バラエティ豊かな風味が楽しめる静岡の「日本酒」。銘柄ごとにさまざまな味わいを楽しめます。なかでも「静岡酵母」を使った日本酒はフルーティな味わいに仕上がっているのが特徴です。
そこで今回は、静岡の日本酒から厳選したおすすめ商品をご紹介します。辛口・甘口・飲み比べセットに分けてピックアップ。選び方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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静岡の日本酒の特徴
静岡の日本酒は周辺地域に点在する水源の水を使って仕込んでいるのがポイント。東部では主に、富士山の岩盤で磨き抜かれた伏流水を使って醸しています。中部は南アルプスの伏流水。西部も同じく南アルプス系ですが、諏訪湖に源を発する天竜川や、磐田原台地などの地形が影響しています。
さらに、静岡県のオリジナル酵母も開発されており、「全国新酒鑑評会」で高い評価を得ているのも魅力のひとつ。静岡県には東部に7ヵ所、中部に13ヵ所、西部に7ヵ所の酒蔵があります。
静岡の日本酒の選び方
「静岡酵母」を使った日本酒が人気
静岡酵母は酢酸イソアミルのやさしい果実香を際立たせるのが特徴。静岡県の日本酒造りに大きな影響を与えています。実用化されている静岡酵母は全部で7種類。それぞれ特徴のある風味を生み出します。
例えば「New-5」は有機酸が控えめで、淡麗な味わい。純米吟醸酒に用いられており、豊かな吟醸香を漂わせます。また、「HD-101」は華やかな吟醸香を持つ「HD-1」の泡なし株で、大吟醸酒に用いられる酵母です。地酒としても人気が高く、静岡らしい風味の日本酒を味わいたい方におすすめです。
静岡県ならではの酒米をチェック
静岡の日本酒を選ぶ際は、酒米にも注目してみてください。「誉富士」は酒米の王様とも呼ばれる酒造好適米の山田錦を、人為的に突然変異させることで誕生した品種です。酵母と水だけでなく、米も静岡県のモノを使いたいという酒造関係者の声を受けて開発。静岡県農林技術研究所が7年かけて育成したオリジナルの酒米です。
県内25蔵が誉富士を使用。誉富士を使った日本酒は、食中酒として料理や素材の味を引き立てるのが特徴です。米由来のうま味がまろやかに感じられ、キレのよい後味と豊潤な香りが続きます。和食はもちろん、おつまみの定番チーズやハムにもよく合うのがポイントです。
有名な酒蔵や銘柄をチェック
1830年創業の老舗酒蔵、「磯自慢酒造」は「全国新酒鑑評会」をはじめとする多くの受賞歴を有しています。「インターナショナルワインチャレンジ」の2部門においてゴールドメダルを受賞。磯自慢酒造は地元静岡で多くの人から愛されている日本酒を手掛けています。
日本酒造りの伝統を守りつつ、新しい技術の導入にも積極的な「花の舞酒造」も多くの受賞歴を持つ酒蔵。1864年に創業し、「全国新酒鑑評会」「静岡県新酒鑑評会」「モンドセレクション」など、数々のコンテストで賞を獲得しています。
加えて、インターナショナルワインチャレンジで複数の賞を受賞した「富士高砂酒造」もチェックしてみてください。有名な酒蔵や銘柄の日本酒は、特別なシーンや大切な方へのギフトとしてもおすすめです。
プレゼントなら飲み比べセットもおすすめ
日本酒をプレゼントする際、相手の好みが分からない場合は飲み比べセットがおすすめです。静岡ならではの地酒をセットにしたモノ、初心者でも楽しめる味わいの日本酒セットなどが販売されています。初心者でも気軽に楽しめるセットは、アルコール度数だけでなく味わいにも配慮されているのがポイントです。
さらに、セット限定で彩のあるラベルを採用している酒蔵もあります。静岡らしい風景である富士山をデザインしたモノは、お土産としてもおすすめです。見栄えがよいデザインの日本酒はギフト用にも適しています。
静岡の日本酒のおすすめランキング|辛口
第1位 花の舞酒造 超辛口純米酒
静岡の素材をふんだんに使った日本酒です。静岡県産の米と酵母を使っているのが特徴。酵母は協会9号を使用しています。日本酒度+3のやや辛口の味わい。残糖が少なく、米のうま味が凝縮されています。辛口を酸のキレによって表現しているのもポイント。ほのかな甘みの後に酸味やうま味、苦味が続きます。
よく冷やして、酸のキレを味わうのがおすすめです。香りは青リンゴのような清涼感と、炊いた米を合わせた香りが漂います。精米歩合は60%。アルコール度数は16.5%です。黒と白のツートンカラーが特徴のラベルが目印。奥深い味わいが楽しめる静岡の日本酒を探している方におすすめです。
第2位 初亀醸造 初亀 純米吟醸 からからべっぴん
辛口の味わいにこだわって造っている静岡の日本酒です。日本酒度+10の超辛口と称されています。淡麗になりすぎる一般的な辛口の日本酒と比べ、米の主張が感じられる味わいです。使用米は兵庫県特A地区東条山田錦。精米歩合は55%です。
揚げ物や脂がのった焼き魚などはもちろん、新鮮な魚介類をそのまま味わう料理にもよく合います。アルコール度数は15%です。色鮮やかな赤地に金色を使って文字を入れた、目を引くラベルもポイント。米の風味が生きた辛口の日本酒を味わいたい方におすすめです。
第3位 大村屋酒造場 おんな泣かせ 純米大吟醸酒
上品な風味が楽しめる静岡の日本酒です。米を半分以下まで研磨して低温で発酵させているのが特徴。品のある香りと味を引き出しています。磨き抜かれた味わいは、日本料理によく合う繊細さを持ち合わせているのが魅力です。
原料米は麹米に山田錦、掛米に五百万石を使っています。精米歩合は50%。酵母は静岡酵母のNEW-5を使用しています。日本酒度は+4。やや辛口な味わいで、繊細な風味が味わえる日本酒を探している方におすすめです。
第4位 三和酒造 臥龍梅 純米大吟醸 五百万石45 袋吊り
雑味をできるだけ残さないように仕上げた静岡の日本酒です。原料米に五百万石を使用。精米歩合が45%になるまで磨き上げ、袋吊りで上槽して雑味が少ない繊細な風味に仕上げています。淡麗で清涼感のある、キレのある味わいがポイントです。
五百万石ならではの清涼感に上品な香りが相まって、魚料理を中心とする繊細な味付けの料理によく合います。アルコール度数は16%です。黒地に光沢感がある青色で銘柄名を入れた、高級感溢れるラベルが目印。洗練された味わいの日本酒を味わいたい方におすすめです。
第5位 富士高砂酒造 高砂 山廃純米辛口
数々の受賞歴がある静岡の日本酒です。2019年と2022年に「インターナショナルワインチャレンジ」純米酒の部で、金賞と静岡・純米トロフィーを受賞しています。味を磨き続け、世界からも認められている日本酒です。原料米には、五百万石と一般米を使用。使用酵母は静岡酵母HD-101です。
日本酒度+7のふくよかな味わいで、冷から燗まで幅広く楽しめるのが特徴。繊細さと、バランスのよさが魅力です。赤色の背景に黒色の文字で大きく銘柄名を描いた、シンプルなラベルを採用。日本酒にこだわりのある方にもおすすめです。
第6位 青島酒造 喜久酔 特別本醸造
スタンダードな味わいの日本酒です。柔らかくやさしい味わいで、飽きにくいように仕上げているのが特徴。新しいスタンダードと称されるほどの味わいで、雑誌や漫画で取り上げられた経歴もあります。吟醸香を含むやさしい香りと爽やかなうま味がポイントです。
上品な甘みがコクと相まって、さらにおいしく楽しめます。特有のキレと喉ごしのよさも魅力のひとつ。冷酒・常温・ぬる燗と、好みの温度で楽しめます。毎日の晩酌におすすめの日本酒です。
第7位 土井酒造場 開運 特別純米
オレンジ色の祝い酒包紙を使った、華やかなパッケージが魅力の日本酒です。兵庫県産の山田錦を55%まで磨き上げているのが特徴。販売開始から40年以上経過していますが、年々人気が高まっていると謳われています。
飲みやすい純米酒を造りたいという願いが始まりで、シーンを選ばずに楽しめる酒質がポイント。純米ならではのコクに、キレのよい後味が続く味わいです。
「インターナショナルワインチャレンジ2021」でブロンズを受賞。令和2年度の「名古屋国税局種類鑑評会燗酒の部」では優等賞を受賞しています。祝い事に適した静岡の日本酒を探している方におすすめです。
第8位 杉井酒造 杉錦 山廃純米天保十三年
濃醇な純米酒の風味が楽しめる静岡の日本酒。山廃酵母と低い精白の原料米を使った、昭和初期の味わいをイメージして造っているのが特徴です。濃醇な酸味と渋みが魅力。室温で夏を越えさせることで、熟成らしい味わいを醸し出しています。
定番の食中酒として熱燗で飲むのがおすすめ。原料の掛米には、静岡県産あいちのかおり、麹米は静岡県産ひとめぼれを使用しています。使用酵母は協会7号。酸が高い日本酒なので、甘辛い風味の料理とよく合う商品を探している方に適しています。
静岡の日本酒のおすすめランキング|甘口
第1位 志太泉酒造 志太泉 純米吟醸焼津山田錦
手軽に楽しめる静岡の日本酒です。品質のよい純米吟醸を手ごろな価格で提供することを目標にして造っています。原料は静岡県焼津酒米研究会が手掛ける山田錦。さらに、瀬戸川伏流水と静岡県産酵母NEW-5を使用しているのが特徴です。静岡県産の原料にこだわって、低温もろみでスタンダードな味わいに仕上げています。
柑橘を思わせるような爽やかな吟醸香が魅力。米洗いを徹底して雑味を抑えることで、透明感のある新鮮な風味に仕上げています。芯のある酸の存在感を感じられるのもポイント。米の個性を活かしたバランスのよい日本酒を探している方におすすめです。
第2位 英君酒造 英君 純米吟醸 紫の英君 無濾過生原酒
生産量が限られている、希少な静岡の日本酒です。原料に兵庫県産山田錦を100%使用しているのがポイント。精米歩合は55%です。日本酒度-2、酸度1.7で新鮮な風味が特徴。厚みがある、ややシャープな味わいに仕上げています。
常温で飲むとうま味が生きて、よりおいしさが際立つ商品。夏場は適度に冷やして飲むのがおすすめです。
第3位 牧野酒造 富士山 純米吟醸 GOLD
贈答用にも適した高級感がある静岡の日本酒です。昭和時代に「富士山」の酒名が初めて付けられた商品。メディアでも紹介されています。原料に富士山伏流水仕込みのまろやかな軟水を用い、伝統技術で丁寧に仕込んでいます。奥深い味わいが特徴です。
使用米は山田錦と五百万石。精米歩合は60%です。瓶には背景に富士山を描いたラベルを採用。外箱に箔押しした金色の化粧箱を使っているため、目上の方にも贈れる日本酒を選びたい方におすすめです。
第4位 神沢川酒造場 正雪 純米大吟醸
上品な香りが漂う静岡の日本酒。香り豊かに仕上げているので、5~10℃くらいに冷やしたグラスで風味を堪能するのがおすすめです。原料米は酒造好適米の山田錦。35%に精米し、米と水だけを使って低温で醸しています。
米本来のうま味を引き出した、まるみのある味わいがポイント。日本酒度+3、酸度1.2で、甘さ・辛さ・苦味・渋味・酸味のバランスが取れています。白無地のラベルに銘柄名だけを入れたシンプルなラベルが目印。爽やかで品のある日本酒を楽しみたい方におすすめです。
第5位 磯自慢酒造 本醸造
地元静岡で愛されている日本酒です。静岡県内をメインに出荷している人気の商品。酒米には山形県産キヨニシキを、留め掛米には兵庫県産山田錦を使っています。65%まで精米した酒米と留め掛米を使って3段仕込みで造っているのが特徴。3段目で山田錦を加えることで、酒質を高めているのがポイントです。
丁寧に低温で醸造しており、豊かな吟醸香が香る、爽やかな風味に仕上げています。ラベルには金色の文字で銘柄を書いた上品なデザインを採用。手間暇かけて丁寧に仕込んだ静岡の日本酒を飲んでみたい方におすすめです。
第6位 万大醸造 萬燿特別純米原酒
抜きん出た酒の濃さを楽しめる静岡の日本酒。2018年に「伊豆ジオパーク」の認定記念として選出された商品です。樽ひとつで造っており、気温や湿度の差で酵母の具合が変化するのが特徴。毎年異なる味わいに仕上がります。穏やかな香りもポイント。滑らかな舌触りで、折り重なるようなうま味と苦味が感じられます。
日本酒度-1、酸度1.9で、くどさを感じさせないキレのよい後味も魅力のひとつ。冷やすと白ワインのような酸味も生まれ、魚料理と肉料理と相性のよさを発揮します。年単位で微妙に変化する味わいの日本酒を飲んでみたい方におすすめです。
静岡の日本酒のおすすめランキング|飲み比べセット
第1位 花の舞酒造 スパークリング 日本酒 花の舞 ちょびっと乾杯4種類セット
飲みやすい発泡タイプの日本酒です。米から生まれた自然な泡と濁りを活用して、やさしい甘さが感じられる口当たりに仕上げています。セット内容はプレーン・メロン・イチゴ・ブルーベリーの4種類です。
メロンは静岡産マスクメロンの中でも、トップブランドといわれているクラウンメロンとアローマメロンをピューレ状にして使っています。静岡産イチゴのきらぴ香を用いたイチゴは、フルーティな酸味が贅沢感のある味わい。ブルーベリーにも静岡県浜松市産のブルーベリーをふんだんに使っています。
アルコール度数は6%で、飲み切りやすい300mlの瓶入り。フレーバーごとに異なる果物をデザインしたかわいいラベルもポイントです。お酒を飲む機会が少ない方でも気軽に楽しめる日本酒の飲み比べセットです。
第2位 大五通商 静岡の地酒飲み比べ 厳選本醸造 5本セット
厳選した静岡の地酒が楽しめる日本酒の飲み比べセットです。実力派の蔵元を厳選しているのが特徴。冷から燗まで、好みの温度で飲み飽きせずに味わえるのが魅力です。勝海舟も愛したといわれている「忠正 特別本醸造安部街道」は日本酒度+3でありながら、キレのよさを持ち合わせています。
「萩の蔵 本醸造」は爽やかな辛口から始まり、軽くまろやかな余韻が残るバランスのよい味わい。「英君 特別本醸造生」は、甘みやうま味、辛さがバランスよく楽しめる味わいで、魚料理から肉料理まで幅広く合わせられます。
丁寧に造り込んでおり、やさしい吟醸香が楽しめる「杉錦 特別本醸造緑」は濃い料理におすすめ。「富士正 からくち」はサトイモや大根、レンコンなど根菜とよく合う味わいです。飲み切りやすい300mlのセット。専用の化粧箱に入りなので、ギフト用に日本酒の飲み比べセットを購入したい方におすすめです。
第3位 三和酒造 臥龍梅 純米吟醸55コレクション 3本セット
異なる酒米で造った、純米吟醸の飲み比べセットです。原料米は、山田錦・五百万石・誉富士。全て同じ製法で55%に精米して醸しています。酒米それぞれの個性を引き出しているのがポイントです。
酒米の王様とも呼ばれる山田錦は、バランスのよい味わいが魅力。五百万石は特有のキレが味わえます。静岡県産の誉富士は芯のある吟醸香が特徴です。1本300ml入りで、3本揃って完成する富士山のラベルは本商品の限定デザイン。原料の酒米の違いを飲み比べてみたい方におすすめの日本酒セットです。
静岡の日本酒は酒蔵や地域によって味わいが異なります。原料の米や水の違いもありますが、酵母も味を変える要素のひとつ。特に、静岡酵母を用いた日本酒はフルーティな風味に仕上がっています。また、受賞歴やメディアでの掲載歴を持つ日本酒が多いのもポイント。有名な地酒を楽しみたい方にも適しています。