旅行や仕事などで海外滞在中、ネット環境を確保するのに便利な海外で使える「モバイルルーター」。モデルごとに性能やサイズ、追加機能などに違いがあるため自分に合った製品を見つけるのが大切です。
そこで今回は、海外でも使えるモバイルルーターの選び方とおすすめモデルについてご紹介します。選び方も解説するので、海外でネット環境が必要な方はチェックしてみてください。
海外でも使えるモバイルルーターの選び方
渡航先に対応しているかチェック

海外でモバイルルーターを使用する場合は、モバイルルーターに差し込むSIMカードが渡航先に対応しているかチェックしておきましょう。
SIMカードは、その国で使用する電波をキャッチする役割を果たしていますが、SIMカードが渡航先に対応していないと電波をキャッチしてくれず、通信自体ができません。
最近では、複数国に対応しているSIMカードや200か国以上で利用できるSIMカードなどさまざまな製品がリリースされているので、出張や周遊でいくつかの国を巡るという場合はチェックしておきましょう。
電池持ちの良さをチェック

海外へ行くにあたって、モバイルルーターを充電できない事態も想定しておかなければなりません。そのため、選ぶ際にはバッテリーの持ち時間もチェックしておきましょう。
渡航先によっては電力の供給が充実しているところもあれば、生活インフラがまだまだ整備されていないところもあるので、渡航先を考慮して選ぶのもひとつの手です。
また、大容量のバッテリーを搭載したモバイルルーターのなかには、スマートフォンに電力を供給できるモノもあります。スマートフォンやモバイルルーターを長時間使用することが想定される場合であれば、このような機種も検討してみてください。
4G LTE対応かどうかチェック

インターネットを高速通信で使用したいという場合は、4G LTEに対応しているかどうかをチェックしておきましょう。特に仕事で海外へ行くという方は、容量の大きなファイルをやり取りするということも考えられます。仕事をスムーズに行うためにも、なるべく通信速度が速い方がおすすめ。
なお、渡航先のエリアによっては3Gのみに対応しているところもあります。4G LTEと3G両方に対応している機種であれば、広範囲で使用することが可能です。
海外でも使えるSIMフリーモバイルルーターのおすすめ
NECプラットフォームズ SIMロックフリー LTE モバイルルーター Aterm MR04LN

最大同時接続16台を実現した、LTE対応のSIMフリーモバイルルーター。microSIMカードを2枚同時に入れられる「デュアルSIM」に対応しており、ホーム画面から簡単に切り替えられます。
初期設定がウィザードで可能。ネットワークへ接続するためのAPN設定もリストから選択するだけの簡単操作で、不慣れな方でも簡単に設定可能です。タッチパネル式で文字の入力も可能なので、接続先の登録も端末だけで行えます。
本体背面がマット仕上げになっており、持ちやすくなっているのもポイント。幅63×奥行111×高さ11mmとポケットに入るサイズで、携帯性にも優れています。
NECプラットフォームズ 自動SIM切り替え LTE モバイルルーター Aterm MR05LN

Aterm MR04LNの後継機にあたるSIMフリーモバイルルーター。デュアルSIM仕様になっており、ショートカットアイコンから10秒で切り替えられるのが魅力です。
本体ディスプレイには、視認性や操作性に優れた4インチのLCDタッチパネルを採用。初めて電源を入れる時に初期設定がスタートし、表示通りに進めるだけでAPNなどを簡単に設定できます。
休止状態であれば1250時間連続での待受けが可能。Bluetoothのテザリングを使用すれば約30時間連続で通信できます。急な充電切れを起こすことなく、長時間通信していられる優れものです。
サイズも幅63×奥行115×高さ11mmとコンパクト。ポケットに入れて手軽に持ち運べます。SIMカードの切り替えを頻繁に行うという方におすすめです。
日本電気(NEC) SIMフリーモバイルルーター Aterm MP01LN
軽量かつコンパクトな本体を実現したSIMフリーモバイルルーター。重さが71gと軽く、クレジットカードよりも小さな本体サイズなので、バックに入れてもかさばらず、ポケットに入れていても気になりません。
多くのSIMカードでAPNの設定が不要なのもポイント。SIMカードを挿入して電源を入れるだけですぐに使い始められます。SIMフリーモバイルルーターを初めて購入するという方におすすめです。
小型ながらも連続通信時間が約10時間、連続待受時間が約900時間と長時間使えるのもポイント。渡航先でもバッテリー切れしにくいのでおすすめです。
ZMI Battery Wi-Fi MF855
バッテリー容量が7800mAhと、長時間使用におすすめのSIMフリーモバイルルーター。幅75×奥行102.2×高さ22.3mm、重さ約235gとやや重いですが、堅牢性に優れています。
ルーターでありながら、通信度同時にスマートフォンやタブレット、ノートパソコンにUSB経由での供給が可能。長時間使用し続ける場合でも電池の残りを心配する必要がありません。
モバイルルーター機能にバッテリー機能が備わっていて価格が安いのも魅力のひとつ。さらに、4G LTEだけでなく3Gにも対応しているため、幅広い地域で使用できます。
ファーウェイ(HUAWEI) E5577s
バッテリー容量3000mAhのSIMフリーモバイルルーターです。最大で12時間連続して通信が可能。別売りのケーブルを使用することでスマートフォンやタブレットに電力供給できる優れものです。
サイズは幅96.8×奥行17.3×高さ58mm。クレジットカードほどの大きさのためカバンに入れてもかさばることがありません。重さも約112gと軽く、ポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
専用のアプリを使えば、スマートフォンから遠隔操作が可能。バッテリーやデータの残量チェックやネットワークの状態確認もスマートフォンで行えます。
フリーテル(freetel) Wi-Fiモバイルルーター ARIA 2 FTJ162A-ARIA2

大容量2300mAhのバッテリーを搭載しているSIMフリーモバイルルーターです。連続通信可能時間は約17時間。バッテリーは取り外し可能で、長時間の外出にも適しています。
サイズは縦110.0×横66.0×厚さ17.0mm。手触りがなめらかで、持った時に滑り落ちにくいのもポイントです。擦り傷や汚れに強く、コンパクトなのでカバンやポケットに入れて持ち運べます。
本体液晶部に表示されたQRコードをスマートフォンで読みこむだけで、簡単にネットワークへ接続することが可能。microSDカードを挿入することでファイルストレージになるのも特徴のひとつです。
GlocalMe G3 モバイルWiFiルーター simフリー

SIMカードを用意することなく、世界140もの国や地域で使用できるモバイルルーター。最適な通信キャリアを自動で選択し、高速通信を可能にしています。タッチパネル式の液晶が付いており、細かい設定や残量の確認などが端末のみで行えるのも魅力のひとつです。
サイズは幅65×奥行19×高さ126.5mm。本体重量も240gと軽く、携帯性に優れます。カバンなどに入れてサッと持ち出せるのがポイント。
バッテリーの容量は5350mAhと大きく、長時間使用できます。モバイルバッテリーとしての機能も備わっているので、スマートフォンの電池が切れそうな時は充電器としても使える万能アイテムです。
ZTE モバイルWi-Fiルーター MF920S

自動APN設定機能が搭載されているSIMフリーモバイルルーター。SIMカードを挿入するだけで自動的にAPNの設定を行ってくれるので、SIMフリーモバイルルーターの操作が不慣れという方におすすめです。
バッテリーの容量は2300mAhあり、連続して約14時間通信できます。カラーディスプレイが備わっており、電池の残りなどを簡単に確認できることもおすすめポイントです。
本体は丸みを帯びたラウンドシェイプ状になっており、カバンへ出し入れしやすいようになっています。幅107.5×奥行14.8×高さ63.7mm、重量約106gとコンパクトサイズで、ポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
ネットギア(NETGEAR) AirCard AC785-100JPS

大容量2000mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載した、SIMフリーモバイルルーターです。10時間の連続通信と300時間の連続待機時間を実現。着脱式なので、長時間の持ち運びにも適しています。
FDD-LTE・4G-LTE・3G-HSPA+の3種類に対応しており、最大15台までの同時接続が可能。WPA/WPA2で安全を確保しながら通信できるので、セキュリティー面が気になるという方にもおすすめです。
本体前面にはカラーの液晶パネルが付いており、バッテリーの残りなどを簡単に確認できます。また、専用のアプリをスマートフォンにインストールすれば、遠隔で確認や設定変更をすることが可能です。
海外でも使えるモバイルルーターのSIM
アジア&オーストラリア SIM2Fly アジア 14ヶ国利用可能 プリペイドSIMカード

韓国やオーストラリアなど、アジア圏を中心に14か国で利用が可能なSIMカード。4G LTEと3G両方に対応しており、アジアに出張する機会が多い方や周遊する方におすすめの1枚です。
現地に行ってからではなく、日本で設定してから渡航できることが魅力のひとつ。渡航先に着き次第、すぐに高速通信できます。
SIMカードのサイズはノーマル・micro・nanoの3つに対応。カードに切り込み線が入っており、使用するモバイルルーターに合わせてカットする仕組みになっています。
Three UK プリペイド シムカード 12GB

ヨーロッパ・アジア・アメリカで9GB、イギリスで12GBまで使用が可能なSIMカード。ノーマル・micro・nanoと3つのサイズに対応しており、モバイルルーターに合わせてカットして使用します。
端末に挿入した日が開始日となり、30日間利用可能。4G LTEに対応しており、主要都市では高速通信が楽しめます。農村部では3Gになりますが、通信が極端に遅くなることはありません。ヨーロッパを周遊する際におすすめのモデルです。
eConnect Japan 株式会社 MightySIM

ヨーロッパ33か国やアメリカを始めとする主要国など、世界100か国で使用可能なSIMカード。料金は3つのゾーンに分かれており、対応国が増えるにつれて料金が増加する仕組みになっています。
ヨーロッパ33か国・アメリカ・オーストラリアなどを含む66か国で使用する場合には2900円から使用でき、ヨーロッパ33か国だけであれば2200円からという格安の料金体系で使用することが可能。ノーマル・micro・nanoと3つのサイズに対応しているのも魅力のひとつです。
使う分だけチャージする完全プリペイド式を採用。維持費や固定費は発生せず、チャージ金額や使用料はオンラインで簡単にチェックできます。ヨーロッパを周遊するのにおすすめのアイテムです。
フレキシローム(FLEXIROAM) X プリペイド SIMカード
アメリカ・ヨーロッパ・アフリカなど全150か国で繋がるSIMカード。有効期限がなく、データをチャージすることで繰り返し何度でも使えます。家族や友人と一緒に渡航する際に残データ量をシェアできるのも魅力のひとつです。
150か国で使用できるグローバルプランと使用エリアを限定するローカルプランに分かれており、渡航する国が1か所と決まっているのであれば1GB8日間のプランで460円から利用できます。
更にローカルプランには早割があり、渡航の90日前までに購入することで30%前後の割引を受けることが可能。さまざまな国へ行く人とそうでない人どちらにも対応しているアイテムです。
番外編:海外でネット使うならモバイルルーターをレンタルするのもアリ

海外でのインターネット環境を確保する方法として、モバイルルーターを自分で購入するのではなく、モバイルルーターをレンタルすることも可能です。
自分でモバイルルーターの設定をした経験がない方や、モバイルルーターの設定に不安がある方であれば、海外で使用するモバイルルーターをレンタルするのもひとつの手です。
海外で使えるモバイルルーターは、製品ごとに電池持ちのよさや対応できる通信方式、接続可能台数、モバイルバッテリー機能の有無などが異なります。そのため、自分が重視する性能やほしい機能などを考えたうえで、購入するモバイルルーターを決めることが大切です。ぜひ本記事を参考に、自分の目的や考えに合ったモバイルルーターを購入してみてください。