床を自動で清掃する「ロボット掃除機」。多数の製品が展開されているものの、家具にぶつかってしまったり、ゴミの吸い残しがあったりと、価格の割に利便性を感じることができなかった方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はロボット掃除機の新たなスタンダード、エコバックスの「DEEBOT T10 PLUS(ディーボット・ティーテン・プラス)」をご紹介。ユーザーがロボット掃除機に求められる機能がしっかり備わっている、高性能モデルの魅力をレビューします。

世界シェア2位!ロボット掃除機で有名な「エコバックス(ECOVACS)」とは

エコバックスは1998年に設立した、家庭用ロボット掃除機のグローバル総合メーカー。ロボットの研究開発から製造・販売までを担っています。2200万人以上のユーザーが愛用している、世界シェア2位の有名メーカーです。

ロボット掃除機市場では、日々新製品や新技術が出てくるなかで、エコバックスでは345の登録商標と1000以上の特許を取得しているのがポイント。毎年、利益の半分は研究開発費に充てており、常にユーザーのニーズに応える製品を展開し続けています。

実際に、「DEEBOT T9+」や「DEEBOT X1 OMNI」のモニターアンケートでは、90%以上のユーザーが満足と回答。子育て世代の方から高評価を獲得しました。

トップレベルの障害物回避力を誇るAI技術「AIVI 3.0」

高性能な機能を備えながらコスパに優れた、エコバックスのロボット掃除機「DEEBOT T10 Family」。業界最先端といわれるAIチップを搭載した、障害物回避システム「AIVI3.0」を採用しているのがポイントです。壁・椅子・ベッドなどモノの種類や形を正確に判別し、AIに学習させられます。

従来製品の「DEEBOT T9 Family」より、モノを認識して回避するための処理速度が16倍アップ。最高水準の清掃力を実現しています。

また、本製品には120万画素と高性能なHDRカメラを搭載しているのも魅力。暗い部屋や明るすぎる部屋にも使用できます。

実際に稼働させたところ、スムーズにテーブルの脚などをよけて掃除ができていました。わざわざ家具を動かす必要がないのは嬉しいポイントです。

家具などのビジュアルをより精密に認識。独自マッピングシステム「TrueMapping2.0」

最先端と謳われているマッピング技術「TrueMapping2.0」では、車の自動運転にも使用される、「D-ToF距離測定センサー」を使用。広い部屋や複雑な家具の配置でも、すばやく正確に測定します。光の影響も受けにくく、マップと本体の位置をリアルタイムで把握できます。

また、狭い空間にも入り、細かい間取りなども識別できるので、衝突するリスクが軽減されるのもポイント。加えて、今まで使用したロボット掃除機と比べてマッピングが非常に早く、セットアップも素早くできました。

吸引+水拭きの2in1で使える。水拭き技術もレベルアップ

「DEEBOT T10 PLUS」は1回の清掃で吸引・水拭きが同時に行えるのが特徴。まずは、前方の2つのサイドブラシを使い広範囲のゴミを集め、メインブラシと3000Paの強力な吸引力で、ホコリを吸い上げます。カーペットに乗り上げると吸引力が自動で上がり、ゴミをしっかり吸引していました。

水拭きモップには従来と比べ進化した振動式の「OZMO™ PRO 3.0」を採用。モップの前後の振動を、毎分600回・480回・300回と3段階で調節できます。

床のべたつきなどもしっかり取れており、素足で床を歩く際も快適でした。なお、モップを装着しているときは、カーペットを回避しながら清掃できます。

また、モップは洗濯して使いまわしが可能。別売りの交換用モップパッドや、使い捨てモップに交換もでき、衛生的に使用できます。

頻繁な手入れが不要。最大60日分のゴミを集められる

「DEEBOT T10 PLUS」には自動ゴミ収集機が付属。清掃完了後は、本体ダストボックスに溜まったゴミを、自動でゴミ収集機内の密封紙パック内に吸い上げます。最大60日分のゴミを集められるのがポイントです。

頻繁にゴミ捨てをする必要がなく、捨てる際も紙パックごと取り出して捨てるだけなので衛生的。ゴミパックは取り出すときに口が閉じる設計で、ホコリが舞い上がらないため、ゴミ捨ての負担を減らせました。

ユーザーからも、「高くてもあった方がよい機能」という声が上がる、人気の高い機能。価格を安く抑えたい場合は、自動ゴミ収集機が付属していない「DEEBOT T10」もラインナップされています。

専用アプリが不要な音声アシスタント「YIKO(イコ)」も便利

エコバックス独自の音声アシスタント「YIKO」は、アプリやスマートスピーカーなどを使わずとも、「DEEBOT T10 PLUS」を音声で操作できる便利な機能。“OK YIKO(オーケー、イコ)掃除開始”と話しかけることで掃除を開始します。“一時停止”や“充電に戻って”などの指示も可能。Google・Alexa・Siriとの連携もできます。

3Dマップを専用の無料スマホアプリ「ECOVACS HOMEアプリ」で設定しておけば、ベッドの下など、細かい箇所を指定することも可能です。

手元にスマホがない場合や、子育て中で手が離せない場合など、多忙なときにも活躍。試しに寝た状態で、ソファー下の清掃指示をしたところ、指示通りにしっかりソファーの下を清掃してくれました。

評判のエコバックス独自機能「エアフレッシュナー」で部屋がよい香りに

本製品には、エコバックスの独自機能「エアフレッシュナー(芳香剤)」を搭載。従来モデルの「DEEBOT T9 Family」で搭載され、メディアやモニターから大好評を得た機能です。

専用のカプセルを本体にセットし、後方のファンを作動させることで、「DEEBOT T10 PLUS」が繊細かつ贅沢な香りを広げながら掃除(※1)するのが特徴。掃除機をかけたあとに残りがちな、ホコリっぽいニオイが気にならず、よい香りが残ったのが印象的でした。

購入時に付属しているカプセルは、フルーティーかつフローラルな香りの「ワイルドブルーベル」。1個で約60日間有効(※2)です。別売りで「キューカンバー&オーク」と「ベルガモット&ラベンダー」もあり、全部で3種類の香りを楽しめます。

(※1)水拭き機能との併用は不可
(※2)1日1時間使用した場合の目安

高性能なHDRカメラを搭載。見守りカメラとしても使用可能

「DEEBOT T10 PLUS」は、ペットや子供などの見守りカメラとしても使えるのがポイント。高性能で感度が高い120万画素のHDRカメラと、148°広角レンズを採用しているため、鮮明な映像を確認できるのが魅力です。

留守番中などの自動走行中や、「ECOVACS HOMEアプリ」を通じて直接操作することで、見たいものの近くまで本体を動かし様子を確認できます。アプリで映像を確認してみると、部屋の様子が鮮明で美しく見えました。

また、通話機能・撮影・録画機能にも対応しているため、本製品を通じて会話もできます。動画・写真などのデータの安全性は、ドイツの権威的な認証機関「テュフ ラインランド」の認証を取得済みです。

インテリアになじみやすいシンプルかつスマートなデザイン

本製品はホワイトを基調とした、つなぎ目のないシンプルでスマートなデザインもポイントです。本体にはツヤがあり、エレガントさを感じられました。

ロボット掃除機は存在感が出てしまい、インテリアのなかに置くと少々浮いてしまう製品が多いもの。一方で、「DEEBOT T10 PLUS」はソファーや机など、さまざまなインテリアのなかに置いてみても、自然に溶け込み、違和感がありませんでした。

製品情報

DEEBOT T10 PLUS

自動ゴミ収集機が付属した製品が「DEEBOT T10 PLUS」です。

DEEBOT T10

自動ゴミ収集機が付属しないモデルが「DEEBOT T10」です。