AAA級ゲームをサクサクとプレイできる、ハイスペックなゲーミングノートPC。特に長時間ゲームをする場合は、安定したゲーム環境を実現するためにも、効率的にCPUやGPUの熱を下げられる水冷BOXが必要です。
そこで今回は、多くのゲーマーから愛される「G TUNE」が、リブランディングしてから初めてのゲーミングノートPC「G TUNE H6-I9G80BK-C」をレビュー。コンパクトな水冷BOX付きで、外出先でも安定した動作でゲームプレイができるハイエンドモデルです。
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- 目次
- 「G TUNE H6-I9G80BK-C」は水冷BOX付き。ハイパフォーマンスを安定して発揮し続ける
- 驚異のリフレッシュレート300Hzに対応したWQXGA液晶パネル搭載。非常になめらかな映像体験
- CPUやGPUなどスペックが高い。さまざまなゲームタイトルをプレイ可能
- ゲーミングPC&デバイスらしいデザインやイルミネーションも
- パフォーマンス設定ができる「Mouse Control Center」などの専用アプリも便利
- 製品情報
「G TUNE H6-I9G80BK-C」は水冷BOX付き。ハイパフォーマンスを安定して発揮し続ける

長時間ゲーミングPCでゲームに熱中しているとCPUが熱くなり、温度を下げるためにCPUの処理能力を下げる「サーマルスロットリング」が機能してしまいます。そのため、高負荷のかかるゲームなどの用途では、CPUの性能低下を抑えるためにCPUクーラーが必要です。
そこでおすすめなのが、G TUNEが2025年1月にリブランディングして初めて発売した水冷ゲーミングノートPC「G TUNE H6-I9G80BK-C」。CPUとGPUを強力に冷やす「水冷BOX」が付属し、水冷と空冷に対応しているのがポイントです。
水冷時は、液体を内部のパイプ内で循環させ、発熱しているCPUとGPUを中心として、PCを強力に冷却できます。
空冷時と比べ、高負荷動作時のCPUは約-15℃、GPUは約-16℃低下(※1)させると謳われており、パワフルな冷却性能を実現。さらに、PCを強力に冷却することで、PCの冷却ファンの回転を抑えられるため、静音性が上がり、ゲームプレイにより集中しやすくなります。
※1 DLSS4対応の4K画質ゲーム、フレーム生成ありで動作時の比較
接続やメンテナンスも簡単

水冷BOXの接続に関しては、PC背面のコネクターに水冷チューブを取り付け、プリインストールされている「Mouse Control Center」から初回設定を行うだけ。水冷BOXを扱ったことのない編集部員でも簡単にできました。
水冷BOXのサイズは、約195.2×72×165.5mmとコンパクトで、デスクに置いた際も圧迫感はありませんでした。前モデルから構造が見直され、注ぎ口が冷却水を注ぎやすい「ろうと」の構造になっており、メンテナンスも楽に行えます。
驚異のリフレッシュレート300Hzに対応したWQXGA液晶パネル搭載。非常になめらかな映像体験
G TUNE H6-I9G80BK-Cは、16インチの高精細なWQXGA液晶パネルを搭載。フルHDを上回る高解像度に加えて、ワイドな16:10のアスペクト比を採用しているのが魅力です。また、色域カバー率はsRGB比100%で色彩表現力もあり、鮮やかな映像を楽しめます。
特に、本モデルはG TUNEブランドのなかで、最高リフレッシュレートといわれる300Hz(※2)に対応しているのが大きな特徴。FPSなど瞬時の動きが勝敗を左右するゲームで優位に立つことが可能です。
編集部員で動きのあるスポーツやレーシングなどの動画再生をしたところ、なめらかで速い被写体の動きも残像感やカクツキもなく、くっきりと動きが捉えられました。
※2 MS Hybrid時は240Hzで駆動
CPUやGPUなどスペックが高い。さまざまなゲームタイトルをプレイ可能
インテル最上位クラスの「Core Ultra 9 プロセッサー 275HX」で軽快に動作

PCの頭脳にもたとえられ、処理性能のスムーズさを左右するCPU。G TUNE H6-I9G80BK-Cは、インテルノートPC向けCPUのなかでも最上位クラスの「Core Ultra 9 プロセッサー 275HX」を採用しているハイエンドモデルです。
8Pコア+16Eコアの計24コア、24スレッドで、マルチスレッド性能に関してもトップクラス。最大5.4GHzの高速動作で、後述の「GeForce RTX 5080 Laptop GPU」との組み合わせにより、ゲーミング面で見ても非常にパワフルな性能を備えています。
また、AI処理を専用に行うNPUを搭載。チャットAIや画像生成といったAI処理が高速かつ省電力で行えるのも魅力です。
ハイエンド向けの「NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU」を搭載。美しいグラフィックを実現

近年の高解像度かつ高画質のゲームタイトルにおいて、グラフィック品質は非常に重要。本製品はハイエンドの「NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU」を搭載しているため、非常に美しいグラフィックでゲームを楽しめます。
前世代より30倍も高速化した、第5世代のTensorコアを搭載。パフォーマンス性能が大幅に向上しているのがポイントです。
また、「NVIDIA Blackwell アーキテクチャ」を採用したことで、フルレイトレーシングを活用したゲームのグラフィックス性能も向上。光や影、反射や水などの描写も映画級で、よりリアルなゲーム体験ができます。
また、NVIDIAの最新AIフレーム生成技術「DLSS 4」に対応し、画像を自動できれいかつスムーズに補完。さらに、DLSS 4に実装されている「DLSS Multi Frame Generation」は、従来のレンダリングフレーム間に追加で最大3フレームを生成でき、フレームレートの向上に一役買っています。
メモリは最新規格の「DDR5-6400」を採用。SSDはカスタマイズ可能

メモリは32GBで、最新規格DDR5のなかでも非常に高速な「DDR5-6400」を搭載。DDR4の最大標準速度3200MT/秒の2倍の速度6400MT/秒を実現しています。
ゲーム配信アプリや録画アプリなど、重めのアプリを複数立ち上げた際も、パフォーマンス低下が起きにくいのが魅力です。
SSDの標準搭載は1TB。規格は「PCIe Gen5」で、従来のGen4よりも最大2倍高速にデータの読み書きを行えます。
ゲームデータなどの読み込みが速く、素早くゲームを立ち上げられるのがポイント。SSDに関してはカスタマイズが可能で、最大8TBを選択できます。
こちらも最新規格の「Wi-Fi 7」に対応。高速通信で優位にゲームプレイ

G TUNE H6-I9G80BK-Cは、Wi-Fiの最新規格「Wi-Fi 7」に対応。従来のWi-Fi 6Eの2.4Gbpsから2倍以上の最大5.7Gbpsの通信速度が出るうえ、安定性も高いのが特徴です。
Wi-Fi 7対応ルーターと通信環境が整っていればオンラインゲームにおいてラグが発生しにくく、特にFPSや格闘ゲームなど反応速度が勝敗を左右するジャンルで優位にプレイできる可能性が高まります。
さらに、左側面に有線LANポートが搭載されており、2.5GBの有線LAN接続も可能。ラグや電波干渉のリスクを極限まで減らしたい方にもおすすめです。
ゲーミングPC&デバイスらしいデザインやイルミネーションも
全体がマットなブラックでかっこいい。新G TUNEロゴもポイント

G TUNE H6-I9G80BK-Cは全体がブラックで統一された、スタイリッシュなデザイン。新しい「G TUNE」ロゴに関しては、ゲーミングデバイスっぽくかっこよさを感じられました。
マットな質感を採用しているため、指紋が目立ちにくいのがポイント。また、筐体の構造を見直したとしており、G TUNE H6 2024年モデルより2.6mm薄型となった筐体で、持ち運びのしやすさも向上しています。
水冷BOXとキーボードはゲーミングガジェットらしいイルミネーション設定も可能

「Mouse Control Center」のPer-key設定により、キーボード1つずつのカラー変更のほか、水冷BOXのカラー変更もできるのがポイント。ゲーミングらしい虹色にしたり、部屋のインテリアに合わせて色味を統一したりとさまざまな光らせ方ができます。
なお、キーボードは「nキーロールオーバー」に対応しているため、複数キーを同時に押した場合もすべて正しく認識。FPSやTPSなど同時押しをする場合の誤入力や入力漏れを防げます。
パフォーマンス設定ができる「Mouse Control Center」などの専用アプリも便利

プリインストールされている「Mouse Control Center」からは、G TUNE H6-I9G80BK-Cに関するさまざまな設定ができて便利。G TUNE H6-I9G80BK-Cには「ファンクションスイッチ」「パワーセッティング」「キャリブレーション」「水冷BOXセッティング」「キーボードバックライト」の設定機能が備わっていました。
たとえば、「パワーセッティング」からはプレイ環境に応じて、最大限パワフルに駆動させたい、静音設定にしたいなどでパフォーマンスを変えられます。
PCのシステムをパフォーマンス優先にする「パフォーマンスモード(※)」、パフォーマンスと静音性のバランスが取れた「バランスモード」、PCのパフォーマンスとファンの騒音を抑えた「静音モード」の3種類から選択するだけ。さらに冷却力を強化したい場合は、上記に加えて「Fan Boost」でファン回転速度を最大にすることもできます。
水冷BOXも「Mouse Control Center」から設定することが可能。ほかにも、キーボードバックライトやファンクションスイッチ、ライトバーなどの設定が手軽に行えます。難しい用語などもなく、ゲーミングの知識がない編集部員でも簡単に設定ができました。
※パフォーマンスモードはバッテリー駆動時は選択不可
製品情報
マウスコンピューター(MouseComputer) G TUNE H6-I9G80BK-C H6I9G80BKCFDW101DEC

OS | Windows 11 Home 64ビット |
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CPU | インテル Core Ultra 9 プロセッサー 275HX |
グラフィックス/ビデオメモリ | NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU/GDDR7 16GB |
メモリ | DDR5-6400 32GB (16GB×2) |
ストレージ | 標準搭載(カスタマイズ可能) M.2 SSD 1TB (NVMe Gen5×4) |
パネル/解像度 | 16型 300Hz対応 ※MS Hybrid時は240Hzで駆動。sRGB比100%対応 /2560×1600(WQXGA) |
サウンド | ハイデフィニション・オーディオ |
インターフェース | ●背面 ・Mini DisplayPort ・HDMI ・Thunderbolt 4 ・水冷チューブ接続ポート ●左側面 ・USB3.1 Type-C(USB PD対応) ・USB3.0 Type-A ・ネットワーク(LAN) ・ヘッドホン出力/ヘッドセット(CTIA準拠) ●右側面 ・USB Type-A×2 ・SDカードリーダー |
Webカメラ | 前面200万画素(Windows Hello 顔認証対応/プライバシーシャッター付き) |
バッテリー動作時間 (JEITA測定法 Ver.3.0) | ・動画再生: 約8時間 ・アイドル状態: 約11時間 |
本体寸法 | 357×254×25.9mm |
水冷BOX寸法 | 約195.2×72×165.5mm |
G TUNEがリブランディングして初のゲーミングノートPC「G TUNE H6-I9G80BK-C」は、搭載CPU・GPUなどが非常にハイスペックで、その優れたスペックを常に発揮し続けるための水冷BOXが付属。重めのゲームもサクサクと美しいグラフィックでプレイできます。毎日長時間ゲームを行う方はチェックしてみてください。