岡山県備前市伊部地区を産地とする焼き物「備前焼」。主に備前市の田土(ひよせ)と呼ばれる水田の下2~4mの場所から採れる良質な土を使用して作られています。時間をかけて焼き締めているため、割れにくく丈夫なのが特徴です。
釉薬を使わず、土の質感が残されているのも魅力。耐久性に優れており、日常使いにぴったりです。そこで今回は、備前焼のおすすめをご紹介。さまざまな用途で使える陶器をピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
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備前焼の魅力
備前焼の魅力のひとつが、耐久性に優れている点です。高温で約2週間焼き締めることで、「投げても割れない」といわれるほど頑丈なのが特徴。微細な気孔があり、通気性にも優れているので、切り花が長持ちする花瓶などにも利用されています。
また、表面に凹凸があるのも備前焼の特徴のひとつ。この凹凸により、きめ細かな泡ができることから、ビールグラスも多く作られています。
絵付けや釉薬を使わないため、土の質感や風合いが残る素朴さにも注目してみてください。備前焼の多くは手作業でひとつひとつ成形して焼くので、同じモノが2つとなく個性を持っているのが魅力です。焼くときに色の変化があらわれることも、備前焼の奥深さを物語っています。
備前焼の歴史
備前焼のルーツは、古墳時代の須恵器。時代の流れとともに須恵器の製造が次第に変化し、平安時代に熊山のふもとで椀や皿などの生活用器が作られたのがはじまりだといわれています。鎌倉時代には、壺や水瓶、すり鉢などが作られるようになり、この頃から備前焼特有の赤褐色の焼肌のモノが見られるようになりました。
田土が使われるようになったのが、室町時代後期。成形にもろくろが使われはじめ、量産が可能になります。半地下式の大きな穴窯が作られるようになったのも、同時期です。江戸時代に入ると、藩の管理により小規模の窯が統合され、現代に続く木村・森・頓宮・寺見・大饗・金重の窯元六姓が誕生しました。
江戸時代以降は全国で磁器の生産が活発になり、次第に備前焼は衰退。明治~昭和にかけても厳しい時代が続きましたが、昭和31年に金重陶陽が人間国宝に認定されたことをきっかけに備前焼が注目され、現代の繫栄に繋がっています。
備前焼のおすすめ
夢幻庵工房 飯碗 大
備前焼のご飯茶碗です。白いご飯が引き立つ落ち着いた桟切の飯椀。備前焼には表面に凹凸があり、はじめは手ざわりが粗く感じますが、使うごとに手になじみ、色艶がよくなってきます。備前焼の内部は緻密な組織になっているため、比熱が大きいことから、ご飯が冷めにくいのが特徴です。
備前焼の特徴である凹凸により、ご飯が茶碗に付着しにくいのもポイント。水分が蒸発しにくいので、乾燥を防ぎます。丈夫で割れにくく、毎日使いやすいのも魅力。毎日使うモノだからこそ、こだわりたい方におすすめです。
木箱入りで、贈り物にもぴったり。長く使えるご飯茶碗を探している方や、食器にこだわりのある方はぜひチェックしてみてください。
ロジック 備前玉
備前焼の特徴を活かした、料理などに使えるグッズです。微細な気孔が無数にあるため通気性がよく、飲料水に備前玉を入れれば、水の新鮮さを保ち、のどごしがまろやかになるとされています。
コーヒーに入れるのもおすすめ。カップに入れるとコーヒーの角が取れ、口あたりがまろやかになると謳われています。お酒・ワイン・ウイスキーにも使用可能です。備前焼の内部は緻密な組織で比熱が大きく、熱しにくく冷めにくいため、保温力・保冷力に優れているのも魅力です。
ご飯を炊くときや、料理にも使ってみてください。ご飯を炊く前に入れれば、ふっくらと炊き上がります。備前焼を日常生活で活用してみたい方におすすめです。
夢幻庵工房 ミニ麦酒呑 桟切
備前焼のミニビールグラスです。約180ml入り、ひと口ビールや湯呑としても使えます。熱しにくく冷めにくい、保温性・保冷性の高さが備前焼の特徴。小さな無数の気孔により、空気がビールと混ざり、泡立ちがクリーミーになるのがポイントです。
泡が長持ちするので、香りを逃がさないのも魅力。お酒やワイン、ウイスキーに使用しても、香りが高まり、まろやかでコクのある味わいに変化します。木箱に入っているため、贈り物にもぴったり。還元焼成による窯変で生じる桟切の落ち着いた色合いのグラスです。ビールが好きな方や、ビールを少しずつ飲みたい方は、ぜひチェックしてみてください。
陶吉 陶吉作 備前焼 風鈴 s321
備前焼で作られた風鈴です。気軽に備前焼を楽しめるよう、リーズナブルな値段でさまざまな製品を取り扱う備前焼専門店が手掛けています。備前焼ならではの、土の質感が残る素朴な風合いや、風鈴にはめずらしい色味がポイントです。
風鈴にあしらわれた絵柄は、金魚・ブドウ・メダカの3種類。それぞれの形状が風鈴にくり抜かれています。サイズは直径7.5×高さ6.5cmです。インテリアにこだわりたい方にぴったり。備前焼の小物を探している方におすすめです。
恒枝直豆 ビアマグ
若手の備前焼作家恒枝直豆氏が手掛けるビアマグです。「生活の中で使うと少し楽しい」をコンセプトにしており、オレンジ色が特徴。さまざまな受賞歴がある作家のビアマグです。表面に凹凸があるため、ビールを注ぐときめの細かいクリーミーな泡になります。
備前焼の表面には目に見えない穴があり、適度に空気が混ざるので、炭酸が少し抜けてまろやかな味わいになるのも魅力。強い炭酸が苦手な方にも、飲みやすくなります。ビールがクリーミーな泡とともに、角の取れた上品な味わいに変化するのを楽しんでみてください。
ビール以外にも、水など普段飲むモノにも使えます。陶器なので熱がゆっくりと伝わり、あたたかい飲み物にも使用可能。ビール好きな方や、普段使いできる備前焼を探している方におすすめです。
ダイクラ(DAIKURA) ビアマグタンブラー ペア 桟切 緋襷
ビールをおいしく飲みたい方のために作られた、備前焼のビアマグタンブラーです。土の質感や自然の風合い、手仕事のあたたかみ、手になじむ作りを意識して作られているのがポイント。桟切・緋襷の2種類の焼き色のペアセットです。
ビアマグに合うよう、独自で調合した粘土を使用。備前焼ならではの質感により、ビールのおいしさを閉じ込めるクリーミーな泡ができます。泡を長時間キープできるのも特徴。いつもの缶ビールもおいしく飲めると謳われています。
手作業で作っているため、ひとつひとつ微妙に形が違い、個性があるのも魅力。よくビールを飲む方の普段使いにおすすめです。
鳴瀧窯 nagom BASIC
「なごみ」をコンセプトに作られた、1人用の備前焼ドリッパーセットです。1人でも仕事の合間に、備前焼で気軽にコーヒーを楽しんでほしいという想いから作られています。ドリッパー・カップ・受け皿が全て筒形におさまるのがポイントです。
筒形の本体・ネルフィルター・お試し用ペーパーフィルター1枚・コーヒーの淹れ方リーフレット・鳴瀧窯リーフレット・備前焼のしおり・nagom専用BOXがセットになっています。オリジナルのネルドリップのほか、付属のアタッチメントを使用すればペーパーフィルターでも淹れられるのが魅力。忙しいときでも、手軽にコーヒーを楽しめます。
焼き色は緋襷。土の質感が活きた明るめのベージュがインテリアにもなじみます。毎日コーヒーを飲む方におすすめの備前焼です。
美観堂 出製陶 備前焼マグカップ
シンプルな備前焼のマグカップです。人間国宝である山本陶秀氏を祖父に持つ兄弟によるブランド、出製陶(いずるせいとう)が手掛けています。出製陶が手掛ける作品には色土を使用しており、備前焼のなかでもめずらしい色味が特徴です。
カラーバリエーションは、ウスベニ・トルコ・コガネ・群青・備前の5種類。使い勝手のよさが魅力で、同ブランドのなかでも人気が高い製品です。どのような飲み物にも使用でき、普段使いにぴったり。ビール用ではないですが、備前焼の特徴によりきめ細かい泡ができるため、ビールもおいしく飲めます。
手作りなので、ひとつひとつに個性があるのも魅力です。最初は質感が粗く感じますが、使うごとになめらかになっていきます。使い勝手がよく、贈り物におすすめ。思わず全色揃えたくなるような備前焼のマグカップです。
小西陶古 四角い葉皿 5枚組
葉っぱの形をした備前焼のお皿です。1926年に創立した窯元が手掛けており、初代は備前焼の色味のひとつ、桟切の考案者として知られています。元々茶道でお菓子を1人ずつ出すための銘々皿として作られましたが、さまざまな料理に使えるのがポイントです。
落ち着いた色味が食材を引き立てます。大きさは約縦10×横18×高さ2cm。模様のなかに白いスジのようなモノがありますが、これは傷ではなく、稲わらを巻いて焼く製法上できるものです。
和菓子はもちろん、卵焼きなどご飯のおかずやお酒のおつまみに、さまざまな用途に使えます。5枚セットなので、家族が多い方にもおすすめの備前焼です。
高木純 備前焼のコロンと丸いカップ
明るい色味があたたかみのある備前焼のカップです。若手の作家である高木純氏が手掛けています。かわいらしい、丸い形が特徴です。両手にすっぽりとおさまるサイズ感で、手ざわりがよいのがポイント。使いはじめは表面に粗さを感じますが、使っているうちに質感がしっとりと変化し、色に深みが出てきます。
大きさは、約高さ8×口径8cm。容量は約280cc入ります。ほかにも、小さめのサイズもラインナップ。電子レンジで使用できるのも魅力です。あたたかい飲み物に使うと、手にぬくもりが伝わります。かわいらしい備前焼の食器を探している方におすすめです。
クワイエット ハウス(QUIET HOUSE) まるマグカップL
容量250ccと少し大きめの備前焼のマグカップです。丸いシルエットがかわいらしいデザイン。落ち着いた色味とシンプルなデザインがおしゃれです。
1点ずつ手作りのため、焼き色や形に個性があるのが魅力。使いながら、変化を楽しめます。ろくろで成形したあと、表面を丁寧に手作業で削りながら、整えることで美しい丸いシルエットを実現。仕事中に使いやすい備前焼のマグカップを探している方におすすめです。
夢幻庵工房 組ティーセット
スプーンとソーサーが付いた備前焼のティーセットです。焼き色は桟切。個体ごとに形や色味に個性があり、使うごとに味わい深さが増してくるのが魅力です。シンプルながら飽きの来ないデザイン。ペアセットで木箱に入っているので、贈り物にもぴったりです。
容量はカップ1つあたり約150ml。備前焼の特徴により、保温性・保冷性に優れているのがポイントです。コーヒーや紅茶を入れると、味わいがまろやかになります。備前焼には微細な凹凸があり、香りを逃がさないので、飲み物がよりおいしく飲めるのも魅力。備前焼の贈り物やペアのカップを探している方におすすめです。
山麓窯 楕円鉢大
使い勝手のよい楕円形のお皿です。深さがあり、汁気のある料理やサラダなど、幅広い用途に使えます。落ち着いた色味で、フルーツを盛りつけてもよく映えるのでおすすめ。お皿の底には高台が付いており、安定性に優れているのがポイントです。
食材だけでなく、小さめの剣山を使ってお花を活けるのにもぴったり。化粧箱や桐箱にも対応しており、贈り物にも向いています。使いやすい備前焼のお皿を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
しょうざん窯 オリーブ備前 冷麺鉢
色合いが美しい備前焼のお皿です。通常備前焼には釉薬を使いませんが、瀬戸内の海と山をイメージしたあざやかな緋襷(ひだすき)と深緑の釉薬の対比が、アクセントになっています。内祝いなど、贈り物にもぴったり。備前焼特有の気孔により、食材の鮮度を保ちやすいのがポイントです。
丈夫で割れにくく、食材が器に付着しにくいのも備前焼ならではの魅力。お手入れも簡単で、さまざまなシーンに使いやすいお皿です。サイズは、径22×高さ5cm。めずらしい色合いの備前焼を探している方におすすめです。
亜登武窯 ONI BIZEN オーブン皿
電子レンジ・オーブン対応の備前焼のお皿です。独自の土の配合と、1000℃という高温の登り窯で3日以上焼き上げることで、オーブンに対応できる耐熱性を実現しています。6年がかりで自作したオリジナルの登り窯で焼き上げ、火襷(ひだすき)という藁と共に焼くことで表れる文様が特徴です。
オーブンで調理し、そのまま熱々の料理を食卓に出せます。サイズは、S・M・Lの3種類をラインナップ。食洗機でも使え、たわしなどでも洗えます。普段使いしやすい丈夫さと使い込むほどに味わい深くなるのが魅力。オーブンや電子レンジ対応の備前焼を探している方におすすめです。
石田 和也 mpSU_1 オーブン皿
オーブン対応の備前焼のお皿です。人間国宝伊勢崎淳氏に師事し、イギリスで陶芸や文化などを学んだ若手作家が手掛けています。備前焼の粘土に耐火性のある粘土を加えることで、オーブンで使用できる耐熱性を実現しているのがポイントです。
表面はらせん模様に、内側は藁とともに焼き上げる備前焼特有の緋襷の模様を付けています。楕円形で深みがあり、オーブン皿以外にもさまざまな用途で使えるのが魅力。和食にも洋食にも合います。
サイズは3種類をラインナップ。ギフトラッピングにも対応しています。さまざまなシーンで使いやすい備前焼の器を探している方におすすめです。
備前焼の売れ筋ランキングをチェック
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岡山県備前市伊部地区を産地とする焼き物「備前焼」。釉薬を使わないため、土の質感が残る素朴な風合いや丈夫さが魅力です。今回は、備前焼のおすすめをご紹介。日常使いできるモノからオーブン・電子レンジ対応のモノ、若手作家の作品など幅広くピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。