一眼レフやミラーレスなどのデジタルカメラには交換レンズが必要となりますが、そのレンズを衝撃や汚れから守るためには「レンズ保護フィルター」があると便利です。

しかし、さまざまなメーカーから製品が発売されているので、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いかと思います。そこで今回はおすすめのレンズ保護フィルターをご紹介。カメラ初心者で、まだレンズ保護フィルターを装着していない方は、ぜひこの機会に購入を検討してみてください。

レンズ保護フィルターは必要?

レンズ前面を傷や衝撃から保護

レンズは主にガラスで製造されており、傷や衝撃に弱い性質があります。特にレンズの第一面(前玉)はガラス面が露出しているため、外部からの衝撃や不意に落としてしまった時に影響をまとも受けやすく、損傷しやすいので注意が必要です。

しかし、レンズ保護フィルターをレンズの前面に装着しておけば、万が一の場合でも身代わりとなってレンズを傷や衝撃から保護。故障のリスクを最小限に抑えられるのが特徴です。

交換レンズは1度故障してしまうと修理代が数万円かかってしまうこともありますが、レンズ保護フィルターがあるとなしとでは大違い。また、万が一レンズ保護フィルター自体が壊れてしまっても新しいモノと取り替えるだけで済むので、レンズ故障時の修理代を払うよりも経済的です。

汚れに強く清掃も簡単

カメラを使っていると、うっかりレンズを触って指紋がついてしまうことがあります。また、屋外で風景写真の撮影をしていると、知らない間に砂埃や水滴がレンズ前面に付着してしまうこともあるので注意しましょう。

なお、レンズ前面に付いた汚れなどをクリーニングクロスで直接拭いてしまうと、交換レンズの表面に施されたコーティングに悪影響。結果的にレンズを痛め、画質の劣化に繋がります。

しかし、レンズ保護フィルターを装着しておけば安心。レンズ前面に汚れや水滴が直接付着することを防げるばかりか、清掃時にレンズの表面を直接拭かずに済むので、ちょっとした損傷も避けることができます。

また、一般的にレンズ保護フィルターの表面には水や油を弾いてくれるコーティングが施されていることも特徴。レンズ保護フィルターに付着した汚れを簡単に拭き取れるので、メンテナンスも容易にできます。

レンズ保護フィルターは画質に悪影響?

レンズ保護フィルターをレンズに装着すると「画質が劣化するのでは?」と心配に思う方もいるでしょう。レンズは決められたガラスの枚数で最大の画質を主力できるように設計されているため、保護用とはいえ前面に余計なガラスが追加されてしまうと光の透過率が落ち、結果的に画質にも影響を与えてしまいます。

しかし、レンズ保護フィルターによる影響は微々たるもの。画像をPCで等倍以上に拡大して初めて気付く程度のものに過ぎません。また、レンズの絞りや撮影アングルを調整すれば、その影響は十分に対処することが可能です。

レンズ保護フィルターを装着することによって不意に起こる事故のリスクを効果的に予防できることを考えれば、むしろレンズ保護フィルターの有用性は十分に高いと言えるでしょう。最近ではレンズの画質低下を最小限に抑えるために透過率を高くしたレンズ保護フィルターも発売されているので、画質への影響はあまり心配する必要はありません。

レンズ保護フィルターの選び方

サイズをチェック

レンズ保護フィルターを購入する際は、事前にレンズのフィルター径を確認しておきましょう。フィルター径とはレンズに装着できるフィルター枠の大きさのことで、フィルターのサイズを示します。

レンズの先端部にはフィルターを装着するためのねじ切りが搭載。ねじ切りに装着可能なフィルター枠のサイズはレンズの個体ごとに異なります。もしレンズのフィルター径とは一致しないフィルターを購入してしまうと、レンズには装着できず無駄になってしまうので注意が必要です。レンズ保護フィルターを購入する際は必ず使用するレンズに適したフィルター径のものを選択しましょう。

フィルターの厚みで選ぶ

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レンズ保護フィルターに限らずフィルターは製品ごとに厚みが異なり、厚いものから順に「通常枠」「薄枠」「極薄枠」の3種類があります。

標準レンズや望遠レンズでは通常枠や薄枠のフィルターを選んで問題ありませんが、実焦点距離28mm以下の広角レンズでは注意が必要です。

広角レンズに通常枠のフィルターを装着すると、画像の4隅にフィルター枠の影が写ってしまうことがあります。この現象を「ケラレ」と呼びますが、画像の出来に大きく影響してしまうので、広角レンズでは「薄枠」あるいは「極薄枠」のものを装着するのがおすすめです。

面反射率で選ぶ

光の透過率も写真の画質を決める上で極めて重要です。フィルターのメーカーも、装着時でも可能な限り高画質が維持できるように、レンズ保護フィルターの表面反射を低減しており、透過率を高める特殊コーティングを施すなどして対応しています。

ちなみに、フィルター表面の反射率のことを「面反射率」と呼び、数値が小さいほど表面反射が少なく高画質を維持できることを示します。面反射率0.5%以下が一般的ですが、高価なタイプになると0.3%以下もあります。

高画質を維持するためにはできるだけ面反射率の小さいレンズ保護フィルターを選択するのがおすすめですが、価格は反比例して高くなります。そのため、自分が適正だと思う価格と求める画質に応じて選ぶとよいでしょう。

撥水・撥油コートの有無で選ぶ

レンズ保護フィルターの中にはガラス面に撥水コートや撥油コートが施されているモノもあります。撥水性能が向上することで、悪天候時の撮影でもフィルター前面に水滴が付きにくくなるので、あると便利です。

また、指紋などの油汚れにも効果的。レンズ保護フィルターのガラス面をうっかり指で触ってしまった場合でも、クリーニングクロスで簡単に拭き取れます。

単にレンズの保護だけではなく、撮影時やメンテナンス時にも利便性を高められるので、レンズ保護フィルターを購入する際はしっかりと確認しておきましょう。

種類で選ぶ

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レンズ保護フィルターの中にはいくつかの種類があります。単にレンズの保護だけを目的としたもの以外にも、「UVカットフィルター」や「スカイライトフィルター」という特殊効果を施したものもあります。

UVカットフィルターは紫外線による影響を除去する効果を持ったレンズ保護フィルター。紫外線の強い状況下だと、画像全体に淡い青みがかかって色調に違和感を覚えることがありますが、そこをカバーしてくれるのでより自然な写真を撮影することができます。

スカイライトフィルターは紫外線カットと色補正の効果を合わせ持ったレンズ保護フィルター。紫外線の影響を除去すると同時に淡いピンクの調色効果を施すことで、影となる部分の青みを補正したり、人肌を生き生きと描写したりできます。ぜひ覚えておきましょう。

レンズ保護フィルターのおすすめ

ケンコー(Kenko) MCプロテクター NEO

レンズフィルターの老舗メーカーであるケンコーのベーシックモデル。リーズナブルなレンズ保護フィルターで、高精度マルチコートにより面反射率は1%に抑えられています。

デジタルカメラのイメージセンサーに最適化された設計で、保護性能も高いため、高画質を維持しつつも安価にレンズを保護したい方におすすめ。厚みは通常枠で、フィルター径は37〜112mmまで幅広いサイズが用意されています。

ケンコー(Kenko) PRO1D Lotus プロテクター

ケンコーの高機能なハイグレードモデル。水滴を玉のように弾くハス(Lotus)を製品名に採用しているように、強力な撥水・撥油コートが施されていることが特徴です。また、金枠の表面には硬質アルマイト処理が、フィルターガラス抑えバネには耐腐食処理が施されており、耐久性が高いのもポイントです。

また、「デジタルマルチコートⅡ」により面反射率は0.3~0.5%をキープ。フレアやゴーストの発生を抑えてくれるので、クリアで高画質な撮影が可能です。厚みは薄枠で、フィルター径は37〜95mmまでが用意されています。

ケンコー(Kenko) ZX プロテクター SLIM

ケンコーの最高級レンズ保護フィルターの極薄枠モデル。ミラーレス一眼カメラの小口径レンズにも適合するように薄型化が施され、フィルター枠のフロント部にジェラルミンを使用することで強度も向上させています。

面反射率0.3%以下の超低反射を実現する「ZRコート」と、ガラスにかかる負荷を抑え高い平面性を確保する「フローティングフレームシステム」の採用によって画質の劣化をほとんど気にすることなく撮影に専念できます。

また、レンズ取付ネジには潤滑処理が施されており、滑らかな着脱が可能で操作性も快適。画質に妥協したくない方におすすめです。フィルター径の用意は37〜95mmまでですが、SLIMタイプでない通常の薄枠モデルでは49〜95mmまでがラインナップされています。

ケンコー(Kenko) Zéta UV L41

プレミアムグレードのUVカットフィルターです。同社の高級フィルター「ZXシリーズ」にも採用されている「ZRコート」によって、面反射率0.3%以下という低反射が特徴で、フィルター装着による画質劣化を最小限に抑えられます。

また、410nm以下の紫外線を効果的に吸収できる強力な紫外線カット性能もポイント。画面全体が青みを帯びてしまうような状況でも、色のバランスが取れたクリアな撮影が可能です。厚みは薄枠で、フィルター径は49〜82mmまでが用意されています。

マルミ(marumi) DHG レンズプロテクト

国産メーカーのマルミのスタンダードモデル。レンズの追加オプションとしても購入しやすいリーズナブルな価格が特徴で、カメラのレンズを傷や汚れから効果的に保護できます。

厚みは極薄枠でケラレが生じにくい設計なので、広角レンズでも安心して使用が可能です。また、フィルターの内枠には墨入れ加工が施されており、表面反射が効果的に抑えられているので画質も良好。フィルター径は37〜82mmまでが用意されています。

マルミ(marumi) DHG スーパーレンズプロテクト

強力な撥水・防汚コートが施されたマルミのハイグレードなレンズ保護フィルター。雨の日や水辺の撮影では水滴への対応が懸念事項ですが、本製品は高い撥水性能があり水滴を弾いてくれるので、ストレスを感じずに撮影することができます。

また、指紋などの汚れも特殊コーティングによって簡単に拭き取れるので、日常のメンテナンスも容易。厚みは極薄枠で、フィルター径は30〜105mmまで幅広いサイズが用意されています。

マルミ(marumi) EXUS レンズプロテクト

高い強度と充実した機能が特徴の最高級レンズ保護フィルター。ハンマーの衝撃を受けても割れない高強度の強化ガラスを使用しているのが特徴です。

また、コーティングによって面反射率は0.2%という業界随一。レンズ保護フィルターの装着による画質の劣化を抑え、レンズ本来のポテンシャルを十分に発揮することができます。

撥水・防汚コートに加えて帯電防止コートも施されており、水滴や油汚れだけではなく、静電気の発生によるフィルター表面への微細なチリやホコリの付着を効果的に防止が可能。これらの特殊コートによりメンテナンスが容易なので、使い勝手は良好です。

アウトドアの撮影などハードにカメラを使用することが多い方におすすめ。厚みは極薄枠で、フィルター径は37〜95mmまで用意されています。

マンフロット(Manfrotto) プロフェッショナル 保護フィルター

イタリアブランドのマンフロットが製造するプロフェッショナル仕様のレンズ保護フィルター。従来のフィルターは着脱の際にその都度レンズ先端のねじ込みを利用する必要がありましたが、このレンズ保護フィルターは磁力を利用した特殊な装着機構に対応しており、別売りのマグネットベースやマグネットフィルターフレームと組み合わせることで、フィルターの着脱が容易に行えます。PLフィルターやNDフィルターとの交換も快適に行えるのでおすすめです。

レンズ保護フィルターとしての保護性能も優秀で、撥水・防汚・帯電防止コートによってあらゆる状況でストレスなく撮影に集中できます。面反射率0.3%なのもポイント。フィルター径は58〜82mmまで用意されています。