スマホやポータブルオーディオプレーヤーの普及によりmicroSDカードの必要性が高まっています。簡単にデータ記録用の外部ストレージとして使え、小さくて大容量、価格もお手頃なのが魅力です。

しかし、microSDカードには32GBや256GBといった容量の違い、SDHC・SDXCという規格の違い、さらにはデータ読み書き速度の違いがあってわかりにくいのが難点。そこで、用途、予算に応じて選ぶための基礎知識と容量別のおすすめモデルをご紹介します。

microSDカードとは?

microSDカードとは、データの書き換えが可能な記録媒体、フラッシュメモリの一種。幅11mm、長さ15mm、重さ約0.4gというコンパクトなサイズが特徴です。フラッシュメモリを利用するデジタル機器の小型化に伴い、それまで主流だったSDカードよりも小型の媒体として2004年に登場しました。

現在は、主にAndroidスマホやカメラ、ポータブルオーディオプレーヤーなどで幅広く使用されています。最近では携帯ゲーム機での使用も一般的。アダプタを使うことにより、従来のSDカード同様に使うことや、カードリーダーを使用してPC、タブレットなどでデータを読み書きすることも可能です。

microSDカードの選び方

microSDの規格をチェックしよう

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「SD」「SDHC」「SDXC」規格

microSDカードには、「SD」「SDHC」「SDXC」規格が存在し、それぞれに異なる最大容量が規定されています。規格上、SDは最大2GB、SDHCは最大32GB、SDXCは最大2TBまで記録可能。上位の規格は当然下位の規格の容量もカバーしています。

重要なのはmicroSDカードを使用する機器がどの規格に対応しているかです。現在ではSDまでしか対応しない機器は少ないものの、この数年に発売されたモノでもSDHCまでしか対応していない機器は少なくありません。

例えば、2014年発売の「ニンテンドーNEW 3DS」は「SDHC」対応で容量は32GBが上限で、32GBを上回るSDXC規格のカードは使用不可能です。

スピードクラスをチェックしよう

データの読み書きの速さに関わるのが「スピードクラス」。特に大容量のデータを頻繁に読み書きしたい場合には作業の効率性に直結するので重要な項目です。

「SDスピードクラス」

読み書き速度を示す代表的な規格が「SDスピードクラス」。単に「スピードクラス」とも言います。microSDカードが対応する最低限の読み書き速度を保証するモノで、「2MB/s」というように、秒速MB(メガバイト)で表示。

「Class2」は2MB/s、「Class4」は4MB/s、「Class6」は6MB/s、「Class10」は10MB/sと、それぞれ最低読み書き速度が保証されています。

現在はよほど安価な製品でない限り「Class10」が一般的。現在の大容量化した写真、音楽、動画データの遅延のない読み出しには最低限「Class10」は確保しましょう。

4K動画記録で重視したい「UHSスピードクラス」

次に「UHSスピードクラス」。microSDカード表面にある「U」の字の中に1や3と数字を書いて記し、これも読み書き時の最低保証転送速度を表します。「UHSスピードクラス1」は10MB/秒、「3」では30MB/sを保証。

ここで重要なのは、ビデオカメラやデジタルカメラで4K撮影をする場合です。4K動画記録は書き込み速度30MB/s以下だと記録時に遅延する場合もあるので、「UHSスピードクラス3」のmicroSDカードを選ぶことが大切。

なお、規格速度での利用にはカードと使用機器の両方が「UHSスピードクラス」に対応している必要があります。どちらかが対応していなければ「SDスピードクラス」での読み書き速度で動作するので注意が必要です。

メーカーが表示する独自の「最大転送速度」

「スピードクラス」とは別に、「最大転送速度」という指標もあります。こちらは、スピードクラスが「最低保証」を表すのに対し、メーカーが独自に測定した「最大の速度」を表す表記です。

この速度は製品によってさまざまですが、高性能を謳うやや高価な製品ほど優れています。4K動画のような転送速度が必要なデータ用に使う場合はこちらにも注目しましょう。

超高速規格を含む「ビデオスピードクラス」

「ビデオスピードクラス」は、「UHSスピードクラス3」を上回る高速での書き込み速度を規格化した表記です。microSDカードの表面に記す際は、「V」の横にある数字が速度を表し、「V60」なら最低保証速度が60MB/sであることを示します。

2018年1月の時点で、V6・V10・V30・V60・V90の5種類がありますが、V60以上は8K動画撮影にも対応できる超高速規格で、現状の一般ユーザーでは使用する機会の少ないハイスペックモデルです。そのmicroSDカードの高性能ぶりを示す指標程度に考えておきましょう。

防水性や付属品など読み書き以外の要素をチェック

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使用環境、目的によってはmicroSDカードの防水性、耐久性も重要です。屋外での雨にも耐えられるビデオカメラやデジタルカメラに使う場合は、microSDカードも防水に対応したモノがよいでしょう。ドライブレコーダーやアクションカメラの記録用に使うなら、耐衝撃性に優れたモノがおすすめ。

また、SDカードとしても使いたい場合は変換アダプタ付きのモノ、購入後も長く安心して使いたい方には、無期限保証が付いているモノがおすすめです。

対応機種をチェック

microSDカードを使う機器、機種によって、必要かつ最適なmicroSDカードの種類、容量は違ってきます。

スマホ用に使う場合、互換性や扱うデータの一般的な容量を考えるとSDHCでも十分でしょう。ビデオカメラやデジタルカメラについては、近年、急速に高画質化が進み、それに伴いデータも大容量化しているのでSDXCがおすすめです。

いずれも、使用機器側でSDXCなどの大容量規格、UHSスピードクラスなどの高速転送規格に対応しているかのチェックを必ずしましょう。

容量をチェック

~32GB

現在はSD規格のみに対応した機器は少なく、2GB以下のmicroSDカードを購入する場合も少ないでしょう。SDHCまでの対応の機器は多いので、32GBまでのmicroSDカードを選ぶことが多いはず。この場合は、性能、価格のバランスからも32GBがおすすめです。

64GB~128GB

スマホにも多いSDXC対応機で使う場合は選択できる容量が広がります。ですが、やみくもに大容量なモデルを買うのはおすすめできません。写真、音楽、動画データを入れるにしても、大容量の4K動画を扱うのでなければ64GBで十分です。

一方、CDを上回る高音質音源が聴けるハイレゾ対応ポータブルプレーヤー用では、128GB程度かそれ以上の容量がないと、すぐに曲がいっぱいになることもあります。

258GB以上

4K動画の記録、再生用ともなれば256GB以上のような大容量も視野に入れておきましょう、4K動画撮影と言えば、少し前まではかなり高級なビデオカメラやデジタルカメラの機能で一般的ではありませんでしたが、現在はスマホに搭載されるほど身近になりつつあります。

こうしたハイエンドスマホや対応カメラで、実際に4K動画撮影機能を活かしたい方は256GB、さらには、現在国内最大の400GBといった大容量モデルもおすすめです。ただし、256GBを超えるような大容量では機器によっては使用できない場合もあるので、使用する機器がしっかりと対応しているかを確認し、慎重に選びましょう。

microSDカードのおすすめ4選|32GB

サムスン(Samsung) microSDカード 32GB EVO Plus Class10 MB-MC32GA/ECO

トータルバランスのよさで、microSDカードの中でもトップクラスの人気を誇るモデル。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス1に加え、メーカー保証の最大読み出し速度は95MB/s、最大書き込み速度20MB/sと十分にスピーディーなスペックです。

防水・耐温度・耐磁・耐X線と耐久性も十分に備えています。メーカーによる10年間の保証と、1GB当たり50円を下回る高いコストパフォーマンスが魅力です。世界的な外部ストレージ用フラッシュメモリ供給メーカーだからこそのハイコスパと高品位でさまざまな用途に幅広くおすすめできます。

トランセンド(Transcend) microSDHCカード 32GB Class10 UHS-I対応 TS32GUSDU1PE

保証期限の長さが人気のmicroSDカード。転送速度もスピードクラスclass10/UHSスピードクラス1と十分。防水・耐衝撃・耐温度・耐X線の耐久性も備えています。

専用のパソコン用ソフト「RecoveRx」を使用すると、誤って消してしまったファイルを検出して復旧できるのも特徴。転送エラーを自動的に検出・修正してくれる「ECC機能」も搭載し、データを守ってくれる点でも安心です。5年間の保証も付いています。

シリコンパワー(Silicon Power) microSDHCカード 32GB SP032GBSTH010V10-SP

機能・性能面が充実ぶした人気モデル。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス1で、さらに、最大読出速度85MB/s、最大書込速度15MB/sをメーカーが保証しています。

防水・耐衝撃・耐低温/耐高温・耐X線に加え、抜き差し回数1万回以上のテストを行っているタフさと永久保証も魅力。台湾メーカーですが、購入した製品の情報を登録すれば国内サポートも受けられます。頻繁にmicroSDカードを抜き差しする方におすすめです。

東芝(TOSHIBA) 超高速U3 4K対応 microSDHC 32GB

高性能ながら手頃な価格の32GB microSDカードです。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス3の速さ。さらに東芝が最大読み取り速度95MB/S、最大書き込み速度60MB/Sを保証するハイスペックモデル。これなら4K画質でもスムーズに撮影できます。

それでいて価格が他社のUHSスピードクラス1と同等なのが魅力。国内メーカー製機器との相性もよく、評判も高いですが、並行輸入品のため、国内では保証を受けられない点には注意が必要です。

microSDカードのおすすめ4選|64GB

サムスン(Samsung) microSDXCカード 64GB UHS-I U3対応 EVO Plus MB-MC64GA/ECO

サムスンが展開する64GB microSDです。1GB当たり50円を下回る安さながらも高性能で厚いアフターフォローが受けられるのはハイコスパが特徴です。

転送速度的には、フルHD品位までの動画撮影に向いています。SDHC規格対応機で初めて32GBを上回るmicroSDカードを使う際にもおすすめです。

トランセンド(Transcend) 高耐久microSDXCカード ドライブレコーダー向け 64GB TS64GUSDXC10V

過酷な使用状況への対応と、事故時のデータ保護性が重視されるドライブレコーダー向けに設計。1mの深さに30分間沈めても動作に影響が出ないIPX7準拠の高度な防水に対応しており、また、低温度耐性・静電気耐性・耐衝撃性・耐X線なども備えています。

最大読み込み速度21MB/s、最大書き込み速度20MB/sと、特筆して早くはありませんが、HD画質が中心のドライブレコーダーには十分な性能です。転送エラーを自動的に検出・修正してくれる機能も搭載しているため、需要な証拠としての記録映像を残せます。

アイ・オー・データ(I-O DATA) microSDHCカード 64GB Class10対応 EX-MSDU1/64G

国内有数のパソコン周辺機器メーカーの64GB microSDカード。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス1に対応と標準的な性能のモデルです。

メーカーによる国内向けのサポートの充実と、長年のノウハウによる信頼性の高さが魅力。また、SDカードアダプタも付属しているので、SDカードにしか対応しない機器で使えて便利です。転送速度を要求されない写真やMP3音源、SD品位の動画などを扱うライトユーザーにおすすめ。

ソニー(SONY) microSDXCカード 64GB Class10 高音質モデル SR-64HXA

高音質なオーディオ向けの64GB microSDカードです。microSDカードを使ったオーディオ再生においては、記録媒体からのデータ読み取りの安定性が音質に影響を与えることがわかっています。これは転送速度の速さとは別問題なので厄介です。

ソニーは長年のノウハウを活かして、高音質で再生できるmicroSDカードを開発。電気的ノイズの発生要因を制御してノイズを低減させ、従来よりもクリアでリアルなサウンドを聴かせます。

微妙な変化である領域なので、高音質再生環境としてハイレゾ音源と本格的なハイレゾ対応プレーヤーを持っている方におすすめ。転送速度はスピードクラスclass10のみ対応です。

microSDカードのおすすめ4選|128GB

サンディスク(SanDisk) A1対応 128GB Ultra SDSQUAR-128G-GN6MA

128GB microSDカードの人気モデルです。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス1と一般的な用途には十分な速度。メーカー保証の最大読み出し速度は100MB/sとなかなかのスピードです。さらに、スマートフォンアプリの高速起動が可能な「A1」規格にも準拠。

国内でのメーカー保証が受けられない並行輸入品ですが、国内販売業者による独自の3年保証が付いています。大容量ながらリーズナブルな価格が魅力。ただし。4K動画撮影や高速連写には向かないので使い方には注意しましょう。

サンディスク(SanDisk) V30 128GB Extreme PRO SDSQXCG-128G

高性能な128GB microSDカードです。メーカー保証の最大転送速度は、最大読み込み速度100MB/s、最大書き込み速度は90MB/sと高速。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス3に加えて、4K動画記録にも耐えられるV30規格にも対応します。

また、完全防水仕様なのも安心です。ただし、平行輸入品しか販売されておらず、国内正規保証が受けられない点には注意しましょう。

サムスン(Samsung) microSDXCカード128GB EVOPlus MB-MC128GA/ECO

スピードクラスclass10/UHSスピードクラス3のハイスペックなmicroSD。読み込み速度が100MB/s、書き込み速度が90MB/sと極めて高水準な転送速度をメーカーが保証しているのも特徴です。

特に高速化が難しい書き込みの速さはポイント。4K動画の記録がスムーズに行える速度を実現しています。IPX7防水準拠で、防水・耐温度・耐磁・耐X線も備えるタフさもおすすめ。ただし、耐衝撃までは備えないので、ドライブレコーダー用には向いていません。

スーパータレント(SUPER TALENT) UHS-I microSDXCメモリーカード 128GB ST28MSU1P

安さが魅力の128GB microSDカードです。実売4000円程度というリーズナブルな価格が特徴。それでいてスピードクラスclass10/UHSスピードクラス1と十分なスペックです。

メーカーによる転送速度は読み込み70MB/s前後、書き込み20MB/s前後。格安モデルとして多くの販売実績のある、機器使用互換性も高いハイコスパモデルです。

microSDカードのおすすめ4選|256GBまで

サムスン(Samsung) microSDXCカード256GB UHS-I U3対応 EVOPlus MB-MC256GA/ECO

同社の128GB版と同じく、スピードクラスclass10/UHSスピードクラス3、メーカー保証値は読み込み速度が100MB/s、書き込み速度が90MB/sのハイスペックモデル。

他よりもやや高価な価格ですが、それに見合うだけの性能が魅力です。4K動画撮影はもちろん、高性能デジタルカメラでの高速連写でも快適。高速転送と大容量を両立させたいならおすすめのモデルです。

サンディスク(SanDisk) microSDXCカード 200GB SDSQUAR-200G-GN6MA

大手メーカー製の200GB超えのmicroSDとしては、1GBあたりの単価が特に安いハイコスパモデルです。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス1、最大読み出し速度は100MB/sを保証、スマートフォンアプリの高速起動が可能な「A1」規格にも準拠。

4K動画撮影には適しませんが、HD動画撮影を含む一般的な用途には十分使えます。スマホとの親和性も高く、並行輸入品ながら、国内販売元の2年保証も魅力の容量モデルです。

エーデータ(ADATA) microSDXCカード 256GB AUSDX256GUII3CL10-CA

最高水準の性能を持つ256GB microSDカードです。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス3の超ハイスペックモデル。 メーカー保証値も最大読み込み速度275MB/s 最大書き込み速度155MB/sと圧倒的な速さです。動画撮影用のビデオスピードクラスも書き込み速度90MB/sを意味する最高のV90。

4K動画の撮影や高画質写真の高速連写はラクラクです。さらに、Ultra HD 8K、3D/VRビデオの連続記録にも対応できます。モーションカメラ、ドローンによる次世代映像制作にもおすすめ。

また、超高性能ながら高すぎないのも価格設定も魅力。なお、転送速度を最大限に活かすには、機器側もUHS-II規格に対応している必要があります。

東芝(TOSHIBA) microSDXCカード 256GB EXCERIA THN-M303R2560A2

国内メーカー製の256GB microSDカード。海外メーカーが強い256GBを超える大容量モデルでは貴重な国内メーカー品です。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス3、メーカー保証値は、読み込み速度が98MB/s、書き込み速度が65MB/sのハイスペック。

4K動画撮影も可能な速度を備えています。ただし、東芝製でありながら国内正規発売されていないため、メーカー保証を受けられないので注意しましょう。

microSDカードのおすすめ2選|256GB以上

サンディスク(SanDisk) 400GB microSDXCメモリーカード Ultra SDSQUAR-400G-GN6MA

現在、日本で購入できるmicroSDカードとしては最大容量のモデル。スピードクラスclass10/UHSスピードクラス1、スマホアプリの高速起動に対応するA1規格にも対応します。読み込み最大速度は100MB/sを保証。

また、SDカードアダプタも付属しています。これだけの容量になると、SDXC規格対応機器でも使えない場合があるので、対応情報を調べてからの使用がおすすめ。

本モデルは平行輸入品のため、国内メーカー保証が受けられませんが、販売元の1年保証が付いています。その分国内正規品よりかなり安いのが魅力。

サンディスク(SanDisk) 400GB microSDXCメモリーカード UHS-I SDSQUAR-400G-JN3MA

上記の国内正規品で、スペックは同じです。メーカーから10年間の限定保証が受けられます。400GBで実売40000円以上とかなり高価。それでも、一枚で大容量が欲しい、加えて保証も必要となれば、本モデルがおすすめです。