イタリアはワインの生産量が世界一位の国です。ワインはイタリアで水よりも安いと言われており、多種多様なワインが国民的な飲み物として親しまれています。

今回はイタリアワインの特徴や選び方とともに、赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインの種類別におすすめのワインもご紹介。初心者でもイタリアワインを楽しみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

イタリアワインの選び方

産地で選ぶ

トスカーナ州

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トスカーナ州は花の都と呼ばれるフィレンツェがある州です。高品質で辛口の赤ワインを多く生産しています。国内だけでなく国外での評判も高く、その人気は世界的に影響力のあるワイン専門ウェブサイト「ワイン・サーチャー」のランキングにも多数ランクインするほど。

州の生産量のうち8割を赤ワインが占めており、イタリアワインの代名詞とも呼ばれるキャンティやキャンティ・クラシッコなどのサンジョベーゼ種ぶどうで作る高級ワインが有名です。ジビエや牛肉の料理に合う華やかなワインが多く生産されています。

ピエモンテ州

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イタリアワインの王様と呼ばれることで有名な高級ワイン、バローロの産地であるピエモンテ州。赤ワインではネッビオーロ種ぶどうを使用したどっしりと重く濃厚なワインが有名です。バルベラ種ぶどうやドルチェット種ぶどうなどを使った少し軽めのワインもあります。

甘口の白ワインやスパークリングワインなども製造されており、さっぱりした酸味で飲みやすいワインが多いのが特徴です。赤ワインも白ワインもデイリーなものから高級なものまで幅広いワインが揃っています。

ヴェネト州

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イタリア国内でもトップクラスのワイン生産量を誇るヴェネト州。ヴェネト州のワインは全体の7割を白ワインが占めています。ヴェネト州を代表する白ワイン、プロセッコは爽やかなワインで魚料理にもおすすめです。赤ワインでは濃厚かつ奥行きのある香りが特徴的な高級ワイン、アマローネが有名。

さらにヴェネト州では、ワインを造る際に余ったぶどうの皮を使う蒸留酒・グラッパの生産も盛んです。グラッパは食後の消化を助けるお酒で、食後に小さなグラスで飲まれます。

シチリア州

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シチリア州はイタリアの南端にある地中海最大の島です。シチリアワインが注目され始めたのは最近のことなので、シチリアは他の地域と比較すると若いワイナリーが多いのが特徴。しかし、1世紀以上前から実をつけ続けてきたぶどうの木が多いため、味わいの深いワインが製造されています。

香りが強く、しっかりとした酸味と風味を楽しめるワインが多く、アルコール度数が通常のワインよりも高い酒精強化酒・マルサラなども有名。強い樽の香りがする食前酒として地元で愛されています。

ロンバルディア州

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ロンバルディア州は大都市ミラノがある街です。観光地でもあるためレストランも多く、デイリーなワインから高級ワインまでワインの種類は豊富。全体的なレベルが高く、量よりも質を重視したワイン造りが行われています。

シャンパンと肩を並べるほど上質なワイン、フランチャコルタはロンバルディア州を代表するスパークリングワインです。イタリアで最も有名な発泡酒ともいわれています。

ブドウの品種で選ぶ

サンジョベーゼ

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主にトスカーナ地方で栽培される赤ワイン用のぶどうです。イタリア国内で最も普及している品種であり、特にトスカーナ地方キャンティ地区とキャンティクラシコ地区で製造されるワインによく使用されます。

非常に濃いルビー色の実で、強い酸味と渋みがあり、香りがやや弱いのが特徴です。十分に熟成させることで酸味が弱まり、強い香りが出せるようになります。高級ワインから一般的に家庭で飲まれるデイリーなワインまで、幅広いワインの製造に使用されているぶどうです。

トレッビアーノ

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白ワイン用のぶどう品種で、イタリアのほとんどの州で栽培されています。明るいグリーンイエローの実で、果汁の粘性が少ないのが特徴。家庭でカジュアルに楽しむデイリーワインに使用されることが多いぶどうです。

ピリッとした酸味と少しの苦みがあり、柑橘系の爽やかな香りの中に、チーズやバターのような熟成した香りが混ざります。トレッビアーノを使用したワインは甘くないレモネードのようなすっきりとした味わいになるので、塩味の料理に合わせるのがおすすめです。

ネッビオーロ

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赤ワイン用のぶどう品種で、主にイタリア北部のピエモンテ州やロンバルディア州などで栽培されています。薄いルビー色の実をしており、非常に強いタンニンと酸味があるのが特徴です。この強いタンニンと酸味のために長期熟成を必要としますが、熟成されると深い味わいが広がります。

ネッビオーロはほかの品種とブレンドしてワインになることが少なく、単一品種で造られることがほとんどです。バローロなどの高級赤ワインはこのネッビオーロを使用しています。

アリアニコ

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イタリア南部で栽培される黒ぶどうです。深みのある明るいガーネット色の実で、豊富なタンニンを含んでいます。アリアニコを使用すると非常に酸味の強いワインになるのが特徴です。ただし渋みが強く出るため、長期熟成が必要になります。

イタリアワイン初心者よりは、飲み慣れてきた中級者におすすめのワインです。スパイシーな料理との相性がよく、中華料理やインド料理に合います。

食べ物とのマリアージュで選ぶ

マリアージュというのは、料理に合うワインを分析していく考え方のことです。基本的に濃厚で深みのある味わいの赤ワインには、同じくこってりしていて旨味や甘味が強い肉料理などとの相性がよいとされています。

脂身の多いステーキや味付けの濃いすき焼きだけでなく、少し癖の強いシカやウサギ、イノシシなどのジビエ料理にも赤ワインがおすすめです。

一方で白ワインはさっぱりとしたものが多く、甘味と苦味と酸味をバランスよく味わえるため、旨味と塩味のある料理を合わせることをおすすめします。魚介料理やチーズ料理、中華料理との相性が抜群です。

格付けで選ぶ

イタリアワインには元々、イタリアで施行されたDOC法という4段階の格付けがありましたが、2009年に改訂され、3段階の格付けとなりました。しかし、イタリアでは従来の4段階での格付け表記が認められているため、イタリアでは両方の格付けが使われています。

改訂後の格付けで最高品質ワインの規格を「D.O.P.」といい、これは従来の格付け1位の「D.O.C.G.」と2位の「D.O.C.」を統合したものです。「D.O.C.G.」は政府が最高品質と認定したワイン。「D.O.C.」はぶどうの種類や作り方が一定の基準を満たしているワインです。

改訂後の格付けで2位のワインを「I.G.P.」規格といいます。これは従来の格付けで第3位の「I.G.T.」に当たり、ひとつの地域のぶどうを85%以上使っているワインです。

その下の規格を改訂後の格付けでは「VINO」といい、これは従来の規格で最低規格の「V.d.T.」に当たります。生産地の表示がないテーブルワインです。

イタリアワインのおすすめ|赤ワイン

テッレ・デル バローロ

テッレ・デル バローロ

ピエモンテ州産の赤ワイン。ネッビオーロ種のぶどうを使用した「D.O.C.G.」規格で、イタリアの公式行事にも使用される高級赤ワインです。イタリアを代表するワインの王様ともいわれています。

樽で熟成する場合、法的に定められた期間は1年半ですが、バローロは2年間熟成させるのが伝統です。しっかりとしたコクのあるワインなので、味の濃い肉料理やジビエ料理におすすめ。癖のあるチーズとの相性も抜群です。

グエリエリ・リッツァルディ バルドリーノ・クラッシコ

グエリエリ・リッツァルディ バルドリーノ・クラッシコ

「ヴェローナの甘やかされた子供」という異名を持つ赤ワイン。ヴェネト州のグエリエリ・リッツァルディによって製造されています。

20世紀の初頭に創立されたグエリエリ・リッツァルディでは、自社畑から収穫されるぶどうを使用。醸造、びん詰めまでも全て社内で行い、エステートボトルのみを販売しています。

さくらんぼのようなほどよい酸味と、軽やかでスパイシーな風味が特徴。生ハムや鶏肉、豚肉のローストなどの料理におすすめです。

テスタマッタ カザマッタ・ロッソ

テスタマッタ カザマッタ・ロッソ

トスカーナ州の赤ワインで、サンジョベーゼ種のぶどうを使用しています。グラスを鼻に近づけた瞬間に香る華やかな香りと、ほんのりした甘味に混じるフルーティな酸味が特徴です。複雑な味わいにするために、いくつかのヴィンテージがブレンドされています。

後味がスッキリしていて飲みやすく、トマトソースを使用した料理や脂身の少ないさっぱりしたステーキとの相性が抜群。価格もお手頃なので、イタリアワイン初心者にもおすすめのワインです。

レ・コルティ・ソチェタ・アグリコーラ キアンティ・クラッシコ

レ・コルティ・ソチェタ・アグリコーラ キアンティ・クラッシコ

本製品はイタリアワインの代名詞とも呼ばれる赤ワイン、キャンティのうちのひとつ。キャンティの中でも伝統的な製法でワインを製造している、「D.O.C.G.」規格のキャンティ・クラシッコです。

飲み口は軽く、甘味と渋みのバランスのよさが特徴。いぶした樽のスモーキーな香りとバニラの甘い香りがほんのり漂い、とても上品な風味が舌に残ります。飲みやすいヴィンテージワインを探している方におすすめのワインです。

タヴェルネッロ タヴェルネッロ・ロッソ

タヴェルネッロ タヴェルネッロ・ロッソ

イタリアでいちばん飲まれているといわれているテーブルワインで、「VINO」規格に当たります。サンジョベーゼ種のぶどうを使用しており、フルーティでさっぱりとした味わいです。はっきりとしたぶどうを感じる香りで、口当たりが柔らかく、飲みやすいのが特徴。

タヴェルネッロというブランド名はイタリア語で「小さな居酒屋」を意味しますが、その名の通りのフレンドリーなワインです。ピザやパスタといったイタリアンはもちろん、お好み焼きなど和食との相性も抜群。気軽にイタリアワインを楽しみたい方におすすめです。

ラルコ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ

ラルコ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ

イタリアでは特別な時や大切な人と飲むワインとして知られているヴェネト州産の辛口赤ワイン。ヴァルポリチェッラによる伝統的な高級ワインで、「D.O.C.G.」規格に当たります。

コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ、クロアティーナという4つのぶどう品種を使用しており、凝縮した果実の味に柔らかな酸味が馴染んだしっかりとした風味が特徴です。

煮込み料理やロースト、ジビエ料理などのしっかりとした重めの肉料理との相性が抜群。熟成したチーズとも合い、18℃前後が適温といわれています。特別なシーンで大切な人と飲むイタリアワインを探している方におすすめです。

ディ マーヨ・ノランテ ノランテ・ロッソ

ディ マーヨ・ノランテ ノランテ・ロッソ

アリアニコ種のぶどうを使用した辛口赤ワイン。モリーゼ州産で、アルコール度数は13%です。新鮮なベリーの風味と、優しい酸味、ほどよいタンニンが特徴。果実の風味が強いフレッシュな味わいなので幅広い料理に合いますが、特にトマト系の料理との組み合わせがおすすめです。

イタリアワインのおすすめ|白ワイン

フェウド・アランチョ ダリラ

フェウド・アランチョ ダリラ

改訂後の規格では格付け2位の「I.G.P.」、改訂前のワイン法では第3位の「I.G.T.」に当たる白ワイン。辛口のシチリアワインで、ラベルにあしらわれた楽譜が特徴的です。

シチリアで栽培されている白ワイン用のグリッロというぶどうにヴィオニエというぶどうがブレンドされています。

華やかなトロピカルフルーツの香りと上質な酸味のバランスがよく、飲みやすい白ワインです。冷やしても常温でも美味しく、それぞれで違った味わいを楽しめます。魚介類のパスタや白身魚を使った料理におすすめです。

フェウド・アランチョ グリッロ

フェウド・アランチョ グリッロ

シチリア土着のぶどう品種、グリッロを100%使用した辛口白ワイン。格付けは「D.O.C.」または「D.O.P.」に当たります。ジューシーでフレッシュな果実の香りに、豊かな酸味と穏やかな渋味を持つバランスのよい白ワインです。

ワイン専門誌で最高クラスの五つ星を獲得したことがあるワインですが、1500円以下の低価格で購入できます。コストパフォーマンスのよい白ワインを探している方におすすめです。

マランゴーナ ルガーナ

マランゴーナ ルガーナ

トレッビアーノ種のぶどうを使用した辛口白ワイン。ロンバルディア州産です。マランゴーナは400年以上前に北イタリアのガルダ湖畔に創設された、長い歴史を持つワイナリー。

低温で醸造され、発酵が終わっても発生した澱を取り除かずにワインと一緒に保存するシュールリー製法で製造されています。

非常にフレッシュで花のような香りがするほか、味もクリーンでミネラルを多く含むすっきりとした風味です。魚料理や鶏肉料理などのさっぱりした肉料理と合わせることをおすすめします。

カヴィロ タヴェルネッロ・ビアンコ

カヴィロ タヴェルネッロ・ビアンコ

辛口ですが、すっきりとした味わいの飲みやすい白ワインです。製造元はイタリア国内最大の農業協同組合カヴィロ社。家庭で気軽に楽しむ「VINO」規格のテーブルワインです。

清涼感のある豊かな柑橘系の香りで、軽やかでさっぱりとした風味なので飲みやすさに定評があります。後味がすっきりしているため魚介料理はもちろんチーズとの相性も抜群。ピザやパスタなど何にでも合わせやすいため、気軽に白ワインを楽しみたい方におすすめです。

カ・デル・ボスコ フランチャコルタ・ブリュット・キュヴェ・プレステージ

カ・デル・ボスコ フランチャコルタ・ブリュット・キュヴェ・プレステージ

ロンバルディア州を代表する上質な白ワイン。その質の高さはシャンパンと肩を並べるほどといわれています。収穫後のぶどうを泡の中に入れるベリースパという洗浄法を行っているのが特徴。

収穫後のブドウを水洗いしてから醸造を行うベリースパによってぶどうへの負荷が減るため、非常に爽やかで繊細な飲み口のワインができあがります。野菜のグリルや白身魚を使った料理との相性が抜群。ワインが好きな方へのプレゼントにもおすすめです。

イタリアワインのおすすめ|スパークリング

ヴィッラ・サンディ プロセッコ

ヴィッラ・サンディ プロセッコ

ヴェネト州産の辛口スパークリングワイン。「D.O.C.G.」規格の高品質ワインです。ヴィッラ・サンディはイタリアのワイン専門誌の間でも評価の高いワイナリー。

ぶどうの果汁を一度冷凍保存するという、普通のワイナリーでは行われない製法で製造されています。フルーティな果実の味わいがぐっと凝縮されており、厚みのある味わいが特徴の力強いスパークリングワインです。

メディチ・エルメーテ クエルチオーリ・レッジアーノ・ランブルスコ・セッコ

メディチ・エルメーテ クエルチオーリ・レッジアーノ・ランブルスコ・セッコ

エミリア・ロマーニャ産の辛口スパークリングワイン。「D.O.C」規格のワインで、カシスや杉のような清涼感のある香りが特徴です。スパークリングワインですが炭酸がそれほど強くないため、濃厚な赤ワインの果実味をしっかり味わうことができます。

生ハムやボロネーゼなどとの相性が抜群。リーズナブルですが、非常に評価が高く、お酒があまり得意でない方にもおすすめです。

サンテロ 天使のアスティ

サンテロ 天使のアスティ

日本で最も売れているイタリアスパークリングワインといわれています。ピエモンテ州産で、「D.O.C.G.」規格の甘口スパークリングワインです。マスカットの華やかな香りとさわやかでフルーティな飲み口が特徴。

後味もすっきりしていて飲みやすいため、特に女性を中心に人気があります。チーズやフルーツ、ケーキなどのスイーツとの相性も抜群。ジュースで割っても美味しいので、お酒をあまり飲まないという方にもおすすめです。