さまざまな味わいを楽しめる群馬の「日本酒」。群馬県は、赤城山・榛名山・妙義山からなる上毛三山を有し、自然豊かで日本酒造りに適した環境です。26もの蔵元では、さまざまな日本酒が日々醸され、異なる風味を楽しめます。
そこで今回は、群馬でおすすめの日本酒をご紹介。辛口・甘口・飲み比べセットに分けてピックアップしています。特徴や選び方についても解説するので、日本酒選びの参考にしてみてください。
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群馬の日本酒の特徴
自然豊かな環境で育った上質な米と、清らかな水で造られる群馬の日本酒は、深い味わいが特徴です。柔らかな飲み口と豊かな味わいで、透明感と旨味が感じられます。赤城山・榛名山・妙義山の上毛三山に囲まれ、日本酒造りに適した環境もポイントです。
上毛三山の雪解け水は、口当たりがよく群馬の日本酒造りには欠かせないモノ。群馬の日本酒は、清らかな空気、壮大な山々、豊かな土壌に恵まれた環境が関わって造られています。
群馬の日本酒の選び方
有名な酒蔵や銘柄をチェック
群馬県は、名高い酒蔵や銘柄が数多く存在します。永井酒造の「水芭蕉」、大利根酒造の「左大臣」、島岡酒造の「群馬泉」、牧野酒造の「大盃」などをチェックしてみてください。
群馬県には全部で26の蔵元があります。山間部から平野部まで多様な気候と異なる水源を有しており、蔵元ごとに独自の日本酒を製造。地域の特性に合った井戸水・伏流水・湧水を使用して、個性ある日本酒が醸されています。
群馬県ならではの酒米をチェック
群馬県ならではの日本酒を選ぶ際は、酒米にも注目してみてください。群馬県産の「若水」は、関東地方で初めて酒造好適米に認定された酒米です。大粒品種で心白が多いのが特徴。良質な麹を造るのに適しています。元は、愛知県総合農業試験場で開発された酒米です。
「舞風」は、独自の酒米による日本酒造りに取り組みたいという蔵元の声から開発された酒米。群馬県初の県産酒米です。
また、酒米・酵母・仕込み水を群馬県産にこだわった日本酒もあります。原料全てを群馬産にこだわった日本酒には、「舞風シンボルマーク」が付けられているのがポイント。群馬県ならではの日本酒を楽しみたい方は、合わせてチェックしてみてください。
プレゼントなら飲み比べセットもおすすめ
群馬の日本酒をプレゼントに選びたい方は、複数の日本酒をセットにした商品もおすすめ。1度にさまざまな日本酒が楽しめるので、相手の好みが分からない場合にも選びやすいのが魅力です。
ミニサイズをセットにしたモノであれば、気軽に複数の日本酒が楽しめます。大切な方へのプレゼントに日本酒を贈りたい方は、多様な味わいを楽しめる飲み比べセットを検討してみてください。
群馬の日本酒のおすすめ|辛口
近藤酒造 男の酒 赤城山 辛口
淡麗辛口で、キレのある群馬の日本酒です。のど越し爽やかで、飽きのこない味わいに仕上げています。赤城山の天然水を使用しているのもポイント。さまざまな料理と相性がよく、冷酒またはぬる燗で飲むのがおすすめです。
原料米は五百万石を採用。アルコール度数は約15〜16%で、精米歩合は60%です。内容量は1800ml。300mlと720mlもラインナップされているので、好みに合わせて選択可能です。
・720ml
・1800ml
永井酒造 谷川岳 超辛純米
純米酒で表現できる辛口の限界まで挑んだ群馬の日本酒です。口に含むと、キレのある味わいに加えて、米の旨味が広がります。辛口のなかにも、仕込み水の柔らかでやさしい甘さが感じられるのが特徴です。本商品は、雄大な谷川岳の大自然と「毎日飲んでも飽きのこないお酒」をイメージして作られています。
香りは控えめで、10~15℃がおすすめの温度。ぬる燗や人肌燗で飲むのもおすすめです。アルコール度数は15%。原料米には「五百万石」が使用されています。日本酒度は+8です。内容量は1800ml。ほか、180ml・300ml・720mlがラインナップされています。辛口が好きな方や、日本酒に飲み慣れていない方にもおすすめです。
・720ml
・1800ml
島岡酒造 群馬泉 純米吟醸
「若水」を原料米に使用した群馬の日本酒です。キレのよい山廃の酸味と、熟成によって生み出された複雑な旨味が楽しめます。天然の乳酸菌と、自然の力を利用する伝統的な山廃造りで醸造。硬水を使用し、力強い日本酒に仕上げています。燗にして飲むと、より深みが増すのが特徴です。
アルコール度数は17%で、精米歩合は50%。日本酒度は+3です。内容量は720ml。ギフトにもぴったりな箱入りなので、プレゼントにもおすすめです。
高井 純米吟醸 巌
精米歩合を55%にし、喉越しよく仕上げた群馬の日本酒です。原料米は「五百万石」。アルコール度数は15~16%です。日本酒度は+3程度。常温か冷やして飲むのがおすすめです。内容量は1800ml。720mlもあり、飲む量に合わせて選べるのもポイントです。
ブランド名の「巌」は、大山巌元師の名前から取って付けられています。和食全般と相性がよく、特に焼き魚と好相性の日本酒です。
・720ml
・1800ml
永井酒造 純米吟醸辛口スパークリング
きめ細かい泡が弾けるスパークリングタイプの群馬の日本酒です。辛口ながらも、エレガントさが感じられる味わいが特徴。瓶内で二次発酵させているのもポイントです。原料米は山田錦で、精米歩合は60%。アルコール度数は15%で、日本酒度は+8です。
180ml・300ml・720mlがラインナップされています。本商品は、三ツ星レストランや世界各国のレストランで採用されている「MIZUBASHO PURE」の開発ベースとなった日本酒です。爽やかな辛口で、暑い季節にもぴったり。フルートグラスで楽しむのがおすすめです。
大利根酒造 左大臣 諸白 白貴 にごり生酒
群馬の大利根酒造のブランド「左大臣」から発売されているにごり生酒です。素朴な味わいを楽しめるのが特徴。酵母が瓶内で生きているため瓶内二次発酵が起きており、口の中で軽やかに発泡する様を体験できます。
昔ながらのどぶろくを思わせる日本酒です。かすかな刺激を感じるやわらかい酸味の味わいから、和風シャンパンと呼ばれることもあります。和食を中心に、さまざまなシーンで使用可能。開栓する際は、泡が吹き出ないようにやさしく開けるのがおすすめです。
日本酒度は+10の辛口。アルコール度数は18~19%です。群馬で製造されているにごり酒が気になる方はチェックしてみてください。
牧野酒造 大盃 大吟醸
群馬・牧野酒造のブランド「大盃」の大吟醸です。酒米には山田錦を100%使用。洗米から搾りまでを一貫して手作業で行うことで、質の高い日本酒に仕上げています。
フルーティーで、コクのある味わいが特徴。第74回関東信越国税局酒類鑑評会の最優秀賞に選ばれた、実力派の1本です。日本酒度は+5.5の辛口。アルコール度数は17%です。
牧野酒造は1690年創業の老舗の蔵元。蔵元の祖先が遣米使使節団として役人と一緒に渡米し帰国した際に、大きな盃で祝杯をあげたことから「大盃」のブランド名が誕生したといわれています。由緒ある蔵元の日本酒を飲んでみたい方におすすめです。
分福酒造 分福 純米 ビン燗火入れ
群馬・分福酒造の「分福」から発売されている純米酒。すべて手作業で仕込んだあと、生酒をビン燗火入れしてそのまま氷温熟成しています。やさしい旨味と余韻のキレが魅力の日本酒です。
冷やして飲むのがおすすめですが、常温でも楽しめます。日本酒度は+4の辛口。アルコール度数は15.5%です。精米歩合は60%。さまざまな料理と相性のよい、使い勝手のよい日本酒です。
分福は同酒造の代表銘柄で、福を分けるという意味合いと地元に伝わる分福茶釜の伝説にちなんで命名。縁起のよい日本酒として贈答用にも適しています。
聖酒造 かんとうのはな 吟醸
聖酒造の銘柄「かんとうのはな」から発売されている吟醸酒です。おだやかな吟醸香があり、まろやかな酸味によって食欲が湧きたつ日本酒。辛口過ぎない辛口酒で、キレもあるので食中酒にぴったりです。酒米には、群馬県産のひとめぼれを使用しています。
冷やしてもあたためてもおいしく楽しめるのも魅力。刺身との相性がよく、晩酌に用意したい1本だといえます。アルコール度数は15%。クリアな緑色の瓶にシンプルなラベルで、スタイリッシュなデザインの日本酒が好きな方にもおすすめです。
浅間酒造 浅間山 純米吟醸 改良信交
テロワールコンセプトを掲げた、浅間酒造の銘柄「浅間山」の純米吟醸です。群馬県吾妻郡の契約農家が手がけた酒造好適米「改良信交」を原料にしているのが特徴。精米歩合50%まで磨き上げることで、フレッシュ感のある味わいの日本酒に仕上げています。クセがなく飲みやすいのが魅力です。
日本酒度+1のやや辛口。冷やで飲むのがおすすめです。ヴィーガン認証を取得しています。「浅間山」は、浅間酒造が全国に展開するために作っている銘柄です。群馬の日本酒らしさを感じられるお酒を探している方はチェックしてみてください。
群馬の日本酒のおすすめ|甘口
町田酒造店 町田酒造 特別純米55 直汲み
出来立ての爽やかな旨味が楽しめる群馬の日本酒です。原料米は、新潟県産の「五百万石」を100%使用。精米歩合は55%で、アルコール度数は16%です。日本酒度は-1。内容量は1800mlです。
にごりタイプや、岡山県雄町産の原料米を100%使用した直汲みタイプもあります。好みの味わいに合わせて選べる群馬の日本酒です。
永井酒造 水芭蕉 純米大吟醸
契約栽培の兵庫県産山田錦を、100%使用した群馬の日本酒です。山田錦のふくよかで上品な味わいと、ほのかな吟醸香が感じられるのが特徴。アルコール度数は17%で、日本酒度は-1。精米歩合は50%です。
内容量は、180ml・720ml・1800mlがラインナップ。冷やしてからワイングラスで飲むと、よりフルーティーな香りが広がります。高級感のある化粧箱入りなので、大切な方や目上の方へのプレゼントにもおすすめの日本酒です。
・720ml
・1800ml
龍神酒造 尾瀬の雪どけ 純米大吟醸山田錦50
果実のような香りが楽しめる群馬の日本酒です。上品でなめらかな甘味の後に、キレのある酸味が広がります。原料米は山田錦で、精米歩合は50%。アルコール度数は15%です。720mlと1800mlがラインナップされています。
日本酒の風味を守るために「瓶燗火入れ」という手法で製造しているのがポイント。水を張った釜に酒詰めした瓶を入れ、徐々に水温を上げていきます。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」のプレミアム大吟醸部門において、金賞を受賞。受賞歴のあるめずらしい手法で醸された日本酒が気になる方は、チェックしてみてください。
土田酒造 Tsuchida 12
低めのアルコールで飲みやすい群馬の日本酒です。アルコール度数は12%。「お米の味がたっぷり溶け出た、旨味があって飲み口の軽い酒」をコンセプトに開発されています。低アルコールでも濃厚な味わいを実現しているのが特徴です。
原料米は、群馬県産のモノを採用。仕込み水には、関東名水百選でも知られる武尊連峰の伏流水を使用しています。精米歩合は、麹米90%・掛米70%。日本酒度は-19で、内容量は720mlです。
冷酒か、ぬるめの燗がおすすめ。和食から洋食まで、幅広い料理と相性のよい食中酒です。飲みやすい日本酒を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
栁澤酒造 上州一桂川 本醸造
もち米本来の旨味を活かし、甘口に仕上げている群馬の日本酒です。明治10年の創業以来、蔵に伝わり続ける「もち米伝承仕込み」で醸造しています。糖類は不使用。米の自然な甘さが楽しめます。
うるち米を使用しているため通常の酒の香りとは若干異なり、個性的な香りに仕上がっているのが特徴。甘味と旨味が感じられる味わいに仕上がっています。
内容量は1800mlです。アルコール度数は15%で、精米歩合は65%。昔ながらの日本酒を楽しみたい方におすすめです。
土田酒造 シン・ツチダ 舞風
群馬県産の酒造好適米「舞風」を原料米に使用した、土田酒造の「シン・ツチダシリーズ」の日本酒です。一般的には60%以下で使用されることの多い舞風ですが、本商品は精米歩合は90%とひかえめ。さらに、酵母無添加の生もと造りで仕込んでいます。
仕込み水には、関東名水百選に選ばれている武尊連峰伏流水を使用。「シン・ツチダ」らしい骨太で濃厚な味わいをそなえながら、適度な甘みとやわらかい口当たりを楽しめる1本です。
スパイシーな料理や味付けの濃い量との相性がぴったり。常温かお燗の温度帯が、より日本酒のよさを引き出せます。アルコール度数は16%。挑戦的な酒米の使い方で製造している、群馬の日本酒が気になる方におすすめです。
浅間酒造 大吟醸 秘幻
浅間酒造の「秘幻」から発売されている大吟醸。フルーティーで芳醇な香りを楽しめる日本酒です。精米歩合は48%。酒米には山田錦をぜいたくに使い、梨のような甘酸っぱいアロマとキレのあるのど越しを楽しめます。
飲んだ方がもう一度飲みたい、と切望するような味わいの日本酒を目指して仕込まれている日本酒。群馬県の豊かな環境で育まれる、浅間山系のやわらかな水を仕込み水に使用しています。さらに、野菜に合う日本酒をコンセプトとしており、標高約600メートルの高地で製造しているのも特徴です。
アルコール度数は15%。冷やして飲むほか、ロックやソーダ割りにするのもおすすめです。味の濃い揚げ物やあっさりした冷菜などとよく合います。同蔵元を代表する1本。日本酒が好きな方への贈りものを探している方は、チェックしてみてください。
栁澤酒造 結人 N&S直汲み
栁澤酒造の銘柄「結人」から発売されている日本酒です。純米吟醸。フレッシュ感を大切にしながらも、苦味と酸味が感じられることからアルファベット表記の頭文字を取って「N&S」と名付けている1本です。
濾過せずに瓶詰めしているため、日本酒本来の風味を楽しめます。酒米には五百万石を100%使用。精米歩合は55%です。アルコール度数は16%。内容量は、720ml・1800mlがラインナップされています。
結人は、日本酒初心者の方にも理解しやすい純米酒を目指して製造されているのが特徴。さらに、伝統だけにとらわれない新しい挑戦を大切にしている銘柄でもあります。明確なコンセプトを持った群馬の日本酒が気になる方におすすめの1本です。
土田酒造 クドい!シン・ツチダ 研究醸造 data.32
革新的な酒造りにチャレンジした、土田酒造の日本酒です。一般的に麹を作るために設けられる期間を大幅に超え、60時間をかけて作った麹を使用。例のない製法によって生まれた新しい麹を使う日本酒は、ほかにでは味わえない仕上がりです。
濃厚な味わいが特徴。熟成の進みも早く、芳醇な香りを楽しめます。いぶりがっこ・ビーフシチュー・豚の味噌漬け焼きなど、濃い味わいの食事と相性ぴったりです。
日本酒度は-20の甘口。アルコール度数は16.1%です。群馬の蔵元が手がけた、挑戦的な日本酒の味わいが気になる方はぜひチェックしてみてください。
土田酒造 尾瀬の木道
国立公園「尾瀬の木道」を修復するプロジェクトを支援する目的で手がけている、群馬の日本酒です。生酛造りという昔ながらの製法で仕込んでいるのが特徴。酒米には群馬県産の米を使用しています。
生酛造りは、自然に存在する菌を利用して発酵させる方法。手間暇のかかる手法ですが、近代的な製法では生み出せない独特の味わいを堪能できるのが魅力です。濃厚な甘さとやさしい酸味を堪能できます。複雑な旨味をそなえた1本です。
アルコール分は14%。日本酒度は-27です。「尾瀬の木道」を修復するプロジェクトは、山小屋へ荷物を歩いて運ぶ「歩荷」が参道を整備するためにはじめた活動。群馬の日本酒を楽しみながら、尾瀬の木道の修復にも貢献したい方におすすめです。
自然豊かな環境で醸される群馬の日本酒。日本酒造りに適した環境の群馬県は、26の蔵元がさまざまな種類の日本酒を醸しています。群馬ならではの日本酒を楽しみたい方は、群馬独自の酒米や酵母を使ったモノがおすすめ。お気に入りの日本酒を見つけて、楽しんでみてください。