パソコンで文字を入力する際に必要となるキーボード。配列やサイズ、スイッチの種類が異なるさまざまなモデルが販売されています。
本記事では、英語配列を採用したキーボードのおすすめモデルをご紹介。日本語配列との違いや、キーボードを選ぶ際のポイントなどについても解説しています。ぜひ本記事を参考にして、自分に合ったモデルを選んでみてください。
英語配列と日本語配列の違いとは?
日本では、主に日本語配列と英語配列のキーボードが販売されています。それぞれサイズが同じでも、キーの数や配置が異なっているので、選ぶ際は確認が必要です。
日本語配列のキーボードはJIS配列と呼ばれることもあり、サイズの大きいエンターキーを搭載しているのが特徴。さらに、日本語配列ならではの「全角/半角キー」や「変換」「無変換」キーなどを搭載し、日本語が入力しやすいように設計されています。
一方で、英語配列のキーボードはASCII配列やUS配列とも呼ばれ、世界中で広く使用されているのが特徴です。横長のエンターキーやバックスペースキーを採用。ホームポジションに手を置いたときに、エンターキーや右Shiftキーなど右側のキーに指が届きやすいのも魅力のひとつです。
英語配列キーボードの選び方
接続方法をチェック
コードの煩わしさがないワイヤレス
ワイヤレス接続に対応したキーボードは、ケーブルの取り回しを気にすることなく使用できるのがメリット。気軽に場所を移動させやすいほか、デスク周りをすっきりとさせられます。また、タブレットやスマホなどとも気軽に接続可能です。
ワイヤレスキーボードの接続方式は、主にBluetooth接続とUSBレシーバーを用いる2.4GHzワイヤレス接続の2種類に分けられます。Bluetooth接続は、USBポートを塞がないので、USBポートが少ないデバイスにも接続しやすいのが魅力。2.4GHzワイヤレス接続は、USBレシーバーをパソコンに接続することで使用可能です。
ただし、ワイヤレス接続タイプは、電池の交換や充電をする必要があります。選ぶ際は、連続動作時間を確認しておくと安心です。
入力時の遅延が起きない有線
有線接続タイプのキーボードは、パソコンなどのデバイスと直接ケーブルを接続して使用します。現在はUSBを用いるのが主流で、接続するだけですぐに使用可能です。
有線接続は、入力時の遅延を気にすることなく使えるのがメリット。普段使いからゲームプレイ時まで、幅広く使用できます。なかには、キーボード本体とケーブルを着脱できるモデルも。万が一断線しても、ケーブルを交換すれば使い続けられるので便利です。
選ぶ際は、ケーブルの長さや取り回し性などを確認しておきましょう。とくに、パソコンから離れた位置でキーボードを使用する方は、要チェックです。
用途にあった好みのキースイッチを選ぼう
キーボードに搭載されているスイッチには、さまざまな種類があります。それぞれ内部の構造や仕組みが異なっており、打鍵感や打鍵音にも違いがあるので要チェック。価格にも影響するので、購入前にしっかりと確認しておきたいポイントです。
コスパを重視したい方には「メンブレン式」のスイッチがおすすめ。エントリーモデルやリーズナブルなキーボードに多く採用されています。軽い力でスムーズにタイピングしたい方は「パンタグラフ式」をチェック。薄型のスイッチなので、携帯性に優れたモデルも豊富です。
しっかりとした打鍵感を求める方には、メカニカル式のスイッチがぴったり。打鍵音や入力の速さなどが異なるさまざまな製品があり、好みや用途に合わせて選択可能です。そのほか、高耐久で柔らかな打鍵感が得られる「静電容量無接点方式」などもあります。
英語配列キーボードの入力切り替え
日本語配列のキーボードは、半角/全角キーなどを押すことで日本語入力の切り替えが行えます。しかし、英語配列のキーボードは日本語配列固有のキーがないため、入力を切り替えるには2つのキーを組み合わせて入力するなどの工夫が必要です。
英語配列のキーボードで日本語入力に切り替えるには、Windowsの場合、Ctrlキー+スペースキーなどキーを組み合わせて入力。うまく機能しない場合は、Windowsの設定を変更する必要があるので、確認してみてください。
また、専用ソフトが用意されていたり、キーマップ変更ソフトに対応していたりするモデルは、好みのキーに日本語入力の切り替えを割り当てられる場合も。うまく活用すれば、より快適に使用できます。
英語配列キーボードのおすすめ
コルセア(Corsair) K65 PLUS WIRELESS CH-91D411L-NA
独自の「CORSAIR Red」メカニカルスイッチを搭載した、ワイヤレスメカニカルキーボードです。スリムで使い勝手に優れた75%レイアウトを採用しており、本体右上には多機能回転ダイヤルを搭載しています。
ケーブルは本体から着脱可能で、有線・Bluetooth・2.4GHzの3通りの接続方法に対応。自身の環境に合った方法で接続できるので便利です。キーキャップにはPBT素材を採用し、文字は昇華印刷で印字。長期間、摩耗を気にすることなく使用できます。
そのほか、NキーロールオーバーやWindowsロックキーなどにも対応。また、本体にオンボードメモリを内蔵しており、最大50個の環境設定を保存できます。普段使いからゲームのプレイまで、さまざまな用途で快適に使用できるおすすめのモデルです。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) タッチパッド付き Bluetoothキーボード 400-SKB071
iPhoneやiPadでの使用にぴったりなタッチパッド付きの英語配列キーボード。マウスを操作するスペースがない環境などで役に立つおすすめのアイテムです。スイッチはパンタグラフ式で、キーピッチは17mm。各キーが独立した構造のアイソレーションタイプなので、快適に文字を入力できます。
ホームに戻る操作や画面ロックなどの操作ができる、iPad向けのショートカットキーも用意されているため便利です。Bluetoothによるワイヤレス接続に対応。最大3台のデバイスとマルチペアリングできます。電源は充電式で、約25時間の連続動作が可能です。充電を気にすることなく、1日中使用できます。
また、iPhoneやiPadを立てかけるのに便利なスタンドも付属。コンパクトに折りたたみができ、角度は5段階で調節できます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ワイヤレスキーボード 400-SKB076
本体をコンパクトに折りたためる、英語配列のワイヤレスキーボードです。重量は約254gで、開いた状態の本体サイズは約W392.6×D142.95×H6.4mm。コンパクトなので、カバンなどに入れて気軽に持ち運べます。
本体はV字型のエルゴノミクスデザインなので、腕を自然な角度に保ちながらタイピング可能です。スイッチはパンタグラフ式で、コンパクトながらも一般的なキーボードと同じ19mmのキーピッチを採用。また、指がフィットしやすいようにキートップが窪んでいるのも特徴です。
Bluetoothのバージョンは5.1で、最大3台のデバイスとマルチペアリング可能。ボタンを押すだけで簡単に接続先を切り替えられます。充電用のポートにはUSB Type-Cを採用し、フル充電状態で約130時間の連続使用が可能です。
東プレ(Topre) REALFORCE R3 R3HD11
静電容量無接点方式のスイッチを採用した、高級モデルの英語配列キーボード。静音性に優れ、打鍵音を気にすることなく使用できるのがメリットです。
本モデルはテンキーレスタイプで、USBによる有線接続とBluetoothによるワイヤレス接続に対応しています。ワイヤレス接続時の電源には単3型乾電池を2本使用。また、30gと45gのキー荷重が異なる2つのモデルが展開されています。
キースイッチがオンになる位置を4段階で調節できる、独自の「アクチュエーションポイントチェンジャー」機能に対応しているのもポイント。用途に合わせてスイッチの反応速度を調節できるので便利です。設定のカスタマイズやファームウェアのアップデートができる専用ソフトも用意されています。
プリンストン(PRINCETON) ULTRA PLUS UP-MKGA75-A
静かで心地のよい打鍵感を実現するガスケットマウントを採用した、英語配列のゲーミングキーボード。コンパクトながらも使い勝手のよい75%レイアウトを採用しています。
スイッチはメカニカル式で、リニアタイプの「Gateron Pro Silver」スイッチを搭載。加えて、スイッチを簡単に交換できるホットスワップにも対応しています。好きなスイッチと交換して、より自分好みにカスタマイズできるのも魅力のひとつです。そのほか、LEDライトを内蔵し、音量調節用のノブも搭載しています。
接続方法はUSBによる有線接続と、USBレシーバーを用いる2.4GHzワイヤレス接続に対応。複数のキーを同時押しした際に、キー入力が正確に認識されない現象を防ぐNキーロールオーバーと、誤入力を防止する100%アンチゴーストにも対応しているので、快適にゲームをプレイできます。
アップル(Apple) Magic Keyboard MK293LL/A
Apple純正の英語配列キーボード。iMacなどのデバイスで使用するキーボードを探している方におすすめです。本体サイズは高さ0.41~1.09×幅27.89×奥行き11.49cmで、重量は243g。コンパクトかつ軽量なので、気軽に持ち運べます。
本体は、テンキーなどの一部のキーを省略したコンパクトなレイアウトです。使用頻度の多い矢印キーは省略されていないので、使い勝手も良好。接続方法は、Bluetoothによるワイヤレス接続に対応しています。
Touch IDを搭載しているので、活用すれば素早くログインや支払いが可能です。電源はバッテリー式で、フル充電状態で約1か月間連続使用できます。
フィルコ(FILCO) Majestouch 3 FKBN87MPS/EMB3
CHERRY MXのメカニカルスイッチを採用した、人気の英語配列キーボード。タイピング音が気になる方にもおすすめの静音モデルで、赤軸を採用しています。シンプルなデザインなので、自宅からオフィスまで幅広いシーンで使用可能です。
本モデルはテンキーレスタイプで、狭いスペースでも設置できます。接続方法はUSBによる有線接続に対応しており、専用のPS/2変換コネクタも同梱。キーキャップには、2色成型のPBT素材を採用しています。耐久性が高く、摩耗によって文字が消えないのもメリットです。
そのほか、Fnキーとの組み合わせで機能するメディアキーも搭載。キーボード上で音量調節やミュートなどの操作ができるので便利です。
バッファロー(BUFFALO) 有線キーボード BSKBU108ENBK
メンブレン式のスイッチを搭載した、リーズナブルな英語配列キーボードです。予算を抑えたい方におすすめ。しっかりとした打鍵感を維持しつつ、静音性に優れているのもメリットのひとつです。周囲を気にすることなくタイピングができます。
テンキーを搭載したフルキーボードなので、数字の入力もスムーズ。底面には、角度を調節できるスタンドも搭載しています。さらに、本体背面には排水用の水抜き穴があるので、万が一水をこぼしてしまっても安心です。
接続方法はUSBによる有線接続に対応。パソコンに接続するだけですぐに使用できます。キーキャップの印字には、文字が消えにくいレーザー刻印を採用。長期間快適に使用できます。
レイザー(Razer) ORNATA V3 X RZ03-04470100-R3M1
エルゴノミクスデザインを採用した、スリムな英語配列のゲーミングキーボード。スイッチには、ソフトな打ち心地の静音メンブレンスイッチを搭載しています。加えて、手首を優しくサポートする専用のリストレストも同梱。長時間ストレスなくゲームをプレイできます。
本モデルは、テンキーを搭載したフルキーボード仕様。高耐久で耐水性にも優れるので、安心して使用できます。接続方法はUSBによる有線接続に対応。ケーブルは中央左右の3方向から引き出せるようになっているので、デスク上のレイアウトに合わせてきれいに配線できます。
自由にカスタマイズできる「RAZER CHROMA RGB」に対応したライティング機能も搭載。リーズナブルな価格のエントリーモデルなので、初めてゲーミングキーボードを購入する方や、予算を抑えたい方におすすめです。
エイスース(ASUS) ゲーミングキーボード ROG Strix Scope II RX
独自の光学式スイッチ「ROG RX オプティカルスイッチ」を搭載した、英語配列のゲーミングキーボード。ゲームプレイ時にぴったりな、高速な反応速度と優れた耐久性を実現しています。
デスク上を鮮やかに彩るRGB LEDも内蔵。フルキーボードレイアウトで、メディアの操作などができる多機能ボタンとマルチホイールを搭載しています。また、キーボードは静音性に優れた作りで、不要な反響音や操作音も軽減。キーキャップには、UVコーティングが施されたABS素材を用いており、質感も良好です。
人間工学に基づいたデザインを採用し、3段階の角度調節が可能なほか、着脱式のリストレストも付属。さらに、IP57に準拠する防塵・防水性能も有しています。
英語配列のキーボードは、日本でも豊富なモデルが販売されています。慣れてしまえば日本語の入力もスムーズにでき、使い勝手に大きな違いはありません。また、メカニカルキーボードの場合は、交換用のキーキャップなども豊富に販売されており、自分好みにカスタマイズしやすいのもメリットのひとつです。