透き通ったオレンジの液色がテーブルを鮮やかに彩るオレンジワイン。白ワインのフルーティなアロマに、赤ワインの渋みとコクをあわせ持つ厚みのある味わいで、赤・白・ロゼに続く第4のワインとして人気を集めています。

今回は、オレンジワインのなかからおすすめの銘柄をピックアップ。オレンジワインの基礎知識と、選ぶ際のポイントも解説します。ぜひお気に入りの1本を見つけてみてください。
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オレンジワインとは?特徴は?

By: tambawine.com

オレンジワインとは、白ブドウを材料に、赤ワインの製法を用いて造られているワインのこと。名前からフルーツのオレンジを漬け込んだ果実酒と思われがちですが、伝統的な白ワインの一種で、赤・白・ロゼに続く第4のワインとして認知され人気を博しています。

白ブドウを果皮ごと醸造するため、果皮に含まれる色素がワインに溶け出して、鮮やかなオレンジの色調に仕上がるのが特徴。口に含めば、白ワインを想わせるアロマティックな香りに、赤ワインのような渋みと濃厚さをあわせ持つ厚みのある味わいが広がります。

なお、「オレンジワイン」という名称はワインの液色にちなんで作られた造語。地方によっては「アンバーワイン」とも呼ばれています。

オレンジワインの製造方法

オレンジワインの原料には、白ワイン用の白ブドウ品種が用いられています。通常白ワインは潰した白ブドウの果汁のみを発酵させて造られますが、オレンジワインの場合には、赤ワインと同様に果皮と種を果汁と一緒に漬け込んで醸造されています。

白ブドウを赤ワインの製造方法にて醸したオレンジワインは、果皮の色素が果汁へ抽出されて、鮮やかなオレンジの液色に仕上がるのが特徴。果皮と種由来の香り成分やタンニンが溶け込むため、フルーティなアロマと、渋みのある複雑な味わいも引き出されます。

オレンジワインの歴史

オレンジワインのルーツは、世界最古のワイン産地としても知られるジョージア。歴史は約8000年前にもさかのぼり、卵型をした大きな甕「クヴェヴリ」のなかで白ブドウを発酵させ、オレンジ色のワインを造っていたことがはじまりといわれています。

長らく国際市場に出回らず消えつつあったオレンジワインですが、1990年代後半に復活。イタリア・フリウリ州の生産者ヨスコ・グラヴナーがジョージアの伝統製法に着目してオレンジワインを造り、味わいが高く評価されたことから世界中へ知れ渡りました。

なお、クヴェヴリを用いた伝統的なワイン製法は、2013年にユネスコの無形文化遺産にも指定。近年では、ジョージアやイタリアをはじめ、日本・オーストラリア・アメリカなど各国の醸造家がさまざまな製法にてオレンジワインを醸しています。

オレンジワインが造られるエリア

ジョージア

8000年もの歴史がある世界最古のジョージアワイン。ジョージアの遺跡で見つかった約8000年前の土器の破片に、ワインを醸造していたとする痕跡が発見されたことから、現在ジョージアは「ワイン発祥の地」として知られています。

ジョージアのワイン造りは、クヴェヴリと呼ばれる大きな甕に潰したブドウを入れて自然発酵させる伝統製法が有名。手間暇のかかる製法ながら、2013年に無形文化遺産に登録されたのを機に評価が見直され、オレンジワインとともに注目度を高めています。

オレンジワインに使われる主な白ブドウ品種は、ジョージアで最も栽培量の多い「ルカツィテリ」や土着品種の「ムツヴァネ・カフリ」など。クヴェヴリ製法にて、果実の甘みが活きる素朴でやさしい味わいに仕上げられているのが特徴です。

イタリア

白ワインの銘醸地としても知られるイタリア北東部、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の自然派ワイン生産者たちによって現代に復活を遂げたオレンジワイン。そのためイタリアでは、現在もフリウリを中心にさまざまなオレンジワインが造られています。

使用されているブドウ品種は、フリウリを代表する「リボッラ・ジャッラ」や「ピノ・グリージョ」などが主流。口に含めば、芳醇な香りとともに、ミネラルのニュアンスを感じる味わいを堪能できます。

日本

最大の銘醸地である山梨をはじめ、山形・長野・北海道など各地域に優良なワイナリーが点在している日本。ワイン造りの歴史は浅いものの、本場ヨーロッパで高評価を得ている銘柄も多く生み出され、国内外で日本ワインへの注目度が高まっています。

日本産のオレンジワインは、日本固有の白ブドウ品種「甲州」を100%使用して醸造された銘柄が人気。日本人の味覚や日本食に合わせて仕上げられた繊細かつ上品な味わいで、煮物や焼き魚、すき焼きなどの和食と相性がよいのが特徴です。

オレンジワインの選び方

味わいをチェック

オレンジワイン特有の香味は、白ブドウを使用して果皮ごと醸す工程・マセラシオンにて引き出されています。マセラシオンの長短によって抽出されるタンニンの量が異なり、仕上がるオレンジワインの味わいも変わるため、しっかりチェックしておきましょう。

短期間のマセラシオンで仕立てられたオレンジワインは、白ワインのような軽快さに、果皮由来の複雑味を程よく備える、ライトでエレガントな味わいが特徴。比較的クセが少なく飲みやすいので、とくにオレンジワイン初心者の方におすすめです。

一方、長期間にわたってじっくりマセラシオンを行った銘柄は、力強い渋みや深みのあるコクが魅力。オレンジワインならではの本格的な味わいを堪能したい方や、オレンジワイン通の方などにぴったりです。

ブドウの品種をチェック

オレンジワインに使用されるブドウ品種は、リースリング・ヴィオニエ・ゲヴュルツトラミネールなど、アロマティックなモノが主流。果皮ごと漬け込んで醸すマセラシオンにより、香り成分が引き出されるため、芳しく華やかな味わいを堪能できるのが特徴です。

また、酸味の強いピノ・グリージョやグルナッシュ・グリなどもオレンジワインの定番品種。製造過程でどうしても弱まってしまう酸味を補えるため、酸とタンニンのバランスがよい洗練された味わいを楽しめます。

イタリア・フリウリを代表するリボッラ・ジャッラやジョージア固有種のルカツィテリなど、果皮に厚みのある品種を使った銘柄も要チェック。長期間のマセラシオンで仕上げられるため、しっかりとした渋みと複雑性を持ち合わせた厚みのある味わいが広がります。

ぜひ、ブドウ品種にも注目して、自分好みの1本を見つけてみてください。

オレンジワインのおすすめ銘柄|人気

ジェラール・ベルトラン(Gerard Bertrand) オレンジ・ゴールド

ジェラール・ベルトラン(Gerard Bertrand) オレンジ・ゴールド

南フランス・ラングドック地方の名門ワイナリーが手がける、華やかなオレンジワインです。「ジェラール・ベルトラン」は、元ラグビー仏代表のオーナーが率いるワイナリー。ワイン雑誌「ワイン・エンスージアスト」にてヨーロッパのワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことでも知られています。

オレンジ・ゴールドは、シャルドネやグルナッシュ・ブラン、ヴィオニエなど複数品種のブレンドで造られているのが特徴。白い花や砂糖漬けした果実、白コショウのような複雑な香りが楽しめます。果実味はボリューム感があり、ストラクチャーが感じられるバランスのよい仕上がり。余韻は長く、ほのかに苦みを感じる奥深い味わいです。

やや高めの温度で飲むと、香りと味わいがより引き立ちます。西京焼きやスパイスの効いたアジアン料理と好相性で、食中酒として活躍します。オレンジワイン初心者の方にもおすすめの、カジュアルに楽しめる1本です。

ラディコン(Radikon) スラトニック ラディコン

ラディコン(Radikon) スラトニック ラディコン

イタリア・フリウリ地方の「ラディコン」が手がける、シャルドネとフリウラーノをブレンドしたオレンジワインです。ラディコンはオレンジワインの草分け的存在として世界的に知られる生産者。創業者スタンコ・ラディコンが1997年から自然派醸造を開始し、白ブドウの長期マセラシオンによる独自のスタイルを確立しています。現在は息子のサシャが伝統を受け継ぎワイン造りを行っています。

本銘柄は、温州みかんやアプリコット、黄色い花の香りが広がり、厚みのある果実味とやや高めの酸が特徴。ほどよい渋みと豊かなミネラル感が調和し、滋味深い味わいを楽しめます。完熟果実を思わせる親しみやすさがありながら、皮や種由来の複雑味も感じられるのが魅力です。

やや冷やして飲むのがおすすめ。生ハムや熟成チーズ、スパイスを効かせた鶏肉料理などと相性がよく、食中酒として活躍します。オレンジワインの奥深さを楽しめる高品質な1本です。

グラヴネル(GRAVNER) リボッラ・ジャッラ 2012

グラヴネル(GRAVNER) リボッラ・ジャッラ 2012

イタリア自然派ワインの巨匠ヨスコ・グラヴネルが造るオレンジワインです。リボッラ・ジャッラを素焼きの壺「アンフォラ」に入れ、天然酵母で発酵。アンフォラ内で長期間熟成させたのち、さらに大樽で6年の熟成を経てボトリングされる高級銘柄です。

ブドウの果実感と複雑味あふれる、滋味深い味わいが魅力的。しっかりとした旨みと豊かなミネラルを感じる力強い飲み口は、とくに、オレンジワイン上級者の方におすすめです。

12~18℃程度の温度で、ぜひじっくりと堪能してみてください。

オレンジワインのおすすめ銘柄|ジョージア

シャラウリ・ワイン・セラーズ(Shalauri Wine Cellars) ルカツィテリ

シャラウリ・ワイン・セラーズ(Shalauri Wine Cellars) ルカツィテリ

オーガニック栽培のルカツィテリを100%使用したオレンジワイン。ジョージア最大のワイン産地カヘティ地方にて、2013年よりワイン造りをスタートさせた「シャラウリ・ワイン・セラーズ」がクヴェヴリ製法にて醸すこだわりの銘柄です。

クヴェヴリに入れたブドウを天然酵母にて自然発酵させ、果皮・果肉・種とともに6ヶ月間マセラシオンという工程を施します。さらに、種や果皮などの固形物を取り除いた上澄みワインを6ヶ月間熟成したのちにボトリングし、1年以上の瓶熟成を経てようやく世に出される贅沢な1本です。

ナッツ・アプリコット・ドライフルーツを想わせる甘美なアロマが魅力的。口に含めば、酸味とタンニンが織りなすリッチでふくよかな味わいが広がります。

飲み頃温度は14℃程度。飲みごたえのある伝統的なオレンジワインを探している方におすすめです。

テリアニ・ヴァレー(Teliani Valley) ルカツィテリ クヴェヴリ

テリアニ・ヴァレー(Teliani Valley) ルカツィテリ クヴェヴリ

ジョージア産オレンジワイン初心者の方でも比較的飲みやすい、ライトボディの「ルカツィテリ クヴェヴリ」。伝統のクヴェヴリ醸造にてルカツィテリを果皮ごとじっくり醸し、熟成させて、ブドウ本来の素朴なおいしさを引き出したきれいな味わいの1本です。

ドライフラワーやナツメグ、トーストしたパンやイーストを連想させる複雑で芳醇なアロマが魅力的。熟した果実味に生き生きとしたタンニンが溶け込み、後口にはナッツの甘い余韻を残します。

皇族一族の命により19世紀に設立された歴史あるワイナリー「テリアニ・ヴァレー」が生み出す上質な香味を、ぜひじっくりと満喫してみてください。ペアリングには、肉や魚のグリル料理、スパイスやハーブを効かせたエスニック料理などがおすすめです。

クヴェヴリ・ワイン・セラー(Qvevri Wine Cellar) ルカツィテリ・クヴェヴリ

クヴェヴリ・ワイン・セラー(Qvevri Wine Cellar) ルカツィテリ・クヴェヴリ

「ジョージア・インターナショナル・ワイン・アワード2017」にて最優秀ジョージアワイン賞を獲得した、実力派の「クヴェヴリ・ワイン・セラー」が造るオレンジワイン。ルカツィテリを100%使用し、伝統のクヴェヴリ製法にて仕立てた上質な1本です。

クヴェヴリ内でじっくりと醸し、熟成を重ねたワインは、濃い飴色の美しい液色が特徴。熟した黄桃やアプリコットを想わせる華やかなアロマが香り立ち、口に含めば、重厚感とミネラル感に凝縮した果実味が溶け込むエレガントな味わいが広がります。

15℃程度の冷やしすぎない温度で飲むのがおすすめ。ブドウの栽培から醸造まで、手間暇かけて丹念に造られた味わいを、ぜひじっくりと堪能してみてください。

オレンジワインのおすすめ銘柄|フリウリ

プリモシッチ(PRIMOSIC) リボッラ ジャッラ リゼルヴァ

プリモシッチ(PRIMOSIC) リボッラ ジャッラ リゼルヴァ

イタリア・フリウリ東部のワイン生産地コッリオにて、はじめて瓶詰めワインを造った歴史あるワイナリー「プリモシッチ」のオレンジワイン。リボッラ・ジャッラを開放式の木樽にて醸し、スラヴォニア大樽で長期熟成させた、ボリューム感のある1本です。

透き通るように美しいオレンジの液色に、アカシアの花やブラッドオレンジを想わせる豊かなアロマが特徴。オレンジピールのビターな口あたりに酸と果実味がバランスよく溶け込んで、後口にアプリコットの甘い余韻を残します。

黒でシックにまとめた高級感あふれるボトルデザインは、ワイン好きの方へのプレゼントにもぴったりです。

ボルゴ・サヴァイアン(BORGO SAVAIAN) オレンジワイン アランサット

ボルゴ・サヴァイアン(BORGO SAVAIAN) オレンジワイン アランサット

オレンジワインの入門編におすすめのリーズナブルでコスパのよい銘柄です。造り手は、イタリア・フリウリの家族経営ワイナリー「ボルゴ・サヴァイアン」。ピノ・グリージョをメインに、長期間のマセラシオンにて複雑味を引き出したドライな味わいの1本です。

グラスに注ぐとあらわれるオレンジがかった美しい黄金色の液色に、熟したオレンジやアプリコットを想わせる豊潤なアロマが特徴。口に含めば、ピュアな果実味とともに、丸みを帯びた酸味とタンニンが穏やかに広がります。

飲み頃温度は、渋みをバランスよく味わえる15℃程度。フードペアリングには、スパイシーな料理やチーズ系のソースを添えた魚料理などが好相性です。

ヴォドピーヴェッツ(Vodopivec) ヴィトフスカ 2018

ヴォドピーヴェッツ(Vodopivec) ヴィトフスカ 2018

イタリア・フリウリ地方カルソ地区の「ヴォドピーヴェッツ」が、土着品種ヴィトフスカ100%で手がけるオレンジワインです。ヴォドピーヴェッツは地中に埋め込んだアンフォラで皮ごと醸し発酵を行う伝統製法を採用しています。本銘柄は、自然派ワインのパイオニアとして知られる造り手が妥協を許さず造り上げた1本です。

白桃やミネラルが混じり合った独特でエレガントな香りが特徴。石灰由来のミネラル感が強く表現され、凝縮した果実味と繊細さ、奥行きを併せ持つバランスのよい味わいです。余韻は長く続き、透明感とブランデーのようなニュアンスが調和した魅力を楽しめます。

やや高めの温度帯で飲むと、香りがより引き立ちます。サーモンの味噌漬け焼きや鯛のマリネなど魚料理との相性がよく、スパイスを効かせた料理と合わせるのもおすすめです。白ワインと赤ワインの中間のような懐の深い味わいが魅力のオレンジワインです。

オレンジワインのおすすめ銘柄|ヨーロッパ自然派

ヴィニョブル・デュ・レヴール(VIGNOBLE DU REVEUR) アン・ナンスタン・シュル・テール

ヴィニョブル・デュ・レヴール(VIGNOBLE DU REVEUR) アン・ナンスタン・シュル・テール

フランス・アルザス地方の自然派ワイナリー「ヴィニョブル・デュ・レヴール」が伝統製法にて造るオレンジワインです。ブドウ品種には、ゲヴュルツトラミネールとピノ・グリをブレンド。アンフォラにて6ヶ月間マセラシオンを行ったリッチな味わいの1本です。

レモンやライムのさわやかな柑橘香に、ライチ・イチゴ・バラの華やかな香りが折り重なる、上品なアロマが特徴。口に含むと、ゲヴュルツトラミネールのまろやかさと、ピノ・グリのコクが豊かに広がります。

ビオディナミ農法によって栽培されたブドウを使用しているため、原材料にこだわる方にもおすすめ。テーブルで映える、アートのように鮮やかでおしゃれなラベルデザインも魅力のひとつです。

ユルチッチ(JURTSCHITSCH) ベレ・ナチュレレ

ユルチッチ(JURTSCHITSCH) ベレ・ナチュレレ

自然な美女を意味する「ベレ・ナチュレレ」の名を冠したオレンジワインです。名の通りの、美しく艶めくオレンジの液色が魅力的。ブドウ品種には、オーストリア原産のグリューナー・ヴェルトリーナーを100%使用しています。

グラスに注ぐと立ち上がる、グレープフルーツやオレンジのさわやかな柑橘香が好印象。スワリングすると、白桃やあんずの甘くフルーティな香りに、スパイシーな白コショウのニュアンスが溶け込んだ、表情豊かなアロマが広がります。

渋みと酸味のバランスがとれたきれいな味わいなので、さまざまなジャンルの料理と合わせやすいのもおすすめポイント。造り手は、150年以上もの歴史があるオーストリアの名門「ユルチッチ」で品質も良好です。

メシムネオス(METHYMNAEOS) オレンジ ドライ・ホワイト・ワイン

メシムネオス(METHYMNAEOS) オレンジ ドライ・ホワイト・ワイン

ギリシャ・レスボス島土着の黒ブドウ品種チディリオティコを100%使用して造るオレンジワイン。完熟したアプリコットの華やかな香りに、優雅なミネラルとしっかりしたタンニンが印象に残る、ふくよかでアロマティックな銘柄です。

造り手は、古代で最も高価とされていたレスボス島産ワインを現代に復活させた「メシムネオス」。無農薬で栽培したブドウで丹念に醸造したワインは、チーズやパスタ、魚料理に和食にと幅広い料理と合わせられる柔軟性を備えているのもおすすめポイントです。

なお、本銘柄は黒ブドウを使用しているため製法上はロゼワインに分類されますが、色調や味わいから生産者によってオレンジワインと謳われています。エレガントなワインを好む方や、個性派のオレンジワインを探している方はぜひチェックしてみてください。

オレンジワインのおすすめ銘柄|新世界

ウニコ・ゼロ(Unico Zelo) エソテリコ 2022

ウニコ・ゼロ(Unico Zelo) エソテリコ 2022

華やかな香りと適度なタンニンが魅力のオレンジワイン。南オーストラリア州アデレードヒルズで、ブレンダン・カーターと妻ローラによるワイナリー「ウニコ・ゼロ」の看板銘柄です。シャンパーニュで醸造を学んだブレンダンと、ブドウ栽培学を学んだローラが情熱を注ぎ、イタリア由来のオルタナティブ品種にフォーカスした個性的なワイン造りを行っています。

本銘柄は、マンゴーやネクタリン、パイナップルといった南国フルーツの豊かなアロマが印象的。香水のような甘美な香りも楽しめ、軽やかでありながらピリッと効いたタンニンとホップのような爽やかな余韻、適度な酸味が見事に調和しています。

餃子や焼き鳥、麻婆豆腐などのエスニック料理や中華料理との相性が良好。白身魚のカルパッチョや熟成チーズとのペアリングもおすすめです。さまざまな料理と合わせられる汎用性の高さが魅力で、オレンジワイン初心者にも手に取りやすい1本です。

フィールド・レコーディングズ(Field Recordings) スキンズ 2023

フィールド・レコーディングズ(Field Recordings) スキンズ 2023

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カリフォルニアの新進気鋭の生産者、アンドリュー・ジョーンズが手がけるオレンジワインです。「フィールド・レコーディングズ」は、自らの足で歩いて出会った畑や人々のストーリーをワインという形で記録していくことをコンセプトとしています。

スキンズはシュナンブランを主体に、ピノグリやコロンバールなど11種類もの白ブドウ品種をブレンドしたワイン。通常よりはるかに長い最長46日間のスキンコンタクトにより、深みのある味わいに仕上がっています。ドライピーチやネクタリン、タンジェリンなどの香りに、赤リンゴの皮や微かな塩のニュアンスが感じられ、タンニンは強すぎず酸のバランスもよいのが魅力です。

エスニックなどのスパイシーな料理はもちろん、グリル野菜やチキンソテー、白身魚のムニエルなど幅広い料理と好相性です。ナチュラルな造りを意識したスタイルで、自然派ワイン好きの方にもおすすめの1本です。

クォーサ・ワインズ(Quasar Wines) オレンジワイン・ドリンカー

クォーサ・ワインズ(Quasar Wines) オレンジワイン・ドリンカー

チリのクリコ・ヴァレーに蔵を構える「クォーサ・ワインズ」が手がけるオレンジワインです。オーナーのエチェヴェリア家は19世紀前半にスペインから入植した家系で、現在は4代目が経営を担っています。本銘柄は、オーガニック栽培の単一畑で育てられた自根のソーヴィニョン・ブランを使用し、野生酵母で発酵させて造られています。

ローズヒップやオレンジの花のハチミツを思わせる華やかなアロマが印象的。口に含むと黄桃や杏といったトロピカルな果実の風味が広がり、密度のある味わいとほどよいタンニンを楽しめます。軽やかな酸味がフレッシュさを引き立てており、クリーミーな爽やかさも感じられる仕上がりです。

やや冷やして白ワイングラスで飲むのがおすすめです。魚介のカルパッチョやシーフード料理のほか、和食の発酵調味料を使った料理とも好相性。オレンジワイン初心者から自然派ワイン愛好家まで幅広く楽しめる銘柄です。

オレンジワインのおすすめ銘柄|日本

本坊酒造 シャトーマルス 甲州 オランジュ・グリ

本坊酒造 シャトーマルス 甲州 オランジュ・グリ

甲州100%の旨みを堪能できるオレンジワインです。造り手は、鹿児島県に本社を置く本坊酒造が「四季豊かな日本風土を活かしたワイン造り」を求めて山梨に設立した「マルスワイナリー」。最新設備でブドウの風味を負荷なく引き出した高品質な国産銘柄です。

グラスから豊かに立ち上がる、洋ナシや白桃の華やかな香りとハチミツや白い花の複雑なアロマが魅力的。口に含むと、生き生きとした果実味にほのかな甘みと渋みが心地よく重なる立体的な味わいが広がります。

ペアリングには、とくに鍋物がおすすめ。ほかにも牡蠣のグラタンや白身魚のムニエル、アヒージョや酢豚など和洋中さまざまなジャンルの料理に合わせて楽しめるため、日々の晩酌にもぴったりです。

ココ・ファーム・ワイナリー(COCO FARM & WINERY) 甲州F.O.S.

ココ・ファーム・ワイナリー(COCO FARM & WINERY) 甲州F.O.S.

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栃木県足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」が手がける、明るい琥珀色が美しい甲州種のオレンジワインです。ココ・ファーム・ワイナリーは、1958年に中学の特殊学級の教員と子どもたちが急斜面の山を開墾してブドウ畑を造ったことに始まる日本を代表するワイナリー。野生酵母による発酵を基本とし、除草剤を使わないブドウ畑で育てたブドウから、日本ワインを生み出しています。

甲州F.O.S.は、柿や黄桃、蜜柑といった果実香に加え、紅茶やクローブ、トーストなどが複雑に香るのが特徴。通常の淡い甲州ワインとは異なり、広がりのある複雑なアロマと心地よい渋みを楽しめます。

やや冷やして飲むと渋みや苦みが和らいで飲みやすくなります。生ハムと桃のカプレーゼや冷製パスタ、いぶりがっこといった和洋さまざまな料理とよく合うのも魅力。日本のオレンジワインを試してみたい方におすすめの1本です。

丹波ワイン(TAMBA WINE) デラ・グリ Dela Gris

丹波ワイン(TAMBA WINE) デラ・グリ Dela Gris

国内外のワインコンテストで数々の受賞歴がある京都の実力派ワイナリー、「丹波ワイン」が造るオレンジワイン。生食用としても人気のデラウェアを果皮や種ごと醸して造った、フルーティな香りと豊かな果実味を楽しめる1本です。

テーブルで鮮やかに映える、透き通ったオレンジの液色が魅力。グラスからは、フレッシュで甘いアロマと、白い花のフローラルなニュアンスが広がります。

酸味と甘みのバランスがよく、終盤にビターな余韻を残す中辛口の味わいは、鮭やブリをはじめとする脂の乗った焼き魚や甘く味付けした煮物などの和食と好相性。すっきりと飲みやすいので、オレンジワイン初心者の方にもおすすめです。

・1本

・3本セット

番外編:オレンジワインの美味しい飲み方

オレンジワインは、冷やしすぎると渋みが強くでてしまうため注意。白ワインよりもやや高めの温度で飲むのが美味しく味わうポイントです。

甘口タイプやライトボディのオレンジワインなら、適温は10~12℃程度。一方、辛口タイプやフルボディのオレンジワインの場合は、12~16℃程度が飲み頃温度とされています。

また、オレンジワインを飲む際には、ボウル部分に適度なふくらみがあり口元がすぼまっている形状のワイングラスを使うのがおすすめ。香りがグラスのなかに充満するため、芳醇な香味を一層深く堪能できます。

番外編:オレンジワインに合う料理・おつまみ

白ブドウを果皮や種ごと醸したオレンジワインは、白ワインのフルーティさとアロマティックな香り、赤ワインの渋みをあわせ持っているのが特徴。そのため、白ワインや赤ワインでは成り立ちにくい料理とのマリアージュを堪能できるのが魅力です。

コクのある肉料理とも、脂がのった魚料理とも好相性。醤油や味噌で甘く味付けした煮物やダシを効かせたおでんなどの和食、スパイシーなタイ料理や中華料理と、ジャンルを問わず幅広い料理やおつまみと合わせられるため、日々の晩酌に重宝します。