「八海山」は全国にファンが多い新潟県産の日本酒です。酒本来の旨みを楽しめるのはもちろん、料理を邪魔しない食中酒としても人気があります。また、日本酒造りに最適な雪深い里で生まれる、深みのある辛口淡麗の味わいが魅力です。

そこで今回は、八海山の特徴やおすすめ銘柄をご紹介します。定番のモノから限定品までラインナップしているので、日本酒好きの方はもちろん、どの銘柄がよいか悩んでいる方もぜひ参考にしてみてください。

八海山とは?

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銘柄の由来は、越後三山のひとつに数えられる八海山。古くから霊峰として山岳信仰をもたらしてきたこの山にちなんで、「八海山」と名付けられました。

1922年に八海山の裾野に広がる盆地に酒蔵を構えてから、徐々に生産量を増やしていき、現在は年間3万石ほどの生産量も有する蔵元に成長しました。

また、蔵人たちによって定番酒から年ごとのニーズに合わせた新しいモノまで、じっくり時間をかけて妥協なく醸造されているのも魅力のひとつ。料理の細やかな味わいを邪魔せず、美味しさにふと気づくような日本酒造りを目標に掲げています。

八海山の特徴

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幅広い料理に合う食中酒として広く知られている「八海山」。雑味のないクリアな味わいで、まろやかな口あたりかつ、フルーティーな香りが楽しめる淡麗辛口です。

酒蔵がある新潟県魚沼市は、雪深い土地で低温多湿な冬の気候のため日本酒造りに最適。仕込み水は、旨みを引き出す極軟水である八海山の伏流水「雷電様の清水」です。また、酒米は新潟県が産地の五百万石をはじめ、酒米の王様と呼ばれる山田錦や全国で生産数3位の美山錦なども使用しています。

ほかにも、品質を少しでも高めるために、すべての普通酒に大吟醸酒の醸造技術を採用。米粒を3分の2近くまで削った精米を低温でゆっくり発酵させ、特有の吟醸香を持つように醸造しているのが特徴です。

八海山のおすすめ銘柄

八海山 大吟醸

八海山 大吟醸

麹米には山田錦を、掛米には山田錦・美山錦を使用し、40%まで磨き上げている日本酒。八海山の吟醸造りを凝縮した淡麗辛口の最高峰といえる銘柄です。

立ち上がる香りは、りんごのさわやかさとメロンの甘さが絶妙に合わさり優しく鼻孔をくすぐります。口に含んだときに、上品な香りが心地よく広がるのもポイントです。

味わいは、雪解け水のようにクリアで澄みきっています。また、清涼感がありながらも、口あたりは柔らかく滑らかなのも魅力のひとつ。お祝いごとやお正月など特別なイベントの際に、おすすめの1本です。

八海山 純米吟醸

八海山 純米吟醸

麹米には山田錦、掛米には山田錦・美山錦・五百万石など最高級の酒米を使用している日本酒。純米酒にありがちな雑味や口あたりの重さなどの欠点を吟醸造りで改善し、米のよさを最大限に引き出した豊かな旨みとまろやかな喉ごしが特徴です。

滑らかな酒質であり、酸と旨みのバランスが絶妙。また、キレのよい辛口純米吟醸ながら、落ち着いた吟醸香が優しく香ります。

酒本来の味わいを楽しめるのはもちろん、個性を主張しすぎず料理を引き立てる洗練された上品な味わい。米の旨みを存分に味わえる純米吟醸は、しっかり味付けされた料理と合わせるのが、おすすめです。

八海山 特別本醸造

八海山 特別本醸造

麹米と掛米ともに新潟県産の五百万石を使用し、精米歩合55%の吟醸造りを応用して、こだわり抜いた本醸造酒。香りは控えめ、柔らかな口あたりで旨みの調和が取れ、コクを感じる淡麗辛口です。

ふくよかで柔らかな味わいは料理を邪魔せず、引き立ててくれる新潟の定番銘柄。冷やでも燗でも美味しく飲めるのがポイントです。さまざまな飲み方で楽しめるので、毎日の晩酌におすすめ。

また、洋食や油っぽい料理に合わせても酒の味が負けず、後味がさっぱりしているのも魅力です。

八海山 発泡にごり酒

八海山 発泡にごり酒

華やかな香りで、さわやかな酸味とすっきりとした後味の発砲にごり酒。炭酸の泡が口のなかで心地よく弾けます。

食前酒としておすすめの銘柄ですが、そのほかに濃厚な味つけの料理やスパイシーな料理、フルーツなどのデザートに合わせても存分に楽しめるのが特徴です。よく冷やすとさらに美味しく飲めます。

いつもと違った変わり種の日本酒を飲みたい方におすすめです。また、日本酒をあまり飲んだことのない初心者の方も美味しく飲めます。

八海山 金剛心

八海山 金剛心

「金剛心」は、高品質の山田綿を精米歩合35%と極限まで磨き上げています。手間と時間をかけてじっくりと醸し、2年も-3℃で貯蔵熟成させているこだわりの日本酒です。

創業以来、一貫して高品質な酒造りを追求し続ける、八海山の名誉と誇りをかけて命名されています。銘柄名の通り、堅固不動な菩薩の心のように揺らぐことのない気高い香りと、成熟した上品でまろやかな味わいです。

金剛心のボトルはブルーとブラックがあり、ブルーボトルは6月に搾った夏季限定。特別な日の祝いの酒として、また大切な方の贈り物としても適しています。

八海山 雪室貯蔵三年

八海山 雪室貯蔵三年

降雪量の多い魚沼に古くから伝わる食料貯蔵庫「八海山雪室」を活かし、ゆっくり3年間熟成させた日本酒。常温での長期貯蔵は香りや味わいが損なわれてしまいますが、貯蔵庫には雪が約1000トンも蓄えられており、年間を通して温度を3℃前後に保っています。まさに自然の力が加わった至極の一品です。

アートディレクターの原研哉氏が手掛けた雪のように真っ白なボトルが特徴。香りはほんのり甘く、味わいはまるで雪解け水のような透明感があり、角のないしっとりとした心地よい余韻を楽しめるのが魅力です。

そこまで価格は高くないですが、箱入りなのでちょっとした贈り物にも適しています。

八海山 特別純米原酒

八海山 特別純米原酒

年に一度だけ蔵出しする夏季限定の特別純米原酒。麹米には五百万石、掛米には山田錦を使用し、辛さを抑えた深い味わいと軽やかな口あたりが特徴です。

長期低温発酵のもろみによる、ふくよかで気品ある香りが口のなかにふわっと広がる一品に仕上がっています。また、一回火入れの生詰め原酒なので、フレッシュな味わいが感じられるのもポイント。

冷やしたショットグラスに注いで飲むのがおすすめです。滑らかな喉ごしと、さっぱりした後味を楽しめます。開栓したら、酒質が変わる前にできるだけ早く飲み切りましょう。

八海山 清酒

八海山 清酒

「いい酒をより多くの人に」という八海醸造の酒造りの思いを凝縮したお酒です。通常の普通酒の精米歩合は73~75%ですが、本醸造で使うのと同じ精米歩合である60%まで米を磨き、低温発酵でゆっくり時間をかけて造っています。

普通酒と思えないほどの、きれいな酒質で越後酒らしい淡麗辛口。透明感のあるさっぱりした飲み口のなかに、ほのかな甘みやコクも感じられるのが魅力です。すっきりとした味わいで飽きがこず、まさに日本酒好きな方に愛される銘柄といえます。

どのような料理にも合わせられる味わいは、毎日飲める定番の晩酌酒としておすすめです。その日の料理によって常温・冷や・燗とさまざまな飲み方が楽しめます。

八海山 しぼりたて純米吟醸生原酒 越後で候

八海山 しぼりたて純米吟醸生原酒 越後で候

年に一度、12月限定で発売される超レアな純米吟醸のしぼりたて原酒。八海醸造が培った技術を用いて、長期低温の発酵で丁寧に仕込まれています。

純米ならではのまろやかさは残しつつも、フレッシュさや荒々しさ、洗練された旨みのある味わいが特徴です。軽やかな青リンゴのような香りで、口に含んでも上品でフルーティーな香りが広がります。

原酒らしさを感じるコクがありますが、それでいてクリアな飲み口も楽しめるのが魅力。自分へのご褒美としてはもちろん、日本酒好きな方の贈り物にもおすすめです。

八海山のおすすめの飲み方

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八海山は、料理の味を引き立てる淡麗辛口のため、冷やだけでなく燗にしても美味しく飲めます。常温もしくは冷たい食べ物には冷ややぬる燗、温かい食べ物には常温~熱燗がおすすめです。

また、吟醸酒や大吟醸酒は燗酒に向かないといわれていますが、八海山は熱くしすぎなければ燗で飲むときでも、冷酒では味わえない優しい香りを楽しめます。

そのほかに、季節限定品の生酒タイプは冷やまたは常温が最適。夏に限定で販売される特別純米原酒は、-5℃くらいに冷やすと特に美味しく飲めます。飲む1時間ほど前に冷凍庫へ入れ、50mlくらいの小ぶりのグラスで飲むのがおすすめです。