アクリル絵の具の表現力を左右する筆。毛の種類・形状によって描き心地や仕上がりは変わります。製品ごとに毛質や穂先の形状などが異なるため、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アクリル絵の具におすすめの筆をご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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アクリル絵の具におすすめの筆の選び方
毛の種類をチェック

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アクリル絵の具の筆を選ぶ際は、毛の種類をチェックしましょう。アクリル絵の具は乾燥すると固まるため、筆が傷みやすい点には要注意。ナイロンなどの合成繊維の毛は、耐久性が高くおすすめです。また、手頃な価格のモノが多いので、手軽に使用できます。
豚毛や馬毛などの天然毛は、独特の質感を表現したいときにぴったり。しかし、ナイロンよりも高価で、筆が傷みやすいアクリル絵の具用の筆として使う場合は手入れをしっかりと行う必要があります。混毛筆は動物毛と合成繊維を混ぜたタイプで、両者のよさを兼ね備えているのが特徴です。
形や大きさで選ぶ

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筆の形や大きさも、アクリル絵の具で描くうえで重要なポイントです。広い面を塗る際は、平筆が適しています。また、細かい線や点を描くなら丸筆を使うのがおすすめです。自分の描きたい絵や表現に合わせて選んでみましょう。
ほかにも、扇のような形をした筆、平筆の先端が斜めにカットされた筆など、さまざまな種類があります。
筆の大きさは号数で表示。数字が大きくなるほど太くなります。描きたいモチーフの大きさやキャンバスのサイズに応じて選んでみてください。広い範囲を塗る場合は大きな筆を、細部を描き込む場合は小さな筆を使うのが基本です。
描きたい絵に合わせて選ぶ
水彩風

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アクリル絵の具で水彩風の淡い表現をしたい方には、水をたっぷり含ませられる筆がおすすめです。特に、やわらかく絵の具の含みがよいナイロン毛などの合成繊維の筆が向いています。穂先がよくまとまるモノは、繊細な表現もしやすいのが魅力です。
筆の形状は、丸筆や丸平筆などをチェックしてみましょう。細い線は細めの丸筆、メインでは丸平筆など、使い分けも重要です。水加減で濃淡を調整し、グラデーションをきれいに表現してみてください。
油絵風

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アクリル絵の具で油絵のような重厚な表現を目指す方には、適度なコシのある筆がおすすめです。合成繊維の筆でもコシの強いタイプを選びましょう。絵の具をしっかりとキャンバスにのせられます。
通常のタッチには丸平筆、厚塗りやテクスチャを活かした表現には短平筆などが適しています。また、大きな面積を塗るときは大きめの筆、細部の描き込みには細い筆と使い分けることも大切です。
初めて購入するならセットがおすすめ

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初心者の方は、筆のセットを購入するのがおすすめです。さまざまな形や太さの筆が揃っているため、表現の幅が広がります。単品で揃えるよりも費用を抑えられる場合が多く、手軽に始められるのが魅力です。
基本的なセットには、広い面を塗る平筆や線を描く丸筆、細部の仕上げに使う細筆などが含まれているので、幅広い描画に対応できます。アクリル絵の具は筆が傷みやすいため、最初は手頃なセットから試してみてください。
アクリル絵の具におすすめの筆|単品
ぺんてる ネオセーブル XZBNF-18
水含みに優れたアクリル絵の具におすすめの平筆です。ナイロン毛を均一にブレンドした特大サイズの穂先が特徴。広い面積もムラを抑えて塗れます。
60〜80℃のお湯に1〜2分つけるだけで穂先が回復するのも魅力。簡単な手入れで長く使用できます。転がり止めと滑り止めスリット付きの軸で、使いやすさは良好。アクリル絵の具を用いるときだけでなく、水性塗料を使ったプラモデル塗装など、幅広い用途に対応する筆です。
ホルベイン(HOLBEIN) ハードリセーブル 220F 6号 105714
強いコシをもつアクリル絵の具におすすめの筆。太いリセーブル毛を使用しており、豚毛筆と同様の強い耐久性を備えています。細部表現にも適したフィルバート型の穂先形状がポイントです。
ウォータースポット効果により絵の具の含みも良好。コシの強さを活かした力強いタッチから繊細な表現まで、幅広く対応できます。油絵風の絵を描きたい方にぴったりです。
ホルベイン(HOLBEIN) 油彩用リセーブル 2100F 6号 105024
油絵用筆やアクリル用筆にぴったりな筆。太さの異なる原毛を絶妙なバランスで混毛し、独特の弾力性を実現しています。穂先が揃いやすく、細い線も描きやすいのが特徴です。
コシが強く、広い面の塗りにも対応できます。穂先のサイズは、穂丈15×幅8mm。さまざまなシーンで使いやすいおすすめの筆です。
名村大成堂(Namurataiseidou) ナムラ SMナムロン
アクリル絵の具と油絵の具の両方に適した筆です。ナイロン茶毛を原材料に用いています。含み弾力があり、消耗しにくいのが魅力。長く使用できて、扱いやすい筆を探している方におすすめです。
丸筆と平筆の2種類がラインナップ。また、それぞれ豊富なサイズを展開しています。さまざまな表現技法に対応できる汎用性の高さがポイントです。
名村大成堂(Namurataiseidou) ナムラ CN クリスタル
厳選されたナイロン茶毛を用いた、機能性と美しさを兼ね備えた筆です。穂先のまとまりがよく、適度にコシの強さがあるのが特徴。透明なアクリル軸がおしゃれな印象を与えます。
レタリングやパース、水彩画など、幅広い用途に対応する汎用性の高さが魅力。さまざまなクリエイティブシーンにおすすめの1本です。
インターロン(Interlon) 水彩筆 417-0 丸・長穂 0号
水彩画に適した単軸ながら、アクリル絵の具にも使える筆です。「マキ製法」により穂先がバラつかず、まとまりのよい描き味を実現しています。丸筆の長穂タイプで、滑らかな線を描くのにぴったりです。
しなやかで適度なコシがあり、耐久性は良好。クセがついても熱めのお湯に入れれば戻ります。繊細な描写がしやすいモノを求める方におすすめです。
アクリル絵の具におすすめの筆|セット
ターレンスジャパン(Talens Japan) ヴァンゴッホビジュアル筆6本組セット 472990
人工毛と羊毛を混毛した筆セット。人工毛のコシの強さと羊毛の水含みのよさを兼ね備えた製品で、繊細な描写から広い面積の塗りまで対応します。合計6本が入った製品で、さまざまな表現に活用できるのがポイントです。
筆はサイズ別に揃えられており、細部の描き込みから大きな面積の塗りまでカバー。水彩風の絵を描きたい方におすすめです。
ターナー色彩(Turner Color) 黒軸デザイン筆3本セット GA1904B
面相筆、彩色筆、平筆の3種類がセットになった製品です。細かい線から広い面積の塗りまで、さまざまな表現が可能。面相筆は細かい描写に、彩色筆は中程度の線幅の表現に、平筆は広範囲の塗りつぶしに向いています。
ナイロン毛を用いており、シンプルな黒軸デザインが特徴。アクリル絵の具やポスターカラーにおすすめです。価格が安いので初心者の方にも適しています。
アートギア レッド(artgear red) 水彩/アクリル 兼用 筆 6本セット red-setA
コシの強さと水分含みのよさを兼ね備えた水彩・アクリル兼用筆セット。ナイロン毛と牛耳毛、山羊毛の混毛を使用しています。絵の具の含みがよく、毛先がしっかりとまとまるのが特徴です。
丸筆4種類と平筆2種類がセットになっているため、さまざまな描写に対応可能。水彩画とアクリル画の両方に使えるので、画材を選ばず描きたい初心者や本格的な作品制作を行う方におすすめです。
ARTIFY 絵筆セット PB-BW-15
15本の豊富な筆を揃えた製品。平筆や丸筆など、8種類の形状の筆が入っています。素材にはナイロン毛を採用。弾力性があり、形を保ちやすいのが魅力です。
平筆は広い面の塗りに、丸筆は細かい描写に活用でき、1つの絵のなかで使い分けられます。また、専用キャリングボックス付きで、持ち運びに便利。コスパに優れた筆セットが欲しい方におすすめです。
Shuttle Art 絵筆 画材筆 15本セット 4336962277

ナイロン毛を使用した筆が15本揃っている製品です。平筆、丸筆など多様な筆がセットになっており、大きな面積から細かいディテールまでどのような描写にも対応します。抜け毛が少ないほか、耐久性に優れているのが魅力です。
アクリル画以外にも、油絵や水彩画など、さまざな用途で使えます。また、収納ケースにポップアップスタンドが搭載されているため、筆を立てておくことも可能。筆を入れ替えやすく、快適に絵を描けます。
久華産業 油絵・アクリル画 筆セット ナイロン 3本組 012325
油絵やアクリル画にぴったりな筆セット。ナイロン毛を使用しており、弾力性と耐久性に優れているのが特徴です。
通常の油絵筆より少し短い水彩筆の軸で仕立てられているため、丸型や楕円型の筆筒にも収納可能。3本組のセットなので用途に合わせて使い分けられます。授業で使える筆セットを探している学生の方にもおすすめです。
アクリル絵の具におすすめの筆の洗い方

アクリル絵の具は速乾性があるので、筆を使った後はすぐに水で洗うことが重要です。絵の具が乾いて固まってしまうと、穂先が元に戻せないため注意が必要。使い終わったら放置せず、速やかに手入れを始めましょう。
洗い方の手順としては、まず筆洗器に入れた水やお湯で絵の具を洗い流します。しっかりと振り洗いをしたら布で水分を取り除き、穂先の形を整えてから風通しのよい場所で乾かすのがポイント。口金部分の絵の具が固まらないよう気をつけると、筆が長持ちします。
アクリル絵の具向けの筆は、素材や穂先の形状、サイズが多岐にわたります。描きたい表現や用途に応じて、適した筆を選ぶことが大切。手入れのしやすさも長く使うための重要なポイントです。本記事を参考に、自分に合った1本を見つけてみてください。