距離を測定するのに役立つ「レーザー距離計」。建築現場から、家庭での使用まで幅広く役立ちます。さまざまなタイプがラインナップされているので、はじめて購入する際は、何を基準に選んだらよいのか迷ってしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、おすすめのレーザー距離計をピックアップ。あわせて選び方も解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
レーザー距離計とは?

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名前の通り、レーザーの光を利用して距離を測定するのがレーザー距離計です。「レーザー測定器」や「レーザー測距計」とも呼ばれており、最長で1500m以上の距離を測定できるモノも存在。土木や造船などのプロの現場から店舗・土地調査、DIYやゴルフ場での活用まで多くのシーンで活躍します。
障害物のある場所で距離を測る場合、測定しにくいうえ、1人での正確な測定が困難です。レーザー距離計があれば、さまざまな場所を1人で測定したいときに役立ちます。
レーザー距離計の選び方
用途に合ったモデルを選ぼう
屋外用は防水機能などの機能に注目

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屋外用のレーザー距離計は、屋内用では対応できない長距離を測定できるのが特徴です。屋外用としてレーザー距離計を選ぶ際には、防水機能の有無や性能をチェックしておきましょう。とくに、「IP54」などと防塵・防水性を示す表示のあるモデルがおすすめ。防水性が高い場合、雨天の使用も可能です。
ただし、プロ向けの屋外用は屋内用と比較して高価格なのがデメリット。必要な機能や距離など、性能と価格のバランスを考慮して選ぶことが重要です。
屋内用はシンプルなモデルでも十分

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屋内で30~70mほどの距離を測定するのであれば、シンプルなモデルでも十分利用可能です。プロ向けモデルばかりではなく、個人で手軽に使いやすいモデルもあるのでチェックしておきましょう。
屋内用はコンパクトなモデルが多いのも魅力。長距離測定には不向きな一方、ポケットに入れられるタイプなら持ち運びながら使いたい場合に便利です。
測定できる距離で選ぶ

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レーザー距離計を選ぶ際には、測定したい距離を把握したうえで適切なモデルを選択しましょう。測定できる距離が長いほど価格が高くなる傾向にあるので、事前に確認することが大切です。屋内用で30mほど、屋外用で1500m以上の長距離を測定できるモデルが販売されています。
用途によっても測定距離が異なるため、どのような用途で使用するのかも重要です。建設現場や設計、各種研究調査など本格的な用途で使用するなら、200~300mほどの距離に対応した屋外用モデルがおすすめ。誤差も少なく、より正確な測定が可能です。
防災やアウトドア、ゴルフなどで使用するなら270~1600mほどに対応できるモデルをチェック。ただし、距離が長くなるほどレーザー光がぶれやすく正確な測定が難しくなる点に留意しておきましょう。
測定の精度をチェック

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測定の精度はレーザー距離計によってさまざまなので、用途や正確性の重要度に合わせてチェックしておきましょう。レーザー距離計の測定精度は、家庭用のモノで±3mmほど。本格的な建設現場や研究用途には不向きなものの、一般的な家庭での使用なら十分に耐えられます。
より精度を重視する方は、レーザー距離計の唯一の国際規格である「ISO16331-1」に適合しているかをチェックするのがおすすめです。
ただし、遠くを測定するほど誤差が大きくなりやすいほか、日中の屋外では太陽光の影響で正確に測定できないケースがあります。あらかじめ留意しておきましょう。
各種機能や測定モードをチェック

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レーザー距離計は、モデルによっていくつかの測定モードを備えています。なかでも多く採用されているのがピタゴラスモード。離れた場所から建物の幅や高さを測定する際に便利です。
傾斜センサーを利用した間接距離測定や間接高さ測定なども要チェック。障害物のある場所で間接的に高さや直線距離、2点間の高さ測定が簡単におこなえます。そのほか、体積測定、連続測定、等間隔測定などもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
また、ディスプレイにバックライトを搭載したモデルなら、暗い場所で測定する際に役立ちます。
「PSCマーク」や「レーザークラス」をチェック

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PSCマーク制度とは、国によって定められている消費生活用製品の安全規則です。消費者の生命や身体にかかわる製品に対して義務付けられており、基準に適合した製品以外は販売が禁じられています。
レーザークラスも要チェック。レーザー製品のパワーと人体への影響を定めた国際規格であり、IEC加盟国共通の安全基準です。日本では「JIS C 6802」が規定されており、危険度別にクラス1~4まで段階的に区分されています。準拠していれば安心して使える安全基準を満たしていると謳われているため、事前にチェックしてみてください。
ゴルフ用は専用のモデルを選ぼう

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ゴルフでもレーザー距離計が使われており、ゴルフ用レーザー距離計として普及しています。ゴルフで立っている位置や、ボールの位置からピンまでの距離を計測。はじめて行くコースでクラブを選択する際に役立ちます。
日々変わるピンポジションや前方にいるほかのゴルファー、カートまでの距離測定などにも対応可能。また、傾斜機能の使用を禁じている大会などでゴルフ用レーザー距離計を使用したい場合は、直線モードを搭載したモデルが便利です。
ゴルフで使う際は、ぜひゴルフ用のレーザー距離計をチェックしてみてください。
レーザー距離計のおすすめメーカー
ボッシュ(BOSCH)

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ドイツに本社を置き、自動車関連機器や電動工具などを手掛けるメーカーです。製品の性能・信頼性・安全性の高さから、日本においてもプロの現場から家庭まで幅広く愛用されています。
レーザー距離計もラインナップが充実。コンパクトで手軽に使いやすいリーズナブルなタイプや、防塵・防水性に優れている本格的なタイプなど幅広く展開しています。なかでも、衝撃を吸収するラバーハウジングを搭載したモデルに注目。1.5mの高さから硬いコンクリートに落下しても耐えられるとし、タフな現場でも使えます。
ライカ(LEICA)

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ドイツの光学機器メーカーです。レーザー距離計においては「ライカディスト」シリーズを展開。屋内用から屋外用まで幅広いラインナップのなかから、用途に合わせて選択できます。
なかでも、Bluetoothを内蔵したモデルに注目。測定した距離をワイヤレス接続でスマホやタブレットに送信し、測定結果を図面や写真に挿入できて便利です。
ニコン(Nikon)

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東京都港区に本社を置き、光学機械器具の製造と販売をおこなっているメーカーです。産業機器製品や半導体装置から、個人向けのカメラ・双眼鏡まで幅広く事業を手がけています。レーザー距離計においては、ゴルフ用レーザー距離計をラインナップ。「COOLSHOT」シリーズとして展開しています。
なかでも、手ブレを約80%低減すると謳われている「STABILIZED」機能に注目。手ブレでファインダー内の視界が揺れるのを防ぐと同時に、レーザー光のブレも補正します。ピンフラッグなど小さなターゲットもすばやく捉えて、より正確な距離測定が可能です。
レーザー距離計のおすすめ
ボッシュ(BOSCH) レーザー距離計 ZAMO3

超軽量コンパクトボディのレーザー距離計です。本体サイズは高さ105×幅38×奥行22mm、重さ86gの小型モデルで、持ち運びや保管がしやすいおすすめモデル。測定範囲は0.15~20mのため屋内の測定に適しており、インテリア購入時の計測やDIY、子供の身長の計測などさまざまなシーンで活躍します。
テープアダプターとホイールアダプターの2種類のアダプターが付属しており、曲面や曲線を測定できるのもポイント。ホイールアダプターを装着すれば、凹凸のある曲面の測定も可能です。ボダンを押すだけの操作性のよさも魅力。スピーディーに距離を測定できるほか、連続計測機能によって、2カ所同時計測にも対応しています。
ボッシュ(BOSCH) レーザー距離計 PLR25

カラー液晶ディスプレイを搭載しているレーザー距離計です。測定した数値を見やすい画面で確認できます。最大計測は25mなので、家具を購入する際に寸法を測ったり、絵画の取り付け位置を測定したりなど屋内での使用におすすめのモデルです。
距離測定以外に面積測定・体積測定・連続測定が可能。連続測定では最大値と最小値を測定できるなど、さまざまな作業で役立ちます。電源には単4アルカリ乾電池を2本使用。また、測定を行わなかった場合、約5分経過すると自動的に本体の電源が切れる機能を搭載しています。
ボッシュ(BOSCH) グリーンレーザー距離計 GLM50-27CG

視認性に優れているレーザー距離計です。見やすい緑色のレーザーなので、明るい室内での長距離測定にもおすすめ。測定範囲5cm~50m、測定精度±1.5mmで屋内や屋外などさまざまなシーンでの計測作業に役立ちます。
1.5mの高さからの落下に耐えると謳われている耐衝撃性も魅力。衝撃を吸収するラバーハウジングを採用しており、タフな建設現場でも活躍します。IP65の防塵・防水性も備え、突然の悪天候にも対応可能です。また、Bluetoothコネクト機能を搭載し、専用アプリを活用すれば測定結果をモバイル端末に転送・記録できます。
ボッシュ(BOSCH) レーザー距離計 GLM 30 Professional

シンプルで使いやすいレーザー距離計です。ワンボタン式なので、簡単で直感的な操作が可能。スピーディーな測定が求められるプロの現場に適しています。ポケットなどに入れて持ち運べるコンパクトなデザインも魅力です。
測定値を自動的に合計する自動計算機能を搭載しているのも便利。IP54の防塵・防水性を備えており、さまざまな現場や悪天候時の計測作業に役立ちます。また、ISO16331-1の認証を取得している測定精度の高さも魅力です。
ボッシュ(BOSCH) データ転送レーザー距離計 GLM 120 C Professional

ズーム機能付きデジタルビューファインダーを搭載したレーザー距離計です。長距離や屋外の複雑な環境での測定におすすめ。2.8インチのIPSカラーディスプレイを採用しているので、測定値が見やすいのも特徴です。
パソコンと接続してデータを転送できるのも便利。Bluetooth接続にも対応しているため、専用の「MeasureOn」アプリを活用すれば測定値をスマホにも記録できます。IP54の防塵・防水性を備えているのもポイント。また、三脚用ネジ穴を設けており、しっかりと固定して計測したいときにも使える製品です。
ライカ(LEICA) レーザー距離計ライカディストD2

Bluetooth機能を搭載したレーザー距離計です。専用アプリを使用して、測定したデータをスマホへ送信することが可能。また、軽量コンパクトなため、携帯性も良好です。さらに、暗い場所での測定に役立つバックライトを搭載しています。
離れた場所からでも、2~3カ所の測定値から建物の高さや幅を測れるピタゴラスモードを備えているのもポイント。面積や容積を瞬時に計算することもできます。そのほか、タイマー機能やステイクアウト機能にくわえて、連続測定時に距離をタイムリーに表示できるなど機能が充実しているのも魅力です。
ライカ(LEICA) レーザー距離計ライカディストD110

バックライトを搭載したレーザー距離計です。暗い場所で測定する場合に便利。重量92gと軽いため、持ち運びやすさを重視したい方にも適しています。0.2~60mの範囲で測定可能です。
Bluetooth機能内蔵で、専用アプリをインストールすれば、測定結果をスマホにダイレクト送信できるのもポイント。基本の機能は距離測定と面積測定のみなので、シンプルで使いやすいのも魅力です。
ライカ(LEICA) レーザー距離計ライカディストD1

距離測定と連続測定に対応しているリーズナブルなレーザー距離計です。2ボタンのみの簡単な操作のため、はじめて購入する方におすすめのモデル。Bluetooth機能を搭載し、専用アプリを使用してスマホに測定データを送信できるのも便利です。
照明つきのディスプレイで見やすいのも魅力。また、IP54の防塵・防水性を備えているのもポイントです。
タジマ(Tajima) レーザー距離計 PE15

クリップ型のスリムなデザインが印象的なレーザー距離計です。人間工学に基づいて設計したといわれているエルゴノミクスボディを採用。大型クリップ搭載でポケットやバッグに引っ掛けて携帯できるなど、持ち運びやすさを重視したい方におすすめのモデルです。
暗い場所でも作業しやすいバックライト機能を備えているのも魅力。また、連続測定モードを搭載しており、リアルタイムに距離を表示できるのも便利です。
測距範囲は0.5~15mなので、屋内での計測作業にぴったり。高い天井までの高さを測定したい場面など、通常2人がかりで作業する必要のあるシーンで役立ちます。
レーザーテクノロジー(Laser Technology) トゥルーパルス200L

対岸の斜面測定などに役立つ「垂直間隔測定モード」を搭載したレーザー距離計です。最大1750mまでの超長距離測定に対応しており、屋外で長い距離を測定したいシーンで便利。傾斜精度±0.5°の高精度で、より正確な計測が可能です。
傾斜センサーを搭載しているため、水平距離や傾斜角度に加え、ビルなどの目標物の高さも計測できます。さまざまな測定に対応できるモデルを探している方にもおすすめです。
レーザー基準はクラス1と、安全性に配慮されているのも魅力。IP54の防塵・防水性を備えているので、さまざまな天候で使いやすいのもポイントです。
ライカ(LEICA) レーザー距離計ライカディストS910

タッチスクリーンディスプレイを搭載しているレーザー距離計です。大きな画面で見やすいほか、カメラも搭載しているなど、使い勝手に優れているのが特徴。Bluetooth機能を内蔵しているので、専用アプリをインストールすれば、スマホなどのモバイル端末に測定したデータを送れるのも便利です。
360°対応の傾斜センサーを搭載しており、斜めの測定にも対応。3点間の角度や多角形の面積の測定も可能です。水平距離測定や高さトラッキング機能など、さまざまなシーンで役立つ機能が充実しているのもポイント。標準測定範囲は5cm~300mと、屋内から屋外まで場所を問わず使えます。
ゴルフ用レーザー距離計のおすすめ
ニコン(Nikon) ゴルフ用レーザー距離計 COOLSHOT PROII STABILIZED LCSPRO2

手ブレを約80%低減すると謳われる手ブレ補正機能「STABILIZED」を搭載したゴルフ用レーザー距離計です。ピンフラッグなど小さなターゲットを捉えて、狙ったポイントにレーザーを当てやすいモデルを探している方におすすめです。
単発測定時に複数の目標物が重なり合って検出されたり、もっとも近い目標物までの測定距離を表示したりする際には、ファインダー上に緑色の「LOCKED ONサイン」を表示。同時に電子音も鳴って知らせるなど、測定した距離がわかりにくいシーンで活躍します。
ニコン(Nikon) COOLSHOT LITE STABILIZED LCSLITE

2つの測定モードを搭載しているゴルフ用レーザー距離計です。直線距離のみを表示するDモードと、直線距離と加減算距離を表示するGモードを切り替えながら使用可能。Dモードに設定すれば、直線モードサインが点滅します。傾斜機能の使用が禁じられている大会などに活用したい方におすすめのモデルです。
距離に関係なく約0.3秒で測定結果を表示する「HYPER READ」機能も便利。また、ピンフラッグが奥の景色と重なり合っている場合でも、ピンフラッグを測定しやすくする「LOCKED ON」機能の搭載も魅力です。そのほか、IECクラス1Mの安全基準に適合しており、安全性にも配慮されています。
ニコン(Nikon) ゴルフ用レーザー距離計 COOLSHOT 50i LCS50I

振動とサインで測定完了を知らせる「Dual LOCKED ON QUAKE」を搭載したゴルフ用レーザー距離計です。複数のターゲットが重なり合って検出されたときに、手前の目標物までの距離を計測し、ファインダー上にサインを点灯。同時に、振動でも測定できたことを知らせます。
ボディ側面にマグネットを内蔵しているのもポイント。ゴルフカートやゴルフクラブなどに磁力で貼り付けて携帯でき便利です。また、周囲の明るさに合わせて表示の輝度を5段階に調節可能。そのほか、直線距離のみを測定できるモードを搭載しているため、競技でも安心して使えます。
ニコン(Nikon) ゴルフ用レーザー距離計 COOLSHOT 20iGII LCS20IG2

小型で軽量なゴルフ用レーザー距離計です。約130gの軽さが特徴。ラウンド中に携帯しやすいモノを求めている方におすすめです。また、握りやすい形状により、快適な使い心地を実現しています。
ボタンを押し続ける簡単操作で、最大約8秒間連続測距ができるのも便利。さらに、レーザーが複数の目標物に当たった場合、最短距離を表示する「近距離優先アルゴリズム」を搭載しているのも魅力です。
ファインキャディ(FineCaddie) レーザー距離計 J300

スピーディーな測定が可能なゴルフ用レーザー距離計です。一般測定0.1秒台、ピンファインダー測定0.3秒台の高速測定を実現しています。最大1000mまで超長距離測定できる性能のよさも特徴。より正確な計測でラウンドをサポートするおすすめモデルです。
一般測定とピンファインダー測定を振動の回数で区別して通知するのもポイント。また、直線距離のみを測定するノンスロープモードを搭載しており、大会などでも安心して使えます。IPX4の生活防水設計も魅力。さらに、片手で出し入れしやすい専用のケースが付属しているのもポイントです。
ゴルフバディー(GOLFBUDDY) ゴルフレーザー距離計 aim L11

測定スピード0.2秒を実現しているゴルフレーザー距離計です。ボタンを押した瞬間に測定するスピーディーさが魅力。測定ボタンを長押しすると、ピンファインダーモードに変更して測定を開始します。快適に使いやすいモデルを求めている方におすすめです。
小型で軽量のため、ラウンド中に携帯しやすいのも魅力。また、レーザークラスはクラス1なので、安全性にも配慮されています。そのほか、IPX4の防水レベルで、ラウンド中の汗や小雨での浸水の心配を軽減しやすいのもポイントです。
距離を測定したいときに便利なレーザー距離計。業務用途から家庭用、ゴルフまで幅広く活用されています。通常なら2人がかりでメジャーを使って測定する場面でも、1人で簡単に計測作業が可能です。おすすめしたモデルと選び方を参考に、自分にぴったりなレーザー距離計を見つけてみてください。