本格的にソーイングを楽しみたい方におすすめの「ロックミシン」。ワンランク上の作品作りには欠かせないアイテムのひとつです。一方で、ロックミシンは針や糸の本数など種類が豊富で値段もさまざま。どれを選ぶべきか迷ってしまうことも多いでしょう。
本記事ではロックミシン選びのポイントやおすすめのアイテムを紹介。ロックミシン選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
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ロックミシンとは?
ロックミシンとは、布の端の処理やニット生地の縫い合わせに用いられる、かがり縫い専用のミシンです。市販品のようなきれいな処理を実現できます。
端の処理だけなら家庭用ミシンのジグザグ縫いでも対応できますが、専用機ならではの縫い目のきれいさや糸のほつれにくさなどは家庭用ミシンでは再現しにくいモノ。本格的なソーイングに挑戦したい方におすすめのアイテムです。
また、ロックミシンは伸縮性の高い素材に使いやすく、Tシャツやカットソーなどの縫い合わせにも便利。作品作りの幅が広がることもポイントです。
ロックミシンの選び方
作りたいものに合わせて糸と針の本数を選ぼう
一般的なロックミシンには、1本針3本糸のモノと2本針4本糸のモノなどがあります。かがり縫いをメインで行うのが1本針3本糸のロックミシン。かがり縫いに加え、厚手のニット素材の縫い合わせにも使いやすいのが2本針4本糸のアイテムです。
できることの幅は2本針4本糸の方が広い一方、本体価格が高めである点には注意が必要。ロックミシンをどういった用途で使いたいのかに応じて選ぶことが大切です。
そのほか、トリプルカバーステッチに対応したモデルや、シンプルな1本針2本糸のモデルもあります。用途に合わせてチェックしてみてください。
準備をサポートする便利な機能をチェック
自動ルーパー糸通し機能
ロックミシンは家庭用ミシンと比較して糸通しが大変になりがち。特に難しいのが、ルーパーへの糸通しです。機構が複雑なため、慣れないうちは糸通しが難しく感じることもあります。自動ルーパー糸通し機能付きのモデルであれば糸かけ作業も簡単。時短につながります。
ただし、自動ルーパー糸通し機能を搭載したモデルは、価格が高い傾向にあります。出費を抑えたい方は、糸を通しやすいモデルをチェックしてみてください。シンプルな機構で、糸通しをサポートしてくれるのが特徴です。
自動針穴糸通し機能
糸かえの作業をスムーズに行いたい方は「自動針穴糸通し機能」付きのモデルをチェックしてみてください。
一般的にロックミシンは、家庭用ミシンと構造が異なるため、糸を通しにくい傾向があります。「自動針穴糸通し機能」を搭載したモデルであれば糸を通しやすいため、快適に作業を行えるのが魅力です。特に、2本針4本糸のロックミシンにおすすめの機能です。
仕上がりに関わる機能をチェック
伸縮性のある生地を縫うのに必須の差動送り
伸縮性の高い生地を縫うのに便利なのが「差動送り」です。ジャージやニットなどの伸びやすい素材は、生地を縮めながら縫えるのが特徴。一方、縮みやすい素材は伸ばしながら縫えるため、縫い目をきれいに仕上げられます。ギャザー寄せや、リブ付けなどを行いたいときにも便利な機能です。
差動送りのスペックは0.6~2.0など、差動比で表されるのが一般的。小さい数字は伸ばしの比率、大きい数字は縮める比率を表しています。数値の範囲が広いほど、調節できる範囲が広いモデルです。
初心者におすすめの自動糸調子機能
糸調子の手間を削減したい方は「自動糸調子機能」付きのモデルをチェックしてみてください。自動で糸調子を合わせられるため、布の種類に適した裁縫ができるのが特徴。きれいに仕上がりやすくなります。糸の交換や設定にかかる手間を大幅に削減できるのもポイントです。
一方、自動糸調子付きの製品は価格が高くなりがちです。費用を抑えたい方は、各メーカーが公表している糸調子のしやすさをチェックしてみてください。
既製品のような仕上がりを目指すなら複合機に注目
既製品のような仕上がりを目指す方や、販売用の作品作りなど、本格的にソーイングを楽しみたい方は「複合機」をチェックしてみてください。複合機とは「オーバーロック」と「カバーステッチ」の両方に対応したミシンです。
カバーステッチとは、既製品のTシャツやカットソーの裾や袖口に使われることが多いステッチ。表からは直線縫い、裏面からはかがり縫いに見えるのが特徴です。高いクオリティに仕上がりやすいので、本格的に作業したい方はぜひチェックしてみてください。
ロックミシンのおすすめメーカー
JUKI
JUKIはプロ向けの製品も数多く手がけるミシンメーカーです。JUKIのロックミシンの特徴は種類が豊富なこと。自動糸調子付きのハイスペックなモデルから、シンプルでコストパフォーマンスに優れたモデルまで幅広くラインナップしています。目的や用途に合わせた製品を見つけやすいことが魅力です。
ハイスペックなモデルでは自動でルーパーに糸を通す「イージースレッダー」を搭載。また、下ルーパーに糸を通しやすい「下ルーパー糸通し装置」を採用した製品が多いなど、使い勝手のよいモデルが豊富なことも特徴です。
ブラザー(Brother)
ブラザーのロックミシンの特徴は、シンプルで上質な見た目のモデルが多いこと。グッドデザイン賞に輝いた製品などがラインナップされています。インテリアに馴染みやすいアイテムを探している方におすすめです。
機能性の高さも魅力。糸のねじれを防ぐ「ヨリ戻し」や、簡単に設定できる糸調子など、使いやすさをサポートする機能を多数搭載しています。ロックミシン入門者にもおすすめです。
シンガー(SINGER)
シンガーは、さまざまなミシンを扱うブランドで、実用性に優れたロックミシンを販売しています。色分けされた糸掛けガイドを採用するなど、ロックミシン初心者でも使いやすいのが魅力。高級感のあるスタイリッシュなモノも多いため、デザイン性を求める方に適しています。
カバーが開いていると自動ストップするなど、安全性の高いモデルを展開していることも特徴です。
ジャノメ(JANOME)
ジャノメのロックミシンの特徴は、本格的な機能を持つ製品が多数ラインナップしていること。1本針3本糸の基本的なモデルのほか、トリプルカバーステッチに対応した本格的な複合機なども販売しています。欲しい機能に合わせたアイテムを選びやすいことが魅力です。
シンプルな作りのモデルが多く、簡単に操作しやすいのも特徴。ジャノメのロックミシンは、比較的リーズナブルな製品からハイエンドなモデルまで、価格の幅が広いこともポイントです。予算に合わせたアイテムを選べます。
ロックミシンのおすすめ
JUKI シュルル MO-1000M
風の力でルーパーへの糸通しを行う「イージースレッダー」搭載のロックミシンです。糸を1~2cm差し込んでボタンを押すだけの簡単操作で糸通しができるため、糸交換の手間が少ないことがポイント。ロックミシンを使うハードルが下がります。自動糸通しも付属しており、針穴への糸通しも簡単です。
2本針4本糸で本格的な「4本糸合わせ縁かがり縫い」などに対応。ニット地の縫い合わせなど、ロックミシンを使った作品作りを楽しめます。メスと針の距離が9.95mmと小さいことも特徴。内カーブなども処理しやすく、本格的に洋裁を楽しみたい方にもおすすめです。針もとの高さは72.4mmとスペースに余裕があり、布の取り回しも簡単に行えます。
静音設計で動作音が小さいことも魅力。夜間や早朝にソーイングを楽しみたい方や集合住宅で生活音を気にする方にもおすすめです。
JUKI 2本針4本糸差動送り付き オーバーロックミシン MO-50eN
比較的リーズナブルな価格帯の2本針4本糸のロックミシンです。4本糸合わせ縁かがり縫いを使いたい方におすすめ。ニット地の縫い合わせが可能で、Tシャツやカットソーなど、作品作りの幅が広がります。
全巻き縫いにも対応しており、布端をおしゃれに処理したい方にもぴったりです。巻き縫いへの切り替えは、つまみを手前に引くだけのワンタッチ操作。押さえや針板の交換不要で手軽に使えることも魅力です。
糸調子は、溝に沿って糸を通す「レイインタイプ」です。それぞれの糸で色分けされており、糸掛けに迷いくいこともポイント。下ルーパー糸通し装置付きなので、下ルーパーへの糸かけも簡単に行えます。上メスは簡単に解除可能。糸通しの際の安全性も考慮されています。
JUKI 2本針4本糸差動送り付き オーバーロックミシン MO-114DN
ワンランク上のロックミシンを探している方におすすめ。本格的な2本針4本糸の製品です。4本糸合わせ縁かがり縫いに対応しており、ニット地の縫い合わせが可能。Tシャツやカットソーなどの作成に便利です。
縫製スピードは1500針/分と速く、効率的に作業できます。押さえ圧の調節ができるため、厚地や薄地などで作品を作りたい方にもぴったり。差動送り比の範囲は0.7~2.0と広く、伸縮性の高い生地を使いたい方にもおすすめです。
糸調子は溝に糸を通すだけの「レイインタイプ」。糸をかける場所で迷いにくく、糸掛けが簡単なことも特徴です。レバー式で、細かな調節をしやすいこともポイント。押さえを上げると糸調子の皿が開くため、太めの糸も簡単に通せます。
JUKI 1本針2本糸オーバーロックミシン MO-522N
薄地から厚地まで、布を切りながらしっかりとかがれる1本針2本糸のロックミシン。初心者でも使いやすい簡単かつ便利な機能を搭載しているのが特徴です。別売アタッチメントの「飾り縫いガイド」を購入すれば、作品のアクセントとしての飾り縫いもできます。
耐久性に優れた超鋼材メスを採用しているのが魅力。布をしっかりと裁断できるため便利です。また、糸通しの際や布を切らずに縫いたいときには上メスの解除が可能。作業面を照らすLEDライトを備えているため、快適に使用できます。
糸をかける場所を色分けして表示する「糸掛けカラーガイド」がついているのもポイント。糸調子はダイヤル操作で、きちんとバランスがとれます。押え圧は「押え調節ネジ」、送り調節は「送り調節つまみ」で調節が可能。手軽にほつれ止めができる、2本糸のロックミシンが欲しい方におすすめです。
ブラザー(Brother) ロックミシンかがりIV
インテリアと馴染みやすいアイテムを探している方におすすめのロックミシンです。サイズは高さ29.6×幅33.5×奥行き28.3cmで、質量は5.6kg。2本針4本糸タイプです。
差動送り対応で、伸縮性の高い素材もきれいに仕上がります。差動比は0.7~2.0で、送りピッチは2.0~4.0mmで設定できます。本体右側側面にダイヤルが配置されており、操作しやすいことも魅力。布をセットしたまま調節できるなど、効率的に作業を進めたい方にもぴったりです。
押さえ圧の調節が可能で、厚地から薄地まで幅広い布地におすすめ。4本糸縁かがり・巻きぬい・合わせ縫いなど、幅広いステッチに対応しています。フリーアームでの筒縫いができるなど、作れるモノの幅が広いことも特徴です。
ブラザー(Brother) ホームロック HL432df
簡単に使える本格的な2本針4本糸のロックミシンです。2本針対応の糸通し付きで、針穴への糸通しをスムーズに行えるのがポイントです。
幅が異なる2つのステッチタングが付属。交換するだけで簡単に糸締まりを調節できます。押さえ圧の設定も可能で、さまざまな厚みの布を縫いたい方におすすめです。押さえ圧設定ダイヤルに数値が刻まれているなど、設定のしやすさも考慮されています。
溝に沿って糸を通す「レイインタイプ」のため、糸通しする際に迷いにくいことも魅力です。
シンガー(SINGER) プロフェッショナル S300DF
縁かがり・巻きロック・ピンタック・合わせ縫い・ストレッチロックなど、さまざまな縫い方に対応した1本針3本糸のロックミシンです。補助テーブルを外すとフリーアーム仕様になるため、筒縫いできることがポイント。ズボンの裾かがりや袖付の始末なども簡単に行えます。
糸掛けのガイドは色分けされているので、初めての方でも迷いにくく、簡単に糸掛けが可能。糸調子は「1回転式ダイヤル」で設定や操作のしやすさも考慮されています。
縫い目の長さやかがり幅は、ダイヤルやつまみを回すだけで簡単に設定できるのも特徴。縫い目の長さは1.0~4.0mm、縁かがりの幅は3.5~5.0mmの範囲で設定できます。差動送り付きで伸縮性の高い素材もきれいに仕上がりやすいのも魅力です。
シンガー(SINGER) 2本針4本糸オーバーロックミシン S800DF
2本針4本糸の本格的なロックミシンながら、比較的リーズナブルな価格帯が魅力のアイテムです。縫い目やかがり幅の設定に対応しており、さまざまな作品作りにおすすめです。設定は大きめのダイヤルで簡単に行えます。補助テーブルを外せばフリーアームでの使用も可能。袖や裾などの処理に便利です。
糸をかける場所は色分けされており、迷いにくいことがポイント。下ルーパーへの糸通しはレバー操作で行えるなど、ロックミシン初心者でも使いやすいのがメリットです。
上メスはワンタッチで固定可能。ルーパーカバーが開いていると自動的に動作が止まるなど、安全性に配慮されているのも特徴です。
ジャノメ(JANOME) ドリームロック 55D
本格的にソーイングを楽しみたい方におすすめのロックミシン。さまざまな縫い方ができる2本針4本糸タイプです。対応しているステッチは、合わせかがり縫い・縁かがり縫い・ピコ縫い・細ロック縫いなど全7種類。作品作りの幅が広がります。切り幅や縫い目の荒さなどは細かな設定が可能です。
布切りメスは針落ちに近い箇所にあるため、カーブをスムーズに縫えることも特徴。「クイック切り替え機能」を使えばメスの解除も簡単です。
糸通しはパステルカラーで色分けされているなど、シンプルで分かりやすい設計もポイント。操作しやすいモノを探している方にもおすすめです。
ベビーロック(baby lock) 2本針4本糸ロックミシン 衣縫人 BL501
ベーシックながらも便利な機能を搭載したロックミシン。空気圧を利用してルーパー糸を通す「エアスルーシステム」や、軽くレバーを下げるだけで左右の針穴に糸をスッと通せる「ラクスルー」を搭載しているのが特徴です。素早く糸をセットできるため、サッとソーイングに取りかかれます。
ツレやシワのない美しい仕上がりを実現できるのも魅力。レバーひとつで伸ばし縫い・縮み縫いを切り替えられるため、伸縮素材もきれいに仕上げられます。また、メスと針落ちの位置を近付けることでアームホールなどの内カーブも快適。カーブや角縫いもスムーズにできるため便利です。
普通ロック・巻きロックをダイヤルひとつで切り替えられるのもポイント。送り目は最小0.75mmからで、巻きロックの際はより高密度の美しい縫い目を実現できます。篝幅はダイヤルひとつで調節可能。布を切り落とさず使いたいときはメスの固定もできる、使いやすいおすすめモデルです。
ベビーロック(baby lock) 糸取物語 BL22EXS
使い勝手のよいロックミシンを探している方におすすめ。空気の力で糸を通す「エアスルーシステム」や自動糸調子の「ジャストフィットシステム」など、さまざまな便利機能を搭載した製品です。
縫い目は、0.75~4.0mmと広い範囲で設定可能。普通ロックのかがり幅は3.0~5.0mmで調節できます。ステッチは、普通ロック・縫い合わせ・ピンタックなどに対応。普通ロックから巻きロックへの切り替えはダイヤルを回すだけなので、直感的に操作しやすいこともポイントです。
メスと針落ち位置が近く、内カーブなどの細かな曲線を縫いやすいことも特徴。ワンランク上の作品作りを目指している方にもおすすめです。
トーヨー (TOYO) ロックミシン カバーステッチミシン 複合機 L1-5CL
販売用の作品作りなど、本格的なソーイングに挑戦したい方におすすめのロックミシンです。
2本針4本糸ロック・1本針3本糸ロック・1本針2本糸ロックなどのロック縫いに対応しているのが特徴。また、チェーンステッチ・トリプルカバーステッチなどのカバーステッチにも対応しています。シャツ・スカート・カットソー・カバーオールなど、さまざまな創作に便利です。
ルーパーの糸通しをサポートする機能や、糸掛け・糸調子が簡単なカラーガイドなど、使い勝手のよさも考慮されています。
テーブルを外すとフリーアームとして使用可能。ジーンズの裾上げなどにも便利です。ルーパーカバーが開いていると自動でストップするなど、安全性の高さもポイントです。
ネッキ(NECCHI) Creator シリーズ C12
120Wのパワフルなモーターを搭載したロックミシン。耐久性の高いメルト適切な種類の針を採用しており、シルクからレザーまで幅広い素材の縫製をできるのが特徴です。2本の針により、12種類の充実した縫いバリエーションを実現できます。
糸通しガイドがわかりやすく色分けされているのも魅力。色に沿って糸をかけるだけで簡単に使えます。また、押え圧の調節や縫い目の長さ調節、巻きロックと標準縫いの切り替えなども可能。フリーアームで袖などの円形生地も簡単に縫えます。
ダストボックスやアクセサリー収納スペースを備えているのもポイント。切りクズをためたり、使わないアイテムを収納できたりと作業スペースを整理しておけます。ギャザー寄せがしやすい作動送り機能なども備えた、多機能で使いやすいおすすめの製品です。
ロックミシンの売れ筋ランキングをチェック
ロックミシンのランキングをチェックしたい方はこちら。
本格的なソーイングには欠かせないロックミシン。端の処理をメインで行いたいのか、ニット生地の縫い合わせを行いたいのかによって、どれを選ぶべきかが大きく異なります。用途をはっきりとさせることが選び方のポイントです。選び方のポイントやおすすめのアイテムも参考に、お気に入りの1台を見つけてみてください。