工事不要で高速インターネットが楽しめるモバイル回線「WiMAX」。テレビCMや街頭広告などで目にする機会が増え、認知も進んでいます。一方で、「サービス内容を深く理解できていない」「どのプロバイダを選べばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、WiMAXの人気プロバイダとルーターのおすすめ機種をご紹介。初心者向けの選び方についても解説するので、参考にしてみてください。

WiMAXとは?

WiMAXは、3GやLTEなどと同じネットワーク通信における高速規格のひとつです。国内では、KDDIの子会社であるUQコミュニケーションズが2009年から「UQ WiMAX」として提供を開始。2015年には、WiMAX 2.1規格を用いた現行サービス「WiMAX 2+」が登場しました。

光回線と比較して、月々の利用料金を抑えられるのが特徴。また、通信容量が無制限であるのに加え、工事不要で使えるのも魅力です。使用するデータ通信端末は、自宅設置用の据え置き型ホームルーターと持ち運び可能なモバイルルーターの2種類から選べます。

WiMAX 2+は、下り最大558Mbpsの高速通信を実現。さらに、auの4G LTEを併用する「ハイスピードプラスエリア」も利用でき、機種やエリアによっては最大1.2Gbps(理論値)のデータ通信も可能です。固定回線と比べて通信性能の安定感はやや劣りますが、電波環境がよければ快適に使用できます。
  

プロバイダ経由で契約するメリット

WiMAXには、通信回線を借りてサービスを提供する事業者「MVNO」が存在します。既存プロバイダの多くがMVNOに参入しており、「GMOとくとくBB WiMAX 2+」「Broad WiMAX」「BIGLOBE WiMAX 2+」「So-net モバイル WiMAX 2+」などのサービスがあります。

回線提供元である「UQ WiMAX」との差別化を図るため、「サービスによっては端末代金が安い」「高額キャッシュバックを受け取れる」など、独自の特典を提供しているのが特徴。自分の要望に合った事業者を選ぶことで、月額料金を抑えながら快適なWi-Fi環境を構築できます。

ただし、初期費用がかかるケースやカスタマーセンターの利用が有料の場合もあるため、事前に確認することが重要。さらに、解約手続きにある程度の日数を要するなど、さまざまな制約が課されることもあるため留意しておきましょう。

WiMAXの選び方

実質月額料金で選ぶ

WiMAXは、どのプロバイダで契約しても端末の種類や通信速度にそれほど差がありません。そのため、多くの方が料金面を基準にプロバイダを選びます。

WiMAXの月額料金は、利用月数に応じて段階的に増えていくのがメジャー。したがって、契約期間中に実際に支払う総額を利用月数で割った実質の月額料金で比較するのが重要です。

また、解約時の違約金は各社で異なります。キャンペーン内容が豪華なほど違約金が高くなる傾向にあるため、契約前に確認しておきましょう。

キャッシュバックの金額も要チェック

一見、月額料金が高いと感じるプロバイダでも、キャッシュバック金額を含めた実質の月額費用で比較するとお得な場合もあります。キャッシュバックの有無や還元額はプロバイダによって異なるため、月額料金と併せてチェックしましょう。

料金重視で選ぶ方にとって還元額が高いプロバイダは魅力的に見えますが、なかには受け取り対象の条件が厳しいケースもあるため注意が必要。複数のプロバイダを比較する際は、キャッシュバック金額だけでなく、対象条件も踏まえて検討するのが大切です。

プランで選ぶ

用途にあったプランを選ぶことが大切

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各プロバイダごとに名称が異なるWiMAXの料金プラン。主に、月間データ容量が無制限で使える「ギガ放題プラン」と月々7GBまで利用可能な「ライトプラン」の2種類に分けられます。

ギガ放題プランは、直近3日間で10GB以上のデータ量を使用すると混雑時間帯の通信速度が最大1Mbpsに制限されるものの、大容量利用できるため、WiMAX利用者の9割以上が契約する人気プランです。

月間のデータ量に上限が設定されているライトプランは、月額料金を安く抑えられるのがメリット。プロバイダによって異なりますが、ギガ放題プランより600~1,000円ほど低く設定されています。

メールの送受信やサイトの閲覧など、必要最低限の利用ができればよいという方におすすめ。用途や予算を考慮して、自分に合ったプランを選んでください。

ルーターを実質無料で購入できるプロバイダも

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WiMAX契約時にかかる初期費用は、主に「契約事務手数料」と「ルーター端末代金」のふたつ。特典などで免除される場合を除き、どのプロバイダで契約をしても契約事務手数料が通常3,300円(税込)かかります。

契約事務手数料は、基本的に初月の料金とあわせて請求されるため、1回目に支払う金額が割高になることは覚えておきましょう。

端末代金に関しては、通常20,000円前後で販売されていますが、キャンペーンの適用によって無料になるケースも多くあります。初期費用の負担を少なくしたい方は、端末が実質無料で手に入るプロバイダを選ぶのがおすすめです。

契約期間もチェック

主要プロバイダの契約期間は、基本的に3年または2年です。ほとんどの場合、契約期間が長いほど月額料金が安くなる傾向にあります。

契約期間中に解約すると、最大で20,900円(税込)の解約違約金が発生するのが一般的。なかには、1年以上利用すればいつでも無料解約できるプロバイダも存在しますが、他社と異なり端末代金がかかるため、実質月額料金が高くなるといったデメリットもあります。

月額料金が安かったりキャンペーン内容がお得だったりしても、高額な解約違約金を払えば結果的に損をすることもあるため、契約期間の縛りについても事前にチェックしましょう。

WiMAXのおすすめプロバイダ

GMOとくとくBB

運営実績20年以上のプロバイダ大手であるGMOが提供。端末代金が無料のうえ高額キャッシュバックを毎月行っており、数あるプロバイダのなかでも最安クラスの料金でWiMAXを利用できます。

月額4,689円(税込)の「ギガ放題プラン」と、月々3,969円(税込)で利用できる「7GBプラン」を展開。初回申し込み時にギガ放題プランを選択した場合、お試し期間の割引が適用され、端末発送から最大3ヶ月間は月額3,969円(税込)で利用できます。また、月単位で何度でもプラン変更が行えるのも魅力です。

ギガ放題プランを3年間利用した際の実質月額料金は4,631円(税込)ですが、高額キャッシュバックなどの特典が適用されることで、さらにお得に契約できる場合もあります。気になる方は、公式サイトをチェックしてみてください。

Broad WiMAX

多くのプロバイダが支払いをクレジットカードに限定するなか、「Broad WiMAX」は口座振替が可能。また、他社インターネット回線の違約金を負担するキャンペーンも行っており、乗り換えを検討している方にもおすすめのプロバイダです。

キャッシュバックの代わりに、一定期間の月額料金を大幅割引するサービスを展開。最大3ヶ月間、月間データ容量が制限なしで使える「ギガ放題プラン」が、7GBを上限とする「ライトプラン」と同じ月額2,998円(税込)で利用できるのに加え、24ヶ月目まで独自の割引が適用されます。

月間データ容量が制限なしで使える「ギガ放題プラン」を3年契約した際の実質月額料金は、4,470円(税込)と比較的リーズナブル。定期的に実施されるさまざまなキャンペーンを活用すれば、よりお得に契約できます。

また、違約金なしで他社回線に乗り換えできる「いつでも解約サポート」が利用できるのもポイント。割引制度が充実しており、WiMAXをお得に使える事業者です。

カシモWiMAX

2017年10月にサービスをスタートした「カシモWiMAX」。料金案内が明快でわかりやすく、初心者でも安心して使えるおすすめのプロバイダです。

キャッシュバックはありませんが、端末代金が無料なのに加え、契約から2ヶ月間は月額料金1,518円(税込)で「ギガ放題プラン」および「ライトプラン」を利用できます。さらに、2ヶ月目以降も独自の割引が適用され、3年間の実質月額料金は3,985円(税込)とコスパも良好です。

手続きが複雑で受け取り忘れが発生しやすいキャッシュバックが魅力のプロバイダと異なり、確実に安く利用できるのがメリット。また、プロバイダによっては高額になることもある初期費用を安く抑えられるため、気軽に使い始められます。

BIGLOBE WiMAX

契約期間の縛りが短い料金プラン「ギガ放題(1年)」を提供する「BIGLOBE WiMAX」。1年以上利用すればいつでも無料で解約できるのが魅力です。

ただし、ギガ放題プランを1年間使用した場合の実質月額料金は6,138円(税込)と他社に比べて高い点や、どの機種を選んでも端末代金として21,120円(税込)がかかるのがデメリット。実質月額料金の差はわずかではあるものの、最安値でWiMAXを利用したい方には適していません。

一方で、契約期間内の解約であっても違約金は1,100円(税込)のみと他社に比べて圧倒的に安く、短期間でもお得に使えるのが魅力。さらに、口座振替でのWiMAX契約に対応しているのもポイントです。また、サポート体制に関する口コミ評価が高く、初心者でも安心して利用できます。

So-net

老舗プロバイダとして有名なSo-netが提供しており、安心して使える「So-net モバイル WiMAX 2+」。最新機種を含む全ての端末代金が無料になるサービスを展開しており、高速インターネットが快適かつお得に利用できます。

月額5,366円(税込)でデータ容量を気にぜず使える料金プラン「Flat ツープラス ギガ放題」が人気。契約月の月額料金が0円になるのに加え、1年間は月々3,549円(税込)で利用できます。さらに、以降も独自の割引が適用されるため、3年契約時の実質月額料金は4,402円(税込)と比較的リーズナブル。いずれのプランも定期契約期間が設定されており、更新月以外に解約すると違約金がかかる点には留意しておきましょう。

ユーザーサポートのよさにも定評があり、初心者でも利用しやすいおすすめの事業者です。

DTI

光回線や格安SIMなどのサービスを提供するドリーム・トレイン・インターネットが運営。データ通信量が無制限の「ギガ放題プラン」と7GBまでの「モバイルプラン」を展開しており、ライフスタイルに合わせて選べます。

3年契約のギガ放題プランは、利用開始月から3ヶ月間は特別割引が適用される仕組みになっており、1〜2ヶ月目は0円、3ヶ月目は2,849円(税込)で利用できます。以降は月々4,136円(税込)で、実質月額料金は3,878円(税込)とリーズナブル。また、すべての端末代金が無料のため、初期費用を抑えられるのもメリットです。

一部プロバイダでは、最初の3年間は割引が適用されるものの、4年目以降は月額利用料が高額になるといったケースもあります。DTI WiMAXでは、ギガ放題プランは4ヶ月目以降、モバイルプランは1ヶ月目から月額利用料が変わらないのが魅力です。

WiMAX対応のおすすめルーター

日本電気(NEC) Speed Wi-Fi NEXT WX06

最大16台の端末を同時接続できるWiMAX対応のWi-Fiルーター。汎用性の高い2.4GHzと高速通信が可能な5GHzのどちらの周波数帯域も利用できるほか、定期的に周囲の電波環境を判断して端末ごとに自動で最適な接続先を選択する「バンドステアリング機能」を搭載しているのが特徴です。

サイズは111×62×13.3mm、本体重量は約127g。バッテリーの充電時間は約160分で、使用可能時間は最大約14時間となっています。接続は本製品のQRコードを読み込むだけなので、使い勝手も良好です。

また、3日間の「日次データ通信量」とハイスピードプラスエリアモードでの「月次データ通信量」を数字とグラフで同時に表示できるのもポイント。使用したデータ通信量を簡単に把握できるのも魅力です。

ファーウェイ(HUAWEI) Speed Wi-Fi NEXT W06

WiMAXに対応する端末のなかで、最大通信速度が一番速いモデル。従来モデル「W05」からスペックアップした製品で、下り最大速度867Mbps、USB Type-Cケーブルによる有線接続時は下り最大速度1.2Gbpsと、光回線並の高速通信に対応しているのが特徴です。

サイズは128×64×11.9mm、本体重量は約125g。バッテリーの充電時間は約140分で、使用可能時間はWiMAX 2+かつスマート設定時の連続通信で約9時間、同設定による連続待受は約800時間となっています。

本製品はWiMAX 2+通信のみの「ハイスピードモード」のほか、au 4G LTE通信対応の「ハイスピードプラスエリアモード」も利用可能。屋内外問わず快適に使えるWi-Fiルーターを探している方におすすめです。

日本電気(NEC) WiMAX HOME 02

コンパクト仕様のWiMAX対応ホームルーター。サイズは50×188×100mm、本体重量はは約218gでスマートに設置できるのが特徴です。送信パワーを上げる「WiMAXハイパワー」と高性能アンテナを搭載することにより、従来モデルよりも通信環境を改善。最大同時接続数はLANポートが1台、2.4GHzが10台、5GHzが10台の計21台となっています。

なお、専用アプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を活用すれば、スマホ経由でデータ通信量や電波状態を確認することが可能。また、電波レベルも簡単に把握できるので、最適な設置場所を探し出すのも容易です。

ファーウェイ(HUAWEI) Speed Wi-Fi HOME L02

WiMAXに対応するホームルータータイプのモデルです。サイズは93×178×93mmと部屋に置いても邪魔になりにくく、設置しやすいのがポイント。速度はハイスピードプラスエリアモードかつLANケーブル接続時という条件下であれば、下り最大1.0Gbps対応しています。

電源はACアダプタのみの対応の設置に制約がありますが、4本の高感度アンテナを4方向に配置することで360°全方位をカバー。さらに、Wi-Fi TXビームフォーミング搭載することによって、通信の安定化を図っています。