いろいろな音色を使って多彩な演奏を楽しめる楽器「シンセサイザー」。趣味の演奏や作曲活動、ライブでの演奏など、さまざまな目的で使える楽器です。
ただ、モデルによって音色やサイズがさまざまなのでどれを購入すればいいか悩んでしまいがち。

そこで今回は、おすすめのシンセサイザーを「初心者向け」「中上級者向け」に分けてご紹介。基礎知識や選ぶ際のポイントについて詳しく解説するので、購入を検討している方はチェックしてみてください。

シンセサイザーとは?

シンセサイザーは、鍵盤楽器(キーボード)の一種。演奏を楽しめるだけでなく、電子工学的な手法によって音やリズムを合成(シンセサイズ)できるのが特徴です。シンセサイザーには、さまざまな楽器の音色を出せるタイプや、電子音しか出せないタイプなどいろいろな種類があります。

音づくりよりも演奏を楽しみたいという方には、多彩な楽器の音が出せるタイプのシンセサイザーがおすすめです。

シンセサイザーとMIDIキーボードの違い

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「MIDI」とはMusical Instrument Digital Interfaceの略で、電子楽器の演奏データをデジタル転送する際に使われる規格のこと。データ化することでパソコン上での音楽作成・編集が可能になり、あとから音程・音の長さ・使用する楽器の種類などを細かく調整できるようになります。

MIDIキーボードは、MIDIの演奏データを作曲ソフトに入力する際に使うコントローラーです。あくまでも入力用のキーボードであり、楽器としては使えないので、演奏や音づくりまで楽しめるシンセサイザーとは全く異なるアイテムです。ただし、シンセサイザーのなかにはMIDIキーボードとして使える機能を搭載したものもあります。

シンセサイザーの選び方

音色の質や数で選ぶ

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どんな楽器にも言えることですが、シンセサイザーも価格やメーカーによって音色や強弱の出方が異なります。

また、いろいろな音が出せるシンセサイザーだからこそ、音色の数も選ぶポイントになります。音色の数を決めるためには、自分がどんなジャンルの音楽を演奏したいかが重要です。

たとえば、「弾き語りをしたいのでピアノやオルガンの音があれば十分」「和楽器や民族楽器の音色も出したい」「環境音楽を作るために雨音などの自然音も欲しい」というように、用途に合わせて音色の数をチェックしましょう。最近のシンセサイザーは、初心者モデルでも数百以上の音色を搭載しているものも多くあります。

鍵盤のタッチ感で選ぶ

シンセサイザーのタッチ感は大きく分けて2タイプあります。1つはエレクトーンに近い軽いタッチ、もう1つはピアノに近い重めのタッチ。

タッチ感が軽いシンセサイザーは、本体の重量も軽めのものが多く、持ち運びに適しています。また、鍵盤をすばやく撫でて音を出す「グリッサンド奏法」をする場合もタッチの軽いタイプがおすすめです。

一方、ピアノを弾きなれている方は、ピアノに近い重めのタッチ感があるモデルがおすすめ。自分のスタイルにあわせたモデルを選べばより快適に演奏できるのでチェックしておきましょう。

鍵盤数で選ぶ

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シンセサイザーの鍵盤数は、25・37・49・61・64・73・76・88までいろいろな種類があるのが特徴。ピアノの鍵盤数は88が基本なので、それ以下の鍵盤数だと曲目によっては演奏できない恐れがあります。

また、鍵盤数が多くなると、シンセサイザー本体のサイズも大きくなり、重さも増します。練習部屋があまり広くない方やスタジオなどへの移動が多い方は、そのあたりも考慮しながら適切な鍵盤数を選びましょう。

一般的なバンド演奏に使う方には61~88の鍵盤数で、持ち運びやすい軽量モデルがおすすめ。クラシックやジャズなどピアノ曲をよく弾く方には、88鍵盤のタイプを、88鍵盤は重すぎるけど61鍵盤だと物足りないという方には、73・76鍵盤のものを選びましょう。

機能で選ぶ

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シンセサイザーには多彩な機能を搭載したモデルが多くありますが、どんなに優れた機能も使いこなせなければ意味がありません。シンセサイザーを使って「演奏したい」「同期演奏も楽しみたい」「作曲までしたい」など、用途に合わせて必要な機能を選びましょう。

シンセサイザーの代表的な機能が、「スプリット/レイヤー機能」です。鍵盤の途中まではピアノ、途中からはギターというように音色を分けるのがスプリット機能、違う楽器やストリングスの音色を重ねるのかレイヤー機能で、多彩な演奏を楽しめます。

また、オリジナル曲を作ってみたいという方におすすめなのが「シーケンサー機能」です。1台のシンセサイザーでピアノ・ベース・ドラムといった複数楽器の演奏・打ち込み・録音ができます。さらに、事前にいろいろな音色やメロディーを打ち込み、それを流しながら演奏すれば同期演奏も可能。演奏者が少なくても厚みのある演奏を楽しめます。

予算で選ぶ

シンセサイザーの相場は、低価格帯で6万円前後です。鍵盤数の少ない小型タイプなら安価なものもありますが、鍵盤数が足りなくて演奏や練習に適さない可能性もあるので、安易に価格だけで選ぶのはおすすめできません。

10万円以上のものは多彩な機能を搭載しているものが多いので、普段の練習やライブはもちろん、オリジナリティあふれる楽曲作りにも活用できます。そのほか使い方によっては、ペダル・ヘッドホン・キーボードスタンド・キーボードケースといった周辺アイテムが必要になることもあります。そのあたりも考慮しながら予算を組むとよいでしょう。

メーカーで選ぶ

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シンセサイザーの有名3大メーカーは、ヤマハ・ローランド・コルグです。3社ともさまざまなモデルを発売しており、世界中で高い人気を誇っています。いずれも日本企業で国内に拠点があるので、万が一不具合や修理が必要になった際に対応してもらいやすい点も魅力。初心者から上級者までにおすすめできるメーカーです。

シンセサイザーのおすすめ|初心者向け

ローランド(Roland) シンセサイザー JUNO-DS61

ローランド(Roland) シンセサイザー JUNO-DS61

ローランドのJUNOシリーズは、ライブでのパフォーマンスを重視する方におすすめのシンセサイザー。なかでも61鍵盤タイプは重さ約5.3kgと軽く、練習スタジオやライブ会場への移動もスムーズに行えます。簡単に操作できる仕様ながら、本格的な音色を出せるので、初心者からプロまで満足できる1台です。幅広いジャンルの音楽を楽しめます。

ソロにもアンサンブルにも対応できるよう、多彩な音色をプリセットされています。特にSuper NATURALサウンドによるアコースティックピアノの音色は抜群です。事前に別パートを打ち込んでおけば、練習やライブ時にセッションが楽しめます。さらに、公式サイトから多くのサウンドを入手できるので、音作りや作曲・編曲にも便利です。

本製品は、シンセサイザー本体にソフトケース・フットスイッチ・ヘッドホン・キーボードスタンドがセットになっているエントリーパック。これから音楽活動などを始める方におすすめです。

コルグ(KORG) キーボードシンセサイザー KROSS 2-61-MB

コルグ(KORG) キーボードシンセサイザー KROSS 2-61-MB

コンパクトなワークステーションとして人気の高いコルグの61鍵盤シンセサイザー。重さ約3.8kg・幅約935mmと超軽量コンパクトながら、多彩なサウンドと優れた機能を搭載している1台です。

ハイクオリティな音色が1,000種類以上もプリセットされているので、ライブ演奏や音楽制作の幅が広がります。また、本格的なサンプリング機能やオーディオ・レコーダー・USBオーディオ・インターフェース機能も搭載。MacやWindowsと接続してDAWレコーディングができるほか、iPadやiPhoneと組み合わせた演奏も楽しめます。

初心者でも直感的に操作しやすいユーザーインターフェースも特徴です。さらに本製品は、バッテリー駆動ができる点も大きな魅力。単3電池6本で最大7時間使えるので、場所を気にせず練習や演奏ができます。

ヤマハ(YAMAHA) シンセサイザー MOXF6

ヤマハ(YAMAHA) シンセサイザー MOXF6

シンセサイザーを使ってオリジナルの音楽制作を楽しみたい方におすすめの61鍵盤タイプ。演奏時の強弱をつけやすいよう調整された「セミウェイテッド鍵盤」を採用しているので、表現力がアップします。ライブ会場などへ気軽に運べる重さ約7.1kgの軽量設計です。

特筆すべきは、ヤマハの技術が詰まった高品位な音色。本格的なピアノの音・管弦楽器の音・ドラムの音など、質の高い音色を豊富なバリエーションで収録しています。また、アナログコンプレッサーやEQなどを通した音をリアルに再現できるエフェクト機能や、音色の拡張が可能なフラッシュROMボードにも対応。

さらに、複数の楽器を用いたアンサンブル演奏ができるパフォーマンスモードや、演奏を手軽に録音できるシーケンサー機能も内蔵しています。これらの機能を駆使して、さまざまなジャンルの音楽制作を楽しめるほか、魅力的なライブパフォーマンスができる1台です。

コルグ(KORG) キーボードシンセサイザー KROME61

コルグ(KORG) キーボードシンセサイザー KROME61

「ピアノ」「エレクトリックピアノ」「ドラム」の音色にこだわる方におすすめしたいのが、コルグのKROMEシリーズ61鍵盤タイプです。数多くの音色を搭載するのではなく、キーボード演奏の基本となるピアノとエレクトリックピアノ、そして楽曲の要となるドラムに注力し、高いクオリティのサウンドを実現しています。

ピアノは、88鍵全鍵ステレオサンプリング・ノンループの音色やダンパー共鳴音を搭載し、同じ価格帯のシンセサイザーでは得られないゴージャスな音色を叶えています。

エレクトリックピアノの音は、8段階ベロシティスイッチと定番ビンテージエフェクトにより、弾くのが楽しくなる音色を実現。さらに、ドラムは、響きを自由にコントロールできるのが魅力です。リアルなグルーブを再生できるドラムトラックも搭載しています。

もちろん600種類以上のプリセットパターンや、シーケンサーで制作したオリジナルのパターンを書き込めるエリアも搭載。演奏はもちろん、アイデア次第ではライブでも活用できます。

シンセサイザーのおすすめ|中・上級者向け

ローランド(Roland) ミュージックワークステーション FA-06

ローランド(Roland) ミュージックワークステーション FA-06

ゼロからオリジナリティあふれる音楽を生み出せる1台。高いクオリティとリアルタイム性、作業のスピード感を追究したシンセサイザーです。

最大の魅力は、ライブにも音楽制作にも活かせる、ローランド最高峰のクオリティ。プロ仕様の音源モジュールINTEGRA-7から2,000以上のトーンを受け継ぎ、多様な音色を搭載しています。また、豊富なエフェクトとリアルタイムコントロールによって、内蔵サウンドの豊かな表現力がさらにアップ。

そのほかにも、16個のパッドからフレーズをすぐに再生できるサンプラー機能、ノンストップ・ループ録音ができるシーケンサー機能、DAWとの連携機能なども備えています。

電源を入れてからわずか数秒で起動するのも、ほかにはない特徴。操作も簡単なので、演奏や楽曲作りの流れを止めることなく、自分のインスピレーションをスムーズに形にできます。

ヤマハ(YAMAHA) シンセサイザー MOXF8

ヤマハ(YAMAHA) シンセサイザー MOXF8

アコースティックピアノのような自然なタッチ感を実現した、88鍵盤タイプのシンセサイザー。リアルなピアノの音色をはじめ、鍵盤楽器や管弦楽器、ドラムなど、品質の高い波形をバリエーション豊かに収録しています。なかでもピアノは、大きさの異なる2種類のグランドピアノの音色を搭載。曲調や会場にあわせて使い分けられます。

音楽制作に役立つ機能も満載。たとえば、ビンテージエフェクターを回路素子レベルまで解析してモデリングしたエフェクト機能や、多楽器でのアンサンブル演奏ができるパフォーマンスモード、音色を追加できるフラッシュメモリー対応、16トラックの内蔵シーケンサー、USB接続できるMIDIインターフェース機能などを搭載しています。

高いサウンドクオリティと豊富な音色、多彩な機能を備えている上、88鍵盤タイプなので本格的なクラシックやジャズの演奏も可能。コストパフォーマンスの高いシンセサイザーです。

コルグ(KORG) 電子キーボード Professional Arranger Pa600

コルグ(KORG) 電子キーボード Professional Arranger Pa600

音楽クリエイターのひらめきや感性をサポートする、61鍵のシンセサイザー。最大の魅力は、世界のトップミュージシャンによる豪華なバッキングパターンを内蔵していること。多彩なジャンルの音楽を網羅し、360種類以上をプリセットしています。

また、頭に浮かんだイメージを楽曲にして即座に記録できるシーケンサーを搭載。本製品で作成したデータはスタンダードMIDIファイルに対応しているので、手持ちのDAWやシーケンサーに展開したり、PC上で編集やボーカルトラックを追加したりできます。USB端子付きなのでデータの転送も簡単です。

さらに、950種類の高品位なサウンドを内蔵しているほか、コードを引くだけで曲が作れる「スタイルプレイ」、125種類のエフェクト機能、ギターサウンンドをリアルに出せる「ギターモード」なども搭載。さまざまなジャンルの演奏や曲作りを楽しめる1台です。

ローランド(ROLAND) シンセサイザー JD-XA

ローランド(ROLAND) シンセサイザー JD-XA

音楽クリエイターが求める音色や機能を1台に凝縮したシンセサイザー。アナログシンセらしい音の質感と、デジタルシンセの多用途性を兼ね備えています。

本製品のためにこだわって開発されたアナログシンセは、「2オシレーター」「フィルター」「アンプ」「4つのエンベロープ」の4構成。すべてがアナログ回路によるサウンドで、切れのよい音や滑らかな変化を実現します。デジタル回路を通さずに出力できる端子がついている点も魅力です。

一方、デジタルシンセパートは、Super NATURALシンセエンジンを搭載しており、歴代のローランド製シンセサイザーの音が一挙に手に入ります。アナログでは出せないきらびやかなPCMサウンドやSuperSaw波形の分厚いサウンドを楽しむことが可能です。

アナログとデジタルの2エンジンを搭載したことで、クリエイターの発想に即座に対応できるフレキシブルさを実現。デジタルサウンドをアナログ加工したり、デジタル音源を使ってアナログパートにクロスモジュレーションを掛けたり、自由自在な音作りを楽しめます。