書道や習字のできばえを大きく左右する道具のひとつ「書道筆」。より美しい文字を書くためには、毛の種類・軸の形状・穂先の長さなど種類豊富な書道筆のなかから、自分の手や書きたい字体に適した1本を選ぶのが需要です。
そこで今回は、おすすめの書道筆を初心者向け、中・上級者向けに分けてピックアップ。選ぶ際におさえておきたいポイントも詳しくご紹介します。ぴったりの書道筆を使って作品を仕上げてみてください。
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よい書道筆の条件「四徳(尖・斉・円・健)」
尖(せん)|穂の先端が尖ってまとまっていること
書道筆は、四徳(尖・斉・円・健)のすべての条件を備えているモノがよいとされています。ひとつめの条件「尖(せん)」では、書道筆の穂先が尖っていて、まとまりがあるかどうかをチェックしましょう。
しっかりと尖って形づけられた筆は、穂先の動きを思うようにコントロールしやすいのが特徴。とくに、細筆を選ぶ際には「尖」の要素が重要なウエイトを占めます。
斉(せい)|穂が綺麗に整っていること
「斉(せい)」では、書道筆の穂先がきめ細かく綺麗に整っているかどうかをチェックしましょう。無数の毛が集まって作られている筆は、バランスよく整っているからこそ、墨をムラなく含んで綺麗に紙へ落とせます。
穂先がバラバラで短い毛が途中で飛び出しているような筆では、文字にまとまりがなくなるうえ、書面を汚してしまう場合もあるので注意しましょう。
円(えん)|穂全体が綺麗な円錐状になっていること
「円(えん)」では、書道筆の穂全体が綺麗な円錐状になっているかどうかをチェックしましょう。穂先が円錐状になっている筆は、墨を満遍なくたっぷりと含んで、紙へ均一に落とせます。
美しくなめらかな線やひと筆で力強い文字を書くための重要なポイントです。
健(けん)|弾力が程よく、筆運びがスムーズであること
「健(けん)」では、書道筆の穂全体に弾力があるかどうかをチェックしましょう。穂先に程よいコシと弾力があると、しなやかでスムーズな筆運びが可能。
書道ならではの「とめ・はね・はらい」などを、美しく、自由自在に表現するための大切な要素です。
書道筆の選び方
毛の種類をチェック
剛毛筆
剛毛筆は、タヌキ・馬・シカ・イタチなどの硬い毛で作られた、コシのある筆のことです。穂全体が茶色または黒色のモノがほとんど。弾力があり、とめ・はね・はらいをしっかりと力強く表現できるため、楷書で大きめの文字を書くのに適しています。
また、毛が硬い分ほかの筆と比べて墨を多く含まず、かすれやすいのも特徴。そのため、かすれを残した文字を書きたい場合にも向いています。
柔毛筆
柔毛筆は、柔らかい動物の毛で作られた、穂が白い筆のことです。なかでも、ヤギの毛を用いた羊毛筆が代表的。墨の含みやまとまりがよく、強弱がつけやすいため、草書や行書などの連続した文字を書くのに適しています。
ただし、弾力がないため力加減が難しく、思い通りに筆を動かすためには慣れが必要。ある程度書道経験のある、中・上級者向けの筆といえます。
なお、羊毛筆の羊毛とは「山羊(ヤギ)の毛」を意味し、羊の毛とは異なります。紛らわしいので、しっかりと留意しておきましょう。
兼毛筆
兼毛筆は、剛毛と柔毛をバランスよく組み合わせて作られた筆のことです。兼毫(けんごう)筆とも呼ばれ、同じ動物で異なる部位の毛を混ぜたモノ、異なる動物の毛を混ぜたモノなどいくつかの種類があります。
剛毛筆と柔毛筆の中間に位置し、硬すぎず柔らかすぎないため、楷書から草書までさまざまな書体に対応できるのが特徴。墨の含みもよく扱いやすいので、書道初心者の方におすすめです。また、1本の筆でいろいろな書体を書き分けたい方にも適しています。
ナイロン毛100%は注意が必要
最近では、天然毛に化学繊維のナイロン毛を混ぜた「ナイロン混合筆」も多く流通してきています。従来、ナイロン毛のモノは毛先が割れたり曲がったまま元の形に戻らなかったりする場合があり、天然毛のモノより劣るとの評価が多数を占めていました。
しかし、化学繊維の進化とともに質が向上し、最近ではコシの強さや耐久性の高さなどから手軽に使える筆として人気を集めています。ただし、ナイロン毛100%の書道筆には要注意。天然毛のみやナイロン混合筆とは全く書き味が異なるので留意しましょう。
号数(太さ)をチェック
筆のサイズは、一般的に「号」で表記されます。穂の太さによって1~10号までの10段階に分類され、号数が大きくなるにつれて細く、小さくなるのが特徴です。
書き初めや半紙に1~8文字程度の大きな字を書きたい場合には、太筆の1~4号が適しています。半紙に8~12文字程度のかなや漢字を書きたい場合には、中筆の5~7号がぴったりです。
封筒・手紙・はがきなどに小さく文字を書きたい場合には、細筆の8~10号がおすすめ。書きたい文字や紙の大きさに合わせて、太さと号数をしっかりチェックしましょう。
軸の形をチェック
ストレート軸
ストレート軸の筆は、穂の根元から持ち手までがほぼ同じ太さで作られているのが特徴です。ダルマ軸の筆よりも軽く、書いている線の太さを指先でダイレクトに感じられるのが魅力。ただし、太めなので持ちにくさを感じる場合もあるので留意しておきましょう。
ダルマ軸
ダルマ軸の筆は、穂の根元に向かって膨らんだ形状をしており、穂の太さよりも持ち手部分の軸が細く作られているのが特徴です。墨の含みがよいため、しっかりと大きな文字を書きやすいのがポイント。小さな手でも持ちやすいので、学童用の筆としても多く用いられています。
穂先の長さをチェック
書道筆は、穂の長さによって、「長鋒(ちょうほう)・中鋒(ちゅうほう)・短鋒(たんぼう)」の大きく3つに分類されます。長鋒は穂の長さが穂の直径の5~6倍以上ある筆、短鋒は2~3倍以下の筆、中鋒は長鋒と短鋒の間に位置する筆のことです。
穂先が長くなるほど線の強弱を繊細に表現しやすくなるため、長鋒は草書や行書などのなめらかな文字を書くのにおすすめ。一方、短鋒は楷書などのはっきりと力強い文字を書くのに適しています。
なお、穂先が長くなるにつれて扱いが難しくなるので留意しておきましょう。初心者の方や子供には短鋒や中鋒の筆がおすすめです。
書道筆のおすすめ|初心者向け
墨運堂 太筆・細筆 2本組 22719
習字デビューにおすすめの、太筆と細筆の2本組製品です。馬毛・羊毛・豚毛を組み合わせた太筆は、穂先のまとまりのよさと程よい弾力が特徴。力強くしっかりとした文字を書くのに適しています。
また、馬毛・山羊毛・人造毛で作られている細筆は、コシの強さが魅力。安定感のある線が書けるので、名前書きとして使うのもおすすめです。
さらに、お手頃価格なのもうれしいポイント。これから習字を始めたい方はもちろん、手軽に使えるコストパフォーマンスの高い習字筆を探している方もぜひチェックしてみてください。
筆の店kenzee 書写書道2本組 上品千秋・玉龍
馬毛・羊毛・人工毛を組み合わせて作られた、使いやすい兼毛筆の2本組です。墨の含みがよく、かすれにくいのが特徴。穂先にしっかりとした弾力もあり、1文字1文字太く力強く書けます。とくに、小学校高学年〜中学生におすすめの書道筆です。
また、太筆にはダルマ軸が採用されているので、握りやすいのもポイント。書道入門に適した書き心地のよい書道筆を探している方はぜひチェックしてみてください。
西文明堂 梅・千秋 2本組
楷書でしっかりとした文字を書くのに適した剛毛筆の2本組です。太筆には馬毛、細筆にはイタチ毛を使用しているのが特徴。いずれも穂先に弾力があり、跳ね返りが強いので、リズミカルに筆を運べます。とめ・はね・はらいをスムーズに書けるのも魅力です。
なお、太筆は半紙に2~4文字程度を書くのに適しており、細筆は名前書きに適しています。学校書写にぴったりの、使いやすく書きやすい書道筆を探している方におすすめです。
朱陽堂 太筆 細筆 2本セット 玉竜・八島
学校書写におすすめの太筆と細筆の2本組です。太筆には、手の小さな子供でも持ちやすいダルマ軸に、馬毛を使用した硬めの書き味が特徴。半紙に2~4文字程度を書くのに適した3号サイズです。
また、イタチ毛と馬毛を用いた細筆は穂先がよく利いて扱いやすいのがポイント。小さな文字や名前書きにおすすめです。お手頃価格の書道筆を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
広島筆産業 書道 筆 短峰筆・窓雪2本セット HF-070
太筆と細筆の2本セットながら、リーズナブルな価格で購入できる製品です。太筆には羊毛・ナイロン毛・タヌキ毛を、細筆には羊毛と兎毛を使用しています。程よい弾力とまとまりがあるため、初めての書道にもおすすめです。
太筆は3号の短鋒、細筆は8号の中鋒で、扱いやすいのもメリット。太筆は半紙に1~4字の文字を書く際に、細筆は名前を書く際に適しています。お手入れが簡単で長持ちしやすいモノを探している方もチェックしてみてください。
朱陽堂 書道筆 太筆 誠道 短穂
馬毛のなかでも、とくに高級とされる「天尾毛」を使用した書道筆です。墨の含みがよく、しなやかな書き心地とスムーズな筆の運びを実現させた1本。ダルマ軸で持ちやすく、とめやはねも思いのままに表現できます。
なお、筆のサイズは、半紙に2~4文字程度を書くのに適した3号の大きさ。穂が短くコシの強い、楷書に適した剛毛筆を探している方はぜひチェックしてみてください。
朱陽堂 書道筆 太筆 天地人 馬毛3号
小さな子供でもラクに持てる、ダルマ軸の書道筆です。馬毛を使用した、コシの強さとまとまりのよさが特徴。穂先は程よい長さの中鋒タイプ、大きさは半紙に2~4文字程度を書くのに適した3号サイズです。
硬くて使いやすいうえお手頃価格と、コストパフォーマンスに優れているのもうれしいポイント。とくに、学校での書写や練習用におすすめの1本です。
あかしや 書道筆 太筆 天高 3号 半紙漢字用 PL-89
馬の尾脇毛(おわきげ)・羊毛・タヌキ毛などを組み合わせて作られた、弾力のある書道筆です。墨の含みがよく、とめ・はね・はらいを美しく表現できるのが特徴。穂の長さは、楷書にも行書にも適した中鋒タイプで、初心者から中級者の方向けの1本です。
また、半紙に2~4文字程度の漢字を書くのにちょうどよい3号サイズなので、学校での書写や書道教室で使用するのもおすすめ。書く線の太さが指先へ正確に伝わりやすいストレート軸で、思い通りの文字を書きやすいのも魅力です。
あかしや 書道筆 千字文 3号 PL-104
主原毛に馬尾脇毛・羊毛・タヌキ毛を用いた書道筆です。やや硬めの質感で、初心者でも扱いやすいのが魅力。大きな文字も力強く表現できます。サイズは半紙に1~8文字程度を書くのに適した3号です。
穂の根元に向かって膨らんだダルマ軸で持ちやすいのも特徴。穂の長さは中鋒で楷書・行書どちらにも対応できます。
モリベクリエーション 書道太筆 熊野筆 水芭蕉 MNS-59FP
竹のような塗木軸が目をひく、上品な熊野筆です。馬・羊・タヌキ・豚など複数の獣毛を配合しているため、コシの強さとなめらかさのバランスがよく、扱いやすいのが特徴。意のままに筆を運べるしなやかさは、楷書や行書などの字体に適しています。
半紙に2~4文字程度を書くのにぴったりの使いやすい3号サイズなので、これから書道を始める大人の方にはもちろん、学校で書写を習っている小学生などにもおすすめです。
呉竹 筆 書道筆 太筆 清晞 3号 茶毛 JC336-3
粘り気があって墨の含みがよい、羊毛と馬毛を用いた兼毛筆です。穂先にやや硬めのコシと弾力があり、リズミカルに力強い線を書けるのが魅力。耐久性にも優れた毛質のため、長く使いやすいのもうれしいポイントです。
なお、穂先は中鋒の3号サイズなので、半紙に2~4文字程度を書くのにぴったり。おもに楷書や行書に適した書道筆です。
志昌堂 国産熊野筆 太筆白毛4号白峰 FF-0130
筆づくりの街、広島県熊野町の職人により丁寧に仕上げられている人気の熊野筆です。主原毛である羊毛や馬毛由来のしっかりとしたコシと弾力が魅力。短鋒で扱いやすく、ダルマ軸で握りやすい、初心者や初級者におすすめの1本です。
なお、筆の大きさは、半紙に4~6文字程度を書くのに適した4号サイズ。ぜひ、墨をしっかりとつけて、なめらかな書き心地を試してみてください。
一休園 兼毫半紙用 九法筆
主原毛に馬の尾脇毛とタヌキの毛を用いた兼毛筆です。穂先の適度な弾力とまとまりのよさが特徴。初心者の方でもとめ・はね・はらいをしっかりと表現できる書きやすい1本です。
ダルマ軸で持ちやすいので、小学生にもおすすめ。半紙に4~6文字程度を書くのに適した、楷書や行書向けの太筆を探している方はぜひチェックしてみてください。
弘梅堂 書道筆 好文 4号 いたち毛
広島県熊野の筆職人の手で丁寧に作られている書道筆です。イタチ毛と馬毛を使用した、コシと弾力のある硬めの穂先が特徴。意のままに筆を運びやすく、とめやはらいを綺麗に表現できます。
穂先のサイズは4号なので、半紙や色紙などに文字を書くのに適した1本。楷書や行書をはじめ、草書・隷書・篆書なども書ける、オールマイティーな筆を探している方におすすめです。
長栄堂 太筆 無我 小 C13450
広島県熊野町にある100年以上筆づくりをしてきた老舗「長栄堂」の書道筆。筆職人が一つひとつ手作りした質の高い製品です。半紙4文字から6文字程度を書くのに適しています。コシの強いタヌキ毛とまとまりのよい馬尾脇の毛を使用した兼毫筆です。
毛先までよく効きやすく、素直に書けるため、扱いやすいのが特徴。初心者の方や子供が学校の授業で使う書道筆などにおすすめです。
あかしや 書道筆 正眼 5号 AJ-130
羊毛と馬毛を使用した初心者向けの書道筆です。穂先のまとまりがよく、スムーズな筆運びをしやすいのが特徴。また、墨含みもよいので強弱がつけやすく、鋭い線や柔らかい線を表現できるのも魅力です。
大きさは半紙に8~12文字程度を書くのに適した5号サイズ。ほどよい弾力があり扱いやすいので小学生にもおすすめです。楷書や書き初め作品に使える書道筆を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
あかしや 書道筆 玉芳錦 5号 AJ-131
馬毛と羊毛を用いて作られた書道筆です。穂先は中鋒の5号サイズで、半紙に8~12文字程度のかなや漢字を書くのに向いています。やや硬めの弾力があり、とめ・はね・はらいを美しく表現可能です。
また、墨の含みと穂先のまとまりがよく扱いやすいため、書道初心者の方にもおすすめ。楷書・行書に対応できる書道筆を使いたい方は、ぜひチェックしてみてください。
呉竹 書き初め筆 5号 茶毛 JD6-305
馬毛と羊毛を用いて作られた兼毛筆です。ほどよい弾力があり、はね・はらいなどをいきいきと表現できます。墨含みもよく扱いやすいので、小学生や初心者の書き初め用書道筆としてもぴったりです。
穂の太さは半紙に8~12文字程度の文字を書くのに適した5号。手の小さな方や子供も持ちやすいダルマ軸を採用しており、しっかり握って大きな文字を書けます。楷書や草書といったさまざまな書体で使える書道筆を探している方におすすめです。
呉竹 筆 書き初め筆 6号 白毛 JD7-206
主原毛に上質な馬毛と羊毛を使用した、初心者の方や小学生におすすめの書き初め用書道筆です。しっかりとした弾力があり、書きやすいのが特徴。穂先のまとまりもよく、粘りのある柔らかい線を表現できます。
しっかりとした作りで毛が抜けにくいため、長く使えるのもうれしいポイント。書き初めの宿題や書道教室での作品作りにおすすめです。
呉竹 仮名用つらゆき 茶毛 JA319-201
弾力のあるイタチ毛を使用している、線の強弱がつけやすい書道筆です。穂先はとめ・はね・はらいを表現しやすいやや硬めの仕様。細い線を描きやすい細筆で、書道作品の名前書きや日本画の輪郭を描くのにぴったりです。
天然の竹軸を採用しており、手にしっかりと馴染み握りやすい作りなのもポイント。しなやかで思い通りに書きやすいおすすめの書道筆です。
喜多堂 書道筆 細筆 7号 明芳
羊毛・馬毛・イタチ毛・鹿毛など複数の獣毛をバランスよく組み合わせた、7号サイズの書道筆。穂のまとまりがよく、しっかりとしたコシがあるので、綺麗な線を書けるのが特徴です。
半紙の名前書きをはじめ、手紙や封書、はがきなどに小さめの文字を書くのに適した1本。軸には、抗菌再生プラスチックを利用しているため、清潔に使えるのも魅力です。初心者の方はもちろん、学校で書写を習っている小学生にもおすすめの製品です。
墨運堂 書道筆 再美日本 小筆 学美 9号短鋒 22956
馬毛・羊毛・ナイロン毛を組み合わせた「学美」。穂先のまとまりがよく、程よい弾力もある名前書きにおすすめの短鋒タイプ。はねる・はらう・とめる・ぬくという書道の基本的な筆の動きを自然に表現できます。
名前をより綺麗に書きたい方、また、名前を書くのが苦手な方もぜひ試してみてください。
一品堂 書道 筆 3号 H0Y2C1W6K
丁寧に作られており、毛が抜けにくいのが魅力の書道筆です。半紙に2~4字の漢字を書くのに適した太筆の3号。柔らかな上質羊毛と、弾力・コシのある馬の天尾毛を使用しています。
穂の長さは初心者でも扱いやすい中鋒で、楷書や行書作品用の筆としてもおすすめです。また、握りやすく、小さな手でも持ちやすいダルマ軸を採用。小・中学生用の書道筆を探している方もチェックしてみてください。
悠栄堂 書道筆 小春
穂の内側に剛毛、外側に軟毛を使用した書道筆です。羊毛やイタチ毛などをブレンドして作られており、墨含みがよく、程よい弾力があるのが特徴。また、穂先のまとまりもよく、なめらかな線を書きやすいので、初心者はもちろん、上級者にも使いやすい筆です。
楷書や行書作品、習字、学校書写に対応した中鋒の3号サイズ。自然な筆運びをしやすいので、小学生・中学生から大人まで使いやすいのもおすすめポイントです。
書道筆のおすすめ|中・上級者向け
一休園 古今
イタチ毛のみを使用した剛毛筆です。コシがあり、ほどよい弾力で楷書のとめ・はね・はらいを力強く表現できます。毛が硬く墨を含みすぎないため、かすれやすく味わいのある文字を書けるのも魅力です。
直径は6mmと細く、名前書き・手紙・はがきなど小さな文字を書くのに適しています。情趣ある文字を書きたい中・上級者向けの書道筆を探している方におすすめです。
あかしや 書道筆 太筆 桂林 3号 楷書・行書用 AL-150
奈良県に社を構える老舗筆専門メーカー「あかしや」の製品。馬の尾脇毛と羊毛、さらにタヌキ毛を使用した中級者向けの兼毛筆。やや硬めの穂先で、力強くシャープな文字を書くのに適した1本です。
楷書でキリっとした線を表現できる、コシの強い書道筆を探している方はぜひチェックしてみてください。
あかしや 書道筆 太筆 一條秋水 3号 半紙漢字用 PL-201
馬の尾脇毛に羊毛・タヌキ毛・シカ毛などさまざまな獣毛を組み合わせて作られたこだわりの書道筆。まとまりがよく、程よい弾力のあるやや硬めの穂先で、とめ・はね・はらいを力強く大胆に表現可能です。
半紙に4~6文字程度を書くのに適した中鋒の3号サイズで、行書や楷書に適しています。書道教室のほか、趣味の書道作品用に使うのもおすすめ。上質ながら比較的お手頃価格で、コストパフォーマンスに優れているのもうれしいポイントです。
あかしや 書道筆 純羊毛 厳冬 漢字条幅用 A001023
羊毛のなかでも、雄の首筋の一部から取れる希少な「細光鋒」を使用した高級書道筆です。柔らかくも全体に程よい弾力があり、大胆な筆使いが可能。とめ・はね・はらいを美しく表現できるのが魅力です。
穂の長さは扱いやすい中鋒。ダルマ軸を採用しており、持ちやすく思うままに書きやすいのもポイントです。品質の高いモノを使いたい中級者や上級者におすすめの書道筆です。
朱陽堂 書道筆 太筆 3号 光輝
馬毛と羊毛を使用した3号サイズの兼毛筆です。程よい弾力がありながらも穂が長めなので、しなやかで美しい線を表現できるのが魅力。墨の含みもよいため、スムーズに気持ちよく筆を運べます。
また、ストレート軸なので、線の太さを指先でダイレクトに感じられるのもポイント。半紙に2文字程度の行書に適した書道筆を探している方におすすめです。
広島筆産業 太筆 地 兼毫墨禅 3号 F-29
広島県の伝統工芸品である熊野筆を製造販売しているメーカー、広島筆産業。本製品は、主原毛に羊毛と馬の尾脇毛を用いた、柔らかめの弾力が持ち味の兼毛筆です。
墨の含みがよく、なめらかに筆を運べるのが魅力。ストレート軸なので、書いている線の太さをダイレクトに感じられるのもポイントです。
なお、穂の長さはバランスのよい中鋒で、大きさは半紙に2~4文字程度を書くのに適した3号サイズ。楷書や行書に適した1本です。
長栄堂 太筆 酔仙 3号 C16060
イタチ筆の最高峰といわれるコリンスキーイタチの毛を使用した書道筆。繊細で毛先が細く、墨含みに優れています。さらに、柔らかさとコシを両立させており、穂先に弾力があるのが特徴です。
伝統工芸品「熊野筆」の産地として有名な広島県熊野町の職人が一つひとつ手作りしています。条幅用として人気があり、半紙の行書・草書用としても使いやすい書道筆。毛先までよく効き、なめらかな書き味を持つ書道筆が欲しい方におすすめです。
筆庵 細光鋒兼毫 崋 四号 中鋒
羊毛の最上クラスとされる希少な「細光鋒」に、馬の尾脇毛とタヌキ毛をバランスよく配合した、高級な兼毛筆。細光鋒ならではの墨含みのよさに、馬毛とタヌキ毛由来のコシの強さが加わったバランスのよさが特徴です。
なめらかな書き味で扱いやすく、繊細かつ活き活きとした、美しい線質を生み出せます。なお、穂の大きさは、半紙に4文字程度を書くのに最適な4号サイズ。楷書や行書に適しています。
職人の知識と技術が活かされた上質な書道筆をぜひ試してみてください。
朱陽堂 中筆 寒月梅花 長穂
とくに高級品とされるヨーロッパコリンスキーの毛を贅沢に使用した、長鋒タイプの書道筆。穂先全体にバネがあり、しなやかかつなめらかな書き味が特徴です。
穂がまとまりすぎないので、楷書・行書・草書・隷書・かなと1本でさまざまな字体を美しく、ダイナミックに表現できます。なお、筆の大きさは、半紙に6~10文字程度を書くのに適した5号サイズです。使い勝手のよい上質な書道筆を探している方はぜひチェックしてみてください。
筆の店kanezee 精品細微光峰 六号天空
筆のなかでもとくに高級クラスに位置づけられる「細微光鋒羊毛」と「細光鋒羊毛」を使用した、贅沢な羊毛筆です。毛は1本1本が細くしなやかで、ツヤのある美しい白色が特徴。穂は長めで密集度が高く、墨の含みがよいのも魅力です。
なお、穂の長さと柔らかさゆえに、最初は使いにくさを感じる場合があるので留意しておきましょう。扱いに慣れてくると、柔らかい曲線やかすれ、大きなにじみなどが自然に出てきて味わいのある線が表現できます。
書道作品の制作に適した、面白みのある書道筆を探している方におすすめです。
秀筆堂 白樺 7号 7817
100%細光鋒を使用した書道筆。穂先が綺麗に揃えられた先揃え筆となっており、ボリュームのある穂先が特徴です。半紙4〜6字・半切2〜3行を書くのに適しています。書き味のよい書道筆で、ダイナミックな作品作りをしたい方におすすめです。
墨含みがよく、程よい弾力があるのもポイント。重厚感のある線質で、力強い表現ができます。
栗成 神秀 AD1101
楷書・行書・草書とさまざまな書体に対応可能な書道筆です。羊毛・牛耳毛・冬豹狼毛・狸毫毛の4種の毛をブレンドした、柔らかな筆あたりが特徴。硬い毛と柔らかな毛の持つ特性を活かして作られているため、書きやすいのが魅力です。
バネやコシがあり、しっかりととめ・はね・はらいを表現できます。また、穂先がしっかりとまとまり、使い勝手に優れているのもポイントです。使い込むほど味が出るため、幅広い作品作りにおすすめの書道筆です。
墨運堂 書道筆 写経筆 白軸 23117
細い線や精密な描写をするのに適した書道筆です。コシが強く、弾力性の高いイタチ毛を使用しています。穂先のまとまりがよいため、書道作品への名前書きはもちろん、絵の彩色にも適しています。
また、水洗いの際に墨が落としやすいのもメリットです。墨含みもよいため、なめらかに文字を書きやすく写経用としてもおすすめの書道筆です。
呉竹 太筆 多福 4号 白毛 JC341-4
羊毛などを使用した、やや柔らかめの筆あたりが特徴の書道筆。筆の扱いに慣れた中・上級者におすすめです。まとまりのある穂先で、美しい文字を書きやすいのがメリット。半紙に2~6文字程の大きな漢字を書くのに適した4号サイズです。
穂の長さは、扱いやすく楷書や行書を書きやすい中鋒タイプ。軸にはあたたかみのある天然竹染め軸を使用しています。
書道筆の洗い方
太筆の洗い方
使用後の太筆は穂の差し込み部分にも墨が含まれているため、根元を中心に何度も洗うことが大切です。まず、穂の根元をもみほぐすように約30~40℃のぬるま湯でしっかり洗い流します。目に見えない穂の差し込み部分の墨を落とすため、根元を重点的に洗いましょう。洗い終えたら、優しく毛をしぼるようにして水分を取り除きます。
指で穂先を綺麗に整え、筆吊りなどに吊るして自然乾燥させましょう。筆が完全に乾く前に再度使用してしまうと毛が腐る原因になるので、注意が必要です。
細筆の洗い方
細筆は「固め筆」という状態で販売されており、筆の3分の1程度をおろして使います。そのため、使用後に水で洗う必要はありません。不要な半紙やティッシュペーパーといった、水分をよく吸い取る紙でお手入れをしましょう。
まず、半紙やティッシュペーパーに水を数滴たらします。次に、細筆の穂先部分を半紙の上で寝かせて、穂先を整えるように回転させながら墨を拭き取りましょう。このとき、固めてある部分がほぐれてしまわないように慎重に行うことが大切です。墨が薄くなってきたら、指で穂先を綺麗に整えて筆吊りなどに吊るして自然乾燥させます。
毛の種類・軸の形状・穂先の長さなど、豊富に展開されている書道筆。初心者には馬毛やイタチ毛を用いた程よい弾力のある筆、行書や草書など柔らかい字体を書きたい場合には羊毛を使った柔らかい筆など、書道の腕や好みの書き味に適した1本を選んでみてください。素敵な書道筆で、書の世界を存分に楽しみましょう。