従業員の勤怠状況を正確に記録しやすい「タイムレコーダー」。タイムカード式・ICカード式・生体認証式などラインナップが豊富です。製品ごとに機能性や使いやすさが異なるため、あらかじめ特徴をチェックしておきましょう。
そこで今回は、タイムレコーダーのおすすめアイテムをピックアップ。選び方も解説するので、ぜひチェックしてみてください。
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タイムレコーダーとは?
タイムレコーダーとは、従業員の出退勤時刻や日付、休憩時間を記録する機器です。タイムレコーダーは、主にタイムカード式・ICカード式・生体認証式の3種類です。いずれもシンプルな構造を採用しているので、誰でも簡単に使いやすいのがポイントです。
従業員の労働時間を正確に把握しやすいのもメリット。手作業で集計するよりもミスが少なく、データ改ざんの心配を軽減できます。また、始業・終業・外出・休憩時間の打刻や、実働時間のチェックもできます。
タイムレコーダーの選び方
種類を選ぶ
タイムカード式
タイムカード式とは、紙のタイムカードを差し込むことで就業時間を記録できるタイプです。タイムレコーダーの主流モデルであり、ラインナップも豊富。自動集計機能がないシンプルな製品は、ICカード式や生体認証式よりもリーズナブルな価格帯を実現しています。導入コストをおさえられるため、ランニングコストを削減したい方にもおすすめです。
ただし、タイムカード式はシンプルな機能性で使いやすい一方、インクがなくなったときに補充したり、タイムカードに指名を記入したりする手間がかかります。インクの残量やタイムカードの残り枚数をチェックしておきましょう。
また、タイムカード式は、PCとの連携に非対応の製品が多いため、従業員の勤怠状況を手作業でまとめる必要が出てきます。少人数ならデータ入力は簡単ですが、大人数の職場は時間と手間がかかりやすいので注意しましょう。
ICカード式
ICカード式とは、ICチップが埋め込まれたICカードを利用するタイプです。一般的には、専用の端末にICカードをタッチするだけで、出退勤の記録をおこなえます。また、休憩や外出、戻りなどの記録も可能です。
紙を使用するタイムカード式とは異なり、タイムカードの購入コストがかからない点や、タイムカードを発行する手間を軽減できる点がメリット。ICカードのデータを変更すれば、退職者のICカードの再利用をおこなえるのも魅力です。
なかには、勤怠管理クラウドサービスとの連携に対応したモノもあります。本社や事務所から離れた店舗の勤怠データを管理できるので便利です。
生体認証式
生体認証式とは、人間の身体的特徴を用いて個人を特定するタイプです。バイオメトリック認証やバイオメトリクス認証とも呼ばれています。
生体認証式を採用したタイムレコーダーは、主に顔と指紋認証の2種類です。生体認証式は個人の身体的特徴を鍵としているので、なりすましやデータの偽造を防ぎやすいのがポイント。セキュリティ性能を重視する現場で活用できます。
生体認証式は、ほかのシステムと連携しやすいのも特徴です。たとえば、ゲートや電気錠と連携すれば、あらかじめ登録した個人のみの入退館を許可する仕組みをつくれる場合があります。
管理のしやすさで選ぶ
複数回打刻させるなら6欄のタイムカードを使おう
1日に複数回打刻するなら、6欄のタイムカードを選びましょう。6欄タイプは、出勤・外出・戻りなどの情報を最大6つまで記録に残せます。
たとえば、休憩が2回ある場合も、それぞれの休憩に出た時間の打刻が可能です。6欄のタイムカードを求めている方は、打刻に必要な外出と戻りのボタンがあるのかをチェックしておきましょう。
ただし、自動集計機能つきのタイムレコーダーの場合は、労働時間や残業などを記録するために2欄分を使用します。休憩が2回あったとしても、1回分の記録しかできないのが留意点です。
遅刻や残業が把握しやすい2色印字
一般的に印字のカラーは、黒色の1色です。出退勤を記録するだけなら問題ありませんが、遅刻や残業などの細かい時刻を記録するなら、黒色と赤色の2色印字を採用した製品を選びましょう。
2色印字は、遅刻や早退が発生したときなど、就業時間への変更があったことを把握しやすいのが特徴です。データを入力するときにも見間違いを防止できます。
また、打刻漏れで手書き修正する際に赤色と黒色の色分けができ、情報を統一しやすいのもポイントです。
集計方法で選ぶ
給与計算の手間を減らす自動集計機能
従業員ごとに勤務時間や休息時間が異なる場合は、自動集計機能を搭載した製品がおすすめです。自動集計機能は、出勤時刻や休憩時刻、退勤時刻などから1日の実働時間を自動集計できるのが特徴。また、1人ずつの実働時間を計算する手間を軽減できるのもメリットです。
自動集計機能つきのタイムレコーダーのなかには、早出や残業を集計できるモノもあるので、給与計算も簡単です。ただし、製品によって集計範囲が異なるので、あらかじめ機能性をチェックしておきましょう。
効率性を上げるなら時給計算タイプが便利
勤怠データ管理の効率を上げるなら、時給計算機能を搭載した製品を選びましょう。時給計算機能があれば、職場の時給発生の条件に応じて、集計時に区切る分数を設定できます。時間の切り捨て計算を自動で任せられるため、時給計算のミスを軽減可能です。
たとえば、15分単位で給与が発生する職場で残業時間が28分だった場合は、給与発生に満たない残業時間の13分を自動的に切り捨てます。
ただし、高性能な機能を備えた製品は、シンプルな製品と比べて価格が高くなる傾向があります。安さを重視する方は、値段も確認しておきましょう。
機能で選ぶ
月末締めではない会社なら起算日設定機能がおすすめ
起算日設定とは、1枚のタイムカードに記録する起算日を任意の日付に設定できる機能です。たとえば、起算日設定機能を使って、毎月25日締めに設定した場合、26日が1欄目として印字されます。締め日は勤務地ごとに自由に設定可能です。
起算日設定機能がないタイムレコーダーは、1ヶ月分のタイムカードが2枚に分かれる場合もあるため、集計するときに時間と手間がかかりやすい点を注意しましょう。
USB・SD対応ならパソコンで管理が可能
タイムレコーダーを選ぶときは、データ管理する方法をチェックしておきましょう。紙のタイムカードだけでは紛失したり印字がかすれて見えなくなったりします。タイムカードだけでなく、データとしてPCに保存できる製品なら、タイムカードを紛失した場合でもデータのチェックが可能です。
タイムレコーダーからPCへのデータ移行方法は、主にUSBメモリとmicroSDカードの2種類。ほかにも有線LANと無線LANを使用する製品もあります。データ移行方法の選択肢が多いほど、状況に応じて使い分けられるのが魅力です。勤怠状況を見える化するだけでなく、一定期間のデータを簡単に管理できます。
勤怠状況をデータ化する方法として専用のクラウドサービスを利用する選択肢もありますが、利用料金が高い場合もあるので注意が必要です。
暗いところでも使いやすいバックライト付き
照明をおさえた職場や夜勤などのシチュエーションで使用するなら、バックライトつきの製品がおすすめです。バックライトは、薄暗い環境でも時刻を見やすいのが特徴。出勤や退勤の時間を把握しながら打刻できます。
また、出勤や退勤ボタンにライトを備えた製品は、薄暗い環境でも押し間違いを防止しやすいのが魅力。ただし、バックライトがまぶしいときは、布をかぶせるなどの物理的な対策が必要です。
タイムレコーダーのおすすめ
アマノ タイムレコーダー タイムカードタイプ TimeP@CK Ⅲ150WL
機能性と使いやすさを兼ね備えたタイムカード式のタイムレコーダー。出勤・外出・戻り・退勤などの記録を全6回おこなえます。1日2回の休憩や外出も、細かくデータに残しやすいのがポイントです。
また、シフトボタンを押すと、勤務シフトの記録が可能。残業や休日出勤、徹夜などの例外出勤を記録できるボタンも便利です。
出勤や退勤などの操作音を音声で知らせる音声ガイド機能を搭載。タイムレコーダーをはじめて使う方でも、気軽に使用可能です。さらに、内蔵スピーカーを使用すれば、出勤や退勤時などの決まった時刻にメロディを流せます。職場の放送設備と組み合わせることで、ブザーや定時放送を届けられるのも魅力です。
アマノ ICカードタイプ TimeP@CK-iC Ⅳ CL TP@C-800IC
使いやすさに優れたICカードタイプのタイムレコーダーです。タイムカードを毎月発行する必要がなかったり、退職者のICカードを再利用できたりするので、ランニングコストをおさえやすいのが特徴。日々のコストを削減したい方にもおすすめです。
本体前面にはタッチパネルを搭載。ICカードをタッチすると日々の出退勤を記録できます。出勤・退勤・外出・戻りなど、最大2回の外出打刻が可能。液晶画面から勤務状況の照会もおこなえます。
データの転送方法はUSBケーブル・microSDカード・有線LAN/無線LANです。接続機器に合わせてデータ転送をおこなえます。
また、オプションで勤怠管理クラウドサービス「CLOUZA」を連携すれば、本社や事務所から離れた店舗の勤怠状況をリアルタイムでチェック可能です。
アマノ 電子タイムレコーダー CRX-200
限られたスペースにも設置しやすい、スタイリッシュな設計のタイムレコーダーです。設置方法は、据え置きと壁掛けの2通り。場所に合わせて設置方法を変更できます。
本体前面の液晶画面にはデジタル時計を配置しており、時刻をチェックしながら打刻が可能です。また、明るいオレンジのバックライトも搭載。照明が控えめな飲食店や薄暗い場所でも時刻を把握しやすいのが特徴です。時計は12時間と24時間表示を変更できます。機能性だけでなく、使いやすさにこだわっているのも魅力です。
頻繁に使用する出勤や退勤のボタンは、色分けしていたり、ほかのボタンよりもサイズを大きくしていたりするので、押し間違いを防ぎやすいのもポイントです。また、タイムカードの表裏を判定する機能を内蔵しているため、印字ミスの心配も軽減できます。
VOICE タイムレコーダー VT-3000
日常に溶け込みやすいシンプルなデザインのタイムレコーダーです。統一感のある落ち着いた見た目なので、オフィスや飲食店など、さまざまなシチュエーションで使用できます。機能性だけでなく、デザイン性を重視している方にもおすすめです。
自動集計機能を搭載。個別集計に対応しているため、従業員ごとに就業時間や休憩時間が異なる場合も、それぞれの実働時間の集計が可能です。勤務時間から休憩時間を自動的に引いて、実働時間を印字します。従業員ごとに時間計算をする手間やコストを軽減できるのがメリットです。
また、早出や残業の自動算出にも対応。あらかじめ設定した就業時間を越えて労働した時間を自動印字できます。月間の集計がひと目でわかる「一括集計機能」も搭載。勤務日数・実労働・時間外の累計を集計して印字可能です。起算日設定や時給計算にも対応しています。
VOICE タイムレコーダー VT-1000
打刻のみのシンプルな機能を採用したタイムレコーダーです。あらかじめ西暦・月・日・時刻などの細かい情報を設定しているので、電源を入れるだけですぐに使い始められます。落ち着きを与える見た目のため、周囲のインテリアに馴染みやすいのが特徴です。オフィスや飲食店、施設でも活用できます。
6欄式なので、1日最大6回の打刻が可能です。出勤打刻・休憩開始・休憩終了・退勤打刻の記録もおこなえます。1日に休憩が2回ある勤務先にも対応。タイムカードにはメモ欄があり、外出や戻りの時間の管理もできます。あらゆる業務パターンで使いやすいのも魅力です。
締め日を自由に設定できる機能を搭載。たとえば、毎月10日が締め日の場合は、11日を1欄目としてタイムカードに打刻します。
また、黒色と赤色の2色印刷機能を内蔵しているため、遅刻や早退を把握しやすいのもポイントです。
TOKAIZ タイムレコーダー TR-001s
アナログ時計とLCDディスプレイを配置したタイムレコーダーです。アナログ時計で時刻を確認しながら出勤や退勤を管理できます。シンプルな見た目なので、オフィスや飲食店、施設などにも設置しやすいのが特徴です。万が一、停電したときも内部の時計は動き続けます。
印字欄は6欄。シフト時間による「印字列自動切替機能」を搭載しています。外部スピーカーとの連携にも対応しており、時報出力も可能です。始業と終業を放送で届けられます。
本体には、セキュリティキーが付属。鍵とパスワードで管理するため、データの改ざんを防ぎやすいのがポイントです。タイムレコーダーの使いやすさだけでなく、セキュリティ性能を重視している方にもおすすめです。
NIPPO タイムレコーダー タイムボーイ8 プラス
最大50名の従業員に対応したタイムレコーダーです。電源を入れてからすぐに印字を開始します。「タイムボーイNカード」と「カルコロカード」に対応。タイムボーイNカードは、1日4欄もしくは2欄印字の選択が可能です。カルコロカードは1日2欄のみですが、出勤や退勤間の時数印字ができます。
徹夜キーを備えているので、深夜勤務の記録をおこなえるのもポイントです。本体には、液晶デジタル画面を搭載。現在の時刻を確認しながら、出勤や退勤の記録をおこなえます。打刻方式はインパクトドット方式です。黒1色で入力するため、視認性も優れています。
1ヶ月間の簡易集計機能を内蔵。日々の勤務記録をまとめてチェックできます。設置方法は据え置きと壁掛けの2種類です。場所に合わせて設置方法を変更できます。
mita タイムレコーダー mk-700
シンプルなタイムレコーダーです。時刻をデジタル表示しているので、時刻を確認しながら出退勤の管理ができます。シンプルなデザインを採用しており、周囲のインテリアにも馴染みやすいのがポイントです。
黒色と赤色の2色印字機能を搭載。遅刻や早退の情報もひと目で把握できます。日付や曜日の印字もおこなうため、データを収集しやすいのが特徴です。6欄印字なので、外出の記録もできます。また、タイムカードの表裏の間違い防止機能を備えているのも魅力です。
あらかじめ設定した時刻にチャイムを鳴らす時報機能を内蔵。周りに始業や終業を知らせる際に活躍します。
MRG 指紋認証 タイムレコーダー SMARTTOUCH
指紋認証機能を採用した、生体認証式のタイムレコーダーです。指で触れるだけで、出退勤を記録できます。ユーザー登録者数は最大200人。指紋は1000指まで登録できます。大規模のオフィスや店舗などでも使用可能です。複数の指を登録しておけば、怪我をしたときにほかの指で代用できます。
他人受入率の「FAR」は0.0001%。高性能な指紋認証システムにより、不正打刻を防止可能です。パスワードは6桁まで設定可能。また、IDカードにも対応しています。ユーザー登録や編集は管理者だけが設定できるシステムのため、不正の発生を軽減できるのが魅力です。
日々の出退勤・遅刻・欠勤を1台で管理できるのも特徴。週間だけでなく、月間の情報もひと目で把握できます。また、出退勤の記録は専用のエクセルでデータ化が可能。USBでのダウンロードもできるため、パソコン連動でデータ管理をしやすいのがポイントです。
JCV SenseThunder-Air
サーモグラフィカメラとAI顔認証を組み合わせた、生体認証式のタイムレコーダーです。タブレット型のデバイスに短い時間で温度推定と個人を識別する機能を搭載。拡張機能を利用すれば、勤怠や入退室管理などの用途としても活用できます。
クラウド勤怠管理サービス「KING OF TIME」との連携も可能。出勤・退勤・残業などのデータをリアルタイムで集計、管理できます。専用のアプリをダウンロードすれば、オフィスにいなくてもスマホから打刻をおこなえるのもポイント。外出先から直帰するシーンで活躍します。また、スマホのGPSで位置情報を取得できるため、不正入力の心配を軽減できるのも魅力です。
さらに、ゲートや自動扉と組み合わせることで、顔認証でゲートや扉を開くシステムの利用も可能。ICカードを紛失したときの再発行も不要です。
タイムレコーダーの売れ筋ランキングをチェック
タイムレコーダーのランキングをチェックしたい方はこちら。
タイムレコーダーは、大きく分けて3種類です。使いやすさを重視している方はタイムカード式、機能性やセキュリティ性能を求めている方は、ICカード式や生体認証式がおすすめ。1日に複数回打刻するなら、6欄のタイムカードを選択しましょう。