高画質な写真撮影を楽しみたいけど、一眼レフやミラーレス一眼では重くかさばると困っている方におすすめなのが、APS-Cセンサーを搭載した「コンデジ」。一眼レフカメラと同等の高画質を実現しながら、ポケットやバッグに入れて気軽に持ち歩けるのが魅力です。

今回は、APS-Cセンサーを搭載したコンデジのおすすめの機種をご紹介。選び方についても解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

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コンデジとは?

コンデジとはコンパクトデジタルカメラの略称。本体の突起部分を極力省いたフラットなデザインを採用したり、電源オフ時に縮んで折りたためる沈胴式のレンズを採用したりするなど、小型・軽量を重視した仕様が特徴です。

一眼レフやミラーレス一眼などとは異なり、レンズ交換には対応していない分、携帯性に特化しているのがポイント。バッグはもちろん、ズボンや上着のポケットにも簡単に収納できるモノもあります。軽快に持ち歩けるので、シーンを選ばず気軽に撮影が可能です。

APS-Cとは?

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APS-Cとは、デジタルカメラの中にあるイメージセンサーのサイズを示す規格のひとつ。デジタル画像はレンズから通した被写体(撮影対象)の色や形などの光情報を、イメージセンサー上でデジタル信号化することによって生成されます。

イメージセンサーのサイズが大きくなるほど、一度により多くの光量を取り込めるのが特徴。暗い室内や夜景でもノイズの少ない高画質な写真が撮影できるほか、背景を大きくボケさせた写真も撮影可能です。

APS-Cサイズのイメージセンサーは一眼レフやミラーレス一眼にも採用されており、22×15mm程度の大きさを有しています。一般的なスマホやコンデジに搭載されているイメージセンサーよりも大きく、豊かで高画質な写真表現が楽しめます。

コンデジの魅力

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コンデジの最大の魅力は、携帯性に優れていること。本体が小型・軽量に設計されているため重くかさばらず、一眼レフやミラーレス一眼などのカメラよりも簡単に持ち運びが可能です。カメラが携帯しやすければ自然と撮影の機会も増えるので、傑作を生み出す決定的瞬間と巡り合える可能性も上がります。

コンデジは画質を最大限引き出せるようにレンズの調節が最適化されているのもポイント。一眼カメラと違ってレンズの交換はできませんが、同じスペックのレンズとイメージセンサーを搭載している場合、コンデジの方がより高画質が期待できます。

コンデジの選び方

焦点距離をチェック

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焦点距離とは主点(レンズの中心)からイメージセンサーに結像するまでの距離のこと。mmの数値が小さくなるほど広角になってより広い範囲が撮影可能です。数値が大きくなるほど望遠になり、遠くの被写体を大きく引き寄せて撮影できます。

コンデジを選ぶ際は使いたい焦点距離がカバーされているかが重要。なかには、ズームで焦点距離を変更できない代わりに画質を向上させた単焦点レンズを採用した機種もあるので、撮影したい被写体やジャンルに適した焦点距離が使えるかを事前に確認しておきましょう。

なお、風景やスナップの撮影では21〜35mm、花・料理・雑貨などの撮影では50〜85mmの焦点距離に対応した機種がおすすめです。

F値をチェック

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レンズは内部にある「絞り」という機構でイメージセンサーへ通す光の量を調節します。F値とは絞りが作る穴の大きさを決める数値のことです。

F値が小さくなるほど絞りが開いて多くの光量を取り込めるので、暗いシーンでも高画質に撮影できるほか、背景を大きくボケさせるのにも効果的。逆に、F値が大きくなるほど絞りが閉じて光量が減りますが、画面の広い範囲にピントが合ったシャープな写真が撮影できます。

単焦点レンズを採用した機種は、ズームができない代わりに設定できる最小のF値(開放F値)が小さいため、夜景撮影やボケを生かした撮影が可能。ワンランク上の高画質を求める方におすすめです。

Wi-Fi対応の有無をチェック

スマホとの連携を考えた場合は、Wi-Fi接続機能に対応した機種がおすすめ。Wi-Fi通信を使ってコンデジとスマホをワイヤレス接続できるので、スマホへの撮影画像の転送が手軽に行えます。

Wi-Fiを介してスマホからコンデジを遠隔で操作する機能に対応したモデルなら、三脚と併用すればシャッター操作時の手ぶれを防ぐことが可能。夜景や集合写真を撮影する際などに重宝します。

コンデジのおすすめメーカー

富士フイルム(FUJIFILM)

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富士フイルムは1934年創業の精密化学メーカー。銀塩フィルムの製造から事業を始め、現在では、日本を代表するカメラメーカーとして知られています。

フィルムに携わり続けて得た知識を活かし、写真の色彩表現にこだわったコンテジをラインナップ。なかでも、「Xシリーズ」はAPS-CサイズのイメージセンサーとF2.8の明るいレンズを搭載したコンパクトな高級コンデジです。本格的な高画質の写真が手軽に撮影できます。

また、カラーフィルター機能が充実しているのもポイント。レトロ感を出す色彩やモノクロカラーなどを設定でき、アートのような写真に仕上がるのも魅力です。

リコー(RICOH)

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リコーは1936年創業の事務機器・光学機器メーカーです。コンデジ・一眼レフ・ミラーレスなど多彩な種類のカメラやプリンター、プロジェクターなど映像機器を手広く開発。また、名門カメラブランド「ペンタックス」を2011年に傘下に収めています。初心者向けからプロ機まで豊富なラインナップもリコーの特徴です。

なかでも、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載し、高画質をコンパクトボディに凝縮したのがコンデジ「GR」シリーズ。1996年の初代「GR1」以来、速写性やAFの速さを武器に高い人気と評価を得ています。外装にマグネシウム合金を採用し、高い堅牢性、耐久性、質感を実現しているのも「GR」シリーズの魅力です。

APS-Cサイズのコンデジおすすめモデル

富士フイルム(FUJIFILM) コンパクトデジタルカメラ X100V

富士フイルム(FUJIFILM) コンパクトデジタルカメラ X100V 2020
作品をフィルム調に仕上げたい方におすすめ

クラシックカメラ風の外観と画作りで人気のAPS-Cコンデジです。重さ約478gの小型軽量ボディに、有効約2610万画素のAPS-Cセンサーと、35mm相当 F2の広角単焦点レンズを搭載。本体上部には光学式と電子式の長所を併せ持つX100シリーズ伝統の「ハイブリッドビューファインダー」を備えています。

往年の写真フィルムが持つ描写を再現できる17種類の「フィルムシミュレーション」に対応。新機能として、色彩に深みを加えられる「カラークロームエフェクト」や、粒状感を演出できる「グレイン・エフェクト」も使えます。作品をフィルム調に仕上げたい方におすすめです。

アルミ外装を採用したおしゃれな外観デザインも魅力。別売りのアダプターリングとプロテクトフィルターをレンズに装着することで、ボディ全体を防塵・防滴化できるので、アウトドアでも天候の変化を気にせず撮影に没頭できます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) コンパクトデジタルカメラ RICOH GR III

リコー(RICOH) RICOH GR III
ポケットからも簡単に出し入れできる

高画質なスナップ撮影が軽快に楽しめる人気のAPS-Cコンデジです。一眼レフと同等の画質が得られるAPS-Cセンサーを内蔵しながら、重さ約257g、約幅109.4×高さ61.9×厚さ33.2mmと軽量かつコンパクト。ポケットからも簡単に出し入れできるので、散歩用のコンデジとしてもおすすめです。

約30年続くシリーズの伝統でもある28mm相当 F2.8の広角単焦点レンズを搭載しているのもポイント。背景を広く取り込みつつレンズ先端から最短6cmまで近寄れる「マクロモード」や、パンフォーカス撮影が手軽に行えるプログラムライン「深度優先」など、広角域を生かした撮影機能も充実しています。

ボディ内手ブレ補正機構「SR」を内蔵しているのも魅力。独自開発の「アクセラレーターユニット」との併用で、APS-C機ながら暗いシーンでもフルサイズ機に匹敵する高感度画質で記録可能です。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) コンパクトデジタルカメラ RICOH GR IIIx

リコー(RICOH) コンパクトデジタルカメラ RICOH GR IIIx 2021
ポートレートやテーブルフォトの撮影にも重宝

新鮮な画角でスナップ撮影が楽しめるAPS-Cコンデジです。シリーズ初となる40mm相当 F2.8の標準単焦点レンズを採用しており、普段の視野よりもやや広めの画角を自然な遠近感で切り取れるのが特徴。人物や静物などの被写体により強くフォーカスしたスナップ撮影におすすめです。

有効約2424万画素のAPS-Cセンサーをはじめ、基本的な仕様は兄弟モデルのGR IIIと共通。異なるのは搭載レンズの違いです。「クロップモード」時に中望遠71mm相当の画角が使えるので、ポートレートやテーブルフォトの撮影にも重宝します。

周囲の環境に合わせて画面を見やすい明るさに素早く調節できる「アウトドアモニター」も野外撮影に便利。また、無線LANとBluetoothを併用したスマホ連携にも対応しており、スマホへの画像転送やコンデジのリモート操作などが可能です。

▼撮影イメージ