ピアノやギター、ベース、ドラムなど生楽器の音を再現できるだけでなく、電子音も楽しめる「シンセサイザー」。本格的な演奏ができる88鍵のモデルや、鍵盤数の少ないコンパクトなモデルなどさまざまな製品が存在します。
ローランドやコルグ、ヤマハなどのメーカーから多種多様なモデルが展開されており、購入する際にはどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、おすすめのシンセサイザーをご紹介します。
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- 目次
- シンセサイザーとは?
- シンセサイザーとキーボードの違い
- シンセサイザーの選び方
- シンセサイザーのおすすめメーカー
- シンセサイザーのおすすめ|初心者向け
- シンセサイザーのおすすめ|中・上級者向け
- シンセサイザーの売れ筋ランキングをチェック
シンセサイザーとは?

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「シンセサイザー」とは、さまざまな音を合成し、多彩な音作りを楽しむことができる楽器のこと。多数の音色を内蔵しているモデルが存在します。
名称は英語で「合成する」を意味する「synthesize」に由来しており、電気的な手法で音色を合成できるのが特徴です。ピアノやオルガンなどを含む鍵盤楽器のなかでも、特に多彩な機能を搭載しているのがシンセサイザーの魅力。音の波形の形や大きさを変更したり重ねたりするだけでなく、フィルターをかけて音を加工することも可能です。
また、作曲の際に使うMIDIキーボードとして利用できるのもシンセサイザーのメリット。加えて、最近ではメーカーが作った「プリセット」と呼ばれる音色が収録されているモデルも存在します。初心者が気軽に楽しめる楽器としてもおすすめです。
シンセサイザーとキーボードの違い

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「キーボード」とは、鍵盤が搭載されている楽器の総称。「シンセサイザー」も基本的にはキーボードの一種ではありますが、音声を合成できるのかどうかが大きな違いです。
シンセサイザーは一般的なキーボードと異なり、音声を合成して音を作れるのが特徴。音作りを楽しみたい方は、シンセサイザーをチェックしてみてください。
シンセサイザーの選び方
タイプをチェック
アナログ

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アナログタイプのシンセサイザーは、電子回路で音を合成するのが特徴。音作りに関する部分がアナログ回路で構成されており、オシレーター(VCO)やフィルター(VCF)、アンプ(VCA)、音の波形などを設定して太い電子音を出せるのが魅力です。
しかし、ピアノやオルガン、弦楽器など生楽器を模した音作りはデジタルタイプに比べると苦手。加えて、デジタルシンセと比較した際に高額なモデルが多い点も留意しておきましょう。
デジタル

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デジタルタイプのシンセサイザーは、コンピュータープログラムを使って音を合成するのが特徴。音作りに関する部分がデジタル化されており、デジタル信号処理の技術を利用してサウンドを作るのがポイントです。
デジタルシンセサイザーは、ピアノやストリングスなどの生楽器を模した音だけでなく、電子音まで幅広く作成できるのが魅力。アナログシンセサイザーに比べて安価なモデルが多いにもかかわらず、数百〜数千の音色が収録されている製品も展開されています。
鍵盤数をチェック

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シンセサイザーの鍵盤数は製品ごとに異なり、37鍵・49鍵・61鍵・73鍵・76鍵・88鍵などがあります。購入する際は用途に適したモノを選択しましょう。
鍵盤数の少ないモデルは、MIDIキーボードとしてデスク上に設置する場合に便利。コンパクトで軽量な製品であれば、ライブハウスやスタジオに携帯する際の負荷も軽くなります。
アップライトピアノやグランドピアノと鍵盤数が同じで本格的なモノを探している場合は、88鍵のシンセサイザーがおすすめです。
キーボードのタッチ感をチェック
強弱をしっかりとつけるなら重いタッチ感

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シンセサイザーの演奏性にこだわりたい場合には、鍵盤数に加えて「タッチ感」もチェックしておくのが重要。タッチ感が重いモデルは、ピアノのような弾き心地を備えているのが魅力です。ピアノ経験者でも違和感なく弾くことができ、強弱をつけた表現力のある演奏を実現したい場合にも適しています。
しかし、シンセサイザー本体が重くなる傾向がある点は注意が必要。スタジオやライブハウスに持ち運ぶ際の負荷も考慮して選択しましょう。
軽いタッチ感ならピアノ初心者でも弾きやすい

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タッチ感が軽いモデルは、ピアノ未経験者でも弾きやすいのが魅力。初めて鍵盤楽器を購入する場合にも適しています。また、鍵盤が軽い分、シンセサイザー本体も軽量なモデルが多く、運搬しやすい点もメリット。ライブハウスやスタジオに持ち運ぶ機会が多い場合にも便利です。
しかし、ピアノ経験者の場合は、演奏時に違和感を覚える場合も。細かい強弱もつけにくいので、演奏時の表現力を重視する場合は注意しましょう。
音色の質・数をチェック

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シンセサイザーに搭載されている音色の質や数は、モデルによって異なります。バンド演奏でシンセサイザーを使う場合はアコースティックピアノやエレクトリックピアノ、ストリングス、シンセ系など基本のサウンドが充実しているモノがおすすめです。
なお、最近のシンセサイザーは多数の音色を搭載したモデルが多く、エントリーモデルでも多くの音が入った製品が存在します。音作りの幅が広がるのでぜひチェックしてみてください。
搭載機能をチェック
スプリット/レイヤー機能

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「スプリット機能」を搭載したシンセサイザーは、鍵盤によって使う音色を分けることが可能。左手でベース、右手でオルガンのように奏でる音色を分けられるので、ベースとメロディを一緒に演奏したいときに便利です。
「レイヤー機能」を備えているモデルは、音色を重ねて使用できるのが魅力。複数の音色を同時に出したい場合に活躍する機能です。
シーケンサー機能

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演奏情報を記録または再生する機能が「シーケンサー」。打ち込んだ音楽データを流しながら演奏を重ねられる「同期演奏」をしたい場合などに活躍します。
作曲をしたいときにも便利。音作りをするだけでなく、曲作りにも挑戦したい方は、シーケンサー機能の有無をチェックしてみてください。
自動演奏(アルペジエーター)機能

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「自動演奏(アルペジエーター)機能」とは、1つの鍵盤を押さえるだけでアルペジオ奏法の演奏ができる機能のこと。鍵盤の演奏に慣れていない場合に便利な機能です。
また、自動演奏機能は、さまざまなパターンのアルペジオ奏法を自動で再生できるのがポイント。好みに合うパターンを使用して演奏・作曲できる点もおすすめです。
よく持ち出すなら重量にも注目

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ライブハウスやスタジオなど、シンセサイザーを持ち運ぶ機会が多い場合は重量も注目しましょう。重量のある製品を購入すると、運搬時の負担が大きくなります。
鍵盤のタッチ感が重いシンセサイザーだと、本体が15〜30kg以上のモデルもあるので要注意。持ち運びがメインの場合は、鍵盤のタッチ感が軽めで本体重量も軽い製品を選んでみてください。
価格をチェック

シンセサイザーの価格は、数千円から数十万円まで製品によってさまざま。価格が上がるほど機能性も増える傾向にあるので、本格的なシンセサイザーを探している場合はハイエンドモデルを選ぶのがおすすめです。
一方、エントリーモデルでも十分な場合は、リーズナブルなシンセサイザーも選択肢に入れるのがおすすめ。予算をしっかりと考慮して検討してみてください。
シンセサイザーのおすすめメーカー
ローランド(Roland)

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1972年に設立された「ローランド」は、電子楽器や電子機器、ソフトウェアなどを製造する日本国内のメーカー。ピアノやシンセサイザーをはじめ、電子ドラムやエフェクターまで幅広い製品を取り扱っているのが特徴です。
ローランドは、クラシックなアナログシンセからデジタルシンセまで、豊富な種類のシンセサイザーを展開しています。
ヤマハ(YAMAHA)

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「ヤマハ」は、楽器や音響機器をはじめ、幅広い事業を展開する日本国内の大手メーカーです。ピアノで有名なヤマハですが、シンセサイザーも多彩な製品を取り扱っています。
ヤマハが製造するシンセサイザーは、生音に近い音源を内蔵しているモデルをラインナップ。ピアノと同じ88鍵を備えたモデルもあるので、演奏性にこだわりたい場合にもおすすめです。
コルグ(KORG)

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1963年に創業した「コルグ」。シンセサイザーやチューナー、DJ機器、エフェクター、レコーダーなど幅広い製品を展開しています。
コルグは、多彩な音色を搭載したシンセサイザーをラインナップ。スプリット/レイヤー機能やシーケンサー機能を搭載したモデルもあり、幅広い用途に使用できる点もおすすめです。
シンセサイザーのおすすめ|初心者向け
ローランド(Roland) nteractive Analog/Digital Crossover Synthesizer JD-Xi
2種類のサウンド・エンジンを搭載している初心者向けの37鍵盤シンセサイザー。アナログ回路に加えて、ローランドの音源モジュール「INTEGRA-7」と同等のSuperNATURALシンセ音源を備えています。アナログサウンドとデジタルサウンドの両方を楽しめるのがメリットです。
また、オート・ピッチやボコーダーなどの機能が使用できるのもポイント。感度を綿密に調節できるグースネック・マイクも付属しており、ロボットのような音声変化を実現できます。
さらに、4トラックのパターン・シーケンサー機能が使えるのもメリット。鍵盤での演奏やノブの情報が記録できるので、シンセサイザーを使って作曲したい場合にも適しています。
ローランド(Roland) SYNTHESIZER GAIA 2
直感的に操作できるパネルレイアウトを採用しており、初心者でも操作しやすいシンセサイザー。ビンテージな音色からエッジの効いた音色まで、好みのサウンドが作れます。
歴代シンセサイザーの音が再現できる「Model Expansion」に対応しているのもメリット。クラウド型のサービス「Roland Cloud」からサウンドをインストールできます。また、モノフォニック・シンセ「SH-101」の音がプリインストールされている点も魅力です。
シーケンサー機能では、リアルタイムやステップでの入力が可能。再生を止めずに編集できる点もおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) reface CP
エレクトリックピアノ専用のSCM音源を搭載しているシンセサイザー。60〜70年代のエレクトリックピアノとエレクトリックキーボードの音色で演奏可能です。加えて、エフェクターによる音の変化も楽しめます。
音の細かな強弱を表現できる鍵盤も特徴。ボディ表面の仕上げやノブの操作感、スライダーの重みなど、質感にもこだわって作られています。
本体には2W×2のスピーカーも搭載。ヘッドホンやモニタースピーカーなしでもサウンドが再生できます。電池駆動に対応しているので、持ち運んで使いたい場合にもおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) CK61
ヤマハのシンセサイザー「CPシリーズ」「YCシリーズ」のコンセプトとサウンドを取り入れたモデル。ピアノやオルガンなど生楽器の音だけでなく、モダンな印象を与えるシンセサウンドでの演奏も可能です。
また、スプリット/レイヤー機能を備えているのもポイント。フロントパネル上に配置されているボタンやノブ、フェーダーなどで直感的に操作できます。
本体背面にはA/Dインプットも搭載。ボーカルマイクを接続すれば、弾き語りの録音などに対応します。
コルグ(KORG) POLYPHONIC ANALOGUE SYNTHESIZER minilogue xd
本格的なアナログサウンドが楽しめるシンセサイザー。コルグが製造するシンセサイザー「minilogue」の回路をブラッシュアップし、太くあたたかみを感じるサウンドを奏でられるのが特徴です。ファットなベースから抜けのよいリードまで幅広い音色が作れます。
さらに、デジタル・マルチ・エンジンを備えているのもメリット。アナログ・エンジンと一緒に鳴動させ、ハイブリッドな音作りができる点もおすすめです。
16個のボタンを使って操作できるポリフォニック・ステップ・シーケンサー機能も搭載しています。
コルグ(KORG) SYNTHESIZER WORKSTATION KROSS 2-61
1000以上の豊富なプリセット音色を搭載しているシンセサイザー。128MBの拡張PCMメモリーを備えており、サウンドを公式サイトから追加でダウンロードできます。
加えて、16個のパッド・サンプラーを搭載しているのも長所。サンプリングした音色でフレーズやリズムを作りたい場合にも便利です。スプリット/レイヤー機能は、ボタン1つで設定が可能。操作性に優れている点も魅力です。
また、アルペジエーター機能が使用できるのもおすすめのポイント。リズミカルなコードやベースフレーズが演奏できます。
コルグ(KORG) ANALOG MODELING STNTHESIZER multi/poly
アナログ・モデリング・テクノロジーを採用しているシンセサイザーです。アナログシンセの厚みのある音を忠実に再現できます。さらに、レイヤー機能を搭載しているため、音を重ねて演奏したいときにもおすすめです。
さらに、本体にピッタリとフィットするソフトケースが付属しているのもメリット。シンセサイザーをライブハウスやスタジオへ持ち運ぶ機会が多い場合にも便利です。
コルグ(KORG) SYNTHESIZER/VOCODER microKORG2
小型のボディながらパワフルなシンセサウンドが生み出せる製品。5つのノブで直感的に操作でき、サウンドを素早く作れるのが魅力です。コントロール・パネルの中央には2.8インチ・カラー・ディスプレイを備えており、編集画面の視認性に優れています。
さらに、付属のマイクでボコーダーとして使えるのもメリット。ボーカルのピッチを補正するハード・チューンや、ピッチシフトした声を重ねるハーモナイザーなどの機能も搭載されています。
加えて、ループ・レコーダーによるレコーディングができるのも本製品のおすすめポイント。サウンドをループさせて自分の演奏を重ねていけるのがメリットです。
シンセサイザーのおすすめ|中・上級者向け
ローランド(Roland) FANTOM 07
76鍵のシンセサイザーです。ピアノやオルガン、ストリングス、ブラス、ドラムなど数千種類のサウンドを搭載しているのが特徴。ノブやスライダーで直感的に扱えるのも魅力です。カラー・タッチスクリーンを採用しており、操作しやすいだけでなく視認性にも優れています。
加えて、シーケンサー機能やサンプリング機能を備えているのも長所。楽曲制作に取り組みたい場合にもおすすめです。
ローランド(Roland) Synthesizer JUNO-D7
ライブミュージシャンやクリエイター向けに設計されているシンセサイザー。プロ仕様のRolandサウンドが搭載されており、クオリティの高い音色が楽しめます。
直感的に操作できるパネル・レイアウトが採用されているのもポイント。バンドで演奏する際はもちろん、8トラックシーケンサーで作曲する際にも快適に使用できます。
さらに、ACアダプターだけでなく、USB Type-Cケーブルによる給電にも対応するのがメリット。モバイルバッテリーから給電できるので、外出先で使用する場合にもおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) MONTAGE M6
アナログシンセの音をデジタルで再現する、バーチャルアナログ音源を搭載したシンセサイザー。ビンテージシンセのような太いサウンドだけでなく、エッジの効いた音まで幅広く対応できます。
さらに、直感的に操作できるコントロールボタンを備えているのもポイント。フェーダーや各種ボタンにはカラーLEDを搭載しており、周囲が暗い環境での視認性に優れている点もメリットです。
ヤマハ(YAMAHA) MODX7+
「AWM2 & FM-X ハイブリッド音源」を搭載しているシンセサイザー。リアルな生楽器のサウンドを合成でき、ユーザーの表現力をしっかりと反映できるシンセサイザーです。
加えて、最大128のパラメーターをコントロールできる「スーパーノブ」を備えているのも長所。シンプルな操作性ながら音を幅広く変えられます。
コルグ(KORG) ALTERED FM SYNTHESIZER opsix SE
金属製の強固なボディを備えたシンセサイザー。専用ハードケースが付属しているので、ライブハウスやスタジオにも安心して持ち運べます。
さらに、61鍵のナチュラル・タッチ・キーボードを搭載しているのもメリット。コルグのハイエンドモデルと同様の演奏感が得られます。加えて、FMシンセがコントロールしやすいオペレーター・ミキサーを搭載しているのもポイントです。
SEQUENTIAL Prophet-5 Rev.4
1978年に発表されたシンセサイザーの名機「Prophet-5 Rev」の4期型にあたる製品。初期型〜3期型までのすべてのサウンドを鳴らせます。
ピュアなアナログ・クラシック・サウンドを楽しみたい場合におすすめ。無骨でパワフルな音質と、現代的なテクノロジーを採用した信頼性の高さを両立させており、安心して使用できる点も魅力です。
アカイプロフェッショナル(Akai Professional) STANDALONE MPC PRODUCTION KEYBOARD MPC KEY 37
さまざまなサウンドやエフェクトを内蔵しているシンセサイザー。鍵盤のほか、16個のドラムパッドが搭載されています。パッドを叩いてドラムパターンを作成したい場合におすすめです。
37鍵で本体サイズが比較的コンパクト。デスク上に設置しやすい点がメリットです。小型ながら機能性に優れたシンセサイザーを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
teenage engineering OP-1 field
コンパクトかつ個性的なデザインを採用しているシンセサイザー。Dimensionと呼ばれるシンセエンジンや、高品質なリバーブ機能が搭載されており、クオリティの高いサウンドが制作できます。
また、内蔵バッテリーで24時間駆動する点も便利。本体にスピーカーを搭載しており、場所を選ばず楽曲が制作できる点もおすすめです。
シンセサイザーの売れ筋ランキングをチェック
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太い電子音が特徴のアナログシンセや、生音に近い音色で演奏できるデジタルシンセなど、シンセサイザーのラインナップは豊富。MIDIキーボードとして使いやすいコンパクトなモデルもラインナップしており、さまざまな使い方ができます。購入する際は、使用用途に適したモデルを選択しましょう。