「日本酒」は日本特有の製法で醸造されており、米や米麹、水が主原料として使用されています。銘柄によって味わいが異なり、甘口・辛口に大きく分けられるのが特徴。幅広い種類から好みを選びやすいのが魅力です。

甘口の日本酒は辛口に比べて飲みやすい銘柄が多く、アルコール感が苦手な方でも親しみやすいのがポイント。今回は、甘口の日本酒のおすすめ銘柄をご紹介します。日本酒初心者の方もチェックしてみてください。

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甘口の日本酒とは?

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日本酒は原料や精米歩合のほか、製法などにより細かく種類が分かれており、それぞれ名称を表示するための条件が酒税法で定められています。しかし、甘口や辛口という味わいの分類には正式な種別はなく、数値では定められていません。

甘口の日本酒の味わいのイメージは、苦みや酸味よりも甘みが強く、やさしい口当たりに仕上がっているのが特徴。フルーティーな吟醸香が際立つ銘柄も甘口として分類されやすく、華やかな香りも楽しめます。

アルコール度数が低めに抑えられている銘柄もラインナップしており、日本酒初心者の方にもおすすめ。飲みやすさを重視して日本酒を選びたい方はチェックしてみてください。

甘口と辛口の違い

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日本酒の甘口と辛口の違いとして、米の養分とアルコール分の比重が挙げられます。米の養分の比重が大きいと糖が多くなるため、甘口に分類されることがほとんどです。甘口の日本酒は食中酒としても楽しめますが、おつまみなしでそのまま飲むのにも適しています。

アルコール分が多い日本酒は甘みが抑えられることから、辛口に分類されるのが一般的です。辛口の日本酒はすっきりとした飲み口でキレがよく、酸味やうまみなど、日本酒本来の香味を味わいやすいのが特徴。食事とも合わせやすく、和食をはじめ、さまざまな料理とのペアリングを楽しめます。

甘口の日本酒の選び方

日本酒度の低いモノを選ぶ

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日本酒度は、日本酒の甘口や辛口を示す指標として用いられます。日本酒の比重が数値で表されており、糖分が多ければマイナスになり、アルコール分が多いほどプラスになります。

アルコール度数が同じ日本酒の場合、日本酒度が-1.5~-3.4がやや甘口、-3.5〜-5.9が甘口に分類されるのが一般的。また、-6.0以下は大甘口、-10.0以下の銘柄になると超甘口とも呼ばれます。

糖分が多いとプラス表記になるイメージがあるものの、日本酒度は水との比重で考えられるのがポイント。日本酒に含まれる糖分が多いと水よりも重く、水を基準にするとマイナス表記になります。銘柄選びの際に、混同しないよう注意しましょう。

酒米の種類から選ぶ

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酒米は「酒造好適米」とも呼ばれ、日本酒造り専用として用いられる米の品種です。数が非常に豊富で、現在は100種類を超える酒米が生産されています。家庭で食べる飯米と比べるとタンパク質が少なく、米の中心部にある「心白」が大きいのが特徴です。

代表する品種は「酒米の王者」とも謳われる「山田錦」をはじめ、「五百万石」や「こしいぶき」などが挙げられます。酒米は日本酒の酒質を決める重要な要素なので、お気に入りの銘柄を探すヒントにしてみるのもおすすめです。

甘口の日本酒のおすすめ

沢の鶴 特別純米酒 本格甘口 山田錦

沢の鶴 特別純米酒 本格甘口 山田錦

やさしい甘みときめ細やかな口当たりを併せ持った甘口の日本酒です。種類は特別純米酒で、原料の酒米には「山田錦」を全量使用。加えて、麹の分量も多くすることで、よりうまみの凝縮された重厚感のある酒質を実現しています。

仕込水には、日本の名水百選にも選ばれている「灘の宮水」を使用。源流に最も近いとされる、沢の鶴専用の井戸から汲み上げているのがポイントです。妥協のない原料選びと伝統の製法から生まれる高品質な仕上がりから、「本格甘口」と表現されています。

冷酒・燗酒ともに相性がよい点も魅力。冷やすことで甘みと酸味のバランスがとれた清涼感のある風味が際立ち、あたためればコク深さあふれる芳醇な味わいを楽しめます。冷酒は10℃あたり、燗酒であれば45~50℃あたりがおすすめの飲み頃温度です。

菊水酒造 四段仕込 菊水の淡麗甘口

菊水酒造 四段仕込 菊水の淡麗甘口

一般的な製法からひと手間かけた、四段仕込みで造られる甘口の日本酒です。原料の米と米麹、水を3回に分けてタンクに入れる三段仕込みに加え、もろみに甘みを付けるためにもう1回蒸米の工程を追加。やさしい甘みとキレのある上質な味わいに仕上がっています。

しぼった後のみ火入れを行い、瓶詰めの際には火入れを行わない非加熱充填を採用。フレッシュさを残しながら、熟成による豊かな香味も兼ね備えています。口に含むと感じる、ほどよく熟れた果実のようなフルーティーな風味が特徴です。

飲み頃温度は幅広く、冷酒から常温のほか、40℃あたりのぬる燗もおすすめ。氷を入れてロックで楽しめるのもポイントです。すっきりとした飲み口は食中酒としても相性がよく、豚の角煮など、濃いめの味付けの料理をやさしく引き立てます。

黒龍酒造 黒龍 貴醸酒

黒龍酒造 黒龍 貴醸酒

まるで熟した果実のように、リッチで濃厚な甘みが際立つ甘口の日本酒です。種類は貴醸酒で、仕込みには水の代わりに、同銘柄の純米吟醸酒を使用しているのが特徴。新感覚の味わいを求める方におすすめの1本です。

日本酒度は-35.0と超甘口タイプながら、ライトな仕上がりで口当たりはみずみずしく、さらっとした酸味のバランスがさわやかな印象を加えます。原料の酒米には「五百万⽯」を使用。米本来のうまみもしっかり活きた味わいに仕上がっています。

温度は5~10℃あたりまでしっかり冷やして飲むのがおすすめ。貴醸酒ならではの甘みをすっきりと楽しめます。食事と合わせる際はレバーやあん肝など、濃厚な味わいの食材と好相性。また、食後のデザート酒にもぴったりです。

嘉美心酒造 嘉美心 木陰の魚

嘉美心酒造 嘉美心 木陰の魚

アンズやイチゴ、梅などのさわやかな酸味を連想させる甘口の日本酒です。フルーティーで甘酸っぱい風味にまろやかさも併せ持った味わいで、長く透き通る余韻までじっくりと楽しめます。

アルコール度数が約8%の低アルコールタイプに加え、日本酒度は-70.0と低く、お酒が得意でない方にも飲みやすい仕上がりが特徴。食前酒として日本酒を取り入れたい方にもおすすめです。

世界中の女性ワイン専門家が厳正審査を行う国際コンクール「フェミナリーズ世界ワインコンクール」では、2022年度の日本酒・純米酒部門で金賞を受賞。日本酒風味でもワイン風味でもない新感覚の味わいで、国内外から注目を集める銘柄です。

越後鶴亀 越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸

越後鶴亀 越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸

清酒酵母ではなく、ワイン酵母を使用して仕込んだ甘口の日本酒です。種類は純米吟醸酒で、日本酒のうまみにワインのきりっとした酸味が加わった、新感覚の味わいが魅力。現代の和食とも相性がよく、食中酒として飲みたい方にもおすすめです。

原料の酒米には「山田錦」のほか、「五百万石」と「こしいぶき」も使用。日本酒度は-32.0と低いものの甘ったるさはなく、フルーティーな香りとやさしい甘み、フレッシュな飲み口を併せ持った仕上がりです。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では2度の金賞受賞の実績があり、ワイン感覚でも楽しめる日本酒として高い支持を得ています。ラベルの「鶴亀」の字は縁起がよく、ハレの日にもぴったり。大切な方へのプレゼントにもおすすめです。

小嶋総本店 東光 純米吟醸原酒

小嶋総本店 東光 純米吟醸原酒

濃醇な味わいで、ボリューム感のあるうまみが際立つ甘口の日本酒です。口に含むと鼻に抜ける、フルーティーで豊かな香りが特徴。割水を行っていない原酒ながらアルコール度数は16%と低めで、飲みやすく仕上がっています。

本銘柄は「GI YAMAGATA 認定酒」なのもポイント。品質や特性が産地に由来すると認められており、国際的に保護される地理的表示「山形」の基準を満たしています。国内外の品評会でも高評価を得る銘柄ながら、価格が安いのも大きな魅力です。

おすすめの飲み方は冷酒か常温ですが、ぬるめに燗をつけてもおいしく飲めます。濃いめの味付けの料理やクリーム系の味付けの料理と相性がよく、すき焼きや焼き鳥のほか、クリームシチューやクリームソースパスタとのペアリングも楽しめます。

宗政酒造 清酒宗政 純米吟醸酒-15

宗政酒造 清酒宗政 純米吟醸酒-15

「高エステル生成酵母」を用いて、独自の製法で造られる甘口の日本酒です。種類は純米吟醸酒で、日本酒度は-15.0の超甘口タイプ。香りはフルーティーで口当たりがよく、やさしい甘みとほのかな酸味・うまみのバランスがとれた味わいに仕上がっています。

イギリス・ロンドンで開催される権威あるワインコンペティション「インターナショナル ワイン チャレンジ」では、SAKE部門で金賞を受賞するなど、国内外で品質を認められる銘柄。コスパもよく、気軽に甘口の日本酒を試してみたい方にもおすすめです。

冷蔵庫に入れ、ほどよく冷えた程度の温度が飲み頃。和食全般と相性がよいので、食中酒として日本酒を楽しみたい方もチェックしてみてください。

日本盛 超特撰 惣花 純米吟醸

日本盛 超特撰 惣花 純米吟醸

丹波杜氏の伝承技術により、丹念に造り上げた甘口の日本酒です。銘柄の歴史は古く、江戸時代末期に「極意の酒」として完成。明治から昭和初期までは、宮内庁御用達の門外不出の銘酒として扱われていました。

「山田錦」をはじめとした厳選された酒米を55%まで磨き上げ、惣花のためだけに使用する特別な酵母を用いて仕込むのが特徴。芳醇な吟醸香と「甘・酸・辛・苦・渋」の五味がバランスよく調和した味わいから、「味吟醸」とも呼ばれています。

冷酒、または常温が飲み頃温度。ふくよかな風味を堪能したい方は、人肌程度に燗をつけるのもおすすめです。惣花には「あまねく愛す」という意味が込められており、お祝いごとにもぴったり。賓客をもてなす際にも適した銘柄です。

招徳酒造 純米吟醸 花洛 甘口

招徳酒造 純米吟醸 花洛 甘口

京都産の酒米と伏見の名水を原料に使用した甘口の日本酒です。種類は純米吟醸酒で、ほのかな甘みと穏やかな香りが特徴。日本酒度は-5.0で、ほどよい甘口の日本酒が好みの方に適した銘柄です。

口当たりはやわらかくバランスのとれた味わいなので、さまざまな飲み方と好相性。冷酒や常温のほか、30~45℃あたりに燗をつけてもおいしく楽しめます。食事と合わせる際は、クリームチーズをはじめ、京都名物の生湯葉とのペアリングもおすすめです。

白鶴酒造 白鶴 大吟醸 SWEET EDITION

白鶴酒造 白鶴 大吟醸 SWEET EDITION

香りがよく、洗練されたやさしい口当たりの甘口の日本酒です。安い価格帯ながら本格派の大吟醸酒を楽しめる「白鶴 大吟醸」シリーズの、甘口タイプの銘柄。ピンクの文字が映えるラベルデザインが特徴です。

日本酒度は-15.0で、すっきりとした甘みが上品にふくらむ、やや淡麗な味わいがポイント。精米歩合は50%です。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では、2021年度に最高金賞を獲得。きりっと冷やした冷酒か、常温で飲むのがおすすめです。

大関 極上の甘口

大関 極上の甘口

「大人のプレミアムスイーツ」として幅広く人気の甘口の日本酒です。原料の酒米をたっぷり使用する、ぜいたくな製法を採用。上質な甘みとほどよい酸味のバランスがとれた、ふくよかな味わいを余韻までじっくりと楽しめます。

アルコール度数が約10%の低アルコールタイプのため、日本酒初心者の方にもおすすめ。日本酒度は-50.0と低いものの、酸度は高めなので甘ったるさはなく、飲みやすく仕上がっています。

スーパーやコンビニでも購入できる手軽さに加え、安い価格なのも魅力。リーズナブルに甘口の日本酒を飲みたい方はチェックしてみてください。

一ノ蔵 ひめぜん

一ノ蔵 ひめぜん

20~30代の若い女性でも、日本酒をもっと気軽に楽しめるよう開発された銘柄です。一ノ蔵がこれまで培ってきた醸造発酵技術を用いて、昭和50年代後半にひめぜんの開発がスタート。その後試行錯誤を重ね、昭和63年に販売が開始されました。

原酒でありながらアルコール度数は8%と、従来の日本酒の約半分ほどに抑えられているのがポイントです。やわらかい甘みとさわやかな酸味が活きた、甘酸っぱさが最大の持ち味。カジュアルに楽しめる甘口の日本酒として、高い支持を得ています。

飲み方のバリエーションは幅広く、冷酒や常温のほか、燗をつけるのもおすすめ。カクテルベースとして活用できるのも特徴で、オレンジジュースと割り合わせたり、少量のバーボンウイスキーを加えたりと、自宅でも手軽に本格カクテルを楽しめます。

桃川 にごり酒

桃川 にごり酒

もろみの風味を大切に残した、古きよき甘口の日本酒です。独自のろ過製法を採用することで、口当たりのよいきめ細やかな酒質を実現。にごり酒特有の濃醇な甘みはそのままに、すっきりと飲めるさわやかさも併せ持っています。

酒米には青森産の「まっしぐら」を全量使用。仕込み水には特別名勝・天然記念物として国の指定を受ける、奥入瀬渓流の伏流水を使用しています。日本酒度は-18.0の超甘口タイプながら、後味がよく舌に残らない味わいが特徴です。

おすすめの飲み方は冷酒や常温のほか、氷を入れてロックでもおいしく飲めます。リンゴ果汁やヨーグルトと合わせれば、手軽なカクテルとしても楽しめるのがポイントです。

三輪酒造 白川郷 純米にごり酒

三輪酒造 白川郷 純米にごり酒

岐阜・白川郷で毎年開催される「どぶろく祭」にちなんで醸された甘口の日本酒です。酒米をぜいたくに使用した純米にごり酒で、もろみを活かした非常に濃い仕上がりが特徴。米由来の自然のおいしさを味わえます。

冷蔵庫で10℃あたりまで冷やせば飲み頃温度。暑い時期には氷を入れてロックで飲むのもおすすめです。食中酒として取り入れるなら、濃い味付けの料理との相性がぴったり。焼き鳥やうなぎなど、焼き料理とのペアリングも楽しめます。

千代むすび酒造 千代むすび 完熟純米

千代むすび酒造 千代むすび 完熟純米

純米吟醸酒と純米酒を冷蔵で3年間熟成させた甘口の日本酒です。高級感のある琥珀色の見た目が美しく、ほのかにスモーキーなアーモンドの風味や、スパイスの香りが特徴。日本酒度は-2.5で甘すぎず、辛口の日本酒が好みの方にもおすすめです。

冷酒や常温のほか、しっかりあたためても酒質が崩れにくく、コク深い味わいを堪能できます。料理は天ぷらや中華料理との相性がよいほか、バニラアイスクリームにトッピングすれば大人のスイーツとしても楽しめます。

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