豊かな自然を有する「岐阜」は、国内外で高い評価を得ている酒処。北アルプスをはじめとする山々に囲まれており、お酒造りには欠かせない良質な水に恵まれているのもポイントです。
そこで今回は、数ある岐阜の日本酒からおすすめの銘柄をご紹介します。渡辺酒造店や天領酒造、原田酒造場といった代表的な蔵元を中心に厳選。ぜひ岐阜のお気に入り銘柄を探してみてください。
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岐阜の日本酒の特徴
岐阜には、多くの蔵元が軒を連ねています。山に囲まれた土地で清らかな水が流れており、日本酒造りに適した条件を有しているのがポイント。軟水でミネラルがふんだんに含まれた伏流水によって、岐阜ならではの個性を活かしたお酒が多く生み出されています。
江戸時代から存続している老舗の蔵元が多いのも特徴。さらに、各蔵元に個性があるのも岐阜のお酒の魅力です。蔵元ごとの違いを意識しながら、多様な味わいを楽しみたい方にも適しています。
国内外での評価も高く、日本酒好きであればおさえておきたい産地のひとつ。これから日本酒を嗜みたい方も、全国の日本酒を味わってきた方も、ぜひ岐阜のお酒に注目してみてください。
岐阜の日本酒の選び方
有名な酒造をチェック
渡辺酒造
渡辺酒造店は、国内外のさまざまなコンクールに出品し、多くの賞を受賞している岐阜の蔵元です。飛騨古川の地で、1732年に創業。酒造りをはじめたのは1870年で、少しずつ全国の銘醸地に赴き酒造技術の研鑽を続け、品質を第一としてきました。
若山牧水など岐阜飛騨にゆかりのある著名人にも愛され、しだいに飛騨を代表する蔵元として地位を確立。いまなお、伝統的な製法にこだわり、古木の道具を用いてていねいな酒造りを行っています。
主力銘柄の「蓬莱」は、謡曲「鶴亀」に登場する不老長寿の桃源郷から命名。縁起のよい酒ことばとして知られており、贈答用にもおすすめです。岐阜で有名な日本酒を嗜みたい方は、チェックしてみてください。
天領酒造
天領酒造は、岐阜飛騨に位置する下呂温泉の酒造メーカーです。酒造好適米の特徴を活かすために、メーカー自ら原料を精米しています。また、超軟水を仕込み水に用いた酸味の少ない酒質を楽しめるのも特徴です。
米は岐阜の「ひだほまれ」を中心に、一部「山田錦」も使用しています。全て契約農家に生産を依頼することで、安定して品質の高い米を原料に使えるのがポイント。ひだほまれと山田錦の違いを比べられる、飲み比べセットもチェックしてみてください。
また、岐阜の飛騨山脈から汲み上げる地下水を仕込み水に使用しています。日本酒造りに適した水質で、同蔵元が生み出す日本酒の味わいには欠かせない要素のひとつです。
御代桜醸造
御代桜醸造は、明治26年に創業した岐阜の蔵元です。醸造所は木曽川畔に位置し、中山道の三大難所「太田の渡し」があった宿場跡の一角にあります。
高い醸造技術と伝統的な製法を兼ね備えているのが特徴。豊かな香りとコクがありながら、いつまでも飲み続けられる淡麗な酒質を堪能できます。
なかでも代表的な銘柄が、蔵元の名前にもなっている「御代桜」です。日本の末長い繁栄を祈願して命名されたお酒。岐阜の豊かな自然が生み出す米と水で、ていねいに醸されているのが魅力です。
原田酒造場
原田酒造場は、岐阜の高山市にある老舗蔵元です。創業は1855年。灘・伏見の酒造りに目を付けた初代当主・打江屋長五郎が、庄屋から事業転換して酒造りをはじめました。
代表銘柄は「山車」です。岐阜で有名な高山祭で用いられる「山車(だし)」に由来して命名。淡麗でありながら豊かなうまみを楽しめます。
北アルプスの綺麗な伏流水と、飛騨産の高品質な米が味わいの秘訣です。冬季寒仕込みにこだわっているのもポイント。さらに、飛騨の蔵人のみで行っており、岐阜飛騨ならではの環境によって生み出されるお酒に仕上がっています。
杉原酒造
杉原酒造は、日本でも類のない小さな酒蔵と謳われています。一度は廃業も考えていたともいわれている岐阜の蔵元ですが、5代目・杉原慶樹氏が先代を説得して再興。試行錯誤を繰り返しながら、こだわりの酒造りを行っています。
揖斐川の伏流水が味の決め手。洗米にはマイクロろ過した水を、仕込み水にはさらに炭素ろ過した水を使用しています。また、原料米には「揖斐の誉」という、地元契約農家と協力して栽培した品種を使っているのもポイントです。
製造工程も細心の注意をはらい、手仕事にこだわったお酒造りを心がけています。代表銘柄の「射美」は、地名の「揖斐」と「美酒を射る」を掛けて命名された商品。多様な商品をラインナップしているので、岐阜の日本酒が気になる方はチェックしてみてください。
酒米の種類をチェック
ひだほまれ
「ひだほまれ」は岐阜を代表する酒造好適米です。たんぱく質が少なく大粒。心白の発現率が高いなど、品質の高いお酒を造るために必要な条件を兼ね備えた品種です。
ひだほまれを用いた酒は、均整の取れた味わいに仕上がるのが特徴。岐阜県内の40ほどの蔵元が用いており、岐阜の地酒を造るのに欠かせない酒米のひとつです。
ひだほまれ100%で仕込まれている商品も多く存在。岐阜らしい日本酒の味わいを堪能したい方は、ひだほまれを使った岐阜のお酒をチェックしてみてください。
揖斐の誉
「揖斐の誉」は、岐阜の杉原酒造が契約農家と独自に栽培した品種です。山田錦と若水の交配種。もともとは、岐阜県農業試験場の職員である高橋宏基氏が長い期間の研究を重ねて生み出した品種です。「揖斐」は地名を指し、「誉」は杉原氏の妻である佳誉夫人の名前に由来します。
「山田錦」に近い酒造りへの適性と、岐阜での栽培しやすさを兼ね備えた品種を目指して交配されているのが特徴。岐阜のお酒でも使用されている銘柄は限られており、希少性の高さもポイントのひとつです。個性的な岐阜のお酒を探している方は、揖斐の誉を使ったお酒をチェックしてみてください。
酵母もチェック
岐阜の日本酒を選ぶ際は、酵母の種類にも注目するのがおすすめ。なかでも、「G酵母」は岐阜県酒造組合連合会・岐阜県内の蔵元・岐阜県産業技術センターで共同開発した岐阜生まれの酵母です。
平成9年ころから使われ始めた比較的新しい酵母で、発酵力の高さと華やかな吟醸香が特徴。岐阜県内の蔵元で吟醸酒や純米酒を醸す際に使用されます。
ほかにも、昔から使用されている吟醸酵母「熊本酵母」や、全国新酒鑑評会へ出品するお酒に好んで使用されていた「協会9号酵母」など、銘柄によって多様な酵母が酒造りに選ばれているのがポイント。なかには酵母の違いを比べられる商品もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
ギフトには「飲み比べセット」もおすすめ
岐阜の日本酒を贈答用に考えている方は、各蔵元が用意する飲み比べセットがおすすめ。ギフト包装に対応している商品もあるので、お祝いなどの改まった贈りモノにもぴったりです。
火入れの有無によって味わいの違いを飲み比べられるセット商品もあります。原料米をコンセプトにしたセット商品では、山田錦とひだほまれなど、使用する酒米の品種による違いを感じられるのが魅力です。
さまざまな種類を飲み比べしたい方は、3種類以上のお酒をセットにした商品も要チェック。1本あたりの容量が少ないモノであれば、気軽に飲み比べを楽しめます。初心者の方で、日本酒への理解を深めたい場合にもぴったりです。
岐阜の日本酒のおすすめ|辛口
天領酒造 純米吟醸ひだほまれ
酒造好適米「ひだほまれ」を用いた岐阜のお酒です。ひだほまれの味わいを知るのに適した1本。青リンゴのようなフルーティーなアロマと、豊かなうまみを備えています。口に含むと適度に香りが広がり、キレのある味わいを楽しめます。
飲む温度は常温がおすすめ。ワイングラスで飲むと、より香りを感じられます。アルコール度数は15%。日本酒度は+3の辛口です。全国酒類鑑評会にて4年連続で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。はじめて岐阜の日本酒を嗜む方におすすめです。
玉泉堂酒造 醴泉蘭奢待
正倉院宝物殿に収蔵されている香木「蘭奢待(らんじゃたい)」より命名された岐阜の日本酒です。想像でしか分からない香りを持つ希少な香木にあやかっています。大吟醸でクリアなうまみとやわらかい香りが特徴です。
原料には、酒造好適米「山田錦」を使用。蔵元で精米歩合35%に磨き上げています。さらに、昔ながらの吟醸酵母「熊本酵母」で醸しているのもポイント。国税庁主催の新酒鑑評会で銘酒の基本とされた「YK35」の味わいを受け継いだ1本です。
日本酒度は+5。アルコール度数は16.3%です。めずらしい名前がつけられた岐阜のお酒が気になる方は、チェックしてみてください。
林本店 百十郎 純米吟醸 蒼面G-mid
幻の米と呼ばれる「ハツシモ」を原料に使用した岐阜のお酒です。本商品は純米吟醸で、白ワインのような味わいを楽しめると謳われています。食中酒としてぴったり。和食だけでなく、フレンチやイタリアンといった洋食のペアリングも試してみてください。
岐阜の原料を使用して岐阜で製造しているので、岐阜ならではのお土産にもぴったり。白と緑のシンプルなパッケージデザインが目を引きます。アルコール度数は15%。精米歩合は60%です。ピュアな辛口のお酒。幻の米を使った岐阜のお酒の味わいが気になる方におすすめです。
三千盛 三千盛 銘醸
飲み飽きしない、岐阜のお酒です。普通酒ですが、高いクオリティで仕上げられています。淡麗でキレのある味わい。濃厚な味わいの料理と合わせて飲むのに適したお酒です。冷やから熱燗まで、幅広い温度で楽しめます。
特に、燗では個性を感じられるのが特徴。精米歩合は60%です。アルコール度数は15%以上16%未満。日本酒度は+16です。
三千盛は戦後、甘口の日本酒が流行るなかでも辛口にこだわり続けてきた銘柄。日本酒らしい味わいがありながら、水のように飲めるお酒を追求し続けています。キレのある岐阜のお酒を気軽に楽しみたい方におすすめの1本です。
奥飛騨酒造 奥飛騨 BK吟醸 ピンク
ピンク色がアクセントになったパッケージデザインが印象に残る岐阜のお酒です。吟醸酒。原料の一部には「ひだほまれ」を使用しています。適度にコクのある味わい。冷やはもちろん、少しあたためてぬる燗で楽しむのもおすすめです。
杜氏と蔵人が清酒製造の格言を大切に、ていねいに醸した「BKシリーズ」の1本。BKは「BlacK」から命名されており、名前と共に見た目もスタイリッシュなので贈答用にも適しています。
精米歩合は60%。酵母には協会9号を使用しています。アルコール度数は15%です。日本酒度は+3。おしゃれなパッケージの岐阜のお酒を探している方にぴったりの商品です。
原田酒造場 山車 特別純米酒 手造り純米
第25回岐阜県新酒鑑評会県知事賞を受賞した岐阜のお酒です。飛騨高山の強烈な寒さと綺麗な水による飛騨流厳冬寒仕込みを実践。原料の持つ魅力をぞんぶんに引き出した仕上がりです。
自家製の麹と長期低温発酵によって、豊かな香りと米のうまみを感じられる味わいに。同蔵元は冬季醸造にこだわっており、岐阜の環境だからこそ生み出せる味わいを実現しているのがポイントです。冷やはもちろん、ぬる燗でもおいしく楽しめます。
蔵元のおすすめは、芋の煮っころがしとのペアリング。酵母にはG酵母を使用しています。日本酒度は+4。アルコール度数は16%以上17%以下です。精米歩合は60%。飛騨の蔵人により、丹精込めて醸された岐阜の日本酒です。
玉泉堂酒造 無風 辛口
無風(むかで)という一風変わった名前が付いている岐阜のお酒。むかでは後ろに下がることなく、常に前へ進むことから戦国武将も縁起物として捉えていた虫です。軟弱水で仕込んだやさしい味わいが特徴。豊かなうまみと喉越しのよさも魅力です。
瓶囲いで冷蔵貯蔵しており、季節によって異なる味わいを楽しめるのもポイント。冷たくてもあたたかくてもおいしく楽しめます。
原料には「山田錦」を使用。日本酒度は+10の辛口です。アルコール度数は15.5%。ラベルにあしらわれた、むかでのイラストも印象に残る1本です。インパクトのある岐阜のお酒を探している方におすすめです。
舩坂酒造店 大吟醸 四ッ星
派手すぎないやさしい香りが魅力の岐阜のお酒です。口当たりがおだやかで、フルーティーな吟醸香を備えています。余韻のキレがよく、食事と合わせる1本としてもおすすめです。
口に含むと米の甘みを感じられるのも特徴。マグロやブリなどの脂の多い魚や、からすみなどの珍味とも相性がぴったりです。良質なお酒なので、単体でも楽しめます。アルコール度数は16%。日本酒度は+4です。
「ロンドン酒チャレンジコンテスト」でゴールド賞を獲得したほか、さまざまなコンテストで評価されているのもポイント。複雑な味わいに仕上がっている岐阜のお酒が気になる方におすすめです。
中島醸造 小左衛門 純米六割五分 播州山田錦
中島醸造が手掛ける「小左衛門」の定番酒にあたる岐阜の日本酒です。深みのあるうまみと酸味のバランスが楽しめる1本。味わいがあり、飲みやすいお酒を求めている方にぴったりです。
軽めの辛口で、米のうまみが活きており、料理との相性もよいお酒。お燗にしてもおいしく味わえます。使用米は山田錦。精米歩合は65%です。日本酒度は+8。バランスのよい岐阜のお酒を探している方におすすめです。
渡辺酒造店 蓬莱 色おとこ
ホストクラブの現役ナンバーワンホストから依頼されて誕生した、色気のある岐阜のお酒です。「女性を酔わせる日本酒」がコンセプト。日本酒に馴染みのない女性も感動する、フルーティーで爽やかなアロマを楽しめます。甘くてやさしい味わいがポイントです。
原料に使用しているのは山田錦。精米歩合は45%です。アルコール分は15%。日本酒度は+4のやや辛口です。飲む際は冷やすか常温がおすすめ。目新しいおしゃれな岐阜のお酒が気になる方にぴったりです。
御代桜醸造 御代櫻 純米吟醸 あさひの夢
岐阜県 美濃加茂市産「あさひの夢」を原料に用いたお酒です。精米歩合55%の純米吟醸。木曽川の伏流水を仕込み水に使用しています。長期低温発酵による吟醸造りで、時間をかけて少量生産しているのがポイント。華やかな香りと、やさしい甘さが特徴です。米のうまみと適度な酸味がバランスよく感じられます。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017」で金賞を受賞している商品。飲む際は、ガラス製のワイングラスなどを使うのがおすすめです。アルコール分は16%で、日本酒度は+4。こだわりの米を使用している岐阜のお酒を試してみたい方におすすめです。
蔵元やまだ 純米玉柏
米が醸すまろやかな風味が特徴の岐阜のお酒です。さわやかな酸味も感じられる純米酒。原料米は「ひだほまれ」です。アルコール度数は15%。日本酒度は+2の辛口です。平成22年と30年の「名古屋国税局酒類鑑評会」における「純米酒の部」で首位を獲得しています。
「玉柏」は、岐阜県加茂郡にある小さな蔵元で醸される銘柄。日本酒好きの方に届けたいという想いから、ていねいに造り続けられています。品評会で高い評価を得ている岐阜の純米酒が気になる方におすすめです。
杉原酒造 特別純米酒 射美
年明けに発売される特別純米酒です。メーカーが独自に栽培した酒米「揖斐の誉」を使っているのがポイント。精米歩合60%です。バランスのよい酸味と甘さ、うまみを堪能できます。
飲みやすくキレのある味わいが魅力。同蔵元の定番商品のひとつです。銘柄名は、地名の「揖斐」と「美酒を射る」という意味合いから命名されています。めずらしい酒米を使用した岐阜のお酒を飲んでみたい方におすすめです。
平田酒造場 飛鷺白 特別純米
酵母の違いを楽しめる岐阜のお酒です。喉越しがよく、やさしく広がる甘みがポイント。飲み口がよく、軽やかな味わいに仕上がっています。特別な製法によって繊細な味わいを実現した岐阜のお酒です。
酵母違いで醸された「飛鷺紅」との飲み比べも可能。酵母による味の違いを感じたい方は、あわせて購入するのもおすすめです。ひだほまれを100%使用しており、精米歩合は60%。日本酒度は+2の辛口です。
アルコール度数は16%。仕込み水には清流宮川の伏流水の井戸水を使っています。やさしい味わいを楽しめる岐阜のお酒を探している方は、チェックしてみてください。
玉泉堂酒造 美濃菊 隠し大吟醸
岐阜県の養老で造られた辛口の日本酒です。文化3年に創業した、養老山や養老の滝などがある自然豊かな環境にある本酒蔵。「日本酒のファンになって欲しい」というテーマのもと醸造しています。
酒米は山田錦、仕込み水はミネラル分30ppm以下の超軟水を使用。麹を伝統的な「麹蓋法」で造っているほか、酵母やもろみなどにもこだわっています。上品な含み香があり、まろやかな口当たりでやさしい喉越しの商品です。
精米歩合は50%、日本酒度は+4、アルコール度数は16.3%。内容量720mlと1800mlの2種類がラインナップされています。養老の滝のお膝元で造られた岐阜の日本酒を味わってみたい方におすすめです。
岐阜の日本酒のおすすめ|甘口
蒲酒造場 白真弓 純米吟醸 ひだほまれ
「ひだほまれ」を使用した岐阜の純米酒。米のやさしい甘みとうまみを感じられる1本です。香りは繊細で、キレのある余韻も特徴。やさしい味付けの料理や寿司、クセのないチーズとの相性がぴったりです。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021」のプレミアム純米部門で金賞、「2020年春季全国酒類コンクール」で第1位に選ばれるなど、多方面で高い評価を得ています。
アルコール度数は15%。精米歩合は55%です。日本酒度は-2の甘口。少し冷やして、5~12℃くらいが飲み頃です。コンクールで受賞歴のある岐阜のお酒が気になる方は、チェックしてみてください。
三輪酒造 白川郷 純米にごり酒
どぶろく祭の伝統にちなんで、元祖どぶろく製法で仕込まれた岐阜の日本酒です。一般的な1級清酒の倍にあたる酒造米を贅沢に使用。国内でも希少な純米にごり酒です。
どぶろくの製法を活かしており、白濁した色合いが特徴。濃厚な味わいと米本来のうまみを年間通して楽しめるのが魅力です。10℃程度に温度を下げて飲むか、氷を浮かべたオンザロックスタイルでもおいしく楽しめます。
アルコール度数は14~15%。日本酒度は-25で甘口です。使用米は「あけぼの」を中心に選定し、精米歩合は70%。濃い味わいが楽しめる岐阜の日本酒を探している方や、どぶろくが気になる方におすすめです。
渡辺酒造店 蓬莱 純米吟醸 家伝手造り 山田錦
さまざまなコンクールで評価を得ている蔵元・渡辺酒造店が手がける岐阜のお酒。同蔵元を代表する商品「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」の姉妹品です。「ひだほまれ」とは異なる酒米「山田錦」を使用しています。精米歩合55%、酵母M310を使って姉妹品と同じスペックで醸しているため、飲み比べもおすすめです。
メロンのような芳醇な香りに、ナッツを思わせる香ばしいアロマがポイント。複雑な香りに酸味と渋みがマッチした、バランスのよい味わいを楽しめます。日本酒度は-1で、ほのかな甘さが特徴です。アルコール度数は16%。酒米による味の違いを感じてみたい方に適した1本です。
天領酒造 スパークリング日本酒すますま
発泡タイプの岐阜の日本酒です。口内ではじける炭酸を楽しめるのが魅力。爽快感のあるテクスチャーと共に、日本酒ならではの風味が広がるのを感じられる1本です。G酵母を使用しています。日本酒度は-38の甘口です。
アルコール度数が5%と低めなので、強いお酒が苦手な方にもぴったり。乾杯の1杯目にしたり、凍らせたフルーツを入れて飲んだりするのもおすすめです。飲みやすい岐阜の日本酒を探している方は、チェックしてみてください。
御代桜醸造 御代櫻 純米大吟醸 flower
岐阜の米を活かして醸された日本酒です。地元岐阜県美濃加茂市で契約栽培してていねいに育てられた原料を使用。洗練されて深みのある味わいを表現するために、製法を見直して開発されました。
おいしいお酒を通して、笑顔が咲くようにという想いを込めて「flower」と名付けられているのもポイント。ぶどうのようなやさしい甘さと穏やかなフレーバーが広がります。
香りを堪能したい方は、ワイングラスで飲むのがおすすめ。さまざまな料理と合わせて、好みのペアリングを探してみてください。アルコール度数は16%。日本酒度は-1で、やや淡麗な味わいです。
奥飛騨酒造 合掌造り 純米にごり
米と米麹だけで造った岐阜の日本酒です。江戸時代の享保5年に創業し、300年もの間飛騨金山町で伝統的な手法を用いて酒造りを続けてきた本酒蔵。馬瀬川と益田川に挟まれた飛騨と美濃の境にある地域で、豊かな水に囲まれた環境のもと醸造しています。
酒米は「ひだほまれ」などの岐阜県産米を使用。精米歩合60%まで磨き上げた、米の旨みと軽快な酸味、ほのかな甘みが程よく調和した日本酒です。年間を通しておいしく飲めるよう、瓶詰めのプロセスで一度だけ加熱処理を施しています。
薄味の日本料理だけでなく、コクがある濃い味付けの料理ともよく合う商品です。日本酒度-14、アルコール度数15%、内容量は300ml。米だけで造った岐阜のにごり酒を味わってみたい方におすすめです。
岐阜の日本酒のおすすめ|飲み比べセット
奥飛騨酒造 初緑 純米吟醸 無濾過生原酒 生&火入れ 飲み比べ セット
火入れの違いを楽しめる日本酒の飲み比べセットです。「初緑純米吟醸無濾過生原酒」と「初緑純米吟醸無濾過生原酒 火入れ」のセット。いずれも兵庫県産酒造好適米「山田錦」を100%使った岐阜の純米吟醸酒です。
「初緑純米吟醸無濾過生原酒 火入れ」はメロンやリンゴのような爽やかなフルーツを感じる吟醸香と、バランスのよい口当たりとコクが魅力。「初緑純米吟醸無濾過生原酒」は、加水・火入れをせずに瓶詰めしています。フルーティーさは変わらず、キレのある余韻が特徴です。
ワイングラスなどで楽しむのがおすすめ。使用している酵母は協会1801号です。日本酒度は-1で、やさしい甘さが楽しめます。加工方法による味の違いを知りたい方はチェックしてみてください。
原田酒造場 山車プレミアムセット
岐阜の日本酒を、5種類セットにした商品。原田酒造場の銘柄「三車」から、「金印上撰辛くち」「純米吟醸 花酵母造り」「秘蔵吟醸原酒」「純米上澄」「特別純米酒 手造り純米」の5本です。
内容量は各180mlと飲み切りサイズなので、気軽に飲み比べに挑戦できます。特に「秘蔵 吟醸原酒」は単品での発売がなく、本セットのみで楽しめるお酒です。
さらに、「金印上撰辛くち」は8年連続モンドセレクションで金賞を受賞、「純米吟醸 花酵母造り」はインターナショナルワインチャレンジでシルバーメダルに輝いた実績があります。岐阜の蔵元が手がける日本酒を、ぞんぶんに堪能できる飲み比べセットが気になる方はチェックしてみてください。
天領酒造 極味セット
岐阜にある天領酒造の「純米大吟醸 天禄拝領」と「大吟醸 吟」をセットにした商品。好適米違いの日本酒です。贅沢な飲み比べが可能。使用する原料の違いから生まれる味わいの違いを体験してみたい方におすすめです。
「純米大吟醸 天禄拝領」は、飛騨産酒造好適米「ひだほまれ」のうまみを活かすため、精米歩合45%に調節しています。厳選した麹によって醸し、バランスのよい味わいに仕上げた1本です。
「大吟醸 吟」は、兵庫県産山田錦を使用しています。米を磨き上げて低温長期発酵することで、上品な深い味わいを実現。高級感があり、贈答用にも適したセット商品です。岐阜の上質な日本酒を飲み比べしてみたい方は、チェックしてみてください。
渡辺酒造店 金賞受賞酒飲み比べセット
日・米・欧の5大酒類コンクールで金賞を受賞した銘柄を詰め合わせた、岐阜の日本酒セットです。「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」は、酒造好適米「ひだほまれ」を使った純米吟醸酒。お米の旨みを存分に味わえる、まろやかさのなかに深いコクがある銘柄です。
「蓬莱 上撰」は、寒い季節を熱燗でしのぐ飛騨の文化が産んだ端麗旨口。まろやかな口当たりで、やわらかな味わいが口の中に広がります。「蓬莱 小町桜」は冷やでもキレのあるコクを感じられますが、熱燗にするとさらに旨みを増す燗酒。「蓬莱 飛騨の田んぼ」は、世界で評価された蔵が造る農家・米・環境にやさしい銘柄です。
「蓬莱 飛騨のどぶ」は、飲むというより食すという表現が合うほど濃厚なにごり酒。冷や・ロック・ぬる燗で飲むと、さらにおいしく楽しめます。内容量はいずれも300ml。世界から認められた由緒ある岐阜の日本酒を飲み比べたい方におすすめです。
岐阜には魅力溢れる蔵元が多く存在します。酒米や、酵母など、岐阜ならではの味わいを生み出す要素があるのもポイント。地酒感の強いお酒を楽しめます。歴史のある蔵元や日本酒好きに有名な銘柄も少なくないので、日本酒好きな方はおさえておきたい産地のひとつです。