プロの写真家に選ばれることも多い高性能な「カーボン三脚」。脚材にアルミよりも軽量で制振性が高く、温度変化にも強いカーボンが使われているため、身軽さを重視する旅行や気候が厳しい地域での取材にも重宝します。
今回は、おすすめのカーボン三脚をサイズ別にご紹介。カーボン三脚のメリットや選ぶ際のポイントについても解説するので、アルミ三脚からステップアップするための手引きとしても役立てみてください。
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カーボン三脚のメリット

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楽に持ち運べるのがカーボン三脚の魅力。同じパイプ径の脚材を使用する場合、カーボン三脚はアルミ三脚に比べて重量を20〜30%ほど軽量化できます。長距離を移動する旅行や登山にもおすすめです。
制振性に優れているのもカーボン三脚のメリット。ブレ対策がシビアになる高画素機での撮影や、夜景・星空の長秒露光にも有効です。
温度変化に強い点にも注目。カーボン三脚は金属製のアルミ三脚と違って熱が伝わりにくいため、気温でパイプが熱くなったり冷たくなったりしません。厳しい気候でも安全かつ快適に使えるので、寒冷地域や酷暑地域での使用にもおすすめです。
カーボン三脚の選び方
耐荷重をチェック

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カーボン三脚を選ぶ際は、耐荷重もチェック。耐荷重とは、三脚が支えられる機材の上限重量のことです。載せる機材の総重量が三脚の耐荷重を上回ると、ブレを十分に抑えきれないばかりか、転倒事故に繋がる場合もあるため注意しましょう。
載せたいカメラ機材の総重量に対して、2倍以上の耐荷重を持つモノを選ぶのがおすすめ。機材の総重量が耐荷重の半分以下に収まっていれば、余裕を持って機材の保持が可能です。風などで条件が多少厳しくなるシーンでも安全に撮影が進められます。
なお、アルミより制振性の高いカーボン三脚でも過信は禁物。推奨された重量以上の機材では実力を発揮できないので、取り扱い時は耐荷重の制限を守りましょう。
高さ・大きさをチェック

三脚の脚すべてを最大まで伸ばした状態の高さを「伸高」と呼びます。首や腰に負担をかけず快適に使いたい場合は、伸高が目線に近い位置まで来るカーボン三脚を選ぶのがおすすめです。なお、脚を全段伸ばし、中央の支柱も最大まで伸ばした状態の高さを「全伸高」といいますが、安定性が落ちるので、伸高を基準に選びましょう。
ローアングル撮影に使う場合は「最低高」にも注目。各脚を最大の角度まで開いた状態の高さで、低いほど地面に近い位置でカメラを固定できます。花や昆虫などを撮影する場合は、最低高が30cm以下のカーボン三脚を選ぶのがおすすめです。
持ち運びを考慮するなら、脚をすべて収納した状態の大きさである「縮長」もチェック。特に、脚部反転機構を備えた旅行用のカーボン三脚は、全体をよりコンパクトに収納できるため、長距離を移動する際も楽に携帯できます。
ロック方式をチェック

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カーボン三脚が採用する脚部のロック方式には、主にレバー式とナット式の2種類があります。レバー式は脚に搭載されたレバーでパイプを固定・開放する方式。ロック状態が見た目ですぐ判別できるため、初心者にもおすすめです。
ナット式は回転する機構を持つ部品のナットで脚部の伸縮を行う方式。見た目ではロック状態を判別できず、扱いにはある程度の慣れが必要ですが、かさばりにくく楽に持ち運べます。また、全段の固定や開放を一気に行えるモデルもラインナップ。カーボン三脚のセットアップを迅速に行いたい場合におすすめです。
カメラの固定方法をチェック

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カーボン三脚へのカメラの固定方法は、直付け式とクイックシュー式の2種類が主です。直付け式は、三脚の雲台にカメラ本体をネジで直接固定するタイプ。取り付けには手間と時間がかかりますが、わずかな遊びも防いでカメラを強く固定できます。プロ用フルサイズ一眼など重量級の機材を主に扱っている方におすすめです。
クイックシュー方式は、カメラの取り付けに専用のプレートを使用するタイプ。事前にプレートをカメラの底面に装着しておくことで、三脚への着脱が素早く行えます。手持ち撮影と三脚撮影を頻繁に使い分ける方におすすめ。固定力は直付け式に劣りますが、アルカスイス互換のモノを選べば、より安定した状態で固定できます。
雲台の種類は用途に合わせて選ぼう

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最近は、雲台が付属するカーボン三脚も人気。自由雲台・3WAY雲台・ビデオ雲台の3つが一般的ですが、それぞれ特徴が異なるので用途に合うモノを選びましょう。
自由雲台は、内蔵のボール機構で垂直・水平・縦横の3軸をシームレスに動かせるタイプ。構図を素早く調整できるほか、かさばらず持ち運べるため、旅行撮影などにおすすめです。
3WAY雲台は、3軸それぞれを個別に調整するタイプ。操作に時間はかかりますが、構図を細かく追い込めるので、風景・星空・建築物などの撮影に重宝します。
ビデオ雲台は、垂直と水平の2軸のみ動かせるタイプ。パンやティルトの操作が滑らかに行えるため、主に動画撮影で使われています。また、超望遠レンズとの相性も良好なので、野鳥撮影にもおすすめです。
カーボン三脚のおすすめ|コンパクト
マンフロット(Manfrotto) Elementトラベル三脚 スモール カーボン MKELES5CF-BH
優れたコスパで初心者に人気の小型カーボン三脚です。老舗ブランドの品質を備えながら、アルミ三脚並みに価格が安いので、初めてカーボン三脚を購入する方にもおすすめ。自重わずか1.05kgの本体で耐荷重6kgに対応しており、ミラーレス一眼での使用に適しています。
脚部には素早く操作できるナット式の「ツイストロック機構」を搭載。5段構造を採用しており、伸高128cmまで伸ばせます。3段階の開脚機構で最低高36cmにも対応。また、脚部を反転収納できるトラベル三脚でもあり、縮長32cmまで小型化できるので、旅行にも手軽に持って行けます。
専用の自由雲台が付属するのも本カーボン三脚の魅力。水平パンだけを独立して操作できる機構を備えており、風景のパノラマ撮影にも有効です。カメラの取り付けにはクイックシュー式を採用しています。
マンフロット(Manfrotto) befreeアドバンス AS ツイスト カーボン 三脚キット MKBFRTC4FB-BH
旅行撮影に人気のモデルをさらに使いやすく改良した小型カーボン三脚です。付属する高性能な自由雲台にアルカスイス互換クランプを新たに標準搭載。着脱しやすいクイックシューの利点はそのままに、固定力が向上しています。従来のクイックシュー機構が頼りないと思っていた方にもおすすめです。
自重1.27kgの軽量なトラベル三脚ながら、耐荷重9kgをクリアしているのもポイント。脚部の最大パイプ径は21.7mmと細めですが、大口径レンズ付きミラーレス一眼などのやや重い機材も安定して保持できます。
ロック機構にはナット式を採用。脚部は4段構造で、格納高41cmから伸高127cmまで素早く伸縮できます。三脚の側面にはアクセサリー用のアームを取り付けられるネジ穴も用意。使用後は脚部を反転収納してコンパクトに持ち運びが可能です。
マンフロット(Manfrotto) befree live カーボンT三脚ビデオ雲台キット MVKBFRTC-LIVE
ビデオグラファー向けに開発されたイタリア製の小型カーボン三脚です。パンやティルトといったカメラ操作が滑らかに行える高性能なフルードビデオ雲台が付属。三脚全体で耐荷重4kgをクリアしているため、旅行先でミラーレス一眼を使って本格的な動画制作を行いたい方にもおすすめです。
センターポールの上部に「レベリング機構」を標準で搭載している点にも注目。カメラ台の傾きを細かく調節できるので、不整地でもスピーディーな水平出しが可能です。本カーボン三脚は水平の確保が前提となる本格的な動画撮影に重宝します。
トラベル三脚でもあるため、脚部を180°回転させた状態での収納も可能。自重1.38kgと軽く、長距離移動での持ち運びも苦になりません。脚部には滑らかに操作できるナット式の「Mロック」を搭載。4段構造を採用しており、最低高41cmから伸高150cmまで伸縮可能です。
ジッツオ(GITZO) トラベラー三脚GT1555T+雲台GH1382TQDキット GK1555T-82TQD
プロの旅行写真家にもユーザーが多くいる高級仕様の小型カーボン三脚です。脚材に独自開発のカーボン材「Carbon eXact」を採用しており、自重わずか1.42kgと軽量ながら耐荷重10kgをクリア。最大200mmまでのレンズを装着したフルサイズミラーレスでの旅行撮影にもおすすめです。
ジッツオはトラベル三脚の元祖としても有名な老舗ブランド。本カーボン三脚も脚部を反転収納することで縮長35.5cmまで小型化できるため、長期旅行にも手軽に持ち運べます。脚部は5段構造で、操作性にこだわった独自のナット式「トラベラーGロック」を採用。スムーズな動きで伸高131.5cmまで伸ばせます。
2段階の角度開脚にも対応。中央支柱を付属のショートポールに交換することで、最低高30.4cmからの低位置撮影も可能です。滑らかな動きのボールと、アルカスイス互換クランプを搭載するハイグレード仕様の自由雲台も付属します。
ベルボン(Velbon) 小型トラベル三脚 UTC-63II AS
軽快に持ち運べる国産の小型カーボン三脚です。脚部を反転収納できるトラベル三脚でもあり、縮長35.7cmから全伸高約152cmまで約4.3倍の伸縮比を持つのが特徴。自重も1.53kgと軽く、高倍率の三脚が手軽に持ち運べるので、携帯性を重視する方にもおすすめです。
最大30mmから始まるパイプ径にも注目。小型のカーボン三脚ながら最下段まで太く、耐荷重4kgをクリアしているため、フルサイズミラーレスも安定した状態で固定可能です。ナット式を進化させた「ウルトラロック機構」も便利。脚先端を握って捻るだけで、伸高約132.6cmまで全段を一気に伸縮できます。
脚部は3段階の開脚にも対応。中央支柱の下部を外せば、最低高27.3cmからの低位置撮影も行えます。また、アルカスイス互換の自由雲台が付属。ボールの作動力を調節できる機構も備えており、機材の重さでカメラ台が急に倒れるのを防げます。
スリック(SLIK) ライトカーボン E64 II
コスパと携帯性にこだわった小型カーボン三脚です。低コストで製造できる「LCIIパイプ」を採用し、最大パイプ径を22mmに設定。自重1.04kgと軽量スリムなので、リュックサイドに取り付けてもバランスが崩れにくくなっています。登山やハイキングにもおすすめです。
付属する自由雲台へのカメラ取り付け方法は直付け式を採用。シングルナットのカメラネジでやや重めの機材もしっかり固定可能です。雲台も含めたカーボン三脚全体の耐荷重は2kgをクリアしており、フルサイズミラーレスにも対応できます。
脚部は4段構造で、ナット式のロック機構を搭載。縮長52cmから伸高140cmまで伸縮できます。新開発の「ハライチロックシステム」で3段階の開脚角度調節もスムーズ。最低高21cmの低位置から花や昆虫の撮影も楽しめます。
レオフォト(Leofoto) レンジャーシリーズ レベリングベース搭載カーボン三脚 LS-223CEX
動画向けの機能を備えた卓上仕様の超小型カーボン三脚です。3段構造のナットロックを開放すると、最低高7.3cmから伸高31.7cmまでの伸縮が可能。卓上でも設置が簡単なので、テーブルフォトなどの撮影におすすめです。使用後は脚を折りたたむことで縮長22cmまで小型化でき、収納や持ち運びが簡単に行えます。
雲台の代わりに「レベリングベース」を標準搭載している点にも注目。±15°の範囲で傾きを微調整できるため、不整地でも動画撮影に必須の水平出しがスムーズに行えます。また、別売りの自由雲台を装着すれば、縦位置撮影にも対応可能です。
10層カーボンファイバーチューブの採用によって高い強度を実現しているのも特徴。コンパクトなカーボン三脚ながら耐荷重5kgをクリアしているので、フルサイズミラーレスを使った動画撮影にも活用できます。
レオフォト(Leofoto) アーバンシリーズ カーボン三脚 自由雲台セット LX-224CT+XB-32Q
機動性と機能性を兼ね備えたトラベル向けの小型カーボン三脚です。脚部の反転収納に対応しており、縮長36.5cmまで小型化が可能。フルサイズミラーレスも余裕を持って支えられる耐荷重8kgに対応しながら、自重も1.1kgと軽いので、長期旅行でできるだけ身軽に使いたい方にもおすすめです。
脚部ロックにはナット式を採用し、わずか1/4回転で素早く操作できます。脚部は4段構造で、伸高110cmまで伸長可能。中央支柱をショートポールに付け替えれば、最低高20cmからの低位置撮影も行えます。引き抜いた中央支柱は逆さの状態でも装着可能です。
カーボン三脚の側面には1/4型ネジ穴を用意。別売りのアームでスマホを取り付ければ、同時撮影も可能です。また、アルカスイス互換の自由雲台が付属しており、独立したパン操作やボールの作動力を調節できる機構も備えています。
バンガード(VANGUARD) オーバーヘッド三脚 VEO3T+234CB
多彩な便利機能を搭載するトラベル向けの小型三脚です。脚部に4段構造のナットロックを搭載しており、伸高122.5cmまで素早く伸長可能。付属の自由雲台を軸に脚を180°反転すれば、縮長46cmまで小さく収納できます。自重1.98kgで耐荷重10kgに対応しており、ミラーレス一眼2台の同時搭載も可能です。
独自機構「マルチアングルセンターコラム」にも注目。引き出した中央支柱を360°全方位へ動かしつつ、好みの位置で固定できるため、花の接写や卓上の俯瞰撮影に使うカーボン三脚としてもおすすめです。また、付属の「MA1マウントアダプター」を使えば、もう1台のカメラを追加でポールに取り付けられます。
一脚との2WAY仕様なのも便利。脚1本と引き抜いた中央支柱を合体させると一脚に早変わりします。スペースの関係でカーボン三脚が使えない場合にも有効です。
ピークデザイン(Peak Design) トラベル トライポッド カーボン TT-CB-5-150-CF-1
無駄のない機能的なデザインで人気のあるトラベル向けの小型カーボン三脚です。脚を束ねるとスリムになるため、片手でも簡単に握れるのが特徴。サイズは500mlペットボトルに近く、耐荷重9.1kgをクリアしながら自重1.29kgと軽量なので、リュックのサイドポケットに入れて楽に持ち運べます。
安定して固定できる低重心設計の自由雲台も便利。固定方法にはアルカスイス互換のクイックシュー機構を採用しており、同社のカメラアタッチメント「キャプチャー」と共通のプレートが利用できます。また、中央支柱の先端に格納されたフォンマウントでスマホの取り付けも可能のため、スマホとの併用にもおすすめです。
レバーロックの操作性にも注目。ワンタッチで展開できるように設計されているので、素早いセットアップが可能です。脚部は5段構造で、伸高130.2cmまで伸ばせます。最低高14cmからの低位置撮影も可能です。
カーボン三脚のおすすめ|中型・大型
マンフロット(Manfrotto) befree GT XPRO カーボンT三脚キット MKBFRC4GTXP-BH
トラベル三脚としての機能も併せ持つハイエンド仕様の中型カーボン三脚です。最大径25.3mmのパイプを採用し、耐荷重12kgをクリアしているので、フルサイズミラーレスと大口径レンズの組み合わせにもおすすめ。自重は1.76kgと軽く、反転収納機構で縮長も43cmまで小さくできるため、携帯性も良好です。
固有機能の「90°コラム機構」にも注目。中央支柱を垂直に倒した状態で引き出せるので、マクロレンズで自然の花や昆虫を接写する場合にも重宝します。また、開脚角度の調節機構との併用も可能。中央支柱を交換することなく、最低高9cmからの低位置撮影がシームレスに行えます。
脚部は4段構造で、ロック機構にはナット式の「Mロック」を採用。伸高141cmと、カメラ込みで目線に近い位置まで伸ばせます。本カーボン三脚には高性能な自由雲台も付属。同梱の専用プレートはアルカスイス規格のクランプとも互換性があります。
マンフロット(Manfrotto) 055プロカーボン3段三脚+XPRO3ウエイ+MOVEキット MK055CXPRO33WQR
プロ仕様の剛性と機能性を兼ね備える大型カーボン三脚です。最大パイプ径29.2mmの頑丈な作りを採用しており、耐荷重12kgをクリア。脚部は3段構造で、縮長80cmから目線レベルの伸高157cmまで伸縮可能です。独自のレバーロック機構「クイックパワーロック」により、少ない力で素早くセットアップできます。
付属の3WAY雲台も高性能。構図の微調整が可能な摩擦調節機構や、使用後にハンドルを縮められる機構を備えています。三脚本体と雲台を少ない動作で脱着できる「MOVEクイックリリースシステム」も便利。ほかの雲台とも簡単に交換できるので、多彩なジャンルの撮影にカーボン三脚を活用したい方にもおすすめです。
「90°センターポールシステム」で接写や俯瞰撮影にも対応。4段階の開脚角度調節機構も備えており、不整地でも柔軟に設置可能です。自重は3.2kgで、重量級の機材も安定した状態でしっかり支えられます。
ジッツオ(GITZO) マウンテニア三脚GT3532+雲台GHF3Wキット GK3532-F3W
第一線で活躍するプロ写真家からの信頼も厚い高級仕様の大型カーボン三脚です。優れた剛性で定評のある「Carbon eXactチューブ」を採用。自重2.84kg、最大パイプ径32.9mmと頑丈で、耐荷重13kgをクリアしています。最大400mmまでの大型レンズを付けたフルサイズ一眼での作品撮りにおすすめです。
3段構造の脚部には操作の迅速性を追求したナット式の「Gロックウルトラ」を搭載。縮長75.6cmから伸高144.5cmまで素早く伸縮できます。さらに、中央支柱を簡単に外せる新設計の「グラウンドレベルセット機構」も採用。最低高27.6cmからの低位置撮影へシームレスに移行できます。
付属する高性能な3WAYフルード雲台にも注目。ビデオ雲台やジンバル雲台に採用されるフルード機構が応用されており、滑らかな動作で各軸の微調整が可能です。カメラの固定には同梱のアルカスイスプレートが使えます。
ベルボン(Velbon) 中型カーボン三脚 4段 カルマーニュ N543 MT CM-N543MT
移動時の機動性を追求した中型カーボン三脚です。中央支柱を取り払った「エレベーターレス構造」を採用することで、耐荷重3kgをクリアしながら自重約1.21kgの軽量ボディを実現。収納時の胴回りも細くなり、体積も減っているため、フットワーク重視の旅行や登山での使用にもおすすめです。
脚部は脚径約25.5mmから始まる4段構造を採用。ナットロックを開放すると、縮長約49.3cmから伸高約131cmまで伸縮できます。開脚機構を使えば、最低高19cmからの低位置撮影へもスムーズに移行可能。さらに、付属のエレベーターを取り付けることで、全伸高約163cmまでの延長にも対応します。
専用の自由雲台が付属するのも本カーボン三脚の魅力。重心を低くすることで安定性が高められており、独立した水平パン機構も備えています。カメラはアルカスイス互換のクイックシュー機構で固定可能です。
ベルボン(Velbon) 大型カーボン三脚 4段 プロフェッショナル・ジオ N840 BW 脚のみ PGN840BW-A
本格的な超望遠撮影にも対応できるプロ仕様の大型カーボン三脚です。業務用三脚にも採用されている75mm径のボール台座を搭載。FHD-81などレベリング機構を持つビデオ雲台と組み合わせることで、大口径の超望遠レンズも扱いやすくなるので、野鳥や飛行機などの作品撮りにもおすすめです。
脚径36mmから始まる極太パイプで構成されており、自重2.65kgの本体で耐荷重10kgに対応。プロ向けの大型機材も余裕を持って保持可能です。脚部は4段構造で、ロック機構にはナット式を採用。縮長53cmから伸高151cmまで伸縮可能です。4段階の開脚機構も備えており、最低高18cmからの低位置撮影にも対応します。
付属のフラット台座を取り付ければ、一般的なベース形状の雲台も取り付け可能。また、脚先端の石突は取り外しに対応しており、地面の状態に応じてスパイクなどに交換できます。
スリック(SLIK) ライトカーボンE84H II
コストを抑えつつ高さが稼げるカーボン三脚です。脚径28mmから始まる4段構造を採用。ナットロックを開放すると伸高193.5cm、エレベーター込みで全伸高229cmまで伸ばせます。頭よりも高い位置にカメラを固定できるので、鉄道や飛行機の撮影でフェンスの上から狙いたい場合にもおすすめです。
直付け式の大型3WAY雲台が付属する点にも注目。取り付けネジにはダブルナット式を採用しており、大型の機材も遊びを抑えてしっかり固定可能です。また、カメラ台の先端部に傾斜が設けられているため、超望遠レンズなど三脚座を持つレンズでも雲台に干渉しにくくなっています。
自重2.13kgと大型のカーボン三脚としては軽いのもポイント。耐荷重は5kgで、重量級の機材にも十分に対応できます。スムーズな操作で3段階の開脚が行える「ハライチロックシステム」も採用。最低高35cmからの低位置撮影も可能です。
レオフォト(Leofoto) Mr.Oシリーズ レベリングセンターポール搭載カーボン三脚 ビデオ雲台セット LO-284C+BV-5
柔軟性の高いカメラワークが行える動画向けの中型カーボン三脚です。三脚中央の台座部分に中空構造のボールを内蔵することで、中央支柱を自由雲台のように動かせる機構を実現。水平出しもスムーズに行えるので、付属のビデオ雲台と組み合わせて動画や野鳥などの撮影に使うのにおすすめです。
中央支柱のボールロック機構は、三脚側面のレバーを半回転させるだけで素早く操作可能。側面にはアクセサリー類を取り付けられる3/8型と1/4型のネジ穴も備えています。中央支柱は取り外しにも対応。開脚機構で最低高18.3cmからの低位置撮影が行えるほか、逆さに付け直した状態でも使用できます。
本カーボン三脚の自重は1.862kgで、耐荷重は4kgに対応。フルサイズミラーレスでの使用にも好適です。脚部は4段構造で、ロック機構にはナット式を採用。縮長56.8cmから伸高133cmまで伸縮できます。
レオフォト(Leofoto) レンジャーシリーズ カーボン三脚 自由雲台セット LS-324C+LH-40
オールラウンドで活躍する人気の大型カーボン三脚です。エレベーターレス設計を採用しているため、最大32mmから極太パイプを組み込んでも自重1.88kgと軽量スリム。開脚機構との併用で最低高16.5cmからの低位置撮影にもスムーズに移行できます。山岳風景などの作品撮りにもおすすめです。
10層カーボンファイバーチューブを使った頑丈な作りにも注目。耐荷重は15kgをクリアしており、大口径ズームを装着したフルサイズ一眼も余裕で保持可能です。脚部は4段構造で、ロック機構にはナット式を採用。縮長57cmから伸高139.5cmまでの伸縮に加えて、付属ポールで全伸高170.5cmまでの延長も可能です。
低重心設計の高性能な自由雲台が付属するのも魅力。カメラの固定にはアルカスイス互換クランプを使っています。また、別売りのギア雲台「G2」と併用すれば、緻密な構図調整も可能です。
シルイ(SIRUI) カーボンファイバー製4段ビデオ三脚セットミラーレスカメラ用 ST-124+ST-10X-JP
防水機構を備えた中型カーボン三脚です。ナットロックを締めることで密閉性を高めて、脚内に水や塵が入り込むのを防ぐ「防水ツイストレッグロック」を搭載。三脚が水に浸かるような状態でも気にせず撮影に活用できるため、風景・野鳥・鉄道などの撮影で川や湖の浅瀬に入る場合にもおすすめです。
三角形状の中央支柱を採用しているのもポイント。脚を閉じるとスリムに収納できるので、リュックのサイドポケットにも三脚を固定しやすくなります。中央支柱は逆付けにも対応しており、低位置撮影にも対応。脚先端のゴム石突には回すと現れるスパイクが格納されています。
最大パイプ径は26.5mmと太めで、自重1.66kgの本体で耐荷重12kgをクリア。脚部は4段構造を採用しており、縮長48cmから伸高137.6cmまで伸長可能です。また、自由雲台が付属します。
ベンロ(BENRO) カーボン三脚 ライノ FRHN24CVX25
初心者でも比較的扱いやすい人気の中型カーボン三脚です。脚径28.6mmから始まる4段構造を搭載しており、縮長49cmから全伸高168.5cmまで伸縮可能。耐荷重18kgをクリアしながら自重1.74kgと軽く設計されているため、本格仕様の三脚を軽快に持ち運びたい方にもおすすめです。
開脚機構の操作部にボタン式を採用している点にも注目。三脚の扱いに不慣れな方や力にあまり自信のない方でも、簡単に開脚操作が可能です。中央支柱の回転機構と併用すれば、最低高48.5cmからの低位置撮影も手軽に楽しめます。
脚の1本と取り外した中央支柱を組み合わせることで、一脚としても使えるのも便利。三脚が使えないシーンでも活用の幅が広がります。本カーボン三脚には専用の自由雲台も付属。カメラの固定にはアルカスイス互換のクランプが利用可能です。
カーボン三脚は一昔前まで高級三脚の代名詞でした。しかし、最近はカーボン脚材ならではの機能性を保ちつつ、価格をリーズナブルに抑えたモデルも増えてきているので、三脚を初めて購入する方でも比較的気軽に選びやすくなっています。気になったカーボン三脚を入手して、ワンランク上の作品撮りに活用してみてください。