カッティングマシンは、用紙などのシート状のモノを任意のデザインにカットできるアイテムです。製品によっては、ステッカーのような薄いモノから厚みのあるフェルトまで対応し、さまざまなオリジナルグッズを作成できます。
しかしカッティングマシンは、製品によって搭載している機能や、対応するシートのサイズなどが異なるため、どれを選べばよいのか分からない方も多いはずです。そこで今回は、カッティングマシンの選び方とおすすめ品について解説します。
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カッティングマシンとは?
カッティングマシンとは、紙や布のようなシート状のモノをカットする機械のことで、別名で「カッティングプロッタ」とも呼ばれています。
主にPCや本体に搭載されたタッチパネルから作成されたデータをもとに、好みのデザインにカットすることが可能。なかには機械の操作が苦手な方でも、簡単に扱えるモデルもあります。
カッティングマシンは、製品により対応するシートのサイズや厚みがさまざまです。サイズの大きなモノに対応しているほど本体が大きくなり、価格も高くなる傾向にあります。そのため、カッティングマシンを選ぶ際は、用途や予算に応じたモデルを選ぶようにしましょう。
カッティングマシンの選び方
対応する用紙のサイズや厚み、素材をチェック
カッティングマシンを選ぶ際は、対応する用紙のサイズ・厚み・素材を要チェック。対応する用紙の幅は、A4・A3・12インチ・15インチなどのサイズがあります。パッチワークなどでカッティングマシンを利用する方は、紙やステッカー以外にも、布やフェルトに対応したモデルを選びましょう。
用紙の長さは、端切れのモノから、ロールで長尺に対応するモノまでとさまざまです。
対応する文字やイラストのサイズをチェック
カッティングマシンを選ぶ際は、対応できる文字やイラストが、どれだけのサイズまでなのかをチェックしましょう。あらかじめ自身が作成したいモノのサイズと、カッティングマシンの対応サイズを比較しておくと安心です。
例えば、大きい文字などを作成するときに、サイズが対応していないと、デザインを分割してカッティングするなど手間がかかってしまいます。小さいサイズにカットしたい場合も、対応サイズが限られていると、想定していた通りに制作ができなくなる場合があるので注意してみてください。
カッティング速度をチェック
カッティングマシンは、製品によってカッティングの速度が異なります。特に多くの用紙や生地をカットするときは、高速でカッティングできる製品だと、より効率よく作業可能です。
また、業務用でカッティングマシンを使用する方は、高速でカッティングを行うモデルを選ぶと、短納期にも対応しやすくなるのでおすすめです。ただし、高速でのカッティングが可能なモデルは、本体価格も高い傾向にあるため、予算と相談して選びましょう。
トンボマークの自動読み取り機能をチェック
カッティングマシンは、トンボマークの自動読み取り機能を搭載していると便利です。「トンボマーク」とは、カッティングマシンの裁断位置を示すためのマークのことで「トリムマーク」とも呼ばれています。
トンボマークの自動読み取り機能があるカッティングマシンを用いると、名前の通り自動でトンボマークを読み取れるので、手動で設定するモノに比べて作業性に優れています。
PCやスマホ・タブレットなど使用環境に合ったモノをチェック
カッティングマシンは、利用するのにPCとの接続が必要なモノがほとんどです。そのため、自身が使用しているOSに対応しているかを確認しておきましょう。基本的にどのモデルもWindowsには対応しているものの、一部、Macには対応していないモデルがあるので注意してみてください。
また、PCからだけでなく、付属の専用ソフトを用いてタブレットからデータの作成や送信ができるモデルもあります。普段使用しているデバイスがタブレットの方は、タブレットに対応しているかも確認しておきましょう。
なかには、スマホで撮影したデザインや写真からデザインデータの作成ができるモデルもあります。手書きのイラストなどを利用したい方は、ぜひチェックしてみてください。
タッチパネル対応のモデルも
カッティングマシンのなかには、タッチパネル対応のモデルがあります。タッチパネルに対応していると、直感的な操作が可能なため、機械の操作が苦手な方や、操作に慣れていない方におすすめです。
また、タッチパネル搭載のカッティングマシンは、本体から直接操作ができるので、PCから離れた場所に設置する場合にも適しています。
Illustratorなどのデータを読み込めるかチェック
デザインの作成でIllustratorなどのソフトを利用する方は、カッティングマシンが、使用しているソフトのデータを読み込めるかを事前にチェックしておきましょう。
多くのカッティングマシンは、専用のデザインソフトが付属しています。しかし、普段利用しているデザインソフトにカッティングマシンが対応していれば、不慣れな専用のソフトを使わずに作業が行えるため、作業効率が向上します。
カッティングマシンのおすすめ|小型タイプ
マックス(MAX) カッティングマシン CM-200II IL90295
幅385×奥行203×高さ215mmとコンパクトながらも、大きな表示物を作るのに便利なカッティングマシンです。本製品は、3割作画で最大580mmサイズの文字を作成可能。大型看板や大型ディスプレイなどの作成にもおすすめです。
文字は、外の明るさに左右されにくい縁取り機能により、見栄えのよい表示物を作成できます。本体は、200種類以上の絵文字やイラストを標準搭載しているのも嬉しいポイントです。
PC上に表示される画面からは、シートの残量を確認可能。シートが足りないときは、エラー表示でお知らせするので便利です。別売りの「屋外用カッテイングツールホルダ」と高耐候シートを用意すれば、車への名入れや看板作成にも使えます。
シジックス(Sizzix) ビッグショット
PCと接続せず、専用の抜き型を用いてさまざまな素材を加工できるカッティングマシンです。本体はローラー式のプレス機で、材料に圧力をかけることで、素材のカットやエンボス加工ができます。
本体サイズはコンパクトで、手軽にカッティングを楽しみたい方におすすめです。本体の開口部はA5のサイズで、最長150mm幅の素材をカットできます。
抜き型さえ用意すれば、作業が簡単に行えるので、子供と創作活動を楽しみたい方にもぴったり。型は別途で約120種類のデザインから選べます。作業は手動で行うため、メンテナンスフリーなのも嬉しいポイントです。
グラフテック(Graph Tech) シルエットポートレート4 SILH-PORTRAIT-4-J
設置場所を選ばず使える、おすすめのカッティングマシンです。サイズは幅440×奥行き163×高さ124mmとコンパクトで、簡単に移動できるのが特徴。振動を抑えた静音モデルで、音が気になりにくいのも魅力です。使用時間や使用場所に左右されず、自由に作品作りを楽しめます。
また、モバイルアプリ「シルエットゴー」に対応。データ出力機能のほか、画像や写真からカットデータを作成できる「トレース機能」、自由に文字を作れる「テキスト機能」も使用できます。簡単に操作できるので、機械の苦手な方にもおすすめです。
さらに、素材の表面に応じて、読み取りセンサーの速度を調節できる「トンボ読み取り機能」を搭載。メタリック・ラメ・グリッターなど、光沢のある素材も読み取れます。
クリカット(Cricut) Joy Machine ポータブル
外出先での作品作りにも役立つ、おすすめのカッティングマシン。コンパクトサイズで重量はわずか1.75kgの軽量ボディが特徴です。さまざまな場所に持ち運んで気軽に使用できます。Bluetoothに対応しているので、スマホやタブレットと連携が可能です。
アイロン転写シートや厚紙、ビニールなどを含む50種類以上の素材に対応しており、オリジナルのラベルシールやカードを簡単に作成できるのが魅力です。
クリカット(Cricut) Cricut Explor 3
すっきりとスマートなフォルムがおすすめのカッティングマシン。画用紙やアイロン転写シートなどの100種類以上の素材をカットできるのが特徴です。別売りの6種類のツールに対応しており、日常的なクラフトから本格的なDIYまで幅広く活躍します。
本体にはタブレットやスマホのほか、ハサミなどのツールを収納することが可能。必要なモノをすっきりとしまえるので、省スペースでコンパクトに設置したい方におすすめです。
ブラザー(Brother) ScanNCut CM300 CMZ0102
はじめてカッティングマシンを導入する方におすすめの、コスパと機能性に優れたモデルです。本製品はタッチパネルとスキャナー搭載で、PCなしでも操作可能。操作性がよく、機械の操作に慣れない方にぴったりです。
最大カットサイズは、12インチマットの使用時が296×298mm、24インチマットの使用時が296×603mmのスペック。紙以外にも、布・プラスチックシート・ステッカーシートなどに対応します。
データは、Illustratorなどのデザインソフトで作成したSVG形式に対応。別途で用意したUSBメモリやUSBケーブルを接続から、データの読み込みが可能です。また、無料の専用Webアプリ「ScanNCutCanvas」からでも、カットデータの作成や編集が可能です。
ブラザー(Brother) ScanNCut DX SDX85 CMZ0901
優れた性能を有していながらも、比較的導入がしやすいカッティングマシンです。本製品は「ScanNCutDX」シリーズのエントリーモデル。価格が求めやすく、便利な機能も多く搭載しているので、これからモノづくりを楽しみたい方におすすめです。
本体はスキャナーを搭載しているため、手書きのイラストからデザインを読み込むことが可能。読み込んだイラストは、本体でアウトラインを認識してカットできます。
タッチパネルから簡単に本体を操作できるのも嬉しいポイント。また、カットやスキャンの音が比較的静かなので、静音性を重視する方にもおすすめです。
素材は紙以外にも、最大厚さ3mmまでのフェルトやウレタンフォームなどのカットをすることが可能。「自動ブレード調整機能」付きで、素材の厚みを自動で感知して素材をカットします。
カッティングマシンのおすすめ|高性能タイプ
ブラザー(Brother) ScanNCut DX SDX1000 CMZ0501
幅広く創作を楽しみたい方におすすめの、豊富な素材に対応したカッティングマシンです。対応素材は、紙・布・革・フェルト・ウレタンフォームなどで、厚みは3mmまでカットできます。
本体は、素材の厚みを感知する仕様で、自動で刃の調節を行います。タッチパネルは5インチと大きく、良好な操作性を実現。カットデータの編集操作もスムーズです。
シールやカットシートは、設定ボタンを押すだけで、台紙を残してのカットが可能。また、「ダイレクトカット」機能により、スキャナーで読み込んだイラストのアウトラインをカットできます。
別売りのロールフィーダーを用いれば、ロール状の素材をセットして、長尺のデザインに対応できるのもポイントです。
ブラザー(Brother) ScanNCut DX SDX1010EP
充実した本体機能と、付属品の多さが魅力のカッティングマシンです。本製品は、カス取りに便利なフックや、カッティングマットに残った素材をはがせるスクレイパーが付属。豊富なカットデータ素材も追加されたモデルで、アレンジを効かせたデザインを楽しめます。
また、「アドバンスドイメージトレース機能」により、専用ソフトなしでも写真の中の人物などを外形認識できるのもポイントです。
本体はタッチパネル画面からの操作やカットに対応。豊富な模様とフォントを搭載しており、PCなしでも操作可能です。スキャナーを内蔵しているので、手書きのイラストも読み込めます。
厚みは最大3mmまでに対応。Tシャツプリント用のアイロンシートや厚みのあるフェルトなど、さまざまな素材をカットできます。
グラフテック(Graph Tech) Silhouette Cameo 4 Plus SILH-CAMEO4-PLUS-J
A3ノビに対応した、プロクリエイターにおすすめの高性能カッティングマシンです。対応するサイズが大きいため、生産性や創作の幅の広さが求められる、プロクリエイターやクラフト作家などに適しています。
本体は2ペン対応により、カットやペン書きの同時作業が可能。ツール自動検出機能も搭載し、装着したツールの設定を自動かつ簡単に行えます。また、トンボマークセンサーを搭載し、トンボマークを基準に印刷の輪郭をカットできるのもポイントです。
手書きのイラストや写真を、専用の「PixScan台紙」に貼り付ければ、スマホなどからデザインの読み取りが可能。付属のソフトウェアにあるトレース機能からカットラインを作成できます。
PCとの接続はUSBとBluetoothに対応。ワイヤレスでの接続で、すっきりと配置したい方にもおすすめです。
グラフテック(Graph Tech) Silhouette Cameo 4 PRO
ビジネスシーンでも活用できるほどの性能を有したカッティングマシンです。本製品は、ロール・定型メディアをセットしたり、付属の24インチの台紙を用いたりすることで、さまざまなメディアに対応。ロールフィーダーが付属しており、大判メディアでもたわみなくセットできます。
また、カットとペン書きを同時に作業できるモデルで、効率のよいカッティングが可能に。ツール自動検出機能で、カット方法に合わせたブレードの切り替えや設定を簡単に行えるのもポイントです。
カットしたいデザインにトンボマークを設定して印刷すれば、センサーによりトンボ位置を自動で読み取り、キレイにカットできます。手書きのイラストや写真を使いたい方は、専用の台紙に貼り付けてスマホやスキャナーで読み取ることで、付属の専用ソフトからカットラインの作成が可能です。
グラフテック(Graph Tech) カッティングプロッタ CE7000-40
高性能ながらもコスパのよさが魅力のカッティングマシンです。本製品は品質と操作性に優れたモデル。業務用として活用したい方にもおすすめの、充実した機能を搭載しています。最速のカット速度は600mm/sとスムーズ。最小文字角は5mmと、細かな表現も可能です。
最大カッティング範囲は375×50000mmに対応。本体は3.7インチのLCD画面を搭載し、操作性にも優れています。また、トンボマークの自動読み取りシステムを搭載しているので、生産性も良好です。
プラグインソフトウェア「Cutting Master 4」と組み合わせれば、Illustratorのトリムマークを用いてカットの位置合わせも行えます。
ローランド(Roland) VersaSTUDIO GS2-24
対応する素材が幅広く、カッティングの精度にも優れたモデルです。素材は、塩ビシートからサンドブラスト用シートなどと、一般的なカッティングマシンでは難しい素材でも対応可能。また、鋭角な部分や細い線でも正確にカットできるほどの精度を有しています。
カッティングサイズは、最大幅584×長さ25000mmに対応。本体サイズは、幅860×奥行319×高さ235mmと高機能モデルのなかではコンパクトなサイズで、省スペースでも設置が可能です。
カッティング速度は最速850mm/sと速く、すぐに作成しなければならない状況にも対応できます。
本体は、Windows対応の専用ソフトウェア「Roland CutStudio」を標準装備し、文字や図形の作成や、デザインの輪郭カットも可能。スキャナーやファイルからの画像取り込みにも対応し、オリジナルの創作を楽しめます。IllustratorやCorelDRAWなどのソフトからダイレクトに出力できるのも嬉しいポイントです。
マックス(MAX) カッティングマシン CM-300II IL90296
施設や店舗用の表示物の作成におすすめのカッティングマシンです。対応サイズは最大805mmで、遠くからでもはっきりと文字やデザインを見せたい場合に適しています。本体は縁取り機能を搭載しているため、カットした文字を目立たせたい場合に便利です。
カッティングの速度は最大700mm/sで、スピーディーに作成できるのも特徴。接続したPC上から、セットしたシートの残量を確認できるのもポイントです。PCとの接続は、USBもしくはLANの2種類に対応。LANを用いることで、複数台のPCとの接続も可能です。
別売りの「屋外用カッテイングツールホルダ」と屋外用シートを使えば、車の名入れや看板作成にも活用できます。
クリカット(Cricut) Cricut Maker 3
作品作りの創造力が広がる、おすすめのカッティングマシン。繊細な布や丈夫なマットボードなどの300種類以上の素材に対応しているのが特徴です。1台あれば、さまざまなアイディアを形にできます。
また、別売りの13種類のツールに対応しており、カット・書き込み・スコアなど、本格的な装飾が可能。表現の幅を広げられます。さらに、カット速度も速いため、作業効率のアップが期待できるのもおすすめポイントです。
クリカット(Cricut) Explore Air 2
100種類以上の異なる素材をきれいにカットできる、おすすめのカッティングマシンです。厚紙やフェイクレザー、ポスターボードなどの素材に対応しているのが特徴。ステッカーやグリーティングカードなど、アイディア次第でさまざまな作品作りが楽しめます。
また、PCやスマホとのBluetooth接続が可能なため、スマートに作業できます。さらに、デザインソフトウェア「Design Space」を活用すれば、コンピュータやタブレットでオリジナルの画像をアップロード・作成・デザインできるのが魅力です。
グラフテック(Graph Tech) シルエットカメオ5 SILH-CAMEO-5
きれいな仕上がりを実現できる、おすすめのカッティングマシンです。カット時の用紙のズレが最小になるようにカット順を最適化する「IPT」機能を搭載しています。複数枚の薄紙のカットや細かいデザインの角がめくれるのを予防し、きれいな仕上がりを実現します。
豊富なオプションツールを使用すれば、より多くの作品作りが可能。ヒートペンで箔押し加工ができたりエンボスツールで浮き出し模様をつけたりと、さまざまなデザインが楽しめます。
安定感のあるロールメディアの搬送ができるため、4.8mまでの長尺カットが可能です。また、オートクロスカッターが搭載されており、切断後にメディアをロードする必要がないのが便利。長尺カットも使いやすい、おすすめのカッティングマシンです。
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カッティングマシンのランキングをチェックしたい方はこちら。
カッティングマシンは、製品によって搭載している機能や対応できるシートのサイズが異なります。対応する用紙のサイズが大きいと、その分本体のサイズが大型になり、価格も高くなるため、用途や予算に合ったモデルを選びましょう。本体を直感的に操作したい方は、タッチパネルを搭載したモデルがおすすめです。