さまざまな味わいを楽しめる福井の日本酒。海や山に囲まれ、豊かな自然に恵まれた福井県は、おいしいお米が作られている日本有数の米どころです。日本酒の原料となる酒米も多く生産されています。
そこで今回は、福井でおすすめの日本酒をご紹介。辛口・甘口・飲み比べセットに分けてピックアップしています。ぜひ、福井の日本酒選びを楽しんでみてください。
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福井の日本酒の特徴

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福井県の酒蔵では、風土を活かした個性的な酒造りに取り組んでいます。酒造りに欠かせない酒米と水が豊富なのがポイント。日本三名山の白山をはじめとする山々の伏流水が、おいしい酒造りに影響しているのが特徴です。
お米を育てるのに適した土壌と、豊かな水量を誇る水源が米作りの基盤になっています。福井はコシヒカリ発祥の地としても知られており、地酒の命ともいわれる酒米が多く生産されています。
福井の日本酒の選び方
酒蔵ごとの特徴をチェック

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福井県内には、嶺北地区・奥越地区・丹南地区・嶺南地区に30以上の酒蔵があります。なかでも嶺北地区には多くの蔵元が存在しているのがポイントです。黒龍酒造・常山酒造はともに1804年創業。田嶋酒造は、伝統的な酒造りとともに、ワイン酵母を使った日本酒を醸すなど、新しい取り組みにも挑戦しています。
奥越地区の、真名鶴酒造は1750年代の江戸時代中期から続く老舗。南部酒造場も120年の歴史がある酒蔵です。「五百万石」の産地で有機栽培に取り組むなど原料にもこだわり、丁寧で高品質な日本酒を醸しています。
丹南地区の加藤吉平商店は、1860年創業の蔵元です。五百万石と山田錦だけで醸しているのが特徴。世界的酒類品評会で数々の賞を受賞しています。嶺南地区の鳥浜酒造は、濃厚な甘い日本酒を造っている蔵元です。
有名な銘柄をチェック

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福井の日本酒の有名銘柄は、黒龍・九頭龍・常山・梵などです。「黒龍」「九頭龍」を手がける黒龍酒造は、海外で日本酒を楽しむ方を意識して、日本を感じられるオリジナルボトルをデザインしています。
「常山」は、水・酒米にこだわり、端麗でキレのよい「越前辛口」にこだわったお酒。「梵」は、創業から変わらない伝統的な手法を守り続けています。有名な銘柄を飲み比べてみるのもおすすめです。
福井県ならではの酒米をチェック

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福井県は酒米の生産が盛んで、山田錦・越の雫・五百万石・九頭竜・神力・さかほまれ・おくほまれなどが生産されています。代表的な銘柄のひとつ、「五百万石」は全国屈指の生産量です。
「さかほまれ」は、福井県が生み出した新たな酒米です。昼夜の寒暖差が大きい環境が、おいしいお米ができる理由のひとつ。福井県ならではの日本酒を存分に堪能したい方は、酒米にも注目して選んでみてください。
プレゼントなら飲み比べセットもおすすめ

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福井県のお酒をプレゼントに考えている方は、飲み比べセットもおすすめ。蔵元によって、コンセプトが異なる詰め合わせが用意されています。
たとえば、日本酒をしぼる過程が楽しめるモノや、小瓶でさまざまなタイプを試せるモノ、原料米の違いを比べられる純米酒などのラインナップがあります。贈る相手の好みがわからない場合や、お酒好きな方へのプレゼントにもおすすめです。
福井の日本酒のおすすめ|辛口
黒龍酒造 黒龍 純吟
福井県産の「五百万石」の旨みを楽しめる日本酒です。福井県嶺北地区の蔵元「黒龍酒造」が手がけています。さわやかな飲み心地の純米吟醸酒です。香りと味のバランスがよく、深みを味わえるのが魅力。⽇本酒度は+4.5の適度な辛口です。
重めの香りと、強さを感じられる味わい。ナッツやスパイスのような香りと、とろみを感じるような舌触りが楽しめます。ほのかに後に残る苦味が魅力。ナスの田楽・サバのみそ煮など、みそ料理によく合います。
720mlの瓶は、日本を感じさせるデザインを取り入れたオリジナルボトルを使用しているのが特徴。精米歩合は55%、アルコール度数は15.5%です。5~10℃で冷やして飲むのがおすすめ。1804年創業の老舗蔵元が守ってきた味を楽しみたい方はチェックしてみてください。
・720ml
・1800ml
吉田酒造 純米大吟醸 吉峯
しぼったままの味を堪能できる日本酒です。福井県嶺北地区の蔵元「吉田酒造」が醸しています。上品で透明感のある、純米大吟醸無濾過原酒。余韻まで楽しめる華やかな香りが魅力です。原料米には「山田錦」を使用しています。精米歩合は45%、日本酒度は+2です。アルコール度数は16%。冷酒で飲むのがおすすめです。
吉田酒造は、1806年から丁寧な酒造りを続ける蔵元。パリで開催された日本酒コンクール「KURA MASTER」で純米大吟醸酒&純米吟醸部門のプラチナ賞を受賞しています。受賞歴のある福井の日本酒を味わいたい方におすすめです。
・720ml
・1800ml
常山酒造 純米辛口 超
福井県福井市で200年以上続く老舗蔵「常山酒造」が醸す定番の辛口日本酒。本銘柄は原料米に福井県奥越地区で栽培された「五百万石」を用いて醸し、米の個性を丁寧に引き出した味わい豊かな純米酒です。
グラスから漂うやわらかな香りに、米の旨みがバランスよく溶け合うきれいな味わいが特徴。旨みがありながらもシャープにキレる爽快な後口は、さまざまな料理と相性がよく、食中酒として飲めば日本酒と料理が次々に進みます。
冷酒・常温・ぬる燗と幅広い温度帯で楽しめる汎用性も備えていますが、まずは、10~15℃程度の冷酒から味わうのがおすすめ。透明感のある香味がよりすっきりと引き立ち、晩酌タイムを涼やかに堪能できます。
安本酒造 白岳仙 純米吟醸 白練 SHIRONERI
福井県福井市にある老舗の純米蔵「安本酒造」が2001年に誕生させた日本酒ブランド「白岳仙」。本銘柄の「白練」は、福井県の指定栽培地区で栽培された「五百万石」を白山水脈伏流水の中硬水で仕込んだ純米吟醸酒です。
鼻腔を心地よくくすぐる穏やかな吟醸香と、喉元をさらりと通る、雑味のないクリアな旨みが魅力的。徐々に酸味があらわれてすっと消えていくシャープなキレ味は、飲みあきしにくく、日々の食中酒として活躍します。
料理や飲用シーンに合わせて、冷酒に常温、ぬる燗などと幅広い温度帯で楽しめる自由度の高さもおすすめポイント。さわやかな口当たりですっきりと飲める辛口日本酒を求めている方は、ぜひチェックしてみてください。
加藤吉平商店 梵・日本の翼 純米大吟醸
大切な方への贈り物や記念日に飲むとっておきの1本などにぴったりの福井の高級日本酒。日本政府専用機の正式機内酒や国賓歓迎晩餐会の乾杯酒などに採用され、国際的な品評会でも多くの受賞歴がある、実力と話題性を備えた純米大吟醸酒です。
兵庫県特A地区産の契約栽培「山田錦」を全量用いて、精米歩合20%と35%の純米大吟醸酒をブレンドし、さらに0℃で約2年間氷温熟成させたこだわりの1本。仕上がる日本酒は凛と澄んだ吟醸香を放ち、口中にはきれいな旨みがやわらかく広がります。
飲む際には、0~10℃程度にキリっと冷やした冷酒で爽快に楽しむのがおすすめ。ペアリングするなら、素材の風味をいかした和食や、チーズを使ったクリーミーなフレンチなどがよく合います。
一本義久保本店 伝心 凛 純米大吟醸
福井県・奥越前勝山に蔵を構える老舗「一本義久保本店」の辛口日本酒。福井県生まれの希少な酒米「越の雫」を精米歩合45%まで磨き、法恩寺山の清らかな地下水で丁寧に醸し上げた、蔵元最上級ラインの純米大吟醸酒です。
グラスに注ぐと漂うのは、白桃やライチなどの果実を連想させる、気品のある吟醸香。口に含みゆっくりと転がせば、みずみずしくジューシーにふくらむ米の旨みと、さらりと消えて後口をさっぱり引き締めるきれいなキレ味を堪能できます。
透き通るブルーのボトルを白い化粧箱に収めた、上品で高級感あふれるパッケージデザインも好印象。自分へのごほうびにはもちろん、季節の贈り物やお世話になっている方へのプレゼントなどにもおすすめです。
福井の日本酒のおすすめ|甘口
黒龍酒造 九頭龍 逸品
飲みあきにくい、やや甘口の福井の日本酒です。やわらかな味わいで、冷やしても燗にしてもおいしく飲めます。福井県嶺北地区の蔵元「黒龍酒造」を代表する銘柄のひとつです。
フルーティーな味わいと、みたらし団子のような懐かしい香りが特徴。和風サラダやおでんなど、根菜・野菜・練りもの・炭水化物を使った料理とよく合います。冷で飲むときは、和風ピザや辛みのある韓国料理がおすすめ。燗にするなら、懐石料理や春野菜の味噌煮込み、ブリしゃぶがぴったりです。
精米歩合は65%。アルコール度数は15%です。さまざまな料理と一緒に楽しみたい方に向いています。
・720ml
・1800ml
真名鶴酒造 純米大吟醸 奏雨 sow
福井県奥越地区の蔵元「真名鶴酒造」が造る日本酒です。柑橘類の果物を思わせるさわやかな酸味と上品な甘味が特徴。原料米は「五百万石」を使用しています。1750年代の江戸時代中期から続く老舗蔵元が手がける日本酒です。精米歩合は50%、アルコール度数は13.8%。日本酒度は-18の甘口で、冷かロックで飲むのがおすすめです。
「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」や「SAKE-China」で金賞を受賞。ほか、さまざまな賞を獲得しています。台湾やシンガポールなどでも販売されており、はじめて飲む方でも飲みやすい福井の日本酒です。
・1800ml
鳥浜酒造 鳥浜純米大吟醸
福井県で新しく開発された酒米「さかほまれ」を使用した日本酒。軽い飲み口で果実味のある香りが魅力です。キレがよく飲みあきしにくい純米大吟醸酒。刺身や煮物など、しょうゆ味の料理とよく合います。冷やして飲むのがおすすめです。
精米歩合は40%。アルコール度数は15.5%です。日本酒度は-2の甘口。福井県嶺南地区で創業100年の蔵元が手がけています。福井ならではの酒米による日本酒を味わってみたい方におすすめです。
黒龍酒造 九頭龍 貴醸酒
リッチな風味と飲みやすさで、大切な方へのプレゼントにも初心者の方の入門編にもぴったりの福井の日本酒。「黒龍酒造」が、仕込み水の代わりに原酒を用いて贅沢に醸し上げたこだわりの貴醸酒です。
グラスに注ぐとあらわれるのは、金柑やアップルジャムを連想させる甘く濃密な香り。口に含めば、熟した果実にヨーグルトやサワークリームのような酸味が溶け込む、上品な甘酸っぱさを堪能できます。
後口に感じられる、ホワイトチョコレートのような甘美な余韻も魅力的。5~10℃程度にキリリと冷やした冷酒を、フォアグラのテリーヌなど濃厚で特別感のある料理に合わせれば、優雅なマリアージュが広がり飲用シーンを格上げできます。
南部酒造場 花垣 純米にごり
福井県⼤野市の蔵元「南部酒造場」が伝統製法で丹念に醸す甘口日本酒です。本銘柄はにごり酒で、真っ白く濁った液色とクリーミーな舌触りが特徴。口に含めば、米由来のやさしい甘みとコクがとろり広がる飲み心地のよい1本です。
冷酒・常温・ぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめる汎用性も魅力のひとつ。燗につければまろやかにふくらむ旨みとやわらかな余韻を、冷やせばすっきりと引き締まったさわやかな甘みを堪能できます。
ストレートでシンプルに味わうほか、氷を入れてロックにしたりソーダ割りを作ったりなどアレンジを加えるのもおすすめ。また本銘柄は、「全国燗酒コンテスト」で幾度も金賞を獲得している純米酒で話題性もあるので、ちょっとした贈り物としても活躍します。
田嶋酒造 PURE RICE WINE 純米ワイン
白ワインを想わせる、ユニークな味わいの福井の日本酒です。福井市で170年以上日本酒を醸し続ける老舗「田嶋酒造」が、福井県産「コシヒカリ」をワイン酵母で仕込み、オーク樽で熟成させて仕上げた新感覚の純米酒です。
酸味と旨みに米の甘みが何層にも重なって奏でる、甘酸っぱくてすっきりとした風味が特徴。よく冷やしてそのまま飲むほか、氷を入れたロックスタイルや、トニックウォーターやソーダなどで割ったカクテルを作っても味わい豊かに楽しめます。
ペアリングには、オイル系の魚介料理やジューシーな肉料理などがおすすめ。アルコール度数が12%と一般的な日本酒と比べて低く、チャレンジしやすいため、日本酒初心者の方の入門編にもぴったりです。
真名鶴酒造 美雨 rose
記念日やお祝いの席などで飲む1本におすすめの福井の甘口日本酒。原料米の一部に古代米(黒米)を用いることで、ロゼワインのような淡いピンク色に仕上げたユニークな銘柄です。
ピンクの美しい液色が飲用シーンを優雅に演出。ひと口飲めば、バラの花のような甘美な香りが鼻腔をやさしくくすぐり、フルーティーな甘酸っぱさが舌のうえを軽やかに満たします。
ワインボトルを連想させる、シンプルでおしゃれな佇まいも好印象。ちょっとした贈り物などにもぴったりです。
福井の日本酒のおすすめ|飲み比べセット
黒龍酒造 黒龍つたえるセット飲み比べ
福井県嶺北地区の蔵元「黒龍酒造」の日本酒を飲み比べられるセットです。「黒龍貴醸酒」「九頭龍純米」「黒龍 吟のとびら」の3種類。「黒龍貴醸酒」は酸味のある芳醇で熟した果物のような味わいです。福井県産「五百万石」を精米歩合55%で醸しています。日本酒度は-30の甘口で、アルコール度数は12%です。
「九頭龍純米」は、福井県産「五百万石」を65%に精米した純米酒。米の風味を味わえます。軽めの飲み口で味わいたいときは冷酒で、香りを楽しみたいときは燗にして飲むのがおすすめ。日本酒度は+5.5、アルコール度数は14.5%の辛口です。
「黒龍 吟のとびら」は、軽い口当たりの果実味あふれる大吟醸酒。国産の酒造好適米を原料に、精米歩合50%で造っています。日本酒度は+4、アルコール度数は14.5%です。各種150ml入り。黒龍酒造のお酒を飲み比べてみたい方はチェックしてみてください。
・3本
・6本
美川酒造場 舞美人 飲み比べセット

By: maibijin.com
福井県嶺北地区の蔵元「美川酒造場」の舞美人が飲み比べられるセットです。舞美人の無濾過生原酒が純米大吟醸・山廃純米吟醸・特別純米の3種類。各300mlです。純米大吟醸は、自社で育てた「山田錦」を100%使用。精米歩合は40%、アルコール度数は17%以上18%未満です。穏やかな香りと酸味が特徴。冷から燗まで楽しめます。
山廃純米吟醸は自社生産の「五百万石」を50%に精米。アルコール度数は17%以上18%未満です。福井県のオリジナル酵母「福井うらら酵母」を使用しています。洋食にも合う、やわらかい味わいの日本酒です。
特別純米は、福井県産米を使って、精米歩合60%で造っています。アルコール度数は18%以上19%未満。原酒が好きな方はチェックしてみてください。
福井の日本酒の売れ筋ランキングをチェック
福井の日本酒のランキングをチェックしたい方はこちら。
古くから酒造りが盛んで、30以上の酒蔵がある福井の日本酒。それぞれの蔵元が個性的な日本酒を醸しています。はじめて福井の日本酒を飲む方は、黒龍酒造や常山酒造など、有名な蔵元の銘柄を試してみてください。お酒通の方は、世界的な賞を受賞しているような高級酒を試してみるのもおすすめです。