出張先のホテルで、Wi-Fi環境がないという不足の事態に陥った経験はありませんか? せっかく仕事を整理したり動画を見たりしたいのに、無線LANがないと、スマホをテザリングするなどして対応できますが、なにかと手間がかかります。

そんな時に便利なのが今回ご紹介する「ホテルルーター」。ホテルにあるネットケーブルを接続するだけで、無線LAN環境が整えられる優れものです。

そこで今回は、ホテルルーターのおすすめ製品4つをご紹介。これがあれば、もう出張先などで「Wi-Fiが繋げない!」 なんてこともなくなります。

ホテルルーターとは?

ホテルルーターとは、持ち運びできるサイズの無線LAN中継機のことです。主な用途としては、ホテルの客室などに備え付けられているネットケーブルに接続し、無線LAN環境を構築します。

ホテルルーターのメリット


ホテルルーターを使うことにはいくつかのメリットがあります。

有線LANしかない場合

ホテルにネットケーブルしかない場合は、スマホやタブレットは有線LANで接続できないため、スマホで動画などのコンテンツを見たいとなると、キャリアごとのデータ通信を使わなければなりません。

ホテルルーターはそんなネットケーブルしかない環境をWi-Fi環境に変えてくれるため、もしネットケーブルしかない状況でネット環境を整えたい場合は、ぜひとも持っていきたい1品です。

複数デバイスの通信

最近では、ホテルのロビーや客室に無線LANがある場合が多くなりました。しかし、それには台数制限が掛かっていることがあります。この場合、「ノートパソコンを接続したら、それ以外のデバイスが繋げない」ということにもなりかねません。

そんな時に便利なのがホテルルーター。客室に用意されているネットケーブルと接続することで、無線LAN環境を構築できます。そのため、その先のデバイスは複数台接続することが可能です。

ホテルでスマホにノートパソコンにと、いろいろ繋ぎたいと考えている人は、1台持っていると大変便利です。ただし、ホテルによってはホテルルーターが使えない場合もあるため、宿泊前に使用環境をチェックしておきましょう。

通信環境が悪い場合

ホテルによっては、複数台の無線LAN中継機などを用意している場合もあります。ただ、アクセスポイントから離れた部屋の場合、通信速度が遅かったり、通信環境が悪かったりします。

そんなときでも役立つのがホテルルーターのメリット。部屋の中でも通信環境が比較的良い場所や部屋の有線と接続することにより、Wi-Fi環境が快適に使えます。

おすすめのホテルルーター

プラネックス(PLANEX) ホテル用 ちびファイ3 MZK-DP150N

使い勝手のよいホテルルーター「ちびファイ」シリーズ。従来のモデルは充電器を持ち運ぶ必要がありましたが、「ちびファイ3」は電源を内蔵型にしているため、その必要がありません。

手軽に持ち運ぶことができるメリットも健在。コンセントに挿し、ネットケーブルをつなげるだけで無線LAN環境が構築できてしまうため、出張先のホテルだけではなく旅行先などの施設でも使えて便利です。

さらに、面倒な端末ごとのWi-Fi設定を行わず、ちびファイ3のWAN設定変更のみですべてのデバイスが使える「WiFi-WiFi」モードも便利。無線LANの中継基地としても活躍します。

また、接続数が制限されているホテルでも、タブレットやスマホ、ノートパソコンなど、複数台に接続可能。使いやすさ・機能ともにおすすめのホテルルーターです。

バッファロー(BUFFALO) 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) ホテル用 WMR-433W

重量約19gという軽さが特長のホテルルーター。給電用のUSB充電器とネットケーブルが必要ですが、コンパクトさは秀逸です。

QRコードを読み込むだけでセットアップできる「QRsetup」機能を搭載。専用アプリを使用することにより、誰でも簡単にWi-Fi環境を構築できます。

また、このホテルルーターは、高速Wi-Fi規格「11ac」になっており、快適な通信が可能。従来の11nと比べても、最大約11.5倍の速さで通信することができます。

YouTubeなどの動画コンテンツでもサクサクと楽しむことができるので、ホテルの中でもサクサクと動作するホテルルーターをお探しの方におすすめです。

エレコム(ELECOM) WiFiルーター ポータブル WRH-583BK2-S

有線LANポートが2つ搭載されているホテルルーター。スマホやタブレットはWi-Fi接続にして、パソコンは有線LANで接続、なんて使い方もできます。なお、有線接続の方が速度的には安定するため、動画などのコンテンツを楽しむ場合は有線接続がおすすめです。

「プライバシーセパレーター機能」という、複数人作業を行うときに、共有フォルダなどへのアクセスをブロックするセキュリティ機能も搭載されています。

中継機モードに切り替えることで無線LAN中継機としても使えるので、旅行先で使うのはもちろん、自宅でも使いたい方にもおすすめのホテルルーターです。

日本電気(NEC) AtermW300P

このホテルルーターの最大の特長は、何と言ってもコンパクトさ。大きさは名刺の半分ほどで、コンパクトすぎて失くしてしまうのではないかというサイズです。なお、ストラップホールがあるため、好みのアクセサリーを付けられます。

公衆無線LANとも接続できるため、出張の時だけではなく、プライベートでカフェに行くときや飲食店に行った時などにも使用可能。

セキュリティ対策も万全で、パソコンなどで重要なデータを扱うのに適した“AES”と、ゲーム機など手軽な使用向きの“WEP”の2つが同時に使えます。さらに、自分と他人とでSSIDを分けて使える「ネットワーク分離機能」も搭載されています。

ブリッジモードとして使用すると、有線LANと接続してWi-Fiを飛ばすモードに移行。有線・無線共に柔軟な対応ができるホテルルーターです。

2.4Ghzと5Ghzの違い

2.4Ghzと5Ghzは、無線の電波のことを意味しています。それぞれに特徴があり、これを使い分けることによってより快適なネットワーク環境を構築することができます。

2.4Ghzの特長

2.4Ghzの特長は、対応しているデバイスが多いことにあります。障害物にも強いため、5Ghzより遠くまで電波を飛ばすことが可能です。タブレットやスマホなどの接続はこちらがおすすめ。

デメリットは電波干渉を起こしやすいこと。電子レンジなどの家電製品も2.4Ghzの周波数を使っているため、となりの客室の影響を受けてしまう可能性もあります。もし、2.4Ghzで繋がりにくいと感じた場合は、5Ghzに切り替えるのも1つの手です。

5Ghzの特長

5Ghzの特長は、2.4Ghzの電波よりも高速通信が可能な点です。サクサクと動かしたい場合は、5Ghzに切り替えて使用するのがおすすめ。

デメリットは障害物に弱いところ。壁越しなどの電波に弱いため、使う場合はホテルルーターをなるべく近くに置くようにしましょう。

ホテルルーターの選び方


ホテルルーターを選ぶポイントは「周波数」「給電規格」「通信規格」の3つ。これらのポイントを押さえておけば、自分に1番合ったホテルルーターを選ぶことができます。

①周波数

通信環境に影響を及ぼす周波数。2.4Ghzと5Ghzに対応しているホテルルーターを選ぶのがおすすめです。上記でも説明しているように、お互いの周波数にメリット・デメリットが存在しています。

そのため、両者を切り替えられるタイプを選んでおくことと無難です。

②給電規格

給電規格は主に2種類で、USBケーブルによる給電タイプか、コンセントに直挿しするタイプです。

USBタイプは、ホテル問わず充電がなくなった場合には、パソコンやモバイルバッテリーなどで充電できます。したがって、万が一外出先で充電が切れた場合でも対応可能。USBタイプのホテルルーターは、ホテル外でも使いたい方におすすめです。

一方、コンセント直挿しタイプのホテルルーターは、ホテルや部屋内でしか使用しない方におすすめ。コンセントタイプの方が持ち物も少なく、荷物をコンパクトにすることができます。

いろいろ付属品があると、1つ忘れたら使えなかったりするものですが、コンセント直挿しタイプの場合はその心配がありません。

③通信規格

通信規格には「11a」や「11b」、「11ac」などさまざまあります。規格によって通信速度が異なるため、しっかりとチェックしておく必要があります。ポイントは、「IEEE 802.11」のあとの記号。これによって、2.4Ghzや5Ghzなどの周波数帯が変わってきます。

速度を重視するなら「IEEE 802.11ac」規格を選びましょう。他の周波数と比べても圧倒的に速いです。

ただし、実際に使用するデバイスがその規格に対応していなければ、圧倒的な速度も宝の持ち腐れ。ホテルルーターを購入するときは、自分が持っている端末がどの通信規格に対応しているのかをしっかりと確認しましょう。

海外でホテルルーターは使えるの?


海外でも有線LANのケーブルなどは基本的に同じですし、通信規格は国際規格のため、技術的には使える場合がほとんど。ただし、海外で日本製のホテルルーターを使う場合に問題なのは、製品性能よりも「法律」です。

日本でも「電波法」が定められており、日本製の製品は電波法に準拠して製品が作られています。そのため、滞在国でもそのような法律が定められている場合があり、知らないうちに法律を反している可能も。

ホテルでもWi-Fiが使えたり、有線LANケーブルが用意されていたりしますが、もしホテルルーターを使用する場合はその国の法律を調べてから使うようにしましょう。