胸や二の腕など、上半身を中心に鍛えられるトレーニング器具「ディップススタンド」。自宅でも本格的な自重トレーニングを行えるアイテムとして、注目されています。しかし、さまざまな製品が展開されており、どれを選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、おすすめのディップススタンドをご紹介します。種類や選び方などについても解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ディップススタンドとは?

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ディップススタンドとは、主に上半身の筋肉を鍛えるために使用するトレーニング器具の名称です。高さが約80~90cm程度で、逆U字の形状が特徴。「ディップスタンド」や「ディップスバー」と呼ばれる場合もあります。

大胸筋や上腕三頭筋を中心に鍛えられる「ディップス」と呼ばれるトレーニングに適しているアイテム。ディップスは「上半身のスクワット」とも呼ばれており、上半身の強化を効率的に行えるのがメリットです。

使い方によっては、上半身の各部位をバランスよく鍛えられるのが魅力。また、場所をとりにくいため、自宅にいながら省スペースで本格的なトレーニングができます。

ディップススタンドの選び方

目的に合ったタイプを選ぼう

コンパクトに収納できる「セパレートタイプ」

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コンパクトに収納できるのが「セパレートタイプ」のディップススタンドです。スタンドが1本ずつ独立しているため、使用していないときはコンパクトに収納できるのがメリット。クローゼットや押入れなどに、省スペースで保管したい方におすすめです。

また、1本でも2本でも使用できるため、トレーニングのバリエーションも豊富。使い方次第でさまざまなトレーニングメニューをこなせるので、本格的に筋トレしたい方にも適したタイプです。

安定感に優れている「左右一体タイプ」

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本体が左右繋がっている「左右一体タイプ」のディップススタンドです。スタンドの土台が一体になっているため、安定感に優れているのがポイント。トレーニング中に体勢を崩しにくいので、安心して使用できるのがメリットです。

また、セパレートタイプに比べて頑丈な設計で耐久性に優れているのも特徴。ただし、セパレートタイプのように横幅の調節ができない点や、場所をとってしまう点には留意しましょう。

耐荷重や安定性をチェック

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ディップススタンドは自重をかけてトレーニングを行う器具なので、選ぶ際は製品の耐荷重や安定性はしっかり確認しましょう。

耐荷重は製品によってさまざまですが、一般的に120〜200kg程度のモノが多く展開されています。自分の体重に合わせて選ぶのがおすすめ。耐久性を重視したい方は、耐荷重の大きいモノを選びましょう。

また、安定性を求める場合は、スタンドの足をチェックしてみてください。足が長いモノや、形状が四角いモノのほうが地面との接地面積が大きくなり、ブレやぐらつきが少なく安定したトレーニングを行えます。

高さ調節機能の有無をチェック

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さまざまなトレーニングを行いたい方は、高さ調節機能が付いているモノを選びましょう。高さ調節ができると、自分の身長やトレーニングの内容に応じてトレーニングしやすいポジションに高さを変更できるため、トレーニング効率のアップを見込めるのがメリットです。

また、なかには低いポジションにバーを調節することで、プッシュアップバーとして使用できる製品もあります。低重心のトレーニングや、下半身のトレーニングにも対応できるため、トレーニングの幅も大きく広がるのが魅力。コストパフォーマンスの高さを求めている方におすすめです。

滑り止め加工が施されていれば安心

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トレーニングを安心して行いたいなら滑り止め加工が施されているモノを選びましょう。トレーニング中は自重によりバーが動いたり、ブレたりする可能性があります。

滑り止め加工が施されているモノであれば、より安定性が増した快適なトレーニングが可能です。また、滑り止めフットカバーが付いているモデルは、床を保護して傷付きを予防できるのもポイント。安定性を重視したい方は滑り止め加工が施されているモノを選びましょう。

ディップススタンドのおすすめ

ステディ(STEADY) ディップススタンド TS System支柱 ST126

ガタつきを軽減し優れた安定性を発揮

耐荷重150kgのディップススタンド。TS Systemを搭載した支柱を採用することで、不安定になりがちな支柱のガタつきを軽減します。加えて、スタンドの土台ヘッド部分には吸収力のある素材を採用。面で衝撃を受け止めるため、より優れた安定性を発揮します。

本体は人間工学に基づいたグリップ幅・長さを採用し、身体の一部のような新感覚を実現。また、緩やかなカーブ形状を採用しており、本体と床への接地面の負荷を軽減します。

スタンドの高さは3段階調節が可能です。バーを低い位置に固定することで、プッシュアップバーのように使用できるのが魅力。さまざまなトレーニングメニューをこなしたい方におすすめです。

リーディングエッジ(LEADING EDGE) 2WAY ディップススタンド LE-DS800

さまざまなメニューに応用できる2WAY仕様

2WAY仕様のディップススタンドです。ハイスタイルとロースタイルの2パターンで使用できる設計。支柱を抜くだけでディップススタンドとしても、プッシュアップバーとしても使えるので、さまざまなトレーニングメニューに取り組めるのが特徴です。

グリップは人間が自然に握れる設計を採用。また、長めのグリップを搭載しているので、快適に使用できるのがポイントです。

さらに、太めのベースフレームを採用しているため、床との接地面積が広く、トレーニング時のガタつきやブレを軽減します。斜め懸垂など、背筋を鍛えるトレーニングにも適したおすすめのディップススタンドです。

イージーチェンジ(EASY CHANGE) ディップススタンド

身長に合わせて高さを調節できる

艶なしのブラックカラーを採用したディップススタンドです。本体サイズは、約幅62×奥行40cm。高さは、約79cmと約89cmの2段階に変更可能なので、身長などに合わせてトレーニングしやすいポジションに調節できるのがポイントです。

本体はスチール素材を採用し、耐荷重が約180kgなので耐久性も良好。使い方次第で全身を鍛えられるので、自宅で本格的なトレーニングをしたい方におすすめです。

YOLEO 調節可能ディップバー

耐荷重約498kgのディップススタンドです。十分な耐荷重を備えており、耐久性の高さが魅力。加えて、厚さ1.5mmのチューブに入った頑丈なスチール素材を採用しているため、長く使いたい方におすすめのアイテムです。

左右一体タイプながら高さや横幅の調節が可能。広背筋を鍛える斜め懸垂や、腹筋を鍛えるレッグレイズなど、使い方次第でさまざまなメニューの筋トレやエクササイズを行えるのが魅力です。

さらに、本体土台のヘッド部分に付いた2つのスタビライザーが安定性をアップさせます。トレーニング中のぐらつきや、滑りを軽減するので安心して使用できる点もメリットです。

iimono117 ディップススタンド

耐久性に優れたスチール素材採用のディップススタンドです。バーの持ち手部分にソフトグリップを採用しており、握りやすさも良好。汗を吸い取り、滑りにくい仕様なので軽いエクササイズから本格的な筋トレまで、幅広い用途に使いやすいのがポイントです。

本体重量は1本約5kg、サイズが約78×55×37.5cm。セパレートタイプで手軽に持ち運べるため、部屋から部屋への移動も楽にできるのがメリットです。また、重ねることでコンパクトに収納可能。省スペースで保管できるおすすめのディップススタンドです。

ユーテン(YouTen) ディップススタンド ディップスマシン

2WAYで使用できるディップススタンドです。ハイとローと2タイプの高さに設定可能。ディップススタンドとしてだけでなく、プッシュアップバーとしても使用できるのが特徴です。高さは最大5段階の調節が可能。自分に合ったポジションに高さを合わせられるのがポイントです。

耐荷重は200kgで安定感に優れています。加えて、スタンドの土台には角型のスタビライザーを搭載しており、ブレやぐらつきを軽減。より安心して使用したい方におすすめのディップススタンドです。

ボディメーカー(BODYMAKER) マルチディッピングスタンド TM148

1台で全身を鍛えられるディップススタンドです。3段階の長さ調節ができる吊り下げ用専用ベルトが付属しており、さまざまな種目のトレーニングを行えるのが特徴。ディップス・プッシュアップ・斜め懸垂など、使い方によってさまざまな部位を鍛えられます。

本体は左右一体タイプとなっているため、ぐらつきやブレが少なく安定感に優れているのがメリット。組み立ても簡単にできるので、自宅で気軽にトレーニングしたい方におすすめのディップススタンドです。

ボディソリッド(Bodysolid) ディップスステーション

自宅でも本格的なトレーニングが行えるディップススタンド。本製品は、上腕三頭筋や大胸筋を鍛えられるディップスと、大腰筋・腸骨筋などからなる腸腰筋に効果が期待できるニーレイズに特化したスタンドです。

本体素材は鉄を採用しているため、耐久性に優れているのが特徴。サイズは約幅68.5×長さ96.5×高さ135cm、重量が20kgです。しっかりとした重さがあり、トレーニング時の安定感も良好。スペースを取らない幅なので、省スペースで使いやすいディップススタンドを求めている方におすすめです。

MIRACLE マルチディップススタンド

背筋や胸筋など、さまざまな部位を鍛えられるディップススタンド。セパレートタイプなので本製品1台を持っているだけで、エクササイズから、筋トレまで対応できるのがメリットです。

バーの持ち手部分には柔らかい素材のソフトグリップを採用。握ったときの手に掛かる負担を軽減できるので、トレーニングも快適にできるのが魅力です。

本体のサイズは約高さ80×幅46cm、重量が約8kg。カラーがブラックとイエローの2色展開なので、自宅のインテリアに合わせられます。

サファイア ディップススタンド

セパレートタイプのディップススタンドです。バーの高さが78cm・88cm・98cmの3段階で調節可能。正しいポジションに調節できることはもちろん、さまざまなトレーニングを行えます。

本体には、持ち手部分とバーの左右に合計3つのハンドグリップを採用。汗による滑りを軽減するので、安心して使用できるのも魅力のひとつです。また、スタンドの土台の形状には楕円形を採用しており、地面との摩擦を増やし、より高い安定感を実現しています。

さらに、本製品はドライバー要らずで簡単に組み立てられるのがメリット。手軽に使いやすいモデルを探している方におすすめです。

フィールドア(FIELDOOR) ディップススタンド

ディップスが自宅で手軽に行えるディップススタンドです。フレームの上部と下部に調節ノブが搭載されており、90cmと80cmの2段階で高さ調節が可能。サイドフレームを外すことで高さ35cmのプッシュアップバーとしても使用できるのがメリットです。

バーの持ち手部分には厚さ5mmのEVA素材グリップを採用。直径5cmと握りやすい太さなので、手首や手のひらに掛かる負担を軽減します。スタンドのベースは楕円形を採用しており、床との接地面積を増やすことで優れた安定性を実現。安心して使用できる設計です。

また、セパレートタイプのため、省スペースで収納できるのも魅力。効率よくトレーニングを行いたい方におすすめです。

COM-SHOT マルチディップススタンド

エクササイズからトレーニングまで行える、万能なディップススタンドです。セパレートタイプのバーなので自分に合わせた幅でトレーニングできるのがメリット。ディップスはもちろん、ななめ腕立て伏せなど、上半身を効果的に鍛えられるおすすめのアイテムです。

重量は約8kg、サイズは約高さ80×幅46cm。重ねて置けば省スペースで収納しやすいうえ、持ち運びやすいのもポイントです。カラーは鮮やかなイエローを採用。自宅で快適にエクササイズや筋トレを楽しみたい方はチェックしてみてください。

Hyner ディップススタンド

耐久性に優れたスチール素材を採用したディップススタンドです。本製品の耐荷重は180kgと、安心してトレーニングを行えるのがメリット。さらに、スタンドの土台はゴム足と床との接地面積が多い楕円形を採用しているため、安定感があります。

また、弾力性がある2つのフォームハンドパッドを採用しており、握りやすさを向上。パッドは移動できるので、トレーニングの種目や体勢によって位置調節できる点もポイントです。

重さは約9.5kg、サイズは約高さ76×幅61×奥行38cm。高さは76cmと90cmで2段階調節が可能なため、高さ調節できるディップススタンドを探している方におすすめです。

バランスフロム ディップスタンド 多機能タイプ

滑り止めフットパッドを搭載したディップススタンドです。フッドパッドは滑り止めのほか、床を保護して傷付きを予防できるのもメリット。スタンド土台も四角く接地面積が広いため、安定した使用感が魅力です。

丈夫なスチール素材を採用し、耐久性を向上。耐荷重は227kgで身体の大きな方でも安心してトレーニングに取り組めます。またアジャスタブルによって高さ調節が可能なので、扱いやすいのもポイントです。

カラーは、イエロー・レッドなどを展開。おしゃれなデザインのディップススタンドを探している方におすすめです。

コレングス(CORENGTH) フィットネス・クロストレーニング ディップバー トレーニング ステーション 100 アジャスタブル 8584544

初心者から上級者まで、自宅トレーニングにおすすめのディップススタンドです。セパレートタイプのため、重ねてスリムに収納可能。また、本製品は脚部分をバーと平行に調節できるため、限られたスペースや狭い場所でもコンパクトに収納できるのが魅力です。

高さは77cm・84cm・91cmの3段階調節が可能。トレーニングの種類や身長に合わせて快適に使用できます。最大耐荷重は130kg。フレーム素材に頑丈なスチールを採用しているのもポイントです。

さらに、土台ヘッド部に耐久性の高いポリプロピレンのグリップキャップを採用。床の傷付き予防だけでなく、トレーニング時のぐらつきやズレを軽減します。安定性に優れたディップススタンドを探している方におすすめです。

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番外編|ディップススタンドを使ったおすすめトレーニングメニュー

ディップス

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上半身のスクワットとも呼ばれる「ディップス」。鍛えるのが難しい大胸筋下部や上腕三頭筋を自重のみで効率よく鍛えられるのが特徴です。

ディップスのやり方は、まずディップススタンドのバーを両手でそれぞれ握って身体を浮かせます。脚は膝を曲げて後ろで組みましょう。

次に、前傾姿勢になるよう少し身体を傾けます。前傾姿勢を保ったまま脇を締めて、肘を曲げながら大胸筋の下辺りを握っているバーの位置に近づくように下げましょう。そこまで下げたらバーを押すようにして身体を元の位置まで持ち上げます。上記の動作を繰り返すのが「ディップス」です。

ただし、身体を立てた状態で動作を行うと、肩の関節に負担が掛かり怪我の原因となります。そのため、必ず前傾姿勢になって動作を行うよう注意しましょう。

ななめ懸垂(インバーテッドロウ)

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「インバーテッドロウ」は、広背筋や胸を中心とした筋肉に効果が期待できるトレーニングです。

やり方は両手でバーを握り、仰向けの状態になります。手は肩幅よりやや広めの間隔で握るのがポイント。両脚はまっすぐ伸ばして、足首をL字になるように曲げましょう。

次に身体を床から浮かせます。頭から踵まで一直線になるようにキープするのが重要です。踵に荷重しながらバーを引き、みぞおち、または胸に引き寄せるように上半身を引き上げ、元の位置に戻ります。上記の動作を繰り返すのが「インバーテッドロウ」です。

ディップススタンドを1本で行う場合は、下に潜り込んだ状態でバーを握ってください。2本の場合、肩幅よりやや広めの間隔で平行に並べてバーを握りましょう。

レッグレイズ

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「レッグレイズ」は主に、腹筋などのお腹周りを鍛えられるトレーニングです。難易度は高めで上級者向けのトレーニングメニューです。

レッグレイズのやり方は、最初にスタンドの間に立って左右のバーをそれぞれ握ります。腕で上半身を固定し、両脚を揃えたままゆっくり持ち上げましょう。このとき、腹筋を意識するように力を入れるのがポイントです。

脚は身体との角度が90°になるように持ち上げます。横から見たときL字になるよう意識するのがコツです。脚を持ち上げたまま空中で1秒ほどキープさせたあと、脚をゆっくり下げて元の状態に戻ります。上記の動作を繰り返すのが「レッグレイズ」です。

レッグレイズは自重を思い切り掛けて行います。怪我をしないために、ブレやぐらつきが心配な方は耐荷重が大きいディップススタンドがおすすめです。