普段何気なく使用している「ボールペン」。コンビニや100円ショップでも気軽に購入できるので、自宅に数本保有している方も多いはずです。とはいえ、ボールペンの種類は豊富で、安価なモノから高級品までさまざまなタイプがラインナップされています。
そこで今回は、なめらかに書きやすい水性ボールペンをピックアップ。おすすめのアイテムを多数ご紹介します。油性ボールペンとの違いも解説するので、気になる方はチェックしてみてください。
水性ボールペンと油性ボールペンの違い

水性ボールペンは顔料をインク素材に採用しており、サラっとなめらかな書き味がメリット。一方で乾きにくく、にじみやすいのが難点です。すらすらと書けるボールペンなので、手帳へのメモや履歴書を書くときにおすすめです。
一方、油性ボールペンのインク素材は染料が多く、書き味は重め。かつてはかすれや引っかかりがありましたが、最近は低摩擦で均一にインクがでるモノが主流です。プラスチックやダンボール、布などにも書き込みやすいのもポイント。耐久性にも優れています。
なお、水性ボールペンのなかには「ゲル(ジェル)インク」を採用したボールペンもあります。ゲルインクは顔料がメインで、サラサラとした書き心地で発色がよく、耐水性にも優れているので、にじみにくいのが特徴。水性と油性のいいとこ取りと言えるのがゲルインクボールペンです。
水性ボールペンの選び方
ボール径で選ぶ

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水性ボールペンは主に0.5mmまたは0.7mmが主流。自宅やオフィスで使用する場合に、使いやすい太さです。
なお、履歴書や手帳などスペースが狭く限られている場合は、0.38mmのやや細字の水性ボールペンを選ぶのもアリ。太すぎて文字が潰れてしまうなどの問題を避けられるのでおすすめです。
インクの保持形式で選ぶ

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コスパに優れた「中綿式」
中綿式は名前の通り、インクが染み込んだ綿やスポンジのような素材が芯の先に入っているタイプ。インクは綿やスポンジから取り込まれ、ペンの先まで伝わる構造です。
中綿式は昔から用いられている方法で、安価なボールペンに多く見られます。コスパ重視の方は中綿式を購入するのがおすすめです。
また、ペンを上に向けても記入できるのがメリット。ただし、インクがかすれてくる場合があり、最後までインクが使用できないのが難点です。
インク残量が分かりやすい「直液式」
直液式は中綿式のように綿やスポンジなどを使用せず、直接芯にインクが入れられています。非常に複雑な構造のため、中綿式と比較すると価格は高くなるのが特徴です。
直液式のメリットは鮮やかで柔らかい印象の文字を書くことができ、インクの残量もひと目でわかること。デメリットは、インクのなくなるスピードがやや早いことです。
水性ボールペンのメリットとデメリット

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水性ボールペンは力を入れずにすらすらと書けるため、長時間の使用でも疲れにくいのが最大のメリット。また、油性ボールペンでは難しい、柔らかいイメージを表現するのにも適しています。
ただし、にじみやすいのがデメリット。薄い紙では裏映りしてしまう可能性もあるので、留意しておきましょう。
水性ボールペンのおすすめモデル
ぺんてる 水性ボールペン B100-AD
鮮やかなグリーンとストレートなフォルムが印象的な水性ボールペン。チップと呼ばれるペン先部分が樹脂製でできているのが特徴です。若者をターゲットとして開発された本アイテムは、発売以来、長きにわたり愛され続けているロングセラー商品。文字がかすれにくく、軽やかで滑らかな書き味が魅力です。
ボール径はやや太めの0.6mm。粘度の低い水性インクでさらさらとペンが進みます。使い切りタイプですが、リーズナブルな価格で購入でき、使用頻度が高い方に最適。筆ペンのような書き心地が好みの方におすすめです。
サクラクレパス 水性ボールペン ボールサイン80極細
ボール径0.4mmの極細水性ボールペン。細かい文字が書きやすく、手帳などへの書き込みにおすすめのアイテムです。半透明のボディでインクの残量が確認しやすいのも魅力。直液式のインクで文字がかすれにくく、滑らかな書き心地が実感できます。
リーズナブルな価格ながらインクの交換が可能で、長く使用できるのもうれしいポイントです。インクは、黒・赤・ロイヤルブルーの3色展開。また、本シリーズにはボール径1mmの太字タイプと、カラーバリエーションが豊富な0.6mmタイプもラインナップされており、用途に合わせて選択できます。
パイロット(PILOT) 水性ボールペン Vコーン LVE-10EF
直液式で文字がかすれにくく、滑らかな書き味が持続する水性ボールペンです。軽い筆圧でくっきりとした濃い文字が書け、万年筆のような使い心地が評判のアイテム。
丸みのあるフォルムと飽きのこないシンプルなデザインも魅力です。価格もリーズナブルで購入しやすく、まとめ買いにも最適。メモを取る機会が多い方にもおすすめです。
ゼブラ(ZEBRA) ジェルボールペン サラサスタディ JJM88

勉強用としておすすめの水性ボールペンです。目盛り付きのリフィルで、インクの減りをチェック可能。達成感を味わえるので、学習に対するモチベーションが高まる効果が期待でき、大手学習塾からも支持されているアイテムです。
水性の顔料インクで、ペンが進みやすいさらさらとした書き心地が魅力。黒のほか、使用頻度の高い赤と青が揃っています。滑りにくいラバーグリップと、厚みのあるモノに挟みやすい可動式クリップを採用。使いやすさを追求した水性ボールペンです。
スタビロ(STABILO) 水性ボールペン バイオニックワーカー

1865年、鉛筆メーカーとして、ドイツのニュルンベルグで誕生したスタビロ社。実用性とデザイン性を兼ね備えたユニークな筆記具が豊富です。
本製品は、カラフルなデザインと滑らかな書き心地が特徴の水性ボールペン。人間工学に基づいて設計されたボディは、長時間の筆記でも疲れにくいのが魅力です。
インクのカラーは、ブラック・レッド・ブルー・グリーンの4色展開。鮮やかなイエローとのコントラストが美しく、リーズナブルでデザイン性も重視したい方におすすめの水性ボールペンです。
ゼブラ(ZEBRA) ジェルボールペン サラサグランド P-JJ56

シックな色合いとシャープなフォルムが、高級感のある水性ボールペン。インクのカラーをイメージしたボディには、マットな塗装が施されています。また、挟みやすいバインダークリップには、ゴールドカラーを採用。エレガントでスタイリッシュなデザインは、プレゼントとしてもおすすめです。
インクは耐水性に優れたゲルインクで、滑らかな書き味でにじみにくいのが特徴。ボディのカラーには豊富なバリエーションがあり、選ぶ楽しみも味わえます。
オート(OHTO) 水性ボールペン セルサス CB-15C

太軸のボディで重厚感のあるデザインが魅力の水性ボールペンです。ペン先のボールはセラミック製で、インクのりがよく、高い耐久性が特徴。安定した書き味が持続しやすく、速乾性にも優れています。
インクには、キャップがなくてもペン先が乾きにくい、メーカー独自の「ノンドライリフィル」を採用。ボディのカラーバリエーションは全4色で、どれも高級感のあるデザインに仕上がっています。プレゼントにもおすすめの高い品質ながら、比較的リーズナブルな価格なのもポイントです。
京セラ(KYOCERA) セラミックボールペン KB-15N

ペン先のボールにファインセラミック素材を採用した、京セラの水性ボールペンです。ファインセラミックは耐久性が高く、ボールの表面に微細な凹凸があるのが特徴。インクが馴染みやすく、心地よい書き味が得られます。
ボディには高級感のある上品なシルバーを採用。男女問わず使用できるシンプルなデザインが魅力です。ボール径は使いやすい0.5mm。メモ書き用やビジネス用など、さまざまなシーンで活躍します。品質・デザインともに重視したい方におすすめの製品です。
アイダブリューアイ(IWI) ボールペン エッセンシャル

1985年に台湾で創業した文具ブランド、アイダブリューアイが製造する水性ボールペン。書きやすさを追求したアイテムで、握りやすいシンプルなフォルムとスタイリッシュなデザインが魅力です。ボディの中央部分にあしらわれたグラスファイバー素材がアクセントになり、洗練された雰囲気に仕上がっています。
デザインのバリエーションも豊富で、グラスファイバー・カーボンファイバー・ウッドブラウン・ウッドベージュの4パターンから選択できます。ボール径はやや太めの0.6mmで、インクはドイツのシュミット社製888ローラーボールリフィルが使用可能。おしゃれな缶ケース入りで、プレゼントにもおすすめです。
トンボ鉛筆(Tombow) 水性ボールペン ZOOM 505 META

アルミとラバーの組み合わせがおしゃれな水性ボールペンです。ボディは軽量で丈夫なアルミニウム製で、極太ながら軽やかな使い心地が魅力。重心がペン先側にある「低重心」で安定感があるのもポイントです。グリップ部分には滑りにくいラバー素材を採用しています。
ZOOM505は1986年に「デザインペン」として誕生し、不朽の名作として今もなお愛され続けているクラシックシリーズ。本アイテムは、ボディにヘアライン加工が施された高級感のあるデザインで、ビジネス用としてもおすすめのアイテムです。
ラミー(LAMY) スウィフト ローラーボール

ドイツの老舗筆記具メーカー、ラミーの水性ボールペンです。真鍮を採用した、シンプルでスタイリッシュなデザインが魅力。水性ボールペンでは珍しいノック式タイプで、片手でさっと書き始められます。専用のリフィルは、水性ならではの滑らかさと優れた速乾性が特徴。軽い力でもしっかりと筆記でき、文字がかすれにくいのもポイントです。
付属のクリップは、ノックをすることで本体に収納されます。軸の凹凸がなくなり、スムーズな筆記が実現。精度の高い設計で使い勝手がよく、メモを取る機会が多い方におすすめのアイテムです。
インペリアルブルーやブラックなど使いやすいカラーをラインナップ。どれも落ち着いた雰囲気で、さまざまなシーンで重宝します。
クロス(CROSS) クラシック センチュリー

クロスはアメリカでもっとも長い歴史を誇る筆記具メーカーです。本アイテムは、創業100年を記念して発売された「センチュリー ペンシル」を受け継ぐモデルで、メーカーを代表するロングセラー商品。円錐形キャップのトップからペン先にかけて、滑らかなカーブを描く美しいフォルムが特徴です。
スリムなボディは軽量で携帯しやすく、軽やかな書き心地も魅力。年代や使うシーンを選ばず使用できるクラシックなデザインで、プレゼントにもおすすめの水性ボールペンです。
カヴェコ(Kaweco) スチューデント ローラーボール 50’s Rock STRB-50

ドイツの老舗筆記具ブランド、カヴェコの水性ボールペン。ハイデルベルグ大学のお店で販売されていた、学生を中心に人気を博したモデルで、爽やかな配色が特徴。ホワイトとブルーの美しいコントラストに、ゴールドのパーツがアクセントになったおしゃれなデザインが魅力です。
程よい太さで握りやすく、安定感のある使い心地もポイント。レトロなデザインが好みの方におすすめのアイテムです。
パーカー(PARKER) ソネット ニューコレクション

1888年に誕生した高級筆記具ブランド、パーカーの水性ボールペンです。マットブラックのボディとゴールドのパーツで、重厚感があります。
キャップに付いたクリップは、ブランドを象徴する「矢羽クリップ」と呼ばれるモノ。上質で高級感があり、進学や就職祝いなどのプレゼントにもおすすめの水性ボールペンです。
粘度の低いインクで、さらさらとペンが進む滑らかな書き味もポイント。適度な太さの軸は、長時間の筆記でも疲れにくいのが魅力です。
高級なモノから手頃なモノまでバリエーション豊かな水性ボールペン。最近の水性ボールペンのトレンドは、握りやすく、なめらかに書けることです。購入を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。