砥石は、使ううちに中央がへこんで刃物を均一に研げなくなるため、メンテナンスが不可欠です。面直し砥石を使用することで砥石の平面を維持でき、研ぎの精度を高められます。

しかし、製品によって素材や形状などが異なるので、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、面直し砥石のおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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面直し砥石とは?

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砥石は使用するうちに中央部分がへこみ、平面が失われていきます。砥石の表面が平らでないと、包丁を研ぐときの角度が安定せず刃付けにムラができてしまうため、メンテナンスが欠かせません。

面直し砥石は、砥石の表面をフラットに整えるために使用する道具。定期的に面直しをすることで砥石の性能を維持でき、包丁研ぎの精度が向上します。また、砥石の寿命が延びるため、長期的に見ればコスト削減にも効果的です。

面直し砥石の選び方

番手をチェック

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面直し砥石を選ぶ際は、番手(粒度)をチェックしましょう。番手は砥石の粒子の細かさを表す数値で、数字が小さいほど粒子が粗く削り力が強くなります。一般的に砥石の面直しには、100〜400番程度の比較的粗い番手がおすすめです。

用途に合わせた番手選びもポイント。大きなへこみがある砥石の修正には、100〜200番が適しています。仕上げ用の砥石の面直しには400番前後のモノを使うと、表面を傷付けすぎず適度に平らにできて便利です。

また、普段使う砥石の番手よりも粗い面直し砥石を選ぶと、効率よく作業できます。

焼結式か電着式かどうか

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面直し砥石には、「焼結式」と「電着式」の2種類があります。焼結式はダイヤモンド砥粒を金属と混ぜて高温・高圧で焼き固めたモノで、電着式は金属台にダイヤモンド砥粒をメッキで接着させたモノ。それぞれ特性が異なるため、自分の使い方に合ったタイプを選びましょう。

焼結式は内部までダイヤモンド粒子が含まれているので、長持ちするのが魅力。一方、電着式は表面にのみダイヤモンド粒子があり、価格が比較的安くて軽量なのがメリットです。

頻繁に面直しをする方には耐久性に優れた焼結式が、たまに使う程度なら扱いやすい電着式が向いています。

研ぎ台の有無をチェック

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面直し砥石を選ぶ際は、研ぎ台(ホルダー)の有無もチェックしましょう。研ぎ台とは、面直し砥石を固定するための台座で、作業時の安定性を高め、均一に面直しができるようサポートします。特に初心者の方は、研ぎ台付きのモノを選ぶとより正確な面直しが可能です。

また、研ぎ台の材質も木やプラスチックなどさまざま。耐久性や使い心地などにも注目しつつ、自分に合ったモノを選んでみてください。

複数の用途に使える両面タイプも

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複数の用途に対応できる両面タイプの面直し砥石もラインナップされています。両面タイプは表裏で異なる番手(粒度)を使用可能。1つで2役こなせます。例えば、片面が150番、もう片面が600番といった組み合わせがあり、砥石の状態に合わせて使い分けられます。

両面タイプの大きな魅力は、作業の効率化とコスト削減です。粗い面で大きなへこみを素早く修正し、細かい面で仕上げるという段階的な作業が1つのアイテムで完結します。

また、収納スペースも節約できるため、道具の置き場所に限りがある方にもおすすめです。

面直し砥石のおすすめメーカー

貝印

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貝印は包丁や刃物、調理器具などを幅広く展開する老舗メーカー。炭化ケイ素を素材に使用した貝印の面直し砥石は、適度な硬さと削り力があり、砥石の表面を効率よく平らに修正できます。

初心者から上級者まで使いやすい設計も魅力。水をかけるだけですぐに使えるため、日常的な砥石のメンテナンスに便利です。

シャプトン(SHAPTON)

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シャプトンは砥石専門メーカーとして知られ、高精度な面直し砥石を多数展開しています。

なかでも、「空母」は表面にダイヤモンドが電着されており、優れた研削力を発揮。砥石表面の修正が短時間で効率よく行えます。水をかけるだけですぐに使える手軽さも魅力です。

ナニワ研磨工業

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砥石専門メーカーとして長年の実績があるナニワ研磨工業。同社の面直し砥石は溝入りで修正作業がしやすいほか、別売の金剛砂を併用することでより早くキレイに仕上げられるのがポイントです。

使い方も簡単で、修正したい砥石とともに十分に水に浸してから使用します。

面直し砥石のおすすめ

貝印 面直し用砥石 AP2475

貝印 面直し用砥石 AP2475

へこんでしまった砥石を平らに整える日本製の面直し用砥石です。素材は黒色炭化ケイ素で、砥石のメンテナンスに適した220番相当の粒度を採用しています。丈夫な作りで長期間使用できるため、刃物研ぎを頻繁に行う方にもぴったりです。

サイズは170×55×30mm、重量は425gで扱いやすいのもポイント。砥石の表面が均一になることで研ぎの効率が向上するため、包丁などの刃物を常に鋭く保ちたい料理愛好家などにおすすめです。

貝印 関孫六 面直し砥石 AP0335

貝印 関孫六 面直し砥石 AP0335

家庭用包丁が人気の関孫六ブランドの面直し砥石です。素材は黒色炭化ケイ素、粒度は220番。へこみや傷ができた砥石を平らに整えます。

約170×55×30mmと、握りやすいサイズ感も特徴。重さは425gと比較的軽量なので、日々のメンテナンスがスムーズに行えます。包丁などの刃物を頻繁に使用する方におすすめです。

シャプトン(SHAPTON) 硝子修正器 50100

シャプトン(SHAPTON) 硝子修正器 50100

砥石の表面を平らに整える、ガラスベースの面直し砥石です。中砥石や仕上げ砥石のメンテナンスにぴったり。軽く動かすだけで砥石のへこみや目詰まりを解消でき、砥石が本来持つ研削力を引き出せると謳っています。

本体サイズは253×80×24mm。約750gとやや重いため作業中に動きにくく、安定した状態で面直しが行えます。

シャプトン(SHAPTON) 空母 砥石修正器 K0799

シャプトン(SHAPTON) 空母 砥石修正器 K0799

両面にダイヤモンドが電着された、研削力の高い面直し砥石です。鉛フリーのブロンズ鋳物製で約2900gの重量があり、安定して作業できます。片面で砥石の面直し、もう片面で刃物研ぎができるのも便利です。

8mm厚のゴムカバーが付属。本体を衝撃から守るだけでなく、研ぎ台としても活用できます。また、高級感のある見た目も魅力です。

ナニワ研磨工業 エビ印 面直し砥石 溝入り IO-1142

ナニワ研磨工業 エビ印 面直し砥石 溝入り IO-1142

特殊な溝加工により、砥石の表面を素早く平らに修正できる面直し砥石。サイズは170×55×30mmで握りやすいほか、比較的軽量で使い勝手も良好です。

本製品は、10分程度水に浸してから使用します。別売の金剛砂を一緒に使用することで、より素早くキレイに仕上げられるのもポイントです。

IROKCAKPT 面直し 炭化ケイ素修正砥石

IROKCAKPT 面直し 炭化ケイ素修正砥石

硬度の高い炭化ケイ素で作られた面直し砥石です。サイズは180×60×25mm、粒度は180番。価格が安いため、購入コストを抑えたい方にもおすすめです。

使用前に5〜10分ほど水に浸すのがポイント。砥石の表面が平らになるまで、前後に動かして研ぎます。扱いやすく、初心者にもぴったりです。

GOKEI 面直し用砥石 両面2役タイプ

GOKEI 面直し用砥石 両面2役タイプ

耐摩性の高いダイヤモンドを採用した、両面タイプの面直し砥石。120番と180番の2種類の粒度を使い分けられるため、砥石のへこみや片べり、目詰まりを効率よく修正できます。

使用後は水洗いして乾かすだけとお手入れも簡単。包丁研ぎにこだわる料理好きの方や、趣味で木工・工芸用の刃物を使う方などにおすすめです。

堺一文字光秀 水平砥石直し #100

堺一文字光秀 水平砥石直し #100

研ぎ作業でできた砥石の凹凸を効率よく平らに戻すためのメンテナンス道具です。大阪に本店を構える老舗の包丁専門店「堺一文字光秀」が手がけており、粒度は100番と粗め。砥石の面直しに適しています。

十分に水に浸し、作業中も水をかけながら使うのがポイント。砥面の痛みが激しいときは溝がある面を使用し、ある程度歪みが取れたら溝のない面で仕上げます。

面直し砥石の使い方

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面直し砥石は、使用によって凹凸ができた砥石の表面を平らに整えるためのツールです。砥石の表面がへこんだままだと包丁を均一に研げなくなり、切れ味にムラが生じてしまいます。定期的に面直しをすることで、砥石の性能を維持できるほか、寿命を延ばせるのもポイントです。

使い方は非常にシンプル。まず、砥石を水で十分に湿らせ、安定した場所に置きます。次に面直し砥石を砥石の上に置き、両手で軽く押さえながら前後に動かしましょう。全体を均等に削るために、満遍なく動かすことが重要。砥石の表面が平らになったら、水で洗い流して完了です。

なお、面直し作業では力の入れすぎに注意しましょう。強すぎる力で擦ると砥石を傷める恐れがあります。また、面直し前に鉛筆で砥石に格子状の線を引いておくと、削れ具合を確認しやすいのでおすすめです。