オンラインゲームを本格的にプレイする際に気になるのが、通信速度やタイムラグ。ゲームをより快適に楽しみたい方には、一般的な家庭用ルーターよりも通信速度が速く、接続の機能を拡張できるゲーミングルーターがぴったりです。
そこで今回は、ゲーミングルーターの選び方とおすすめモデルをご紹介。購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
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ゲーミングルーターとは?
ゲーミングルーターは、オンラインゲームでの使用が考慮されていたり、ゲーム向けの機能を搭載していたりするのが特徴。従来のWi-Fiルーターとはさまざまな違いがあります。
オンラインゲームをプレイするにあたり重要となるのは、高速で安定性の高い通信環境。製品や価格帯によって差はありますが、ゲーミングルーターはその両方兼ね備えており、より快適にゲームをプレイ可能です。
外見にも大きな違いがあります。一般的なWi-Fiルーターと比較するとサイズがやや大きく、角度を調節できる複数のアンテナを備えたモノが多いのもポイント。そのほか、ゲームプレイをより快適にするメーカー独自の機能を採用したモデルも数多くラインナップされています。
ゲーミングルーターの選び方
CPUをチェック
CPUは、頭脳の役割を持ち、データ処理や部品同士の動きを管理する役割があります。CPUにはコアという処理作業の中核となる部分があり、コアの数値が大きいほど高性能になります。
近年は、1つのCPUに複数のコアを搭載しているマルチコアが主流です。たとえば、2つのコアを搭載しているデュアルコアや、4つのコアを搭載しているクアッドコアCPUなどが挙げられます。
ゲーミングルーターを選ぶときは、コア数の大きいモデルを選ぶことがおすすめ。コア数の大きいモデルを選ぶことで通信時のラグが少なくなり、快適にゲームをプレイできます。
最大通信速度をチェック
ゲーミングルーターを選ぶ際は、対応するWi-Fiの規格に加え、最大通信速度をチェック。最大通信速度が遅いと、オンラインゲームで通信が途切れたりラグが発生したりします。
最新のWi-Fi規格は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、1世代前はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)、2世代前はWi-Fi 4(IEEE 802.11n)。新しい規格ほど通信速度が速く、理論上はWi-Fi 6が9608MbpsでWi-Fi 5は6933Mbps、Wi-Fi 4が600Mbpsです。
同じ規格をサポートしていても、ルーターによって最大通信速度が異なる点に注意。製品を選ぶ際は、最大通信速度もしっかりチェックしておきましょう。なお、本来の性能を引き出すには、ルーターだけでなく、接続機器もWi-Fi規格に対応している必要があります。
通信速度を優先するゲーミングLANポートの有無
ゲーミングルーターに搭載されているゲーミングLANポートとは、ほかのポートよりも優先的に通信できるポートです。ゲーミングLANポートを使うと、ネット利用が集中しても通信が優先されるので、快適にオンラインゲームをプレイできます。
ゲーム以外にも、動画編集のようにデータ処理の多い作業をするときも役立ちます。ゲームに集中したい方は、ゲーミングLANポートを搭載しているモデルを選ぶのがおすすめです。
トライバンドに対応しているか
Wi-Fiの周波数は、主に2.4GHzと5GHzの2種類があります。2.4GHzと5GHzの合計2つの周波数帯に対応したゲーミングルーターは「デュアルバンド」。そして、2.4GHzと5GHz(W52・W53)、5GHz(W56)の合計3つの周波数帯に対応した無線LANの規格のことを「トライバンド」といいます。
トライバンドは利用する周波数帯を切り替えられるのが特徴。利用環境に適した周波数を選ぶことで電波干渉が起こりにくく、快適にインターネットを利用できます。
トライバンドを使うと、複数人でネット接続して回線が混み合うときでも、周波数帯を切り替えてつながりやすくできるのがメリットです。
Wi-Fi 6対応モデルがおすすめ
Wi-Fi 6は2019年に登場したWi-Fi規格のことで、最大通信速度9600Mbpsの高速通信ができます。前規格であるWI-Fi 5よりも約1.4倍速く、優先接続に匹敵する通信速度と安定性が魅力です。
周波数帯は2.4GHzと5GHz帯の双方に対応しており、利用シーンに合わせて切り替えられるのが特徴。バッテリー消費を抑えるTWTという技術を採用しているのもポイントです。
快適にオンラインゲームを楽しみたい方は、Wi-Fi 6対応のゲーミングルーターを選ぶのがおすすめです。
接続可能台数をチェック
接続可能台数とは、ゲーミングルーターに接続できる台数のこと。接続可能台数の上限を超えるとネットにつながらなくなったり、1台あたりの通信速度が遅くなったりします。
オンラインゲーム以外でもインターネット接続するデバイスが多い方は、接続可能台数の多いモデルを選ぶことがおすすめです。
2.4GHz・5GHzでの通信速度をチェック
ゲーミングルーターで利用する周波数帯は、大きく分けて2.4GHzと5GHzの2種類があります。通信速度は5GHzのほうが速く、対応しているWi-Fiの規格によって異なります。
ゲームをする部屋とゲーミングルーターの設置場所が離れている場合や、ゲーミングルーターとデバイスの間に壁がある場合など、ゲーミングルーターの利用環境によって5GHzよりも2.4GHzの方がつながりやすいこともあるので、双方の通信速度を事前にチェックしましょう。
接続範囲にも注目
ゲーミングルーターは、製品によって電波を飛ばせる接続範囲が異なります。ルーターとデバイスの距離が遠い場合や、家のさまざまな場所で利用したい場合、接続範囲の広いモデルを選ぶのがおすすめです。
なかには、Wi-Fiが家中に届くハイパワーアンテナを搭載しているモデルもあります。気になる方はチェックしてみてください。
ゲーミングルーターのおすすめメーカー
エイスース(ASUS)
エイスースは、PCやPCパーツ、スマホなどを取り扱うメーカーです。1989年に4人のエンジニアによって設立されました。最近では、スマホのZenFoneシリーズなどが人気です。
ゲーミング向けの製品も豊富に取り揃えており、ROGシリーズやTUF Gamingシリーズを展開しています。ゲーミングルーターに関しては、さまざまな機能を搭載した高性能モデルを数多くラインナップしているのが特徴です。
TP-Link
TP-Linkは、1996年に設立されたネットワーク製品などを取り扱うメーカーです。本社は中国の深センにあり、「最高のコストパフォーマンス」をテーマに製品の製造・販売を行っています。
ユーザーからの意見をしっかりと取り入れつつ、革新的な製品開発を推進。Wi-Fiルーターは、ゲーミングモデルを含む数多くの製品をラインナップしています。
ゲーミングルーターのおすすめモデル
エイスース(ASUS) WiFi ROG Rapture GT-AX6000
メーカー独自機能の「RangeBoost Plus」を採用しており、広範囲に電波を届けられるゲーミングルーター。高速通信を実現するWi-Fi 6に対応しているので、通信範囲と通信速度の双方に優れています。
4つのコアを配したクアッドコアを採用。高負荷時も優れたパフォーマンスを発揮します。独自の3段階ゲームアクセラレーションにより、ゲームデバイスの通信やパケットを優先できるのが魅力です。
最大通信速度は6000Mbpsで、遅延を気にすることなくゲームをプレイできます。ハイスペックなゲーミングルーターを選びたい方におすすめです。
エイスース(ASUS) 無線LANルーター RT-AX86U Pro
ゲーム通信を優先できるゲーミングルーター。ゲームの通信を優先させるゲーミングLANポートを使用してパソコンとつなげることで、ほかの端末の通信状況を気にせずゲームに集中できます。また、帯域の混雑時にゲーム通信を優先させる「ゲームブースト」の機能も搭載。他の端末を使用しながらゲームを快適に楽しめます。
スムーズな通信も強み。Wi-Fi 6に対応しており、最大5700Mbpsの高速通信が可能です。通信の効率を上げることで高スループットを実現しています。遅延や切断が起こりにくいので、通信状況を気にせずプレイに集中したい方におすすめです。
モバイルアプリでWi-Fiの管理ができるのもポイント。トラフィックアナライザー機能により、通信状況をリアルタイムで確認できます。また、接続が切れてしまった際のトラブル診断や、ゲスト用の暗号化キーの作成など、便利な機能が使えるのもメリットです。
エイスース(ASUS) WiFi TUF-AX4200
排気口やヒートシンクなどを搭載したゲーミングルーター。動作熱によるパフォーマンス低下を防ぎやすいのが魅力です。また、湿度テストやI/Oテストなどを経ているのも特徴。耐久性に優れたモデルがほしい方におすすめです。
エイスースのWi-Fiルーターを複数つなぎ合わせることで、家の広範囲にネットワークを構築できる「AiMesh」に対応しているのもポイント。部屋を移動しても快適な通信が行えるため便利です。また、2.5Gbpsの有線LANポートを搭載しているため、無線だけでなく有線でより安定した通信が行いたい方にも適しています。
スマホでゲームをする場合、「モバイルゲームモード」を専用のアプリから有効化することで、モバイルゲームの通信パケットを優先的に処理することが可能。ラグや遅延を低減できるため、FPSゲームなどをプレイする際に活躍します。
TP-Link Archer AX53
Amazon Alexaに対応しており、声を通して制御できるユニークなゲーミングルーター。独自セキュリティ機能の「HomeShield」により、安全な環境で利用できます。
Wi-Fi 6で導入されたTWT機能により、対応端末の消費電力を抑えられるのが特徴。OFDMA技術を採用しており、多くのデバイスと同時接続できるのも魅力です。
5GHzが最大2402Mbps、2.4GHzが最大574Mbpsの高速通信を実現。比較的安い値段で購入できるので、コスパのよいモデルを選びたい方にもおすすめです。
TP-Link Archer AX90
3種類の周波数帯を利用できるトライバンドに対応したゲーミングルーターです。利用環境に合わせて周波数帯を変更可能。安定した通信環境でゲームをプレイできるおすすめの製品です。
感度の高いハイゲインアンテナを8本搭載しており、広範囲でWI-Fiを利用できるのが特徴。家が広くて電波が届くか心配な方や、家庭用としての購入を考えている方におすすめです。
1つのCPUに4つのコアを搭載しているクアッドコアを採用。処理速度が速いので、複数端末で同時接続しても快適に利用できます。高性能なゲーミングルーターを選びたい方におすすめです。
TP-Link WiFi 7 Archer BE550
Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eよりも高速なWi-Fi 7に対応したルーター。アンテナを6本内蔵しているほか、信号を集中的に送り電波の届きにくい場所にあるデバイスと接続する「ビームフォーミング」に対応しているのが魅力です。アンテナが露出していないため、シンプルながらおしゃれ。デザイン性に優れたモデルがほしい方に向いています。
移動の際、適切な接続先を自動で選ぶ「EasyMesh」に対応しているのもポイント。部屋の移動時でも、EasyMesh対応の中継機などがあれば接続が途切れることなく通信できます。2.5Gbpsポートは、全部で5個搭載。ゲーミングPCはもちろん、そのほか複数の端末で高速な有線通信が可能です。
専用のスマホアプリ「Tether」もしくはWeb管理画面から、簡単にセットアップできるのもポイント。初心者でもラクに接続できるモデルがほしい方にもぴったりです。不適切なコンテンツをブロックしたり、インターネットの利用時間を制限したりすることもできるので、家族での利用にも役立ちます。
エレコム(ELECOM) Wi-Fi6 無線LANルーター WRC-X3000GS2A-B
離れた場所や障害物が多い場所でもつながりやすいゲーミングルーター。集中して電波を送信する「ビームフォーミングZ」機能を搭載しています。Wi-Fi 6に対応しており、通信速度と安定性に優れているのが特徴です。
回線混雑しにくいIPv6規格を採用しているので、複数のデバイスを接続しても快適に利用できるのが魅力。安定した通信環境でゲームをプレイできるおすすめの製品です。
エレコム(ELECOM) WRC-G01-W
通信が混雑したときにゲーム通信を優先する「らくらくQoS」機能を搭載したゲーミングルーター。優先したいデータは自由に設定できるので、ゲームに集中したいときや大事なWeb会議時など、シーンに合わせて使い分けられます。
回線混雑による影響が少ないIPv6に対応。ハイパワーアンテナも搭載しているので、安定した通信環境を作れるのが魅力です。
ゲーミングルーターから離れた距離でも安定して電波を届ける「ビームフォーミングZ」を採用。対応するスマホやiPhoneであれば、家中どこでも快適にインターネットを利用できます。
ゲーミングルーターのなかでも比較的安い値段で購入可能。複数台接続に強く、テレワークやオンライン学習にも活躍するおすすめのゲーミングルーターです。
エレコム(ELECOM) Wi-Fi 2.5ギガビットルーター WRC-X6000QSA-G
Wi-Fi 6に対応したルーターです。OFDMA技術を採用しており、複数のデバイスを接続するときに効率的な通信を実現できます。友人や家族など複数人がゲームする環境におすすめです。
「バンドステアリング機能」を備えているのも特徴。スマホやタブレットなどのデバイスをWi-Fiに接続する際、空いている帯域に自動で選択します。
2.5G対応のINTERNETポートを搭載しているのもポイント。高速通信ができ、4Kや8Kのストリーミングも行えます。
エレコム(ELECOM) Wi-Fi ギガビットルーター WRC-XE5400GS-G
強固なセキュリティが魅力のゲーミングルーター。端末間の通信分断機能を搭載した「セキュリティーWi-Fi」と、端末間の通信が可能な「ホームWi-Fi」の使い分けが可能です。家族のパソコンやスマホなどと通信を分断できるため、ほかの端末からゲーム用パソコンにウイルスが感染してしまうのを防げます。
Wi-Fi 6Eに対応しているのも強み。2.4GHzと5GHz帯に加え6GHz帯が利用できるので、快適な通信が可能です。電波干渉がほとんどなく、ゲーム中の通信速度の低下や接続切れが起こりにくいのがメリット。電波の良し悪しがパフォーマンスに影響しやすい、FPSなどのゲームをプレイする方におすすめです。
また、電波の混雑状況に応じて自動でつながりやすい帯域に誘導可能。6GHz・5GHz・2.4GHzの中から混雑の少ない帯域を選んで使用できるため、混雑による通信の低速化を防げます。
ネットギア(NETGEAR) AX5400 XR1000
Wi-Fi接続の最適化や遅延を軽減するゲーム用OS「DumaOS」を搭載したゲーミングルーター。接続容量が多いWi-Fi 6に対応しており、安定した高速通信を実現します。
接続中のデバイスを保護する「NETGEAR Armor」機能を搭載。安全性の高いゲーミングルーターを選びたい方にもおすすめです。
周波数帯域を制御できるQoSに対応しており、ゲームデバイスに優先順位をつけられるのが魅力。ゲームをより快適に楽しみたい方はチェックしてみてください。
バッファロー(BUFFALO) Wi-Fiルーター WXR-11000XE12
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3つの周波数帯に対応したトライバンドのゲーミングルーター。5GHzと2.4GHzに加え、高速なWi-Fi 6Eのみが接続できる6GHzの周波数帯を使えるのが強みです。電波干渉や回線の混雑を軽減できるので、高速かつ安定した通信が可能。通信速度が影響しやすいオンラインゲームも快適にプレイできます。
配置をカスタマイズできる外付けアンテナも魅力。3軸回転機構が採用された「トリプルバンドダイポールアンテナ」は、設置場所に応じてアンテナの角度を調節できます。狙った方向に効率よく電波を届けられるので、ルーターから離れた場所でゲームをプレイする方におすすめです。
また、複数の機器で広範囲をカバーする「EasyMesh」に対応しているのも特徴。つながりやすい電波を自動で選択するため、適した経路での通信が可能です。電波環境が変わって低速になっても自動で通信経路が切り替わるので、安心してゲームに集中できます。
エムエスアイ(MSI) RadiX AX6600 Wi-Fi 6 トライバンドゲーミングルーター GRAX66
約6000Mbpsの高速通信を実現しているゲーミングルーターです。ダウンロード・ストリーミング・ゲームなどをスムーズに行えるのが特徴。高い機能性を備えたモノを探している方におすすめです。
ヒートパイプ冷却機能を搭載しているのも嬉しいポイント。高負荷時でも安定した動作を維持しやすいのもメリットです。
アイ・オー・データ(IODATA) Wi-Fi 6対応 10Gルーター WN-DAX6000XR
オンラインゲームや動画のダウンロードがサクサク行える高性能なモデルです。インターネットポート、LANポートの両方が10Gbpsに対応しており、高速な通信を実現しているのが特徴。Wi-Fi 6もサポートし、会議などのビジネス用途でも活用できます。
また、機器との接続が簡単なのもポイント。WPS機能に対応しているデバイスであれば、本製品のWPSボタンを押すだけで連携ができます。細かい設定が必要なく、初心者の方にも使いやすいのがメリットです。ゲーミングルーターとしても、家庭用ルーターとしてもおすすめの1台なので、ぜひチェックしてみてください。