャトー酒折は1991年創業の比較的新しいワイナリーですが、古くから洋酒の輸入販売を手掛けてきました。それまで築いてきた世界各国とのネットワークを利用して、ワイン醸造の技術に還元し、日々進化を続けています。本製品はスタイリッシュなラベルで、プレゼントやホームパーティーの手土産にもおすすめです。

勝沼酒造 アルガブランカ・クラレーザ

勝沼酒造 アルガブランカ・クラレーザ

アルガブランカは、日本固有の白ブドウ品種。本製品は、同ワイナリーを代表するフラッグシップブランドです。本製品は「シュール・リー」という製法を採用しています。オリと一緒に発酵させることで、酵母由来の風味や旨みをプラスされ、甲州に新たな一面をもたらしている名品。

ワインと合わせることが難しい味噌や醤油、ワサビとの相性がよいのがポイントです。軽快でシャープな酸が印象的な辛口で、繊細な味わいの和食とよく合います。シュール・リー製法のワインが好みのワイン通にもおすすめです。

丸藤葡萄酒 ルバイヤートシャルドネ「旧屋敷収穫」

丸藤葡萄酒 ルバイヤートシャルドネ「旧屋敷収穫」

明治10年に創業された丸藤葡萄酒は、勝沼でもっとも古いワイナリーのひとつです。本製品は、県産シャルドネを100%使用した山梨ワイン。オーク樽で発酵後、シュール・リー状態で7カ月間熟成させています。生産量が少なく、希少価値の高い製品です。

洋梨やパイナップルのような上品な香りが感じられ、樽由来のナッツやロースト香が余韻をひきしめます。白ブドウの女王、シャルドネの気品が存分に感じられる一本。コクがあるため、グラタンやクリームシチューのようなホワイトソース系の料理やチーズなどとの相性が抜群です。

山梨ワインのおすすめ銘柄|赤

サントリー 登美の丘ワイナリー 登美の丘

サントリー 登美の丘ワイナリー 登美の丘

登美の丘ワイナリーは、大手飲料メーカーであるサントリーが「登美の丘」と呼ばれる山梨県甲斐市の丘の上に造ったワイナリーです。「登美の丘」は代表銘柄のひとつで、同ワイナリーを代表する銘柄の「登美」に比べるとカジュアルな銘柄。とはいえ、ANAの国際線ファーストクラスで提供されるほどの高品質を誇ります。

本製品は、県産ブドウ5品種がブレンドされた山梨ワイン。メルローを中心にカベルネ・ソーヴィニヨンやマスカット・ベーリーAなどが使われています。エレガントな果実の香りとふくよかな味わいが魅力で、わずかにブレンドしたマスカット・ベーリーAの甘い香りがアクセント。酸味と渋みが調和した飲みやすい味わいで、万人受けしやすく、プレゼントにもおすすめです。

丸藤葡萄酒 プティ・ドメーヌ ルバイヤート

丸藤葡萄酒 プティ・ドメーヌ ルバイヤート

自社農園で栽培したメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした山梨ワインです。熟した果実の香りに木樽由来のロースト香が調和し、しっかりとした奥行きのある味わいが感じられます。

後味にビターチョコレートのような苦みの余韻が長く続くため、食後に単体でじっくり味わうのもおすすめです。「ルバイヤート」シリーズは、同ワイナリーのフラッグシップ製品。数量限定販売のため希少価値が高く、自分へのご褒美ワインや大切な方へのプレゼントにも最適です。

中央葡萄酒 ヤマナシ ド グレイス

中央葡萄酒 ヤマナシ ド グレイス

茅ヶ岳山麓で収穫されたマスカット・ベーリーAとカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、数種類のブドウをブレンドした山梨ワインです。品種の特徴を生かしてバランスのよい味わいに仕上げられており、オーク樽で熟成させることで、複雑な香りが絶妙に調和しています。

渋みがやわらかく、軽やかな印象で飲みやすいため、初心者にもおすすめ。豊かな果実味でコクもしっかり感じられます。

くらむぼん マスカット・ベーリーA

くらむぼん マスカット・ベーリーA

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くらむぼんというユニークな社名は、自然との共存をテーマにした宮沢賢治の童話に由来します。ラベルに描かれたデッサンのような雰囲気のイラストは、社名の由来である童話「やまなし」に登場する魚がモデルです。

本製品は熟成期間を短めにして果実味を重視した、マスカット・ベーリーA100%の山梨ワイン。ドライフルーツのような果実の香りに加え、樽由来のスモーキーな香りが感じられます。ほどよい渋みと酸味はトマトソースを使った料理との相性が抜群です。

サドヤ マスカットベーリーA樽貯蔵「紅」 RUBY

サドヤ マスカットベーリーA樽貯蔵「紅」 RUBY

鮮やかなルビー色が美しい、マスカットベーリーAを使用した山梨ワインです。フレンチオークの樽で熟成させることで、おだやかな印象をまとったワインに仕上がっています。酸味と渋みのバランスがよく、芯のある味わいが特徴。雑味のないクリアな余韻も魅力です。

同銘柄は、世界最大級のワインコンクールである「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」で、2016年にマスカットベーリーAを使用したワインとしては史上初めて銀賞を獲得するなど、高く評価されています。樽由来の香りが控えめなので飲みやすく、初心者にもおすすめです。

白百合醸造 ロリアン セラーマスター・ベーリーA

白百合醸造 ロリアン セラーマスター・ベーリーA

白百合醸造は「ロリアンワイン」という名前で親しまれている、昭和13年創業のファミリーワイナリーです。白ワインの「勝沼甲州」はマンガ「美味しんぼ」で和食に合うワインとして登場したことがあります。

本製品はマスカット・べーリーAの華やかな風味が特徴の山梨ワイン。軽い飲み心地で飲みやすいので、ワインの渋みが苦手な方や初心者にもおすすめです。鶏の照り焼きや魚の煮つけなど、濃い味の料理とよく合います。

麻屋葡萄酒 麻屋花鳥風月 花 ルージュ

麻屋葡萄酒 麻屋花鳥風月 花 ルージュ

麻屋葡萄酒は大正10年、勝沼に創業した老舗のワイナリー。上質な素材と風土を生かしたワイン造りにこだわりがあり、本製品は日本独自の風土に思いを寄せた「花鳥風月」シリーズの銘柄です。

花になぞらえた華やかな果実の香りと、濃い赤色が特徴。県産のマスカット・ベーリーAとアリカントを使用しています。アリカントは国内では栽培数が少ないですが、非常に濃い赤色が特徴で、色付けのためなどに使用される品種。色の濃さほど渋みは強くないので、飲みやすくおすすめです。

麻屋葡萄酒 麻屋花鳥風月 月 ノワール

麻屋葡萄酒 麻屋花鳥風月 月 ノワール

「花鳥風月」シリーズのうち、甲斐ノワールというブドウ品種を中心に造られた山梨ワインです。シリーズにはブドウ品種別に4種類の展開がありますが、本製品は洗練されていない素材そのものの素朴さが魅力。

甲斐ノワールとは、ブラック・クイーンにカベルネ・ソーヴィニヨンを交配した山梨県のオリジナルブドウ品種です。ハーブのようなスパイシーな香りと豊富な果実味、ほどよい酸味が調和しています。珍しいブドウ品種を使用した山梨ワインに挑戦したい方にもおすすめです。

中央葡萄酒 グレイス メルロ

中央葡萄酒 グレイス メルロ

日照時間日本一を誇る明野にある自社農園で栽培した、メルローを中心に造られる山梨ワインです。国内のコンクールで複数の賞を獲得するなど、高く評価されています。香りの奥行きが広く、プルーンのような果実味や黒コショウのようなスパイシーさ、ビターチョコのような苦みなどが複雑に絡み合います。

口当たりはまろやかですが、濃厚なコクと爽やかな酸味、しっかりした渋みが感じられるどっしりしたボディが特徴。洋風の煮込み料理や、和食の煮魚など、濃い味の料理にも負けない力強さが魅力です。

ルミエール 岩手ブラック

ルミエール 岩手ブラック

山梨県岩手地区で栽培された日本固有のブドウ種、ブラック・クイーンを使用した山梨ワインです。ブラック・クイーンはマスカット・ベーリーAとゴールデン・クイーンを交配して開発されたモノで、日本のオリジナル品種として注目を集めています。

豊かな酸味が特徴のブドウ品種ですが、樽熟成により酸味がまろやかに変化し、スパイシーな熟成香がプラスされた個性的な味わいが魅力。なめらかな渋みが感じられ、凝縮された果実味が力強い印象の辛口です。すき焼きなどの肉料理との相性が抜群で、深い紫色が美しく、見た目でも楽しめます。