高速な通信を可能とする「10Gbps対応ルーター」。bpsとは1秒間にインターネットで送受信できるデータ量をあらわす単位で、10Gbpsの場合1秒間に約10Gb(ギガビット)のデータを送受信可能です。10Gbpsのネット回線を利用して最大通信速度を活かすには、10Gbpsに対応したルーターを用意する必要があります。

今回はおすすめの10Gbps対応ルーターをご紹介。選び方もあわせて解説するので、参考にしてみてください。

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10Gbps対応ルーターの選び方

有線と無線どちらで10Gbps必要なのか

無線で10Gbpsを使いたいならWi-Fi 7対応のモデルから選ぼう

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Wi-Fi 7は、日本では2023年12月から利用開始されたWi-Fi規格です。従来規格であるWi-Fi 6・Wi-Fi 6Eよりも通信速度や安定性が進化しました。Wi-Fi 6・Wi-Fi 6Eの通信速度は最大9.6Gbpsでしたが、Wi-Fi 7では理論値で約4.8倍の最大46Gbpsの高速通信が可能。Wi-Fiでも10Gbpsでの通信に対応できるようになりました。

Wi-Fi 7には、通信速度を向上するためのさまざまな技術が使われています。「MLO(マルチリンクオペレーション)」技術の搭載により、複数の周波数帯を同時に利用してデータの送受信を行えるようになったのが特徴。また、データを送受信する際に電波に変換するための変調方式「4K-QAM」の採用により、送れる情報量が増加しているのもポイントです。無線接続で10Gbpsの高速通信を利用したい場合はWi-Fi 7対応のルーターを選びましょう。

有線なら10G LANポート搭載モデルを

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有線では、無線接続よりさらに安定した高速通信が可能。オンラインゲームのラグを抑えるなど、安定した接続で10Gbpsの通信を行いたい場合は10G LANポートを備えたルーターを選びましょう。

有線で10Gbpsの通信速度を活かすには、LANポートだけでなく、INTERNET(WAN)ポートにも10G対応のモノを搭載している必要があります。さらに、ルーターだけでなくLANケーブルや接続する端末側も10Gbpsに対応していないと、高速な10Gbps回線を活かして通信できないため事前に確認しておくと安心です。

同時接続台数で選ぶ

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Wi-Fiルーターによって同時に接続可能な台数は異なります。スマホ・PC・ゲーム機など、たくさんのデバイスをWi-Fiに接続したい場合は、購入前にWi-Fiルーターの同時接続台数を確認しておきましょう。

Wi-Fiルーターと同時接続できる台数に余裕があるほど、通信速度が遅くなりにくく快適に使用できるのがポイント。目安として、安定した通信がしやすいのは実際に接続する端末の2倍の台数をつなげられるモデルです。Wi-Fiを利用したい端末数と照らしあわせて、適した製品を選んでみてください。

アンテナの本数をチェック

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Wi-Fiルーターは、搭載されているアンテナの本数によってデータ転送速度が変わります。Wi-Fiの規格が同じ場合は、アンテナ数が多いほど転送速度が速くなるといわれているため、転送速度にこだわりたい方はアンテナの本数を確認してみてください。

また、Wi-Fiルーターにはアンテナを内蔵したモデルと、外側に搭載したモデルがあります。アンテナ内蔵モデルはすっきりとした見た目で設置できるモノが多く、外部搭載モデルはより環境にあわせた通信環境を作りやすいのが特徴です。アンテナの向きや角度を調整できる製品もあるので、転送速度や通信強度を高めたい方はチェックしてみてください。

CPUのコア数をチェック

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Wi-Fiルーターは、搭載するCPUの性能によって通信速度や安定性が変わります。接続する端末台数が多い場合や負荷のかかりやすいゲームなどをする場合には、より高性能なCPUを備えたモデルを選ぶのがおすすめです。

ネットサーフィンや動画視聴などがメインであれば、2つのCPUを搭載したデュアルコアモデルで十分対応可能。FPSなどの高負荷がかかりやすいゲームを頻繁に行う場合は、4つのCPUを備えたクアッドコアを搭載したモデルを選ぶと、より快適に通信ができます。用途にあわせてルーターのコア数を検討してみてください。

IPv6 / v6プラスに対応しているか

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インターネットに接続された機器は、IPアドレスという固有の番号を割り当てられることでネット上で機器の識別が可能です。従来使用されていた通信規格であるIPv4では、割り当てられるIPアドレスの数が少なくなってきたため、新たにIPv6規格が作られました。

IPv4とIPv6では対応する通信方式が異なります。IPv4は、PPPoE方式という従来の通信方式のみを利用できますが、IPv6はIPoE方式にも対応。IPoE方式は回線混雑を防げるため、より速く通信ができます。しかし、IPv6規格に対応しているルーターが必ずしもIPoE方式で通信できるとは限らないため、購入前に確認しておきましょう。

また、IPv4でしか見られないWebサイトなどをIPv6規格でも使えるようにしたのが「v6プラス」。よりストレスなくWebサイトやWebサービスを利用したい場合は、v6プラスに対応しているルーターを選んでみてください。

搭載機能をチェック

バンドステアリング機能

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Wi-Fi 7には2.4GHz・5GHz・6GHzの周波数帯があり、そのときの接続状況などに応じてつながりやすい周波数帯に自動的に切り替える機能を「バンドステアリング」といいます。手動で周波数帯を切り替える必要がなく、通信状況を意識せずにWi-Fiを使いやすいのがメリットです。

周波数帯はそれぞれ特徴が異なります。2.4GHzはほかの家電などの機器と電波が干渉しやすい周波数帯ですが、遠くまで電波が届きやすい点がメリット。5GHzは障害物により接続が弱まるリスクがありますが、Wi-Fiのみが使う電波のため安定した通信をしやすいのが魅力です。6GHzも5GHzと同様の性質を持ちますが、ほかの周波数帯よりも高速な通信ができます。

バンドステアリング機能は場所を移動しながら端末を使う場合にぴったり。通信の安定性を重視したい方はチェックしてみてください。

ビームフォーミング機能

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ビームフォーミングは、Wi-Fiと接続するスマホやPCなどの端末の位置や距離にあわせて、Wi-Fiルーターから電波を発信する方向を定める機能です。Wi-Fiルーターと端末の間に障害物があったり、距離が離れていたりする場合でもビームフォーミングに対応しているルーターであれば、電波の転送速度や通信安定性を高めることが可能。端末を持って移動しながら使う場合でも快適に使いやすいのが魅力です。

ビームフォーミングを利用したい場合は、基本的に端末側もビームフォーミングに対応している必要があるため、事前に確認しておきましょう。Wi-Fiルーターによっては、端末側がビームフォーミングに対応していなくても利用できる場合もあります。

メッシュWi-Fi

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メッシュWi-Fiとは、ネットワーク機器同士が網目のようにつながりあい、より広い範囲で安定したネットワーク接続を可能とする機能のこと。機器同士が自動でネットワーク構成を行うので、各ルーターを電波の届く範囲にそれぞれ配置するだけで、手軽に安定したネットワーク接続の範囲を広げることが可能です。

ネットワークの接続範囲を広げたい場合の選択肢として中継器を使う方法がありますが、中継器だと端末との接続を1対1で行うため接続が途切れそうになるまで固定の中継器との接続を行う仕様になっています。

一方、メッシュWi-Fiは接続状況にあわせてより適したルーターとの接続に自動で切り替わるのが魅力。部屋数が多い家の中で、移動しながらどこでも安定した通信を行いたい方におすすめです。

10Gbps対応ルーターのおすすめメーカー

バッファロー(BUFFALO)

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バッファローは1975年に創業した日本のIT関連機器メーカー。マウスやモバイルバッテリーをはじめ、ルーターやLAN用のハブなどのネットワーク機器も取り扱っています。

同メーカーのルーターは、定番人気の「AirStation」シリーズから展開されています。Wi-Fi 7に対応したフラグシップモデルや、最大10GbpsのLANポートとINTERNETポートを備えたモデルをそろえているのがポイントです。

日本電気(NEC)

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1899年に日本初の外資系企業として設立した「日本電気」。ネットワーク機器やPC周辺機器などさまざまな製品を製造・販売している電機メーカーです。「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。」と存在意義をあらわしており、安心して使いやすい製品をそろえています。

日本電気はアンテナ内蔵デザインにこだわった「Aterm」シリーズのルーターを展開。インテリアを邪魔しにくいすっきりとした見た目ながら、通信性能が高いのが特徴です。端末ごとにネット接続を曜日や時間で管理できる「こども安心ネットタイマー」を搭載するなど、便利に使いやすい機能を備えた製品もラインナップ。Aterm専用アプリとの併用でより安全にネットを利用できます。

TP-Link

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TP-Linkは、1996年に設立されたWi-Fi機器メーカー。コストパフォーマンスの高い製品を開発・製造・販売しているのが特徴です。

同メーカーのルーターは、部屋が多い家の中で使いやすいメッシュWi-Fiに対応した「Deco」シリーズと、性能の高さが魅力の「Archer」シリーズから展開されています。家族で複数台の端末を接続して使えるモデルや、高速通信が可能なモデルを比較的安価で購入したい方におすすめです。

10Gbps対応ルーターのおすすめ|無線最大10Gbps対応

バッファロー(BUFFALO) AirStation WXR18000BE10P

バッファロー(BUFFALO) AirStation WXR18000BE10P

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Wi-Fi 7とWi-Fi 7機能に対応した無線LANルーターのフラグシップモデルです。3つの周波数帯を利用可能で、6GHzにおいて理論値で最大11.529Gbpsの高速通信ができると謳っています。MLO技術や4K-QAMに対応しているのもポイント。通信の安定性や効率的な電波通信に貢献し、通信速度を向上させています。

また、本製品は4本のアンテナを搭載。アンテナは3軸回転機構を採用しているため、Wi-Fi接続する端末に電波がしっかりと届くよう角度や向きを調整可能。同じフロア内に対して電波を強く届ける場合にも、上下階に対して電波を届けたい場合にも便利です。ビームフォーミング機能も備えており、通信速度だけでなく通信の安定性にも配慮しているおすすめの製品です。

TP-Link Archer BE900 BE24000 クアッドバンドWi-Fi 7ルーター

TP-Link Archer BE900 BE24000 クアッドバンドWi-Fi 7ルーター

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高速通信が叶うおすすめの10Gbps対応ルーター。理論値で最大24.4Gbpsでの通信に対応しているのがポイントです。4つの周波数帯に対応し、強力かつ速い通信が可能。4K-QAM技術により、データの伝送速度を向上させています。バンドステアリング機能を備え、家の中で移動しながらでも安定した通信をしやすい点も魅力です。

前面にLEDスクリーンとタッチパネルを備えているのも特徴。天気や時間などを表示できます。また、タッチパネルと専用アプリでルーターの設定を簡単に行える点も便利。アプリ上では子供のインターネットの利用時間を制限したり、新しい端末の接続があると通知を受け取れたりと、安全に使うためのさまざまな機能を利用できます。

さらに、高級感のあるデザインもポイント。放熱性も備えており、見た目だけでなく使い勝手も良好です。高速通信ができるハイスペックモデルがほしい方は、チェックしてみてください。

TP-Link Archer BE805 BE19000 トライバンドWi-Fi 7ルーター

TP-Link Archer BE805 BE19000 トライバンドWi-Fi 7ルーター

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ハイエンドモデルながら価格を抑えたおすすめの10Gbps対応ルーター。2.4GHz・5GHz・6GHzと3つの周波数帯に対応し、最大19Gbpsの高速通信ができるのが特徴です。理論上6GHzで最大11.52Gbpsの高速通信が可能と謳っています。

また、WAN・LANに10Gポートを1つずつ搭載。無線だけでなく有線での通信も10Gbpsに対応しています。10Gbps対応ルーターのなかでは価格が安く、手に取りやすいのもメリットです。

さらに、インテリアにあわせやすいシンプルな見た目も魅力。アンテナを内蔵しているため、すっきりとしたデザインに仕上がっています。コストパフォーマンスに優れたおすすめの10Gbps対応ルーターです。

TP-Link Deco BE85 BE22000 トライバンドメッシュWi-Fi 7ルーター

TP-Link Deco BE85 BE22000 トライバンドメッシュWi-Fi 7ルーター

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高速なメッシュWi-Fiを使いたい方におすすめの10Gbps対応ルーター。家の中でメッシュネットワークが使える「Deco」シリーズのモデルです。Wi-Fi 7に対応し、3つの周波数帯を利用可能。理論値で最大22Gbpsでの超高速通信ができるうえ、安定性の高い通信環境を構築できます。

本製品は、処理性能の高いクアッドコアを採用。ルーターへの負荷がかかりやすいFPSなどのゲームをする頻度が高い方に適しています。メッシュWi-Fiを利用して、家の中で多くの端末を接続する家庭にもぴったりなスペックです。

また、v6プラスに対応しているのもポイント。回線混雑を避けてより通信速度をあげられるうえ、IPv4でしか見られないWebサイトやサービスも利用できます。ノンストレスで通信を行いたい場合におすすめです。

エイスース(ASUS) ROG Rapture GT-BE98

エイスース(ASUS) ROG Rapture GT-BE98

ゲームが好きな方におすすめの高性能な10Gbps対応ルーター。同メーカーで人気のゲーミングブランドである「ROG」シリーズのモデルです。2.4GHz・5GHz×2・6GHzと4つの周波数帯を備えており、複数の端末を接続できます。

また、アンテナを8本搭載しているのもメリット。4つの周波数帯とも外部アンテナを利用して通信ができるため、より安定した通信ができます。ゲーミングブランドらしい見た目もポイントです。

さらに、10G対応ポートを搭載しているのも特徴。そのうち1つはゲーミング専用ポートで、接続されたゲーミングデバイスと優先的に通信できます。Wi-Fi接続だけでなく、有線接続でもゲームを行いたい方にぴったり。2.5Gポートも4つ備えており、幅広い端末と有線での通信にも対応できます。

10Gbps対応ルーターのおすすめ|有線のみ最大10Gbps対応

バッファロー(BUFFALO) AirStation WXR-11000XE12

バッファロー(BUFFALO) AirStation WXR-11000XE12

有線・無線ともに高速通信したい方におすすめの10Gbps対応ルーター。10G LANポートと10G INTERNETポートをそれぞれ1つずつ備えており、10Gbps回線を最大限活かして有線接続をすることが可能です。

また、Wi-Fi 6Eに対応しているのもポイント。2.4GHz・5GHz・6GHzの3つの周波数帯を利用可能です。5GHzと6GHzで理論上最大4.803Gbpsの高速通信ができるのもメリット。オンラインゲームをするPCとは10Gbpsでの有線接続、そのほかの用途で使用する端末は無線接続と、効率的に使い分けられるルーターがほしい方におすすめです。

本製品のサイズは、30×19.5×7.5cm。比較的大きめですが、縦置き・壁掛けに対応しています。

日本電気(NEC) Aterm WX11000T12 PA-WX11000T12

日本電気(NEC) Aterm WX11000T12 PA-WX11000T12

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すっきりとした見た目が特徴の10Gbps対応ルーターです。本体サイズは約9×25.7×23.7cmと比較的コンパクト。アンテナ内蔵タイプのため、省スペースで設置できます。モノトーンカラーのシンプルなデザインでインテリアになじみやすいのもメリットです。

また、LAN・WANそれぞれに1つずつ10Gポートを搭載。10Gbps回線の高速通信を妨げず最大限活用できます。オンラインゲームをするための高速かつ安定した通信環境を整えたい方にもおすすめです。

家でテレワークをする場合にも便利な「リモートワークWi-Fi」機能を備えているのもメリット。プライベートで使用するネットワークと仕事で使うネットワークを分けて、通信が行えます。ウイルス感染などのリスクに備えられるため便利です。ほかにも、家族と安心してネットが使えるよう、さまざまな機能を利用できます。

アイ・オー・データ(IODATA) Wi-Fi 6対応 10Gルーター WN-DAX6000XR

アイ・オー・データ(IODATA) Wi-Fi 6対応 10Gルーター WN-DAX6000XR

使い勝手に優れたおすすめの10Gbps対応ルーターです。購入後すぐに使い始められる「インターネット回線自動判別」機能を備えているのがポイント。初期設定の手間を抑えられるほか、引っ越しなどで回線を変更する際にも便利です。ルーターの適切な設置場所を探せる専用アプリも重宝します。ほかにも、使いやすい機能がたくさん備わっているのが魅力です。

本製品は、INTERNETポートに10Gbps対応を1つ、LANポートに10Gbps対応を1つと1Gbps対応を4つ搭載しています。高速な10Gbps回線を活かしてPCやゲーム機と接続可能。また、Wi-Fi 6に対応しており、有線・無線ともに高速な通信が叶います。無線での接続推奨台数は44台。通信速度と機能性を兼ね備えたルーターがほしい方におすすめです。

QNAP QHora-301W

QNAP QHora-301W

スタイリッシュな見た目のおすすめ10Gbps対応ルーターです。シンプルな見た目で、白を基調としたインテリアになじみやすいデザインに仕上がっています。横置きで使えるのもポイントです。

また、10Gbps対応ポートを2つ、1Gbps対応ポートを4つ備えており、10Gbps回線を最大限活かせるのが魅力。Wi-Fi 6の高速な無線通信も行えます。5GHzと2.4GHzの2つの周波数帯を利用して通信が可能です。

さらに、v6プラスに対応しているのもメリット。より効率よくさまざまなWebサイトやWebサービスを活用できます。