旅行先で重宝する人気アイテムのひとつ「モバイルバッテリー」。ただし、飛行機内への持ち込みには所定の条件をクリアするモノを選ぶ必要があるため、飛行機を普段あまり利用しない旅行者にとっては悩みの種になります。

そこで今回は、機内持ち込み可能なおすすめモデルをご紹介。モバイルバッテリーを機内に持ち込む際に適用されるルールも解説するので、旅行に向けて役立ててみてください。

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モバイルバッテリーの機内持ち込みのルール

国内線の場合

飛行機内にモバイルバッテリーを持ち込む際にルールの基準となるのが容量と個数です。主要な国内線キャリアでは、運送規約で機内持ち込み可能なモバイルバッテリーについて、Wh(ワット時定格量)の単位で表される電力量が160Wh以下のモノと規定されています。

160WhをmAh単位に変換すると、約43243mAh。つまり、現在出回っている大半のモバイルバッテリーは機内持ち込みが可能です。ただし、容量が100Wh以下のモノについては基本的に制限されていませんが、100〜160Whのモノに関しては、1人当たり2個までと個数の制限が設けられています。

上記のルールは、JALやANAなどのレガシーキャリアのほか、MCCやLCCでも多くの航空会社が適用。ただし、スプリングジャパンなど個別のルールを採用しているキャリアもあるので、利用の際は念のため事前に確認しておくのがおすすめです。

国際線の場合

JALやANAなどの日本キャリアは国際線の運行時も国内線と同じルールを適用。しかし、基本的に国際線ではモバイルバッテリーの機内持ち込みに関するルールが国内線よりも少し厳しくなるので注意しましょう。

容量100Wh以下のモノでも、国際線では明確に個数制限が設けられている場合が大半。例を挙げると、同じ韓国からの乗り入れキャリアでも、大韓航空は100Whなら20個まで機内持ち込みが可能なのに対し、アシアナ航空は5個までに制限されています。

100〜160Whのモバイルバッテリーを機内持ち込みする際に、事前の承認と同意が必要な航空会社があるのも国際線の特徴。日本に乗り入れている主要キャリアでは、シンガポール航空やUAEのエミレーツ航空が該当します。ほかの航空会社を利用する際も、国内線利用時よりも入念に事前確認しておくのがおすすめです。

mAhをWhに変換する方法

By: rakuten.co.jp

Whで表される「ワット時定格量」は、バッテリー容量を示す単位として一般的に使われているmAhにも変換が可能。下記の数式でモバイルバッテリーの容量をmAhからWhに置き換えれば、機内持ち込みの可否がより判断しやすくなります。

mAhからWhへの変換式は「ワット時定格量=バッテリー容量×定格電圧÷1000」。モバイルバッテリーの定格電圧は3.7Vに定められています。つまり、mAhで表示されるバッテリー容量に3.7を掛けて1000で割れば、Whを使うワット時定格量に変換可能です。

例を挙げると、容量10000mAhのモバイルバッテリーは、上記の数式を適用することで10000mAh×3.7V÷1000=37Whと変換できます。倍の容量となる20000mAhでも74Whほど。機内持ち込み可能な160Wh以下の条件を十分にクリアできます。

モバイルバッテリーは預け入れできない?

機内持ち込みのルールをクリアしたモバイルバッテリーでも預け入れはできません。内蔵されているリチウムイオン電池が外部からの衝撃に弱く、発熱や発火を引き起こすリスクを持っているのが理由。事故を未然に防ぐため、各航空会社ではモバイルバッテリーの預け入れは禁止されています。

預け入れるスーツケースなどにモバイルバッテリーを入れている場合は、必ず搭乗前に機内持ち込み用のバッグに入れ替えておきましょう。

機内持ち込み可能なモバイルバッテリーのおすすめ

アンカー(ANKER) Anker 511 Power Bank A1634N11

アンカー(ANKER) Anker 511 Power Bank A1634N11 2023

小型ながら急速充電器としても使える容量5000mAhのモバイルバッテリーです。換算すると18.5Whとなり、国際線でも余裕で機内持ち込みが可能。重さ約185g、サイズ約78×44×31mmと軽量コンパクトなので、手荷物バッグにも簡単に収納できます。

折りたたみ式プラグを内蔵しているのもポイント。座席のコンセントに挿せば、最大30Wでスマホの急速充電やノートパソコンの充電が行えます。国内線の短いフライト時間を活用してスマホをフル充電したい場合にもおすすめです。

急速充電規格「USB PD」に対応したUSB Type-Cポートを搭載しているのも便利。モバイルバッテリーとして使う場合は最大22.5Wで出力可能です。指に掛けられるストラップも付いており、空港内を移動する場合も快適に使用できます。

アンカー(ANKER) Anker 633 Magnetic Battery A1641011

アンカー(ANKER) Anker 633 Magnetic Battery A1641011 2021

強力マグネットを内蔵する容量10000mAhのモバイルバッテリーです。MagSafeを採用するiPhoneであれば、パッドからずれずに安定した状態で7.5Wのワイヤレス充電が可能。iPhone 15シリーズなどMagSafe対応機種を愛用している方におすすめです。

単ポート利用時に最大20W出力が可能なPD対応のUSB Type-Cポートを搭載しているのもポイント。マグネットポートまたはType-Aポートを併用することで、合計18Wで2台までの同時充電も可能です。さらに、「パススルー機能」も備えており、Type-C経由で接続機器と一緒にモバイルバッテリー本体も充電できます。

背面に折りたたみ式スタンドが付いているのも魅力。機内の座席テーブルに置いて、スマホを充電しながら動画の視聴などが楽しめます。換算した電力量は37Wh。国内線と国際線の両方で機内持ち込みが可能です。

アンカー(ANKER) Anker Nano Power Bank A1259011

アンカー(ANKER) Anker Nano Power Bank A1259011 2023

一体型ケーブルを採用する容量10000mAhのモバイルバッテリーです。充電ケーブルを別途持ち運ぶ必要がなく、機内でも手軽に充電が可能。普段充電ケーブルを忘れがちな方や、旅行時に荷物をできるだけ減らしたい方にもおすすめです。

内蔵ケーブル使用時にPD急速充電が可能なのもポイント。出力時だけではなく入力時も最大30Wで使用できるため、モバイルバッテリー本体を充電するときも約1.5時間と素早く完了可能です。また、USB Type-CポートとType-Aポートも併用した最大3台までの同時充電にも対応します。

電力量37Whと機内持ち込みの条件も楽々クリア。内蔵ケーブルは高耐久仕様なので、使用時はストラップのように指から吊り下げられます。重さ約215gと携帯性も良好。バッテリー残量や充電時間を表示できるLEDディスプレイも便利です。

アンカー(ANKER) Anker Prime Power Bank A1336011

アンカー(ANKER) Anker Prime Power Bank A1336011 2023

大容量と高出力を併せ持つアンカーのフラッグシップモデル。バッテリー容量は20000mAhで、ノートパソコンの充電にも対応します。換算電力量は74Whです。

USB PD対応のType-Cポート2基とType-Aポートからなる3基の出力ポートを搭載しているのもポイント。合計最大200Wの高出力で機器3台を同時充電できます。さらに、Type-Cポートのみ使用する場合は最大100W出力が可能です。

入力時に100Wの出力を実現しているのも魅力。モバイルバッテリー自体の充電も短時間で済ませられます。また、ディスプレイ機能も便利。バッテリー残量や充電にかかる時間などを確認できます。パススルー充電も利用可能です。

エレコム(ELECOM) AC充電器一体モバイルバッテリー DE-AC07-10000

エレコム(ELECOM) AC充電器一体モバイルバッテリー DE-AC07-10000 2023

AC充電器としても活躍する容量10000mAhのモバイルバッテリーです。回転収納できるスイングプラグ機構を採用しています。輸送試験「UN38.3」にも合格しているので、機内持ち込みにもおすすめです。

単ポート使用時でも最大20Wの出力が可能なPD対応USB Type-Cポートを搭載しているのがポイント。Type-Aポートと合わせて同時充電も可能です。

接続機器に応じて適切な電流を流す「おまかせ充電」や、イヤホンなど小型機器の充電に適した「低電流モード」にも対応。パススルー機能「まとめて充電」も利用できます。

重さ約275g、約幅81×奥行き90×厚さ34mmと軽量コンパクトなので機内持ち込みに便利です。

エレコム(ELECOM) NESTOUT モバイルバッテリー DE-NEST-15000BE

エレコム(ELECOM) NESTOUT モバイルバッテリー DE-NEST-15000BE 2022

アウトドアに特化した容量15000mAhのタフネスモバイルバッテリーです。IP67の優れた防塵防水性能に加えて、リチウムイオン電池を外圧から守る耐衝撃構造を採用。電力量55.5Whで機内持ち込みができます。

保護キャップの下にUSB Type-Aポート2基とPD対応のType-Cポートを搭載しているのもポイント。Type-C単体使用時は最大20W出力に対応しており、スマホの急速充電も可能です。おまかせ充電や低電流モードも利用できます。

頑丈な作りながら重さ約364g、約幅85×奥行き129×厚さ36mmと持ち運びやすいのも魅力。LEDランタンヘッドなどの専用アクセサリーも別売りで用意されており、本モバイルバッテリーをさまざまなアウトドアギアとしても活用可能です。

シーアイオー(CIO) SMARTCOBY Pro CABLE C SMARTCOBYPRO-35W-CABLE-C

シーアイオー(CIO) SMARTCOBY Pro CABLE C SMARTCOBYPRO-35W-CABLE-C 2023

着脱式ケーブル採用のモバイルバッテリーです。付属の内蔵型USB Type-Cケーブルで機器に直接充電できます。取り外して別売りのLightningケーブルにも交換できるため、機器に応じて内蔵ケーブルの使い分けが可能です。

内蔵ケーブル使用時に最大35WのPD急速充電が可能なのもポイント。USB Type-Cポートとの併用で合計15Wの2台同時充電も可能です。パススルー充電にも対応します。

10000mAhと大容量ながら約198gと軽く、約66×83mmのカードサイズで持ち運びやすいのも魅力。表面には耐久性の高いシボ加工が施されています。また、バッテリー残量を%表示できるディスプレイも便利です。

シーアイオー(CIO) SMARTCOBY TRIO CIO-MB65W2C1A-20000

シーアイオー(CIO) SMARTCOBY TRIO CIO-MB65W2C1A-20000 2022

最大3台の同時充電に対応する容量20000mAhのモバイルバッテリーです。USB Type-Cポート2基とType-Aポートを搭載。3ポート同時使用でも合計95Wの出力が可能なので、機内でスマホ・タブレット・ノートパソコンをまとめて充電したい方にもおすすめです。

USB Type-CポートはPDに対応しており、うち1基は常時最大65Wの高出力が可能なのもポイント。モバイルバッテリー本体への蓄電時も高出力で入力可能です。パススルー充電にも対応します。

重さ約410g、厚さ26mmと軽量スリムで、大容量ながら携帯性も良好。バッテリー残量をわかりやすく表示できるドットLEDも搭載しています。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) モバイルバッテリー 700-BTL050BK

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) モバイルバッテリー 700-BTL050BK 2023

高品質ながら比較的手頃な価格で入手できる10000mAhのモバイルバッテリーです。5種類の保護機能を備えており、安心して使えるモバイルバッテリーを探している方におすすめです。

最大20W出力が可能なPD対応のUSB Type-Cポートを搭載しているのもポイント。スマホ・タブレット・携帯型ゲーム機などの急速充電が可能です。また、18W出力に対応するType-Aポートも2基備えており、合計3台の同時充電にも対応します。

アルミ製ケースを採用したスタイリッシュな外観デザインも魅力。約200g、約幅67×奥行き137×厚さ14mmと軽量スリムなボディを実現しています。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) AC出力対応モバイルバッテリー 700-BTL035

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) AC出力対応モバイルバッテリー 700-BTL035 2018

AC出力にも対応するモバイルバッテリーです。65W出力のコンセントを搭載しており、ノートパソコンなどのACアダプターをそのまま挿して使用可能。機内や滞在先でノートパソコンの予備電源として活用したい方にもおすすめです。

USB Type-Aポートを2基搭載しているのもポイント。2ポート併用で最大2.4Aの高出力を実現しているので、ノートパソコンと一緒にスマホやタブレットも同時に充電可能です。付属の専用ACアダプターでモバイルバッテリーへの蓄電も高速で行えます。

コンセント付きとしては約900gと比較的軽いのも魅力。対応電圧が100〜240Vと幅広いため、海外旅行時にもおすすめです。