縫い模様の選択や細かな設定が簡単にできる電子ミシン。手軽にソーイングを始めたい初心者から、こだわりの作品を作りたい経験者まで幅広く対応可能です。しかし、製品によって機能や縫い心地などが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、電子ミシンのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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電子ミシンとは?

電子ミシンとは、電子回路を使って針の動きや糸調子を制御するミシンのこと。手元のボタンで操作できるのが特徴です。止めたときの針位置が上で固定されるのがメリット。速度調整が無段階で可能で、初速からゆっくり動き出すため、初心者でも安心して作業できます。
縫い模様の選択や縫い目調整もボタン操作で簡単。低速でも十分な貫布力があり、厚手の生地も安定して縫えるため、さまざまな素材に対応できるのが魅力です。
電動ミシンやコンピューターミシンとの違い

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電動ミシンと電子ミシンの最大の違いは制御方法です。電動ミシンは動力に電気モーターを使用し、縫う速度と貫通力が比例するため、厚手の生地を縫うには高速運転が必要。一方、電子ミシンは電子回路で針の動きを制御するため、低速でも安定した貫通力を発揮します。
コンピューターミシンはマイクロコンピュータを内蔵し、多様な模様縫いや細かな設定が可能な高機能タイプ。液晶ディスプレイを備えており、縫い目の種類や糸の張力を細かく設定できます。しかし、機能の多さから、使いこなすまでに時間を要する場合があります。
電子ミシンの選び方
本体サイズをチェック

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電子ミシンの本体サイズは主に「フルサイズ」と「レギュラーサイズ」があります。フルサイズは本体幅が約45cm前後で、安定感がありさまざまな生地を縫いやすいのが特徴。レギュラーサイズは本体幅が約40cm前後で取り回しやすく、収納や持ち運びがしやすいのがメリットです。
サイズ選びは使用頻度と用途がポイント。普段から大きな作品作りをする方や、家に専用スペースがある方はフルサイズがおすすめです。入園・入学グッズや小物作りが中心で、使用後に収納したい方はレギュラーサイズが適しています。部屋の広さや設置場所も考慮して、無理なく使える大きさのモノを選びましょう。
デニム・キャンバス地を縫うなら厚物対応モデルを

デニムやキャンバス地などの厚物を縫う場合は、パワフルなモーターを搭載した厚物対応の電子ミシンを選びましょう。厚物対応モデルは押え圧調整機能があり、生地の厚みに合わせて圧力を変えられるため、縫い目が安定します。また、送り歯の性能が高く、厚手の生地でもスムーズに送れるのが特徴です。
厚物縫いでは針と糸の選択も重要。デニム針やキャンバス針に対応し、太めの糸も使える機種が適しています。縫い速度の調整機能も重要で、厚物は低速でゆっくり縫うとキレイに仕上がります。
文字縫い・刺繍縫い機能をチェック

文字縫い機能は、子供の持ち物への名前入れなどで重宝します。ひらがなやアルファベットなど、好きな文字を設定して縫えるのが魅力。操作が簡単なモデルを選ぶと、初心者でも失敗のリスクを軽減できます。
刺繍縫い機能は、オリジナリティを加えたいときにおすすめ。内蔵されている刺繍模様の数や種類、カスタマイズの幅などを確認して選んでみてください。また、押えの種類が豊富なモデルを選ぶと、より多様な表現が可能になります。文字縫いと刺繍縫いの両方ができるモデルなら、使用シーンが広がり便利です。
縫い目の長さを調整できるかどうか

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縫い目の長さ調整機能は、布の種類や用途に合わせた縫製を可能にする重要な機能です。送り歯が布を送る量を調整することで、縫い目の粗さや細かさを変えられます。
洋服作りでは1〜5mmの範囲で調整できるミシンがおすすめ。ギャザー寄せには3.5〜4mmの粗い縫い目が適しています。また、ジグザグ縫いや模様縫いでも、縫い目の長さを調整できるとデザインの幅が広がります。
ソーイングスペースをチェック

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ソーイングスペースとは、縫製作業を行う作業台部分のこと。ソーイングスペースが広いと、大きな布地も扱いやすいのが魅力です。
洋服やカーテンなど大きめの作品を作る方は、ソーイングスペースが広い電子ミシンがおすすめ。小物作りが中心なら、ソーイングスペースが小さめのコンパクトなモデルでも十分対応できます。
なお、広いソーイングスペースを搭載した電子ミシンは作業効率を高めますが、その分本体も大きくなる傾向があります。設置場所や収納スペースも考慮して選ぶのが大切です。
初心者をサポートしてくれる機能をチェック
自動糸調子機能

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自動糸調子機能があれば、布地の厚さや素材に合わせて上糸と下糸のバランスを適切に調整してくれます。縫い始めの設定に悩むことなく使えるため、初心者の方でもきれいな縫い目を実現可能です。
手動での糸調子調整は経験が必要で、間違えると縫い目が縮んだりほつれたりするトラブルが発生します。自動糸調子機能があればトラブルを防げるうえ、模様ごとに適切な設定が自動で行われるため、安定した仕上がりになるのが魅力です。
自動糸通し機能

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自動糸通し機能は、針穴への糸通しが簡単に行える機能のことです。針穴に糸を通す作業は手動だと手間がかかってしまうため、本機能があると便利。縫製前の準備が楽になり、スムーズに作業を始められます。
初心者の方はもちろん、ミシンに慣れている方でも糸通しの手間を省きたい場合は要チェック。糸の色を頻繁に変える必要がある場合も、手間と時間を大幅に節約できます。
自動糸切り機能

自動糸切り機能は、上糸と下糸を同時にカットできる便利な機能です。縫い終わりのたびにハサミを使う手間が省け、作業の流れを中断せずに次の工程に移れます。
仕上がりがキレイになるのが本機能のメリット。また、必要最小限の長さで糸を切れるので、糸の無駄が減り、ボビンの糸巻き頻度が少なくなる点も魅力です。
自動針停止位置機能

自動針停止位置機能は、縫い終わりに針が上または下の指定した位置で自動停止する機能。針を上で停止させた場合は布の交換や取り外しがスムーズにでき、針を下で停止した場合は布を回転させて方向展開させやすいのがメリットです。
縫い終わりの針位置に迷う頻度を減らせるため、初心者にもおすすめの機能。特に、曲線縫いなど布の向きを変える作業が多い場合は、針下停止に設定しておくと布がずれにくく、高精度な縫い目を実現できます。
フットコントローラー付きも人気

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フットコントローラーは、足でミシンのスピードをコントロールできるペダル型の装置のこと。踏む強さで速度を調整できます。両手があくため、布を扱いやすいのも魅力です。
手元のスタート・ストップボタンを操作する必要がなくなり、布をしっかり握ったままスムーズに作業できるのがポイント。縫いズレなどの失敗を防げます。細かな作業をする場合も、フットコントローラー付きの電子ミシンだと便利です。
付属品・オプションパーツの有無をチェック

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電子ミシンを購入するときは、押え金やボビンなどの付属品をチェックしましょう。特に「ジグザグ押え」「ファスナー押え」などの押え金が付属していれば、さまざまな作業に対応できるため便利です。
ワイドテーブルが付属しているモノなら、作業スペースを拡張可能。布の扱いやすさが向上します。また、オプションパーツが充実しているかどうかも確認するのがおすすめ。互換性のある純正パーツがあれば、後からパーツを追加するときでも安心して使用できます。
電子ミシンのおすすめメーカー
シンガー(SINGER)

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シンガーは、170年以上の歴史をもつミシンメーカーです。初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応する製品を開発しています。学校用ミシンを展開しているのも特徴です。
電子ミシンは、多彩な縫い模様と使いやすい操作性が魅力。タッチパネル操作や直感的なダイヤル操作を採用したモデルなら、初心者でもスムーズに使えます。LEDライト搭載で手元が見やすいモノがあるのもポイント。快適な作業を実現します。
ジャノメ(JANOME)

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ミシンメーカーとして有名なジャノメ。美しい縫い目を実現するモデルが揃っているほか、操作性に優れたモデルも展開しています。使いやすさを重視している方におすすめです。
電子ミシンは、押え圧調整機能や自動糸通し機能など、機能性に優れたモデルを揃えているのがポイント。フリーアームによる筒縫いに対応したモデルも扱っています。使い勝手を考えた設計が魅力です。
電子ミシンのおすすめ
シンガー(SINGER) Dorothy SN-1
シンプルな操作性で手軽に使える電子ミシン。手元スイッチでスタート・ストップができます。無段階スピード調整機能により、縫い進みながら速度を変えられるのが特徴です。
直線縫いからジグザグ縫いまで、ホームソーイングに必要な縫い方に対応。レバーで針に糸を通せる自動針穴糸通し機能も搭載しています。針上停止機能により、布地の取り扱いもスムーズです。
ジグザグ押えやファスナー押え、ボタンホール押えなど、さまざまなアクセサリーが付属しており、多様な縫い作業に対応できます。
シンガー(SINGER) モニカ ピクシー デラックス 5720
針穴に糸を通す手間を省く自動針穴糸通し機能を搭載した電子ミシン。水平全回転ガマを採用し、薄地から厚手の生地まで、自動で糸調子を調整できます。縫い目の仕上がりが安定するのが魅力です。
ボタンを押えにセットするだけで、ボタンホールを自動で縫える全自動ボタンホール機能を搭載。また、15種類の基本的な縫い模様を内蔵しています。
段ぬい押えボタンを搭載しており、厚物の縫い始めもスムーズなのが利点。ドロップフィード機能でキルト縫いにも対応可能です。
手元を明るく照らすLEDランプや、足元でスピード調整ができるフットコントローラーなどが付いており、快適な作業環境を実現できます。ハードケースが付属しているのもポイントです。
ジャノメ(JANOME) クラウンレディ IJ-560
ワンタッチ糸通し機能を搭載した電子ミシン。針穴への糸通しが素早くできます。幅354×高さ263×奥行154mmのコンパクトサイズも特徴です。厚手の生地も縫える貫通力が魅力。強力なモーターを搭載し、さまざまな素材に対応可能です。
照明ライト付きで手元がよく見え、細かい作業も快適に進められます。さらに、付属のフットコントローラーで、縫いのスピードを調整しやすいのもポイント。初めてミシンを使う方から本格的な縫製を楽しみたい方まで、幅広くおすすめのモデルです。
アックスヤマザキ(AXE YAMAZAKI) 大人のための、気分がアガるミシン KA-01
北欧風デザインのコンパクトミシン。スタイリッシュなくすみピンクのボディを採用しています。本棚にも収まると謳うコンパクトサイズで、小さな机の上でも作業しやすいのが魅力です。
自動糸調子機能や針上停止機能、スピード無段階調整など、機能が充実。糸通しの手間を軽減する自動糸通し機能も搭載しています。また、縫い模様とパターンが豊富なので用途に合わせた縫製が可能です。
ACアダプターだけでなく単3アルカリ電池4本でも動作するため、コンセントのない場所でも使用できます。LEDライト付きで手元を明るく照らせるのもメリット。さらに、フリーアーム対応で筒物縫いもスムーズです。
アックスヤマザキ(AXE YAMAZAKI) 山﨑範夫の電子ミシン AG-005
90Wの強力モーターを搭載している電子ミシン。厚地もパワフルに縫い進めながら美しい縫い目を実現します。押えの高さは12mmまで上がり、厚手の生地も余裕をもって縫える設計です。
1秒1針の超低速機能と、60〜700回転の無段階スピード調整により、初心者でも安心して使用できます。さらに、フロート機能など便利な機能を搭載し、さまざまな素材に対応可能。手元に配置されたボタン類で直感的な操作ができます。
テーブルはフリーアームにもなるため、袖や裾などの筒縫いもスムーズ。明るいLEDライト付きで、手元の視認性も優れています。
電子ミシンは初心者にも扱いやすく、多彩な縫い方が楽しめます。自動糸切りや自動糸調子など、便利な機能も魅力のひとつ。予算や作りたいモノ、使用頻度を考慮して選ぶことが大切です。本記事を参考に、自身にぴったりの1台を見つけてみてください。