渋みが穏やかで初心者の方でも親しみやすい「白ワイン」。辛口に甘口、果実の凝縮したコクのあるタイプに酸味の強いすっきり系などさまざまなスタイルの白ワインが展開されており、選ぶ銘柄によってワインと料理のマリアージュも多彩に広がります。

そこで今回は、白ワインのおすすめ銘柄を辛口と甘口に分けてご紹介。選ぶ際のポイントも詳しく解説します。ぜひ参考に、シーンを格上げする飲み心地のよい1本を見つけてみてください。

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白ワインとは?どんな料理と相性がいい?

白ワインとはブドウの果汁を用いて造られるワインのこと。白ブドウ品種だけでなく黒ブドウ品種も使用されますが、種と果皮を取り除いた果汁のみが発酵されるため、総じて淡いゴールドのクリアな液色に仕上がります。

また、ブドウの皮に多く含まれる渋み成分のタンニンが抽出されないので、口あたりがなめらかなのも白ワインの特徴。渋みのないすっきりとした味わいで、ワイン初心者の方でも親しみやすい銘柄が豊富に展開されています。

白ワインとのペアリングには、野菜や魚介類、鶏や豚などの白身肉を使った料理が好相性。なかでも、軽めの白ワインには柑橘類や酢などでさっぱり仕立てた料理が、コクのあるリッチな白ワインにはバターやクリームなどでしっかり味つけした料理がよく合います。

チーズケーキやフルーツタルトなどの甘酸っぱいスイーツに、甘口白ワインを合わせるのもおすすめ。ぜひ、白ワインと料理の豊かなマリアージュを楽しんでみてください。

白ワインの選び方

ブドウの品種で選ぶ

シャルドネ

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白ワインの王様とも女王とも称される「シャルドネ」。原産地はフランス・ブルゴーニュ地方ですが、環境への適応力が高く病気にも強いため、現在では世界中の主要なワイン産地で栽培されている人気かつ有名な白ワイン用ブドウ品種です。

品種そのものの個性は少ないものの、産地や気候などの違いにより多彩に表情を変えるのが特徴。寒い地域のシャルドネは酸味が強く柑橘系のさわやかな香りを放ち、あたたかい地域のシャルドネは果実味が濃く南国フルーツやナッツを感じる濃厚な香りを放ちます。

さらに、造り手の醸造技術なども色濃く反映されるため、仕上がるシャルドネワインはスタイルがさまざまでバラエティ豊か。飲み比べしながら好みの味わいを見つけていくのも粋な楽しみ方のひとつです。

ソーヴィニヨン・ブラン

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「ソーヴィニヨン・ブラン」は、シャルドネと並ぶ、世界的に人気の代表的な白ワイン用ブドウ品種です。主要産地はフランスのボルドー地方とロワール地方ですが、近年では、ニュージーランド・オーストラリア・チリなどのソーヴィニヨン・ブランも注目されています。

ソーヴィニヨン・ブランで造られた白ワインは、柑橘果実や青草、ハーブを想わせる清々しい香りが魅力。豊かな酸とミネラルに、フレッシュな果実味が重なるさわやかな味わいで、柑橘やハーブなどを添えた魚介料理などとよく合います。

とくに、軽めの白ワインを求めている方におすすめ。リフレッシュしたいシーンのお供にもぴったりです。

リースリング

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ドイツを代表する白ワイン用ブドウ品種「リースリング」。ドイルのモーゼルとラインガウが2大産地として知られ、ほかにもフランスのアルザス地方やオーストラリア、アメリカなどで盛んに栽培されています。

白い花や洋梨、蜂蜜などを連想させる上品な香りに、しっかりした酸味と引き締まった果実味が特徴。辛口から甘口まで幅広いスタイルの白ワインが造られているのも特徴で、いずれも高品質かつ高貴な味わいを堪能できます。

また、辛口と甘口で異なるマリアージュを楽しめるのも魅力のひとつ。辛口リースリングには白身魚や牡蠣などの魚介類を用いたシンプルな料理が合い、甘口リースリングは、デザートや豚肉料理とよく合います。

甲州

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山梨県を原産とする日本固有の白ワイン用ブドウ品種「甲州」。2010年に「OIV(国際ブドウ・ワイン機構)」に登録された国際的なブドウ品種でもあり、近年では、世界的に権威あるコンクールで受賞する高品質な甲州ワインが次々と生み出されています。

甲州は、和柑橘や梨、甘酒やみりんなど和を感じるアロマを放つのが特徴。味わいは醸造方法によっても変わりますが、「シュール・リー」製法で造られる辛口タイプが現在の主流で、軽やかな酸とすっきりした後味を堪能できます。

総じて繊細な味わいの甲州ワインは、合わせる料理も素材の味を生かしたシンプルな和食が好相性。日々の食卓で気軽に楽しめる白ワインを求めている方などにもおすすめです。

味わいで選ぶ

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白ワインとひと口に言っても、辛口に甘口、果実が凝縮したリッチなタイプに酸味の強いすっきり系にと銘柄によって味わいが異なります。白ワインをより深く楽しむための重要な要素なので、選ぶ際には味わいにも注目してシーンや料理に合うモノを選びましょう。

白ワインを食中酒として飲むなら、ドライなのどごしとさわやかな風味が広がる辛口白ワインに注目。なかでも、軽めの白ワインはカルパッチョなどのさっぱりとした料理と、重めの白ワインはクリームパスタやムニエルなどの濃厚な料理と好相性です。

食後酒として甘いデザートとペアリングするなら、甘口白ワインがおすすめ。途中で発酵を止めたり、糖度の高いブドウを用いたりなどの製法でブドウの糖分を多く残しているのが特徴で、ドライフルーツなどを想わせるフルーティな香味を楽しめます。

産地で選ぶ

フランス・イタリアなどの「旧世界」

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「旧世界(オールドワールド)」とは、紀元前からワイン造りを行ってきた、フランス・イタリア・スペイン・ドイツなどのヨーロッパを中心とするワイン生産国のことです。

旧世界の白ワインは、各国独自のワイン法やEUの規制のもと、伝統的な製法と技術を守って造られているのが特徴。生産地のテロワールや食文化がワインの味わいに色濃く反映されており、その土地の料理と合わせると豊かなマリアージュも広がります。

とくに、旧世界の白ワインは、食事と合わせてまったりと楽しめる上品かつ上質な白ワインを求めている方におすすめ。世界最高峰の白ワインを謳う「モンラッシェ」などの高級銘柄も多く揃っているので、贈答用にも適しています。

チリ・アメリカ・南アフリカなどの「新世界」

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「新世界」は、ワイン造りの歴史が浅く、おもに第2次世界大戦以降本格的に台頭してきたワイン生産国のこと。ニューワールドとも呼ばれており、チリ・アメリカ・南アフリカ・アルゼンチン・ニュージーランド・日本などが代表国として知られています。

新世界では、伝統に縛られない自由な発想と技術を取り入れた白ワイン造りが盛ん。ブドウの品種や製法に細かなルールも定められていないため、産地や造り手によりバラエティ豊かな白ワインが生み出されています。

また、新世界のなかでも温暖な気候の生産国で造られた白ワインは、比較的アルコール度数が高く果実味の凝縮した銘柄が多いのも特徴。さまざまな白ワインを味わってみたい方やコクのある白ワインを好む方などは、新世界の白ワインに注目してみてください。

アルコール度数をチェック

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白ワインを選ぶ際には、アルコール度数にも注目です。厚生労働省によるとワインのアルコール度数は12%程度とされていますが、低いモノで5%前後、高いモノで15%超えと幅があるので、必ず製品説明欄などで銘柄ごとの度数を確認しておきましょう。

基本的にワインのアルコール度数は、ブドウの糖度によって決まるのが特徴。ワインの醸造過程で、酵母がブドウの糖分をアルコールと二酸化炭素に変えるため、糖度の高いブドウで造ったワインほどアルコール度数が高く仕上がる傾向があります。

なお、アルコール発酵を途中で止めてブドウの糖度を残している甘口白ワインは、辛口白ワインと比べてアルコール度数の低い銘柄が豊富。そのため、白ワインを飲みなれていない方やお酒に弱い方などは、甘口白ワインから飲みはじめるのがおすすめです。

白ワインのおすすめ|辛口

ドメーヌ・ルフレーヴ(DOMAINE LEFLAIVE) ピュリニー・モンラッシェ 2022

ドメーヌ・ルフレーヴ(DOMAINE LEFLAIVE) ピュリニー・モンラッシェ 2022

ピュリニー・モンラッシェの名門「ドメーヌ・ルフレーヴ」が造るフランス産の白ワイン。ピュリニー・モンラッシェとは、世界最高峰の白ワインを生み出す産地のひとつで、本銘柄はピュリニー・モンラッシェ7区画のシャルドネをブレンドした贅沢な1本です。

レモンや洋梨の華やかな果実香に、白い花とハーブ、かすかなスパイスが次々と重なる複雑なアロマが好印象。口に含めば、白桃を想わせる凝縮した果実味ときれいな酸味がバランスよく溶け合い、なめらかかつ上品に広がります。

全体をきれいに引き締める整ったミネラル感と、後口に続くエレガントな余韻も魅力的。若いうちからおいしく楽しめるうえ、さらなる長期熟成も可能な高級銘柄なので、大切な方へのプレゼントなどにもおすすめです。

パスカル・ジョリヴェ(PASCAL JOLIVET) ソーヴィニヨン・ブラン・アティテュード 2023

パスカル・ジョリヴェ(PASCAL JOLIVET) ソーヴィニヨン・ブラン・アティテュード 2023

シーンを選びにくく楽しみやすい万能な白ワイン。フランス・ロワールの自然派ワイナリー「パスカル・ジョリヴェ」が、ソーヴィニヨン・ブラン100%で仕込むこだわりの1本です。

グラスを彩るレモンイエローの美しい液色に、鼻腔をくすぐる柑橘類・青リンゴ・キウイ・ハーブのさわやかなアロマが魅力的。ひと口飲めば、柑橘系のフレッシュな果実味が口中を豊かに満たし、伸びやかな酸とやわらかなミネラルが優雅な余韻を残します。

飲み心地のよいナチュラルな味わいは、単体飲みにも、食前酒や食中酒として料理と一緒に堪能するのもおすすめ。ペアリングするなら、山羊のチーズやシンプルなシーフード料理、洋食のほか天ぷらやお寿司などの和食もよく合います。

ドメーヌ・リュシアン・クロシェ(Domaine Lucien CROCHET) サンセール レ カルケール 2021

ドメーヌ・リュシアン・クロシェ(Domaine Lucien CROCHET) サンセール レ カルケール 2021

フランス・ロワール地方にあるソーヴィニヨン・ブランの銘醸地、サンセールの白ワインです。ブドウ品種には、丁寧に手摘みした選りすぐりのソーヴィニヨン・ブランを100%使用。伝統製法と近代的な設備を掛け合わせて仕込まれる上質な1本です。

グラスに注ぐとあらわれるのは、美しいゴールドの液色に、柑橘系のアロマと白い花やハーブの清々しい香り。さわやかなアタックから、青リンゴのような華やかな果実味と溌剌とした酸味が広がり、後口にはグレープフルーツを連想させるほろ苦い余韻を感じられます。

バランスのよい味わいで比較的飲みやすいため、辛口白ワインの入門編にもぴったり。食事と一緒に楽しむなら、魚介のソテーやムニエル、シンプルな白身肉のローストなどがおすすめです。

シュロス・フォルラーツ(SCHLOSS VOLLRADS) ラインガウ リースリング・フォルラーツ 2023

シュロス・フォルラーツ(SCHLOSS VOLLRADS) ラインガウ リースリング・フォルラーツ 2023

リースリングの繊細な風味を丁寧に引き出した、ドイツ・ラインガウの辛口白ワイン。柑橘果実やリンゴを想わせる華やかなアロマと、透明感のあるやさしい飲み口を堪能できる、白ワイン初心者の方にもワイン通の方にもおすすめの1本です。

口中を満たす瑞々しい酸味とピュアな果実味に、余韻まで続く、白桃や洋梨の香りと引き締まったミネラル感も魅力。清らかな味わいは、お刺身・焼き魚・天ぷらなどの和食、柑橘系のソースを使った鶏肉料理などと合わせるとさわやかなマリアージュを奏でます。

造り手は、ドイツ・ラインガウで800年以上続く「シュロス・フォルラーツ」。辛口から甘口まで多彩なスタイルのワインを生み出すリースリングの名門で、手がけた銘柄は星付きレストランやホテルなどでも採用され高い評価を獲得しています。

トーレス(TORRES) ヴィーニャ・エスメラルダ

トーレス(TORRES) ヴィーニャ・エスメラルダ

世界的に高く評価されているスペインのトップワイナリーのひとつ「トーレス」が手がける白ワイン。「ヴィーニャ・エスメラルダ(エメラルドのワイン)」の銘柄名通り、エメラルドグリーンの地中海をイメージして造られた、アロマティックに香る1本です。

鼻腔を豊かにくすぐるのは、トロピカルフルーツとオレンジの花が織りなす甘美なアロマ。ひと口飲めば、ほのかな甘みをまとうフレッシュな果実味があふれ、シャープな酸が全体を引き締めながら柑橘系のさわやかな余韻を残します。

ペアリングには、魚介のカルパッチョなど、さっぱりとした料理が好相性。フルーティで飲みやすく、さらにスクリューキャップで開栓しやすいので、ワイン初心者の方の入門編にもバーベキュー・キャンプ・お花見などといった行楽シーンのお供にもおすすめです。

シレーニ・エステーツ(SILENI ESTATES) セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン 2023

シレーニ・エステーツ(SILENI ESTATES) セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン 2023

ニュージーランド最大のワイン産地であり、ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地としても知られる、マールボロ産の白ワイン。果実味と酸味がバランスよく溶け合うフードフレンドリーなワインで、日々の食事のお供におすすめの1本です。

グラスから漂うのは、パッションフルーツ・メロン・白桃を想わせる上品な果実香と、レモンタイムのハーバルな香り。フレッシュな酸味によって引き立つ果実味が口中でジューシーにあふれ、徐々にあらわれるドライな風味が後口をさっぱりと引き締めます。

柑橘果実を感じる飲み口は、チーズやサラダ、天ぷら・お刺身・焼き魚などの和食とも好相性。飲みやすく比較的価格も安いため、ソーヴィニヨン・ブランの白ワインを試してみたい方やコスパのよいデイリーワインを求めている方などにもぴったりです。

ボデガ・ノートン(BODEGA NORTON) レゼルヴァ・シャルドネ 2023

ボデガ・ノートン(BODEGA NORTON) レゼルヴァ・シャルドネ 2023

凝縮感のあるリッチなテイストを堪能できるアルゼンチン産の白ワイン。アルゼンチンの標高と土壌の異なる2つの畑で育ったシャルドネを巧みにブレンドし、フレンチオーク樽での熟成と瓶内熟成を経て仕上げられた上質なシャルドネワインです。

鼻を近づけると広がる、白い花や柑橘果実のフレッシュな香りと、バニラのようなほのかに甘い樽香が印象的。口に含めば、グレープフルーツや洋梨にハーブがアクセントを添える、奥行きのある味わいを感じられます。

造り手は、クリスタルガラスで有名なスワロフスキー社が所有するワイナリーで、世界60ヵ国以上で親しまれているアルゼンチンの実力派「ボデガ・ノートン」。手がけるワインはいずれもハイクオリティでコスパがよく、はじめての白ワインにもおすすめです。

コノスル(Cono Sur) オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン

コノスル(Cono Sur) オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン

チリを代表するワインブランド「コノスル」が手がける白ワインです。ブドウ品種には、世界最大規模のオーガニック認証機関「エコサート」の認定を受けた有機栽培のソーヴィニヨン・ブランを使用。テロワールとブドウ本来の旨味が詰まった滋味深い1本です。

さわやかに香り立つのは、ライムやグレープフルーツなどの柑橘香と、白い花や白桃を想わせる華やかなニュアンス。溌溂とした酸味と柑橘系の果実味が織りなすすっきりとした味わいで、後口には豊かなミネラルも感じられます。

ペアリングするなら、マリネやサラダなどのさっぱりとした料理、または焼き鳥などの香ばしくてジューシーな肉料理がおすすめ。飲むたびにワインの酸味が口中をさっぱりとさせるため、互いのおいしさが引き立ち、料理もワインも進みます。

中央葡萄酒(GRACE WINE) グリド甲州

中央葡萄酒(GRACE WINE) グリド甲州

甲州ブドウの旨味が引き立つ飲み心地のよい日本産の白ワインです。造り手は、甲州の魅力を世界に知らしめた山梨県の名門「中央葡萄酒」。国内外の品評会で数多くの受賞歴がある実力派で、ワイン好きの方へのプレゼントや手みやげなどにもおすすめの1本です。

白桃・洋梨・オレンジなどの上品な果実香と、ほのかに感じる白檀・ジャスミン・白コショウ・クローヴなどの甘くスパイシーな香りが特徴。舌のうえで転がせば、フレッシュな酸味ときれいな果実味が溶け合いやわらかく広がります。

口中をすっきりと引き締める、フィニッシュのドライな風味も魅力のひとつ。天ぷらやお刺身などのシンプルな和食に、クリームコロッケなどのこってりとした洋食にと、さまざまな料理に合わせて楽しめます。

ブレッド&バターワイナリー(BREAD&BUTTER WINERY) ブレッド&バター・シャルドネ 2023

ブレッド&バターワイナリー(BREAD&BUTTER WINERY) ブレッド&バター・シャルドネ 2023

飲みごたえのある白ワインを好む方におすすめの銘柄です。造り手は、2013年に設立されたアメリカ・カリフォルニアの新星「ブレッド&バターワイナリー」。過去に、アメリカ大統領主催のランチミーティングにも採用されている実力派の1本です。

カリフォルニア産シャルドネを100%使用したリッチな風味が特徴。グラスからはバニラビーンズ・アーモンド・トロピカルフルーツの濃密な香りが漂い、口に含めば、豊かな果実味に穏やかな酸とやわらかなミネラルが重なってクリーミーに広がります。

飲み込んだあとに長く続く、バニラとトーストの甘く香ばしい余韻も魅力的。コクのある濃厚な味わいを、ぜひ、白身魚のバターソテーやクリームパスタなどのとろりとなめらかな料理に合わせて楽しんでみてください。

白ワインのおすすめ|甘口

シャトー・ディケム(Chateau d’Yquem) シャトー・ディケム 2021

シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem) シャトー・ディケム 2021

フランス・ソーテルヌの格付けで特別第1級に唯一ランクされている「シャトー・ディケム」の白ワイン。貴腐菌が付着した貴腐ブドウで造る極甘口の貴腐ワインで、本銘柄は、1本の樹からグラス1杯程度しか造れないとされる貴腐ワイン最高峰を謳う逸品です。

2021年のヴィンテージは、アプリコット・マンゴー・ドライフルーツが織りなす甘美なアロマに、あとから重なるキャラメルのような甘く香ばしい香りが魅力。ひと口飲めば、濃密な果実味とさわやかな酸味が豊かに膨らみ、長く優雅な余韻へと続いていきます。

とくに、特別な日に飲むとっておきの白ワインや、大切な方へ贈るプレゼント用の高級白ワインを求めている方などにおすすめ。長期熟成のポテンシャルも備えています。

シャトー・リューセック(Chateau Rieussec) カルム・ド・リューセック

シャトー・リューセック(Chateau Rieussec) カルム・ド・リューセック

入門編にもぴったりのアロマティックな白ワイン。ソーテルヌの格付け第1級「シャトー・リューセック」がセミヨンとソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルの3品種を使用し、最上級ラインのファーストラベルと同様に仕込んだセカンドラベルの貴腐ワインです。

約12ヶ月じっくりと熟成されており、仕上がる白ワインは、アプリコットと白い花にハーブのニュアンスが溶け込む繊細な香りを放つのが特徴。口に含めば、蜂蜜のような上品な甘みときれいな酸味がバランスよく層をなす、奥行きのある味わいを堪能できます。

アルコール度数が5%と控えめなので、白ワイン初心者の方やお酒に弱い方などにもおすすめ。アペリティフとしてブルーチーズやフォアグラ、食後酒としてフルーツケーキやバニラアイスなどと合わせるほか、シンプルに単体飲みでもおいしく楽しめます。

ヴァイングート・ドクター・ローゼン(Weingut Dr. Loosen) ベーレンアウスレーゼ リースリング 2018

ヴァイングート・ドクター・ローゼン(Weingut Dr. Loosen) ベーレンアウスレーゼ リースリング 2018

ドイツのリースリング銘醸地、モーゼル地方の極甘口白ワイン。187mlの小ぶりなサイズと、円筒形のギフトボックスに入った気品のあるパッケージで、甘口ワイン好きの方やお世話になっている方などへのちょっとしたプレゼントにもおすすめの1本です。

なめらかな口当たりと、アルコール度数7%の程よい酔い心地も魅力のひとつ。ひと口飲めば、蜂蜜の上品な甘みにきれいな酸味がやさしく重なる、複層的でエレガントな味わいを楽しめます。

造り手は、200年以上続くモーゼルの老舗ワイナリー「ドクター・ローゼン」。現当主のアーネスト・ローゼン氏は、ドイツのリースリングを世界に広めたモーゼルのトップ生産者としても知られており、話題性も十分です。

シュタッフェルター・ホフ(STAFFELTER HOF) クナックアルシュ・リースリング・リープリッヒ 2022

シュタッフェルター・ホフ(STAFFELTER HOF) クナックアルシュ・リースリング・リープリッヒ 2022

862年に創業されたドイツ最古のワイナリーのひとつ「シュタッフェルター・ホフ」の甘口白ワイン。モーゼル地方でオーガニック栽培されたリースリングを丁寧に手摘みし、低温でゆっくりと発酵してまろやかな甘みを引き出した飲みやすい1本です。

グラスからあふれる、桃・洋梨・マンゴーなどの甘美でフルーティなアロマが魅力。口中ではメロンやリンゴを想わせるジューシーな甘酸っぱさと美しいミネラルがバランスよく溶け合い、後口にグレープフルーツのようなほろ苦さを感じるさわやかな余韻を残します。

フードペアリングには、エビチリや麻婆豆腐などのスパイシーなエスニック料理に、チーズや卵を用いた地中海料理などが好相性。アルコール度数が8.5%と控えめなので、気軽に楽しめる白ワインを求めている場合にもおすすめです。

マッソリーノ(MASSOLINO) モスカート・ダスティ 2024

マッソリーノ(MASSOLINO) モスカート・ダスティ 2024

モスカート種で醸すイタリア生まれの白ワイン。モスカートはイタリアでのマスカットの呼び名で、「モスカート・ダスティ」とは、ピエモンテ州のモスカートを100%用いた微発泡性の甘口スパークリングです。

グラスの底から立ち上がる繊細な泡立ちと、麦わら色に輝く美しい液色が魅力的。舌のうえでゆっくりと転がせば、白桃・マスカット・アプリコット・白い花などが織りなす優雅なアロマとともに、やさしい甘みとフレッシュな酸味が口中を優美に満たします。

さわやかかつフルーティな味わいは、フレッシュなフルーツや甘いデザートのお供におすすめ。アペリティフに香辛料を効かせたスパイシーなチーズなどと合わせても、豊かなマリアージュを奏でます。

ボデガス・オレムス(BODEGAS OREMUS) トカイ アスー 5プットニョシュ

ボデガス・オレムス(BODEGAS OREMUS) トカイ アスー 5プットニョシュ

スペインの名門ベガ・シシリアがハンガリーに所有するワイナリー「ボデガス・オレムス」の極甘口白ワイン。「トカイ アスー」は、フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並ぶ世界3大貴腐ワインのひとつです。

グラスでツヤめく琥珀の美しい液色と、黄桃・レモン・ドライアプリコットなどの果実香にキャラメル・蜂蜜・ショウガなどが重なる複雑なアロマが印象的。とろけるような口あたりで、果実のふくよかな甘みと酸味が織りなす官能的な味わいを堪能できます。

なお、「プットニョシュ」とは貴腐ブドウの単位(1プットニョシュ=約26kg)を表す用語で、数字が大きいほど糖度が高いことを意味し価格も上がるのが特徴。本銘柄は、貴腐ブドウの果粒を5プットニョシュ加えた高級ワインなので贈答用にもおすすめです。

クラッハー(KRACHER) トロッケンベーレンアウスレーゼ

クラッハー(KRACHER) トロッケンベーレンアウスレーゼ

甘口ワインの名手として有名なオーストリアの名門「クラッハー」が造る白ワイン。フレッシュさと凝縮感をバランスよく引き出すため、あえて複数のヴィンテージをブレンドしノンヴィンテージで仕立てた、今すぐにでも楽しめる味わい豊かな貴腐ワインです。

アプリコットや蜂蜜、桃のコンポートなどを連想させる、ふくよかでコクのあるアロマが特徴。口中には、甘く濃密な果実味がクリーミーに広がり、次第にきれいな酸味をまといながらすっきりとしたフィニッシュへと続いていきます。

187mlのミニボトル入りなので、極甘口白ワインを試してみたい場合や、プチギフト用の白ワインを求めている場合などにもおすすめ。濃厚な風味のブルーチーズ、またはとろりと甘いデザートなどと一緒に飲めば、至福のマリアージュを堪能できます。

イニスキリン(INNISKILLIN) イニスキリン アイスワイン・ゴールド・ヴィダル 2019

イニスキリン(INNISKILLIN) イニスキリン アイスワイン・ゴールド・ヴィダル 2019

カナダの定番白ブドウ品種ヴィダルを100%用いた、カナダ産の白ワイン「アイスワイン・ゴールド・ヴィダル」。アイスワインとは、樹上で自然凍結したブドウを凍ったまま圧搾して造る、希少かつ高級な甘口デザートワインです。

飲用シーンを優雅に格上げする、深くツヤめくゴールドの液色に、熟した桃・アプリコット・トロピカルフルーツの濃密な香りが好印象。口に含めば、ふくよかで凝縮した果実の甘みを豊かに感じられ、中盤からは口中を引き締めるフレッシュな酸味も堪能できます。

合わせる料理やおつまみは、ブルーチーズやドライフルーツ、フォアグラのソテーなどがおすすめ。食後にクレームブリュレなどのとろりと甘いデザートと合わせてもおいしく楽しめます。

インドミタ(INDOMITA) インドミタ レイト・ハーベスト

インドミタ(INDOMITA) インドミタ レイト・ハーベスト

比較的お手頃価格でチャレンジしやすい、入門編にぴったりのチリ産白ワイン。2001年に設立されたチリの新星ワイナリー「インドミタ」が、寒冷な気候のカサブランカヴァレーで育った遅摘みブドウで仕立てる甘口デザートワインです。

ひと口飲むと広がるのは、蜂蜜や白桃、ホワイトティーやライチなどが溶け合う甘く上品なアロマ。濃厚かつボリューミーな果実の甘みをきれいな酸味が程よく引き締めるバランスのよい味わいで、飲み飽きしにくいのもうれしいポイントです。

飲みごろ温度は、冷やしすぎない12℃程度。ブルーチーズやブリーチーズなど、クリーミーで風味豊かなおつまみとのペアリングも楽しめますが、単体飲みで本来の香味をまったりと味わうのもおすすめです。

蒼龍葡萄酒(Soryu wine) フリージングワイン 白

蒼龍葡萄酒(Soryu wine) フリージングワイン 白

日本ワインの銘醸地、山梨県勝沼にある老舗ワイナリー「蒼龍葡萄酒」が、山梨県産の甲州ブドウで造る甘口白ワイン。甲州の果汁を凍結して糖度と果実味を凝縮させ、さらに無補糖でじっくりと発酵させたこだわりのデザートワインです。

鼻腔をくすぐる蜂蜜やレモンマーマレードの甘くさわやかな香りに、舌のうえへなめらかに広がる、蜂蜜とドライフルーツのような濃厚な甘みが魅力的。フィニッシュには、甲州本来の繊細な酸味があらわれ長い余韻を残します。

お気に入りのおつまみやデザートと合わせて、食前酒や食後酒として楽しむのがおすすめ。飲み方は、5~8℃程度にしっかりと冷やしたストレート、または氷を入れたロックスタイルでも、コクのある甘みをさわやかに満喫できます。