宮城県大崎市の名蔵元である「一ノ蔵」。こだわりの原料と伝統的な製法によりさまざまな日本酒を醸造し、全国新酒鑑評会でも多くの賞を獲得しています。豊富な銘柄があるため、好みのモノが見つけやすいのも魅力です。

そこで今回は、一ノ蔵のなかでも特におすすめの銘柄をご紹介。日本酒好きの方はもちろん、初心者にも飲みやすい銘柄も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

一ノ蔵とは?

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1973年に宮城県にある4つの酒造店が統合して誕生したのが、一ノ蔵です。モットーとして掲げているのが、飲み手のために本物の酒を造ること。統合時に最先端の新工場を竣工したことが、多彩な製品の開発につながっています。

一ノ蔵が原料として使うのは、ほとんどが宮城県産米です。品質のよい酒米を造るため、減農薬や有機栽培に取り組む農家と積極的に契約。また、2004年には「一ノ蔵農社」を設立し農業にも参入しています。

創業当時から現在まで忠実に守られているのは、手づくりによる仕込み。米は天候などにより生育状況が左右されるため、機械だけでは質のよい日本酒は造れません。そのため、純米大吟醸などの銘柄はもちろん、発泡酒などもすべて手づくりされています。どんな製品にも手を抜かない姿勢が、一ノ蔵の美味しさの秘訣です。

一ノ蔵のおすすめ銘柄

一ノ蔵 大吟醸

一ノ蔵 大吟醸

一ノ蔵の酒造りにおける情熱と技術を結集させたのが本製品。酒米の最高峰である「山田錦」を贅沢に40%使用した淡麗辛口大吟醸です。軽快でフルーティーな吟醸香と、涼やかな味わいが楽しめます。

10℃前後に冷やして飲むのがおすすめ。さらりとしたキレのあるのど越しが際立ち、清々しい余韻を残します。一人でゆっくりと楽しむのはもちろん、日本酒好きの方への贈り物にもぴったりの銘柄です。

一ノ蔵 純米大吟醸 笙鼓

一ノ蔵 純米大吟醸 笙鼓

酒米の最高峰・山田錦を小さなタンクで低温発酵し、丁寧に醸した純米大吟醸です。1年に1度、冬季にだけ仕込まれる限定生産の特別な銘柄で、伝統の酒造りの粋が詰め込まれています。

青リンゴのような爽やかな甘みと、酸味や旨味が調和した気品のある味わいが特徴。華やかな醸造香と上品な果実の香りとが混ざりあい、さまざまな料理を引き立てます。きめ細やかな味わいが際立つので、冷蔵庫で10℃ほどまで冷やして飲むのがおすすめです。

一ノ蔵 純米大吟醸 松山天

一ノ蔵 純米大吟醸 松山天

ANA国際線のファーストクラスでも使用された実績があり、海外にもファンの多い銘柄。ぶどうやリンゴのようなふくよかな旨味とキリリとした後味が特徴です。上品な酸味が全体をまろやかに包み込み、奥深い味わいを生み出しています。

原料米は、最高品種である山田錦を100%使用。2016年には、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の大吟醸部門で最高金賞を獲得しています。焼き魚や刺身などの和食はもちろん、シーフードマリネなど素材の味を活かした洋食とも相性抜群です。

一ノ蔵 特別純米酒 辛口

一ノ蔵 特別純米酒 辛口

一ノ蔵のスタンダードな辛口タイプの純米酒。柔らかで雑味のない甘みと、心をなごませる素朴な米の味わいが特徴です。グラスに注げば穏やかで落ち着いた香りが立ち上ぼり、米本来の旨味を引き立ててくれます。

おすすめの飲み方は、常温と熱燗。常温で飲めば程よい酸味と切れ味が感じられ、最後の一口まで飽きさせません。熱燗で飲めばふくらみのある旨味が口の中に広がり、深い味わいが堪能できます。温度によって味が変わるため、さまざまな料理と合わせやすいオールマイティーな純米酒です。

一ノ蔵 特別純米 ひやおろし

一ノ蔵 特別純米 ひやおろし

本製品の特徴は、まるみとまろやかさをあわせ持った軽快な味わいです。天候や生育状況によって品質が微妙に異なる原料をプロの五感を駆使して丁寧に醸造。専用のタンクで急冷と低温貯蔵を行うことで、雑味が徹底的に排除されています。

原料に使用されている酒米“蔵の華”は上品な甘みと切れ味があり、のど越しも爽やか。酵母には軽やかな吟醸香が感じられるモノを使用しており、香りでも楽しませてくれる銘柄です。

サンマの塩焼きやキノコ料理など秋の味覚と合わせて飲むと、食材の旨味がさらに引き立ちます。また、チーズやオリーブオイルを使ったコクのある料理と合わせるのもおすすめです。要冷蔵品なので、10℃前後に冷やしてから飲むようにしましょう。

一ノ蔵 ひゃっこい 特別純米生酒

一ノ蔵 ひゃっこい 特別純米生酒

一ノ蔵で唯一、通年販売されている生酒。搾った酒に加熱処理をせずに瓶詰めされるため、品質や安全性を保つのが難しい分、できたての美味しさが味わえるのが特徴です。

原料米には、“ササニシキ”と“蔵の華”の2種類を使用。ふくよかな旨味と切れ味が調和し、滑らかで深みのある味わいが感じられます。素材そのものの混じりけのない味でスッキリと飲めるので、食中酒としておすすめの銘柄です。

一ノ蔵 金龍 特別純米熟成生酒

一ノ蔵 金龍 特別純米熟成生酒

本製品は、一ノ蔵が持つ蔵のひとつである「金龍」で造られた銘柄です。金龍では、酒造りの最高責任者である杜氏(とうじ)が蔵に泊まり込み、昼夜を問わず酒の状態を管理しています。

最大の特徴は、春に搾った特別純米生酒を低温熟成させ、加熱処理をせずに瓶詰めを行っていること。管理が難しく大量生産ができないため、販売数も少ない銘柄です。

一口含めば、果物が熟したような柔らかくてまろやかな味わいが広がります。原料である“蔵の華”がもつキレのよさもあり、のど越しはすっきり爽やか。生酒の新鮮な香りと、低温熟成による深みのある味わいが楽しめる銘柄です。

一ノ蔵 発泡清酒 すず音

一ノ蔵 発泡清酒 すず音

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」のスパークリングSAKE部門で、史上初の3年連続最高金賞を獲得した銘柄。製品名の「すず音」は、グラスに注ぐと立ち上ぼる繊細な泡の音が、鈴を連想させることから名付けられています。

口に含むと優しく弾ける泡は、瓶内発酵によって生まれた自然の炭酸ガスです。酵母由来の炭酸ガスなので、泡立ちがきめ細かく調和のとれた味わいが特徴。一ノ蔵オリジナルの特許技術により製造されています。

アルコール度数は5%と低いため、アルコールに弱い方でも安心。また、シャンパンのように飲みやすく、日本酒特有の喉が焼けつくような感覚がありません。ストレートはもちろん、カクテルベースや食後酒としても楽しめる一風変わった日本酒です。

一ノ蔵 Madena

一ノ蔵 Madena

世界三大酒精強化ワインのひとつ、マデイラワインの製法である「酒精強化」と「加温熟成」を応用した銘柄です。酒精強化とは、醸造過程でアルコール(酒精)を添加することでアルコール度数を高めること。アルコールを添加することで発酵が止まり、酒に甘みが残ります。

酒精強化した後には、一ノ蔵の地元・宮城県大崎市にある鳴子温泉の温泉熱を使って加温熟成を実施。常温でも熟成させるため、完成まで3年以上の月日が必要です。長い熟成期間を経た酒は、美しい琥珀色に変わり、甘く芳醇な香りを醸し出します。

シェリーグラスに注ぎ常温で味わうがおすすめ。濃厚な甘みと酸味があり、ナッツ・ブルーチーズ・ドライフルーツなどのおつまみと相性抜群です。これまでにはない新しいタイプの日本酒が飲みたい方にぴったりです。