日本でも広く親しまれているワインのシャブリ。フランス・ブルゴーニュのなかにある生産地で、シャルドネを使った白ワインを数多く生み出しています。さわやかな酸味とミネラル感のある味が特徴で、海鮮をはじめさまざまな料理と相性がよいワインです。
そこで今回は、シャブリのおすすめをご紹介します。4つあるシャブリのランクにも注目して選ぶのがポイント。シチュエーションにあわせてお気に入りのボトルを探してみてください。
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シャブリとは?特徴は?

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シャブリとは白ワインのひとつです。フランスのワイン産地として名高いブルゴーニュ地方のなかにある特定の地区名で、同地区内で生産されたワインをシャブリワインと呼んでいます。
寒冷な気温とミネラルが豊富な土壌を活かした、白ブドウ・シャルドネの生産が盛んな地区。そのため、シャブリワインはシャルドネ100%で生産されているのがポイントです。上品な酸味とキレのある味わいを楽しめます。シャープな飲み口の白ワインを飲みたい方におすすめです。
また、日本人にも好まれるワインで、日本に輸入されている白ワインのうち、シャブリが占める割合は多いといわれています。豊富な種類のシャブリが販売されており、シチュエーションにあわせた価格の商品を選べるのも魅力です。
シャブリの選び方
ランクをチェック
シャブリ・グラン・クリュ

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シャブリのなかでも、日当たりがよく生育環境が良い特級畑で育てられたブドウを用いて作られる高品質なシャブリワインです。生産量は全体のわずか2%程度。熟成期間を設けたモノほど高価になっていく傾向があります。
熟成させて飲むのが基本とされているのも特徴。10年以上の歳月をかけて熟成することで、酸味が穏やかになり深みのある味わいへと変化していきます。シャブリの真髄を体験してみたい方や、贈答用に良質なワインを選びたい方におすすめです。
シャブリ・プルミエ・クリュ

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特級畑の次にすぐれた畑として認定された、1級畑のブドウを使用して作られたワイン。牡蠣の化石が多く含まれている土壌で栽培されたブドウが味わいの決め手です。シャブリ・グラン・クリュにも引けを取らないポテンシャルを秘めています。
シャブリ・プルミエ・クリュには多くの区画が存在しており、区画によっても環境が異なるため味わいに差が出る点に注目。同じランクの商品でも、飲み比べることで区画や造り手の個性を体感できます。
2~3年熟成させたモノは、後を引かない飲みやすい飲み口です。5年以上の歳月をかけたモノは、より芳醇な味わいを楽しめるワインに仕上がります。
シャブリ

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シャブリ地区のテロワールがバランスよく表現されているランクです。価格帯も低めで、コストパフォーマンスを気にする方にぴったり。ステンレスタンクを中心に発酵・熟成を行うことが多く、ブドウ本来の風味が活かされたワインに仕上がっているのが特徴です。
シャブリワイン全体の過半数を占める、もっともスタンダードなランクでもあります。購入後にすぐ飲めるフレッシュなワインです。生牡蠣とあわせて楽しむのに適した白ワインとしても知られています。
プティ・シャブリ

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4つのランクのなかで、もっともカジュアルなランクのシャブリです。シャブリの特徴とされる「キンメリジャン土壌」で栽培されたブドウをあえて使用せずに作られているのが特徴。開けてすぐ飲むのに適したワインです。
生産量も多くはなく、日本への輸入量も比較的少ないといわれています。リーズナブルなモノも多いので、気軽にシャブリを飲みたい方やはじめて挑戦する方にも手を出しやすいのがポイント。冷蔵庫でよく冷やしてから飲むのがおすすめです。
食事との相性も重要

シャブリワインの魅力を引き出すためには、食事と上手にあわせることも大切です。牡蠣をはじめとする海産物との相性がよく、調理に海鮮を取り入れることの多い和食にも適した白ワインともされています。
また、シャブリのランクにあわせて料理を考えるのも、よりおいしく楽しむために必要なポイント。たとえば、ほかにはない個性を持ち合わせているシャブリ・グラン・クリュのモノであればフレンチのコース料理と、カジュアルなプティ・シャブリであれば家庭料理と合わせて楽しむのがおすすめです。
シャブリのおすすめ
ダニエル・ダンプ(DANIEL DAMPT) シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ
土地の個性を反映したワインを造るダニエル・ダンプのシャブリです。本商品は同造り手のフラッグシップボトルに当たります。オールステンレス醸造を行うことで、ブドウの持つピュアな味わいを引き出したシャブリを楽しめるのが特徴です。
ランクはシャブリ・プルミエ・クリュ。シャブリらしい酸味とミネラルによるバランスの取れた味わいを持っています。熟成させてから飲むのもおすすめの1本です。
若いうちに開けるとフレッシュなワインを楽しめますが、2~3年の熟成を経ることで奥深い味わいに仕上がっていきます。牡蠣のソテーや魚のグリルとあわせて飲んでみてください。
ルイ・ジャド(Louis Jadot) シャブリ プルミエ・クリュ・モンテ・ド・トネール
スラン川の右岸・左岸の個性を兼ね備えた、完成度の高いシャブリです。ランクはシャブリ・プルミエ・クリュ。スラン川右岸に位置し、グラン・クリュの畑と隣接する風通しのよい畑のブドウを使用しています。
ミネラルがあふれる果実味の強さと、樽熟成による豊かな芳香を楽しめるワイン。酸味の強さとボディのふくよさ、アミノ酸によるうまみが共存するバランスのよいシャブリです。
生産者はルイ・ジャド。土地の個性を反映したワイン造りに定評があります。アルコール度数は12.5%です。複雑な味わいのシャブリを楽しみたい方はチェックしてみてください。
メゾン ウィリアム フェーブル(WILLIAM FEVRE) シャブリ
250年の歴史を有する名門「メゾン ウィリアム」の手がけるシャブリです。原料の手摘みと選果に力を注いでおり、土地の個性を遺憾なく発揮したワインを生み出しています。1〜2時間ほどの短い時間のプレスを行い、低温で軽く清澄。ステンレス発酵100%で、ステンレスタンクで8ヵ月熟成しています。
シトラスや白い花のニュアンスがあり、清涼感あふれる飲み心地のよい仕上がりです。アルコール度数は13%。飲む際の温度は、6~12℃が適温です。スタンダードなシャブリの味わいを表現している商品なので、はじめてシャブリを飲む方にもおすすめの1本です。
ラ・シャブリジェンヌ(La Chablisienne) シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ シャトー・グルヌイユ 2021
大切な日に飲む特別な1本にもおすすめのシャブリ。シャブリ全体の1/4程度の生産量を有する名門生産協同組合が、特級畑の1つ「グルヌイユ」のシャルドネで贅沢に仕込んだ高級銘柄です。
グラスでツヤめく美しいゴールドの液色と、繊細な花の香りが重なる上品なアロマが魅力。口に含めば、凝縮した果実味が豊かに感じられます。
辛口ですっきりと飲めるのもポイント。ペアリングには、魚介類やクリームソースを使った料理がよく合います。
ローラン・ラヴァントゥルー(ROLAND LAVANTUREUX) シャブリ グラン・クリュ ヴォーデジール 2023

特級畑「ヴォーデジール」のシャルドネを用いたシャブリです。クリーミーで口当たりがよいのが魅力。ミネラル感とクリーンさを併せ持つバランスのよい一本です。
飲用シーンを格上げする高級銘柄なので、大切な方への贈り物や記念日に空けるとっておきを求めている方などにもおすすめ。飲む際にはぜひ、ロブスターなど特別感のある料理と合わせて優雅に楽しんでみてください。
ドメーヌ・アラン・ジョフロワ(Domaine Alain Geoffroy) シャブリ プルミエ・クリュ ボーロワ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ オーク樽熟成 2023
150年以上続く名門の「ドメーヌ・アラン・ジョフロワ」が造るシャブリ。口に含むと豊かな果実味にミネラル感が調和した力強くも繊細な味わいが広がります。
フォアグラやねぎのグラタンなどの濃厚な料理と合わせるとリッチなマリアージュを奏でます。「シャブリの申し子」とも呼ばれる名手が生み出すシャブリを味わいたい方はチェックしてみてください。
オリヴィエ・ルフレーヴ(OLIVIER LEFLAIVE) シャブリ・レ・ドゥ・リヴ 2022
2つの川を意味する「ドゥ・リヴ」の名の通り、スラン川の両岸の畑で収穫されたシャルドネを巧みにブレンドして仕立てたシャブリです。グラスから漂うのは、レモン・グレープフルーツ・洋梨などの果実香に、火打石のニュアンスが重なる複雑なアロマ。リッチな果実味に伸びやかな酸と豊富なミネラルが重なる洗練された味わいは、魚や野菜、鶏肉、豚肉とよく合います。
造り手は、フランス白ワインの名門「ドメーヌ・ルフレーヴ」から独立した「オリヴィエ・ルフレーヴ」。手がけるワインは、いずれもドメーヌ・ルフレーヴの伝統と技術を継承した上質な香味を備えており、贈答用としても重宝します。
J. モロー・エ・フィス(J.Moreau & Fils Chablis) シャブリ 2023
ステンレスタンクでの醸造を早期から取り入れている「J. モロー・エ・フィス」のシャブリ。徹底した温度管理と衛生管理のもと、ブドウ本来の香りとキレのある味わいを引き出した、シャブリらしさあふれる1本です。
鼻腔を心地よくくすぐる、オレンジビターやグレープフルーツなどのフレッシュでジューシーなアロマが好印象。豊かな果実味を酸味がきりりと引き締めるドライな飲み口も魅力です。
ペアリングには、牡蠣のグラタンやホタテのソテーといった洋食のほか、天ぷらなどの和食もおすすめ。また、ほんのりとスモーキーな香りを感じられるワインなので、炭火の焼き鳥などもよく合います。
ルイ・ラトゥール(LOUIS LATOUR) シャブリ・ラ・シャンフルール 2023
すっきりとした味わいで飲み心地のよいシャブリ。ブルゴーニュで最大規模の特級畑を所有する名門「ルイ・ラトゥール」が、ステンレスタンクで発酵および8〜10ヶ月の熟成を経て仕上げた上質な1本です。
グラスで繊細に映える淡いイエローの液色と、スイカズラなどの白い花を想わせるフローラルなアロマが魅力的。口に含めば、さわやかな酸味とミネラル感の余韻が続きます。
白身魚のカルパッチョやムール貝の白ワイン蒸しなどさっぱりとした料理と合わせて、ぜひカジュアルに堪能してみてください。
ビヨー・シモン(BILLAUD SIMON) プティ・シャブリ 2022
1815年から続く老舗ドメーヌ「ビヨー・シモン」が展開するプティ・シャブリ。淡いレモングリーンの液色がグラスを優雅に彩り、ライム・グレープフルーツ・パッションフルーツ・白い花などのアロマが鼻腔を心地よくくすぐる、フレッシュで芳醇な1本です。
やわらかな果実味にほのかなミネラルが重なる上品な味わいは、さまざまな料理と相性がよく、食中酒におすすめ。とくに、塩味の焼き鳥や生牡蠣など、素材の風味を生かしてシンプルに味付けをした料理と合わせるとさわやかなマリアージュが広がります。
コルトー・ミシュレ(COURTAULT MICHELET) プティ・シャブリ
白い花や柑橘果実が香る、さわやかなプティ・シャブリです。造り手は、数々の国際的なコンクールで評価される実力派「コルトー・ミシュレ」。比較的リーズナブルで手に取りやすく、フルーティーで親しみやすい、シャブリの入門編にもおすすめの1本です。
グラスを彩るレモンイエローの淡い液色が、飲用シーンを可憐に演出。鼻を近づければ柑橘類・ハーブ・白い花の香りが繊細に漂い、口に含めば、豊かな果実味とシャープな酸味が織りなすボリューミーな味わいが広がります。
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シャブリには4つのランクが存在します。シャブリ・グラン・クリュは高価格で飲み頃を見極めて楽しむ必要があるため、ワイン上級者向けです。プティ・シャブリは常飲するのにも適したカジュアルなワイン。少し気合を入れたい方はシャブリ・プルミエ・クリュ、ホームパーティーにはシャブリを選ぶのがおすすめです。