再生機器の音を増幅させる「パワーアンプ」。音量を上げても歪みの少ないパワフルでクリアなサウンドを楽しめます。パワーアンプは、コンパクトモデルから本格的なPAシステムに適したモデルまでさまざまなタイプが販売されています。
そこで今回は、おすすめのパワーアンプをピックアップ。あわせて選び方も解説するので、購入を検討している方はチェックしてみてください。
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パワーアンプとは?
パワーアンプとは音を増幅させるためのオーディオ機材です。プリアンプやミキサー、CDプレーヤーなどの再生機器から出力される微弱な電気信号を増幅させて、迫力のあるサウンドを再生すべく使用されています。
さまざまなシーンで利用されており、ホームオーディオからライブ・イベントのPAシステムまで、幅広い用途で活躍。車載に適したカーオーディオ専用モデルも販売されています。スピーカーとパワーアンプが一体化しているパワードスピーカータイプもあるものの、音質にこだわりたいなら単体モデルがおすすめ。迫力のある低音や抜けのよい高音など、単体モデルならではの高音質なサウンドを楽しめます。
パワーアンプの選び方
形状をチェック
1/4ラック形状
用途や設置場所に合わせてパワーアンプの形状を選びましょう。コンパクトなサイズで設置しやすいのが1/4ラック形状です。横幅が14cmほどで、自宅で使用する場合や店舗の天井裏などスペースの狭い場所への設置に適しています。
コンパクトで設置場所に困らないため、自宅のデスク上で使いたい場合にもぴったり。アタッチメントを使用すれば1Uラックケースにもセットでき、ライブやイベントで持ち運びたい場合に便利です。
1Uラック形状
音楽スタジオなどで使用されている一般的な1Uラックケースに収納できるサイズが、1Uラック形状のパワーアンプです。ラックケースに収納できるよう、両サイド部分にネジ穴を設けています。高さと奥行きはモデルによって異なるものの、横幅は各メーカー共通で48.2cmに設定されているのが特徴です。
さまざまなラック機器をラックケースにまとめて収納する、本格的なPAシステムの構築で活躍。スタジオやオーディオルームなどに常時設置しておくなど、あまり移動しない使い方におすすめです。スペースの限られている場所や車内、頻繁に持ち運びたい場合には適していません。
出力をチェック
100W以下
防音設備のない自宅など、大きな音を出すと近所迷惑になる場合におすすめなのが100W以下のパワーアンプです。とくに、デジタル音楽プレーヤーやスマホ、タブレットとの接続に適しています。また、会議室でスピーチを出力する場面でも活躍。100W以下でも十分に迫力のある音量を出力できます。
出力の小さいぶん、消費電力を抑えられるのもポイント。電気代が気になる場合にも役立ちます。ただし、あくまで省スペースや必要以上に大きな音を出せないシチュエーションに適しており、迫力のある圧倒的な高音質を求めている方には不向きです。
300W以下
自宅の部屋や会議室より、やや広い場所で使用するなら300W以下のパワーアンプがおすすめです。屋外をはじめ、カラオケなど防音設備の整っている場所や、宴会場など広めのスペースで活躍。100W以下のモデルでは音量不足を感じる場合や、音が歪んでしまうのが気になる場合に適しています。
イベント会場など中規模のキャパシティにおいても、ある程度の大きな音量を出して問題のない環境であれば設置可能。100W以下のモデルより迫力のあるクリーンなサウンドを楽しめます。ただし、一般的な住宅で使用するとオーバーパワーな場合も。音質を重視して自宅のホームシアターシステムやオーディオシステムで使用したいなら、周囲の環境や部屋の大きさを考慮する必要があります。
500W以上
中規模以上のライブハウスやホール、野外フェスなど、プロ用として使用されているのが500W以上のパワーアンプです。広い場所でも、余裕をもって迫力のあるサウンドを出力できます。出力の大きいモデルほど歪みの少ないクリーンなサウンドを実現できるため、音質を重視したい方にもおすすめです。
ただし、スペースの狭い場所では音量を上げられず、本来の機能を発揮できません。また、屋外会場であってもキャパシティはさまざまなので、広さに適した出力のモデルを選ぶ必要があります。コンパクトなモデルと異なり、高価格なのもデメリットです。コンパクトなモデルと比較して重量も重く、持ち運びが大変な点にも留意しておきましょう。
Bluetooth機能の有無をチェック
コンパクトなパワーアンプのなかには、Bluetooth接続に対応したモデルが販売されています。スマホやタブレットに保存した音楽を大音量で再生したい場合におすすめ。わずらわしい配線も不要で、手軽にパワフルで高音質なサウンドをワイヤレスで楽しめます。
スマホとリンクさせるだけの簡単に接続できるモデルが多く、初心者でも手軽に利用可能。聴きたい位置から再生や停止、選曲などを操作できるのも便利です。
ハイレゾに対応しているかチェック
高音質なサウンドにこだわるのであれば、ハイレゾに対応しているかチェックしておきましょう。ハイレゾは「ハイ・レゾリューション・オーディオ」の略で、CDを上回る情報量を収録できる音声フォーマットです。
情報量の多さによる、原音に忠実な臨場感あふれるサウンドを楽しめるのが魅力。ただし、機器側とソフトの両方がハイレゾに対応している必要があり、どちらか一方が対応していない場合はハイレゾ再生できない点に留意しておきましょう。
パワーアンプのおすすめ
フォステクス(FOSTEX) パーソナルアンプ AP20d
CDを上回る音質を再生できるハイレゾ音源を楽しみたい方におすすめのパワーアンプです。別売りのハイレゾ対応パッシブスピーカーを接続すれば、手軽にハイレゾシステムを構築できます。
出力20W+20Wのコンパクトモデルで、自宅やデスク上に設置したい場合にぴったり。自動的に余分な消費電力を抑えるオートスタンバイ機能を搭載しています。プリアウト端子搭載でアクティブサブウーファーとも接続可能。メインスピーカーの音量と連動してサブウーファーの音量も同時に調節できるなど、使い勝手のよさも魅力です。
フォステクス(FOSTEX) パーソナルアンプ AP05mk2
最大出力5W+5Wのコンパクトなパワーアンプです。手のひらサイズの大きさで自宅など設置スペースが限られている場合に活躍。DIYで製作したパーソナルスピーカーとの接続にもおすすめのモデルです。小型ながら周波数帯域20~20000Hz で、幅広い音域を再生できます。
無信号状態が続くと自動的に電源をスタンバイモードに切り替えるのも便利。スタンバイ時の消費電力は0.5W以下と、電気代を節約できます。
Lepy ステレオアンプ LP-V3S
1/4ラック形状のコンパクトなパワーアンプです。BOSEのパワーIC内蔵で出力は25W+25W。自宅や会議室など狭いスペースで使用したい場合におすすめのモデルです。シルバーの輝きが美しいスタイリッシュなデザインも特徴。買い求めやすいリーズナブルな価格も魅力です。
FMラジオを内蔵しているのもポイント。MP3プレーヤーなどUSB接続機器を充電できるUSBポートも備えています。スピーカー接続端子はプラグタイプではなく、銅線をそのまま差し込むタイプです。
クラウン(CROWN) パワーアンプ XLS1002
1Uラック形状の2chステレオパワーアンプです。ステレオ出力で最大550W+550Wものハイパワーを備えるモデル。移動式ラックにセットして、ライブ会場やフェスなど大型イベントでの使用におすすめです。従来モデルと比較して、DSPの処理能力や操作性が向上しています。
高精度のクロックや変調、フィードバックなどの機能をひとつのチップにまとめたカスタムIC「DriveCore」を搭載。パワーや高音質を維持したままパーツを削減し、軽量化を実現しています。Class-D動作により、高負荷なサブウーファーの、高効率な駆動が可能です。
クラウン(CROWN) クラシックプロ パワーアンプ CPX1500
コストパフォーマンスのよさが特徴のシリーズながら、トップレベルの力強いサウンドを実現しているパワーアンプです。より安定した動作を可能にしたSMD技術を採用。歪みを最小限に抑えて、パワフルでクリアなサウンドを再生できるおすすめモデルです。
シンプルな入出力端子構成で接続も簡単。幅48.2cmの2Uラックマウントデザインながら奥行き25.3cmと、奥行き36cmのエフェクトラックにも収納可能です。システムの拡張に役立つXLRスルー出力端子を備えています。最大出力750W×2chのハイパワーモデルながら、買い求めやすいリーズナブルな価格も魅力です。
クラウン(CROWN) クラシックプロ パワーアンプ CP600
スマートな外観が印象的なパワーアンプです。徹底的にこだわったパーツを厳選し、ダイナミックで上質なサウンドが特徴のおすすめモデル。290W+290Wの大出力と高音質を両立させたJamiconのコンデンサーや、優れた安定性を実現する東芝のトランジスタなどを搭載しています。
デジタルアンプにはないアナログアンプ特有の力強さも魅力。パワフルな低域と伸びやかな高域サウンドを楽しめます。
クラウン(CROWN) クラシックプロ パワーアンプ 2U 4チャンネル CPX4100
軽量なボディに厳選したパーツを組み合わせたパワーアンプです。リーズナブルな価格ながら、トップレベルの力強いサウンドを実現。ステレオ・ブリッジ・パラレルの3モードを備えており、さまざまな音響システムに対応できるモデルを求めている方におすすめです。
4chタイプの音源をそれぞれ個別に出力できるのも特徴。奥行き27cmのコンパクト設計でエフェクトラックに収納しやすいのも魅力です。スピーカーを保護する内蔵リミッターやDC保護、出力ショートサーキット保護などの対策を施しています。
ティアック(TEAC) Referenceシリーズ ステレオパワーアンプ AP-505
コンパクトながら実用最大出力が130W+130Wとパワフルなパワーアンプです。音質チューニングを施した専用設計のモジュールを採用。モード切り替えすることで、ステレオ動作に加えて、バイアンプ接続やBTL接続など幅広い環境に対応できます。
また、3点支持方式ピンポイントフットを採用しているため、高分解能と音像定位の向上を実現しているのも魅力のひとつ。重量部品を使って物理的に振動を抑制し、安定して動作するのがポイントです。
冷却ファンを使わないファンレス設計のため、優れた静音性も実現。コンパクトかつパワフルなモデルを求めている方におすすめです。
トライオード(TRIODE) 300B A級シングル ステレオパワーアンプ TRX-P300S
真空管を使ったユニークなデザインが魅力のパワーアンプです。豊かなサウンドを伝えられるA級シングル回路構成により、定格出力8W+8Wを実現。電源部はレスポンスに優れているので、きれいなサウンドを力強く表現できます。
また、天面にバイアスメーターを搭載しており、簡単にバイアス調節ができるのも魅力のひとつ。再生周波数が19Hz〜50kHzと広いので、さまざまな音を再生できるのもポイントです。
背面のスイッチを使うことで、音量ボリューム付きアンプに切り替えられる点もメリット。インテリアに溶け込むおしゃれなモデルを求めている方にもおすすめです。
FX-AUDIO- デジタルアンプ FX202A/FX-36A PRO TDA7492PE
本体サイズ9.8×12.3×3.3cmのコンパクトなパワーアンプです。最大出力48W×2chで自宅や会議室などスペースが限られている場所におすすめ。リーズナブルな価格ながら入力カップリング部に高音質特注仕様のコンデンサーを採用した、コストパフォーマンスのよさも魅力です。
アルミ合金製ボディによって軽さと高剛性を両立しているのもポイント。アルマイト硬化処理を施して傷が付きにくくなっています。フロントパネル操作部のホールの削り出しやテーパー処理による美しい外観も印象的。シルバーとブラックの2カラーのカラーバリエーションです。
ベリンガー(BEHRINGER) パワーアンプ EPQ304
1Uラック形状のコンパクトな4chパワーアンプです。ATR技術により、パワフルでクリアなビート感を実現。小型ながらピーク時75W×4chのハイパワーモデルで、許容入力の小さいスピーカーを多く鳴らしたいシチュエーションにおすすめです。カフェやアパレルなどの店舗用としても適しています。
スイッチモード電源の採用により、より正確な応答性能と低ノイズを維持しているのもポイント。過負荷保護機能搭載の切り替え可能なリミッターを備えています。
ヤマハ(YAMAHA) パワーアンプリファイアー PA2030a
使いやすさを追求した、シンプルなデザインのパワーアンプです。使用頻度の多いアウトプットボリュームノブを大きくすると同時に、ほかの操作部を目立たなくしているのが特徴。機器の扱いに苦手意識をもっているなど、視認性と操作性を重視したい方におすすめのモデルです。
ローインピーダンスとハイインピーダンスの接続に対応しており、小中規模設備に適したClass-Dアンプを採用。同社の商業空間用スピーカーやサブウーファー専用のスピーカーイコライザーを搭載しており、さまざまな空間に合わせて音量・音質を調節できます。
アルパイン(ALPINE) デジタルパワーアンプ KTP-600
定格出力45W×4chの車載用パワーアンプです。カーナビに内蔵されているアンプの出力や音質に不満を感じている方におすすめ。コンパクトなサイズでシート下など狭いスペースに設置可能です。
技術者によるサウンドチューニングと高性能デジタル回路搭載とあいまって、小型ながら高音質を実現しているのもポイント。RCA入力を本体に内蔵してノイズを低減しており、フルパワーでも歪みの少ないクリアな高音質サウンドを楽しめます。電源やスピーカーコードなど設置に必要な付属品が揃っています。
エヌモード(Nmode) 11.2MHz 1bitパワーアンプ 可変ボリューム付 X-PW1-MKIII
デスクトップでの使用にもおすすめのハーフサイズのパワーアンプです。位相特性に影響がある高精度なフィルターパーツを採用しているのが特徴。ステレオとモノラルをシーンに応じて切り替えられるのもポイントです。
ステレオ時の定格出力は、8Ωで14W×2・6Ωで16W×2・4Ωで18W×2、モノラル時の定格出力は、8Ωで16W×1・6Ωで20W×1・4Ωで26W×1。周波数帯域は10Hz〜40kHzで、さまざまな音域を再生できます。高級感のあるデザインのため、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
マイテック(MYTEK DIGITAL) Brooklyn AMP+ MTK-AM-BKNAP
D級アンプモジュール回路を採用し、優れた音質を実現したパワーアンプです。高速トランジスタを搭載し、スイッチングデッドタイムを低減できるのが特徴。超高域の再生や高負荷への対応も可能です。
背面スイッチを使用することで、ステレオモード・バイアンプモード・ブリッジモードの3種類の設定をシーンに応じて使い分けられるのも魅力のひとつ。微小信号の再現性にも優れており、原音に忠実なサウンドを再生できるのもポイントです。
ボックス型のスタイリッシュなデザインもメリット。変に目立たず、おしゃれに設置したい方にもおすすめです。
ニュープライム(NuPrime) ステレオパワーアンプ STA-9X
シンプルかつ高級感のあるデザインが魅力のパワーアンプです。真空管アンプのような特性を実現できる偶数次高調波回路を強化しているのが特徴。高い出力電流駆動能力を備えているので、低インピーダンススピーカーでもパワフルかつダイナミックなサウンドを再生できます。
また、BTL接続でステレオモードからモノラルモードに切り替えられる点もメリット。独自の「アイソレーションフィート」の減衰効果により、振動を吸収してオーディオパフォーマンスの低下を予防できるのもポイントです。
エスピーエル(SPL) Performer モノラル・パワーアンプ m1000
最大1000Wの高出力を実現したホームオーディオ向けのモノラルタイプのパワーアンプ。汎用性が高く、幅広いスピーカーでも手軽にコントロールできるのがポイントです。
また、「VOLTAiRテクノロジー」を搭載し、素早く立ち上げられるだけでなく、ダイレクトで効率的な高音質サウンドを再生できるのも魅力。ボックス形状のスタイリッシュなデザインでさまざまなインテリアにマッチします。高出力かつおしゃれなパワーアンプを求めている方におすすめです。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) パワーアンプ DCP100
重量76gの軽量設計とコンパクトボディを実現したパワーアンプです。Bluetoothレシーバーを備えており、スマホやタブレットなどとワイヤレス接続できるのが特徴。そのほか、パソコンなどを接続できるUSB端子や、オーディオプレーヤーなどと有線接続できるステレオミニ端子も備えているので、幅広いデバイスに対応できます。
ヘッドホンやイヤホンを接続することで自動的にミュートされる設計のため、夜間でも気兼ねなく使用可能。ボリュームつまみは大型なので、操作しやすい点もメリットです。
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