オーディオ機器のなかでも高価な製品が多いアンプ。最近は、安価ながら音質改善に効果が期待できる「中華アンプ」が続々と展開されています。ただし、種類が多くどれを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、リーズナブルでコスパが高い中華アンプをご紹介。手軽にオーディオ環境を整えたい方はぜひチェックしてみてください。

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中華アンプの魅力

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アンプは音楽プレーヤーなどから出力される微小な信号を増幅して大電流に変え、スピーカーなどに出力するのが役割。なかでも「中華アンプ」とは、中国や台湾で製造されているアンプを指します。

大量生産体制が整っているなどの要因で、日本国内や欧米ブランドよりも安価な製品が揃っているのが魅力。価格だけでなく、音質にも優れている製品が多いため、コスパ重視の方はチェックしておきましょう。

中華アンプの選び方

種類で選ぶ

アナログアンプ

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入力された信号の波形をそのままの形で増幅させるのがアナログアンプです。アナログアンプをさらに詳細に分類すると、信号の増幅方式によってクラスAやクラスABなどに分けられます。

いずれの方式でも大音量を得るためには、大型のパーツが必要。また、部品点数も多く、基本的にサイズが大きくなる傾向にあります。高価格帯の製品が多く、本格的なオーディオに用いられるのが一般的です。

デジタルアンプ

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入力された信号をデジタルデータに変換し、増幅するのがデジタルアンプです。かつては音がよくないとされていましたが、技術の進歩により、クリアなサウンドが得られるようになりました。

デジタルアンプはアナログアンプと比較して、電力効率が高いのが特徴。小型・軽量ながら、大音量が得られます。また、アナログアンプと比較して値段が安いこともポイント。気軽にオーディオを楽しめます。なお、中華アンプの多くはデジタルアンプです。

最大出力をチェック

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大型スピーカーと接続して使用する場合には、中華アンプの最大出力にも注意が必要。出力が小さいモデルでは、スピーカーが持つ本来の力を発揮できない可能性があります。

卓上の小型スピーカーで使用する場合には、最大出力50W程度のモデルでも問題ありませんが、大型スピーカーを使用する場合は最大出力100Wを目安に選択しましょう。

接続方法で選ぶ

音楽プレーヤーとアンプを接続する方法は、大きく分けて有線接続とワイヤレス接続の2種類。有線接続には、光デジタル入力・同軸デジタル入力・3.5mmアナログ(AUX端子)入力・USB入力などがあります。

ワイヤレスのBluetooth接続は、スマホやタブレットの音楽データを再生する際に便利です。なお、Bluetoothの場合は、音声を伝送するコーデックもポイント。上位規格であれば、高音質なハイレゾ音源にも対応しているのでおすすめです。気になる方はチェックしておきましょう。

ICチップをチェック

オーディオアンプには、「ICチップ」と呼ばれるパーツが内蔵されています。さまざまな回路が組み込まれているICチップは、アンプが出すサウンドの質に大きく関わるパーツ。最大出力や消費電力なども、搭載されているICチップによって左右される場合があります。

使用されているICチップの種類はアンプごとに異なるので、購入前にチェックしておくのがおすすめ。音質にこだわりたい場合は、有名メーカーが製造したICチップ搭載モデルを選ぶと安心です。

なお、中華アンプに搭載されているICチップでは、Tripathの「TA2024」や、STMicroelectronicsの「TDA7498E」などが高い評価を得ています。

中華アンプのおすすめメーカー

FX-AUDIO-

FX-AUDIO-は大阪の株式会社ノースフラットジャパンが展開するブランドです。製造を中国で行なっています。

リーズナブルながら、高品質なモデルが揃っているのが特徴。低価格で入手しやすい中華アンプを探している方におすすめです。

S.M.S.L

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S.M.S.Lは2009年に中国の深センで生まれたメーカー。2014年にはESSテクノロジー社のチップを用いたDACを発売し、高く評価されました。

2016年には、デジタルアンプブランドであるICE Powerと共同製作したパワーアンプA6を発売。世界的に知名度を上げ、2017年に販路を中国以外にもグローバルに広げています。

LEPY

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中華アンプの知名度を一気に押し上げたメーカーのひとつがLEPYです。かつてLepaiというブランド名で発売したLP-2020A+は、小型かつ安価な価格帯ながら音質が優れており、高い評価を集めました。

中華アンプの代名詞ともいえるメーカーなので、定番で使いやすいモデルを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

中華アンプのおすすめモデル

FX-AUDIO- ステレオパワーアンプ FX202A/FX-36A PRO

FX-AUDIO- ステレオパワーアンプ FX202A/FX-36A PRO 2017

シンプルな見た目のデジタル中華アンプ。前面のコントロールノブは電源とボリュームだけなので、初めて使う方でも簡単に操作できます。

ICチップにはST Microelectronicsの「TDA7492PE」を使用。高音質サウンドを実現しています。出力は最大48W×2chで、中型のスピーカーなどにおすすめです。

入力はRCAアナログ1系統とシンプル。音楽再生機器の能力にあわせてベースゲインの設定も可能です。

FX-AUDIO- D802J++

FX-AUDIO- D802J++ 2019

豊富な入力端子を備えたデジタルアンプです。一般的なステレオRCA端子に加え、光デジタル音声入力・同軸デジタル音声入力・USB入力に対応。さまざまな機器と簡単に接続でき、高音質の音源を楽しめます。

ICチップはST Microelectronicsの「STA326」を搭載。15種類のプリセットや細かなイコライジングにも対応しており、好みの音を追及しやすいのもポイントです。入力切り替えなどの操作は付属のリモコンで行います。設定は本体の液晶で確認可能です。見た目に高級感があるのも魅力です。

FX-AUDIO- ハイパワーデジタルアンプ FX-98E

FX-AUDIO- ハイパワーデジタルアンプ FX-98E 2017

出力160W+160Wとパワフルなデジタル中華アンプです。筐体にはアルミ合金を採用し、ヘアライン表面加工によりスタイリッシュに仕上がっているのが特徴。サイズは96×33×168mmと、大出力ながらコンパクトにまとまっているのもポイントです。

ICチップには、定評のあるSTMicroelectronicsの「TDA7498E」を採用。チップのポテンシャルを活かす高品位部品を随所に搭載することで、歪みとノイズの少ない高音質を実現しています。また、スピーカー出力は4~16Ωと幅広いインピーダンスに対応。海外メーカーに多い4Ωのスピーカーも安定して駆動できます。

さらに、4段階の「ベースゲイン設定切替DIPスイッチ」を搭載。接続するプリアンプのゲインに合わせて最適な音量に調節できます。既存のオーディオシステムに不満がある方や視聴環境の改善を効率的に図りたい方におすすめのアイテムです。

S.M.S.L 2チャンネルパワーアンプ A50

S.M.S.L 2チャンネルパワーアンプ A50 2023

ICチップにTexas Instrumentsの「TPA3116」を採用し、最大出力200Wを備えた中華アンプ。大音量再生が可能なので大型スピーカーや低能率スピーカーとの組み合わせもおすすめです。

入力は有線接続だけでなく、Bluetoothによるワイヤレス接続にも対応。スマホやポータブルプレーヤーなどから音楽や動画を再生したい場合にも適しています。

低域と高域の調節が7段階で行えるのも魅力。好みや音楽ジャンルにあわせてサウンドをカスタマイズできます。付属のリモコンで離れた場所からでも操作できるのも便利です。

S.M.S.L VMV A2

S.M.S.L VMV A2 2021

ハイレゾ対応のハイエンドデジタルアンプです。DSPチップとST Microelectronics社のICチップを組み合わせており、歪みがほとんどない優れたスペックを実現しています。

RCAのアナログ入力に加え、同軸デジタル音声入力・光デジタル音声入力・AES入力・USB入力など、さまざまな入力方法に対応しているのも魅力です。

S.M.S.L オーディオアンプ A12

S.M.S.L オーディオアンプ A12 2022

ハイレゾ対応のデジタル中華アンプです。ICチップは性能の高いInfineon Technologiesの「MA12070」を搭載。歪みの少ないクリアなサウンドを実現しています。アンプ前面にはボリュームコントロールに加え、BASSとTREBLEのノブを搭載。直感的にイコライジングの操作ができます。

USB入力端子を備えているので、パソコンなどのデバイスとも接続が簡単。デジタルデータを転送可能です。また、Bluetooth 5.0での接続にも対応しています。

黒を基調としたアルミニウムの筐体は高級感があり、インテリアと馴染みやすいのもポイントです。

LEPY Bluetooth パワーアンプ

LEPY Bluetooth パワーアンプ 2017

多彩な機能を搭載した中華アンプです。RCA端子によるライン入力に加えて、補助入力用のAUXも搭載。有線だけでなく、Bluetooth5.0を利用したワイヤレス接続にも対応しており、スマホやタブレットから音楽を再生したい場合にもおすすめです。

また、USBポートやSDカードスロットも搭載。USBメモリやSDカードに保存した音楽を直接再生できます。出力は裸線のスピーカーケーブルを使用。2系統の出力ができるため、2種類のスピーカーを使い分けたい場合にも適しています。

本製品にはリモコンも付属。ベッドやソファなどでくつろいだ状態のまま、パワーアンプのコントロールができるのがポイントです。本体サイズは約165×128×41mmとコンパクトながら、「ボリューム調節ノブ兼電源スイッチ」や「低域・高域調節ノブ」に加えて、「再生ボタン」「曲送り」「戻しボタン」も搭載されています。

LEPY ステレオアンプ LP-V3S

Lepy ステレオアンプ LP-V3S 2015

コストパフォーマンスに優れたデジタル中華アンプです。大きさは約幅140×奥行118×高さ41mmとコンパクトで、さまざまな場所に設置できます。ICチップにはBOSEのモノを搭載。小型ながら迫力のサウンドを響かせます。

ボリュームノブに加え、TREBLEノブとBASSノブも搭載。音質の調節を直感的に行えます。トーンとダイレクトの切り替えスイッチが付いているので、イコライザーをオフにするのも簡単です。

LEPY Hi-Fi ステレオアンプ LP-268

Lepy Hi-Fi ステレオアンプ LP-268 2015

小型・軽量のデジタル中華アンプ。サイズは約幅140×奥行98×高さ41mmなので、机の上など狭いスペースはもちろん、車への設置も容易に行えます。

ICチップは歪みの少ないパナソニックのAN7190を搭載しており、クリアな音を楽しむことが可能。入力はRCAとステレオミニの2系統です。

LEPY デジタルアンプ LP-2024A +

LEPY デジタルアンプ LP-2024A + 2014

コストパフォーマンスに優れた中華アンプです。ICチップにTripathの「TAA2008」を採用し、合計40Wの出力が可能。従来モデルからICの変更、基板の改良により、クリアなサウンドが楽しめます。ボリューム調節ダイヤルに加えて、低域と高域の調節機能も搭載。好みの音質を追求できるのも魅力です。

入力はAUXとRCAを搭載したアナログ専用タイプ。本体サイズは140×118×41mmとコンパクトです。スペースが限られている場合や、デスク上に目立たずに設置したい場合などに適しています。

Fosi Audio ステレオアンプ BT10A

Fosi Audio ステレオアンプ BT10A 2017
パワフルなサウンドを実現

小型ながらパワフルなデジタル中華アンプです。最大50W×2の高出力で、中型のスピーカーも問題なく駆動できます。ICチップはTexas Instrumentsの「TPA3116D2」を搭載。歪みが少なく、大音量でもクリアなサウンドが楽しめます。

ステレオミニプラグのほか、Bluetooth 5.0によるワイヤレス接続も可能です。

Fosi Audio パワーアンプ BT30D

Fosi Audio パワーアンプ BT30D 2018
低音の細かいコントロールが可能

サブウーファーとの接続ができ、2.1chのサウンド環境が構築可能な小型中華アンプ。サブウーファー用のボリュームノブと周波数コントロールノブが搭載されており、低音の細かな調節が簡単に可能です。サブウーファー用の接続端子は、パワードサブウーファー用とパッシブサブウーファー用の2系統を採用しています。

ICチップはTexas Instrumentsの「TPA3116D2」を2機搭載。最大200Wとパワフルに出力できます。入力はRCAのアナログ入力と、Bluetooth 5.0の2種類です。

Fosi Audio ステレオHiFiデジタルアンプ TPA3116 V1.0G

Fosi Audio ステレオHiFiデジタルアンプ TPA3116 V1.0G 2020
シンプルな機能とデザインが魅力

電源スイッチとボリュームノブを搭載したシンプルな中華アンプ。入力もRCAアナログのみです。

ICチップはTexas Instrumentsの「TPA3116D2」を採用。クリアでパワフルなサウンドを響かせます。筐体はアルミニウム合金を使用。落ち着いた上質な見た目が魅力です。性能面だけでなく、デザインも重視したい方はぜひチェックしてみてください。

AIYIMA サウンドアンプ A07

AIYIMA サウンドアンプ A07 2021

小型ながらパワフルな中華アンプです。ICチップはTexas Instrumentsの「TPA3255」を採用。オペアンプには「NE5532P」を2機使用しています。

300W×2の高出力を実現しており、大型のスピーカーも駆動可能です。入力はRCAと3.5mm AUXの2系統。シンプルな構成で音楽を楽しみたい方におすすめです。

AIYIMA パワーアンプ D03

AIYIMA パワーアンプ D03 2021

テレビ・パソコン・オーディオなど、さまざまな機器と接続できるデジタル中華アンプです。RCAのアナログ入力に加え、光デジタル音声入力・同軸デジタル入力・USB入力ができます。Bluetooth 5.0によるワイヤレス接続も可能です。

デジタル入力のサンプリングレートは192kHz/24bitで、高品質な伝送ができます。USBでパソコンに接続する場合の対応OSはWindows・Mac・Linuxなどです。

ICチップはCirrus Logicの「CS8422」や、Texas Instrumentsの「TAS5548」などを搭載。Bluetooth用のチップはQualcommの「QCC3034」を使用しており、ACCやaptXなど、さまざまなコーデックに対応しています。

サブウーファーの接続も可能。また、最大出力が300Wなので、迫力のあるサウンドを楽しめます。

AIYIMA Bluetooth5.0パワーアンプ T2 PRO

AIYIMA Bluetooth5.0パワーアンプ T2 PRO 2019

カスタマイズ性に富んだ真空管プリアンプです。標準で「6K4」真空管を搭載していますが、 「6J1」「6J2」といった互換性のある真空管に交換可能。また、「NE5532P」を搭載しているオペアンプも、「OPA2604」「JRC5532」などに交換可能です。パーツの交換によって異なるサウンドを楽しめます。

音質は高音・中音・低音の3バンドで調節可能。高音ボーカルが魅力のポップスや、低音の効いたロックなど幅広いジャンルの曲を楽しみたい方にぴったりです。

Bluetooth受信機能も搭載。コーデックはSBCやACCのほか、48KHz/24bitまでのハイレゾ再生が可能なaptX HDにも対応しています。真空管のあたたかみのあるサウンドをワイヤレスで楽しめるのも魅力です。

Sabaj ステレオデジタルパワーアンプ A4

Sabaj ステレオデジタルパワーアンプ A4 2018

入出力が充実した小型デジタルアンプ。光デジタル・同軸デジタル・3.5mmアナログ(AUX端子)入力・USB(mini A)による入力・Bluetoothワイヤレス接続に対応しており、汎用性が高いのが特徴です。

最大80W×2と大出力なのも魅力。迫力のあるサウンドでスピーカー再生を楽しみたい方にも適しています。また、ヘッドホンアンプも搭載。夜間などでもヘッドホンやイヤホンでの再生が可能です。

付属のリモコンで電源のオン・オフのほか、音量調節やミュートなどを操作可能。満足度の高い中華アンプを探している方におすすめのアイテムです。

FX-AUDIO- 真空管プリアンプ TUBE-01J

FX-AUDIO- 真空管プリアンプ TUBE-01J 2016

リーズナブルでコンパクトな真空管プリアンプ。本機は高精度軍用真空管を2本使用し、真空管らしい滑らかで温かみのあるサウンドと、機器としての信頼性を備えています。中国製アンプをベースに、高品位部品への変更や内部の再設計により、高音質を実現しているのもポイントです。

パワーアンプやDACを用意する際はサイズ・デザイン・音質マッチングの点から同ブランド品で揃えるのがおすすめです。

Reisong 真空管アンプ A10

Reisong 真空管アンプ A10 2019

クラスAのアナログ中華アンプです。真空管を使用しているため、柔らかな音で音楽を再生できます。CDモードとAUXモードの切り替えが可能。スマホやCDプレーヤーと接続して、気軽に音楽を楽しめます。

アンプ正面は電源ノブとボリュームノブのみでシンプル。真空管の独特な雰囲気のサウンドを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。