スマートフォンやPCの音質を手軽に高められるドングルDAC。イヤホンジャック非搭載の端末でも、お気に入りの有線イヤホンで高音質なサウンドを楽しめるのが魅力です。製品によって対応フォーマットや端子の種類などが異なるため、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドングルDACのおすすめモデルをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ドングルDACとは?

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ドングルDACとは、スマートフォンやパソコンのUSB端子に接続する小型のデジタル・アナログ変換器です。内蔵DACの低音質を補い、音の解像度や臨場感を向上させながらノイズを減らします。よりクリアで迫力のある音楽を聴けるのが魅力です。
接続方式は、USB Type-CやLightning端子に直接つなぐスティック型が主流。高性能なDACチップを搭載したモデルは、デジタル信号を高精度でアナログ変換し、細やかな音のニュアンスまで再現するのが特徴です。アンプ内蔵タイプなら高インピーダンスのヘッドホンも力強く駆動できます。
音質重視なら高性能DACチップ内蔵モデル、携帯性を求めるなら小型軽量タイプがおすすめです。
ドングルDACのメリット

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ドングルDACは、スマートフォンやPCの音質を手軽に高められるのがメリット。内蔵DACより高性能なハードウェアを搭載しており、デジタル信号を高精度なアナログ音声に変換。音のディテールや臨場感、楽器の分離感が向上し、音質の違いを感じやすくなります。
手のひらサイズで、外出先に持ち運びやすいのも魅力です。バッグやポケットにスッと入る軽量設計で、出先でも気軽に高音質を楽しめます。
ドングルDACの選び方
スペックをチェック

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ドングルDACを選ぶ際は、スペックの確認が重要です。DACチップの種類によって、32bit/768kHzのPCMやDSD256といった高解像度音源への対応が決まります。また、出力方式は3.5mmシングルエンドから4.4mmバランス出力まで選択可能です。
出力パワーは数十mWから数百mWまで幅広く、使用するヘッドホンやイヤホンの駆動力に直結します。音質傾向も、やわらかい印象のモノからダイナミックなモノまでさまざま。ロックやフォークなど、聴く音楽ジャンルに合わせて選んでみてください。
バランス接続対応がおすすめ

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ドングルDACを選ぶ際、音質の向上とノイズの低減を重視するなら、バランス接続に対応したモデルがおすすめです。バランス接続は、左右の音声信号を独立した経路で差動伝送することで、外部からのノイズの影響を抑制。よりクリアで解像度の高いサウンドを実現します。
バランス接続対応のドングルDACは、4.4mmのバランス接続端子を搭載したモデルが主流。3.5mmアンバランス接続と比較して、低ノイズで高出力の音声信号を得られるのが特徴です。音の分離と定位に優れているため、ボーカルが際立つ楽曲や立体感のある音楽に適しています。
ゲーミングDACとして使うならUAC1.0対応モデルを選ぶ

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ゲーミングDACとして使うなら、家庭用ゲーム機との互換性を重視してUAC1.0対応モデルを選んでみてください。Nintendo SwitchやPlayStation 5などの家庭用ゲーム機は、多くがUAC1.0にのみ対応。高性能なUAC2.0対応DACを接続しても、認識されない可能性があります。
具体的には、UAC1.0/UAC2.0の切り替え機能を搭載したモデルが実用的です。ゲーム機接続時にはUAC1.0モードに、PCでは高音質なUAC2.0モードに切り替えられるのがポイント。UAC切り替え機能があれば汎用性が高まります。
なかには、ゲームに特化した音場効果を付加する「ゲーミングモード」を備えたモノも。選ぶ際は、使っているゲーム機がUAC1.0対応かどうかのほか、接続端子の形状もあわせて確認しましょう。
サイズ感をチェック

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ドングルDACは、サイズ感も大切なポイント。携帯性を重視するなら、小型軽量なモデルが適しています。3.5mmシングルエンドタイプは一般的なイヤホンに対応しており、持ち運びやすさが魅力です。4.4mmバランス接続対応モデルは高出力でノイズが少ないものの、ややサイズは大きい傾向があります。
USB Type-C直挿しタイプはケーブル不要で手軽に使えるため、外出先でスマホと有線イヤホンつなぎたい方にぴったりです。なお、多機能なモデルほどサイズは大きめ。ゲイン切り替え・音量調整機能またはシンプルさ、どちらを求めるかで大きさは変わります。
初心者には、音の変化がわかりやすいシンプルなモデルがおすすめです。高出力やバランス接続で音質を追求したい場合は、ある程度のサイズを許容して機能が充実したモデルを検討してみてください。
操作性にも注目

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ドングルDACは、音質だけでなく操作性も重要な要素。物理ボタンやダイヤルを搭載したモデルなら、ボリューム調整などを直感的に操作可能です。また、ボリューム調整だけでなく、再生・一時停止ができるのか、曲送り・曲戻しに対応しているかなどによっても利便性は変わります。
ディスプレイ付きモデルは、設定状態を視覚的に確認できて便利です。サンプリングレートや音量レベルの表示のほか、楽曲の再生設定なども簡単に行えます。おしゃれなモデルが多いので、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
ドングルDACのおすすめ
iBasso Jr. Macaron ポータブルDACアンプ
デュアルフラッグシップDACを搭載したドングルDACです。高性能なサウンドで、上質なリスニング体験を実現します。
本製品はアルミニウム合金のCNCボディを採用した超軽量設計です。重量はわずか16g、サイズは約41.7×24×12.3mmとコンパクトな仕様。持ち運びやすく、外出先での音楽鑑賞に便利です。
3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力のデュアルインターフェースに対応。Android・iOS・Windows・Macの幅広いデバイスと接続が可能です。消費電力は80mAで、スマートフォンのバッテリー負担を軽減します。高音質な音楽を楽しみたい方におすすめのDACアンプです。
iBasso Audio DC-Elite
デスクトップクラスの電流出力DACチップを内蔵したポータブルアンプです。優れたダイナミクスと広がりのある空間表現に加え、静寂性と豊富な情報量を両立。コンパクトサイズながら高音質を実現します。
航空機グレードのチタニウム合金削り出し筐体を採用。軽量かつ高強度な作りも魅力です。
自社開発4セクションステップアッテネーターによる24段アナログボリュームを搭載。デジタルボリュームのbit落ちを回避します。4.4mmバランスや3.5mmシングルエンド、SPDIF出力に対応したデュアルコネクタ設計も特徴です。
iBasso Audio ポータブルDAC/AMP DC07PRO
CS43131を4基搭載したQuad DAC仕様のドングルDACです。4基のDACチップによって、優れたサウンドを実現します。FPGA Masterテクノロジーにより、独立した精度の高い信号処理で安定したクロック同期を可能にしているのも特徴です。
0.96インチOLEDディスプレイを備えており、内部設定やボリューム情報をひと目で確認できます。4.4mmバランス出力にはPentaconnのコネクタを採用し、高品質なバランス接続に対応。3.5mmシングルエンド出力も有しているため、標準的な接続も行えます。
スタイリッシュでおしゃれな製品を探している方にもおすすめのドングルDACです。
フィーオ(FiiO) KA13 USB DAC内蔵 ポータブルヘッドホンアンプFIO-KA13
デスクトップモードを内蔵し、高出力を実現したポータブルアンプです。高インピーダンスのヘッドホンにも対応します。
4.4mmバランスと3.5mmアンバランスのデュアル出力端子を搭載。さまざまなヘッドホンやイヤホンにつなげられるのが魅力です。また、着脱式ケーブルを採用。USB Type-CやLightningケーブルでスマートフォン・タブレットなど多彩な機器と接続できます。
DACチップCS43131とオペアンプSGM8262を2基ずつ備えたデュアルモノ構成により、クリアで高品質な音質を実現。RGBインジケーターが再生周波数を色で表示するため、ひと目で動作状況を把握できます。音質にこだわるオーディオ好きにおすすめのポータブルアンプです。
フィーオ(FiiO) BTR13 FIO-BTR13
3つのモードをワンタッチで切り替えられるDACアンプです。PCのUSB DAC・Bluetoothレシーバー・スマートフォン用DACアンプの機能を1台で使い分け可能。多彩な用途で活躍します。
Cirrus Logic社のCS43131を左右チャンネル独立で1基ずつ搭載しており、クロストークを効果的に低減。QCC5125チップによってLDACなどの高音質コーデックに対応し、最大96kHz/16bitの高品質な音楽伝送を叶えます。
接触安定性に優れた4.4mmバランス出力を内蔵。独立電源システムによりバランス出力で最大220mWの出力を実現します。外出先でも高音質を求める方におすすめです。
フィーオ(FiiO) KA17 FIO-KA17
650mWのデスクトップ級の高出力を実現したドングルDACです。小型軽量な本体ながらハイインピーダンスのヘッドホンも余裕を持って駆動します。ESSのDAC「ES9069Q」を2基搭載。第4世代32bit HyperStreamアーキテクチャにより、デジタルノイズを低減します。
独立給電USB Type-Cポートによって、スマートフォンのバッテリー消費を抑えながら安定した高出力を供給できるのが魅力です。PCM768kHz/32bitとDSD512/1bitまでのハイレゾ再生に対応し、幅広い音源を高音質で楽しめるのがメリット。また、3.5mm・4.4mmデュアルヘッドホン出力を有しています。
高性能なモデルを求める方におすすめのドングルDACです。
Astell&Kern AK HB1 IRV-AK-HB1
BluetoothレシーバーとUSB-DAC機能を1台に集約したコンパクトなオーディオ機器です。ESS社のES9281AC PRO DACチップが高精度なHi-Fiサウンドを実現。LDAC 96kHz/24bitやaptX HD 48kHz/24bitなど、高音質Bluetoothコーデックにも対応しています。
3.5mmと4.4mmのデュアル出力を備えており、バランス接続時は4Vrmsの高出力。アンバランス・バランス両方の接続方式に対応します。
UAC2.0/UAC1.0の切り替え機能も魅力のひとつ。PlayStationやSwitchなどのゲーム機との接続が可能で、ゲーム用にもおすすめです。
Shanling UA6
CS43131を4基搭載したQuad DAC対応のドングルDACです。Dual・Quadモードの切り替えが可能で、音質にこだわるリスナーの要求に応える設計。ハイブリッドパワーシステム2.0を採用し、220mAhバッテリー内蔵により安定した電力供給を実現します。
1.3インチLCDカラーディスプレイを有しており、サンプリングレートやボリューム設定をひと目で確認できるのが特徴。3.5mmシングルエンド・4.4mmバランス出力のデュアル出力に対応し、SPDIFデジタル出力も備えています。
UAC1.0ゲーミングモードを内蔵。ゲームコンソール接続も行えます。没入感の高いサウンド体験を求めるゲーマーにおすすめのドングルDACです。
ONIX Alpha XI1
ミニマルでエレガントなデザインを用いたドングルDACです。ビンテージ感とエレガントさが漂うブラックをベースにした筐体デザインで、本体ボタンにゴールドのアクセントを施しています。
CS43198をデュアル構成で採用し、PCM768kHz 32bit・DSD256対応により、高音質な楽曲再生を実現。最大500mW@32Ωのハイパワー出力で、多彩なイヤホン・ヘッドホンを駆動できます。
3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスコネクタのデュアルコネクション仕様。さまざまな機器と接続できます。音響機器にこだわりを持つオーディオ好きの方におすすめです。
Cayin RU7
128個の高精度薄膜抵抗で組んだ超小型1ビットDACを内蔵したポータブルアンプです。All-to-DSD変換機能により、多様なオーディオフォーマットに対応。高精度なエンハンスメントを実現します。
デュアルアンプの並列配置によって、4.4mmバランス出力と3.5mmシングルエンド出力に対応しているのもポイントです。
約66×24×12mm、約25gの超小型軽量設計で、持ち運びにも便利。CNCアルミニウム筐体で、高い質感と耐久性を両立しています。高品質なドングルDACを求める方におすすめです。
MUSE HIFI M5 ULTRA
米国レイセオン社のJAN6418真空管を搭載したポータブルDACアンプです。専用ショックアブソーバーによって真空管のポータブル化を実現しています。
Bluetoothは、QCC5125チップによりAAC・SBC・aptX・aptX Adaptive・LDACの多彩なコーデックに対応しています。
ES9038Q2Mビルドインフィルターを備えており、7種類のフィルター選択が可能。音質を細かく調整できるため、音にこだわりを持つオーディオ好きの方におすすめです。
Moondrop Dawn Pro
デュアルCS43131 DACチップを搭載したポータブルヘッドホンアンプです。Cirrus Logicのフラッグシップチップが超低歪み・超低ノイズを実現します。
デュアル出力端子を採用し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力を両方搭載。100レベルのボリューム調整機能により、デバイスのボリュームと分離した滑らかな音量制御が行えます。
アルミ合金ハウジングで耐久性を向上。航空アルミニウム合金をCNC加工し、陽極酸化処理を施した堅牢な設計です。高音質にこだわるオーディオ好きの方は、チェックしてみてください。
S.M.S.L D10
VGP 2025を受賞した高評価のポータブルヘッドホンアンプです。Cirrus Logic社のCS43131デュアルDACチップを搭載し、0.00015%(116dB)という最小限の歪みを実現。最大32bit/384kHzのPCMサンプリングレートに対応し、DSD256までのDSDネイティブ再生も可能です。
フルバランス回路設計により、入力から出力まですべてがバランス回路で構成されているのが特徴。16Ωで500mWまでの高出力を叶えます。4.4mmバランスと3.5mmアンバランスのデュアル出力端子を備えており、さまざまなヘッドホンに対応するのがおすすめのポイントです。
Hidizs S9 PRO PLUS Martha
ES9038Q2Mチップを搭載したドングルDACです。32ビット/768kHzのPCMサンプリングレートをサポート。4.4mmバランス出力では180mW+180mW@32Ωの駆動力です。
低歪み設計が音質の純度を高めるのもポイント。4.4mmバランス出力で0.0008%という低い歪率を実現しています。6種類のフィルター機能も魅力で、RGBライティング付きエフェクトを自在に切り替え可能です。
Windows・macOS・Android・iOSなど、さまざまなシステムに対応する互換性を持ちます。高音質にこだわる音楽好きの方におすすめのドングルDACです。
Fosi Audio DS2
Cirrus Logic CS43131チップを2基搭載したドングルDAC。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2種類の出力端子を備えており、幅広いヘッドホンに対応するのが魅力です。
60段階のステップボリューム機能とメモリ機能により、簡単に音量を細かく調整できます。USB Type-Cポートを有し、スマホにも接続しやすい仕様。コンパクトなサイズで、高音質を手軽に楽しめるドングルDACです。
ドングルDACは、手軽に使えるモデルから本格的なハイレゾ音源に対応するモノまで多岐にわたります。接続したい端末の端子はもちろん、対応フォーマットや出力端子の種類も確認することが大切です。普段使っているイヤホンとの相性も考慮して選びましょう。ぜひ本記事を参考に、自分に適した一台を探してみてください。