幅広い味わいを楽しめる「三重」の日本酒。三重県独自の酵母や酒米を使っているモノが多いのもポイントです。地域の特性上、魚料理と相性のよいモノもあります。多種多様な商品があるため、好みのモノを選ぶのに迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの三重の日本酒をランキング形式でご紹介します。特徴や選び方なども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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三重の日本酒の特徴
三重の日本酒は種類豊富な香りや味わいを持っているのが特徴です。銘柄による味わいの違いは、ひと言では表現できないといわれており、数十軒を超える酒造がこだわりを持ってお酒造りを行ってます。三重県工業研究所で造られている、オリジナルの三重県酵母もポイントです。
また、三重の日本酒の歴史として、お伊勢参りで伊勢神宮を訪れる人々のために、江戸時代のころから酒造りが盛んに行われてきた背景があります。三重県では日本酒造りに力を入れており、日々研究や技術継承に励んでいるのも特徴のひとつです。
最近では、三重の気候や風土に適した醸造技術を研究し続けたり、酒造技術者の育成に励んだりと、品質を上げる取り組みによって、国内外から高い評価を取得。2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットでは、ランチ・ディナーの乾杯酒として提供され、三重の日本酒の知名度が向上しました。
三重の日本酒の選び方
地区をチェック
三重の日本酒は、北勢・中南勢・伊賀の3種類に分けられます。北勢は四日市市・鈴鹿市の周辺地域で中南勢は津市・大台町の周辺地域、伊賀は伊賀氏・名張市の周辺地域です。3地域とも豊かな水に恵まれ、よいお米が育つため、お酒造りにも適しています。
また、北部から西部にかけて連なる紀伊山地や鈴鹿山脈が冬に吹く、乾いた寒風もポイント。なかでも内陸部に位置する伊賀盆地は気温差が大きい気候になっています。仕込み水にこだわっている酒造も多く、なかには産地の異なる複数の水を使っている酒造もあり、地域ならではのお酒を楽しめるのが特徴です。
有名な酒造・銘柄をチェック
伊勢志摩サミットで提供された有名な酒造は、大田酒造・瀧自慢酒造・清水清三郎商店・宮崎本店・元坂酒造。なかでも清水清三郎商店はワーキング・ランチの乾杯酒、コーヒーブレイクの飲み物として2回に渡って提供されています。
また、三重の銘柄のなかでも特に人気といわれているのが、森喜酒造場の「るみ子の酒」。女性杜氏が造っており、芯のある辛口の味わいが人気です。最近では地元を中心とした販売から全国での販売に移行している酒造もあり、通販でも手軽に購入しやすくなっています。
酒米をチェック
日本酒の風味を決める酒米ですが、三重県は酒米が多く生産されています。酒造好適米のなかでも特に評価が高い「山田錦」は伊賀地方を中心に栽培しており、広さは約55ha。また、「五百万石」や「伊勢錦」も三重県内の各地で栽培されています。
さらに、三重県が新しく開発した「神の穂」は「南越165号」と「夢山水」を交配した品種で、2008年に品種登録が完了。神の穂を使った日本酒は酒造や銘柄問わず、柔らかく優しい味わいに仕上がるといわれています。酵母だけでなく酒米も独自に開発しているのが、三重の日本酒ならではのこだわりです。
ギフトには「飲み比べセット」も人気
三重の日本酒をギフトとして贈りたい方には、複数のお酒が入っている飲み比べセットもおすすめです。日本酒を初めて飲む方には小容量のモノや、アルコール度数が低めのモノ、飲みやすい味わいといわれているモノが適しています。
普段から日本酒を好んで飲む方には、人気銘柄をセットにしたモノや、原料の酒米を飲み比べられるモノなどがおすすめ。箱に入っている商品もあり、目上の方に贈るギフトとしても便利です。相手の趣向に合わせて飲み比べセットを選んでみてください。
三重の日本酒のおすすめランキング|辛口
第1位 森喜酒造場 特別純米酒 るみ子の酒 9号酵母
日常的に飲むのにぴったりな三重の日本酒です。くどさを感じさせず、コシのある酒質が特徴。幅広い食事に合います。楽しみ方も幅広く、冷酒・常温・ぬる燗・熱燗と好みの温度で楽しめるのがポイントです。原料米は徳島県産の山田錦と三重県産の伊勢錦。精米歩合は60%です。
使用酵母は協会9号。アルコール度数15%、日本酒度+7の商品です。漫画『夏子の酒』の作者、尾瀬あきら氏が手掛けたラベルデザインも魅力のひとつ。毎日気軽に楽しめる三重のお酒を探している方におすすめです。
第2位 元坂酒造 酒屋八兵衛 特別純米酒
県外でも注目され始めている、酒造が手掛ける三重県の日本酒です。7代目の兄弟が令和元年から製造責任者を請け負うことに伴い、ラベルを一新した商品。味わいは八兵衛ならではのうま味を活かしつつ、クセがない後味のよい仕上がりです。冷酒と燗酒、どちらでもおいしく楽しめます。飲み飽きのこない風味もポイントです。
グラス一杯の驚きよりもひと晩の安らぎをという言葉をコンセプトにしているのが特徴。原料にも地酒としてのこだわりがあり、仕込み水は一級河川の宮川の伏流水を、酵母は三重県酵母の「MK」を使っています。アルコール度数は15%。三重のお酒を毎日楽しみたい方におすすめの商品です。
第3位 石川酒造 噴井 本醸造酒
ロンドンで開催されている世界的なワインコンテスト「IWC2018」でシルバー賞を受賞した三重県の日本酒です。鈴鹿山系の麓に位置する酒蔵の立地を活かし、仕込み水に清らかな伏流水を使っているのがポイント。厳選した材料に特有の技術を合わせ、湧き水のように爽やかな喉ごしを表現しています。
柔らかい味わいでしつこさを感じさせない、辛口仕上げです。冷酒またはぬる燗で楽しむのがおすすめ。アルコール度数は15%です。「ふきい」と平仮名で印刷したラベルが目印。口当たりが優しい三重県のお酒を探している方におすすめです。
第4位 丸彦酒造 純米吟醸 三重の寒梅 辛口
アルコールを添加していない三重の日本酒です。口の中で豊かに広がり、喉を通るころには消えるような、キレのある味わいが特徴。鮮烈な引き締まった風味のなかに、米のうま味も感じられます。原料には鈴鹿山系の地下水と酒造好適米の山田錦を使用。精米歩合は60%です。
アルコール度数15.8%、日本酒度+11、酸度1.4で辛口の純米吟醸。水色の瓶に黒色のラベルを施した、目を引くパッケージがポイントです。瓶上部には辛口の文字が赤色で入っています。米のうま味が感じられるキレのよい三重のお酒を選びたい方におすすめです。
第5位 若戎酒造 純米吟醸 義左衛門
酵母にこだわって造った三重の日本酒です。仕込みに数種類の酵母を用い、特徴を引き出すように酵母ひとつずつに合わせて単独で醸しているのが特徴。春の出荷を迎える前に、単独に醸したモノをひとつにまとめて出荷しています。爽やかな香りがポイント。キレのある味わいは料理の味を膨らませ、後味は爽やかです。
和食全般だけでなく、鶏や魚の唐揚げ・ピザ・マルゲリータなど、イタリア料理にもよく合います。精米歩合は60%。アルコール度数15%、日本酒度+2、酸度1.7の商品です。冷酒または常温で楽しむのがおすすめ。濃いめの料理にもよく合う三重のお酒です。
第6位 河武醸造 鉾杉 純米吟醸 弓形穂 しずく
厳選した原料で造る三重県の日本酒です。原料米には山田錦のルーツといわれている伊勢錦の変異種「弓形穂」を使用。鉾杉独自の酵母と櫛田川の伏流水、尾鷲の海洋深層水を使って仕上げています。また、酵母にこだわり、自社開発した「B-33」を使用。酵母によるまろやかなうま味に、穏やかな吟醸香が際立つ商品です。
さらに、伏流水と海洋深層水によるコクとキレの相まった味わいもポイント。うま味も引き立てられています。やや辛口の味わいで、常温またはぬる燗で飲むのがおすすめです。アルコール度数は16%。三重の人気蔵元が手がけるお酒を選びたい方におすすめです。
第7位 宮崎本店 宮の雪 純米吟醸
フルーティーな華やかさが漂う三重の日本酒です。西洋梨のような華やかでふくよかな吟醸香が魅力。かすかにパイナップルや白玉粉、新緑のような心地よい香りがするのも特徴です。キレのある辛さのなかに、ほのかな甘みと酸味が感じられます。程よい苦味もポイント。お米本来の風味を引き立てています。
アルコール度数は16%。原料には山田錦を用い、50%まで磨き上げてから低温で長い期間をかけて発酵させています。パッケージは新しいモノを採用しており、黒を貴重としたおしゃれなデザイン。化粧箱付きなので、贈答用にも向いています。爽やかな後味が楽しめる三重のお酒です。
三重の日本酒のおすすめランキング|甘口
第1位 木屋正酒造 而今特別純米
フルーティーな香りが楽しめる三重の日本酒です。甘みと酸味の爽やかな香りが特徴。ジューシーなうま味に仕上がっています。重厚で芳醇な質感があり、上品な風味がポイントです。キレのよさも感じられます。
「而今」は、現在の6代目蔵元が2005年に立ち上げたブランド。「過去にも囚われず未来にも囚われず、今をただ精一杯生きる」という意味が込められています。小規模で品質を重視したお酒造りにこだわっているのが魅力です。
原料米は広島県産の山田錦と八反錦。アルコール度数は16.5%です。店舗兼主屋は、登録有形文化財に指定されています。三重の歴史ある酒造のお酒が気になる方は、チェックしてみてください。
第2位 清水清三郎商店 作 雅乃智 中取り
繊細で透明感のある三重の日本酒です。エレガントな味わいが特徴。果実感溢れる芳醇で華やかな香りも加わって、満足感のある風味に仕上がっています。冷やして飲むのがおすすめです。原料に山田錦を100%使っているのもポイント。精米歩合は50%です。
搾りの工程で、最初に出る荒走りと責めの部分を除いて、クリアな中取りをしたモノだけを瓶詰めしています。通常よりも小さいタンクを使用しているのが美味しさの秘訣。大量生産はせず、発酵を丁寧に管理して理想のお酒に近づけています。
アルコール度数は16%。黒の瓶とラベルが高級感を漂わせています。三重ならではのお酒を堪能したい方におすすめです。
第3位 瀧自慢酒造 純米大吟醸
数々の受賞歴がある三重の日本酒です。インターナショナルワインチャレンジで2014年・2018年・2019年・2022年でゴールドメダルを受賞。伊勢志摩サミットではワーキングランチ乾杯酒として採用されました。伊賀産の山田錦を精米歩合45%で使っているのもポイントです。
伊賀米の持ち味を引き出しつつ、透明感ある味わいに仕上げています。柔らかさを持つ滝の伏流水による、飲み飽きの来ない優しい飲み心地が魅力。フルーティーな果実香と一緒に、米のなめらかなうま味が堪能できます。
「百人が一杯飲む酒より、一人が百杯飲みたくなる酒」を目標に掲げる蔵元が手がけている商品。華やかなラベルが目を引く三重のお酒です。
第4位 大田酒造 半蔵 純米大吟醸 神の穂
三重の酒造好適米「神の穂」を、100%使用した日本酒です。三重の酵母「MK3」で醸しているのが特徴。優しい甘みに程よい酸味が相まった味わいです。海老料理やカニ料理にぴったり。冷やしてワイングラスで飲むのがおすすめです。
「服部半蔵」のゆかりの地であることから、「半蔵」の名を冠しています。昔ながらの木桶仕込みを行っており、丁寧なお酒造りに徹しているのが魅力です。アルコール度数は15%。魚料理と楽しめる三重のお酒です。
第5位 タカハシ酒造 伊勢の白酒
雑誌やテレビなどのメディアに取り上げられたことで有名になった三重の日本酒です。スパークリングタイプのにごり酒。栓を開けると炭酸がシャンパンのように泡立ちます。生酒ならではの風味が際立つ、グレープフルーツのような香りが特徴。やや甘口に仕上げています。
しつこさを感じさせないキレのある甘さで、爽やかな味わい。辛口風味と謳っています。原料米は夢錦で、精米歩合は65%。アルコール度数は13%です。冷やしてお洒落にシャンパングラスで飲むのがおすすめ。食前に楽しめる三重のお酒です。
第6位 伊藤酒造 山廃純米 豊穣の舞
クセになるような風味を持つ三重の日本酒です。特有のコクとうま味が魅力。冷酒で飲んだり、温度によって変わる表情の違いを楽しんだりするのもおすすめです。2017年のインターナショナルワインチャレンジで、トロフィーを受賞しています。精米歩合は60%。日本酒度は-3です。舞うような女性の姿を描いた、金色のラベルが目を引きます。
お米・酵母・水など、三重県産にこだわっているのがポイント。自然本来の力を活かした味わいを堪能できます。伝統を守りながら進化し続ける蔵元のお酒が気になる方は、チェックしてみてください。
第7位 早川酒造 純米酒 田光
時期によって使用する原料米を変えている三重の日本酒です。季節ごとに国産酒造好適米を厳選し、100%使っているのがポイント。うま味のなかに酸味が感じられます。本銘柄は1回火入れタイプ。常温や燗酒、さまざまな温度で楽しめるのも魅力です。
製造時は少ない人数で、仕込みから出荷までのほとんどを手作業で仕上げています。手間がかかる槽搾りと呼ばれる酒袋の重みを利用する搾り方にこだわっているのも魅力のひとつ。製造方法によって大量生産が難しく、数に限りがあると謳われています。こだわり抜いた三重のお酒を選びたい方におすすめです。
三重の日本酒のおすすめランキング|飲み比べ
第1位 べんのや酒店 作 恵乃智 穂乃智 小瓶サイズ
受賞歴のある銘柄「作」シリーズが飲み比べられる三重の日本酒セットです。「恵乃智」は市販酒同士で競う品評会「SAKE COMPETITION」純米吟醸部門で2018年に1位を獲得。みずみずしい青りんごのような爽やかな香りに、優しい口当たりの甘みが感じられます。フルーティーで軽やかな味わいが特徴です。
「穂乃智」も2017年にSAKE COMPETITIONの純米酒部門で1位を獲得しています。ライチを連想させる香りで、程よい辛口の味わい。作シリーズのなかでも、和食に合う食中酒と謳われています。300mlの小瓶サイズ。評価の高い三重のお酒を堪能したい方にぴったりです。
第2位 細川酒造 上げ馬 三重の酒米 神の穂・山田錦 飲みくらべ純米吟醸セット
三重県産の酒米「神の穂」と「山田錦」が飲み比べられる、三重の日本酒セットです。2本とも60%まで磨き上げているのが特徴。「神の穂60」は懐かしい香りと上品なお米の香りがポイントです。クセのない滑らかな口当たりで、飲み飽きしない味わいに仕上げています。
「山田錦60」は伊賀上野産の山田錦を使っており、華やかさのなかに蜜の風味が入り混じった香りが魅力。キレがよく滑らかな口当たりで、お米のうま味が程よく広がります。酸味があり、引き締まりのある後味です。
創業当時から受け継がれている伝統の製法で造っており、三重県産のお米を原料に、水は裏山の養老山系のミネラルを適度に含む自然水で仕込んでいます。アルコール度数15%、日本酒度+5。酒米による味わいの違いを楽しみたい方にぴったりな三重のお酒です。
第3位 菊野商店 伊賀の酒 初めての日本酒セット
日本酒が初めての方にもおすすめの飲み比べセットです。若戎酒造の「純米吟醸 waka-ebis MLA-12 生」は、三重県の酵母「MLA-12」で醸しており、軽やかな甘みと爽やかな酸味が特徴。アルコール度数13%、日本酒度-14.4、酸度2.9です。
澤佐酒造の「参宮 純米吟醸 あんぷれゔゅ」は酸度と甘みをバランスよく併せ持つ銘柄。特殊な仕込み経過によって、酸味と甘みを通常と比べて約3倍引き出しているのがポイントです。爽やかな風味と酸味が、さまざまな料理を引き立てます。
フルーティーな香りもポイントです。アルコール度数は11%、日本酒度は-40、酸度は4。化粧箱入りなので目上の方に贈るギフトとしてもおすすめです。また、酸味が強めなので、日本酒に馴染みのある方でも新鮮さが感じられます。三重の異なる蔵元のお酒を、同時に味わってみたい方におすすめです。
第4位 菊野商店 福和蔵 純米吟醸&純米酒 火入れ 2種飲み比べセット
あずきバーで有名な井村屋が手がけるブランド「福和蔵」の飲み比べセットです。純米吟醸と純米酒の2本セット。純米吟醸はマスカットを思わせる華やかな香りが特徴です。リンゴのようなみずみずしい酸味があり、上品な味わいに仕上げています。原料は三重県産「神の穂」と三重県酵母「MK-3」です。
純米酒は米ならではのうま味を活かしており、口当たりが柔らかく深みのある味わい。ふくよかな香りが感じられます。原料は三重県産「五百万石」と三重県酵母「MK-1」。仕込み水は2本とも三重県松阪市飯高町で採水した硬水を使っています。アルコール度数は15~16%。三重の新しい日本酒ブランドを開拓したい方におすすめです。
酒造や銘柄ごとにさまざまな個性を持つ三重の日本酒。伊勢志摩サミットが開催された際には、複数の酒造が手掛けるお酒が提供されました。国内外のコンテストで高評価を得ている日本酒も豊富です。また、原料に三重県産の酒米や酵母を使っているのもこだわりのひとつ。三重県以外では表現できない味わいが楽しめます。