栃木県は関東北部にあり、日光や那須高原などで有名です。鬼怒川・那珂川・渡良瀬川などの河川があり、「尚仁沢湧水」「出流原弁天池湧水」などは日本名水百選にも選出。恵まれた水資源を活用し、さまざまな酒蔵で日本酒が造られています。
そこで今回は、栃木の日本酒をご紹介。甘口・辛口・飲み比べセットに分けてピックアップしています。特徴や選び方などもあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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栃木の日本酒の特徴
栃木の日本酒は、濃醇甘口で深い味わいが特徴です。「山田錦」や「五百万石」だけでなく、「とちぎ酒14」「夢ささら」など栃木県独自の酒造好適米も使用。米の個性を引き出した、甘みや旨みを存分に楽しめる酒造りが行われています。
また、栃木県は鬼怒川・那珂川・渡良瀬川などの河川がある、水資源に恵まれた地域です。なかでも、「尚仁沢湧水」「出流原弁天池湧水」などは日本名水百選にも選出されているのがポイント。硬度やミネラル含有量が多い、日本酒造りに適した水を使っています。
栃木の酒造りは「下野杜氏」によって行われているのも特徴のひとつです。下野杜氏とは、栃木の酒造技術を向上させるために結成された、杜氏集団。古くから伝えられる技術を継承しつつ、栃木の素材や風土を生かした新しい酒文化を模索しています。
栃木の日本酒の選び方
有名な酒蔵や銘柄をチェック
栃木で有名な酒蔵や銘柄をチェックするのも、選び方のひとつ。「仙禽(せんきん)」は、さくら市にある1806年創業の酒蔵です。蔵の仕込み水と同じ水脈にある田んぼから原料米を収穫するドメーヌ化を実現。江戸時代の醸造方法を用いて、土地の風土を生かした酒造りを行っています。
「小林酒造」は、小山市にある1872年創業の酒蔵。日光山系の伏流水に恵まれた広大な田園地帯で、「鳳凰美田」という銘柄の日本酒を醸造しています。みずみずしくフルーティーな香りが漂う、上質かつ華やかな日本酒。吟醸酒をベースとしたリキュールも手がけています。
「飯沼銘醸」は、栃木市にある1811年創業の酒蔵です。代表銘柄「杉並木」は県内の米と県酵母を使用した優しい辛口の日本酒。「姿」は県内はもちろん、県外の米も使用した華やかで旨みのある日本酒です。
栃木県ならではの酒米をチェック
原料米をチェックするのも、日本酒を楽しむ方法のひとつ。「とちぎ酒14」は、栃木オリジナルの日本酒造りのために開発された酒米です。いもち病などに強く、収穫性が高いのが特徴。タンパク質の含有量が低く、端麗でさわやかな味わいの日本酒が造れるとされています。
「夢ささら」は、栃木県が約13年かけて開発した酒米です。「山田錦」と「T酒25号」を交配して誕生。米の中心にある心白が明瞭で、高度精白しても割れにくく、大吟醸に適しています。収穫量は山田錦に劣らず、病気に強くて倒れにくいのも特徴です。
ほかにも、米の祖先とも呼ばれる古代米「亀ノ尾」を使っている酒蔵もあります。酒米にも着目しながら、栃木ならではの日本酒を選んでみてください。
プレゼントなら飲み比べセットもおすすめ
日本酒をプレゼントするなら、飲み比べセットもおすすめです。吟醸酒や大吟醸酒、甘口や辛口など、日本酒の種類はさまざま。複数の日本酒を詰め合わせた飲み比べセットは、贈る相手の好みがわからない場合にも向いています。
相手の好みがわかっている場合は、同じテイストの異なる銘柄をセットにした商品がおすすめ。銘柄によって微妙に異なる味の違いを楽しめます。
贈る相手の好みがわからない場合は、さまざまな種類の日本酒を詰め合わせた飲み比べセットがぴったりです。ひとつの酒蔵からセレクトしたモノや、複数の酒蔵からチョイスしたモノがあります。ぜひ、贈り物に活用してみてください。
栃木の日本酒のおすすめ|辛口
飯沼銘醸 杉並木 純米大吟醸
米本来の旨みを生かした、栃木の日本酒です。原料米は山田錦を使用。栃木県産の米と酵母を使用し、優しい辛口で飲み飽きにくい日本酒に仕上げています。江戸時代、松平正綱が20年もの年月を費やして約10万本の植樹を行ったとされる「日光杉並木街道」が銘柄名の由来です。
良質な米の産地として有名な田園地帯で、男体山を水源とする大谷川の伏流水を使って醸造。透き通るようなさわやかさで、味わいのある風味が特徴です。アルコール度数は15.5%、精米歩合は40%。720mlのほか、1800mlもラインナップされています。クリアなさわやかさを感じる栃木の日本酒が欲しい方におすすめです。
虎屋本店 七水 純米吟醸55 雄町
七水シリーズのなかでも人気の高い栃木の日本酒です。1788年、宇都宮にある名水のひとつを使って酒造りを始めたとされる酒蔵。酒米のよさを引き出した、多様な日本酒を造り続けています。原料米は「雄町」を100%使用。旨みと酸味のバランスが生み出す、ドライな味わいが特徴です。透明感のある甘い香り、ジューシーさを含んだ旨みを楽しめます。
「インターナショナルワインチャレンジ」で、4度のゴールドメダルを受賞した商品。アルコール度数は16.7%、精米歩合は55%です。内容量は、720mlと1800mlの2種類がラインナップされています。ドライな味わいを楽しめる栃木の日本酒が欲しい方におすすめです。
西堀酒造 門外不出 純米吟醸 55
栃木の地酒として地産地消をコンセプトに誕生した日本酒。栃木県内で9割以上が消費されており、県外に流通することが少ないお酒です。日本酒度は+5の辛口で、後味のよさが魅力。麹米と掛米のうち、麹米の比率を高めており、米の旨みをより感じられる贅沢な味わいです。また、口当たりがやわらかくフルーティーさも感じられます。
冷酒や常温で飲むのがおすすめ。ぬる燗までなら香りが飛ばずおいしく飲めます。料理とよく合うので、食中酒としてもぴったり。アルコール度数は15%、精米歩合は55%です。栃木ならではの日本酒を飲みたい方は、チェックしてみてください。
菊の里酒造 超辛口純米 大那
辛口の味わいを堪能できる、栃木の日本酒です。日本酒度は+10。原料米は那須産の「五百万石」と「ひとごこち」を使用しています。那須高原の南端にある穏やかな田園地帯で、市内に点在する清水や湧水を使って醸造しています。
ミネラルを感じるやわらかな飲み口と、マスカット系の香りが特徴です。派手さのない、食中酒として楽しめる日本酒。和食全般、特にお刺身など生魚とよく合います。アルコール度数は16.2%、精米歩合は60%です。720mlのほか、1800mlもラインナップされています。辛口の日本酒が好きな方におすすめです。
島崎酒造 東力士 特別本醸造 超辛口
辛口の味わいを楽しめる、栃木の日本酒です。日本酒度は+8。力強さのある辛さとともに、透き通るような旨みとシャープでキレのよい味わいが感じられます。那須鳥山にある酒蔵で、那須岳から湧き出る伏流水と良質な原料米「雪の精」を使って醸造した日本酒です。
厳しい寒さの冬期に丹精込めて醸し、かつて戦車工場だったという洞窟で熟成。平均気温10℃前後の光が届かない環境で寝かせた日本酒は、奥行きがある独特な風味を生み出します。
冷酒・常温・ぬる燗で飲むのに適した商品です。アルコール度数は15~16%。精米歩合は60%です。720mlのほか、1800mlもラインナップされています。辛口の日本酒を飲みたい方におすすめです。
相良酒造 朝日榮 純米吟醸酒 おりがらみ
透明感となめらかさを楽しめる栃木の日本酒です。栃木県産の酒造好適米「五百万石」を、精米歩合55%まで磨き上げて使用。栃木県産の酵母で醸造した、純米吟醸酒です。朝もやのなかを上っていく澄んだ朝日を表現し、喜びと繁栄が祈願された銘柄。キレのある味わいに仕上げています。
マスカット系の穏やかな香りとジューシーさが特徴。冷酒で飲むのに適しています。アルコール度数は16%。720mlのほか1800mlもラインナップしています。冷酒をたしなむのに向いている栃木の日本酒が欲しい方におすすめです。
天鷹酒造 純米大吟醸 天鷹心
純米酒という言葉がない頃から、純米にこだわって造られてきた栃木の日本酒です。原料米はA地区産の「山田錦」を使用。米の旨みを生かした、香りが穏やかな端麗辛口の純米吟醸酒です。
那須山系に降った雨水が流れ込む地下水を、酒蔵にある井戸から汲み上げて使用しています。時代に合わせて、味わいを微妙に変化させているのがポイントです。
「食べながら飲む酒」「飲み飽きない酒」をコンセプトにした、濃醇で飲み応えのある商品。冷酒・ぬる燗で飲むのに適しています。アルコール度数は15%。720mlのほか、300mlや1800mlもラインナップされています。純米にこだわった栃木の日本酒が欲しい方におすすめです。
松井酒造店 松の寿 純米 とちぎ酒14
栃木県初の酒造好適米といわれる「とちぎ酒14」を使った日本酒です。超軟水の仕込み水を使用し、冬の寒さを利用した寒仕込みでていねいに醸造。3回に分けて仕込む「三段仕込み」を採用しているのが特徴です。優しい口当たりと上品な香りがポイント。バランスが取れた酸味と米の旨みも魅力です。飲めば飲むほど強く心に残る味わいと謳われています。
飲む人を選ばない、気軽に楽しめる日本酒です。冷酒・常温・熱燗と、好みに合わせて楽しめます。アルコール度数は16%です。内容量は720ml。栃木の酒米で造られた日本酒を試してみたい方におすすめです。
栃木の日本酒のおすすめ|甘口
せんきん モダン仙禽 亀ノ尾
珍しい酒米で造られた栃木の日本酒。酒造りでは難度の高い、古代米「亀ノ尾」を使用しているのが特徴です。ライチやアプリコットを思わせる、繊細でエレガントな香りがポイント。濃密かつシルクのような甘さをさわやかな酸味が包み込む、適度なボリューム感のある日本酒です。
「仙禽」の代名詞ともいえる甘酸っぱさのなかに、梨の果汁が広がるようなジューシーさを感じられます。シンプルな素材や、みずみずしい料理とよく合う商品。果実酒のように味わえる栃木の日本酒を飲みたい方におすすめです。
小林酒造 純米吟醸酒 鳳凰美田
国産米を100%使用した、栃木の日本酒です。豊かな環境に恵まれた、日光山系の伏流水を使って醸造。みずみずしくフルーティーな香りが特徴的な、華やかで芯のある日本酒に仕上げています。
手間暇かけてていねいに醸した、無濾過の商品です。マスカットにも似た華やかな香りで雑味がなく、芳醇でやわらかい優しさを感じさせる味わい。日本酒を飲む機会が少ない方や、苦手な方でも楽しめます。
食前や食後に飲むのに適した商品です。アルコール度数は16~17%で、精米歩合は55%。内容量は720mlのほか、1800mlもラインナップされています。フルーティーな香りを楽しめる栃木の日本酒が欲しい方におすすめです。
飯沼銘醸 姿 純米吟醸 生原酒 ブラックインパクト
銘柄名のとおり、味わいにインパクトがある栃木の日本酒です。麹米に山田錦を使用。栃木県産だけでなく県外の米も使用し、旨みのある華やかな日本酒に仕上げています。生原酒ならではの濃厚さと、フルーティーでさわやかな味わい。米の旨みをダイレクトに表現した、ストレートでキレのよい後味も楽しめます。
「八百比丘尼伝説」のなかで、八重姫が自分の姿を映したとされる「姿見の池」が銘柄名の由来です。アルコール度数はおよそ17%。精米歩合は55%です。内容量は720mlだけでなく、1800mlもラインナップされています。強いインパクトのある栃木の日本酒が欲しい方におすすめです。
外池酒造店 望 純米大吟醸 雄町
冷やして飲むのがおすすめの栃木の日本酒です。嗜好品としての日本酒、文化としての日本酒などへの挑戦として立ち上げられた銘柄。銘柄名の「望」は、おいしいという意味のイタリア語「buono」にも掛けています。
岡山県の酒米「雄町」を低温でていねいに醸造。花のようなエレガントな香りと、膨らみがある質の高い旨みのバランスが特徴です。また、純米大吟醸ならではのきめ細かい酒質を存分に楽しめます。
キレのある酸味で、食中酒に向いている商品。引き締まった味わいが好きな方は5℃程度、ジューシーな甘みやボリューム感を堪能したい方は10℃程度に冷やして飲んでみてください。アルコール度数は16%。精米歩合は50%です。内容量は720mlと1800mlの2種類がラインナップされています。冷酒が好きな方におすすめの日本酒です。
外池酒造店 燦爛 純米大吟醸 夢ささら
栃木県の酒米「夢ささら」を使用した日本酒です。燦爛(さんらん)とは光り輝くという意味で、本商品を飲んだ方が豊かで輝かしくあって欲しいという願いを込めて命名。2022年の「Kura Master」でプレジデント賞を受賞したほか、さまざまな賞を獲得しています。
やわらかくて膨らみのある旨みと、リンゴや洋梨を感じさせるフルーティーな香りのバランスが特徴。ほのかな酸味を含んでおり、引き締まった後味を楽しめます。
冷やして飲むのはもちろん、ぬる燗にしてもおいしく飲める商品です。内容量は720ml。アルコール度数は16%で、精米歩合は45%。栃木の酒米を使った日本酒を試してみたい方におすすめです。
宇都宮酒造 四季桜原酒
やや甘口で濃醇な栃木の日本酒です。宇都宮酒造は1871年に創業した、栃木を代表する酒蔵のひとつ。創業当時は「四季の友」という銘柄でしたが、初代が詠んだ「月夜の友は他になし四季桜」という句から「四季桜」と命名されています。
原料米は栃木産の「あさひの夢」などを使用。オンザロックで飲むのもおすすめです。内容量は1.8L。アルコール度数は18%で、精米歩合は65%です。原酒を味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。
栃木の日本酒のおすすめ|飲み比べセット
西堀酒造 厳選飲み比べ 小瓶6本セット
栃木の地酒を主体とした、クラシックな味わいの日本酒セットです。西堀酒造の定番シリーズ。代表銘柄「門外不出」シリーズから3本、燗で飲みやすい「若盛」シリーズから3本をそれぞれ詰め合わせています。
「門外不出」からは、辛口でコクと旨みがある「純米 辛口」「純米吟醸 55」に加え、日本酒度-34のにごり酒「シルク 純米にごり」をラインナップ。「若盛」からは日本酒度+12の辛口「グリーン 蔵ラベル」「奥座敷 辛口」と、杉樽の香りが広がる「樽酒」の3本です。
内容量は270~300mlの小瓶タイプで、気軽に飲みやすいセット商品。原料米は「あさひの夢」や、栃木県産米を使用しています。アルコール度数は15~16%。精米歩合は55~78%です。薄味の料理や濃厚な料理など、さまざまな組み合わせで栃木の日本酒を楽しみたい方におすすめです。
早川酒店 栃木の地酒アロマぼとる 飲み比べ8本セット
栃木県のさまざまな地酒を詰め合わせた日本酒セットです。宇都宮市・日光市・佐野市など、栃木県内の酒蔵から厳選した銘柄をチョイス。地域ごとに異なる味わいの日本酒を飲み比べできます。
セット内容は、飯沼銘醸「杉並木 純米酒」、天鷹酒造「天鷹 瑞穂の里 純米酒」、惣誉酒造「惣誉 純米吟醸酒」、第一酒造「開華 純米吟醸酒」、森戸酒造「尚仁沢 本醸造 にごり酒」、井上清吉商店「澤姫 特別本醸造」、渡辺佐平商店「自然醸 清開 純米酒」「日光誉 純米酒 華厳の滝」の合計8本です。
冷やでも燗でも楽しめる、180mlの飲み切りサイズ。原料米は「五百万石」「日本晴」「美山錦」「月の光」と、さまざまな品種が使われています。アルコール度数は14~16%です。精米歩合は53~65%。さまざまな栃木の地酒を飲み比べたい方におすすめです。
室星 惣譽飲み比べ3本ギフトセット
栃木の酒蔵「惣譽酒造」の地酒を詰め合わせた日本酒セットです。日本酒度+4~+6の辛口が選ばれています。原料米はいずれも特A地区の「山田錦」を使用しているのがポイントです。
「生酛仕込 特別純米」は、豊かな旨みがある大人の味わい。12~15℃程度の冷酒、もしくは45℃程度の燗にすると風味がより引き立ちます。「生酛仕込 特別本醸造」は、ハリを感じる熟成された辛口。濃厚な料理や油の多い料理などに合わせても負けることなく、さわやかな後口を楽しめます。
「特別純米酒 辛口」は、米の旨みを堪能できる日本酒。奥行きのある味わいが広がります。内容量はいずれも720mlで、アルコール度数は15%です。精米歩合は60~65%。辛口の日本酒を飲み比べたい方におすすめです。
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栃木の日本酒のランキングをチェックしたい方はこちら。
栃木県の日本酒は、仙禽・鳳凰美田・杉並木などの銘柄が有名。全国で使用されている、山田錦・五百万石だけでなく、夢せせら・とちぎ酒14など栃木県独自の酒米もあります。濃醇甘口といわれる栃木の日本酒ですが、辛口の商品も多く造っているので、ぜひさまざまな銘柄を試してみてください。